pcb廃棄物の処理は お済みですか1 処理期限が迫る! pcb廃棄物の処理は...
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処理期限が迫る! PCB廃棄物の処理は お済みですか
一般社団法人日本環境事業支援機構
株式会社エコ東日本
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PCB(ポリ塩化ビフェニル)とは
PCBは電気機器用の絶縁油、各種工業における加熱並びに冷却用の熱媒体や感圧複 写紙など様々な用途に使用されていましたが、昭和43年(1968年)カネミ油症事件 (PCBが混入した米糠油による深刻な健康被害が発生)がきっかけに、昭和47年(1972
年)以降は製造・輸入は禁止されています。 平成13年(2001年)にPCB特措法(PCB廃棄物適正処理推進特別措置法)が制定され た。
PCB廃棄物の種類
蛍光灯・水銀灯の安定器 トランス・コンデンサ その他汚染物
照明器具を使用したあらゆる事業所が対象となる。昭和32年から昭和47年8月までに製造されたものにPCBが使用されている。
発電・変電設備で使用されている。
作業で使用した 作業服・道具等
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PCB特措法(規制等)の概要(保管等・譲渡制限)
①保管等の届出 PCB廃棄物を所有する事業者は、毎年度「PCB廃棄物の保管及び処分状況等届出書」により、都道府県知事に届出をしなければならない。また保管場所を変更した場合等も届出なければならない。
②譲渡制限 PCB特措法第11条
PCB廃棄物は譲渡し、又は譲り受けてはならない。
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PCB特措法(規制等)の概要(処分の期間) ③処分の期間 PCB特措法第十条の政令で定める期間は、同法の施行日から平成39年3月31日迄 但し、環境省は平成28年(2016年)5月に高濃度PCB廃棄物の計画的処理完了期限を下記のとおり定めた。「PCB廃棄物に期限内処理に向けて」
・平成30年3月31日まで 北九州事業エリア(トランス・コンデンサ) ・平成33年3月31日まで 北九州・大阪・豊田事業エリア(安定器) • 〃 大阪事業エリア(トランス・コンデンサ) ・平成34年3月31日まで 豊田事業エリア(トランス・コンデンサ) • 〃 東京事業エリア(トランス・コンデンサ) • 〃 北海道(室蘭)事業エリア(トランス・コンデンサ) ・平成35年3月31日まで 北海道(室蘭)・東京事業エリア(安定器)
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無害化処理認定施設都道府県知事許可施設
(全国約30箇所)
中間貯蔵・環境安全事
株式会社(JESCO)
PCB廃棄物の分類と処分方法
・PCB廃棄物は、PCB濃度により高濃度PCB廃棄物(PCB濃度5,000mg/kg 超)と低濃度 PCB廃棄物(PCB濃度5,000mg/kg以下)に分類される。 ・トランス・コンデンサ・安定器等の高濃度PCB廃棄物は「中間貯蔵・環境安全事業株式会社」 (JESCO)で処分し、低濃度PCB廃棄物については、環境大臣が認定する「無害化処理認 定施設」及び「都道府県知事が許可する施設」で処理する。
処理
蛍光灯・水銀灯の安定器、 一部のトランス・コンデンサー
高額な処分費
PCB特措法による 業 処分期限
トランス・コンデンサ (平成34年3月) 安定器(平成35年3月)
分類 安定器 30,240円/kg(税込)
処理 PCB特措法による 処分期限 (平成39年3月)
トランス・コンデンサー 施設によって処理料金・処理期間はまちまち
低濃度
PCB廃棄物
PCB廃棄物
高濃度
PCB廃棄物
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PCB廃棄物の処分期間は決まっていますが。実は問題があります!!
①高濃度PCB廃棄物の処理費が高額なため処分が遅れています高濃度PCB廃棄物の処理費は重量で決められ、単価は30,240円/㎏(税込)と高額に設定されていることから、PCB廃棄物の保管事業者は資金手当等が付かないなどの理由で処分せず、PCB処分が遅れている 原因にもなっています。
②PCB廃棄物を保管している事業者がPCBの現状を正しく把握し ていません (1)PCBが含まれていない廃棄物を、PCBが含まれていると認識している 事が多くあります。
(2)保管・使用しているPCB廃棄物の数量・重量等を正しく把握していない事が あります。
(3)保管しているPCB廃棄物から、PCBの漏洩が見られた場合であっても何ら対策をとらず、そのままの状態で保管している事もあります。PCBの拡散を防止するためにも早急に対策をとる事が必要です。
(4)このように誤った内容で都道府県知事に「PCB廃棄物の保管及び処分等 届出書」を提出しているケースが多く見られます。
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PCBの現状調査をお勧め致します 保管しているPCB廃棄物(蛍光灯・水銀灯の安定器、発電・変電設備のトランス・コンデンサ等)の再調査をお勧めします。 ・高濃度PCB廃棄物の処分費は重量で決められ、単価は30,240円/kg(税込)と高額 に設定されております。 ・PCBが含まれていないもの(不含)を、PCBが含まれている(含有)と誤って保管をしていないか。 ・保管しているPCB廃棄物の数量・重量・(濃度)は正しく把握しているのか。 ・保管しているPCB廃棄物からPCBが漏洩していないか。漏洩が見られたものについては安全対策を取られているか。
⇒以上について再調査を行い、その結果適正かつ適切な処分方法を策定し、大きな経費削減にも繋げます。
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PCBの含有調査・重量測定 (1)PCBの含有調査 PCBが含まれていないにも関らずPCBが含有していると届出をしているケー スが見受けられます。無駄な処分費用の出費を避けなければなりません。
某商社様のケース
多種類の蛍光灯安定器の調査を行なった結果、 PCB不含の安定器(全体の34%)が含有として 混在していました。
(2)PCB廃棄物の1台毎に重量測定 PCBの処理費は重量で決められ個々の重量を測定することにより、総数量と総重量を把握し処理費用の総額を確認する。 ⇒総重量が減少すれば、その分処分費用が低減する。
届出数 PCB含有 PCB不含
1,038台 631台 357台
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PCB廃棄物の軽量化 ・蛍光灯安定器の重量構成は下図のとおりで、PCBを含んでいない部材が 大半を占め、PCBを含んだコンデンサはごくわずかなものです。 ・PCBを含んでいるコンデンサだけを取外し処分すれば大幅な費用削減につながります。(対象はコンデンサ外付け安定器のみになります。)
⇒軽量化ができると判明した場合には、安定器よりコンデンサの 取り外 し作業を適正に行い、処分費の削減を図ります。 (環境省通知「環廃産発第14091618号 平成26年9月16日 「ポリ塩化ビフェニルが使用された廃安定器の分解又は解体について」に基づき処分を実施しています。)
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PCB廃棄物の処分等代行業務
(1)高濃度PCB廃棄物 ①高濃度PCB廃棄物処分に伴うJESCO「搬入荷姿登録申請」の手続き代行業務 ②高濃度PCB廃棄物の運搬にかかわる代行業務
(2)低濃度PCB廃棄物 ①低濃度PCB廃棄物処分業務 処分先事業者及び運搬事業者の選定、見積入手、決定、契約締結代 行、運搬、処分、完了の確認(マニフェストの入手)まで一貫した代行業務 ②都道府県知事に届出る「PCB廃棄物の保管及び処分状況等届出書」の 作成、提出代行業務
費用削減効果の一事例①
学校法人T学園様への「PCB廃棄物調査」の例 蛍光灯安定器279本の再調査⇒ PCBの含有・不含有の調査を行い、279台の蛍光灯安定器の内、210台が外付けコンデンサ(PC B含有)であり分離処分をした。また4台がPCBが不含有であったケース
JESCOに依頼した場合 日本環境事業支援機構に依頼した場合
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削減金額:14,514,000円 削減率:52.1%
項 目 重量 (㎏)
数量 総重量 (kg)
単価 合計
蛍光灯安定器処理費
3.50 279 976.5 28,000 27,342,000
送料(ドラム缶)
5
100,000
500,000
合 計 27,842,000
依頼先 項目 重量 (㎏)
数量 総重量 (kg)
単価 合計
JESCO
安定器処理費 3.50 69 241.5 28,000 6,762,000
外付けコンデンサ 処理費
0.35
210
73.5
28,000
2,058,000
送料(ドラム缶) 1 100,000 100,000
PCB不含安定器 3.5 4 14.0 -28,000 -392,000
小 計 8,528,000
日 本環 境事 業支 援機構
安定器調査・分解一式
4,800,000
小 計 4,800,000
合 計 手続きは全て代行 13,32181,000
費用削減効果の一事例②
S事業所様からのトランス・コンデンサ処分の例
トランス・コンデンサの大部分は低濃度PCBに分類されます。環境大臣が認定した 「無害化処理認定施設」で処分を行っておりますが、その処分価格、処分期間等はまちまちで統一はされていません。当社では、処理施設の選定から、運搬、処分まで、またその後の行政報告・事務手続等全ての業務のコンサルティングや手配を最も適正な価格で提供致します。 ・北海道PCB処理施設に搬入できるPCB運送業者(北海道、東北、関東、甲信越、北陸)23社 ・低濃度PCB処理施設「無害化処理施設」は、全国で31ヶ所
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