tobii eye x controller で遊ぶ
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Tobii EyeX Controller 導入と体験産業技術大学院大学 産業技術研究科 創造技術専攻 M2 斉藤之雄
Published 4, Mar, 2015 | M2 / AIIT Yukio Saito
なぜ、このデバイスと出会ったか
• Microsoft Kinect, intel RealSense （旧 Perceptual Computing) や Leap Motion による指や手肘を機械の入力装置にと考え、具体的な産業化と研究開発を遊び場である公立大学産業技術大学院大学産業技術研究科創造技術専攻で、個人研究として取り組んできたが、上肢障がいを持つものは「疼痛」との闘いが根底にあることに気付いた。
• 「疼痛」に対して Assistive Technology に興味があり、Open Hand Project (筋電義手プロジェクト）など隣接領域のコミュニティ活動を知っていく中で、上肢機能支援のみならず、人が何を見て脳で視覚化したあと、目標物へアプローチするための筋電信号を発する（トルクや可動域など）かを考える途中、視線制御はどうだろうか？と気付いた。
• 私はWebマーケティング専門家 (2005年~2010年）としてディスプレイ広告の最適化、CPAおよびCPMの最適化に取り組み、勤務先の大手FX会社の会員獲得に貢献したのは、ヒートマップを用いマウス軌跡、【アイトラッキング】を有効図とした A/B および多変量解析の実践経験を持つ。
そのことを思い出し、Tobii Webサイトへアクセスしたのが Tobii EyeX との接点であった。
視線制御aka. アイトラッキング
Tobii EyeX 視線制御デバイス特徴（Natural User Interface の一つ）
• Microsoft Kinect, intel RealSense （旧 Perceptual Computing) や Leap Motion とは異なる NUI である。視線知覚・視線制御を行うユーザインタフェイス。
• アイトラッキングを計測する専用デバイスは専用計測ソフトウェア込でこれまで 200万円前後であったが、計測用ではなく NUI 開発者向けに EUR 70 で入手可能となった。
→ Web申込み（送料込み PayPal 利用で JPY 12,691) から、僅か4営業日でスエーデンからドイツと中国を経由して成田、東京へ UPS 便で届いた。定価 EUR 99 （送料別）であるが割引情報は、facebook ページをチェケラすること。https://www.facebook.com/tobiiexperience
• SDK は無償公開。また開発されたアプリを配信するアプリマーケットも提供 (Tobii)http://www.tobii.com/ja-JP/eye-tracking-research/japan/products/software/tobii-software-development-kit/
Tobii EyeX 視線制御デバイス仕様
Compatibility Mounting & setup
Windows 7, Windows 8,
Windows 8.1
Mouse, Touch, Keyboard and Voice
interfaces
System recommendation: 2.4 GHz
quad core Intel i5 or i7. 8 GB RAM
Connectivity
USB 3.0
Up to 27” screen
Minimum 0.5 inch flat and vertical
surface right below the bottom of
the actual screen.
Size & weight
Weight: 0.2 lb / 91 grams
Height: 0.8” / 20 mm
Width: 0.6” / 15 mm
Length: 12.5” / 320 mm
参照：http://www.tobii.com/en/eye-experience/
EyeX つなぐ
導入（ハードウェア）
届いたもの:・Tobii EyeX Controller・USB 3.0 ケーブル・固定プレート2枚・アルコールコットン・シンプルなユーザガイド
導入（ドライバ）
まず、キャリブレーションから。・裸眼・眼鏡・両目・片目（左 or 右）
導入（ドライバ）
設定画面は実にシンプル
導入（ドライバ）
９つのサークルゾーンに対する視線トラックが可能。
最初はあまりの高速応答に驚く。
慣れてくると、TFTモニター下部に取り付けた Tobii EyeX が自然な反応を示す。
サンプルアプリで遊んでみる
http://www.tobii.com/en/eye-experience/tobii-arcade/
サンプルアプリで遊んでみる（最初はゲームから演習、そして自分の企画へ発展）
BeatShot は太鼓の達人ならぬ、視線の達人といったところか。最初に EyeX 設定をしていない（あるいはプロファイル設定がない）ときは、裸眼として制御対象となるので、注意が必要。
他にもサンプルはあるが、他 NUI と基本同じスイッチ
他NUI の置換では発展がない。オリジナル企画を考えたい。
Intel RealSense Tobii EyeX Controller Kinect 1.0 & 2.0
仮まとめ
• Webマーケティング用アイトラッキングの代替に使えるかどうかの検証はこれから。
• Assistive Technology 研究を通じて、肉体的なリハビリテーションではなく神経リハビリテーションによる機能回復や、「疼痛」があり上肢運動に困難がある方へのQoL を下げない機械入力支援としての視線制御を考える礎としたい。
• マネタイズは福祉工学からではなく、アミューズメント対応も視野に。
• 一人では研究開発はできません。俺は山師ではない！一緒に産業化しようぜ！と常々考えておられるそこの貴方、あるいはコメディカルでセンシング分野と一緒に活動を模索しておられる先人の皆様、お気軽にブレストから成長させていきましょう。
ご連絡お待ちしています。 [email protected] 斉藤之雄