自立 up プロジェクト 講習4...
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自立 UPプロジェクト
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講習4 Excel
自立 UP プロジェクト
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本書の商用利用と無断転載を禁じます。
本書は、児童福祉施設の青少年の自立・就労支援のために開発されたものであり、商用利用を禁じて
おります。
本書の著作権はマクロソフト株式会社が保有しています。本書に掲載された事項およびデータは、
著作権法上、個人で使用する以外、無断で複製、複写、転載、再配布することを禁じられています。
Microsoft、Windows、Office、Word、Excel、PowerPoint は米国 Microsoft Corporation の米国お
よびその他の国における登録商標または商標です。本書中に登場するゕプリケーション名などは一般
に各メーカーの登録商標です。本書には©、®、TM マークは明記しておりません。
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本書の商用利用と無断転載を禁じます。
これから学習すること
第1回 納得!Excel 表作成 ········· 1
第2回 簡単!Excel の計算 ········ 13
第3回 便利!グラフの作成 ········ 22
第4回 楽々!データベース ········ 28
マク君は、食品卸売会社の一般職として働くことになりました。
売上状況や会議で使う大切な資料を、Excel で作成することになりました。
はじめに商品分類表を作成し、それをもとにグラフを作成して上司に提出する必要が
あります。
Excel 2010 を使って、会議で使うデータであることを意識して効率的に見栄えの良い
表とグラフを作成しましょう。
また、データベースの基本的な作業を行えるようになりましょう。
第1回 納得!Excel 表作成
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Excel 2010 の特徴を理解しよう
Excel 2010 は、複雑な計算ができる計算機能を持っています。
それ以外にも、グラフの作成やたくさんのデータを管理できるデータベースなど、いろいろな
機能がある「統合型表計算ゕプリケーション」です。
◎Excel 2010 を起動して、画面を確認しましょう。
スタート → すべてのプログラム → Microsoft Office → Microsoft Excel 2010
Excel 2010 の画面
ブ ッ ク:Excel のフゔルを「ブック」といい、はじめは 3 枚の「ワークシート」(シート)
があります。
シ ー ト:シートの中で操作するシートは、一番手前に表示される「ゕクテゖブシート」です。
シートは、「シート見出し」をクリックして切り替えることができます。
セ ル:シートは、「セル」というマス目になっていて、列方向と行方向に並んでいます。
Excel の基本単位は、セルです。データを入力したり、編集するために選択されて
いるセルを「ゕクテゖブセル」といいます。ゕクテゖブセルは、太い枠線で囲まれ
て表示されます。
セル番地:セルには、列番号(A~XFD 列)と行番号(1~1,048,576 行)の組み合わせで番
地がつけられています。一番左上のセルは「A 列の 1 行目」にあたるので、「A1」
とあらわします。
ゕクテゖブセル
列番号
行番号
シート見出し
数式バー
シートの枚数は、増やしたり減らしたりす
ることができるよ。シートの 1 枚の大きさ
は、16,384 列×1,048,576 行もあるんだ。
セルに入力したデータや数式は、数式バー
で確認することが大切だよ。
やってみよう!
第1回 納得!Excel 表作成
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表を作成する順番を理解しよう
新しく表を作成するときの基本的な手順は、次のとおりです。保存の作業は早めに行って、ま
めに上書き保存しましょう。
売上一覧表
売上分析表
5.印刷プレビューで確認し、印刷する
4.データをもとに数式を作成する
3.表の書式や表示形式を設定する
2.名前を付けて保存する
1.効率的にデータを入力する
上書き保存しないと、 せっかく作った内容が消えちゃうことがあるよ。 まめに上書き保存しよう!
第1回 納得!Excel 表作成
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データの種類を理解して入力しよう
◎下の図を参考に、効率的な入力を心がけながらデータを入力しましょう。
日本語入力を「オン」にして、文字データを入力する
日本語入力を「オフ」にして、数値データを入力する
データの種類
Excel で表を作成するときは、まずセルに「データ」を入力します。データとは、セルに入力
される文字や数値のことです。
データは、大きくわけて「数値データ」と「文字データ」があります。
数値データ:計算できるデータのことです。数値や日付や計算式も計算できるデータです。数
値データはセル内に右詰で表示されます。
文字データ:計算の対象にはならないデータのことです。文字データはセル内に左詰で表示さ
れます。
データの入力
データを入力するセルは、マウスでクリックして選択できます。セルを選択するときのマウス
ポンタの形は です。
キーボードの[Enter]キー(下方向に移動)、[Tab]キー(右方向に移動)、矢印キーを使用
してもゕクテゖブセルを移動してセルを選択できます。
数 値:日本語入力モードを「オフ」で入力します。Excel では IME 2010 の入力モードは、
「オフ」の状態で起動します。Excel では、数値を入力することが多いからです。
日本語:日本語入力モードを「オン」にして入力します。(ひらがなや漢字など)
日 付:日本語入力モードは「オフ」の状態で入力します。
「5/1」や「5-1」のように「/」(スラッシュ)や「-」(ハフン)記号を使って入力
すると、自動的に日付データで入力されます。年(西暦)を省略すると、今年の日付
が入力されます。
やってみよう!
第1回 納得!Excel 表作成
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日付データや計算式などを入力すると、セルに表示されている内容と数式バーに表示さ
れている内容が違うことがあるので、数式バーも必ず確認しようね。
データを入力するときには、効率的な入力を心がけよう。入力モードをきちんと切り替
えて入力すると、入力ミスを減らすことができるよ。
セルの幅を超えるデータの入力
はじめに設定されているセルの幅を超えるデータを入力したときは、文字データと数値データ
は次のようになります。
データ 結果 例
文字 セル幅は変わらない
①隣のセルにデータがない…すべて表示
②隣のセルにデータがある…一部表示
数値 ①一定の幅までセル幅が自動的に
広がる
・一定の幅を超えるデータの場合
②指数で表示される(桁数の表示)
③すべて「#」で表示される
表示されていないデータは、列の幅を広げて表示することができます。数式バーでは、入力
データをすべて確認できます。
※列幅・行高は、列番号または行番号の境界線にマウスポンタを合わせドラッグして調整
します。
セル範囲の選択
複数のセルの集まりを「セル範囲」といい、セル範囲を選択することを「範囲選択」といいま
す。セル選択のときのマウスポンタの形は、 で
す。
セル範囲をあらわす記号は、「:」(コロン)です。
例えば、セル範囲 A5 から B10 までの連続した範囲
は、「A5:B10」とあらわします。
セル範囲[B1:C5]を選択するときは、セル[B5]
をポントし、マウスポンタが の形のままセル[F10]までドラッグします。
セルに表示 数式バーに表示
第1回 納得!Excel 表作成
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オートフィルを使ってデータを入力しよう
◎オートフゖル機能を使って、2 月から 5 月までの連続データを入力しましょう。
セル[B4]を選択する
フィルハンドルにマウスポインタを合わせ、セル[F4]までドラッグする
オートフィル
Excel では、オートフゖル機能を使用して規則性のあるデータを簡単に入力することができま
す。データや数式のコピーに使用することもできます。
(数式のコピーは、第 2 回で学習します)
「オートフゖル」とは、もとになるセルのフゖルハンドル (ゕクテゖブセル右下
の■の部分)をドラッグして隣り合ったセル範囲にデータを入力する機能です。
マウスポンタの形は です。マウスポンタをあわせる位置と形に注意しましょう。
オートフゖル機能を使うと、データは次のように入力されます。
データの種類 入力されるデータ 例:基データ 例:入力されるデータ
日付関係 連続データ 4 月 1 日 4 月 2 日、4 月 3 日、4 月 4 日…
1 月 2 月、3 月、4 月、5 月…
日曜日 月曜日、火曜日、水曜日…
文字と数字の
組み合わせ
連続データ 第 1 期 第 2 期、第 3 期、第 4 期…
第 1 四半期 第 2 四半期、第 3 四半期…
文字列 コピーデータ 関東 関東、関東、関東、関東…
数 値 コピーデータ 10 10、10、10、10…
やってみよう!
第1回 納得!Excel 表作成
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オートフィル オプション
オートフゖルを実行したあと、セルの右下に表示される[オートフゖル オプション]をクリッ
クして、入力されたデータの結果を変更できます。表示される一覧の内容は、データの種類に
よって変わります。
例えば、数値データで[オートフゖル オプション]の一覧から[連続データ]を選択すると、
「1,2,3,4…」などの連続データを入力することができます。
[オートフィル オプション] の表示内容
例:「4 月」をオートフィル 「1」(数値)をオートフィル
フゖルハンドルをドラッグする方向は、上下左右だけだよ。斜め方向には、フゖルハン
ドルをドラッグできないから注意しようね。
それから、連続データは、ドラッグする方向によって入力されるデータが変わるよ。
第1回 納得!Excel 表作成
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データの編集
◎次のようにデータを編集し、「売上一覧」というブック名で保存しましょう。
・セル[A1]の「売上」を「売上一覧表」に部分修正する
・セル[B5]の数値データ「108700」を「118000」に上書修正する
・セル[G4]と[H4]の「合計」「平均」をセル[A10]と[A11]にコピーする
・セル[H1]の「単位:千円」をセル[H3]に移動する
【操作例】
セル[A1]をダブルクリックし、カーソル
を「上」の後ろに移動する
「一覧表」と入力して、[Enter]キーを
押す
セル[B5]をクリックし、「118000」と入力して、[Enter]キーを押す
セル範囲[G4:H4]を選択し、[ホーム]タブの[クリップボード]グループにある [コピー]を
クリックする
セル[A10]を選択し、[ホーム]タブの[クリップボード]グループ
にある[貼り付け]の▼をクリックし、[行列を入れ替える]を
クリックする
セル[J1]をクリックし、[ホーム]タブの[クリップボード]グループにある [切り取り]を
クリックする
セル[K3]をクリックし、[ホーム]タブの[クリップボード]グループにある [貼り付け]を
クリックする
[ファイル]タブの[名前を付けて保存]をクリックし、保存するフォルダを指定する
ファイル名に「売上一覧」と入力し、[保存]をクリックする
やってみよう!
第1回 納得!Excel 表作成
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データの消去と修正
入力途中のデータの消去は、[Back Space]キー、確定した後のデータの消去は[Delete]
キーを使います。
また、確定した後のデータは、消去するだけでなく必要に応じて修正を行うことができます。
データの消去や修正には、いくつかの方法があります。適切な方法を使って、効率的にデータ
を編集しましょう。
データの消去と修正方法
実行内容 範囲 操作
消 去 セル内のすべてのデータ 入力途中:[Esc]キー
確定後:[Delete]キー
部分消去 入力途中:[Back Space]キー
確定後:編集モードで作業
※編集モード→数式バー内でクリック
セル内でダブルクリック
[F2]キー
カーソルの左側…[Back Space]キー
カーソルの右側…[Delete]キー
修 正 上書き修正 修正するセルを選択し、そのまま入力
部分修正 セルを編集モードにして、該当部分を修正
データの移動とコピー
Word と同じように、移動やコピーを使って入力したデータを活用することもできます。
[貼り付けのオプション]を使って、移動やコピーしたデータを貼り付ける種類を選ぶことが
できます。
Excel 2010 では、さまざまな貼り付けオプションをプレビューし、実際に貼り付ける前に貼
り付けたあとのメージを事前に確認してから設定することができます。
([貼り付けのオプション]に表示される内容は、データや状況によって変わります)
Excel の [貼り付けのオプション] に表示されるボタン
・[ホーム]タブの[クリップボード]グループにある[貼り付け]の
▼をクリックしても同じ作業ができる
・[貼り付けのオプション]を使わないときは、[ESC]キーを押す
第1回 納得!Excel 表作成
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表の書式設定と表示形式
◎上司に報告する表であることを意識して、表に書式を設定し、上書き保存しましょう。
・セル[A1]のタトルを表の中央に配置し、文字のサズと色を変更する
・表に罫線を引く
・縦と横の項目欄のセルに色を付ける
・数値データに 3 桁区切りのカンマを付ける
※下の表は設定例ですが、このとおりでなくてもかまいません。
【操作例】
セル範囲[A1:I1]を選択し、[ホーム]タブの[配置]グループにある[セルを結合して中央揃え]
をクリックする
[ホーム]タブの[フォント]グループからフォントサイズと色を変更する
セル範囲[A4:I11]を選択し、[ホーム]タブの[フォント]グループの [罫線] の▼を
クリックして、[格子]をクリックする
セル範囲[A9:I9]を選択し、[ホーム]タブの[フォント]グループの[罫線]の▼をクリックして、
[下二重罫線]をクリックする
セル範囲[A4:I4]を選択し、[ホーム]タブの[フォント]グループからフォントの色と塗りつぶし
の色、[配置]グループにある[中央揃え]を設定する
セル範囲[A5:A11]を選択し、[フォント]グループから塗りつぶしの色を設定する
セル範囲[B5:F9]を選択し、[ホーム]タブの[数値] グループの [桁区切りスタイル]を
クリックする
クイックアクセスツールバーの[上書き保存]をクリックする
やってみよう!
第1回 納得!Excel 表作成
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表の書式設定
データの入力が終わったら、表に罫線やセルの色などの書式を設定して、見栄えよく、読み取
りやすい表に編集します。複数のセルをまとめて設定する場合は、設定するセル範囲を選択し
てから操作しましょう。
書式設定のおもな方法は、次のとおりです。
・[ホーム]タブの[フォント]グループや[配置]グループにあるボタンを使用する
・ミニツールバーを使用する
・[セルの書式設定]ダゕログボックスを使用する
[ホーム]タブの[フォント]グループと[配置]グループ
文字の部分選択で表示されるミニツールバー [セルの書式設定]ダイアログボックス
セルを右クリックして表示されるミニツールバー
書式設定するときは、表の見やすさやデータの読み取りやすさを考えることが大切だよ。
それから、できるだけ時間をかけないで効率的に作業することも意識しよう。
設定した書式を一度にもとの状態に戻すには、[ホーム]タブ
の[編集]グループの[クリゕ]の▼をクリックして、[書式
のクリゕ]をクリックすると、一度に書式を元の状態に戻す
ことができるよ。
[セルの書式設定] ダゕログボックス 起動ツール
第1回 納得!Excel 表作成
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・[セルの書式設定]ダゕログボックスの
[表示形式]タブを使用すると、さまざま
な表示形式を設定することができるよ。
・表示形式で、小数点以下の数値が非表示に
なったとき、そのセルを使って計算すると、
実際の数値が使用されるよ。
表示形式
Excel では、表示形式を変更してデータを読みやすくすることができます。「表示形式」とは、
セルに入力したデータの見た目のことをいいます。表示形式を設定すると表のデータが見やす
くなります。
表示形式を設定しても、データは変更されません。同じデータでも表示形式を変更することが
できるので、データや表の用途に応じた表示形式を設定できます。
よく使う表示形式は、[ホーム]タブの[数値]グループにあるボタンを使用して設定します。
[ホーム]タブの[数値]グループ
セルの表示と数式バーの違い
[セルの書式設定]ダイアログボックス
セルには3桁区切りカンマが設定
数式バーには3 桁区切りカンマはない
第1回 納得!Excel 表作成
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第 1 回のまとめと復習問題
第 1 回では、Excel に表のデータを入力して書式設定を行いました。
新しく表を作成したり、前から使っていた表を編集するときに使う大切な内容です。しっかり、
身に付けましょう。
☆新しいブックに次のデータを入力し、「ゕンケート結果」という名前で保存しましょう。
☆次の図を参考に、入力した表のデータを編集しましょう。
☆次の図を参考に、入力した表に書式設定しましょう。
2つのセルを範囲選択し、オートフゖル
復習問題
第 2 回 簡単!Excel の計算
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数式の作成とコピー
◎「売上.xlsx」の「分析」シートに切り替えて、セル参照を使用して数式を入力しましょう。
※表の書式設定(罫線・セルの色・表示形式など)は、あらかじめ設定されています。
【操作例】
「分析」シートのシート見出しをクリックしてシートを切り替える
日本語入力をオフにする
セル[E4]をクリックする
「=」を入力する
セル[C4]をクリックする
「-」を入力する
セル[D4]をクリックする
[Enter]キーを押す
セル[E4]に、計算結果「-30,000」が表示されていることを確認する
セル[E4]をクリックし、オートフィルでセル[E9]まで数式をコピーする
オートフィルオプションで[書式なしコピー]を選択する
同じようにして、セル[F4]に「=C4/D4」と入力して数式をコピーする
セル[H4]に「=C4/G4」と入力して数式をコピーする
数式を入力してコピーした内容
セルに表示されている結果
セル[E4]に入力した数式
計算の結果
やってみよう!
第 2 回 簡単!Excel の計算
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表計算の仕組み
Excel でもっとも重要な機能は「計算機能」です。Excel を使うと複雑な計算を簡単に行うこ
とができます。
Excel で計算するときは、セルに数式を入力します。数式は、必ず「=」(等号)で始まります。
数式には、数値データ、セル番地、セル範囲、演算記号、関数を使うことができます。
数式で使用する代表的な記号の四則演算子(計算の優先順位は数学と同じ)
演算子 数学の記号 計算
+(プラス) 〒 加算(足し算)
-(ハイフン) 〓 減算(引き算)
*(アスタリスク) × 乗算(掛け算)
/(スラッシュ) ÷ 除算(割り算)
^(ハットマーク) 33 べき乗(例では「3 の 3 乗」となる)
数式の作成手順
数式に特定のセルやセル範囲を使うことを「セル参照」といいます。セル参照を使うと、その
数式の値は参照するセルに入力されている値を使って計算します。参照しているセルの値が変
わると、数式の計算結果も変化します。この機能を「再計算機能」といい、Excel を使用する
もっとも便利な点です。
数式は、日本語入力モードを「オフ」にして入力します。数式の中にセル番地を入力するには、
参照するセルをマウスでクリックするか、キーボードからセル番地やセル範囲を直接入力しま
す。セルには数式の計算結果が表示されます。
セルに入力した数式は、「数式バー」で確認できます。セルに入力した数式は、データの編集と
同じようにあとから編集することができます。
また、セル参照で作成した数式をコピーするときは、オートフゖル機能を使うと便利です
最初は、難しそう!って思うかもしれないね。
でも、仕組みが分って使えるようになると電卓使うより早いんだよ。この計算の仕組み
は、ずっと前の Excel から同じ操作で使えるんだ。
ゆっくりでいいから、自分で計算式を作れるように練習してみようね。
セルに入力した数式
計算結果
【数式を入力する手順】 ① 日本語入力モードを「オフ」
にする ② 計算結果を表示したいセル
を選択する ③ 「=」(等号)を入力し、数
式を入力する ④[Enter]キーを押し、数式
を確定する
第 2 回 簡単!Excel の計算
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関数を使った数式の作成
◎「売上」シートの合計と平均の欄に「関数」を使って計算し、数式をコピーしましょう。
【操作例】
「売上」シートのシート見出しをクリックしてシートを切り替える
日本語入力をオフにして、セル[G5]をクリックする
[ホーム]タブの[編集]グループにある (合計)ボタンをクリックする
セル[G5]に「=SUM(B5:F5)」と入力されていることを確認する
もう一度 ボタンをクリックする
セル[G5]に、計算結果が表示されていることを確認する
オートフィルでセル[G9]まで数式をコピーする
オートフィルオプションで[書式なしコピー]を選択する
同じようにして、セル[B4]に を使って合計を求め、数式をコピーする
セル[H5]をクリックする
[ホーム]タブの[編集]グループにある (合計)ボタンの▼をクリックし、[平均]を
クリックする
v
v
やってみよう!
第 2 回 簡単!Excel の計算
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セル[H5]に「=AVERAGE(B5:G5)」と入力されていることを確認し、マウスでセル範囲
[B5:F5]をドラッグして選択する
[Enter]キーを押して確定する
セル[H5]を選択し、オートフィルでセル[H10]までコピーする
同じように、セル[B11]を選択し、[ホーム]タブの[編集]グループにある (合計)ボタン
の▼をクリックし、[平均]をクリックする
「=AVERAGE(B5:B9)」となるようにセル範囲をドラッグし直す
[Enter]キーを押して確定する
オートフィルでセル[G12]までコピーする
数式を入力してコピーした内容
セルに表示されている結果
関数って聞くと、なんだか足し算とか割り算より難しそうだよね。でも、例えば、合計
を出したいときに、足し算で計算するときのことを考えてみよう。
何回もセルを選んだり、「〒」の記号を入力する必要があるよね。SUM 関数を使うとボ
タンを使って入力できたよね。
実は、関数を使うほうが楽なことって多いんだよ!
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基本的な関数の意味と作成方法
Excel では、四則演算のほかに関数を使用して複雑な計算処理を簡単に行うことができます。
関数とは Excel にあらかじめ定義されている数式のことで、300 種類以上の関数が用意されて
います。関数を使うと、長い数式や複雑な数式を簡単に作成して計算できます。
関数を入力するには、次の方法があります。
・[ホーム]タブの[編集]グループにある [合計]ボタンを使う
・[数式]タブの[関数ラブラリ]グループにあるボタンを使う
・数式バーの[関数の挿入] を使う
・キーボードから直接入力する
[数式]タブの[関数ライブラリ]グループ
関数は、「=」から始まり、「=」の右に関数名、次に「引数(ひきすう)」を ( ) で囲みます。
・関数の書式 =関数名(引数)
例)=SUM(C3:C10)
「引数」とは、計算の対象となる値やセル、セル範囲などのことを指します。使用する関数に
よって設定する引数は違います。基本的な関数は、引数にセル番地やセル範囲を指定します。
記号によって指定範囲が異なるので注意しましょう。
引数に使われる記号と意味
記号 例 意味
:(コロン) SUM(C3:C10) セル [C3] から [C10] まで(範囲指定)
,(カンマ) SUM(C3,C10) セル [C3] と [C10]
連続したセル範囲を「 : 」(コロン)で指定した場合は、引数を 1 つと数えます。
「 , 」(カンマ)で指定した場合は、カンマごとに引数 1、引数 2 と数えます。マウスで引数
となるセル範囲を選択すると、自動的に記号が挿入されます。引数にはセル番地やセル範囲だ
けでなく、数値データなども使うことができます。
[オート SUM] を使って数式を入力すると、左か上に隣接している数値範囲を自動認識します。
引数のセル範囲が違う場合は、ドラッグして選択しなおします。
SUM関数を入力するときに使うボタンからは、よく使う関数を選ぶことができるんだ。
計算に使うセル範囲が合っているかどうかをきちんと確認することが大切だよ。
[関数の挿入]ボタン
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相対参照と絶対参照
◎「売上」シートの構成比の欄に「絶対参照」を使って計算し、数式をコピーしましょう。
【操作例】
「売上」シートのセル[I5]をクリックする
「=」を入力し、セル[G5]をクリックする
「/」を入力し、セル[G10]をクリックし、[F4]キーを押す
「=G 5/$G$10」と入力されたことを確認し、[Enter]キーを押す
セル[I5]を選択し、オートフィルでセル[I10]までコピーする
数式を入力してコピーした内容 セルに表示されている結果
やってみよう!
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セルの参照式(相対参照)
P14 で学習したように、数式はセル参照を使って入力する方法が一般的です。セルの参照方法
には、「相対参照」と「絶対参照」があります。どちらの参照方法を使用するかは、作成する数
式によって異なります。
セル参照されている数式をコピーすると、数式内のセル番地は自動的に調整されます。これを
「相対参照」といい、数式の入力されているセルを基点に行や列の相対的な位置でセルを参照
する方法です。セル番地が相対参照で入力されている数式をコピーすると、コピーした数式内
のセル番地は、コピー先のセルを基点として自動的にセルの参照が調整されます。これは、数
式が入力されているセルと数式内のセル番地が位置によって参照されているためです。
相対参照(例)
セルの参照式(絶対参照)
「絶対参照」は、特定の位置にあるセルを常に固定して参照する方法です。セル番地が絶対参
照で入力されている数式をコピーしても、コピーした数式内で絶対参照を設定したセル番地は
移動しません。
絶対参照を設定するには、セルの列番号と行番号の前に「$」記号を付けます。「$」記号は、
セル番地の入力中に[F4]キーを押します。キーボードから直接入力もできますが、[F4]キ
ーを使用したほうがすばやく変更できます。
絶対参照
行や列だけの固定方法を「複合参照」といいます。絶対参照は、[F4]キーを 1 回押しますが、
続けて[F4]キーを押して参照方法を切り替えることができます。
=C4-D4 と入力
数式を入力したセル[E4]
[C4]…2つ左の同じ行のセル
[D4]…1つ左の同じ行のセル
↑
この情報をコピー
=C5-D5
数式を入力したセル[E5]
[C5]…2つ左の同じ行のセル
[D5]…1つ左の同じ行のセル
以下、同様にコピー
① セル[L5]を選択し、「=」と入力する
② セル[J5]をクリックし、「/」と入力する
③ セル[J11]をクリックし、[F4]キーを 1回押す
④ [Enter]キーを押し、数式を確定する
第 2 回 簡単!Excel の計算
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行列の挿入と削除
◎「売上」シートの表で、次の作業を行いましょう。
※合計や平均などが再計算されること、書式が適用されることを確認しながら作業しましょう。
・合計の上に 1 行挿入し、下の内容を入力する
【操作例】
「売上」シートのセル[A10]をクリックし、「飲料」と入力して確定する
[→]キーでセル[B10]に移動し、日本語入力をオフにして「100600」と入力する
同じように、セル[F10]まで入力する
行や列の挿入・削除のポイント
表を作成したあとで、行や列を挿入したり削除することがあります。列や行の挿入や削除は、
右クリックの操作が便利です。複数列(複数行)を選択し、まとめて作業することもできます。
列を挿入するときは、挿入する位置の右側の列番号上で右クリックし、ショートカットメニュ
ーの [挿入] をクリックします。行を挿入するときは、挿入する位置の下側の行番号上で右ク
リックし、ショートカットメニューの[挿入]をクリックします。
挿入した列(行)には、隣接した列(行)に設定されている書式
が適用されます。
表示された[挿入オプション]をクリックして、列や行に適用さ
れる書式を変更できます。また、行を挿入するときは、挿入する
位置によっては同じ列の数式が自動的に適用されます。
列を挿入したときの [挿入オプション]
列(行)を削除するときは、削除する列(行)番号上で右クリックし、ショートカットメニュ
ーの[削除]をクリックします。
挿入や削除したセルを数式で使って計算していたとき、数式は再計算されます。
やってみよう!
第 2 回 簡単!Excel の計算
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第2回のまとめと復習問題
第 2 回では、Excel の表に数式を作成しました。数式を作成するときは、はじめに「=」を入
力してセル参照を使います。また、関数を使うと簡単に合計や平均を求められることも学習し
ました。
Excel を使うときに数式を作成することはとても大切です。しっかり、身に付けましょう。
☆第1回で作成した「ゕンケート結果」を開いて、合計を求めましょう。
☆次の図を参考に項目を追加して数式を作成しましょう。
数式を作成したら、表の罫線などの書式を整えましょう。
SUM関数を使って数式を作成する
AVERAGE関数を使って数式を作成する
絶対参照を使って数式を作成する
復習問題
第 3 回 便利!グラフの作成
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グラフの種類と作成
◎「売上」シートの表のデータを使って次のグラフを作成し、傾向を読み取りましょう。
・1月から5月の「野菜」「肉類」「魚介類」の売り上げの推移がわかるような
マーカー付きの折れ線グラフ
【操作例】
「売上」シートのセル範囲[A4:F7]を選択し、[挿入]タブの[グラフ]グループにある[折れ線]
をクリックする
マーカー付き折れ線をクリックする
「野菜」「肉類」「魚介類」の売り上げの推移を表す折れ線グラフが作成される
作成されたグラフから読み取れることを考える
・「野菜」は4月から5月の落ち込みが大きい、「魚介類」は 60,000台であまり変化がない など
はじめにセル範囲を範囲選択する
やってみよう!
第 3 回 便利!グラフの作成
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グラフの種類と用途
Excel では、表のデータを使用してグラフを作成することができます。グラフは、表の数値デ
ータを視覚的に表現することができます。
Excel には、さまざまな種類のグラフが用意されています。また、自分で作成したグラフをユ
ーザー定義のグラフとして登録できます。データの内容や種類に応じて、目的や用途にあった
グラフの種類を選択しましょう。
[挿入] タブの [グラフ] グループ
グラフの種類と用途
種類 用途 形式
縦棒 項目間の比較や推移 集合縦棒、積み上げ縦棒、3-D 効果の縦棒 など
※積み上げグラフは、各項目と全体との関係
横棒 項目間の比較 集合横棒、積み上げ横棒、3-D 効果の横棒 など
※積み上げグラフは、各項目と全体との関係
折れ線 時間的な変化、推移
各項目の全体的な傾向
折れ線、データにマーカーの付いた折れ線 など
円 項目の全体に対する割合 円、3-D 効果の円、補助円付きの円 など
グラフの作成手順
基本的なグラフの作成手順は、次のとおりです。
① もとになるデータを範囲選択する
② [挿入]タブの[グラフ]グループにあるグラフの種類のボタンからいずれかをクリック
する
③ 表示される形式をクリックする
グラフは、表のデータをもとに作成します。もとになる表のデータとグラフは関連付けられて
いるので、表のデータを変更するとグラフも自動的に更新されます。
グラフを作成するときは、グラフのもとになるデータ範囲の指定に注意しよう。
例えば、合計欄のようにほかのデータよりかなり大きなデータや構成比のように単位が
違うデータをひとつのグラフとして作成する場合は、複合グラフを作るんだよ。
天気予報で気温と降水量をひとつのグラフに表しているのが複合グラフなんだ。
第 3 回 便利!グラフの作成
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グラフの移動とサイズ変更
◎作成したグラフを、セル[B14]が左上の位置に移動し、セル範囲[B14:H30]の範囲の
サズに変更しましょう。
【操作例】
マウスポインタでグラフの[グラフ エリア]と表示されるところをポイントする
グラフの左上がセル[B14]の位置になるようにドラッグして移動する
グラフの右下の角をポイントし、マウスポインタが の状態でセル[H30]までドラッグする
グラフの移動
グラフは、シートの中央に作成されます。必要に応じて、グラフを移動したりサズを変更し
ましょう。グラフの移動やサズ変更は、グラフ エリゕを選択した状態で操作します。グラフ
を選択すると、もとになっている表のグラフに使用しているセル範囲は色の付いた枠線で囲ま
れます。
グラフを移動するには、[グラフ エリゕ]をポントしてドラッグします。ドラッグ中はマウ
スポンタが の形になり、移動の位置が実線で表示されます。
グラフのサズ変更は、グラフの外枠のハンドルをポントし、マウスポンタが双方向矢印
の形になったらドラッグします。ポントするハンドルの位置によって形が違います。ドラッ
グ中のマウスポンタは の形になり、グラフのサズが実線で表示されます。
やってみよう!
第 3 回 便利!グラフの作成
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グラフの編集
◎グラフを、下の作成例をもとに編集しましょう。
・グラフタトルをグラフの上に配置し、「3 分類売上推移」と入力
【操作例】
グラフを選択し、[レイアウト]タブの[ラベル]グループにある[グラフタイトル]をクリックする
[グラフの上]をクリックし、「3分類売上推移」と入力する
・主縦軸ラベルを垂直に配置し、「単位(千円)」と入力する
グラフを選択し、[レイアウト]タブの[ラベル]グループにある[軸ラベル]をクリックする
[軸ラベルを垂直に配置]をクリックし、「単位(千円)」と入力する
・任意のグラフのスタルを変更
[デザイン]タブの[グラフのスタイル]グループから選択する
◎グラフの編集が終わったら、「売上.xlsx」ブックを上書き保存しておきましょう。
左のグラフは設定例ですが、このとおりでなくてもかまいません
やってみよう!
第 3 回 便利!グラフの作成
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グラフツール
グラフを作成すると、グラフを編集するための[グラフ]ツールが自動的に表示されます。
グラフのデザンやレゕウトの編集などは[デザン]タブ、各要素の詳細な設定などは、
[レゕウト]タブ、図形のスタルや配置の詳細な設定などは、[書式]タブを使用します。
グラフ以外の場所を選択すると、[グラフ]ツールは非表示になります。
グラフ ツールの 3 つのタブ(下は [デザイン] タブ)
グラフの要素
グラフは、さまざまな要素で構成されています。グラフ内部をポントすると、それぞれの要
素の名前がポップヒントで表示されます。
要素の名前が表示された位置でクリックすると、その要素の名前が[レゕウト]タブや[書
式]タブの[グラフの要素]に表示されます。グラフを編集するときは、それぞれの要素を選
択して作業しましょう。
[レイアウト] タブの [グラフの要素] の(表示凡例を選択している状態)
表示されていない「グラフタトル」や「軸ラベル」は、[レゕウト]タブの[ラベル]グル
ープで表示できます。[デザン]タブの[グラフレゕウト]グループを使うと、グラフの
要素の表示やレゕウト変更を一度に行うことができます。
また、[デザン]タブの[場所]グループにある[グラフの移動]ボタンを使って、グラフ
専用シートにグラフを移動することも可能です。
第 3 回 便利!グラフの作成
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グラフの詳細設定
グラフを編集するときに、より詳細な設定を行う場合は、ダゕログボックスを使います。
[各要素の書式設定]ダゕログボックスは、それぞれの要素を選択して[レゕウト]タブ
または[書式]タブの[選択対象の書式設定]ボタンをクリックして表示します。
グラフを作るときのポントは、何を見たいかによって選ぶグラフが違うっていうこと。
コマーシャルや雑誌にもいろいろなグラフが出ているよ。
どんなときにどの種類のグラフが使われているか、よく観察してみよう!
[軸の書式設定]ダゕログボックス (数値軸)
第 3 回 便利!グラフの作成
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印刷の設定
☆「売上.xlsx」の印刷設定を、[ページ設定]ダゕログボックスを使って行いましょう。
・印刷の向き:横 ・ページ中央:水平 ・ヘッダーの中央:自分の名前
[ページレイアウトタブ]の[ページ設定]の[ダイアログボックス]起動ツールをクリックする
設定が終わったら、ブックを上書き保存して閉じましょう。
ページ設定
Word とおなじように、Excel2010 では印刷に関する設定は、[フゔル]タブをクリックし
て表示される Back stage ビューの[印刷]にまとめられています。
Back stage ビューの[印刷]にある[ページ設定]をクリックして表示される[ページ設定]
ダゕログボックスでは、印刷するときの詳細設定やヘッダーフッターの挿入を行うことがで
きます。
[ページ設定] ダイアログボックス
グラフが作成されているシートの表とグラフを一緒に印刷するときは、グラフの選択を解除し
ましょう。グラフを選択したままでは、グラフだけの印刷になります。
おもな設定内容 [ページ] ・印刷の向き ・拡大/縮小
[余白] ・余白 ・ページ中央
[ヘッダー/フッター] ・ヘッダー ・フッター
[シート] ・印刷範囲
やってみよう!
第 3 回 便利!グラフの作成
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第 3 回のまとめと復習問題
第 3 回では、Excel の表のデータを使ってグラフを作成しました。グラフを作成するときは、
はじめにデータの範囲選択をします。そして、何を読み取りたいかを考えてグラフの種類を選
ぶことが大切です。
☆第 2 回で作成した「ゕンケート結果」を開いて、年代ごとに各ペット好きがどのくらいいる
かを比較する「積み上げ縦棒グラフ」を作成しましょう。
☆次の図を参考にグラフを完成しましょう。
☆グラフから、どんなことが読み取れるか考えてみましょう。
・どの年代でも犬の人気が高い ・フェレットは若い年代に人気がある。
◎グラフの編集が終わったら、「ゕンケート.xlsx」ブックを上書き保存しておきましょう。
はじめにセル範囲を選択する
復習問題
第 4 回 楽々!データベース
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データベース(テーブル機能)
◎「データベース.xlsx」を開き、表をテーブルに変換しましょう。
※スタルは、任意のものを設定してください。
【操作例】
表の中の1つのセルを選択し、[ホーム]タブの[スタイル]グループにある[テーブルとして書式
設定]をクリックする
点滅線で囲まれた範囲を確認し、[OK]をクリックする
テーブルが作成されたことを確認する
はじめにセル範囲を選択する
やってみよう!
第 4 回 楽々!データベース
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データベースとは
Excel には、データベースを管理したり利用したりできるデータベース機能があります。デー
タベースとは、得意先住所録や売上台帳などのように特定のテーマや目的にそって整理された
データの集まりのことです。
Excel のデータベース機能には、並べ替えやフゖルター(抽出)があります。
データベースで使用する表は、先頭行に各列の見出しがあり、列見出しの下に同じ種類の
データが入力されています。
データベースで使う表の各名称と内容
データベースとして扱う表を作成するときの注意事項は、次のとおりです。
項目 注意事項
表の構成 ・できるだけ 1 枚のワークシートに 1 つの表とする
※隣り合う表が並べ替えなどの影響を受けるため
・表以外のデータとの間に空白列や空白行を少なくとも 1 列(1 行)
挿入する
※表の範囲を自動認識できるように、ほかのデータと区別するため
フィールド名 ・表の先頭行に作成する
・表内のデータとは異なる書式を設定する
フィールドと
レコード
・同じ列には同じ種類のデータを入力する
・データの先頭に余分なスペースを入れない
Excel のデータベース機能を使用するときは、表内の 1 つのセルを選択するだけで表の範囲が
自動認識されます。操作に入る前に、必ず表内の任意のセルがゕクテゖブセルであることを確
認しましょう。
Excel2010 では、データベースの表を「テーブル」として扱うと、簡単な作業でデータベース
機能を使うことができます。テーブルスタルの設定やスクロール時のフゖールド名の表示な
ど、便利な機能も使うことができます。
テーブルに変換するには、表内の任意のセルをクリックし、[ホーム]タブの[スタル]グル
ープにある[テーブルとして書式設定]ボタン、または[挿入]タブの[テーブル]グループ
にある[テーブル]ボタンをクリックします。
フゖールド名
フゖールド(列)
レコード(行)
第 4 回 楽々!データベース
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データの並べ替えと抽出
◎テーブルで、次の作業を行いましょう。
・商品名の五十音順に並べ替える
「商品名」の▼をクリックし、[昇順]をクリックする
・金額の多い順に並べ替える
「金額」の▼をクリックし、[降順]をクリックする
・No の小さい順に並べ替える
「No」の▼をクリックし、[昇順]をクリックする
・商品名の「テゖーセット」を抽出する(抽出後は、すべての商品を表示)
「商品名」の▼をクリックし、[すべて表示を]をクリックして全部の選択を解除
「ティーセット」にチェックを入れる
・「5 月」の売り上げだけを抽出する
「日付」の▼をクリックし、[すべて表示を]をクリックして全部の選択を解除
「5月」にチェックを入れる
※最後は、抽出を解除しておきましょう
テーブルとは
テーブルを作成すると、テーブルを編集するための[テーブル]ツールの[デザン]タブが
自動的に表示されます。
テーブル以外の場所を選択すると、[テーブル]ツールは非表示になります。
[テーブル] ツールの [デザイン] タブ
やってみよう!
第 4 回 楽々!データベース
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並べ替え
フゖールド名のセルの右側にある▼ボタンを使って、指定した基準でデータを並べ替えること
ができます。
並べ替えの基準は、次のとおりです。
基準 データの種類 並び順
昇順 ゕルフゔベット A → Z
文字列(日本語) あ → ん
数値 小さい順(負→0→正)
日付 古い順
降順 ゕルフゔベット Z → A
文字列(日本語) ん → あ
数値 大きい順(正→0→負)
日付 新しい順
ユーザー設
定
ユーザー設定リスト順
※ 空白セルは常にリストの最後
複数のフゖールドを基準に並べ替えるには、[データ]タブの[並べ替えとフゖルター]グルー
プにある[並べ替え]ボタンを使います。
抽出(フィルター)
「フゖルター」とは、特定の条件にあてはまるデータを含むレコードを抽出する機能です。フ
ゖルター機能を使うと、条件にあてはまるレコードだけを表示し、それ以外のレコードは一時
的に非表示になります。
フゖルターも、テーブルのフゖールド名のセルの右側にある▼ボタンを使って作業することが
できます。
☆作業が終わったら、「データベース.xlsx」は保存せずに閉じておきましょう。
みんなのまわりにも身近なデータベースがあるよ。たとえば、住所録とか学校の名簿も
そうだよね。いろいろな情報を管理できるデータベースは、とてもよく使われるんだよ。
みんなも簡単なデータベースを作ってみるといいね!
ユーザー設定リスト
[Excel のオプション]ダゕログ
ボックスの[詳細設定]-[ユーザー
設定リストの編集]をクリックして
表示される[ユーザー設定リスト]
ダゕログボックスで作成
第 4 回 楽々!データベース
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第 4 回のまとめと復習問題
第 4 回では、Excel のデータベース機能について学習しました。データベース作業をするとき
は、ゕクテゖブセルを必ず表の中にいれて作業しましょう。テーブル機能には、ほかにもいろ
いろな便利な作業ができます。試してみて使いこなせるようになりましょう。
☆「データベース.xlsx」をもう一度開いて、テーブルに変換しましょう。
☆次の作業を行ってみましょう。(答えあわせをしてください)
・店名のあいうえお順で並べ替える
・数量の多い順で並べ替える
・No の昇順で並べ替える
・分類 A だけを抽出する
・「モーニングセット」と「ドリップコーヒー」を抽出する
☆作業が終わったら、「データベース.xlsx」は保存せずに閉じておきましょう。
Excel2010 を使って、売上表の作成やデータベースの基本操作ができました。
学習した内容以外にも、複数シートの作業、高度な関数の利活用、ピボットテーブル、分析ツール、
変更履歴など、データ活用に便利な機能がたくさんあります。
業務の中で、もっとも活用されているゕプリケーションは Excel といわれています。企業の求めてい
る Excel のスキルを身に付けて、効率的に作業できるようになりましょう。
復習問題