人口動態統計等から見る釜石圏域の状況 - 岩手県...Ⅰ 人口の推移 1...

Ⅰ　人口の推移

１　総人口の推移

２　人口構成の推移

人口動態統計等から見る釜石圏域の状況

　釜石圏域の人口は、昭和55年の86,542人から平成29年には47,174人と、約40年でおよそ４万人減少しています。　平成23年は東日本大震災津波による影響が大きく、平成22年の54,850人から平成23年は49,952人と4,898人減少しています（図1）。

　　釜石圏域の1年当たりの出生数は、昭和55年には1,125人でしたが平成29年は283人とおよそ4分の1になっています。一方、死亡数は昭和55年の581人から年々増加し、平成29年には808人となっています。平成23年は東日本大震災津波による不慮の事故死亡数が多く、3,031人となっています。（図2）。　　出生数から死亡数を差し引いた自然増加数は、平成元年にマイナスに転じ、その差は年々広がっています。平成29年の自然増加数は、525人減でした。

※このホームページで用いているデータは、人口動態統計等から得られた数値及びその数値を基に必要な計算を行い算出しています。従って、計算を行うための基となるデータが得られない等の理由で提供データの開始年次に差が生じています。

86,542

54,850

49,952

47,174

40,000

45,000

50,000

55,000

60,000

65,000

70,000

75,000

80,000

85,000

90,000

S55S56S57S58S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図1 釜石圏域の総人口の推移人

1,125

283

581

3,031

808

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500


図2 釜石圏域の出生数と死亡数の推移

出生数死亡数

人

0

1　

３　世帯数及び世帯当たりの世帯員数の推移

　　釜石圏域の総人口に占める各区分の割合を昭和59年から経年的に見たのが「図3」です。　　年少人口は昭和62年に20％以下となり、平成29年は9.8％となっています。　　老年人口は平成7年から20％以上、平成17年から30％以上となり、平成29年は36.7％と3人に1人は65歳以上という状況です。

　釜石圏域の世帯数は、昭和55年の25,458世帯から横ばいにあり、平成22年は21,749世帯と減少しています。平成29年は22,248世帯となっています（図4）。　総人口を世帯数で割った世帯あたりの世帯員数は、昭和59年の3.22人から平成29年は2.12人と、減少しています（図5）。　なお、世帯数は、国勢調査年は国勢調査による数値、それ以外は住民基本台帳による数値となっています。

21.3%

19.9%

9.8%

67.2%

59.9%

53.5%

11.5%

20.9%

30.4%

36.7%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

S59S60S61S62S63H元 H2H3H4H5H6H7H8H9H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図3 釜石圏域の人口構成の推移年少人口生産年齢人口老年人口

25,458

21,749

22,248

20,000

21,000

22,000

23,000

24,000

25,000

26,000

27,000


図4 釜石圏域の世帯数の推移

3.42

2.39 3.22

2.12

1

2

3

4

5

S59S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図5 岩手県・釜石圏域の世帯当たりの世帯員数の推移

岩手県釜石圏域

世帯

人

0

0

2　

Ⅱ　婚姻及び離婚の推移

１　婚姻数及び婚姻率の推移

２　婚姻率の圏域別順位（平成29年高率順）

岩手県 1位 2位 4位 5位 6位 7位

盛岡中部胆江宮古気仙釜石久慈両磐二戸

3.8 4.3 3.9 3.4 3.4 3.4 3.3 3.2 3.1 2.9

　出生は婚姻等との関連が大きいところですが、釜石圏域の婚姻数は昭和55年の492組から減少傾向にあり、昭和59年から平成21年までは400～200組で推移していましたが、平成22年からは200組を下回っています。平成25年は200組を超えましたが、平成26年からは再び200組を下回り、平成29年は157組でした（図6）。　人口千人当たりの婚姻率は、平成4年、25年を除き岩手県全体より低く推移しています（図7）。

圏域名

3位

婚姻率

492

157

100

150

200

250

300

350

400

450

500

550

600

S55S56S57S58S59 S60S61S62S63H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20 H21H22H23H24H25H26H27H28H29

図6 釜石圏域の婚姻数の推移

6.1

3.8 5.7

3.3

0

2

4

6

8

S55 S56 S57 S58 S59 S60S61 S62 S63 H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

図7 岩手県・釜石圏域の婚姻率の推移


組

組（人口千対）

0

3　

３　離婚数及び離婚率の推移

４　離婚率の圏域別順位（平成29年低率順）

岩手県 1位 2位 3位 4位 5位 7位 8位

気仙二戸宮古両磐胆江釜石盛岡中部久慈

1.48 1.22 1.23 1.34 1.45 1.5 1.51 1.51 1.55 1.64

　釜石圏域の離婚数は、昭和55年の81組から増減を繰り返しながら増加傾向となっていましたが、平成14年をピークに減少傾向となり、平成29年は71組となっています（図8）。　人口千人当たりの離婚率は、平成14年以降ほぼ岩手県全体より低く推移していましたが、平成27年から上昇し、平成29年は県全体を上回りました（図9）。

6位

圏域名

離婚率

81

122

71

50

60

70

80

90

100

110

120

130


図8 釜石圏域の離婚数の推移

0.91

1.48 0.94

1.96

1.51

0.6

0.8

1.0

1.2

1.4

1.6

1.8

2.0

2.2


図9 岩手県・釜石圏域の離婚率の推移岩手県釜石圏域

0

組

組（人口千対）

0

4　

Ⅲ　出生、周産期死亡、死産、乳児死亡等の推移

１　出生数及び出生率の推移

２　合計特殊出生率の推移

３　合計特殊出生率の圏域別順位（平成29年高率順）

岩手県 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位

釜石気仙宮古胆江久慈中部両磐二戸盛岡

1.47 1.72 1.66 1.63 1.60 1.52 1.51 1.43 1.41 1.37

　釜石圏域の出生数は、昭和55年は1,125人でしたが、平成29年には283人とおよそ5分の1に減少しています（図10）。　人口千人当たりの出生率も、昭和55年の13.0から平成29年は6.0と低下しており、いずれの年次も岩手県全体より低く推移しています（図11）。

　　一人の女性が一生に産む子どもの数を表す指標の合計特殊出生率について、釜石圏域は昭和60年から平成5年まではほぼ岩手県全体に近い出生率で推移していましたが、平成6年以降は岩手県全体より高い値で上昇と低下を繰り返しています。平成22年は1.38と昭和60年以降最も低くなりましたが、平成23年からは上昇し、平成29年は1.72でした（図12）。

圏域名

合計特殊出生率

13.8

6.5

13.0

6.0 4

6

8

10

12

14

16

S55S56S57S58S59S60S61 S62S63 H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10H11H12 H13H14H15H16H17 H18H19H20H21H22H23H24 H25H26H27H28H29

図11 岩手県・釜石圏域の出生率の推移


人（人口千対）

1.99

1.47

1.74

1.72

1.0

1.5

2.0

2.5

S60 S61 S62 S63 H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

図12 岩手県・釜石圏域の合計特殊出生率の推移


人

0

0

人（人口千対）

0

1,125

283

200

300

400

500

600

700

800

900

1,000

1,100

1,200

S55S56 S57 S58 S59 S60 S61S62 S63 H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13H14 H15 H16H17 H18 H19H20 H21 H22H23 H24 H25 H26 H27 H28H29

図10 釜石圏域の出生数の推移人

0

5　

４　周産期死亡数・率の推移

　妊娠後満22週以降の死産（以下、「後期死産」と言います。）及び出生後満7日未満の死亡（以下、「早期新生児死亡」と言います。）を周産期死亡と言いいます。周産期死亡率は、出産（出生数と妊娠満22週以後の死産数の合計）千対の率です。　釜石圏域の周産期死亡数は、昭和57年から平成4年まで減少傾向でしたが、平成11年に9人に増加しました。翌年からは5人以下で推移しています。内訳は、後期死産が多く占めています（図13）。　周産期死亡率は昭和57年の9.4から大きく上昇と低下を繰り返し、平成11年は18.7と昭和57年以降最も高くなりましたが、平成20年以降、近年は8.0より低く推移しています。平成21年からは岩手県全体より低く推移していますが、平成24年以降は岩手県全体より高い傾向になっています（図14、図15）。

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

20

S57 S58 S59 S60 S61 S62 S63 H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

図14 釜石圏域の周産期死亡率の推移

早期新生児死亡率

後期死産率 18.7

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18


図13 釜石圏域の周産期死亡数の推移

早期新生児死亡数

後期死産数

人

人（出生+後期死産千対）

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

20


図15 岩手県の周産期死亡率の推移

早期新生児死亡率

後期死産率

人（出生+後期死産千対）

10

1

9.4

3.5

10.5

2.8

6　

５　死産数・率の推移

　釜石圏域の死産数は、昭和55年の55人から昭和56年は60人に増加しましたが、翌年から減少傾向となり、平成19年以降は10人前後で推移しています。内訳は、平成18年までは人工死産が半分以上占めている年次が多くありましたが、近年では自然死産とほぼ同じ死産数となっています（図16）。　出産千人当たりの死産率は昭和55年から平成9年まで30.0を超えて推移していましたが、平成15年以降は30.0より低い死産率の年次が多くあります。全体的に岩手県よりやや低く推移しています（図17、図18）。

0

10

20

30

40

50

60

70

S55 S56 S57 S58 S59 S60 S61 S62 S63 H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

図18 岩手県の死産率の推移

人工死産率

自然死産率

0

10

20

30

40

50

60

70


図17 釜石圏域の死産率の推移

人工死産率

自然死産率

0

10

20

30

40

50

60

70


図16 釜石圏域の死産数の推移

人工死産数

自然死産数

人

人（出産千対）

人（出産千対）

55

2

46.6

13.9

53.1

19.4

7　

６　乳児死亡数・率の推移

７　新生児死亡率の推移

　釜石圏域の乳児死亡数は、昭和58年の8人をピークに平成60年からは4人以下で推移しています。平成23年が5人となっていますが、東日本大震災津波の影響を考慮する必要があります。　乳児死亡数のうち、生後4週間未満（新生児）の死亡は昭和55年の8人から減少し、平成12年以降は0～1人で推移していますが、平成27年、28年は2人と増加。平成29年は０人となりました（図19）。　出生千人当たりの乳児死亡率は大きな幅で上昇と低下を繰り返し、平成29年は3.5でした（図20）。　

　釜石圏域の出生千人当たりの新生児死亡率は、昭和55年から平成2年にかけて大きく上昇と低下を繰り返しながら低下傾向にありました。平成2年以降概ね4.0以下で推移し、0.0の年次も多くありますが、平成11年、27年、28年は急な上昇がみられましたが、平成29年は0.0となりました（図21）。

8

5

1

8

0 0

2

4

6

8

10


図19 釜石圏域の乳児死亡数の推移乳児死亡数うち新生児死亡数人

7.1

15.7

3.5 9.1

2.7 0

2

4

6

8

10

12

14

16


図20 岩手県・釜石圏域の乳児死亡率の推移釜石圏域岩手県人（出生千対）

7.1

6.3

7.8

0.0

6.5

1.2

0

1

2

3

4

5

6

7

8


図21 岩手県・釜石圏域の新生児死亡率の推移釜石圏域岩手県人（出生千対）

8　

Ⅳ　死亡の推移

１　死亡率の推移

２　年齢調整死亡率の推移

３　男女別年齢調整死亡率の推移

　釜石圏域の人口千人当たりの死亡率は、昭和55年6.7と岩手県全体より低い値でしたが、昭和59年に岩手県全体を上回り、以降年々差が開いています。近年は4.0程度の差となっています。なお、平成23年は東日本大震災津波による不慮の事故の死亡が多いため、釜石圏域は60.7、岩手県では17.0となっています（図21）。

　人口10万人当たりの年齢調整死亡率で見ると、釜石圏域は、平成7年は572.5、平成29年は430.3でした。　平成23年は東日本大震災津波による不慮の事故死亡が多く、3120.0とはるかに高い率となっています（図22）。　男女別年齢調整死亡率も、平成23年は東日本大震災津波による不慮の事故死亡が多いために高くなっています　（図23）。　　　　　　　　　　　　　※年齢調整死亡率は、不詳人口を除いて算出しています。

6.7

60.7

17.1

7.0 17.0

13.7

0

5

10

15

20

25

30

35

40

45

50

55

60

65


図21 岩手県・釜石圏域の死亡率の推移釜石圏域岩手県人（人口千対）

人

0

572.5

3,120.0

430.3 519.8

701.2

380.2 0

300

600

900

1,200

1,500

1,800

2,100

2,400

2,700

3,000

3,300

H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29

図22 岩手県・釜石圏域の年齢調整死亡率の推移

釜石圏域岩手県

人（人口10万対）

0

773.6

3,345.6

598.6

723.0

886.1

527.2

424.8

2,974.0

289.8

375.7 559.8

261.6

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500


図23 岩手県・釜石圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

釜石圏域男岩手県男

釜石圏域女岩手県女


9　

４　年齢調整死亡率の死因別順位

死因

年齢調整死亡率

死因


死因


死因


死因


死因


死因


死因


死因

死亡数

死因

死亡数

死因

死亡数

死因

死亡数

５　悪性新生物の岩手県・釜石圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

平成29年

男性

女性

平成28年

男性

女性

平成29年

男性

女性

区分

岩手県

釜石圏域

＜参考＞平成29年死因別死亡数順位

悪性新生物

1,956

悪性新生物

204.0

悪性新生物

岩手県悪性新生物

釜石圏域

肺炎

心疾患

24 23

第1位第2位第3位区分第4位第5位

心疾患脳血管疾患肺炎不慮の事故

肺炎

171.4 75.7 54.4 27.9 26.8

悪性新生物心疾患脳血管疾患不慮の事故

92.0 80.0 23.9 16.5

心疾患脳血管疾患肺炎不慮の事故

90.7 37.4 27.9 13.8 8.6

不慮の事故

101.6 35.7 34.1 10.8 7.6

悪性新生物脳血管疾患心疾患肺炎

28.7

肺炎不慮の事故悪性新生物心疾患脳血管疾患

悪性新生物心疾患脳血管疾患

肺炎自殺

91.5 40.1 27.1 13.2 9.7

釜石圏域

岩手県

岩手県悪性新生物心疾患脳血管疾患

159.7 76.3 66.2 49.0 26.1

肺炎自殺

167.1 83.3 53.3 37.0

不慮の事故

122.3 33.0 33.0 13.8 6.2釜石圏域

悪性新生物脳血管疾患心疾患肺炎

第2位第3位第4位第5位

岩手県

脳血管疾患肺炎

心疾患脳血管疾患肺炎

老衰釜石圏域

老衰

1,335 892 610 365

悪性新生物

第1位

135

2,665

5061

　「悪性新生物」について、岩手県全体・釜石圏域の男女別年齢調整死亡率の推移を図24に示します。　釜石圏域では、男性は平成7年から岩手県全体より高く推移していますが、平成11年、19年、24年は岩手県全体より低く、特に平成28年は159.7と平成7年以降最も低い死亡率となりましたが、平成29年は204.0まで上昇しました。　女性は、平成7年から平成11年、17年を除き岩手県全体の女性より高く推移しています。　部位別死因順位第1位は、岩手県全体が男性は「肺」、女性は「大腸」でしたが、釜石圏域は男性が「肺」「大腸」（同率）、女性が「乳」となっています（表1）。

釜石圏域悪性新生物老衰

岩手県

肺炎

94 62

心疾患脳血管疾患

4955 24

1,582 1,052 1,018 486

心疾患脳血管疾患老衰

0

211.2 204.0

209.7 171.4

121.5 101.6

102.4 90.7

50

100

150

200

250


図24 悪性新生物の岩手県・釜石圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

釜石圏域男岩手県男釜石圏域女岩手県女 0


10　

　　表1　悪性新生物の部位別年齢調整死亡率の順位

死因年齢調整死亡率




６　心疾患の岩手県・釜石圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

７　脳血管疾患の岩手県・釜石圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

第1位第2位第3位区分

36.5 26.3 20.1

釜石圏域大腸胃肺34.8 18.334.8

岩手県

釜石圏域

　「脳血管疾患」について、岩手県全体・釜石圏域の男女別年齢調整死亡率の推移を図26に示します。　釜石圏域では、男性は平成7年から平成11年まで低下しましたが、翌年から上昇と低下を繰り返しながら推移し、平成29年は80.0でした。平成18年からは岩手県全体より高く推移しています。近年は平成22年、23年に上昇し、特に平成23年は110.1と高くなっています。これは、東日本大震災津波による影響を考慮する必要があります。　女性は、平成7年から緩やかな低下傾向にあり、平成18年には28.5と平成7年以降最も低くなっています。平成19年からは緩やかな上昇傾向から横ばいで推移し、平成23年以降は増減しつつ緩やかに下降傾向を示しています。

乳肺14.3 12.3 8.8

　「心疾患」について、岩手県全体・釜石圏域の男女別年齢調整死亡率の推移を図25に示します。　釜石圏域では、男性は平成7年から大きく上昇と下降を繰り返しながら岩手県全体より高く推移していますが、平成17年、24年は岩手県全体より低く、特に平成24年は73.9と平成7年以降最も低い死亡率となりました。　女性は、平成12年までは（平成9年を除く）岩手県全体より低く推移していましたが、平成13年以降は高い死亡率で推移しています。平成18年から低下傾向となっています。

肺大腸910.4

岩手県大腸

平成29年

男性

女性乳

19.9

肺大腸胃

0 121.9

92.0

101.7

75.7

48.7

34.1

54.2

37.4

0

20

40

60

80

100

120

140

160


図25 心疾患の岩手県・釜石圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

釜石圏域男岩手県男釜石圏域女岩手県女


0

144.4

110.1

80.0

118.6

54.4

74.2

28.5

35.7

70.2

27.9 0

20

40

60

80

100

120

140

160

180


図26 脳血管疾患の岩手県・釜石圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

釜石圏域男岩手県男釜石圏域女岩手県女


11　

８　肺炎の岩手県・釜石圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

９　自殺の岩手県・釜石圏域の男女別年齢調整死亡率の推移

　「肺炎」について、岩手県全体・釜石圏域の男女別年齢調整死亡率の推移を図27に示します。　釜石圏域では、男性は平成9年は94.5と高い死亡率でしたが、翌年以降は概ね60以下で上昇と低下を繰り返しながら推移し、平成29年は23.9と低下しました。また、平成7年から平成23年までは岩手県全体と同じ傾向で推移していましたが（平成9年18年を除く）、平成24年以降は岩手県全体より高い死亡率で推移していましたが、平成29年は県を下回りました。　女性は、平成7年から平成18年まで上昇と低下を繰り返しながら推移し、平成19年からは横ばいとなっています。また、平成23年以降は平成25年、29年を除き、岩手県全体より高い死亡率となっています。

　「自殺」について、岩手県全体・釜石圏域の男女別年齢調整死亡率の推移を図28に示します。　釜石圏域では、男性は平成7年から大きく上昇と低下を繰り返しながら推移し、平成16年が最も高い死亡率となりました。平成17年以降は平成21年に57.3と上昇しましたが、低下傾向となり、平成25年は平成7年以降で最も低い死亡率となりました。近年では、岩手県全体より低いか、同程度の死亡率で推移しています。　女性は平成9年から岩手県全体より低く推移していましたが、平成18年から21年までは岩手県全体より高く、特に平成20年が41.1と最も高くなっています。翌年から低下傾向となり、平成22年以降岩手県全体より低く推移していますが、平成29年は前年より上昇しました。

0

62.0

94.5

23.9

66.9

26.8

24.2

25.6

10.8

28.9

13.8

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

110


図27 肺炎の岩手県・釜石圏域の男女別年齢調整死亡率の推移




0

12.7

92.3

57.3

17.3 14.4

31.6 24.7

21.2

41.1

7.1 11.0

8.3

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100


図28 自殺の岩手県・釜石圏域の男女別年齢調整死亡率の推移




12　

人口動態統計等から見る釜石圏域の状況 - 岩手県...Ⅰ 人口の推移 1...

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