コミュニケーションが関係維持に及ぼす lemedia 19 effect of...

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比治山大学現代文化学部紀要,第17 号, 2010 Bu l .HijiyamaUniv.No .l 7 2010 79 コミュニケーションが関係維持に及ぼす 影響についての友人関係機能の仲介効果 lemedia 19effect of the nctionsof friendship in the effects of communication on maintaining friendships 古谷嘉一郎 Kaichiro FURUTANI Keywords functions of friendship communication maintaining friendships 要旨 本研究は,普段からよく会う友人関係(Hi gh In teraction: m 友人関係)とめ ったに会えないが親密な友人関係 (Low In teraction: LI 友人関係)の 2 種類の友人関係を対象に以下に述べるような検討を実施した。それは,コミュニケー ションの内容 (古谷・坂田, 渇)と友人関係満足度の関連における友人関係機能 (丹野・松井, 活)の仲介効果の 検討である 。分析の結果, LI 友人では課題的,情緒的コミュニケーションが関係性評価を仲介し,関係満足度に正の 影響を与えていた 。HI 友人では情緒的,コ ンサマトリー的コミュニケーションが関係性評価を仲介し,関係満足度 に正の影響を与えていた。 問題 私たちは,日ごろ多 くの人間関係に囲まれて生活し ている。特に,青年期において,その関係の中心とも なる友人関係から受ける影響は計り知れない。なぜな ら,青年期における親密な友人関係の重要性が増すこ とが示唆されている (岡田, 1995 など)からである 。 さらに,青年期における親密な友人関係は自尊感情や 快感情の経験に影響を与える(鈴木, 2002) 。 また,親 しい友人との相互作用やサポート受領は疲れたこころ を癒し,前へ進む力を与え,問題解決に対しての知識 や手助けを与えて くれる 。このように友人関係が我々 に多くの恩恵をもたらすことは明らかである。では, どのようなメカニズムでこのような友人関係が維持さ れるのであろうか。本研究では,この間いに対して 「普段からよ く会う友人関係Hめったに会えないが親 密な友人関係」の 2 種類の友人関係 (e.g. ,丹野・松井, 2C 肪;丹野, 2 7) に着目した検討を行う 。 まず,丹野・松井 (2α焔)は, r 普段からよ く会う友人 関係(Hi gh In teraction :国友人関係)Jだけでなく, r ったに会えないが親密な友人関係 (LowIn teraction: LI 友人関係)J2 種類の友人関係の存在を指摘した 。 そして,大学生の精神的健康や社会的発達といった広 義の内的適応に対して貢献している友人関係機能を検 討した (丹野・松井, 2006) 。丹野 (2006)は,大学生 の友人関係機能成分と内的適応との関連を分析し,青 年の友人関係機能について検討した。この検討から, 臼常生活の共有の多いHI 友人は充実した生活を送り やすくし,生きがいや楽しさといったポジテ イプな感 情を促進する機能を果たしていることが明らかになっ た。 さらに,人生を共有する LI 友人と満足な関係を築 いていることが精神的健康の維持や促進と関連してい ることが明らかにな った(丹野, 則。また, LI 友人 の多くは, r 旧友J r 地元の友人Jといった過去を振 り返り自分の人生を位置付けるうえでなくてはならな

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比治山大学現代文化学部紀要,第17号, 2010 Bul. Hijiyama Univ. No.l7, 2010 79

コミュニケーションが関係維持に及ぼす

影響についての友人関係機能の仲介効果

百lemedia白19effect of the釦nctionsof friendship in the effects of

communication on maintaining friendships

古 谷嘉一郎

Kaichiro FURUTANI

Keywords

functions of friendship, communication, maintaining friendships

要旨

本研究は,普段からよ く会う友人関係(HighInteraction : m友人関係)とめったに会えないが親密な友人関係(Low

In teraction : LI友人関係)の2種類の友人関係を対象に以下に述べるような検討を実施した。それは,コミュニケー

ションの内容 (古谷・坂田,2α渇)と友人関係満足度の関連における友人関係機能 (丹野・松井,2α活)の仲介効果の

検討である。分析の結果, LI友人では課題的,情緒的コミュニケーションが関係性評価を仲介し,関係満足度に正の

影響を与えていた。HI友人では情緒的,コ ンサマトリー的コミュニケーションが関係性評価を仲介し,関係満足度

に正の影響を与えていた。

問題

私たちは,日ごろ多 くの人間関係に囲まれて生活し

ている。特に,青年期において,その関係の中心とも

なる友人関係から受ける影響は計り知れない。なぜな

ら,青年期における親密な友人関係の重要性が増すこ

とが示唆されている (岡田,1995など)からである。

さらに,青年期における親密な友人関係は自尊感情や

快感情の経験に影響を与える (鈴木, 2002)。また,親

しい友人との相互作用やサポート受領は疲れたこころ

を癒し,前へ進む力を与え,問題解決に対しての知識

や手助けを与えて くれる。このように友人関係が我々

に多くの恩恵をもたらすことは明らかである。では,

どのようなメカニズムでこのような友人関係が維持さ

れるのであろうか。本研究では,この間いに対して

「普段からよ く会う友人関係Hめったに会えないが親

密な友人関係」の2種類の友人関係 (e.g.,丹野・松井,

2C肪;丹野,2∞7)に着目した検討を行う 。

まず,丹野 ・松井(2α焔)は, r普段からよ く会う友人

関係 (HighInteraction :国友人関係)Jだけでなく, rめったに会えないが親密な友人関係 (LowIn teraction :

LI友人関係)Jの2種類の友人関係の存在を指摘した。

そして,大学生の精神的健康や社会的発達といった広

義の内的適応に対して貢献している友人関係機能を検

討した (丹野・松井, 2006)。丹野 (2006)は,大学生

の友人関係機能成分と内的適応との関連を分析し,青

年の友人関係機能について検討した。この検討から,

臼常生活の共有の多いHI友人は充実した生活を送り

やすくし,生きがいや楽しさといったポジテ イプな感

情を促進する機能を果たしていることが明らかになっ

た。さらに,人生を共有するLI友人と満足な関係を築

いていることが精神的健康の維持や促進と関連してい

ることが明らかになった(丹野,2α則。また, LI友人

の多くは, r旧友J,r地元の友人Jといった過去を振

り返り自分の人生を位置付けるうえでなくてはならな

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80 古谷 嘉一郎

い存在であることを丹野 (2006)は論じている。この

ように.HI友人.LI友人それぞれの友人関係機能に

よって精神的健康が高まることが分かる。

ところで,本研究の問題意識と関連して,社会的ネ

ットワーク研究においても類似した 2種類の関係性の

研究が存在する。たとえば,浦 (2005)によると,対

人関係は強いつながりと弱いつながりの 2つに大別で

きると いう。強いつながりとは親密な人間関係のこと

であ り,弱いつながりとは知人と表現してよいかどう

かさえ分からな いぐ らいの薄い関係のことである

(浦.2∞5)。ここでの定義を援用するな らば,家族や

親しい友人などが強いつながりにあたり,稀にしか会

えない人や社会的に地位の遠い人などが弱いつながり

にあたる。強いつながりは自分のアイデンティテ ィを

確認する場所になる関係であり,自分に安らぎを与え

てくれる安全基地としての働きを持つ。これに対し,

弱いつながりは少ない維持コストで有益な資源を手に

入れることができ,人の環境適応に有利に働くと

いう 。

さらに,弱いつながりに関しては「弱い紐帯の強さ」

仮説がある (Granovetter.1973)。これは,弱い紐帯に

より連結している人々は,自分自身の交際圏とは異な

る交際圏に参入している可能性が高 く,それゆえ自分

が入手している情報とは異なる情報に接している可能

性から,接触頻度や相互作用の程度が低い対人関係は

情報収集の面で構造的に有利な対人関係であることを

示すものである (Granovetter.1973) 0 Granovetter

(1973)は,最近転職した専門職,技術職,管理職のう

ち,知人を通じて新しい仕事を見つけた人にその知人と

の当時の接触頻度を尋ねた。その接触頻度を紐帯の強

さの視IJ度として用いたところ,回答分布が弱いほうの極

に偏っていることを明らかにした。この結果は,強いつ

ながりの人たちの情報を提供して力になってあげたい

という動機の強さよりも対人関係,対人ネ ットワークの

構造が重要であることを示唆している (Granovetter.

1973)。このような情報を得る上で強いサポートカを

もっ弱いつながりを維持し,多 くもつことは,さまざ

まな商で助けになると考えられる。

ここまでの議論から lつの問題点が浮かび上がる。

それは.LI友人は弱いつながりなのか,それとも強い

つながりなのかと いう点である。浦 (2005)の定義か

ら考えるならば,弱いつながりとして定義される。ま

た.LI友人については,丹野松井(2飢渇)の議論から,

Granovetter (1973)が提案した弱い紐帯と類似した部

分がある。例えば,接触頻度が低いこと,自分自身の

交際圏とは異なる交際圏に参入している可能性が高い

ことなどがあげられる。加えて,丹野・松井 (2006)

から.LI友人関係は,親しい仲であっても地理的に離

れているなど,置かれている環境が異なると考えられ

る。そのため,異なる資源を持ち,有効な情報などの

サポートを与えて くれる対人関係であると捉えること

が出来ょう。だが丹野 (2∞6)が指摘したように.LI友

人が人生を共有する関係性であるとするならば,強い

つながりとしての役割も担う可能性がある。

これらの議論をもとにすると .LI友人の特徴は,以

下のように考えることができる。まず第 lに,自身の

人生を振り返るうえで重要な友人関係であること,そ

して第 2に自分が入手している情報とは異なる情報に

接している可能性が高く,新たな情報収集に役立つ友

人関係であるといえよう 。では,このようなLI友人を

維持するためのメカニズムとはどのようなものであろ

うか。

これと関連して,古谷-坂田 (2006)は,友人を近

距離友人と遠距離友人に分類した検討を行っている。

つまり HI友人を近距離友人.LI友人を遠距離友人と

したのである。そして,関係維持の指標として関係{筒

足度を定義し,対面,携帯電話,携帯メールの 3つの

メディアによるコミュニケーションが関係維持にどの

ような効果を果たしているかを検討した。その結果,

近距離友人関係や関係期間の長い遠距離友人関係の場

合,対面や携帯メールでのコミュニケーションを行う

ことで関係を維持できる可能性があることを示した。

これらの結果をもとに,本研究では古谷 坂田 (2飢渇)

を参考に,友人関係の維持の要因を探るため,関係維

持の指標として関係満足度を用いる。また,古谷・坂

田(2006)と同様に,本研究では,関係維持のメカニ

ズムの要因としてコミュニケーションに注目する。

本研究で取 り扱うコミュニケーションの内容は古

谷-坂田 (2006)同様,以下のものである。課題的コ

ミュニケーションとは,本人が直面している問題に対

して具体的な解決法やその手がかり情報をやり取りす

るコミュニケーションで,情緒的コミュニケーション

とは,悩みごとの相談や気持ちの理解といった,自己

開示や情緒的サポートを含むコミュニケー ションのこ

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コミュニケーシヨンが関係維持に及ぼす影響についての友人関係機能の仲介効果 81

とであり,コンサマトリ ー的コミュニケーションとは,

会話という行為自体を楽しむ「単なるおしゃべり」の

コミュニケーションのことである。本研究では,これ

らを用いて,各友人と日ごろどのような内容のコミュ

ニケーションをとり ,それが関係満足度に対してどの

ように影響するのかを検討する。

また,関係維持の仲介要因をみるために,本研究で

は丹野 (2006)の友人関係機能尺度を使用した。丹野

(2006)で使用された友人関係機能尺度は,友人関係

機能を網羅的に捉えており,友人関係の機能のどの側

面が関係維持に影響を与えるかを探るのに適している

と考える。この友人関係機能について,丹野 (2006)

は,安心・気楽さ,娯楽性,関係継続展望,情緒的結

びつき,相談・自己開示,支援性,肯定・受容,学

習・自己向上,人生の重要な意味の 9側面で構成され

ている ことを判断している (Table1 )。 本研究では,

この友人関係機能の 9側面に注目し検討を行う 。

本研究の予測と機討点

これまでのコミュニケーションと友人関係の先行研

究において,関係満足度を規定する可能性があるコミ

ュニケーションは情緒的,コンサマトリー的コミュニ

ケーションであることがわかっている (e.g,古谷 ・

坂田, 2α則 。それゆえ,本研究では,これらの研究結

果に基づき,以下の予測を検討する。

1. 情緒的コミュニケーションは関係満足度に対して

正の影響を与えるだろう。

2. コンサマトリー的コミュニケーションは関係満足

度に対して正の影響を与えるだろう。

次に,丹野 (2006)の検討より, HI. LI友人関係に

おける友人関係機能が関係満足度に与える影響は男女

で異なることが示されている。男性においては, LI人

生の重要な意味はHIの関係満足度に負の影響, HI安

心・気楽さ, HI関係継続展望, HI支援性はHIの関係

満足度に正の影響を示した。一方で, LI関係継続展望

はLIの関係満足度に正の影響を与えていた。また,女

性においては, LI関係継続展望, LI相談・自己開示が

LI関係満足度に正の影響であった。加えて, HI相

談 自己開示はHI関係満足度に正の影響を与えてい

た。しかしながら,本研究では,男女差に注目しない

ことから,男女共通の結果をもとに,以下の予測を導

いた。また,本研究では,それぞれの関係に着目し検

討を行う 。

3.関係継続展望はそれぞれの関係満足度に正の影響

を与えるだろう。

次に, これらのコミ ュニケー ションが友人関係機能

を仲介し関係満足度にどのように影響するかについ

て,十分な論拠を立てることができない。そのため,

この点については探索的な検討を行うことで,コミュ

ニケーションと友人関係機能,ならびに関係満足度の

関連を探る。

方法

調査対象者

広島県内の私立大学に通う学生148名 (男性87名,

女性59名,不明 l名)を調査対象者とした。平均年齢

は18.85歳 (SD=1.55)であった。

Table 1 友人関係機能の側面とその代表項目 (丹野 (2006)を改変)

側面 代表項目

安心・気楽さ

娯楽性

関係継続展望

情緒的結びつき

相談・自己開示

支援性

肯定・受容

学習・自己向上

人生の重要な意味

一緒にいると、なんとなく楽だ

一緒にいると、退屈しない

生涯の友となると思う

幹(きずな)のようなものを感じる

よい相談相手である

いざというとき、力になってく れる

自分の存在を受け入れて くれる

一緒にいると、新しい考え方に気がつくことがある

今後の自分の人生でも重要な意昧をもっと思う

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82 古 谷嘉一郎

手続き

大学の授業時間内に,集団配布集団回収による無記

名形式の質問紙調査を実施した。質問紙は.LI友人と

HI友人でカウンタ ーバランスをとり,調査対象者に

ランダムに配布した。

質問紙

,. LI友人の想定 'LI友人の有無

丹野 (2∞6.2007)を参考に,調査対象者に. rr会う

機会は年に数回以下だが,殺しい向性の友人 (以下A

さん)Jとして想定される人物はいますか」という教

示文により具体的にLI友人 l名の想定を求めた。想定

される人物が「いるJか「いない」かの 2件法で回答

を求め, rいるjと回答したものには想定された人物

のイニシャルを記入させた。想定される人物がいない

場合,以降のLI友人に関する質問は飛ばしてもらい,

E丑友人に関する質問に回答を求めた。

2. LI友人との関係性

古谷・坂田 (2006)を参考に.LI友人との関係につ

いて rl.小学校 ・中学校・高校 ・予備校のどれかが

一緒J.r2.学科が一緒J.r3.親戚J.r 4.サークルが

一緒J.r5.実家が近所にあるJ.r6.アルバイト先が

一緒J.r7.学部が一緒J.r8.その他jの中から当て

はまるものすべてを選択してもらった。また.LI友人

との親しさについて rl.親しくない」から r5.親し

い」の 5件法で回答を求めた。

3. LI友人と会う頻度

LI友人とどのくらいの頻度で会っているかを確かめ

るため,会う頻度について rl.1週間に l回J.r2. 2

週間に l回J.r3. 1ヵ月に l回J.r 4. 3ヵ月に l回J.

r5.半年に l回J.r6. 1年に l回」のうち,一番近い

ものを選択させた。

4. LI友人との関係満足度

古谷・坂田 (2α活)を参考に.r現在のAさんとの関係

のあり方に満足しているJ.rAさんとの関係をこのま

ま続けたいと思うJ.r Aさんには感謝しているJ.r現在

のAさんとの付き合い方に満足しているjの4項目につ

いて rl.全く当てはまらないJ.r2.あまり当てはまら

ないJ.f3.どちらともいえないJ.r 4.やや当てはまるJ.

r5.非常に当てはまるjの5件法で回答を求めた。

5. LI友人の友人関係機能尺度

丹野 (2006)の友人関係機能尺度を使用した。友人

関係機能尺度は,表に示すとおり「安心・気楽さJ.「娯楽性J.f関係継続展望J.r情緒的結びつきJ.r相談-自己開示J.r支援性J.r肯定・受容J.r学習・自

己向上J.r人生の重要な意味jの下位尺度からなり,

下位尺度は各 5項目ずつ,全体で 9側面45項目からな

る (丹野.2∞6)。各項目について.rl.全く当てはま

らないJ.f2.あまり当てはまらないJ.r3. どちらと

もいえないJ.r 4. やや当てはまるJ.r5 非常に当て

はまるjの5件法で回答を求めた。

6. LI友人のコミュニケーション内容

古谷・坂田 (2006)のコミュニケーション内容を使

用した。この尺度は,課題的コミュニケーション,情

緒的コミュニケーション,コンサマトリー的コミュニ

ケーションの 3つのコミュニケーション,各 3項目の

合計9項目からなる (古谷 ・坂田.2∞6)。各項目につ

いて. rl.全く行っていないと思うJ,r2 あまり行

っていないと思う J.r3.どちらともいえないJ.r 4.

やや行っていると思うJ.r5.非常に行っていると思

う」の 5件法で回答を求めた。

7. HI友人の想定.HI友人の有無

丹野(2α)6.2∞7)を参考に,調査対象者に.rrふだんか

ら会う機会の多い,親しい向性の友人 (以下Bさん)Jと

して想定される人物はいますか」という教示文により具体

的に国友人 l名の想定を求めた。想定される人物が「い

る」か「いなしづかの2件法で回答を求め.rいるJと回答

したものには想定された人物のイニシャルを記入させた。

ただし,大学入学前から知っていた友人は除くよう教示し

た。想定される人物がいない場合,以降の回友人に関する

質問は飛ばしてもらい,フェイスシートに回答を求めた。

なお.HI友人との関係性.HI友人と会う頻度. HI

友人との関係満足度, HI友人の友人関係機能尺度,

HI友人のコミュニケーション内容はLI友人関係と同

様の項Bであった。

9. フェイスシート

調査対象者の性別,年齢について回答を求めた。

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コミュニケーシヨンが関係維持に及ぼす影響についての友人関係機能の仲介効果 83

結果

分析対象者の選別

想定された友人関係については会う頻度の項目を確

認し,丹野 (2αぁ)を参考に以下のように分析対象を

決定した。まず, LI友人においては会う頻度が「月に

l回jより少ない者とした。次に, HI友人において

は会う頻度が「月に l回j以上会う者を条件とした。

以上の 2つの条件両者を満たす回答を分析対象とし

た。あわせて,各友人関係において親しさが3以上の

者を分析対象とした。その結果,調査対象者のうち分

析対象者は148名中男性47名,女性30名の77名,平均

年齢は18.96歳 (SD=1.85)であった。

友人との関係性

友人との関係性について確認を行ったところ, LI友

人においては77名中, 75名が小学校・中学校 ・高校

予備校のどれかが一緒と回答していた。加えて実家が

近所という者も22名いた。また, HI友人においては,

55名が学科が一緒,45名が学部が一緒と回答していた。

これらのことから, LI友人大学入学前の友人が多く,

実家が近所の者もいること, HI友人は大学内の友人

である割合が多いことが明らかになった。

各尺度の信頼性, 基礎統計量‘相関

友人関係機能尺度,友人とのコミュニケーション内

容,友人関係満足度の得点の平均値と標準偏差, α係

数をTable2に示す。さらに,それぞれの得点につい

て, LI友人と HI友人で比較を行った。その結果,娯

楽性について, LI友人のほうがHI友人よりも得点が

高い傾向にあった。また,関係継続展望,人生の重要

な意味については, LI友人のほうがHI友人よりも得

点が有意に高かった。一方で,課題的コミュニケーシ

ヨン得点はHI友人のほうが高かった。

そして,各尺度得点の関連を検討した (Table3,

4 )。その結果,友人関係機能問, コミュニケーショ

ン聞においてはLI,HI友人ともに関連がすべて認め

Table 2 友人関係における各下位尺度得点の平均値.標準偏差 a係数

LI友人 HI友人ル勉an 50 a係数 ん1ean 50 af系数 t p

安心・気楽さ 4.51 .66 .91 4.39 .67 .93 1.14 .26 娯楽性 4.23 .72 .76 4.ω .70 .77 1.72 ↑ 関係継続展望 4.43 .66 .88 4.10 .87 .94 3.02 ** 情緒的結びつき 3.82 1.∞ .鈎 3.65 1.01 .91 1.30 20 相談・自己開示 4.06 89 .86 3.90 1.∞ .92 1.34 .19 支援性 4.16 83 .88 4.ω .95 95 .53 .60 肯定・受容 4.32 .81 .92 4.19 .69 .90 1.52 .13 学習 ・自己向上 4.13 .76 .81 4.03 .84 .89 .79 .43 人生の重要な意昧 4.17 .86 .91 3.80 .87 .89 3.52 ** 課題 3.69 1.02 .86 4.∞ .82 .84 2.41 * 情緒 4∞ 1.02 .85 4.04 .87 .86 .36 .72 コンサマトリー 4.21 82 .69 4.24 .74 .70 .24 .81

関係満足度 4.49 .69 .83 4.48 .67 .89 .07 .95

Note. ": pく.01.': pく瓜 ↑: pく.10

Table 3 LI友人における友人関係様能.コミュニケーション.関係満足度についての O次相関

2 5 6 7 8 9 10 11 12 13 友人関係綾能1 ~安心・気楽さ 1.∞ 2無楽性 .77" 1.∞ 3関係継続展望 .61・e .60" 1.∞ 4情緒的結びつき .60・8 .64・・ 騎手1.∞5相談 ・自己開示 .59・念 .56" .60" .80*' 1.∞ 6支援性 .52" .51・・ .45・・ .67・・ .65" 1.∞ 7宵定・受容 .59" .65" .58.. .69" .64" .69" 1.∞ 8学習・自己向上 .43・e .62" .48" .48・・ .50" 45・e .65" 1.∞ 9人生の重要な意味 .53" .63" .58.. .58" .58" .58" .72" .79紳1.∞

コミュニケーション10課題 .44" .49" .45" .61" .71" .60紳 .49・・ .40・・ .40'・1.∞11情緒 .46・・ .42" .51" .66.. .84" .51・・ .50・e .36" .39" .77" 1.∞ 12コンサマトリー 20↑ .18 お" .42*' .62" .42・・ .30・・ .19 .25・ .59" .62" 1.∞

関係満足度13関係満足度 .67" .53" .52" .41" .46" .35'・ .54・・ .35・・ .34" .47*' .44傘. .13 1.∞

Note. ": pく.01,': pく瓜 t:pく.10

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84 古谷嘉一郎

Table 4 HI友人における友人関係機能司コミュニケーション‘関係満足度についての 0次相関

2 6 7 8 9 10 11 12 13 友人関係傷能1安心・気楽さ 1.∞ 2娯楽性 .59" 1.∞ 3関係継続展望 .73" .76" 1.∞ 4情緒的結びつき .60・・ .71" .810

' 1.∞ 5相談・ 自己開示 .37" .46帥 .65" .80" 1.∞ 6支援性 .38" .53" .65" .80" .78" 1.∞ 7肯定・受容 .60・・ .60・・ .71傘e .78" .66'・B学習・ 自己向上 550 • .60" .62" .73" .69" 9人生の重要な意味 .570

' .58" .71・e .78" .62" コミュニケーション10課題 .37・$ .54‘・ .53・・ .7200 .620

'

11情緒 .39" .52" .47・・ .70・・ .6500

12コンサマトリー .42" .52" .56" .68" .52" 関係満足度

13関係満足度 .77'・.64紳 .760' .67・e .50事.

Note. "; pく.01

られた。次に関係満足度との関連を確認した。 LI友人

との関係性に注目すると, LI友人とのコンサマトリー

的コミュニケーション以外すべて関連していることが

明らかになった。HI友人との関係性に注目すると,

すべての尺度と関連していることが明らかになった。

以上の結果から,単相関では,友人関係満足度に対

し,コミュニケーション,友人関係機能のほぼすべて

が効果をもたらすように考えられる。そこで,本研究

では,友人関係機能の側面を集約することにより,よ

り簡潔かっ明確な把握を目的とした分析を行う 。具体

的には,友人関係機能 9側面について因子分析を行い,

集約した結果をもとに分析を行った。なおそのさい主

因子法,プロマックス回転による因子分析を行った。

その結果, LI友人においては, 2因子構造が, HI友

人においては 3因子構造が妥当であると判断した。

まず, LI友人関係の因子分析結果を確認する

(Table 5)。第 l因子に負荷が高かった項目群は,情

緒的な結びつき並びに相手との関係性に注目したもの

であることから,関係性評価因子と名付けた。第2因

子に負荷が高かった項目は,相手との関係性というよ

りも,自身の成長に関わる項目群で構成されているこ

とから,自己成長因子と名付けた。次にHI友人関係

の因子分析結果を述べる (Table6)。 第 l因子はLI友

人と同様,相手との関係性の評価や相手と の関係性に

対する情緒的な楽しみを示す項目群で構成されている

ことから,関係性評価因子と名付けた。第2因子は相

互作用やサポートに注目した項目群で構成されている

ことから,相互作用-支援性因子と名付けた。第3因

子は自身の成長に関わる項目群で構成されていること

.72" 1.00

.79" .74" 1.∞

.74紳 .72・・ .800' 1.∞

.79" .610' .74.' .64" 1.∞

.69" .650 • .61.' .54.. .67" 1.∞

.66" .62.0 .55・e .60" .70・・ .55・・ 1.00

.57・・ .67" .6200 .650' 47・・ .49" .520

• 1.∞

Table 5 LI友人における友人関係後能9側面についての因子分析

情緒的結びつき

相談・自己開示

.99

.85

2

ー.14

-.03

安心・気楽さ .71 .06

支媛性 .67 .08

関係継続展望 .64 .12

娘楽性 .53 .32

肯定・受容 .52 .39

学習・自己向上 ー.13 1.00

人生の重要な意味 .15 .76

因子間相関

第 1因子 .72

負荷量平方和 5.17 4.29

Table6 HI友人における友人関係俊能9側面についての因子分析

12 3

安心・気楽さ .90 -.28 .15

関係継続展望 .87 .18 -.1日

銀楽性 .71 .07 .02

肯定・受容 .33 .30 .30

相談・自己開示 ー.12 .96 .00

支援性 一.16 .79 .30

情緒的結びつき .40 .70 -.10

学習・自己向上 .03 .11 .84

人生の重要な意味 .28 .19 .46

因子間相関

第 1因子 .71 .67

第 2因子 .74

負荷量平方和 5.04 5.21 4.54

から,自己成長因子と名付けた。なお,側面の lつ

である肯定・受容については,複数の因子に負荷し

ていることも明らかになった。これらの結果をもと

にし,潜在変数を考慮した分析を実施したがモデル

が識別できなかった。そのため,潜在変数の代わり

に,回帰法による因子得点を用いて算出した得点を

顕在変数として取り扱うことによるパス解析を実施

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コミュニケーシヨンが関係維持に及ぼす影響についての友人関係機能の仲介効果 85

した。

LI友人についてのパス解析の結果をFigure1に,

HI友人についてのパス解析の結果をFigure2に示す。

なお,パス解析にあたっては. Table 7. 8に示す O

次相関の結果をもとに検討した。まず.LI友人につい

て述べる。関係性評価に対して,課題的,情緒的コミ

課題的

コミュニケーション

情緒的

コミュニケーション

コンサ7 トリ ー的コミュニケーション

関係満足度

Figure 1 LI友人におけるコミュニケーション,友人関係機能,関係、満足度についてのパス解析

Note. Wald検定で有意なパスのみ記載している。

課題的

コミュニケーション

情緒的

コミュニケーション

コンサマトリー的コミュニケーション

パス係数はいずれも 1%水準以下で有意であった。

関係性評価

相互作用・支援性

自己成長

Figure 2 HI友人におけるコミュニケー ション司友人関係機能,関係満足度についてのパス解析

Note. Wald検定で有意なパスのみ記載している。パス係数はいずれも 1%水準以下で有意であった。

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86 古谷嘉一郎

Table 7 LI友人関係におけるコミュニケーション.友人関係、織能(因子得点),関係満足度の O次相関

2 3 5 6

コミュニケーション

1課題 1.∞ 2情緒 .77・・ 1.∞ 3コンサマトリー .59・e .62" 1.∞

友人関係繊能

4関係性評価 .66** .70・・ .44" 1.∞ 5自己成長 .47" .43" .24" .77・・ 1.∞

関係満足度

6関係満足度 .47事. .44・・ .13 .57" .46紳 1.∞ Note. ": pく.01

Table 8 HI友人関係におけるコミュニケーション,友人関係機能 (因子得点),関係満足度の O次相関

2

コミュニケーション

1課題 1.∞ 2情緒 .66" 1.∞ 3コンサマ卜リ .68" .55'・

友人関係機能

4関係性評価 .57" .54'・5相互作用・支援性 .78" .73"

6自己成長 .74" .63"

関係満足度

7関係満足度 .44・・ .49"

Note. ": pく 01

ユニケーションが正の影響を与えていた。また,自己

成長に対しては課題的コミュニケーションのみが正の

影響を与えていた。なお,コンサマトリー的コミュニ

ケーションは友人関係機能,関係満足度に対して影響

を与えていなかった。さらに,コミュニケーション間で

は,中程度以上の関連性が認められた。友人関係機能間

においても強い関連が認められた。そして,友人関係機

能の関係性評価のみが関係満足度に影響していた。

次に, HI友人についての分析結果を述べる。まず,

課題的コミュニケーションは相互作用・支援性,自己

成長に正の影響を与えていた。情緒的コミュニケーシ

ョンはすべての友人関係機能に正の影響を与えてい

た。コンサマトリー的コミュニケーションは関係性評

価,相互作用・支援性に影響を与えていた。コミュニ

ケーションから関係満足度に対する直接的な影響は認

められなかった。そして,友人関係機能から関係満足

度に与える影響に注目すると,関係性評価のみが正の

影響を与えていることが明らかになった。また,コミ

ュニケーション問,友人関係機能間両者において中程

度以上の関連性が認められた。

考察

相関分析とパス解析の結果より,コミュニケーショ

4 5 6 7

1.∞

.60" 1.∞ 田紳 .77" 1.∞ .57" .72" .80" 1.∞

.52*' .80" .62" .64愈$ 1.∞

ンは直接的に関係満足度に影響を与えず,友人関係機

能を仲介することで影響を与えていることが明らかに

なった。これは,予測 1,2を支持しないものである

が,単にコミュニケーションを行う者が関係満足度が

高いわけではないことを示した。このことは,以下の

ような過程を示すといえる。まず,人はコミュニケー

ションを行う 。そしてその結果,人は相手との友人関

係機能,と くに相手との関係性評価を経て関係を満足

するのである。 また, LI, HI友人関係ともに,関係

性評価だけが関係満足度を高める要因である可能性が

明らかになった。一方,学習・自己向上,人生の重要

な意味といった自己成長的な側面はその関係における

関係満足度に対して影響を与えなかった。この結果は

丹野 (2006)の結果と同様であるといえよう 。次に,

予測 3の関係継続展望が関係満足度に影響を与えるか

否かについて検討した結果,相関分析の結果から支持

されたと言えるものの,パス解析の結果からは支持さ

れたということは断定できない。今後の課題となる。

次にパス解析の結果から ,LI友人の関係維持メカニ

ズムについて考察する。LI友人とは頻繁には会うこと

はできないが,たまに連絡を取るなかで何らかの相談

をし,個人的な気持ちを話し合う 。そして,相手との

関係性に対する評価を定め,関係を続けていきたいと

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コミュニケーションが関係維持に及ぼす影響についての友人関係機能の仲介効果 87

いう気持ちにつながると考えられる。また,旧友でも

あるLI友人と何らかの相談をすることで種々の事柄を

学んだり,自身のこれまでの行動を振り返るというこ

とが行われていることが考えられる。つまり, LI友人

とは何らかの目的志向性をも ったコミュニケーション

(課題的,情緒的)が関係維持のために重要な役割を

担うと考えられる。それでは, LI友人では,コ ンサマ

トリー的コミュニケーションには関係維持の効果はな

いのだろうか。今回の結果は,一見すると古谷・坂田

(2006)の研究を支持しないようにも見えるo しかし

ながら,古谷-坂田 (2∞6)ではメディアを介したコ

ミュニケーションで検討が行われている。ゆえに,本

研究の知見との整合性を図ることは因難である。よっ

て,今後はメディアの役割も含めた検討が必要になる

といえる。

では, LI友人特有の 2種類の特徴との関連はどうな

のであろうか。第 Iの自身の人生を振り返るうえで重

要な友人関係であるということについては,課題的コ

ミュニケ ーションカfその役:君主リを担ーっているといえよ

う。 しかしながら,第 2の自分が入手している情報と

は異なる情報に接している可能性が高く,新たな情報

収集に役立つ友人関係であることについては十分な検

討ができていない。しかしながら,傍証として,機能

の一つである支援性が関係性評価因子に属しているこ

と,ならびに相関分析の結果から,情緒的コミュニケ

ーションがその主たる役割を担うかもしれない。

次に, HI友人の関係維持メカニズムについて考察

する。HI友人とは悩みの相談,単なるおしゃべりを

通して,相手との関係性の評価をし,その結果として

維持につながると考えられる。また,課題的,情緒的

なコミュニケーションにより ,自身の成長を認識する。

さらにすべてのコミュニケーションによって,相互作

用 ・支援性を理解するのである。よって,関係維持に

必要なコミュニケーションは主として,情緒的,コン

サマトリー的なコミュニケーションであるといえる。

課題的なコミュニケーションは関係維持の効果をもた

らすわけではない。だが,友人関係機能の認識を深め

るのに対して一定の役割を担っているといえよう 。

引用文献

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キーワード

友人関係機能,コミュニケーション,友人関係維持

謝辞

本研究は平成初年度比治山大学現代文化学部卒業生

の沖重麻子さんに協力いただきました。記して感謝い

たします。

古谷嘉一郎 (現代文化学部社会臨床心理学科)

(2010.10.29 受理)