staphylococcal scalded skinsyndrome (ssss)の...

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日皮会誌:97 (14), 1651^1654, 1987 (昭62) Staphylococcal scalded skin syndrome (SSSS)の発症に おけるタンパク分解酵素の役割 高橋 弘美 長瀬 早苗 Phage 2群の黄色ブドウ球菌(黄ブ菌)より粗抽出 したexfoliative toxin (ET)と,生後3日以内のjla- ddY系マウスの表皮を反応させた溶液の上清につい て, caseinolytic activityを測定したところ, control に比較し,約2.7倍以上のactivityが測定されたバ しながら,生後8日目のマウスの表皮とETを反応さ せた溶液では, caseinolytic activityの上昇は証明さ れなかった.また,このactivityはα■2-macroglobulin (α2-M)を添加することにより完全に阻害された. 本実験の結果より,ETにより表皮細胞中の proteinaseが活性化されるか,表皮細胞内での proteinaseの産生が促進されるか,あるいは遂に, ET によりproteinase inhibitorが不活化されるか,など の機序により,表皮中のある種のproteinaseが発動 し, staphylococcal scalded skin syndrome (SSSS) にみられる広範囲な表皮の剥離が生じるのではないか と推測された.さらに,このcaseinolytic activityの 上昇が,生後8日目のマウスの表皮を用いた実験系か らは証明されなかったことより, ssssがほとんどす べて新生児・乳児・小児にのみ発症する理由について, 加齢と共にproteinaseの制御機構がほどよくコント ロールされるようになってくるのではないかと推測さ れた. 昭和大学藤が丘病院皮膚科 Hiromi Takahashi, Sanae Nagase, Dousei Higuchi and Iwao Takiuchi: The pathogenic role of proteinase (s) in ssss. Department of Dermatology, Showa University, Fujigaoka Hospital, Midori-ku, Yokohama, Key words : ssss, proteinase, exfoliative toxin, caseinolytic activity 昭和62年5月7日受付,昭和62年8月5日掲載決定 特掲 別刷請求先:(〒227)横浜市緑区藤が丘1 -30 昭和 大学藤が丘病院皮膚科 高橋弘美 樋口 道生 滝内 石夫 はじめに New bom miceにETを注射することにより広範 囲なNikolsky sign (N. sign)を形成したという Melishらの報告1)以来, ssssに見られる広範囲なN. signは,ETの作用に原因することが判明してい る1)2)しかしながら,ETがN. signを生じる作用機序 については,表皮穎粒層での浮腫の結果である3)4)の か,活性イEIされるproteinaseが原因である5)6)のか明ら かにされていない.ETは表皮剥離というin vivo での 現象以外に,このtoxinの活性を測定する方法がなく, かねてよりこのtoxinの持つ生物活性,ことにin vitroでの酵素活性の解明は,ETの測定のみならず, その本体の解明に大きな貢献をもたらすものと考えら れている7). 今回, new bom mice の表皮とETを反応させた溶 液中にあきらかなcaseinolytic activityの増加が証明 され,このactivityがα■2-macroglobulin(α2・M)の添 加よって阻害されたので報告する. 材料と方法 1)実験動物および表皮の剥離方法 生後3日以内のjla-ddY系マウスの皮膚を-24℃に 凍結保存し,使用時解凍し0.24M NH.Cl (pH 9.5) に10分間浸すことにより,真皮より表皮を剥離した8), 2)ETの粗抽出 群馬大学薬剤耐性菌実験施設より供授されたphase 2群の黄ブ菌1白金耳を,1/のTrypticase soy broth (Trypticace, 17g; NaCl, 5g; KH, P04,2.5g)に 接種し,37℃にて18時間培養した後,培養液10mlを500 mlのTrypticase soy broth に入れ, 10%CO2の存在下 で37℃にて,48時間培養する.その後,近藤の方法9)に 従い,硫安による塩析. gel濾過(Sephadex G-75, Pharmacia Fine Chemicals), DEAE cellulose (生化 学工業) culumn chromatographyを施行し粗抽出し た.粗抽出ETは4μg以上の濃度にて, new bom mice に,12時間後に広範囲なN. signを形成した. 3) Caseinolytic activityの測定 100μ1のET溶液(mg/ml of lOmM Tris-HCl

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Page 1: Staphylococcal scalded skinsyndrome (SSSS)の …drmtl.org/data/097141651.pdfssssの発症におけるタンパク分解酵素の役害U 飢 しかしながら,ET自身をcaseinと反応させた系

日皮会誌:97 (14), 1651^1654, 1987 (昭62)

Staphylococcal scalded skin syndrome (SSSS)の発症に

       おけるタンパク分解酵素の役割

高橋 弘美 長瀬 早苗

          要  旨

 Phage 2群の黄色ブドウ球菌(黄ブ菌)より粗抽出

したexfoliative toxin(ET)と,生後3日以内のjla-

ddY系マウスの表皮を反応させた溶液の上清につい

て, caseinolytic activityを測定したところ, control

に比較し,約2.7倍以上のactivityが測定されたバ

しながら,生後8日目のマウスの表皮とETを反応さ

せた溶液では, caseinolytic activityの上昇は証明さ

れなかった.また,このactivityはα■2-macroglobulin

(α2-M)を添加することにより完全に阻害された.

 本実験の結果より,ETにより表皮細胞中の

proteinaseが活性化されるか,表皮細胞内での

proteinaseの産生が促進されるか,あるいは遂に, ET

によりproteinase inhibitorが不活化されるか,など

の機序により,表皮中のある種のproteinaseが発動

し, staphylococcal scalded skin syndrome (SSSS)

にみられる広範囲な表皮の剥離が生じるのではないか

と推測された.さらに,このcaseinolytic activityの

上昇が,生後8日目のマウスの表皮を用いた実験系か

らは証明されなかったことより, ssssがほとんどす

べて新生児・乳児・小児にのみ発症する理由について,

加齢と共にproteinaseの制御機構がほどよくコント

ロールされるようになってくるのではないかと推測さ

れた.

昭和大学藤が丘病院皮膚科

Hiromi Takahashi, Sanae Nagase, Dousei Higuchi

 and Iwao Takiuchi: The pathogenic role of

 proteinase (s) in ssss.

Department of Dermatology, Showa University,

 Fujigaoka Hospital, Midori-ku, Yokohama,

Key words : ssss, proteinase, exfoliative toxin,

 caseinolytic activity

昭和62年5月7日受付,昭和62年8月5日掲載決定

 特掲

別刷請求先:(〒227)横浜市緑区藤が丘1 -30 昭和

 大学藤が丘病院皮膚科 高橋弘美

樋口 道生 滝内 石夫

          はじめに

 New bom miceにETを注射することにより広範

囲なNikolsky sign (N. sign)を形成したという

Melishらの報告1)以来, ssssに見られる広範囲なN.

signは,ETの作用に原因することが判明してい

る1)2)しかしながら,ETがN. signを生じる作用機序

については,表皮穎粒層での浮腫の結果である3)4)の

か,活性イEIされるproteinaseが原因である5)6)のか明ら

かにされていない.ETは表皮剥離というin vivo での

現象以外に,このtoxinの活性を測定する方法がなく,

かねてよりこのtoxinの持つ生物活性,ことにin

vitroでの酵素活性の解明は,ETの測定のみならず,

その本体の解明に大きな貢献をもたらすものと考えら

れている7).

 今回, new bom mice の表皮とETを反応させた溶

液中にあきらかなcaseinolytic activityの増加が証明

され,このactivityがα■2-macroglobulin(α2・M)の添

加よって阻害されたので報告する.

          材料と方法

 1)実験動物および表皮の剥離方法

 生後3日以内のjla-ddY系マウスの皮膚を-24℃に

凍結保存し,使用時解凍し0.24M NH.Cl (pH 9.5)

に10分間浸すことにより,真皮より表皮を剥離した8),

 2)ETの粗抽出

 群馬大学薬剤耐性菌実験施設より供授されたphase

2群の黄ブ菌1白金耳を,1/のTrypticase soy broth

(Trypticace, 17g; NaCl, 5g; KH, P04,2.5g)に

接種し,37℃にて18時間培養した後,培養液10mlを500

mlのTrypticase soy broth に入れ, 10%CO2の存在下

で37℃にて,48時間培養する.その後,近藤の方法9)に

従い,硫安による塩析. gel濾過(Sephadex G-75,

Pharmacia Fine Chemicals), DEAE cellulose (生化

学工業) culumn chromatographyを施行し粗抽出し

た.粗抽出ETは4μg以上の濃度にて, new bom mice

に,12時間後に広範囲なN. signを形成した.

 3) Caseinolytic activityの測定

 100μ1のET溶液(mg/ml of lOmM Tris-HCl

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1652

表1 Caseinolytic activityの増加

OD 500nm

表皮十ET 0.745

表皮十BoilET 0.270

ETのみ 0.061

高橋 弘美ほか

尚, caseinと反応させることなくETのみをincubateし

た値は0.031であった.

表3 生後8日目のマウスの表皮よりの

 caseinolytic activity

OD 500nm

表皮十ET 0.607

表皮十boilET 0.628

buffer, pH 7.5)と湿重量0.15gのマウスの表皮を2.3

mlのlOmM Tris-HCl buffer(pH 7.5)にいれ,37℃

にて反応させる.12時間後, 3,000g, 10分間遠沈し表

皮を取除き,上清2.3mlに0.2mlのcasein溶液(2.5

mg : Hammarstein casein, MERCK)を加え, 37°C

にて3時間反応させた.最終濃度5%のtri-

chroloacetic acid を加えることにより反応を止め,10

分間氷冷した後, l.OOOg, 10分間遠沈し上清について

Lowry法1o)を施行し, 500nmでの吸光度を測定した.

Controlには40分間boilしたETを用い, blankには

ETのみをcaseinと反応させる系を作成し,それぞれ

同じ操作を施した.また,湿重量0.15gの生後8日目の

マウスの表皮と100μIのETまたは,40分間boilした

ETとを反応させた後,それぞれの上清をTris-HCl

bufferにて2倍に希釈した後,前述のcaseinolytic

activityを測定した.

 4)α2・Mによる阻害

 ETと表皮を反応させた反応溶液1mlと, lmgの

α2-M(in 1ml 0f Tris buffer, SIGMA)をあらかじ

め37℃,30分間反応させ,その後前述のcaseinolytic

activityを測定した. Control, blankには,反応停止

後a,-M,または試料を加える系を用いた.

          結  果

 表1に示したごとく, new born mice の表皮と粗抽

出ETを反応させると, boilしたETと反応させた

control値に比較し約2.7倍のcaseinolytic activityが

測定された.また,このactivityはα2-Mを添加するこ

とにより阻害され,その値は, blankとして用いたET

との反応を行なわなかった表皮に心-Mを添加した系

表2 a2-Mによるcaseinolytic activ-

 ityの阻害

OD 500nm

表皮十ET十α2・M 0.592

表皮十α2-M 0.547

表皮十ET 0.825

とほぼ同様であった(表2).

 生後8日目のマウスの表皮とETを反応させた溶液

からは, caseinolytic activity は測定できなかった(表

3).

          考  按

 ssssは極めて広範囲な表皮の剥離を臨床症状と

し,この表皮の剥離は組織学的に穎粒層直下より剥離

し,その下方の有斡層や真皮には, cytolysisや細胞浸

潤など,これといった特別な形態上の変化がみられな

いことを特徴とし,電顕的には穎粒層でのdes-

moSomeの離解が観察されている5)11)前述のごとく,

ETの作用によりssssが発症することは明らかにさ

れているが,ETのいかなる作用機序により, des-

moSomeの離解が生じるかについて明らかにされて

いない.筆者らは, new born mice に対するET活性

がSH試薬の添加により阻止されるという結果から,

desmosomeの離解に対するETの作用機序は,ETに

より活性化されるcysteine proteinaseの作用による

可能性が高いと報告した12)しかしながら,SH試薬に

よるET活性の阻止作用は,ETにより活性化される

cysteine proteinaseをSH試薬が阻害する可能性の

他,穎粒細胞に豊富に存在するSH基にSH試薬が結

合する結果,穎粒細胞の構造上の変化を生じ, 1. ET

か細胞に結合できなくなったという可能性と,2.広範

囲なN. sign形成の原因と考えられるproteinase (こ

の場合cysteine proteinase に限らない)が活性化され

なかったという2つの可能性が否定できなかった12)

 現在ETは血清学的にET-A, ET・B,ET・non A non

Bの3種に分類されている7).これらの中でET-Aが

最も熱安定性であるが,それでも100℃,40分間の熱処

理にて失活する汽したがって,今回コントロールに用

いた100℃,40分間の熱処理は,コントロールとして充

分使用に耐えうるものと思われる.ET自体には,

protinase活性が存在しないことは判明している13)も

のの,今回の実験に供した粗抽出ET溶液に,

caseinolytic activityが存在する可能性が考えられよ

Page 3: Staphylococcal scalded skinsyndrome (SSSS)の …drmtl.org/data/097141651.pdfssssの発症におけるタンパク分解酵素の役害U 飢 しかしながら,ET自身をcaseinと反応させた系

ssssの発症におけるタンパク分解酵素の役害U

飢 しかしながら,ET自身をcaseinと反応させた系

の値が, caseinとも反応させなかった系の値とほぼ同

じであったという結果から(表1),粗抽出ET自身に

activityが存在する可能性は否定できよ‰一方, ET

と表皮を反応させた上清にcontrolに比較し2.7倍の

caseinolytic activityが証明された.今回の実験に用

いた表皮は,凍結,解凍がなされているため,細胞の

autolysisを生じ,そのためcaseinolytic activity が高

まったという可能性があろう.しかしながら, control

に用いた,同じく凍結,解凍の操作を施した表皮をboil

したETと反応させた系でのactivityが,はるかに少

ないということから,解凍等の影響はごく僅かなもの

であろうと思われた.

 ETと表皮を反応させると反応液中に著明な

caseinolytic activityの上昇が認められ,かつこの

activityがα2・Mの添加によって阻害されたという今

回の結果は,ETによりcaseinを溶解する物質,すな

わちproteinaseが表皮細胞より活性化されたという

可能性と,ETにより表皮に存在するproteinase in・

hibitorがinactivateされたという可能性が考えられ

よう.いずれの可能性にせよ, proteinase活性が上昇

した結果によるものと思われた.この結果から, ssss

にみられる広範囲な表皮の剥離は,ETにinduceされ

るproteinaseの作用が関与していることが強く示唆

された.

 ssssは,新生児剥脱性皮膚炎,ブ菌性中毒性表皮壊

死症,ブ菌性狸紅熱様発疹,さらに広義には,伝染性

膿痴疹を含む一連の疾患の総称であり,ほとんどすべ

て新生児,小児に発症している.ことに,広範囲なN.

signを臨床症状とする狭義のssssの成人例は,世界

で10数例の例外的報告をかぞえるにすぎずu)全例新

生児および小児例といっても過言とは思われない.

ssssの発症が,何故加齢と共に減じていくかについ

ては明らかにされていないが,年齢と共にETに対す

る免疫を獲得するという免疫説が容易に推測されよ

う.この免疫を液性免疫に限ると,母体免疫の存在し

ている生後6ヵ月以内の乳児にssssが最も多く発症

していることは極めて不合理であり,実験的にも液性

                          文

1) Melish ME, Glasgow LA : The staphylococcal

  scalded skin syndrome, development of an

  experimental modeV, New EnglJ Med,282:

  1114-1119, 1970.

2) Arbuthnott JP, Kent J,Lyell A,Gemmell CG:

1653

抗体の関与を否定する報告もみられる15)成人型

ssssの報告の大部分が,重篤な細胞性免疫能の低下

がみとめられることより,免疫説としては細胞性免疫

の関与の可能性が残されている.しかしながら,現在

この問題については,表皮細胞の年齢的な分化が関与

している可能性が大きいものと思われている7).New

born miceに対するET活性の発現は,生後2日目で

最も強く,生後5日目以降急激に減少し, adult mice

においてはまったく消失する.さらに,表皮細胞の年

齢的な分化によりET活性が減じることを示唆する報

告として, hairless mouse も生後5日目まではET活

性が認められるが,その後発毛と共に活性が消失し,

3~4週後よりの無毛期に再び活性が生じるという13)

報告がある.生後8日目のマウスの表皮とETを反応

させても, caseinolytic activityが全く証明されな

かったという今回の結果は,前述のnew born mice に

対するET活性が5日目以降急激に減じるという結果

と一致し,加齢による表皮細胞のETに対する感受性

の減少を考える点極めて興味深く思われた. Arbuth-

nottら5)は,加齢によるET感受性の減少の理由につ

いて, 1. ET阻止物質の形成,2.表皮細胞のET感受

性の減少,3.免疫,の3点を推論している. ssssの

臨床症状の発現が,ETによってinduceされる

proteinaseによるものであろうという今回の結果か

らこの問題を解釈すると,細胞性免疫を含む免疫は何

等関与せず, Arbuthnottら5)のいう阻止物質の形成

や,感受性減少説のほか,加齢とともにETにより活

性化されるproteinaseか,ETによりinactivateされ

るproteinase inhibitorの産生が,減少していくので

はないかとの可能性が考えられた.しかしながら,そ

れよりもproteinaseが発動すればそのinhibitorも発

動するという,両者の時差発動の連携,すなわち制御

機構が加齢により,生体組織のホ・・オスターシス保持

に都合のよいように整備されてくる可能性が大いに考

えられた.

 本研究は,日本リディアオリリー協会,61年度助成金の援

助を受けた.

  Toxic epidermal necrolysis produced by an

  extracellular product of Staphylococcal aureus,

  BrJ Derm,85 : 145-149, 1971.

3) Maclay ALC, Arbuthnott JP, Lyell A : Action

  of staphylococcal epidermolytic toxin on mouse

Page 4: Staphylococcal scalded skinsyndrome (SSSS)の …drmtl.org/data/097141651.pdfssssの発症におけるタンパク分解酵素の役害U 飢 しかしながら,ET自身をcaseinと反応させた系

1654 高橋 弘美ほか

  skin : An electron microscopic study,J Invest

  £)ぴniatol, 65 : 423-428, 1975.

4) Dimond RL, Wolff H, Braun-Falco O: The

  staphylococcal scalded skin syndrome, An

  experimental histochemical and electron micro-

  scopic study, BりDermatol,%". 4S3-491, 1977.

5) Lillibridge CB, Melish ME, Glasgow LA : Site

  of action of exfoliative toxin in the sta-

  phylococcal scalded skin syndrome, Pediatrics,

  50 : 728-738, 1972.

6) Dobbler G, Achen G : Staphyloccal scalded

  skin syndrome. An u】trastractural study, / Cut

  Path,2 : 91-96, 1975.

7)近藤 勇:表皮剥脱素“exfoliative toxin”, 皮膚

  診療,3 : 110-120, 1981.

8) Baumberger GP, Suntzeff V, Cowdry EV:

  Methods for the separation of epidermis from

  dermis and some physiologic and chemical

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  瓦皿2 : 413-423, 1942.

9) Kondo l,Sakurai S, Sarai Y : Purification of

  exfolitin produced by Staphylococcal aureus of

  bacteriphage group 2 and its physicochemical

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  1973.

10)Lowry OH, Rosebrough NJ, Farr AL, Randal

  RJ : Protein measurement with the folin phe-

  n01 reagent,I Biol Chem, 193 : 265-270, 1951.

11) Elias PM, Fritsch P, Dahl MV, Wolff K:

  Staphylococcal toxic necrolysis : Pathogenesis

  and studies on the subcellular site of action of

  exfoliatin,J Invest Dermatol, 65 '・ 501-512,

  1975.

12)滝内石夫,鈴木 亨,高橋明子,樋口道生,小宮弥

  生:ssssの発生機序に関する考察,目皮会誌,

  96 : 943-944, 1986.

13)近藤 勇:細菌毒素研究,最近のあゆみ,加藤

  巌,1版,共立出版,東京,昭51, 82-95.

14)佐々木弘美,河村真理,高橋明子,滝内石夫:成人

  型Staphylococcal scalded skin syndrome

  (SSSS)の1例,日皮会誌,96 : 1139-1142, 1986.

15) Sarai Y : Distribution of anti-eχfoliatin

  hemagglutination titers in normal human popu-

  lation,likei Med J, 22 : 227-235, 1975.