薬学管理上必要な情報─在宅 在宅医療における 薬剤師の役割 ·...

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216 平成 20 11 20 「医薬品の適正使用」の推進は薬剤師の重要な役割です。今回はシリーズ番組の第7回 目―薬学管理上必要な情報<在宅>というテーマで、薬剤師が在宅服薬支援を行う上で 必要な情報及び業務などについてお話をいただきます。 薬剤師が在宅服薬支援を行うこと は、何故かまだまだ一般には知られてい ません。在宅医療では、 “薬”に関する 問題が多様に存在するのに薬剤師が 在宅で関わっている場合が少ないので す。折角関わっていたとしても只単に薬 を患者の居宅に届けるだけで、薬の管 理や服薬指導、さらには薬物治療その ものに関与していることが少ないのが 現状です。薬が存在すると言うことは、 その薬を調剤した薬剤師がどこかに存 在すると言うことです。さらに、在宅訪問 をする医師は、専門外の分野でも幅広 く診察しなければならないので、医師が 使用経験の少ない医薬品を処方しなけ ればならない場面にしばしば遭遇しま す。薬剤師が在宅医療に関わっていれ ば、薬剤師は幅広く薬物療法の知識が あるので、的確に医師に薬物の選択・ 助言・提案が可能となります。 昨今の時代の流れから今後は、さら に在宅医療が必要になってきますので、 病院薬剤師が病棟業務を行うのと同 様、保険薬局の薬剤師は薬局内にとど まらず、積極的に在宅医療に関わり服 薬支援を行っていくことが必然です。 薬剤師の在宅医療 訪問に至る3つのパターン 薬剤師が訪問に至るパターンは、大き く分けて「医師指示型」「薬局提案型」 「他職種提案型」の3つのパターンがあ ります。 基本的には、「医師指示型」で医師 から訪問依頼・指示があり、患者の居 宅を訪問するパターンです。これに対 し、薬剤師が薬局窓口で自ら訪問の必 要性を感じる「薬局提案型」や、他職 種とりわけ介護支援専門員から訪問の 必要性を提案される「他職種提案型」 があります。 いずれにしても患者の同意は必要 ですが、薬剤師も医師からの指示を只 待っているばかりでなく、訪問が必要と 考えたら積極的に医師と相談し、訪問 指示をもらうよう努力すべきと考えます。 日頃から、薬局窓口で患者の状態を良 く観察し、会話を交わし、さらには介護 支援専門員等他職種と常日頃から意 見交換をする関係を作っておくことが大 切です。 図1)は、私が委員長を務める 日本薬剤師会高齢者・介護保険等検 討会で本年 3月に作成した「在宅服薬 支援マニュアル」に掲載しております。こ の「在宅服薬支援マニュアル」は日本 薬剤師会のホームページに掲載してお りますので是非一度ご覧下さい。 薬剤訪問管理指導と薬剤師居宅療養管理指導 ■図1─薬剤師が訪問に至る3つのパターン B A C 薬学管理上必要な情報─在宅 薬学管理上必要な情報─在宅 在宅医療における 在宅医療における 薬剤師の役割 薬剤師の役割 医薬品の適正使用に向けた薬剤師の役割 薬局つばめファーマシー 薬剤師・介護支援専門員 萩田均司 先生

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Page 1: 薬学管理上必要な情報─在宅 在宅医療における 薬剤師の役割 · 薬剤師が在宅服薬支援を行うこと は、何故かまだまだ一般には知られてい

第 216号 平成 20年 11月 20日

「医薬品の適正使用」の推進は薬剤師の重要な役割です。今回はシリーズ番組の第7回目―薬学管理上必要な情報<在宅>というテーマで、薬剤師が在宅服薬支援を行う上で必要な情報及び業務などについてお話をいただきます。

 薬剤師が在宅服薬支援を行うこと

は、何故かまだまだ一般には知られてい

ません。在宅医療では、“薬”に関する

問題が多様に存在するのに薬剤師が

在宅で関わっている場合が少ないので

す。折角関わっていたとしても只単に薬

を患者の居宅に届けるだけで、薬の管

理や服薬指導、さらには薬物治療その

ものに関与していることが少ないのが

現状です。薬が存在すると言うことは、

その薬を調剤した薬剤師がどこかに存

在すると言うことです。さらに、在宅訪問

をする医師は、専門外の分野でも幅広

く診察しなければならないので、医師が

使用経験の少ない医薬品を処方しなけ

ればならない場面にしばしば遭遇しま

す。薬剤師が在宅医療に関わっていれ

ば、薬剤師は幅広く薬物療法の知識が

あるので、的確に医師に薬物の選択・

助言・提案が可能となります。

 昨今の時代の流れから今後は、さら

に在宅医療が必要になってきますので、

病院薬剤師が病棟業務を行うのと同

様、保険薬局の薬剤師は薬局内にとど

まらず、積極的に在宅医療に関わり服

薬支援を行っていくことが必然です。

薬剤師の在宅医療

● 訪問に至る3つのパターン

 薬剤師が訪問に至るパターンは、大き

く分けて「医師指示型」「薬局提案型」

「他職種提案型」の3つのパターンがあ

ります。

 基本的には、「医師指示型」で医師

から訪問依頼・指示があり、患者の居

宅を訪問するパターンです。これに対

し、薬剤師が薬局窓口で自ら訪問の必

要性を感じる「薬局提案型」や、他職

種とりわけ介護支援専門員から訪問の

必要性を提案される「他職種提案型」

があります。

 いずれにしても患者の同意は必要

ですが、薬剤師も医師からの指示を只

待っているばかりでなく、訪問が必要と

考えたら積極的に医師と相談し、訪問

指示をもらうよう努力すべきと考えます。

日頃から、薬局窓口で患者の状態を良

く観察し、会話を交わし、さらには介護

支援専門員等他職種と常日頃から意

見交換をする関係を作っておくことが大

切です。(図1)は、私が委員長を務める

日本薬剤師会高齢者・介護保険等検

討会で本年3月に作成した「在宅服薬

支援マニュアル」に掲載しております。こ

の「在宅服薬支援マニュアル」は日本

薬剤師会のホームページに掲載してお

りますので是非一度ご覧下さい。

 

薬剤訪問管理指導と薬剤師居宅療養管理指導■図1─薬剤師が訪問に至る3つのパターン

BA C

薬学管理上必要な情報─在宅薬学管理上必要な情報─在宅

在宅医療における在宅医療における薬剤師の役割薬剤師の役割

医薬品の適正使用に向けた薬剤師の役割

薬局つばめファーマシー 薬剤師・介護支援専門員

萩田均司 先生

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平成 20年 11月 20日 第 216号

● 訪問して行うこと1

 薬剤師は、まず薬のコンプライアンス

(服薬遵守)の確認から始めます。処

方によっては、一度に10種類以上もの

薬を服用しなければならない患者も存

在します。これらの薬を毎日只単に薬袋

より取り出し正しく服用するのは、一般

に普通の患者でも困難である場合が

多いものです。ましてや高齢者であれば

なおさらです。薬剤師が訪問すると患

者が何らかの理由で服用しなかった薬

や残薬、いつ処方されたか分からない

薬などを同じ箱や引き出しに入れてある

ため、結果として服用方法が分からなく

なってしまう場合に遭遇します。

 これらの薬の整理と服用方法の見直

し、患者それぞれにあった管理方法の

見直しを薬剤師は在宅で行うのです。

 そして、薬の効果、副作用、相互作用

(飲み合わせ)などの基本的知識を確

認し、補足説明を行うのは薬局窓口の

服薬指導と同様です。

 中には、薬袋に書いてある通りにしっ

かり服用し、かえって事故が起きた例も

あります。例えば、1日3回毎食前服用

する糖尿病のSU剤を、指示通りしっか

り服用したために、低血糖になって救急

車で病院へ搬送された例があります。

これは、薬を服用後、食事をしっかりと

摂らなければならないのに、パンを1切

れ1口しか食べなかったために起こっ

た悲劇です(図2)。すなわち、薬の服

用方法は理解していても、薬そのものの

薬効や服用後の食事までは理解してい

なかった、ということであります。薬は服

用方法とその薬効及び病気の理解が

伴って初めて正しい使用が可能となる

のです。

● 訪問して行うこと2

 薬は、期待した通りの効果が出てい

ればその目的を達しますが、期待しない

効果つまり副作用が発現したり、薬の効

果が強く発現してADL(日常生活動

作)に影響したり、逆に薬の効果が弱く

期待通りに薬が効かない場合など様々

な状況があります。これを知らずに服用

を続けると大変なことに繋がる場合があ

ります。

 そこで薬剤師は、日常生活に視点を

当てて、「食事・排泄・睡眠・運動」の

視点から、薬の効果・副作用を分析し

ます。

 例えば、薬を服用して、視覚障害が

発現し、視覚障害の為に歩行障害とな

り転倒し骨折した患者がいたとします。

薬剤→視覚障害→歩行障害→転倒、骨折

 結果として転倒、骨折したわけです

が、これを「転倒、骨折」という事実に

注目して考えると、「骨折」したのは「転

倒」したからで、「転倒」したのは、ふらふ

らして「歩行障害」があったからで、「歩

行障害」の原因は眼からきた「視力障

害」の為です。そこで、「視力障害」を引

き起こした原因を探ると、1つの「薬剤」

に到達します。即ち転倒・骨折の原因

は、薬の副作用である視力障害である

ことが分かります。このことが分かれば、

この薬剤を視力障害の発現しない他の

薬剤に変更または同一の薬剤を減量す

ることで改善出来る可能性があります。

これらのことを医師に提案し次の処方

に結びつける事が出来るのです。つま

り、今まで薬から副作用の事を考えてき

た見方を逆の生活動作から考えるとい

うことであります。

骨折、転倒→歩行障害→視覚障害→薬剤

 “患者の暮らし”から“その背景に薬

が関与していないか”という見方をする

と、在宅においては、患者を診る視点が

ぐっと広がりこの状況を処方医に報告

して次の処方に生かしていくことが薬

剤師の大切な仕事と言えます(図3)。

 これらの考え方は、日本薬剤師会高

齢者・介護保険等検討会が平成19年

5月に作成した「薬剤師による食事・

排泄・睡眠・運動を通した体調チェッ

クフローチャート解説と活用」に詳しく書

かれておりますので是非一度ご覧下さ

い。各県薬剤師会で薬剤師会会員に

販売しております(図4)。

 先日私が訪問した患者では、「最近

手足が痙攣している」という報告が患

者の母親からありました。訪問して確認

すると確かに手足の痙攣が継続的にあ

り、私は吐き気止め薬の影響ではない

かと考えました。このことを処方医に報

告し、この薬剤を継続か減量或いは中

止を医師と検討・協議し、結局服用を

中止して経過観察することにしました。

早速服用を中止すると、翌日からはこの

痙攣が消失し吐き気も発現しなかった

のでこのままこの薬を再開することもなく

なりました。さらに、鬱傾向だった患者が

表情も明るくなり、今思えば薬剤性パー

キソニズムであったと思います。

● 服薬に関する因子と計画の流れ

 在宅医療の中で、コンプライアンス確

認の次に薬剤師が行うことは、処方さ

れた薬が期待通りにその効果を得てい

るかをモニターしアセスメントすることで

す。服薬に関しては3つの視点─①理

解力・服薬拒否等、②嚥下能力、③身

体能力に注目して服薬指導、服薬支援

の検討を行い、適切な剤形を選択しま

す。時には、嚥下能力が低下した患者

にはとろみ剤や服薬補助ゼリー、あるい

は薬そのものをゼリー製剤にしたり、簡

易懸濁法を用いることもあります。さらに

は、服薬の継続や中止、同じ効果の他

薬の検討を医師と協議します。このよう

な流れで、患者に適切な薬物療法を提

供することが薬剤訪問管理指導・薬剤

師居宅療養管理指導です(図5)。

■図2─症例:糖尿病患者の低血糖

・患者に食欲不振が発現し食事の摂取がほとんどなかったのにもかかわらず、介護者によりSU剤が正確に服用させられた。結果、低血糖(血糖値28mg/mL)を起し、意識不明で入院。

・食事は2、3日の間、毎回1口か2口しか食べていなかったが、介護者にとっては「食事は食べました」との報告があった。

・医療者が適切に指導できれば未然に防げた例である。

■図3─「暮らし」が先に来る思考回路

日常生活で使用する言葉から、①患者の暮らしの質(QOL)が守られているか、②薬の副作用などが暮らしに悪影響を受けていないか-を確認しましょう。また、薬以外にも様々な課題があると判明したときは、多職種と連携を図り課題に対して取り組む必要があります。

この思考回路が在宅では特に重要

患者の暮らしを把握するための質問食事、排泄、睡眠、

運動などの領域薬効、副作用、

相互作用が影響してはいないか?

※「薬剤師による食事・排泄・睡眠・運動を通した体調チェック・フローチャート~解説と活用~」より 日本薬剤師会/高齢者・介護保険等検討会作成

■図4─薬剤師による食事・排泄・睡眠・運動を通した体調チェック・フローチャート

・薬効、副作用、体調がいっぺんに確認できます。

・「暮らし」から薬をアセスメントする思考回路が身に付く

・多職種連携にもつながります。

■図5─服薬に関する因子の評価と計画の流れ

実際に服薬の場面に参加し、患者様の服薬状況をより詳細に把握でき、評価と計画を行うことにより、適切な服用形態の選択へつなげることができる。

患者の暮らし

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第 216号 平成 20年 11月 20日

中心静脈栄養の無菌調剤

 薬剤師の技術の1つとして薬の服用

時点毎にまとめて調剤をするいわゆる

一包化調剤があります。そして、この一

包化された薬剤をカレンダーに貼り付け

たり、ポケット式カレンダーや箱にセットし

たりして、飲み間違えや飲み忘れ防止に

努めることも在宅での業務になります。

 これらを作成する側にとっては、結構

手間と時間がかかるので完成しただけ

で自己満足に陥りやすいものです。ここ

までしたら、コンプライアンス良くしっかり

服用してもらえるだろうと思い込みがち

です。しかし、実際はそうは問屋が卸さ

ないのです。認知症の患者にとっては、

既に日にちの感覚が低下し、今日が何月

何日であるか分からなくなっている場合

もあり、逆に薬は絶対に服用しなければ

ならないと強く思っている患者は、一度

服用したことを忘れて重複して2回分

服用しすぎてしまう場合もあります。だか

らこそ一包化調剤やカレンダー調剤を

行うときは、薬の管理者が誰なのか(本

人?同居家族?別居家族?その他?)、薬

の服薬確認や管理状況はどうなのか

しっかり見極めることが大切です。そ

れでも、薬の管理が不可能な場合は、

主治医と相談して薬の服用時点を1日

3回から1日1回に処方変更して、デイ

サービスなどで服薬の管理をしてもらう

方法をとることもあります。最近では、1

日1回の服用で24時間薬効がある薬

が多数開発されていますので処方提案

の幅も広がってきました。また、強度の弱

視の患者には、文字を大きくしたりわかり

やすく赤線を引いたりして、手ざわりや位

置の工夫とともに調剤します。これらの

工夫も、在宅での服薬支援の1つです。

一包化とカレンダー調剤

 在宅医療の1つに、中心静脈栄養の

無菌調剤の依頼があります(図6)。こ

れは、食物の経口摂取が不十分で、低

栄養状態に陥りがちな患者に利用され

ます。さらに、携帯小型注入ポンプを利

用すれば、患者の離床も可能となり、在

宅での行動範囲も広がります。条件が

整えば外出も可能です。さらには、MRI

ポート(図7)を利用すれば、点滴ルート

を抜くことも可能となり、抜針後2時間経

過すれば入浴も可能となります。長期間

病院のベッド上の療養を続けてきた患

者にとって、長年住み慣れた自宅に帰る

ことが出来、さらには入浴も可能となりま

す。患者が在宅に帰るとこれが不思議

と笑顔が出て元気になられるのです。

 このMRIポート埋込術と保険薬局の

無菌調剤の技術の普及で在宅医療が

より活性化され、本来入院生活を余儀

なくされた患者が在宅で療養が可能と

なることは大変喜ばしいことです。特に

終末期の患者にとっては長年住み慣れ

た我が家へ帰れることはうれしいもので

す。我々医療者はこういった技術の普

及の啓発に努める責務があるのではな

いかと私は思います。

■図7─グローションポート

製品名:MRIポート(グローションタイプ) <適応> 中心静脈カロリー輸液/薬液の局所へのワンショット投与及び持続注入

■図6─無菌調剤

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平成 20年 11月 20日 第 216号

 緩和ケアにおいて、最近では早い段

階でオピオイド製剤を使用する機会が

増えてきました。貼付タイプの製剤も開

発され、取り扱いも多種多様になってき

ています(図8)。

 オピオイド製剤の使用において大切

なことは、導入時に患者の不安を払拭

することです。そして、鎮痛効果もその

効果のモニターと副作用のモニターが

欠かせません。鎮痛効果は、フェイスス

ケールを使用すると便利です。これは

患者本人が感じる痛みを数値的に表

す事が出来る優れものです。筆者は、某

メーカーから無料配布される痛みの日

記を良く使用します。この日記には疼痛

のレベルがフェイススケールで分かるほ

か、薬の服薬状況、或いはレスキュドー

ズの使用回数が分かり、訪問時に状況

が確認できるため速やかに次の処方に

生かせることが出来ます。

 また、オピオイド注射薬のインフュー

ザーポンプへの無菌的充填も行います

(図9)。薬剤師が行うことにより安全に

適切にオピオイド注射薬の準備が出来

ることは、オピオイドの適正使用及び安

全管理に役立ちます。

 緩和ケアに薬剤師が参入すること

は、在宅医療を推進する上でも大きな

役割を果たすのではないでしょうか。今

やこういったオピオイド製剤の選択、効

果判定、副作用のモニター、患者の使

用に対する不安解消は、薬剤師の仕事

の1つになってきています。

緩和ケアでの役割■図8─日本におけるオピオイド鎮痛薬の種類

モルヒネ徐放剤 オキシコドン徐放剤

フェンタニル貼付剤

モルヒネ末

モルヒネ坐剤

モルヒネ&フェンタニル注射剤

モルヒネ内服液

速効性製剤

モルヒネ錠

 薬剤師の在宅医療は、患者に在宅

医療が必要になってから始まるだけで

はありません。日常の外来診療における

薬局の窓口服薬指導の時点から既に

始まっていると考えます。これは、常日頃

から、地域のかかりつけ薬局として薬局

窓口で服薬指導を行ってきた患者が、

日時の経過ともにレベルダウンして在宅

医療が必要になり、そして在宅で亡くな

るのを看取っていく医療。これこそが、

野球に例えると先発完投型の医療では

ないでしょうか。勿論、7回裏や8回での

リリーフとして在宅医療を開始する事

は多いのですが、外来での薬局窓口か

ら関わってきた患者に比べると薬剤師

も人間であるので気持ちの入れようが

違ってくるのです。中には9回裏2アウトか

らの引き継ぎで1回か2回の訪問で看取

りを行う患者もいます。出来るだけ早い

段階から関わっていくことを理想として

いきたいと私は考えます。

先発完投型を目指して

■図9─皮下注針との接続例(マルチデイタイプ + 翼状針)

 統計によると現在年間約100万人の

人が死亡しています。これが、2038年

には、推計年間170万人の人が死亡

すると予想されています(図10)。この

予測数だけを見ても、今後看取りまで含

めた在宅医療を推進する必要がありま

す。平成19年、国立長寿医療センター

在宅推進会議では、5年後(平成24

年)の目標として4人に1人を在宅で看

取ることと報告書で述べています。これ

には、在宅医療を行う医師、看護師は

勿論我々薬剤師もしっかりと在宅医療

に取り組んでいかなければならないの

です。日本の隅 ま々で、薬剤師が居宅を

訪問して在宅医療を提供できる社会を

早急に作り上げなくてはなりません。キー

ワードは多職種連携です。

 今回は、薬剤師の在宅医療を細かく

お話しいたしましたが、今回の話が少し

でも、医薬品の適正使用に役立ち、薬

剤師の在宅医療推進に繋がれば幸い

です。

明日への在宅医療■図10─死亡数の年次推移

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

1,800

26 29 32 35 38 41 44 47 50 53 56 59 62 2 5 8 11 14 17 20 23 26 29 32 35 38 41 44 47 50 53 56 59 62(年)

(千人)

実績値

推計値

平成

昭和

2038年 170万人

徐放性製剤

資料:平成16年までは厚生労働省大臣官房統計情報部「人口動態統計」平成17年以降は社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成14年1月推計)」(中位推計)

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第 216号 平成 20年 11月 20日

 髙木産業株式会社(本社:静岡

県富士市、代表取締役社長:澤入

照臣)は、自社が開発し製造する、加

圧循環培養装置「パーパス バイオ

パワープロセッサー」を2008年11月

から再生医療等の研究用として、和

研薬株式会社を代理店として発売す

ることになりました。

 「パーパス バイオパワープロセッ

サー」は、ハーバード メディカルスクー

ル付属、ブリガム アンド ウィメンズ 病

院の 水野秀一 先生と弊社の産学

共同研究によって開発されました。

この共同研究開発の成果を事業化

するため、米国ボストン郊外にベン

チャー企業、ヒストジェニックス社 が

設立されました。ヒストジェニックス社

では、パーパス バイオパワープロセッ

サーを使用して新生関節軟骨移植

の再生医療ビジネスを目指しており、現

在では、臨床試験の第三相(第3フェー

ズ)に移ろうとしているところです。

 今回発売する「パーパス バイオ

パワープロセッサー、TEP-03」は、臨

床用に開発された前記の「細胞・

組織への繰り返し加圧」と「培養液

の循環あるいは供給」「閉鎖系培養

ユニット」などの基本コンセプトは継承

し、研究・実験・開発用として使いや

すく改良したもので、体外の細胞に体

内と同様の生理環境を創出します。

 通常の細胞培養のように、何代も

継代して増殖させるような実験や、細

胞の一部の機能に着目した実験を行

う上では、使い捨て容器の内面を利

用することで目的は達成されてきまし

た。これに対して、近年着目されてい

る再生医療のための研究では、細胞

をさらに次元を高めて、組織と同じよ

うに立体的に培養しようとします。この

ような培養では、細胞自身が産生し

た細胞間基質が細胞自身の周囲に

蓄積することになります。しかし、この

細胞間基質は、栄養分やガスが新生

組織内部に届くのを阻害するようにな

り、その結果、内部の細胞が充分に

育ちにくくなるというジレンマに陥りま

す。この様なジレンマを内包した培養

系の対策として、適度な圧力変化を

付加することにより、細胞の集合体で

ある組織の内部に栄養分やガスが

効率良く供給されるようになります。そ

の結果、細胞増殖や分化、組織を構

成する上で重要な細胞間基質の産

生をさらに促すことが期待されます。

また、細胞によっては、圧力を増殖や

代謝の信号として受け取り、直接細

胞に作用するとされています。これま

では、このような研究を実施する培養

装置はありませんでした。

 このような圧力は、静水圧とも言わ

れ、生体内では常時発生していること

です。これまで、微小容積の静水圧を

閉鎖培養系の密閉性を保ちつつ制

御するということは、極めて技術的に難

しかったのですが、細胞による再生軟

骨製造用の培養装置を開発すること

によってブレークスルーできました。

 このような実績から、関節軟骨細

胞に限らず、他の細胞・組織の培養

や最近話題となっている iPS 細胞や

ES 細胞などのエンブリオイド (胚様

体)や、種々の幹細胞の増殖、分化

誘導、組織形成への応用も考えられ

ます。また、これらの細胞を使った医

薬開発も話題に上がるようになってき

ました。このような開発で必要とされ

る長期培養や、大量サンプルに対し

ても、医療用途として最初から開発さ

れた バイオパワープロセッサー は、

十分対応可能と期待しています。そ

こで、理化学機器、とりわけバイオテク

ノロジー、培養の分野に強みをもつ和

研薬株式会社を販売代理店として、

大学や企業などの研究用として発売

する運びとなりました。

 パーパス バイオパワープロセッ

サーは、和研薬の公開ラボに設置さ

れており、本装置を使った小実験を

試す事も可能になっています。現在、

複数の研究者の先生方からの問い

合わせや、試験的な培養の依頼があ

ります。

 パーパス バイオパワープロセッ

サーは、3年後、20億円の売上を目

標としています。

再生医療研究の効率化と低コスト化を実現する加圧循環培養装置

「パーパス バイオパワープロセッサー〈TEP-3〉」11月から発売

ラジオNIKKEIの医療従事者向けホームページ「メディカル・ウェブ・ライブラリー」(http://medical.radionikkei.jp)では、日本薬剤師会企画の番組「薬学の時間」をパソコンでお聴きいただけます毎週火曜・木曜の20時10分~20時25分に、メディカル・ウェブ・ライブラリー右上の「インターネットラジオ」をクリック。短波ラジオ(3.925/ 6.055/9.595MHz)の放送と同じものがインターネットで聴取できます。

「メディカル・ライブラリー・プレミアム」(http://medical.radionikkei.jp/premium) にご登録いただくと、「薬学の時間」の放送内容を書き起こしたテキストがご覧いただけます。「メディカル・ウェブ・ライブラリー」のコンテンツ一覧より「薬学の時間」をクリック。2006年4月放送分からの260本以上のライブラリーが閲覧できます。登録者にはご希望によりメールマガジンを配信し、コンテンツ更新・コラム・公開録音情報などをお知らせしています。

今月の番組表はこちらから

配信コンテンツ一覧

平日20:10~22:00は、医療従事者向けの番組のインターネットライブ放送をこちらからお聴きいただけます。

一部のコンテンツを登録制とし、メールマガジンにて番組情報やプレゼント情報を告知。「薬学の時間」テキスト版や、情報誌「メディカルQ」電子版、がん、メタボ領域コンテンツを展開中!

髙木産業株式会社

メディカル推進室 担当/渡邉・村田電話/0544(54)3011 住所/富士宮市上井出字見返3508番地 ホームページ/http://www.purpose.co.jp/

本件に関するお問い合わせ先 髙木産業株式会社

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9日

10日

11日

16日

17日

22日

23日

24日

25日

29日

19日

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2日

30日

31日

5日

1日

12日

18日

放送番組名[提供社名]○分

放送時間

医学講座[塩野義製薬]20分

20:40

医学講座20分

20:40

マルホ整形外科セミナー[マルホ]15分

21:00

ドクター・サロン[キョーリン製薬]15分

21:45

医学講座[第一三共]20分

20:40

マルホ皮膚科セミナー[マルホ]15分

21:00

ドクター・サロン[キョーリン製薬]15分

21:45

杏林シンポジア[キョーリン製薬]15分

21:45

医学の焦点[ミノファーゲン製薬]15分

21:15

ツムラ・メディカル・トゥデイ[ツムラ]15分

20:25

総合メディカルマネジメント [総合メディカル]20分

21:15

心臓財団虚血性心疾患セミナー[トーアエイヨー]15分

21:00

第一放送 3.925MHz 6.055MHz 9.595MHz放送番組と企画団体 医学講座/日本医師会、病薬アワー/日本病院薬剤師会、薬学の時間/日本薬剤師会、歯科医の時間/日本歯科医師会、虚血性心疾患セミナー/日本心臓財団、専門薬剤師講座/日本病院薬剤師会

主な聴取対象 =薬剤師  =歯科医師

放送時間の長さ テキストで内容を

閲覧可ホームページでオンデマンド放送あり12月 番組表

15分

20:10 病薬アワー[万有製薬]

15分

20:10 薬学の時間[塩野義製薬]

15分

20:10 薬学の時間[第一三共]

スズケンDI アワー[スズケン]15分

20:25

アボット感染症アワー[アボットジャパン]15分

21:15

薬剤師・登録販売者のための総合サプリメント情報

  [コサナ ]15分

20:25

病院薬局協議会 学術小委員会報告 その4ファーマシューティカルケアの薬剤経済学的研究に関する検討

川上純一(浜松医大H)脊椎圧迫骨折の治療

星野雄一(自治医大)高齢者の暮らしから薬をアセスメントする

川添哲嗣(日薬)サプリメントと医薬品との相互作用⑥全国薬局ホットライン~福江薬局(長崎県)

堀美智子(医薬情報研/SIC)高齢者C型肝炎の治療と予後

森山光彦(日大)動脈疾患の最新の治療戦略②大動脈瘤のステント療法の適応

重松 宏(東医大)領域別入門漢方医学シリーズⅩⅤ~ペインクリニック領域と漢方医学 痛みと漢方の概論世良田和幸 (昭和大横浜市北部H)回復期リハビリテーション病棟とは

石川 誠(初台リハビリテーションH)

リウマチ最新治療における整形外科医の役割

井上和彦(東女医大東医療C)腎臓の石灰化

市川太郎(日医大武蔵小杉H)林田康男(順天堂大)

疼痛緩和・専門薬剤師の認定に向けて

加賀谷肇(済生会横浜市南部H)話題の新薬2008─(3)

原田 尚(獨協医大)糖尿病の大規模臨床試験─最近の知見

植木浩二郎(東大)第107回日本皮膚科学会総会⑩教育講演12 「重症薬疹と新規薬疹」より「Biologics による薬疹」

浅田秀夫(奈良医大)新臨床研修制度の今後新制度の問題点と今後

福井次矢(聖路加国際H)高レニン性本態性高血圧症

平田結喜緒(東医歯大)山内俊一(帝京大)

臓器移植と感染症

草野展周(岡山大)“循環器疾患のみかた:診療の実際と進歩”シリーズ(15)心不全の外科的治療

許 俊鋭(東大)齊藤郁夫(慶大保健管理C)

チーム医療による質の確保と効率化安心と希望の医療確保ビジョン

林 昌洋(虎の門H)自己免疫水泡症の考え方

橋本 隆(久留米大)20代・30代の女性の命を奪う子宮頸がん

荒木葉子(荒木労働衛生コンサルタント事務所)サプリメントと医薬品との相互作用⑦全国薬局ホットライン~公園前薬局(東京都)

堀美智子(医薬情報研/SIC)内視鏡による下垂体手術

田原重志(日医大)動脈疾患の最新の治療戦略③頚動脈狭窄の治療(内膜剥離かステントか)

大木隆生(慈恵医大)領域別入門漢方医学シリーズⅩⅤ~ペインクリニック領域と漢方医学 頭痛、肩こり 世良田和幸 (昭和大横浜市北部H)骨粗鬆症と難聴

神崎 晶(慶大)整形外科疾患と訪問診療

畑野栄治(はたのリハビリ整形外科)うつ病

飯森眞喜雄(東医大H)石川俊次(ソニー産業保健部)

日薬アワー「FAPA報告」

山本信夫(日薬)アレルギー性鼻炎点鼻治療薬モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物

橋口一弘(北里研H)若年女性に好発する抗NMDA受容体脳炎

飯塚高浩(北里大)第107回日本皮膚科学会総会⑪教育講演18 「膠原病を見逃さないために」より「診療に役立つ抗リン脂質抗体症候群のまとめ」

小寺雅也(中京H)新臨床研修制度の今後大学医局の機能の現状について

豊田長康(三重大)梅毒

松田静治(性の健康医学財団)林田康男(順天堂大)

過敏性腸症候群と腸内環境

福土 審(東北大)“循環器疾患のみかた:診療の実際と進歩”シリーズ(16)心臓リハビリテーションの進め方

長山雅俊(榊原記念H)大西 真(東大)

マイクロドーズ臨床試験の実施とその問題点

熊谷雄治(北里大)セラチアによる院内感染

菊池 賢(順天堂大)厚生労働省アワー

サプリメントと医薬品との相互作用⑧全国薬局ホットライン~公園前薬局(東京都)

堀美智子(医薬情報研/SIC)正常眼圧緑内障

木内良明(広島大)動脈疾患の最新の治療戦略④ASO(閉塞性動脈硬化症)の鑑別診断と治療

宮田哲郎(東大)領域別入門漢方医学シリーズⅩⅤ~ペインクリニック領域と漢方医学 腰痛、下肢痛世良田和幸 (昭和大横浜市北部H)頭頸部腫瘍におけるサイバーナイフ治療

鎌田信悦(国際医療福祉大学三田H)

整形外科医に必要な筋疾患の知識

樋口逸郎(鹿児島大)高血圧患者のHDL-C低値

石川俊次(ソニー産業保健部)山内俊一(帝京大)

学薬アワー「空気検査について」

西村友男(学薬)第22回アジア薬剤師会連合学術大会

山本信夫(日薬)癌治療における放射線治療の意義

徳植公一(東医大)第107回日本皮膚科学会総会⑫教育講演23「皮膚科医が知っておくべき特徴的な薬疹」より「漢方薬や健康食品による皮疹―何に注意すべきか―」

夏秋 優(兵庫医大)新臨床研修制度の今後公立病院の立場から

平井愛山(千葉県東金H)血小板増多症

矢冨 裕(東大)石川俊次(ソニー産業保健部)

2008年 今年の感染症を振り返って

佐藤吉壮(総合太田H)“循環器疾患のみかた:診療の実際と進歩”シリーズ(17)心筋症

松森 昭(京大)大西 真(東大)

国際共同治験の現状とその課題

熊谷雄治(北里大)医学の焦点この一年

細谷龍男(慈恵医大)最近の副作用情報から

サプリメント情報

堀美智子(医薬情報研/SIC)むずむず脚症候群

堀口 淳(島根大)心臓突然死①心臓突然死の発生場所・原因と頻度

野々木宏(国立循環器病C)領域別入門漢方医学シリーズⅩⅤ~ペインクリニック領域と漢方医学 神経痛世良田和幸 (昭和大横浜市北部H)特定健診・保健指導の問題点と今後のあり方

礎 博康(阪大)これからの整形外科医はどうあるべきか

山本博司(高知医大)針刺し事故によるHIV感染

岡 慎一(国立国際医療C)林田康男(順天堂大)

病院薬局協議会 学術小委員会報告 その3病院薬剤師による禁煙支援に関する調査研究

相沢政明(北里大東H)C型慢性肝炎に対するペグインターフェロン・リバビリン併用療法:治療効果を規定するウイルス側の要因

芥田憲夫(虎の門H)モデル・コアカリキュラムを読み解く

森 昌平(日薬)サプリメントと医薬品との相互作用⑤全国薬局ホットライン~福江薬局(長崎県)

堀美智子(医薬情報研/SIC)意外に難しい百日咳の診断

川崎一輝(国立成育医療C)動脈疾患の最新の治療戦略①大動脈瘤の手術の適応

青見茂之(東女医大)領域別入門漢方医学シリーズⅩⅣ~救急領域と漢方医学 救急患者の入院での漢方診療

加島雅之 (熊本赤十字H)がん性疼痛におけるオピオイドローテーション

下山直人(国立がんC中央H)医療訴訟の現状から学ぶ

小林弘幸(順天堂大)認知症の早期診断

繁田雅弘(首都大)山内俊一(帝京大)

在宅医療における薬局薬剤師の役割

萩田均司(日薬)医薬品・医療機器等安全性情報―最近の話題(14)

折井孝男 (NTT東日本関東H)手術後合併症と血糖コントロール

福島亮治(帝京大)第107回日本皮膚科学会総会⑨教育講演11「病態から見た正しいアトピー性皮膚炎のマネージメント」より「日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」

古江増隆(九大)新臨床研修制度の今後国の立場から

杉野 剛(厚労省)水頭症

新井 一(順天堂大)石川俊次(ソニー産業保健部)

医療現場に求められる新型インフルエンザへの準備

岡部信彦(国立感染症研)“循環器疾患のみかた:診療の実際と進歩”シリーズ(14)心不全の薬物療法

和泉 徹(北里大)齊藤郁夫(慶大保健管理C)

平成 20年 11月 20日 第 216号

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