猪名川町教育委員会 図書館教育研修会 (28/Jan/16)

読書推進の新しいかたち〜やってみよう！学校でビブリオバトル〜

木村修平 立命館大学生命科学部 kimuras@fc.ritsumei.ac.jp　 Twitter: @syuhei

2016 年 1 月 28 日（木）於：町立猪名川中学校

猪名川町教育委員会 図書館教育研修会 (28/Jan/16)

講師について• 木村 修平 / Syuhei KIMURA• 1977 年 京都市山科区 出身• 立命館大学 生命科学部 生命情報学科 准教授• ビブリオバトル普及委員• 高等英語教育における ICT （情報通信技術）の利活用• 米国ミシガン州立大学 社会科学部 卒業• 立命館大学大学院 言語教育情報研究科 修了• 慶應義塾大学 SFC 研究生（村井研究室）• 複数回の転職を経て現職。英語と ICT に救われてきた人生

を送る• Twitter ： @syuhei

猪名川町教育委員会 図書館教育研修会 (28/Jan/16) 3

ビブリオバトルとは？•ビブリオバトル / 知的書評合戦 / Bibliobattle• biblio- （本を意味する接頭辞） ＋ battle （戦い）

•自分が読んで面白いと思った本を、 1 人 5 分で口頭発表。• 発表者＝（ビブリオ）バトラー

•発表後、 2 〜 3 分の質疑応答。•どの本をいちばん読みたくなったかを聴衆＋発表者で投票する。•最多得票の本が「チャンプ本」。

猪名川町教育委員会 図書館教育研修会 (28/Jan/16) 4

ビブリオバトルの歴史• 2007 年：谷口忠大氏（現・立命館大学情報理工学部准教授 / @tanichu ）が京大在学中に考案。• 2010 年：ビブリオバトル普及委員会が発足。• 2010 〜 2013 年：ビブリオバトル首都決戦（東京都等主催）• 2012 年、ビブリオバトルが Library of the Year 大賞を受賞。

• 2014 年：全国大学ビブリオバトル～京都決戦～（活字文化推進会議主催）• ビブリオバトル・シンポジウムを初めて開催。

• 2015 年：全国大学ビブリオバトル 2015 ～首都決戦～（〃）

猪名川町教育委員会 図書館教育研修会 (28/Jan/16) 5

ビブリオバトルのルールとその理由• 発表時間は 5 分• なぜ？ → 要約の時間＋自分の考えを述べる時間

• 原稿やレジュメ、スライドは使わない（暗黙のルール）• なぜ？ → 活き活きとした即興の語りのライブ感＆気楽にやって

みよう！• 多数決でチャンプ本を決める• なぜ？ → 「みんな」を意識したトークを！

• 参考：ビブリオバトル公式ウェブサイト（ bibliobattle.jp ）

全国大学ビブリオバトルから（ YouTube で公開中）

猪名川町教育委員会 図書館教育研修会 (28/Jan/16) 6

もっとビブリオバトルを知りたい人は

• 谷口忠大『ビブリオバトル 本を知り人を知る書評ゲーム』（文春文庫）• ビブリオバトル普及委員会『ビブリオバトル ハンドブッ

ク』（子どもの未来社）

猪名川町教育委員会 図書館教育研修会 (28/Jan/16) 7

関西から広めたい、ビブリオバトル

•ビブリオバトルは京都で生まれたゲーム• 2014 年は京大で全国大会を実施

•大学時代はたくさんの本と出会える時間• 「本を通して人を知る、人を通して本を知る」＝ 本によって媒介されるソーシャルネットワークの形成

•人前で、説得的な話法で話す練習•紹介した本を他者が買う・読むというアクションの連鎖• 日本語というハイコンテクストな言語の長所と短所

猪名川町教育委員会 図書館教育研修会 (28/Jan/16) 8

いろいろなビブリオバトル•図書館・公共施設•くさつビブリオバトル（滋賀県草津市）

•書店•紀伊國屋書店新宿南店（東京）•有隣堂（横浜）

•居酒屋•呑んで語ってビブリオバトル at 居酒屋あな蔵（東京）

•英語•英語でビブリオバトル（京都）

猪名川町教育委員会 図書館教育研修会 (28/Jan/16) 9

学校でビブリオバトルを行う際の注意点

•なぜ他の人に本を紹介するの？→ コンテンツ過剰の時代だからこそ人を通して本を知る•5 分では長すぎるかも？ → 3 分の「ミニ・ビブリオバトル」をどうぞ！•先生の「代理戦争」にしないでください→ 生徒の自由な意見を大切に•カンペや原稿丸暗記は NG→ ビブリオバトルの楽しさはライブ感

猪名川町教育委員会 図書館教育研修会 (28/Jan/16) 10

理屈はもう十分。実際にやってみよう！