polyjet系プリンタ関連 廃棄物処理方法

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Polyjet系プリンタ関連 廃棄物処理方法

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Page 1: Polyjet系プリンタ関連 廃棄物処理方法

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Polyjet系プリンタ関連

廃棄物処理方法

Page 2: Polyjet系プリンタ関連 廃棄物処理方法

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インクジェット式RP装置である OBJET 3Dプリンターは、光硬化性樹脂をプリントヘッドから噴射し、プリントヘッド部の脇に配置されている紫外線(UV)ランプで硬化させ、硬化した薄いレイヤーを積み重ねて3次元形

状を造形していく装置です。サポート部にも光硬化性の樹脂を使用しますが、硬化してもゲル状のため容易にサポートの除去が行えます。

通常のインクジェット式プリンターと同じく、ヘッド清掃時にパージした材料と積層する過程で過剰な部分が除去されるため未硬化のUV樹脂が廃棄物として発生します。 同時に使用済材料カートリッジも同様に廃棄物となります。 また、サポート部分も完成後に取り除く為廃棄物(廃プラ)となります。 その他、循環式ウォーターブラストの排水や水溶性サポートを溶解した水溶液も廃棄物となります。

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プリント

モデル完成(サポート付き)

・手作業でのサポート除去 ・WBもしくはウエットブラストによる除去 ・水による溶解処理

モデル完成(サポート除去済)

プリントアウトからモデルを手にするまでの過程

UV硬化樹脂射出&UV硬化

Page 4: Polyjet系プリンタ関連 廃棄物処理方法

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未硬化樹脂で満たされている 廃棄コンテナ

使用済 材料カートリッジ 使用済

材料カートリッジ

プリント後 機器から出る廃棄物

Desktopシリーズ 260シリーズ

Rev.1

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未硬化樹脂で満たされている 廃棄コンテナ

使用済 材料カートリッジ

350/500 シリーズ

(左記写真はObjet500 connex3 です)

Rev.1

プリント後 機器から出る廃棄物

Page 6: Polyjet系プリンタ関連 廃棄物処理方法

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使用済の樹脂カートリッジ ・パッケージ自体はプラスチックですが、内部に若干未硬化の樹脂が残っています。 産業廃棄物(廃プラ)で処理可能な場合と外装と内袋との分別が必要となる場合があります)

内部に若干未硬化のUV樹脂が残ります。

サイズ: 120 x 55 x 210cm

(1Kgタイプ)

サイズ: 80 x 80 x 210cm

(1Kgタイプ)

サイズ: 360 x 90 x 175cm

(3.6Kgタイプ)

Desktopシリーズ カートリッジ

EDEN/Connex シリーズ カートリッジ

Rev.1

プリント後 機器から出る廃棄物

Page 7: Polyjet系プリンタ関連 廃棄物処理方法

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廃棄コンテナ ・廃棄コンテナは、産業廃棄物(廃油扱い)

サイズ: 145 x 100 x 210cm

(2Kgタイプ)

サイズ: 335 x 260 x 180 cm

(8Kgタイプ)

サイズ: 250 x 250 x 250 cm

(10Kgタイプ)

260シリーズ 350/500シリーズ Desktopシリーズ

プリント後 機器から出る廃棄物

Page 8: Polyjet系プリンタ関連 廃棄物処理方法

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硬化した樹脂(サポート材含む) ・完全に硬化した樹脂は、プラスチックゴミ(廃プラスチック)として廃棄

サポート材料を除去

サポート屑 (廃プラ)

Page 9: Polyjet系プリンタ関連 廃棄物処理方法

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サポート材料を除去

洗浄後の排水 (循環式の為BODの値が高い)

※ 排水廃棄用のタンクはお客様にてご用意ください

※ BOD : 生物化学的酸素要求量 水質基準

ウォーターブラストからの排水 ・SUP705サポート材料の成分が若干溶け込んでいる為排水のBOD値が下水排水基準を 上回る為産業廃棄物として廃棄。(廃アルカリ、もしくは廃酸)

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SUP707ソリュブルサポート材料を 溶解処理

洗浄後の排水

※ 排水廃棄用のタンクはお客様にてご用意ください

ウォーターステーション/クリーンステーションDT3からの排水 ・SUP707ソリュブルサポート材料が溶け込んでいる排水の為産業廃棄物として処理する。 (廃油)

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種類 サイズ 種類

材料カートリッジ (1kgタイプ)

80 x 80 x 210

120 x 55 x 210 廃プラ&廃油

材料カートリッジ (3.6kgタイプ) 360 x 90 x 175 廃プラ&廃油

廃棄コンテナ (2kgタイプ) 145 x 100 x 210 廃油

廃棄コンテナ (8kgタイプ) 335 x 260 x 180 廃油

廃棄コンテナ (10kgタイプ) 250 x 250 x 250 廃油

ウォーターブラストからの排水

お客様にてご用意ください

( 例;20 ㍑ ) 廃アルカリもしくは廃酸

ウォーターステーションからの排水

お客様にてご用意ください

( 例;20 ㍑ ) 廃油

種類につきましては、お客様にて今一度産業廃棄物処理業者様等に再度ご確認いただき、適切な廃棄種別にて廃棄をお願いいたします。

廃棄物分類

Page 12: Polyjet系プリンタ関連 廃棄物処理方法

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①SUP707ソリュブルサポート材を溶解した水の廃棄

BOD, COD他幾つかの項目で下水処理基準を上回る為、下水へは捨てられません。

産業廃棄物として処理 (アサヒプリテックでは焼却処分ということで廃油扱いとなります)

排水基準ではアルキル水銀化合物については「検出しないこと」とされていますがこれには第2条の規定に基づき環境大臣が定める方法により排出水の汚染状態を検定した場合において、その結果が当該検定方法の定量限界を下回ることをいう。

(一) 概要

水銀についての測定方法は、総水銀については原子吸光光度法を用い、アルキル水銀についてはガスクロマトグラフ法を用いることになった。これらの測定方法による定量限界値はいずれも0.0005mg/lであり、従来の測定方法であつた総水銀についてのジチゾン吸光光度法(定量限界値0.02mg/l)並びにアルキル水銀についてのガスクロマトグラフ法及び薄層クロマトグラフ分離ジチゾン比色法(定量限界値0.001mg/l)に比し、低濃度の水銀の検出が可能となりました。また、このような測定方法の進歩を前提とし、水銀の生物濃縮を考慮して、総水銀の環境基準については、従来の「検出されないこと。」から「0.0005mg/l以下」に改め、これを年間平均値として達成維持されるべきものとし、またアルキル水銀の環境基準については、従来と同じく「検出されないこと。」であるが今回の測定方法の改正により定量限界値が0.0005mg/lとなっています。

上記のことから定量限界値は0.0005㎎/L であり今回の排水分析にて検出されている「0.0005㎎/L未満」であれば問題はありません。

SUP707を160g/L溶解した排水

排水基準

アルキル水銀化合物 0.0005未満 mg/L 検出されないこと 生物化学的酸素要求量(BOD) 298 mg/L 160(日間平均120mg・L)

化学的酸素要求量(COD) 96200 mg/L 160(日間平均120mg・L)

浮遊物質量(SS) 870 mg/L 200(日間平均150mg・L)

ノルマルヘキサン抽出物質含有量 137 mg/L 5mg/L(鉱油類含有量)

30mg/L(動植物油脂含有量)

フェノール類含有量 9.5 mg/L 5mg/L

窒素含有量 3200 mg/L 120mg/L(日間平均60mg/L)

燐含有量 1.2 mg/L 16mg/L(日間平均8mg/L)

② SUP707ソリュブルサポート材を溶解処理した苛性ソーダ水溶液及びリンゴ酸(クエン酸)水溶液の廃棄

水酸化ナトリウムを1%程度含んでおり、またpH13程度と強アルカリを示すことからそのままの状態で下水へ排水処理すること出来ません。

リンゴ酸(リンゴ酸水溶液、クエン酸、クエン酸水溶液)を投入し中和処理によりpH値を12.5未満まで下げアルカリ廃液とし

産業廃棄物として処理 (アサヒプリテックでは廃アルカリ扱いとなります)

※ pH12.5以上のアルカリ廃液は特別管理産業廃棄物に分類されます。保管・廃棄には特別な管理が必要となる為、液が汚れ サポート除去処理に使えなくなりましたら速やかに中和し、通常の廃アルカリとしてください。