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コンピュータ講座 東海大学 清水計算機室 2007 3 23 日 初版 東海大学 総合情報センター 清水計算機室 発行 表計算 MS-EXCEL 2003

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コンピュータ講座

東海大学 清水計算機室

2007 年 3 月 23 日 初版

東海大学 総合情報センター 清水計算機室 発行

表計算 MS-EXCEL 2003

Page 2: 表計算 MS-EXCEL 2003itc.scc.u-tokai.ac.jp/faq/pdf/old/excel2003.pdf4 2.セルの編集 2.1 セルにデータを入力する方法 Excelを起動すると、次のような画面を表示します。Excelで作業をしていく場合、画面

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1. Excel の起動と終了 ························································································· 2

1.1 EXCEL の起動 ················································································· 2

1.2 EXCEL の終了 ················································································· 3

2. セルの編集 ····································································································· 3

2.2 セル幅および行や列の編集 ······························································11

2.3 データの編集····················································································13

2.4 計算や関数を使用する方法 ······························································20

2.5 罫線の作成方法 ···············································································29

3. グラフの作成 ··································································································31

3.1 数値を元にグラフを作成する方法 ······················································31

3.2 グラフ作成のためのデータ入力 ·························································35

3.3 作成したグラフの修正 ·······································································35

3.4 グラフの種類の変更方法 ··································································36

3.5 元データのセル範囲を変更 ·······························································38

3.6 データの強調····················································································39

3.7 グラフの種類 ····················································································40

4. ワークシートやグラフの印刷 ············································································42

4.1 印刷イメージの表示 ··········································································42

4.2 グラフのみの印刷 ·············································································43

5. ファイルの保存および開き方 ···········································································45

EXCEL 2003 [目次]

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Microsoft Excel

Microsoft-Excel は、Windows 上で動く表計算用ソフトウェアです。したがって Excelを利用するには、Windows の知識が必要になります。Windows は、パソコンを効率良く

快適に利用するための環境を提供するソフトウェアです。Windows を利用しているため、

Excel と他のアプリケーションを同時に実行することができます。また、Excel のウィン

ドウ内において、同時に複数のシートやグラフを表示させ、それぞれのウィンドウのサイ

ズや表示位置を調整し、画面上にならべて表示させることもできます。Excel は、簡単に

表を作成したり、大量の計算も楽に行うこともでき、作成した表を元にグラフを描くこと

も得意としています。

● Windows でのマウスの使い方

Excel での操作にも、マウスが必要になります。Excel の場合ウィンドウ内では、場

所によってマウスポインタの形が変わりますが、マウスポインタを操作して、指示を

出すことは Windows の操作と同じです。なお、マウスのボタンを1回押すことをク

リック、2回押すことをダブルクリック、また、マウスのボタンを押しながらマウス

を移動させることをドラッグといいます。 クリック ダブルクリック ドラッグ

1.Excel の起動と終了

1-1. Excel の起動 画面左下の「スタート」ボタンをクリックします。するとメニューが表示されますので、

[すべてのプログラム] にマウスカーソル(矢印マーク)を移動させ、[Microsoft Excel 2003]をクリックします。

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1-2. Excel の終了

Excel の一番上のタイトルバーの右上にある 記号の部分に、マウスカーソル(矢

印)をあわせ、マウスの左側のボタンを押します。 または、メニューバーの[ファイル(F)]をクリックし、[終了(X)]をクリックしま

す。データ入力などがしてある場合、そのデータを保存するかどうか、問い合わせてきま

す。保存する場合は「はい(Y)」、保存しない場合は「いいえ (N)」を選択します。すると

Excel が終了します。

※必ず Windows の画面を終了させ、パソコンの電源を切ってください。Windows を起動

したまま電源を切ると、 Excel のファイルが壊れたり動作がおかしくなる場合がありま

す。

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2.セルの編集

2.1 セルにデータを入力する方法

Excel を起動すると、次のような画面を表示します。Excel で作業をしていく場合、画面

に表示されている部分には、それぞれ名前がついています。 画面の横方向に表示したアルファベットの列と、縦方向に表示した数字の行とに挟まれ

た部分を、「ワークシート」と呼び、そのワークシートの中にさまざまなデータを入力し

て、そのデータを使って数々の処理を行います。列と行の交差した部分を”セル”といい、

1つのセルは、列文字と行番号によって指示することができます。Excel でデータを入力

するには、まず1つのセルを選択しなければなりません。これからセルの選択方法につい

て説明します。 なお、ワークシートとグラフシートなどのシートを寄せ集めてひとまとめにしたものを、

Excel では「ブック」と呼び、ファイルとしてディスクに保存されます。

メニューバー

数式バー 標準ツールバー

シート見出し

列方向の スクロールバー

書式設定ツールバー アクティブセル

ワークシート 行方向の スクロールバー

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(1)セルをクリックして選択

Excel を起動した時や、新しくウィンドウを作成した時には A1 のセルが選択されていま

す。選択されたセルは、セルの周囲が太い枠で囲まれています。選択した番地は、図に示

した数式バー内の「参照領域」にも表示されます。この太い枠で囲まれたセルを「アクテ

ィブセル」といいます。

ある特定のセルを選択するには、そのセルをクリックします。例えば、C4 のセルを選

択するには次のように操作します。

数式バー

参照領域:選択中の番地が表示されます

選択されたセル (アクティブセル)

ステータスバー

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●マウス操作でセルを選択する方法 太い十字形になっているマウスポインタを C4 のセルの中に移動します。そこで、マ

ウスの左ボタンをクリックします。すると、C4 のセルが選択されます。 このようにマウスポインタの形が太い十字形になっているときには、セルが選択でき

ます。 ●画面上に見えていないセルの選択 ウィンドウ下側のスクロールバーの右向きの矢印を何回か押して、必要な列番地が見

えるようにします。または、ウィンドウ右側のスクロールバーの下向き矢印を何回か

押して、必要な行番地が見えるようにします。画面上に見えたところで、セルをクリ

ックします。このように画面表示している以外の別の列や行を表示させるには、スク

ロールバーの矢印をクリックするだけでなく、スクロールボックスをドラッグしたり、

つまみと矢印の間の領域(シャフト)をクリックしたりして、ウィンドウのスクロー

ルバーの操作を行います。

スクロールバーの矢印をクリック

すると 1 列単位でスクロールする

スクロールボックスをクリックするとワ

ークシートがスクロールする

スクロールバーのシャフトをクリック

すると 1 画面単位でスクロールする

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(2)数値を入力する方法

まず数字を入力する場合は、かな漢字変換を使用せずに必ず半角の文字で入力します。 かな漢字変換(日本語での数字入力)で書かれた文字は、数値計算やグラフを描く対象に

できません。

●セルへの数値データの入力 例えば、B2 のセルをクリックし、キーボードから「569」と入力します。するとセル

に数字が入力されます。そこで Enter キーを押します。

すると、ポインタが1つ下のセルに移動します。入力した数値は、セルの中では右

側に寄せられて表示されます。この時、同時に入力した数値が、メニューバーのすぐ

下の「数式バー」にも表示されます。この数式バーは入力した文字の編集などを行う

作業領域で、ここはデータの入力や編集にも使用できます。 例えば、セルに数字を入力していると数値バーの左側に、緑のチェックマーク入り

のボタン(入力ボックス)と、赤の×印の入ったボタン(取り消しボックス)が表示

されます。これらのボタンは、データの入力中にしか表示されません。チェックマー

クの方は、入力したデータを確定させるボタンで、×印の方は、入力したデータを破

棄して、セルの中身をキー入力前の状態に戻すボタンです。どちらもマウスでクリッ

クできます。

入力ボタン

取り消しボタン

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数値を入力した後、Enter キーを押す操作と、入力ボックスをマウスでクリックす

る方法は、同じ結果になります。ただし、Enter キーを押すと、ポインタが1つ下の

セルに移動します。なお、Tab キー、[↑][↓][←][→]のキーなどは、選択セルを移動さ

せるキーですが、Enter キーを押す場合と同じように、入力した内容を確定すると同

時に、押したキーの方向へアクティブセルを移動させる機能があります。 例えば C2 から C6 までの、縦一列に数値を入力する場合は、数値を入力した後、[↓]

キーを押すと次々に手早く入力できます。

●セルへのデータ入力を連続して行う方法 数字を入力した後に、Enter キーの代わりに[↓]キーを押します。

データ入力後↓キーを押します

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<セルを移動する場合によく利用するキーについて>

キー 移動方向

→ 右のセルに移動

← 左のセルに移動

↑ 上のセルに移動

↓ 下のセルに移動

Ctrl + → 同じ行で最も右のセルに移動

Ctrl + ← 同じ行で最も左のセルに移動

Ctrl + ↑ 同じ列で最も上のセルに移動

Ctrl + ↓ 同じ列で最も下のセルに移動

Tab 右のセルに移動

Enter 下のセルに移動

PageUp ウインドウの高さ分、下のセルに移動

PageDown ウインドウの高さ分、上のセルに移動

Ctrl + PageUp ウインドウの幅の分、右のセルに移動

Ctrl + PageDown ウインドウの幅の分、左のセルに移動

Home 同じ行の一番左の(A 列)セルに移動

Ctrl + Home A1 のセルに移動

<ヘルプの利用>

Excel を使用していて、機能や操作方法が分からなくなった場合に役立つ完全なリフ

ァレンスマニュアルとしてのヘルプ機能が数種類用意されています。ヘルプの目次を

表示させたい場合は、標準ツールバーの[ ヘルプボタンをクリックして[目次]

をクリックするか、メニューバーの「ヘルプ(H)」- [Microsoft Office Word ヘルプ(H)]を指定し、[目次] をクリックします。 また、質問ボックスでヒントを検索して表示することもできます。

ヘルプ項目が検索表示されるの

で該当する項目をクリックする

質問ボックス

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(3)文字の入力方法 文字も数値と同様に、セルをクリックした後入力します。

●セルへの文字データの入力方法 かな漢字変換が使用できる状態([半角/全角 漢字]キーを押す)で、キーボードか

ら例えば「万年筆」と入力します。思い通りのかなや漢字に変換されていれば、Enterキーを押すか、またはチェックマークの入力ボックスを押します。文字の入力も、数

字とほとんど同じですが、文字は左寄せで表示されます。

(4)日付の入力 ここではもっとも基本的な日付の扱い方を説明します。日付は、スラッシュ(/)で区切

って年月日を入力します。年は西暦で、2006 でも 06 でもかまいません。(自動的に 2006になります)こうして入力された日付は「数値」として扱われます。 例えば、「06/4/1」と入力します。Enter キーを押すか、またはチェックマークの入力

ボックスを押します。

●今日の日付を入力する方法 例えば、レポートや企画書などに日付を入力する場合、日付をキーボードから入力し

てもいいのですが、作成している当日(今日)の日付を自動的に入力することができ

ます。ショートカットキーである Ctrl+; キーを押せば、すぐに今日の日付が入力で

きます。

今日の日付が入力されます

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2.2 セル幅および行や列の編集

(1)セル幅の変更

セル内の内容によってセル幅は自動的に調節されますが、セルの列幅や行の高さを自由に

変えることができます。実際に入力したデータよりもセル幅が狭い場合、セル内には、

「#####」のように表示されますが、データは入力された通りに保存されていますので、

セル幅を変更すると、入力したデータが表示されます。

画面に入力したデータを全て表示させたい場合は、セルの幅を変更します。例えば、[書

式(O)]-[列(C)]-[幅(W)...]を指定しても変更できますが、マウスを使用した方が楽

になります。列文字が表示されている文字ラベルの端にマウスを移動させると、マウスポ

インタが双方向矢印 に変わります。そこでドラッグすると、マウスを離すと同時に、

列幅が変更されます。また行の高さ(行間)を変更したい場合は、行の境界にマウスカー

ソルを移動させて、マウスポインタの形が変わったところで、ドラッグします。すると、

行間を変更することができます。

(2)列や行の選択

列または行の文字ラベルをクリックすると、任意の列または行全体を選択することがで

きます。また、複数の列または行を選択するには、選択したい最初の列または行をクリッ

クし、そのまま最後までドラッグすると、一度に複数選択することができます。

最初の位置の行番号にマウス

をあわせそのままドラッグ

列の境界をドラ

ッグする

正しく表示された

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(3)列や行の挿入

ワークシートの中に、列や行を挿入することができます。例えば、新しく挿入したい列

の場所を選び、[挿入(I)]-[列(C)]コマンドを指定します。複数の列を挿入したい場合

は、挿入したい列を先頭にして、挿入したい列の数だけ範囲を選択します。その後、自動

的に選んだ列と同じ数だけ挿入されます。(行の場合も同様に行えます)

(4)列や行の削除

列や行を削除したい場合は、まず、削除したい列または行を選択し、[編集]-[削除]

コマンドを指定します。

最初の位置の

行にマウスを

あ わせ、その

ままドラッグ

選択した範囲に

新しい行が挿入

されます

[挿入] → [行]コマンドを選択

する

削除するセル、またはセル範囲

を選択します

[編集] → [削除] コマンドを実

選択されたセルが削除されます

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2.3 データの編集

(1)データの修正方法

セルに入力したデータを修正する方法は、大きく分けて2通りの方法があります。まっ

たく違うデータに入れ替えたい場合と、一部分を修正する場合では、操作が少し違います。

また、一部分の修正方法も2通りの方法があります。なお、数値も文字も修正方法は全く

同じです。ここでは数値の修正方法について説明します。

●セルのデータを修正する方法

方法1 最初からデータを入力しなおす方法 方法2 セル内での文字の一部分を修正する方法 方法3 数式バー上で文字の一部分を修正する方法

<最初からデータを入力しなおす方法> まったく異なるデータにしたい場合(方法1)は、次のように操作します。例えば、B2のセルに「569」と入力してあるものを、「841」に変更するには、まず、B2 のセルをク

リックし、選択した後そのまま「841」と入力します。Enter キーを押すか、または入力

ボックスをクリックすると変更されます。 このように、全てを書きなおしたい場合は、何もないセルに新たに入力する場合と同じ

方法をとります。

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<セル内で文字の一部分を修正する方法>

例えば B3 のセルに「1235」と入力されているものを「1895」と真ん中の2桁だけを

違う数字に修正する場合は、すべて入力しなおしてもいいのですが、次の方法を利用す

ると一部分修正することができます。この方法は、長いデータや文の場合に便利です。 まず、B3 のセルをダブルクリックします。すると B3 のセルが修正できる状態になり

ます。セル上に表示された「1235」という文字の「23」の部分をドラッグします。ここ

で、キーボードから「89」と入力します。Enter キーを押すかまたは、他のセルをクリ

ックしたり、矢印キーで別のセルをアクティブにすれば入力した数値が確定されます。

この例のように、セルの中の文字をドラッグすると、ドラッグした文字は、黒背景に白

文字と、通常の文字表示とは反転した表示になります。このような状態を「選択」といい、

先程の操作を「文字列を選択した」と表現します。編集できる状態になれば、キー入力や

BackSpace キー、Delete キーでの削除、選択してコピーや貼り付けなど一連の文字列操

作が行えます。

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<数式バー上で文字の一部分を修正する方法>

数式バー上でも編集作業が行えます。例えば、B4 のセルの内容を変更する場合は、ま

ず、B4 のセルをクリックします。すると、数式バーに B4 のセルの内容が表示されます。

数式バーに表示された「856」という文字の「8」の部分をドラッグし、「8」の部分だけ

を選択します。その後キーボードから「26」を入力します。Enter キーを押すか、または

入力ボックスをクリックして入力結果を確定させます。

選択範囲と入力の関係についてもう少し説明します。先程の修正方法で説明したよう

に、文字列上をドラッグすると文字列を選択することができます。あるいは文字列のど

こかに点滅する縦棒(文字カーソル)が見えている時に入力すると、その部分に入力し

た文字が挿入されます。一方、範囲選択(白黒反転表示)している時に入力すると、選

択している範囲の元の文字列は消去され、新しく入力した文字列がおきかわります。ま

た文字カーソルは、数式バーや編集中のセルに表示された文字列をクリックすれば、任

意の位置に移動することもできます。

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(2)セル入力中の矢印キーについて

セルへデータを入力する場合や、セルのデータを修正する時には、マウスでクリックし

て文字カーソルを移動させるのが確実な方法ですが、矢印キーを使って文字カーソルを移

動させることもできます。ただし、矢印キーを使って文字カーソルを移動する場合は、セ

ル入力の状態によってカーソルの動きが違うので注意してください。 まず、何も入力されていないセルや、セルを単に選択した状態で入力する場合は、矢印

キーを押すと、現在入力中のセルの内容は確定され、その後、選択セルは押した矢印の方

向に移動しますので、ただ単に文字列や数値を「入力」する状態では、矢印キーを使って

も文字列の途中に文字カーソルを移動させることはできません。

ステータスバーの表示 ← キーを押すとセルの内容が確定され、左のセルに移動

一方、既に入力されているセルをダブルクリックしたり、数式バーに表示された文字列

内をクリックして文字列の「編集」をはじめた時は、矢印キーによって、編集中の文字列

の中で文字カーソルの移動ができるようになります。 ステータスバーの左端の状態表示が「入力」なのか「編集」なのかで、どちらの状態に

なっているかを判断することができます。

ステータスバーの表示 ← キーを押すとセル内でカーソルが移動

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(3)セルのデータの削除方法

セルに入力したデータをすべて削除する場合、そのセルをアクティブにして Delete キ

ーを押すか、[編集(E)]メニューの[クリア(A)]-[すべて(A)]を指定すると、文字列

がセルから消えます。文字列の一部分を削除する場合、削除したい範囲をまず選択します。

そこで、Delete キーあるいは BackSpace キーを押します。文字列を選択している時には

Delete キーも BackSpace キーも同じように選択範囲を消しますが、文字カーソルが表示

されている時は、この2つのキーでは動作が異なります。Delete キーはカーソルの後の

文字を消し、BackSpace キーはカーソルの前の文字を消します。 例 C7 のセルを選択し、合計の計の文字の後にカーソルがある場合

[Del]キーを押した場合 [Bs]キーを押した場合

(4)ドラッグしてセルのデータを移動

あるセルに入力したデータを別のセルに移動させる場合、セル内のデータの移動を単純

に行える「ドラッグ&ドロップ」機能というのがあります。

●1つのセルの内容をドラッグして移動する方法 例えば、A1 のセルをクリックして、編集できる状態にします。A1 のセルを囲む太い枠の

上のあたりにマウスを移動させると、マウスポインタの形が矢印( )に変わります。

矢印に変わったところで、そこからドラッグを始め、例えば D4 のセルまでドラッグしま

す。するとドラッグを終了した位置にセルのデータが移動します。ドラッグ&ドロップが

できる状態かそうでない状態かは、マウスポインタの形をよくみて判断してください。ド

ラッグ&ドロップができる場合は、マウスポインタが 印の場合だけです。 ・開始できるマウスポインタの形 ・開始できないマウスポインタの形

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(5)セル範囲を選択する方法

これまでの操作は1つのセルだけを選択しましたが、いくつものセルを選択して編集す

ることができます。 例えばマウスポインタを A2 のセルに移動します。A2 のセルの真ん中あたりから E6 の

セルのあたりまでをドラッグすると、画面が白黒反転した表示に変わります。つまり、セ

ルをいくつかまたいでドラッグすることで「セル範囲」の選択が行えます。選択した範囲

は文字の背景色と文字色が入れかわり、反転表示になりますが、ドラッグを開始した1つ

のセルだけは反転せずにそのまま残ります。このセルを「アクティブセル」と呼びます。

セル範囲が選択されている時には、キー入力された文字はアクティブセルに入力されます。

上記例の操作では、A2 のセルと E6 のセルを結ぶ線を対角線とする長方形の領域が選択

されました。選択範囲はセルを区切る線よりも少し太めの線で囲まれています。 数式バーの左側にある参照領域については、ドラッグ中、そしてドラッグ終了後の表示

に注目してください。ドラッグ中は「5R × 5C」のように、現在、何行何列を選択しようと

しているのかを表示しますが、ドラッグが終了すればアクティブセルの番地を表示します。 セル範囲を記述する時には、ドラッグした範囲をコロン(:)でつないで、「A2:E6」の

ように表記します。このような操作は、「A2 から E6 の範囲を選択する」のように表現し

ます。

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(6)表示形式を変える方法

セルにいくつか数字を入れておけば、金額を示す時のようにカンマ(,)を3桁ごとに付

けたり、「¥」マークを付けるなど、簡単に様々な表示形式を設定することができます。

●数値データを 3 桁ごとにカンマを付けた形式で表示させる方法

例えば、B6:C10 の範囲を選択します。ツールバーの「桁区切りスタイル」ボタン を

押します。するとカンマが挿入されます。しかし、数式バーに表示されている数字には、

カンマが付いていません。数式バーに見えているのが実際にセルに入力されているデータ

です。もし、「1,237」のように入力すると、この形式では計算ができなくなります。書式や

単位を含めてデータを入力してしまうと、修正作業が面倒になりますので、入力するデータは

数値として扱い、別に表示形式を設定する方が柔軟に対処できます。なお、カンマ付きで

数字を入力して、数値入力と表示形式の設定を同時に行うこともできます。なお、ツール

バーには、カンマ付きにするだけでなく、いくつかのボタンがあります。それぞれ次のよ

うな表示形式になります。代表的なツールを次に示します。

:3ケタずつカンマで区切ります

:小数点以下のケタを増やします

:小数点以下のケタを減らします

(7)書式設定ツールバーを利用した書式設定

例えば、シートの一部を目立たせたい場合(通貨記号などを入れる)など、「書式設定」

ツールバーを利用して、特定のセル、行、列、セル範囲などに対して個別に書式を設定す

ることができます。 例えば、D10:D20 を選択します。そこで[書式設定]ツールバーの 「通貨スタイル」

ボタンをクリックします。この結果、数値には円記号(¥)と桁区切りのカンマが追加さ

れます。同じように、「小数点表示桁上げ」ボタンを 2 回クリックすると、小数点以下 2桁までが表示されます。

通貨スタイルボタン

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2.4 計算や関数を使用する方法

ここではまず、入力したデータを元に計算を行う方法を説明します。計算式もセルに入

力します。

(1)数値を元に計算を行う方法

表計算ソフトの「計算」機能は、Excel の最も優れた機能の1つです。紙の集計用紙の

場合は、合計を得るためには、実際に人が計算を行いますが、Excel は、その様な集計作

業を自動的に行ってしまいます。 Excel は文字や数値以外に、セルに式を入力することができます。ただし、数字や文字

は比較的自由にどんな形式でもよかったのですが、式は様々な規則があります。まず、式

の1文字目は必ず「=」で始め、=に続いて計算式を書きます。

簡単な例を示します。 たとえば、D6 のセルを選択します。「=29+30」と入力します。ここで、[Enter]キーを

押すか、チェックボタンをクリックします。 すると D6 のセルは「29+30」の計算結果である「59」が表示されますが、式としては

「=29+30」が入力されています。式の入力中はセルにも式が見えていますが、入力を完了さ

せるとセルには式の結果が表示されます。式は、=に続いて通常の演算規則に従って入力

できます。演算記号として加減乗除に対し、+、-、*、/の記号が使われます。また( )を使

うこともできます。ただし、いずれの記号も半角でなければなりません。全角で入力する

と、文字列データとして扱われますので計算できません。

式の例

=(1+3+5)*45.8 =(23.22+56.51+247.45)/35

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(2)セルのデータを元に計算を行う方法

前の例のように、定数の計算だけではあまり実用性がありませんが、Excel はセルに入

力したデータも計算式に利用でき、さまざまな処理に応用できます。セルの中に、定数の

かわりにセル番地も記入できますし、式中に定数やセル番地が混ざっていても計算できま

す。例えば 2 つのセルのデータの合計を求める場合は、次のように行います。 まず D2 のセルを選択します。そこにセル番地を利用した式「=b2*c2」と入力します。

Enter キーを押すか、チェックボタンをクリックすると、D2 のセルには計算結果が表示

されます。

この方法ではセル番地をそれぞれ入力しましたが、もう少し手軽に入力できる方法を次

に示します。

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例えば、D3 のセルを選択します。まず「=」と入力します。次にマウスで B3 のセルを

クリックします。すると式にセル番地「B3」が自動的に入力されます。「*」とキーボー

ドから入力し、次に C3 をクリックします。Enter キーを押すか、チェックボタンをクリ

ックします。

セル D3 に「=」と入力してセル B3をクリックするか、矢印のキーでセ

ルB3を選択すればセル番地が自動

的に入力されます。

「*」と入力して、セル C3 をクリ

ックするか矢印キーでセルC3を指

定します。

最後に Enter キーで数式をセルに

入力する。

つまり、セル番地を入力する代わりに、マウスを利用して、使用したいセルをクリック

すれば、セル番地を自動的に指定できます。セル番地を手入力するよりも簡単で、しかも

正確に指定できます。 このように、式の入力中にセルをクリックすると、セル番地の自動入力機能が働きます。

なお自動入力中には、クリックしたセルが点線で囲まれますので、自動入力されたことが

わかります。

①入力

②クリック ③入力

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(3)関数を使い式を簡単にする方法 例えば、セルに入力した 100 個の数値の合計を求めたい場合、セル番地を 100 個記入す

るのは大変です。そのため Excel では、計算処理を簡単にするための関数という機能があ

ります。関数とは、計算処理をまとめて行うものです。

●関数を利用して合計値を求める方法 例えば、D11 のセルを選択します。「=sum(」と入力します。ここでセル範囲 D6 から D10までをドラッグします。その後は、「)」と入力します。Enter キーを押すか、チェックボ

タンをクリックします。 セル範囲の入力では、セル範囲をドラッグしました。式の入力中にクリックすればセル番

地を、ドラッグすればこのようにセル範囲が入力されます。この例の場合、

「=SUM(D6:D10)」という式が入力されました。(D6:D10 は、D6 から D10 までのセル

範囲を示します)この「SUM」が関数にあたり、( )内で指定したデータの合計を求めて

くれます。なお、( )内で指定したデータのことを関数の「引数」と呼んでいます。引数

の指定は関数ごとに異なっています。なお、今入力した関数を含んだ式は、「セル範囲

D6:D10 に入力されているデータの合計を求める」と解釈します。つまり、式としては

「=D6+D7+D8+D9+D10」と同じですが、関数を使って記述する方がよりシンプルでわか

りやすく、セルの範囲の変更にも対処しやすくなります。

①関数の入力

②範囲を選択

③式の続きを入力

ポップヒント

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(4)オートSUMツール

関数の中では、利用頻度の高い SUM 関数について、Excel では、縦や横のひと続きに

並んでいるセルの合計を求める式を、極めて簡単な操作で設定する「オート SUM ツール」

というものが用意されています。

●オート SUM ツールを利用して合計を自動入力する方法

例えば、合計値を記入したい C7 のセルを選択します。ツールバーの 「オート

SUM」ボタンをクリックすると、式が自動的に入力されます。Enter キーを押すか、チェ

ックボタンをクリックします。こうすれば、SUM 関数を含んだ式を一回の操作で作成し

てくれます。オート SUM ツールは選択されているセルの周囲の状況を見て、自動的に

SUM 関数の引き数の範囲を求めてくれます。1つ上か1つ左のセルに数値が入力されて

いれば、そのセルから同じ方向で連続して数値が入力されているところまでが、自動的に

セル範囲にとりこまれます。

オート SUM ツール

クリック

縦の合計値が一気

に算出される

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(5)関数ウィザード

Excel には、覚えきれないほどたくさんの関数が用意されています。通常はよく利用す

る関数さえ覚えておけばいいのですが、例えば、関数の引数や指定の方法の順序など覚え

ていない場合など、マニュアルやヘルプを参照しなくても「関数ウィザード」というもの

が用意されていて、式の指定の途中で関数入力を助けてもらう方法があります。 例として、平均値を算出する関数を、ダイアログボックスを使用して入力します。

これで「=AVERAGE(B2:B9)」という関数が入力されます。

②クリック

①クリック

③入力

④クリック

⑤クリック

⑥クリック

⑦ドラッグして計

算範囲を選択

選 択 範 囲 は

手入力でも選

択できる

⑧クリック

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(6)式の再計算

これまでの操作では、式を入力するとその結果をすぐに表示しました。ところで、その

式の元になるセルのデータを修正するとどうなるでしょう。 例えば、B6 のセルのデータを選択して「980」と入力します。[Enter]キーを押して、

入力結果を確定させます。すると、そのセルを参照している式は全て計算しなおされて、

常に最新の結果を画面に表示します。この機能を「再計算」と呼びます。再計算が行われ

た式のセルを参照しているセルがあれば、やはりそのセルも再計算を行います。 (7)数式のコピー

セルに記入した数字や式は、別の場所へコピーすることができます。例えば、数式を記

入しているセルを選択します。そこで、[編集(E)]-[コピー(C)]コマンドを指定しま

す。次に、数式をコピーしたいセルを選択し、[編集(E)]-[貼り付け(P)]コマンドを

指定します。 この他にも、ツールバーのコピーおよび貼り付けのツールを利用しても同じようにコピ

ーすることができます。 切り取りボタン

コピーボタン

貼り付けボタン

例えば、B5 のセルの計算式(=B2+B3+B4)を C5 のセルにコピーするには、

まず B5 のセルをクリックした後「コピー」 ボタンをクリックします。

その後、C5 セルに移動して「貼り付け」 ボタンをクリックすると計算

式のみコピーされ、=C2+C3+C4 の結果が表示されます。

また、マウスを利用してもデータをコピーすることができます。 まず、コピーしたい元の範囲を選択します。次に選択範囲の枠線にカーソルをあわせて、

Ctrl キーを押すとポインタの先端に小さなプラス記号が表示されます。この状態で、新し

いセルへ移動し、マウスと Ctrl キーを離すとコピーされます。

コピーできる状態は、マウ

スポインタの右上に+が

表示された時です。

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<相対セル参照と絶対セル参照について>

前ページの例のように、数式をコピーした場合、例えば、C5 にポインタを移動すると、

数式バーには「=C2+C3+C4」と表示されます。同じように、セル番地を利用した数式な

どをコピーしていくと、コピーした先のセルの内容が自動的に変わっていることがわかり

ます。これは、C5 に設定された式のセル番地がセル番地そのものではなく、C5 に対して

C2 は、「同じ列の 3 行上にあるセル」、また C3 は「2 行上にあるセル」という形で、セ

ル番地を参照しているからです。そのため式を複写しても実際はこの「参照関係」を複写

しているのです。 このような関係で指定されるセル番地のことを、「相対セル参照」といいます。特に指

定のない場合、全て相対セル参照として扱われます。

参照先セル

また、「相対セル参照」、「相対参照」に対して、「絶対セル参照」また「絶対参照」

というのがあり、これは特定したセルだけ、絶対的に変わらない指定のことです。「絶対

参照」の指定は、列名または、行番号の前にドル記号「$」をつけます。この指定にすると、

計算式を複写しても「$」記号をつけて指定したセル番地だけは絶対に変わりません。なお

この他にも、絶対参照や相対参照を組み合わせて指定する「複合セル参照」、「複合参照」

というものもあります。次に、それぞれの指定方法を示します。

例 A0 列、行とも相対

A$0 列は相対、行のみ絶対

$A0 列のみ絶対、行は相対 複合

$A$0 列、行とも絶対

参照先セル

参照元のセルを起点とすると、

このセルは「1 列右のセル」に

なります 参照元セル

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(8)データの並べかえ

ワークシートに記入したデータも、目的にあわせて、大きい順や小さい順、アルファベ

ット順などに並べかえることができます。 例えば並べかえを行いたい範囲を選択します。そこで、[データ(D)]-[並べ替え(S)...]コマンドを選択します。するとリストのデータ構成が自動的に調べられて、並べかえ順を

指定する[並べ替え]ダイアログボックスが表示されます。次に[最優先されるキー]ド

ロップダウンリストボックスから項目を選択します。[降順]、[昇順]など指定し、「OK」

ボタンをクリックします。

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2.5 罫線の作成方法

シート上の特定のセルや領域を、罫線などによって強調することができます。罫線とは

セルの上、下、右、あるいは左側に追加される線のことで、セルのどちらか一方の側かそ

の周囲に単線または二重線を追加することができます。 例えば、対象となるセルをまず選択し、[書式設定]ツールバーの[罫線]ボタンの右

側にある下矢印をクリックすると、様々な罫線の引き方が、メニューとなって表示されま

す。そのメニューの中のどれか1つをクリックすると、選択した範囲内に自動的に罫線が

引かれます。

罫線ボタン

また罫線を引いた後や、引く前に、各種のオプションを決めることもできます。 まず、セルあるいは領域を選択します。次に[書式(O)]-[セル(E)...]コマンドを選

択し、[セル書式の設定]ダイアログボックスを表示させます。

[罫線]タブを選択すると、各種のオプションが表示されます。この「罫線」グループ

ボックスの各種スイッチボックスを利用すればきめ細かい設定ができます。 Excel では、ワークシートの一部を一般的に使われる書式に設定することができます。

このボタンを押すと

さらに詳しいメニュ

ーを表示します。

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例えば対象となるセルをまず選択し、次に[書式(O)]の[オートフォーマット(A)...]コ

マンドを指定します。すると、オートフォーマットのメニューを表示しますので、オート

フォーマットのダイアログボックスの[表の書式]リストボックスから、まず書式を選び

ます。すると[サンプル]ボックスに選んだ書式のイメージが表示されます。「OK」ボ

タンをクリックすると、イメージ通りのワークシートが表示されます。

クリック

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3.グラフの作成

3.1 グラフウィザードを利用してグラフを作成する方法

Excel には、グラフを描くためのさまざまな機能があります。グラフとは、数値を棒グ

ラフの棒の高さや、円グラフの扇の広がりなどで表し、視覚的に見て数値の大小関係が一

目で判別できるようにしたものです。グラフを描くには元になる数値が必要です。あらか

じめ、セルに数値を入力しておけば表の数値などを利用して、グラフが描けます。

0

100

200

300

400

500

2003 2004 2005

0

100

200

300

400

500

2003 2004 2005

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グラフを描くためのデータは既にシートに入力されているものとします。まずツールバーの

「グラフウィザード」 ボタンをクリックします。すると、グラフウィザードが起動

します。

まず、グラフを描きたいデータの範囲を指定します。

まず、グラフの種類を選択すると数種類の形式を表示しますので、その中から1つ選択

し「次へ」ボタンを押します。

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すると、次にデータの範囲を問い合わせるウィンドウに変わります。先にデータの範囲

を選択している場合、サンプルのグラフを確認し、「次へ」ボタンを押します。(データ

の範囲を指定していない場合は、ここで範囲を指定します。)

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続いてタイトルなどを入力するウィンドウが表示されます。下の図のように[タイトル]、

[X/項目軸(C)]、[Y/系列軸(Y)]の各テキストボックスに文字列を入力します。こ

の他、軸や目盛線も変更することができます。

最後に、グラフを作成する場所を選択するウィンドウを表示します。表とグラフを同じ

シート上に作成する場合は、オブジェクトの方を選択し「完了」ボタンを押します。

このようにグラフウィザードという機能を使用すると、グラフに関する設定はおおむね

できてしまいます。グラフウィザードのウィンドウには「次へ」ボタン以外に、前の設定

に戻ったり、残りの設定を飛ばして最後まで移動するボタンなどがありますので、設定の

やりなおしも簡単にできます。

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3-2. グラフ作成のためのデータ入力

グラフを描くことがあらかじめわかっている場合は、作成したいグラフにあった順序で

セルへのデータ入力を行います。セルのデータはグラフを描くための数値データとして利

用できるように、縦方向あるいは横方向に連続してデータを入力しておきます。例えば棒

グラフを 2 本描きたいのなら、その 2 系列のデータもやはり隣接させておくと作業が楽に

なります。 結果的には数値は長方形のセル範囲に入力する方が効率的です。またグラフには、タイ

トル、各グラフの凡例、X軸のラベルなどグラフそのもの以外に様々な要素があります。

それら(タイトル等)もグラフの数値データのすぐ上や、すぐ左の行に入力しておくと、

グラフ作成の時にそのデータを自動的に設定させることができます。

3-3. 作成したグラフの修正

グラフを作成した直後は、グラフの四隅とその辺の中点に小さな四角いマークが見えて

います。この四角形を「ハンドル」と呼びます。そして、ハンドルが見えているグラフを

「選択されているグラフ」と表現します。セルを選択した場合は太目の枠で囲まれました

が、グラフはハンドルが現れます。グラフを選択するには、そのグラフをクリックします。

その状態でセルをクリックすると、セルが選択され、グラフは選択されていない状態にな

ります。

一本線の枠でハンドルが表示されている場合、

グラフが選択されていることを示しています

グラフエリア

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さらにグラフで表示されたデータやグラフの色、凡例、凡例文字列など、修正したいグ

ラフ要素をクリックすれば、データマーカーが表示されますので、そこでダブルクリックす

ればメニューを表示します。

3-4. グラフの種類の変更方法 作成したグラフは種類を自由に変更することができます。そのため同じデータをさまざ

まなグラフで表すことが簡単に行えます。

関連する設定用ダイアログボッ

クスが表示される

グ ラ フ の 要 素

をダブルクリッ

元のグラフ(縦棒)

グラフの種類を変更した後のグラフ(ドーナツ)

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種類を変更したいグラフを選択し

ます。次に[グラフ(C)] – [グラフの種

類(Y)] を指定してダイアログボック

スを表示し、[標準] タブから変更した

いグラフの種類を指定します。

同じことは[グラフ] ツールバーの[グラフの種類] ボタンでも行えます。グラフツ

ールバーは、[表示(V)] – [ツールバー(T)] – [グラフ] で表示します。同じ操作で何度でもグ

ラフの種類を変えることができます。

①クリック

②クリック

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3-5. 元データのセル範囲を変更

表示すべきデータの変更に伴い、作成したグラフの設定を変更することもあります。そ

の場合、既存のグラフに対して再度グラフウィザードを呼び出せば設定内容を変更するこ

とができます。 例えば、作成したグラフにプロットされているものと違うデータを表示させたい場合は、

まず表示したグラフを選択し、グラフツールバーの中で「プロットエリア」をクリックし

ます。そのメニューの中でグラフにプロットする範囲を指定し直します。

*元のデータの一部を変更すると自動的にグラフの表示が変わります。逆に、グラフのマーカーの位置を変

えると、ワークシート内の数字も自動的に変わります。

グ ラ フ 化 す る

範囲を変更す

グラフも自動的に変更される

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3-6. データの強調

プレゼンテーション資料やレポートを作成する場合、あるいは特定のデータを強調した

り、指示する場合、線や矢印を利用したり、コメントなどもグラフへ追加することができ

ます。 まず、追加したいグラフをクリックし、修正できる状態にします(アクティブな状態)。

ここで[標準]ツールバーの「図形描画」 ボタンをクリックします。[図形描画] ツー

ルバーが表示されますので図形描画ツールバーの「矢印」ボタン をクリックします。

するとポインタの形が十字ポインタに変わります。ここで、始点から終点までをドラッグ

します。

次に、グラフに追加した矢印が何を指示しているか、一目で分かるようにメモも追加で

きます。[標準]ツールバーの「テキストボックス」 ボタンをクリックします。す

るとポインタの形が十字ポインタに変わります。ここで、矢印の始点近くにまずボックス

を作成します。そこで文字を入力し、その後テキストボックスの外側をクリックします。 なお、テキストボックスの位置は、ドラッグすれば移動できますし、また大きさを変更し

たり、テキストボックスの背景に色を付けたり、枠を消すこともできます。

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3-7. グラフの種類 ・面 データ系列を累積する線グラフとしてプロットします。1 番目のデータ系列の

直列の値は線でプロット。2番目のデータ系列の値は1番目の線の上に重ね

られた線でプロット。3 番目のデータ系列の値は 2 番目の線の上に重ねられ

た線で・・・といった具合になります。 ・横棒 それぞれのデータ系列の値を横棒を使ってプロットします。データの値が時

系列で変化しない時など、それぞれの値を比較するのに向いています。 ・縦棒 横棒グラフに似ていますが、それぞれのデータ系列の値を縦棒としてプロッ

トします。データの値が時系列で変化する時など、それぞれの値を比較する

のに向いています。 ・折れ線

それぞれのデータ系列の値を線上の点としてプロットします。データ系列の

値の傾向を強調します。 ・円 データ系列のそれぞれの値をパイの一切れとして表します。おそらく提供さ

れているグラフの種類の中で、もっとも使いにくいものかもしれません。という

のも、技術的に 1 組のデータ系列しか表わせない上に、データの数も事実上

制限されてしまうからです。

・ドーナツ

ドーナツの一部(かじられた跡)でデータ系列をプロットします。 ・レーダー

それぞれの種類の、それぞれの数値軸を使ってデータ系列の値をプロットし

ます。 ・散布図

2 つの軸を座標軸としてデータのペアを直線の上にプロットします。2 つのデ

ータの関係を視覚的に表現できるので、とても強力で役に立つ種類のグラフ

です。

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・複合 データ系列ごとに異なるグラフの種類でプロットします。複合グラフは、同じグ

ラフ上にプロットしなければならないデータ系列の間に、著しい数値的な開き

がある場合に便利です。 ・3-D 面 2次元の面グラフの親戚のような 3-D 面グラフは、データ系列を線でプロット

し、線の間の面に色を付けます。3-D 面グラフのオートフォーマットのなかに

は、データ系列を区別するために、3番の次元である奥行きを利用している

ものがあることに注意してください。

・3-D 横棒 水平に伸びる立体棒を使い、それぞれのデータ系列の値をプロットします。

データの値が時系列で変化しない時など、それぞれの値を比較するのに便

利ですが、少し曖昧になります。 ・3-D 縦棒 それぞれのデータ系列の値を垂直に伸びる立体棒としてプロットします。3-D

縦棒グラフのオートフォーマットのなかには、データ系列を区別するために、

3番の次元である奥行きを利用しているものがあります。3-D 横棒グラフ同

様、多少、表現に曖昧さがあります。

・3-D 折れ線 「リボングラフ」と呼んだほうがふさわしいかもしれません。それぞれのデータ

系列の値は、リボンの上の点としてプロットします。データ系列の値の傾向を

強調するのに向いていますが、使いにくいグラフの種類かもしれません。な

ぜならリボンが 3-D なので、線がどの程度の勾配で増えたり減ったりしてい

るのかをひと目で測ることが難しいからです。

・3-D 円 1組のデータ系列の値を、円筒を切り分けたパイ切れの大きさの組みとして

プロットします。このグラフをうまく使うのは、非常に難しいことかもしれません。

なにしろ奥のほうにあるパイが手前にある同じ大きさのパイよりも小さく見え

てしまうからです。

・3-D 等高線 データ系列の値を3次元の等高線としてプロットし、データ系列の間の平面

に色を付けます。長方形のデータ図を作成するのに役に立ちます。データ図

は、緯度と経度の座標を使って値をプロットします。

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4.ワークシートやグラフの印刷

作成したワークシートやグラフは、印刷することができますが、印刷する前に、印刷さ

れるイメージを画面で確認し、必要ならば調整して、その後印刷します。 4-1. 印刷イメージの表示

「印刷プレビュー」 ボタンをクリックします。なおこの画面で、修正することも

できます。また白黒印刷オプションを設定することもできます。「閉じる」ボタンをクリ

ックすると、編集の対象になっているシートへ戻ります。

印刷プレビュー画面から直接印刷することもできますが、ワークシートやグラフを印刷

する場合、[ファイル(F)]-[印刷(P)...]コマンド、あるいはツールバーの「印刷」

ボタン をクリックしても印刷できます。[ファイル(F)]-[印刷(P)...]コマンド

を選んだ場合、[印刷]ダイアログボックスが表示されますので、ワークシートやグラフ

をどのように印刷するかできます。

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4-2. グラフのみの印刷 印刷したいグラフをクリックし

グラフの外枠にハンドルが表示さ

れることを確認します。ここで「印

刷」 ボタンをクリックする

と、グラフのみ印刷されます。な

お[印刷プレビュー]表示の場合

は、「設定」ボタンを選択するか、

あるいは[ファイル(F)]-[ペー

ジ設定(U)...]コマンドを選択すれ

ば、用紙サイズに合わせて、グラ

フの印刷状態を変更することがで

きます。

ページ設定ウィンドウで[グラ

フ] タブをクリックし、印刷する

グラフのサイズを選択して「印

刷プレビュー(W)」ボタンをクリ

ックします。

①いずれかを選

択してクリック ②クリック

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前ページの操作で

[用紙サイズ(U)] を指

定すると左図のよう

に余白を除く印刷領

域全体にグラフが印

刷されます。 そのため縦横比が

変化します。

[自動調整(F)] を指

定すると、左図のよう

にグラフの縦横比を

保ったまま余白を除

く印刷領域に、可能な

限り大きくグラフが

印刷されます。 [指定(C)] を指定する

と、左図のようにグラ

フのサイズと縦横比

を保ったままグラフ

が印刷されます。

Page 46: 表計算 MS-EXCEL 2003itc.scc.u-tokai.ac.jp/faq/pdf/old/excel2003.pdf4 2.セルの編集 2.1 セルにデータを入力する方法 Excelを起動すると、次のような画面を表示します。Excelで作業をしていく場合、画面

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5. ファイルの保存および開き方 作成したワークシートやグラフは保存しておき、何度でも利用したり、修正することが

できます。また、Excel 以外で作成されたファイルも呼び出したり、保存することができ

ます。ファイルを開く場合は、[ファイル(F)]-[開く(O)...]コマンド、ファイルに保

存する場合は、[名前を付けて保存(A)...]または、[上書き保存(S)]コマンドなどを選

択します。すると、次のようなダイアログボックスが表示されますので、必要な項目を記

入または選択します。

Excel では、さまざまな形式のファイルを開いたり、保存することができます。

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もし、Lotus を使用して作成したファイルを、Excel で使用する場合は、ファイルを開

く時に、「ファイルの種類(T):」のリストボックスから、Lotus1-2-3 ファイルを選択しま

す。すると、ファイル名が表示されますので、Lotus で保存したファイルを選択すると、

自動的に Excel の形式に置きかえ表示されます。 同じように、Excel で作成したシートまたは、別の形式で保存されたファイル(シート)

を使用して修正、追加した場合、別のソフト(アプリケーション)で使用するには、新し

くファイル名をつけて保存します。この場合も、「ファイルの種類(T):」で、どのような

アプリケーションで使用したいか種類を指定すれば、自動的に Excel のシートを変換し、

保存してくれます。代表的な形式を次に示します。

<ファイルの種類>

Microsoft Excel ブック Excel で使用できる形式

WK3(1-2-3) Lotus1-2-3 で使用できる形式

テキスト(スペース区切り) 例えば、A 列、B 列などにデータを記入した

テキスト(タブ区切り) 場合、1つのデータと次のデータの間を自動

的にスペース(空白)を入れ、区切ってくれる方法

と、スペースのかわりにタブ記号をいれる方法で

す。この方法で保存したファイルは、Windows の

メモ帳からも呼び出すことができます。

CSV(カンマ区切り) 1つのデータと次のデータの間の区切りに

「カンマ」記号使用します。この場合、区切り記号

の種類(カンマなど)を自分で指定することもでき

ます。ただし、他のアプリケーションで使用する場

合、自分で指定した区切り記号と同じ記号を指定

しない場合、データが壊れることがありますので、

注意してください。