quickgene dna whole blood kit l (db-l)...6 1-5 使用上の注意事項 quickgene dna whole blood...

15
ハンドブック DNA 全血キット Ver.2.0 QuickGene DNA whole blood kit L (DB-L)

Upload: others

Post on 14-Mar-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: QuickGene DNA whole blood kit L (DB-L)...6 1-5 使用上の注意事項 QuickGene DNA whole blood kit Lは全血(2ml)からのゲノムDNAの抽出が行えます。 全血は、EDTA・2Na、EDTA・2Kまたはヘパリンで採血した全血をご使用ください。

ハンドブック

DNA 全血キット

Ver.2.0

QuickGene DNA whole blood kit L(DB-L)

Page 2: QuickGene DNA whole blood kit L (DB-L)...6 1-5 使用上の注意事項 QuickGene DNA whole blood kit Lは全血(2ml)からのゲノムDNAの抽出が行えます。 全血は、EDTA・2Na、EDTA・2Kまたはヘパリンで採血した全血をご使用ください。
Page 3: QuickGene DNA whole blood kit L (DB-L)...6 1-5 使用上の注意事項 QuickGene DNA whole blood kit Lは全血(2ml)からのゲノムDNAの抽出が行えます。 全血は、EDTA・2Na、EDTA・2Kまたはヘパリンで採血した全血をご使用ください。

3

はじめにこのキットを自動核酸抽出システム QuickGene-610L 用試薬キットとしてご利用いただくことで、簡便に全血からゲノム DNA を抽出することができます。このキットの特徴は以下のとおりです。● ライセートセット後、6 サンプル同時に約 12 分で抽出操作が完了します。● 遠心分離や有害な有機溶剤が不要です。● 高純度(タンパク質やカオトロピック塩を含まない)のゲノム DNA が得られます。● スピンカラム法や磁気ビーズ法と比べ、高収量のゲノム DNA が得られます。自動核酸抽出システム QuickGene-610L を用いて抽出を行う際は、装置の取扱説明書をよくお読みください。● このキットは QuickGene-610L 専用キットです。他の装置ではご使用になれません。

Contents1. ご使用になる前に ..........................................................................................................41-1 内容物 ...............................................................................................................................41-2 保存条件 ...........................................................................................................................41-3 キット以外にご準備いただくもの .................................................................................41-4 取扱上の安全注意事項 ....................................................................................................51-5 使用上の注意事項 ............................................................................................................6

2. プロトコール ...................................................................................................................72-1 試薬の準備 .......................................................................................................................72-2 サンプル前処理方法 ........................................................................................................82-3 自動核酸抽出システム QuickGene-610L を用いたゲノム DNA の抽出 ...........10

3.トラブルシュ−ティング ...........................................................................................12

4.オーダリング・インフォメーション ......................................................................13

付録 1 ................................................................................................................................ 14

ご注意   本キットに含まれる試薬は、すべて研究用試薬です。 診断および臨床用試薬として使用しないでください。

Page 4: QuickGene DNA whole blood kit L (DB-L)...6 1-5 使用上の注意事項 QuickGene DNA whole blood kit Lは全血(2ml)からのゲノムDNAの抽出が行えます。 全血は、EDTA・2Na、EDTA・2Kまたはヘパリンで採血した全血をご使用ください。

4

1. ご使用になる前にここではご使用前に確認していただきたい事項を記載しています。

1-1 内容物以下の内容物が入っていますので確認してください。キットには 48 処理分のゲノム DNA 抽出ができる試薬が含まれています。

□ 前処理酵素 /Protease EDB 5 本 □ 溶解液 /Lysis Buffer LDB 2 本 □ 洗浄液 /Wash Buffer WDB 4 本 □ 回収液 /Elution Buffer CDB 1 本 □ カートリッジ /Cartridges CAL2 □ 廃液容器 /Waste Tubes WTL

1-2 保存条件指定の温度(15 〜 28℃)で保存してください。 試薬は指定の温度で保存する場合、購入後 1年間安定です。溶解した前処理酵素(EDB)は冷蔵(4℃)で保存する場合、2 ヶ月間安定です。

1-3 キット以外にご準備いただくもの①試薬

● 特級エタノ−ル(サンプル前処理および洗浄液(WDB)の希釈に使用)● ヌクレアーゼフリーの水(前処理酵素(EDB)の溶解に使用)

②器具・機材● 自動核酸抽出システム QuickGene-610L● 50ml および 15ml の遠沈管(*)

● マイクロピペット● マイクロピペット用チップ● 1.5ml マイクロチューブ(溶出液の回収容器として使用)(**)

● チューブスタンド● チューブミキサー● 卓上恒温水槽(56℃で 50ml または 15ml 遠沈管を保温可能なもの)● 500ml 細口試薬瓶(ご使用後に清掃した洗浄液用キャップを保管するために必要です)

(*): 15ml(または 50ml)遠沈管は、サンプルを前処理する容器として使用します。50ml 遠沈管は、自動核酸抽出システム QuickGene-610L で回収液(CDB)を入れる容器として使用します。

(**):ボールロック付マイクロチューブは、ご使用になれません。

Page 5: QuickGene DNA whole blood kit L (DB-L)...6 1-5 使用上の注意事項 QuickGene DNA whole blood kit Lは全血(2ml)からのゲノムDNAの抽出が行えます。 全血は、EDTA・2Na、EDTA・2Kまたはヘパリンで採血した全血をご使用ください。

5

遠沈管の推奨品は、以下のとおりです。

1-4 取扱上の安全注意事項◆ 前処理酵素 /Protease  EDB

取扱上のご注意:● 目に入れたり、飲んだりしないでください。 ● 目、皮膚および衣服についたときは、水で充分に洗ってください。

◆ 溶解液 /Lysis Buffer  LDB薬品の特性  :● 飲むと有害の可能性があります。取扱上のご注意:● 目に入れたり、飲んだりしないでください。 ● 目、皮膚および衣服についたときは、水で充分に洗ってください。 ● この薬品を扱う場合は、適切な保護手袋および保護めがねを着用してください。

◆ 洗浄液 /Wash Buffer   WDB取扱上のご注意:● 目に入れたり、飲んだりしないでください。 ● 目、皮膚および衣服についたときは、水で充分に洗ってください。

◆ 回収液 /Elution Buffer  CDB取扱上のご注意:● 目に入れたり、飲んだりしないでください。 ● 目、皮膚および衣服についたときは、水で充分に洗ってください。

◆ 感染性のおそれのあるサンプルを使用する場合感染性のおそれのあるサンプルを扱う場合は、適切な保護具を着用してください。

◆ 感染性のおそれのあるサンプルを使用し、使用後廃棄する場合感染性のおそれのあるサンプルを使用し、使用後廃棄する場合は、感染性産業廃棄物に該当しますので関連する法に従い、焼却、溶融、滅菌、消毒などの処理をしてください。なお、処分業者に委託する場合は、特別管理産業廃棄物処分業の許可を受けた業者へ、特別管理産業廃棄物管理票(マニフェスト)を添えて処理を委託してください。

◆ 参考情報性状および取り扱いに関する詳細情報は MSDS(製品安全データシート)をご参照ください。MSDS は弊社ホームページ(http://www.kurabo.co.jp/bio/)からも引き出せます。

50ml コニカルチューブ(BD ファルコンなど)50ml 遠沈管

15ml コニカルチューブ(BD ファルコンなど)15ml 遠沈管

品  名遠沈管の種類

Page 6: QuickGene DNA whole blood kit L (DB-L)...6 1-5 使用上の注意事項 QuickGene DNA whole blood kit Lは全血(2ml)からのゲノムDNAの抽出が行えます。 全血は、EDTA・2Na、EDTA・2Kまたはヘパリンで採血した全血をご使用ください。

6

1-5 使用上の注意事項QuickGene DNA whole blood kit L は全血(2 m l)からのゲノム DNA の抽出が行えます。● 全血は、EDTA・2Na、EDTA・2K またはヘパリンで採血した全血をご使用ください。 ● 全血は、できる限り採血後 3 日以内のものをご使用ください。長期間保存した後の血液を用い

た場合、収量が低下することがあります。● 収量はサンプルの状態により変動します。標準的なゲノム DNA 収量は全血 2ml から 30 〜

80μgです。● キットは室温(15 〜 30℃)でご使用ください。低温または高温での使用の場合、キットの性

能が発揮されないことがあります。● 溶解液(LDB)は、温度の高い場所での使用、保存は避けてください。また漂白剤を含む消毒

剤と混合しないでください。● 自動核酸抽出システム QuickGene-610L でご使用になる場合は、洗浄液(WDB)に特級エ

タノールを指定量添加した洗浄液(WDB)をボトルのまま、回収液(CDB)は指定の遠沈管に分注後、決められた場所にセットしてください。

● 使い始めには必ずディスチャージを実施してください(2-3-% 参照)。● 詳しくは、自動核酸抽出システム QuickGene-610L の取扱説明書をご覧ください。

Page 7: QuickGene DNA whole blood kit L (DB-L)...6 1-5 使用上の注意事項 QuickGene DNA whole blood kit Lは全血(2ml)からのゲノムDNAの抽出が行えます。 全血は、EDTA・2Na、EDTA・2Kまたはヘパリンで採血した全血をご使用ください。

7

サンプル数 所定量の特級エタノールを加えた洗浄液(WDB) 回収液(CDB)

2. プロトコール2-1 試薬の準備◆前処理酵素(EDB)  凍結乾燥品を含む瓶に3.3mlのヌクレアーゼフリーの水を添加し、完全に溶解させてください。

溶解した前処理酵素(EDB)は冷蔵(4℃)で保存することをおすすめします。冷蔵(4℃)で保存する場合、2 カ月間安定です。− 20℃で保存する場合、酵素の安定期間は長くなりますが、凍結、解凍の繰り返しは避けてください。 

ご注意   前処理酵素(EDB)は以下の方法で完全に溶解させてからご使用ください。 3.3ml のヌクレアーゼフリーの水を添加後、フタをして転倒混和する。

時々攪拌させながら30分以上置き、粉末が完全に溶解していることを確認してからご使用ください。 溶解が充分でないと、目的の収量が得られないことやカートリッジが詰まることがあります。

◆溶解液(LDB) 使用前に充分に混和してください。 不溶物が確認できる場合は、37℃で溶解してください。

◆洗浄液(WDB) 濃縮状態でお届けします。 使用前にまず、ボトルに 160ml の特級エタノールを添加してください。 ボトル 1 本で 12 サンプルの処理が行えます。

◆所定量の特級エタノールを加えた洗浄液(WDB)、および回収液(CDB)の必要量  下表をご参考に、抽出処理をするサンプル数に応じて、所定量の特級エタノールを加えた洗浄

液(WDB)はボトルのまま、回収液(CDB)は指定の遠沈管に移して必要量を準備してください。準備した液は、QuickGene-610L のホルダーの所定の位置にセットしてください。

160ml (ボトル半分) 320ml (ボトル 1 本) 480ml (ボトル 1.5 本) 640ml (ボトル 2 本) 800ml (ボトル 2.5 本) 960ml (ボトル 3 本) 1120ml (ボトル 3.5 本) 1280ml (ボトル 4 本)

6 12 18 24 30 36 42 48

11ml 16ml 24ml 32ml 40ml 48ml 56ml 64ml

Page 8: QuickGene DNA whole blood kit L (DB-L)...6 1-5 使用上の注意事項 QuickGene DNA whole blood kit Lは全血(2ml)からのゲノムDNAの抽出が行えます。 全血は、EDTA・2Na、EDTA・2Kまたはヘパリンで採血した全血をご使用ください。

8

2-2 サンプル前処理方法キットは 1 処理あたり全血 2 m l に対応しています。全血は、EDTA・2Na、EDTA・2K またはヘパリンで採血した全血をご使用ください。サンプル量は以下の抽出フローに記載された量を厳守してください。指定された量を超えてセットされた場合には、抽出効率が低下する場合があります。また、機器動作に支障をきたす場合もありますのでご注意ください。洗浄液(WDB)、回収液(CDB)をセット後、ディスチャージ操作を必ず行ってください(2-3-%参照)。

抽出フロー

15 m l(または 50ml)遠沈管(1a.1b.1c. の工程順番は厳守)

すぐに上下に 10 回激しく振とう混和するボルテックス:15 秒(最大回転数(2,500rpm 以上推奨)で充分混合)

56℃ 5 分間 恒温水槽で加温

すぐに上下に 10 回激しく振とう混和するボルテックス:15 秒(最大回転数(2,500rpm 以上推奨)で充分混合)

ライセート完成

自動核酸抽出システム QuickGene-610L 上のカートリッジへ全量添加

「DNA WHOLE BLOOD」モードを選択する[START]ボタンを押す

ゲノム DNA 回収(回収液量初期値:500μl)

1.1a.

1b.1c.

3.

4.

5.

6.

2.

EDB(ヌクレアーゼフリー水で溶解済み):300μl全血:2 m lLDB:2.5 m l

特級エタノール:2.5 m l

Page 9: QuickGene DNA whole blood kit L (DB-L)...6 1-5 使用上の注意事項 QuickGene DNA whole blood kit Lは全血(2ml)からのゲノムDNAの抽出が行えます。 全血は、EDTA・2Na、EDTA・2Kまたはヘパリンで採血した全血をご使用ください。

9

1. 1a. から 1c. までの工程の順序は必ずお守りください。順序を変えますと目的の収量が得られなくなります。

1a. 前処理酵素(EDB)に 3.3ml のヌクレアーゼフリー水を添加し、完全溶解させたEDB300μl を 15ml 遠沈管の底に添加します。(50ml 遠沈管をお使いになることも可能です。)

1b. 全血 2 m l を添加します。 全血添加後、直ちに 1c. にお進みください。 長時間放置しますと、目的の収量が得られないことがあります。 1c. 溶解液(LDB)2.5 m l を添加し、遠沈管をすぐに上下に 10 回激しく振とう混和します。

確実に溶解を行うために、LDB 添加直後に液を充分に混合することは極めて重要です。15ml 遠沈管をお使いの場合は 50ml 遠沈管より混ざりにくいので混和を確実に行い、EDB、全血、LDB が充分に混合するようにしてください。

2. ボルテックスを 15 秒間最大回転数で行います。その際、遠沈管のキャップ部分に近いところを持ってください。遠沈管の下のほうを持つと充分に混合しないおそれがあります。推奨は、2,500rpm 以上です。混合が充分でないと、目的の収量が得られないことやカートリッジが詰まることがあります。

3. 56℃で 5 分間、恒温水槽でインキュベートします。インキュベーション時間は、5 分間延長までは収量に影響しません。

ヒートブロック恒温槽などをお使いになる場合は、恒温槽の能力に応じて相応の時間延長をしないと収量が低下する場合があります。(参考:アルミブロックの場合 56℃ 30 分)。設定温度 56℃に対し実際の溶液温度が低い場合は、溶液温度が 56℃になるよう設定温度を調整してください。

4. 特級エタノールを 2.5 m l 添加し、遠沈管をすぐに上下に 10 回激しく振とう混和します。 エタノール添加直後に液を充分に混合することは極めて重要です。15ml 遠沈管をお使いの場合は 50ml 遠沈管より混ざりにくいので混和を確実に行い、エタノールが充分に混合するようにしてください。ボルテックスを 15 秒行ってライセート完成です。その際、遠沈管のキャップ部分に近いところを持ってください。遠沈管の下のほうを持つと充分に混合しないおそれがあります。推奨は、2,500rpm 以上です。混合が充分でないと、目的の収量が得られないことやカートリッジが詰まることがあります。

5. 4. で調製したライセート全量を自動核酸抽出システム QuickGene-610L 上のカートリッジへ添加します。ライセート完成後は、速やかに自動核酸抽出システム QuickGene-610Lにて抽出操作を行ってください。やむを得ず放置される場合、30 分までは収量に影響を与えません。

6. ゲノム DNA 回収 ● 長期間、回収したゲノム DNA を保存される場合、− 20℃で保存することをおすすめします。 ● 全血 2 m l からの標準的なゲノム DNA 収量は、30 〜 80μg です。 ● 回収液量初期値は 500μl です。回収液量を減らことができますが、溶出効率が低下し回収量が

減少します。 ● 最高の DNA 収量が必要な場合は、500μl の回収液(CDB)を用いてのゲノム DNA 溶出を 2

回繰り返すことができます。1 回溶出でのゲノムDNA回収量にくらべて 2 回溶出合計の回収量は 10 〜 20%増加しますが、回収液量は 2 回溶出合計で 1ml になります。パラメータ設定については、(2-3-@)および QuickGene-610L の取扱説明書をご参照ください。

抽出プロトコール

Page 10: QuickGene DNA whole blood kit L (DB-L)...6 1-5 使用上の注意事項 QuickGene DNA whole blood kit Lは全血(2ml)からのゲノムDNAの抽出が行えます。 全血は、EDTA・2Na、EDTA・2Kまたはヘパリンで採血した全血をご使用ください。

10

2-3 自動核酸抽出システム QuickGene-610L を用いたゲノム DNA の抽出①装置の準備

ご使用になる前に自動核酸抽出システム QuickGene-610L の取扱説明書を必ずお読みになり、必要な準備をしてください。

②抽出モードの選択 全血からのゲノム DNA 抽出の場合は、「DNA WHOLE BLOOD」を選択してください。

(パラメータ設定については、付録 1 をご参照ください)● 最高収量用に溶出回数を 2 回に増やす場合  QuickGene-610L の取扱説明書のパラメータ設定方法をご参照のうえ、「EXPERT」モー

ドの「ELUT COUNT」の設定を 1 → 2 に変更してください。  溶出回数を 1 回に戻す場合は、「ELUT COUNT」の設定を 2 → 1 に変更してください。

ご注意 パラメータの設定値が不適切な場合、バッファがこぼれたり、サンプルの抽出に失敗することがあります。

③消耗品のセット 装置のフロントカバーを開けてホルダー一式を取り出します。1.5ml マイクロチューブ(回収容器)をコレクションチューブホルダーに差し込みます。次に廃液容器(WTL)をホルダーキャリッジに差し込みます。次にカートリッジをカートリッジホルダーへ差し込みます。●カートリッジは専用カートリッジ(CAL2)をご使用ください。 ● 溶出液の回収には 1.5ml マイクロチューブを、廃液の回収には専用の廃液容器(WTL)をご使用ください。

● カートリッジおよび各容器のセットの方法は、自動核酸抽出システム QuickGene-610L の取扱説明書をお読みください。

ご注意 ● カートリッジの位置がずれていると、液がこぼれたり、抽出操作ができないおそれがあります。 ● カートリッジおよび各容器はクリーンルームで生産されております。使用の際はヌクレアーゼの

混入を避けるため、手袋を着用してセットしてください。

④試薬のセット所定量のエタノールを添加した洗浄液(WDB)および指定の遠沈管に移した回収液(CDB)をそれぞれホルダーの所定の位置にセットします。●処理数に応じて必要な試薬量が異なります(2-1 参照)。●各試薬のセット位置は、自動核酸抽出システム QuickGene-610L の取扱説明書をお読みく ださい。

ご注意   各試薬はクリーンルームで生産されております。使用の際はヌクレアーゼの混入を避けるため、手袋を着用してセットしてください。

⑤ディスチャージ操作ディスチャージトレーがセットされていることを確認します。フロントカバーを閉じ、オペレーションパネルの[DISCHARGE]ボタンを押してください。● ディスチャージ操作を行わないと、管内の残留エアの影響で規定量の洗浄液(WDB)、回収液(CDB)が注入されず、正確な結果が得られません。

Page 11: QuickGene DNA whole blood kit L (DB-L)...6 1-5 使用上の注意事項 QuickGene DNA whole blood kit Lは全血(2ml)からのゲノムDNAの抽出が行えます。 全血は、EDTA・2Na、EDTA・2Kまたはヘパリンで採血した全血をご使用ください。

11

⑥サンプルの前処理およびセットサンプルは、「2-2 サンプル前処理方法」に従ってライセートを調製し、机上でホルダーキャリッジの上にコレクションチューブホルダー、カートリッジホルダーをセット後、ライセート全量をカートリッジ(CAL2)へ注入してください。その際、カートリッジの縁を濡らさないように注意してください。カートリッジホルダーの蓋をロックし、ホルダー一式を装置にセットします。

⑦抽出開始以下の手順で抽出をスタートさせます。● 所定量のエタノールを添加した洗浄液(WDB)、回収液(CDB)、サンプルが注入されたカートリッジ(CAL2)、廃液容器(WTL)、1.5ml マイクロチューブ(回収容器)がセットされていることを確認します。

●装置のフロントカバーを閉めます。●オペレーションパネルに適切なモードが表示されていることを確認して、 [START] ボタンを 押してください。●抽出操作が始まるとオペレーションパネルに「EXECUTING」と表示されます。

ご注意   抽出動作中(「EXECUTING」と表示されているとき)はフロントカバーを開けないでください。万一開けると、抽出動作が強制終了します。

⑧ゲノム DNA の回収ピピーッと音が鳴れば抽出終了です。● オペレーションパネルには抽出結果が v、–、_ で表示されます。

v:正常終了 –:異常終了 _:カートリッジなしまたは抽出前にエラー発生

● 装置が完全に停止していることを確認した後、フロントカバーを開け、コレクションチューブホルダーより、1.5ml マイクロチューブ(回収容器)を取り出します。

● カートリッジ(CAL2)からのゲノム DNA 溶出は 500μl の回収液(CDB)を用いて行われますので、回収液量は 500μl となります。

● 抽出されたゲノム DNA は、1.5ml マイクロチューブ(回収容器)の蓋を確実に閉めて保存してください。長期間ゲノム DNA を保存される場合、− 20℃で保存することをおすすめします。

⑨廃液・消耗品の処分廃液容器(WTL)を取り出し、廃液は規定に従って廃棄してください。カートリッジホルダーを取り外し、カートリッジ(CAL2)を処分します。

ご注意   感染性のおそれのあるサンプルを使用し、使用後廃棄する場合は、感染性産業廃棄物に該当しますので、関連する法に従い、焼却、溶融、滅菌、消毒などの処理をしてください。また、委託して行う場合は、特別管理産業廃棄物処分業の免許を持った業者に、特別管理産業廃棄物管理票(マニフェスト)を添えて処理依頼をしてください。

以上で作業は完了です。

Page 12: QuickGene DNA whole blood kit L (DB-L)...6 1-5 使用上の注意事項 QuickGene DNA whole blood kit Lは全血(2ml)からのゲノムDNAの抽出が行えます。 全血は、EDTA・2Na、EDTA・2Kまたはヘパリンで採血した全血をご使用ください。

原  因 対  策

12

3. トラブルシューティングトラブルが生じた場合には、以下の対策をご参照ください。 エラー表示など、装置上のトラブルが生じた場合は、自動核酸抽出システム QuickGene-610 Lの取扱説明書をご参照ください。

(1)DNA の収量が低い、DNA が得られない

試薬、全血の添加順序が不適切 ライセ−ト調製時、15 m l 遠沈管には、前処理酵素(EDB:ヌクレア−ゼフリー水 3.3ml で溶解済み)→全血→溶解液(LDB)の順で添加してください。

全血量が多すぎる 所定量まで全血量を減らしてください。

古い洗浄液 (WDB:エタノール添加済み ) を使用した

洗浄液(WDB:エタノール添加済み)を自動機に 1 週間以上セットされたものを使用していないか、ご確認ください。洗浄液(WDB)を 1 週間以上使用しない場合は、ボトルの蓋を閉めて保管してください。

エタノール添加後のホモジナイズが不充分

エタノール添加直後に、上下に激しく振とう混和を充分行い、その後充分にボルテックス(15 秒)してください。ボルテックスは最大回転数

(2,500rpm 以上推奨)で行ってください。

カートリッジ(CAL2)へライセートが添加しきれていない

ライセートに凝集物が見られた場合は、エタノール添加後のホモジナイズが不充分なので、充分に混和およびボルテックスをおこなってください。

セット試薬の不足 試薬ボトルに試薬が残っていることをご確認ください。

洗浄液(WDB)に所定量のエタノールを加えていない

洗浄液(WDB)使用前には、必ず所定量のエタノールを加えたことをご確認ください。

溶解液(LDB)添加後のホモジナイズが不充分

溶解液(LDB)添加直後に、上下に激しく振とう混和を充分行い、その後充分にボルテックス(15 秒)してください。ボルテックスは最大回転数(2,500rpm 以上推奨)で行ってください。

白血球数が多すぎる 白血球数が 2×107 個を超えた場合、DNA 収量が低下することがあります。その場合は、PBS で希釈して 2×107 個以下になるように調整してください。

前処理酵素(EDB)の溶解が不充分

ヌクレアーゼフリーの水を添加後、時々攪拌させながら 30 分以上置き、粉末が完全に溶解していることを確認してからご使用ください。

Page 13: QuickGene DNA whole blood kit L (DB-L)...6 1-5 使用上の注意事項 QuickGene DNA whole blood kit Lは全血(2ml)からのゲノムDNAの抽出が行えます。 全血は、EDTA・2Na、EDTA・2Kまたはヘパリンで採血した全血をご使用ください。

原  因 対  策

Cat #製  品

13

対  策原  因

(5)回収容器にサンプルが回収されない(空である)

ディスチャージ操作を行っていない

2-3-% に従い、洗浄液(WDB)、回収液(CDB)をセット後、ディスチャージ操作を必ず行ってください(自動核酸抽出システム QuickGene-610L 取扱説明書を参照してください)。

4. オーダリング・インフォメーション

QuickGene DNA whole blood kit L DB-L

QuickGene-610L 自動核酸抽出システム

(2)カートリッジ(CAL2)が詰まる

白血球数が多すぎる 白血球数が 2×107 個を超えた場合、DNA 収量が低下することがあります。その場合は、PBS で希釈して 2×107 個以下になるように調整してください。

溶解液(LDB)添加後のホモジナイズが不充分

溶解液(LDB)添加直後に、上下に激しく振とう混和を充分行い、その後充分にボルテックス(15 秒)してください。ボルテックスは最大回転数(2,500rpm 以上推奨)で行ってください。

エタノール添加直後に、上下に激しく振とう混和を充分行い、その後充分にボルテックス(15 秒)してください。ボルテックスは最大回転数

(2,500rpm 以上推奨)で行ってください。

全血量が多すぎる 所定量まで全血量を減らしてください。

(3)PCR など、続けて行う実験がうまくいかない

原  因 対  策使用した DNA 量が不適切 260nm 吸光度から濃度をご確認ください。

指定の温度(15 〜 28℃)で保存してください。沈殿物が生じた場合は、37℃にて加温し、沈殿物を溶解させてください。

対  策原  因

(4)試薬に沈殿物が生じた

低温に保存している

前処理酵素(EDB)の溶解が不充分

ヌクレアーゼフリーの水を添加後、時々撹拌させながら 30 分以上置き、粉末が完全に溶解していることを確認してからご使用ください。

Page 14: QuickGene DNA whole blood kit L (DB-L)...6 1-5 使用上の注意事項 QuickGene DNA whole blood kit Lは全血(2ml)からのゲノムDNAの抽出が行えます。 全血は、EDTA・2Na、EDTA・2Kまたはヘパリンで採血した全血をご使用ください。

14

付録 1 自動核酸抽出システム QuickGene-610L パラメータについてQuickGene-610L では「DNA WHOLE BLOOD」モードは、下表のパラメータ設定となっています。このキットでの抽出は、このパラメータに基づいて実施してください。なお、変更の仕方は自動核酸抽出システム QuickGene-610L の取扱説明書をご覧ください。

1203

90750065005500

000

90750065005500

0 0

500100

動作項目表示順

パラメータ

DNA WHOLE BLOOD 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17

BIND PEAKWASH COUNTWASH PEAKWASH VOL1WASH VOL2WASH VOL3WASH VOL4WASH VOL5

WAS2 COUNTWAS2 PEAKWAS2 VOL1WAS2 VOL2WAS2 VOL3WAS2 VOL4WAS2 VOL5ELUT VOL

ELUT PEAK *トレードマークと免責事項  本取扱説明書に使用されている登録名などは、特に表示がない場合でも法律によってその権利が保証さ

れています。

● 製造元

バイオメディカル部 バイオ機器課〒 572-0823 大阪府寝屋川市下木田町 14-5 クラボウ寝屋川テクノセンター 3 階TEL (072) 820-3079 FAX (072) 820-3095

URL; http://www.kurabo.co.jp/bio/

● 販売元

本  社 〒 540-8605 大阪市中央区道修町三丁目 1 番 2 号 ☎(06) 6203-2759(機器システム部)東京支店 〒 103-0023 東京都中央区日本橋本町四丁目 5 番 13 号 ☎(03) 3270-8124(機器システム部)

■九州営業所 ☎(092)622-1005(代) ■中国営業所 ☎(082)285-6381(代)■東海営業所 ☎(052)772-0788(代) ■筑波営業所 ☎(029)858-2278(代)■東北営業所 ☎(022)222-3072(代) ■北海道営業所 ☎(011)271-0285(代)

[お問い合わせ]URL; http://www.wako-chem.net/bms

URL; http://www.wako-chem.co.jp/me DB-L_HB-J_V20

Page 15: QuickGene DNA whole blood kit L (DB-L)...6 1-5 使用上の注意事項 QuickGene DNA whole blood kit Lは全血(2ml)からのゲノムDNAの抽出が行えます。 全血は、EDTA・2Na、EDTA・2Kまたはヘパリンで採血した全血をご使用ください。

*トレードマークと免責事項  本取扱説明書に使用されている登録名などは、特に表示がない場合でも法律によってその権利が保証さ

れています。

● 製造元

バイオメディカル部 バイオ機器課〒 572-0823 大阪府寝屋川市下木田町 14-5 クラボウ寝屋川テクノセンター 3 階TEL (072) 820-3079 FAX (072) 820-3095

URL; http://www.kurabo.co.jp/bio/

● 販売元

本  社 〒 540-8605 大阪市中央区道修町三丁目 1 番 2 号 ☎(06) 6203-2759(機器システム部)東京支店 〒 103-0023 東京都中央区日本橋本町四丁目 5 番 13 号 ☎(03) 3270-8124(機器システム部)

■九州営業所 ☎(092)622-1005(代) ■中国営業所 ☎(082)285-6381(代)■東海営業所 ☎(052)772-0788(代) ■筑波営業所 ☎(029)858-2278(代)■東北営業所 ☎(022)222-3072(代) ■北海道営業所 ☎(011)271-0285(代)

[お問い合わせ]URL; http://www.wako-chem.net/bms

URL; http://www.wako-chem.co.jp/me DB-L_HB-J_V20