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モダナイゼーション これまでの業務とデータを、時代の要請に応えるシステムへ 目次 情報資産を活かしながら、DX を実現するために モダナイゼーションのスコープとプロセスの考え方 お客さまの事業変革を支える NEC のモダナイゼーションメニュー 2021 年 2 月 日本電気株式会社

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  • モダナイゼーション

    これまでの業務とデータを、時代の要請に応えるシステムへ

    目次

    情報資産を活かしながら、DX を実現するために

    モダナイゼーションのスコープとプロセスの考え方

    お客さまの事業変革を支える NEC のモダナイゼーションメニュー

    2021 年 2 月

    日本電気株式会社

  • 2 © NEC Corporation 2021

    情報資産を活かしながら、DX を実現するために

    デジタルが浸透した社会において、現在さまざま

    な業界・業種の企業・団体が、デジタルトランス

    フォーメーション(DX)による企業変革を進めてい

    ます。DX の進展への対応は、それらの企業・団体に

    おける最重要課題となっています。

    期待が高まる「デジタル化」

    最新の ICT を効果的かつ効率的に駆使した DX の

    実践は、企業の価値そのものを左右するほど重要な

    要素であると言えます。大手調査会社ガートナーの

    調査によると、自社の最重要課題を問われた CIO

    (Chief Information Officer:最高情報責任者)の

    27%が「デジタル化」と答えています。「収益やビジ

    ネスの成長」「業務効率」「顧客体験の向上」を抑え

    て最多の回答になっていることからも、DX の実践

    がいかに重要視されているかがわかります。

    出 典 : Gartner, 2019 CIO Agenda: Global

    Perspectives, Andy Rowsell-Jones et al., 22

    April 2019

    レガシーシステムが DX の足かせに

    DX に向けた環境を整えるため、多くの企業が業

    務システムの移行の検討を進めています。しかし、

    システムの移行や改修は簡単ではありません。過去

    に導入したシステム(レガシーシステム)のなかに、

    簡単には捨て去ることのできない実績あるアプリ

    ケーションが含まれていることや、その使用を前提

    としたデータが膨大に蓄積されている場合があるか

    らです。

    レガシーシステム内部の構造を熟知したエンジニ

    アが退職し、改修しようにも手がつけられないブ

    ラックボックス状態になっている例も少なくありま

    せん。日本情報システム・ユーザー協会の調査によ

    ると、8 割以上の企業がレガシーシステムを保有し

    ており、7 割弱の企業が「レガシーシステムが DX の

    足かせになっている」と答えています。

    出典:日本情報システム・ユーザー協会「デジタル

    化の推進に対する意識調査」(平成 29 年)

    時代が求める「モダナイゼーション」

    レガシーシステムで扱っていた業務とデータを、

    時代の要請に応えるシステムへと変える情報資産化

    の取り組みを「モダナイゼーション」と呼びます。

    これまでにも、使い勝手の悪化やサポート期間の

    終了を機に、既存の業務フローや業務データの維持

    を図りながらシステムを改修する「伝統的モダナイ

    ゼーション」が行われてきました。その際、アプリ

    ケーションやデータベースなどの「オープン化」や

    「仮想化」、さらには「クラウド化」など技術面での

    対応をゴールに設定していました。

  • 3 © NEC Corporation 2021

    現在のモダナイゼーションのゴールは、企業価値

    を高める「デジタルシフト」です。これを実現する

    ためには、新たな顧客体験や新サービスの提供、ビ

    ジネスモデルの変革、業務の高度化・自動化への対

    応など、競争力のある DX 基盤の構築が求められま

    す。クラウドネイティブ化などの最新技術を活用し

    ながら、システム構成の最適化を推進する必要があ

    るのです。

  • 4 © NEC Corporation 2021

    モダナイゼーションのスコープとプロセスの考え方

    4 つのスコープと 5 つのプロセス

    モダナイゼーションには、大きく 4 つのスコープ

    があります。レガシーシステムのアーキテクチャに

    近い順から「On Premises」「Open Legacy」「Cloud

    Lift」「Cloud Shift」と呼ばれ、デジタル化の度合い

    とシステムの付加価値が異なります。

    On Premises とは、お客さまのサイトやデータセ

    ンターにシステムを設置し、ベンダーが現地で保守・

    サポートしている状態です。Open Legacy は、オー

    プンテクノロジーを使って、仮想化技術の導入や一

    部機能をクラウドに移した状態。Cloud Lift は、デー

    タベースのクラウド化やアプリケーションのモダナ

    イズの実行まで進めた状態のことです。そして

    Cloud Shift は、クラウドネイティブ技術を活用し

    てシステム構成を最適化した状態を指します。

    モダナイゼーションの目的は「現状維持・延命」

    「オープン載せ替え」「オープン化」「アプリケーショ

    ン開発・プラットフォーム構築」「SaaS 化」など多

    様 で す 。「 Retain 」「 Rehost 」「 Replatform 」

    「Rearchitecture」「Repurchase」という 5 つのプ

    ロセスを段階的に踏みながら、より進んだデジタル

    化、より高い価値を持つシステムへと改修していき

    ます。

    NEC は、この 5 つのプロセスに効果的に対応する

    ことで、お客さまが描く経営・事業戦略と現行シス

    テムの状態に則したモダナイゼーションを提案・実

    行し、より競争力の高いシステムの構築と運用を支

    援します。

  • 5 © NEC Corporation 2021

    お客さまの事業変革を支える NEC のモダナイゼーションメニュー

    NEC では、お客さまの課題を解消するため、「DX

    戦略策定」「モダナイ構想策定コンサルティング」「モ

    ダナイ構想の具体化」「モダナイゼーションソリュー

    ション」「保守運用」の 5 項目で構成されるモダナイ

    ゼーションメニューを用意しています。

    あるべき姿からロードマップを策定

    「DX 戦略策定」では、お客さまのモダナイゼー

    ションから DX までの IT 戦略を立案します。経営・

    事業戦略のなかで打ち出された IT ミッションやビ

    ジョンをベースに、先進的 IT 技術を活用して、企業

    の競争優位性の向上を目指すための方策を探ります。

    また、業務やシステム課題の抽出、現行システムの

    アーキテクチャの明確化を進めてシステムのあるべ

    き姿を描き、実現可能なロードマップを策定します。

    「モダナイ構想策定コンサルティング」「モダナイ

    構想の具体化」では、現行システムを調査分析し、

    評価します。現行資産分析ツールを活用して、各種

    プラットフォームに対応した業務アプリケーション

    を可視化し、現行システムの状態を明確に診断しま

    す。ブラックボックス化した業務アプリケーション

    のソースコードをリバース・エンジニアリングして、

    アプリケーション資産の仕様や資産間の関係などの

    情報をリポジトリに蓄積。これを分析し、アプリケー

    ションの保守やモダナイゼーションの効率化を支援

    します。

    ※業務システム構築基盤 SystemDirectorEnterprise の

    詳細はこちら

    https://jpn.nec.com/SystemDirectorEnterprise/

    「モダナイゼーションソリューション」では、対

    象となるシステムの現状とモダナイゼーションの目

    的に合わせて、「伝統的モダナイゼーション」もしく

    は「デジタルシフト」のいずれかを実施します。伝

    統的モダナイゼーションを行う場合には、更改から

    On Premises での仮想化までさまざまな手法を活

    用します。一方、デジタルシフトでは、Cloud Lift、

    Cloud Shift、クラウドネイティブ化など、クラウド

    の活用を前提とした効果的モダナイゼーションを行

    います。

  • 6 © NEC Corporation 2021

    レガシーシステムのモダナイゼーション

    レガシーシステムを対象とする場合には、「アプリ

    ケーションモダナイゼーション」や「データベース

    モダナイゼーション」、「プラットフォームモダナイ

    ゼーション」のあらゆる実現手法を組み合わせるこ

    とで、オープン系システムの更改から Cloud Lift 対

    応までシステム変革を実現します。

    レガシーシステムモダナイゼーションの概要

    アプリケーション、プラットフォームの

    モダナイゼーション

    アプリケーションモダナイゼーションは、変化の

    激しいビジネス環境において、さまざまな業務課題・

    システム課題をアプリケーションのモダナイゼー

    ションを通じて解決します。データベースモダナイ

    ゼーションは、データ移行の停止期間や移行方法な

    どを鑑み、最適なデータベースの移行ツールを選定。

    既存システムの負荷、システム保守のライフサイク

    ル、移行切替のリスクなどを考慮し、移行/連携対

    象データ(DB)を検討します。本番並行稼働や一部

    機能を外出しした場合などの段階移行では、レプリ

    ケーション機能によるデータ連携を行うことで、シ

    ステム間で整合性の取れたデータ移行が可能です。

    そして、プラットフォームモダナイゼーションは、

    システムの種類や用途などに応じて、複数のクラウ

    ドベンダーから最適なクラウドサービスを選定しま

    す。プライベートクラウド、パブリッククラウド、

    マルチクラウド、ハイブリッドクラウドなど、環境

    に応じた柔軟なクラウド活用が可能です。

    プラットフォームモダナイゼーションの概要

    「保守運用」では、モダナイゼーション後のシス

    テムの保守・運用を支援する ITO/BPO サービスや

    内製化支援サービスを提供します。既存システムの

    運用・保守に過大な人材・資金を要する状況を解消

    し、戦略的 IT 投資分野への集中を可能にすると同

    時に、マルチクラウドやマイクロサービスなど、ク

    ラウドネイティブによるシステム統合管理を実現。

    ベンダーへのアウトソーシング・コストの削減、業

    務知識や IT 知識の取り込みと IT 人材の育成に向け

    た支援も行います。

    NEC は、「DX 戦略策定」「モダナイ構想策定コン

    サルティング」「モダナイ構想の具体化」「モダナイ

    ゼーションソリューション」「保守運用」のモダナイ

    ゼーションメニューを使って、経営・事業戦略と現

    行システムの状態に則したモダナイゼーションを提

    案・実行し、新たな価値創出のための DX 基盤の構

    築をサポートします。

    モダナイゼーション これまでの業務とデータを、時代の要請に応えるシステムへ情報資産を活かしながら、DXを実現するためにモダナイゼーションのスコープとプロセスの考え方お客さまの事業変革を支えるNECのモダナイゼーションメニュー2021年2月日本電気株式会社

    情報資産を活かしながら、DXを実現するためにモダナイゼーションのスコープとプロセスの考え方お客さまの事業変革を支えるNECのモダナイゼーションメニュー