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TS170731-2 SMA 遠隔出⼒制御対応設定マニュアル (低圧 10kW~50kW 発電所⽤) Ver. 1.0 2017-07-31 版

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  • TS170731-2

    SMA 遠隔出⼒制御対応設定マニュアル

    (低圧 10kW~50kW 発電所⽤)

    Ver. 1.0

    2017-07-31 版

  • 2

    ⽬次

    1 本書について .......................................................................................... 4

    1-1 対象内容 .......................................................................................... 4

    1-2 適⽤装置 .......................................................................................... 4

    1-3 対象読者 .......................................................................................... 4

    1-4 “出⼒制御”の技術仕様について .............................................................. 5

    1-5 “出⼒制御”の動作概要 .......................................................................... 7

    1-6 注意事項(※必ずお読みください) ........................................................ 9

    2 事前準備 .............................................................................................. 10

    1-7 システム構成 ................................................................................... 10

    1-8 必要機材 ........................................................................................ 10

    1-9 その他事前準備 ................................................................................ 10

    3 パワーコンディショナ整定値変更パスワード(Grid Guard Code)の取得 .............. 11

    1-10 Grid Guard コードとは ................................................................... 11

    1-11 申請者による確認 .......................................................................... 11

    1-12 Grid Guard Code 申請書記⼊例 ........................................................ 12

    1-13 Grid Guard Code 申請窓⼝ ............................................................. 13

    4 SMA 製品のファームウェアアップデート⼿順 ............................................... 14

    1-14 各機種のファームウェアの確認 ......................................................... 14

    1-15 Sunny Explorer を使⽤してパワコンのファームウェアをアップデートする⼿順

    ............................................................................................................ 15

    1-16 クラスターコントローラーのファームウェアアップデート⼿順 ................. 23

    1-17 クラスターコントローラを使⽤してパワコンのファームウェアをアップデート

    する際の⼿順 ........................................................................................... 25

    5パワーコンディショナの遠隔出⼒制御設定⼿順 ................................................ 33

    1-18 ノートパソコンをルーターに接続しての遠隔出⼒制御設定....................... 33

    1-19 動作確認 Webconnect システム ....................................................... 37

    1-20 ノートパソコンを Cluster Controller に接続しての遠隔出⼒制御設定 ........ 38

    1-21 動作確認 クラスターコントローラシステム ......................................... 45

    6 Sunny Portal への設定⼿順 ...................................................................... 45

    1-22 別紙 SMA パワーコンディショナ通信⽤インターフェイス ....................... 45

  • 3

    7 改訂履歴 .............................................................................................. 46

  • 4

    1 本書について

    1-1対象内容 本書は、別売りの“出⼒抑制ユニット”と連動して動作し、太陽光発電所を出⼒抑制制御

    する為に必要な、SMA 製パワーコンディショナ(PCS 狭義)の準備/設定についてのみ

    記述したものです。出⼒制御ユニットとの物理的な接続⼯事、出⼒制御ユニットの各種

    設定等については対象外です。

    1-2適⽤装置

    本書に記載されている情報は、次の型式の装置に適⽤されます。

    ・ SB 3500TL-JP-22 (定格出⼒ 3.5kW)

    ・ SB 4500TL-JP-22 (定格出⼒ 4.5kW)

    ・ SB 3500TL-JP-22/MP (定格出⼒ 3.5kW)

    ・ SB 4500TL-JP-22/MP (定格出⼒ 4.5kW)

    ・ SB 5400TL-JP-22/MP (定格出⼒ 5.4kW)

    ・ STP 10000TLEE-JP-10 (定格出⼒ 10kW)

    ・ STP 10000TLEE-JP-10 /V0168 (定格出⼒ 9.9kW)

    ・ STP 10000TLEE-JP-11 (定格出⼒ 9.9kW)

    1-3対象読者

    本書は適切な技能を有する⽅を対象としております。本書の説明にある作業を実⾏する

    には適切な資格を有することが条件となります。適切な技能を有する⽅は、以下の条件

    を満たしている必要があります。

    ・第⼀種または第⼆種電気⼯事⼠として登録資格を有すること。

    ・パワーコンディショナの機能原理や操作⽅法について知識を有すること。

    ・電気機器や設備の設置および運転に含まれる危険の処し⽅について訓練を受けている

    こと。

    ・電気機器や設備の設置および⽴ち上げについてトレーニングを受けていること。

    ・IT システムの設置や設定に関する訓練を受けていること。

    ・建築物の構造および素材に関する知識を有すること。

    ・適⽤される法規、規則、ガイドライン(「電気設備に関する技術基準」、「内線規定」、

    「労働安全衛⽣規則」などの関連規則)に関する知識を有すること。

    ・本書の説明と全ての安全対策についての知識があり、かつそれを遵守すること。

  • 5

    1-4“出⼒制御”の技術仕様について

    ※出展:出⼒制御機能付PCSの技術仕様について〜太陽光発電協会・⽇本電機⼯業会・電気事業連合会

  • 6

  • 7

    1-5“出⼒制御”の動作概要

    ・出⼒制御は、①PCS(広義)=②出⼒制御ユニット+③PCS(狭義)で実現します。

    ・②出⼒制御ユニットは、オンライン制御として最短 30 分毎に、インターネット経由で

    電⼒会社サーバーからデータを更新します。

    ・②出⼒制御ユニットは、インターネットへの接続断絶のバックアップとして、将来 400

    ⽇分の制御スケジュールデータを保持します。

    ・③PCS(狭義)は、②出⼒制御ユニットからの指令に基づき 24 時間/365 ⽇動作します。

    ・③PCS(狭義)が出⼒停⽌もしくは、出⼒低下する条件の例:

    (ケース1)

    出⼒制御ユニット〜PCS 間の通信断絶 ⇒ 5 分間、断絶が継続すると、運転停⽌。

    原因例:②出⼒制御ユニットの故障/内部時計の消失/電源喪失、機器間の通信ケーブル

    の損傷、PCS の通信機器(ウェブコネクト等)、クラスターコントローラ、通信ハブの故障

    など

    注意:クラスターコントローラが故障/電源喪失すると、デイジーチェーンで接続されて

    いる全 PCS が停⽌します。

    (ケース2)

    通信モデム〜出⼒制御ユニット間の通信断絶

    ⇒ 出⼒制御ユニットが 400 ⽇データへ切り替え運転継続。

    事前に記憶した 400 ⽇データなので、抑制量が正常な状態に⽐べて増減する可能性があり

    ます。

    原因例:通信モデムの故障/電源喪失、機器間の通信ケーブルの損傷など。

  • 8

    (ケース3)

    インターネット回線の断絶 ⇒出⼒制御ユニットが 400 ⽇データへ切り替え運転継続。

    原因例:インターネットプロバイダー側のサービス不具合、雷などによるインターネット

    通信線の故障など。

    (ケース4)PCS 間の通信断絶 ⇒ 5 分間、断絶が継続すると、運転停⽌

    原因例: PCS 間の通信ケーブルの損傷、PCS 本体/通信機器(ウェブコネクト等)の故障

    など。

    注意:デイジーチェーン接続の場合は、通信断絶した部分から下流の全 PCS は停⽌します。

    出⼒制御ユニット

    (ケース1) (ケース2) (ケース3)

    (ケース4)

    運転停⽌

    運転停⽌

    運転停⽌

    クラスターコントローラ

  • 9

    1-6注意事項(※必ずお読みください)

    ① 遠隔出⼒制御に対応するにはインターネット回線接続が必要となります。事前にお客

    様ご⾃⾝でインターネットサービスプロバイダー等へ⼿続きしていただくことが必

    要です。通信費等は、お客様でご負担ください。

    ② 出⼒制御ユニットと PCS 間の通信が⼀定時間(5分間)途絶えると、PCS は強制的

    に「停⽌:出⼒ゼロ」となります。規格により PCS 内部に「外部からの通信データ

    が⼀定時間途絶えると、⾃動停⽌」する機能の搭載が義務付けられている為です。

    ③ PCS の停⽌状態は、原則各種障害を取り除かない限り、解除(運転再開)しません。

    ④ 発電の適切な維持、故障発⽣の把握および迅速な対処の為にも、お客様ご⾃⾝で常時

    監視システムを導⼊することを、強くお勧めします。SMA 社製「サニーポータル」

    もご利⽤可能です。

    http://www.sma-japan.com/products/monitoring-control/sunny-portal.html

    ⑤ SMA は各種機器の不具合、および施⼯が原因による「停⽌:出⼒ゼロなどの事象」

    に対して、責任は負いません。

    ・出⼒制御ユニット・PCS への通信ケーブルなど

    ⑥ 出⼒制御ユニットへは、電源供給が必要です。電源供給が無くなると、出⼒制御

    ユニットは動作を停⽌し、結果 PCS も強制的に「停⽌:出⼒ゼロ」となります。

    ⑦ PCS 間の通信がデイジーチェーン式の場合、クラスターコントローラの故障/電源

    喪失などでは、全 PCS が停⽌。⼀部の PCS 間の通信が断然すると、通信断絶した部

    分から下流の全 PCS は停⽌します。

    ⑧ PCS 故障により、強制的に「停⽌:出⼒ゼロ」となった場合でも、その停⽌期間中

    の出⼒補填など⼆次的な損害等は、保証対象外です。

    ⑨ 本マニュアル記載内容は 2017 年 7 ⽉時点のものです。今後の規格の変更等により内

    容が変更になる可能性があります。

    ⑩ 九州電⼒管内の再エネ出⼒制御につきましては、各種下記 Web ページをご参照下さ

    い。

    九州電⼒様

    http://www.kyuden.co.jp/rate_purchase_control

    ⽇本電機⼯業会様

    https://www.jema-net.or.jp/Japanese/res/dispersed/data/pcs.pdf

    https://www.jema-net.or.jp/Japanese/res/dispersed/data/pcs_note.pdf

  • 10

    2 事前準備 1-7システム構成

    ① インターネットルータ

    (契約回線は出⼒制御ユニットメーカーにお問い合わせください)

    ② 出⼒制御ユニット (他社製品)

    ③ Webconnect モジュール(SWDM-JP-10)を搭載した弊社製

    パワーコンディショナ

    ④ クラスターコントローラ(CLCON-10) ※必須ではありません

    ※上記①〜③(もしくは④)までを設置マニュアル記載の要求仕様に合わせ

    LAN ケーブルにて接続してください

    1-8 必要機材

    ① ソフトウェアインストールおよびネットワーク設定変更可能な Windows

    ノートパソコン (インターネットルータあるいは弊社製品と接続するため、

    ノートパソコンに LAN ポートが必要です)

    ② パワーコンディショナ設置台数に応じた LAN ケーブル

    ③ USB メモリ(クラスターコントローラのファームウェアアップデート⽤)

    ※クラスターコントローラを使⽤する発電所の場合

    1-9その他事前準備

    ① 各機種の遠隔出⼒制御対応ファームウェアをノートパソコンにダウンロード

    ② SMA Grid Guard Code(グリッドガードコード)の取得

    ③ 出⼒抑制設定対象発電所 ID の準備

    ④ 他社製出⼒制御ユニットの設定マニュアル等の資料

    ⑤ SWDM-JP-10 の PIC および RID のリスト

    ※クラスターコントローラを使⽤しない発電所の場合

  • 11

    3 パワーコンディショナ整定値変更パスワード(Grid Guard Code)の取得 遠隔出⼒制御設定値をパワーコンディショナに⼊⼒するために、事前に Grid Guard Code

    (グリッドガードコード)というパスワードを取得しておく必要があります。

    1-10Grid Guard コードとは ・ Grid Guard Codeは、ノートパソコン経由でパワーコンディショナ内の各整定値を変更

    する際に必要となる個⼈⽤パスワードです。

    ・ 整定値の変更を間違えますと、電⼒会社が意図しない動作をするおそれがあります。

    ・ 整定値の変更は、必ず適切な資格を有する担当者が実施してください。

    1-11申請者による確認 上述された重要性を理解し、以下の規程を遵守のうえ、Grid Guard Codeを申請して下さい。

    ・ パスワードを誰にも開⽰することなく使⽤すること。

    ・ 整定値の変更は必ず事前に電⼒会社と確認のうえ実施すること。

    ・ Grid Guard Codeは、どの種類のパワーコンディショナにも使⽤可能で、有効期限はあり

    ません。発⾏は無償です。

    ・ 下記アドレスより申請書をダウンロードし、記⼊例を元に申請書にご記⼊ください。 http://files.sma.de/dl/22720/GRIDGUARD-ja-32.pdf

    ・ Grid Guard Code は申請後、2 週間程度で E メールにてお届けいたします。

  • 12

    1-12Grid Guard Code 申請書記⼊例

  • 13

    1-13Grid Guard Code 申請窓⼝ <メール申請 宛先>

    ・E メール: [email protected]

    件名は「Grid Guard Code」と記⼊して下さい。

    ⽂⾯は以下内容にてご送付下さい。

    Dear Serviceline,

    Please issue the Grid Guard Code.

    Thanks and best regards,

  • 14

    4 SMA 製品のファームウェアアップデート⼿順 遠隔出⼒制御に対応するためには、遠隔出⼒制御機器の設定の前にパワーコンディ

    ショナ本体および Cluster Controller(クラスターコントローラ)のファームウェアを

    必要に応じて更新する必要があります。ただし、クラスターコントローラはご使⽤中の

    場合に限ります。

    1-14各機種のファームウェアの確認

    対象製品

    アップデート対象

    旧ファーム

    ウェアバージョン

    遠隔出⼒制御対応

    ファーム

    ウェアバージョン

    2017 年 7 ⽉

    時点最新

    バージョン

    (備考)

    SB3500TL-JP-22 2.64 以前 2.65 以降 2.65

    SB4500TL-JP-22 2.64 以前 2.65 以降 2.65

    SB3500TL-JP-22/MP 3.03 以前 4.00 以降 4.00

    SB4500TL-JP-22/MP 3.03 以前 4.00 以降 4.00

    SB5400TL-JP-22/MP 対象なし 4.00 以降

    4.00

    (4.00 にて

    製造開始)

    STP10000TLEE-JP-11 2.61 以前 2.63 以降 2.66

    STP10000TLEE-JP-10 2.61 以前 2.63 以降 2.66

    STP10000TLEE-JP-10/V0168 2.61 以前 2.63 以降 2.66

    Cluster Controller(CLCON-10) 1.03 以前 1.04 以降 1.04

    ※遠隔出⼒制御対応ファームウェアデータにつきましては、お買い求め頂いている販売店

    にお問い合わせ下さい。

  • 15

    1-15Sunny Explorer を使⽤してパワコンのファームウェアをアップデートする⼿

    クラスターコントローラをご使⽤中でない場合は、ノートパソコンと Sunny Explorer

    (サニーエクスプローラ)というソフトが必要です。LAN 配線されていれば 50 台まで

    のパワコンを⼀括で設定できるソフトです。

    下記 SMA ホームページより、監視システム>Sunny Explore>PC ソフトウェア を選択

    し、SMA パワコン設定⽤ソフトウェアである Sunny Explore をノートパソコンにダウン

    ロードおよびインストールしてください。

    (ファイルサイズは約 80MB です。Windows 専⽤ソフトです。)

    https://www.sma-japan.com/osc/downloads.html

    また、パワコンの最新ファームウエアを Sunny Explorer をインストールした

    ノートパソコンに保存しておく必要があります。

  • 16

    1) パワコンとノート PC を LAN ケーブルで接続し、Sunny Explorer を起動します。

    2) 「Enter a new plant」を選択し、他は変更せずに「Next」をクリックします。

    初回時のみ英語になりますが、後ほど⽇本語に変更できます。

  • 17

    3) Communication type で「Speedwire」を選択し、「Next」をクリックします。

    応答がない場合は、ノートパソコンの IP アドレスの設定が⾃動取得に設定されている

    ことを確認してください。

    4) User group で「Installer」を選択し、Plant password に「1111」と⼊⼒し、「Next」を

    クリックします。パスワードが異なる場合は、施⼯店様等へご確認下さい。

  • 18

    5) ログイン後に Options>Language に⼊り、Japanese を選択すると以下のように⽇本語に

    なります。

    6) 接続されているパワーコンディショナをクリックで選択した後、「設定」タブの「銘板」の

    「ソフトウエアパッケージ」にて現在のファームウエアバージョンが確認できます。画⾯は

    バージョン 2.63 の例です。「編集画⾯」をクリックします。

  • 19

    7) 設定タブの装置をクリックして展開し、編集画⾯を開きます。

    更新>運転モード を「強制」に変更し、「保存」をクリックします。

    8) 上部メニューのツール>デバイスのファームウェアを表⽰しています を選択します。

  • 20

    9) 「...」をクリックし、ノートパソコンに保存したファームウェアを選択し、「次へ」を

    クリックします。

    10) 以下のように更新ファイルが正しく読み込まれたら「次へ」をクリックします。

    画⾯はバージョン 2.64 の例です。

  • 21

    11) 更新が終わるまで待ちます。

    12) 更新が完了すると以下のような画⾯になります。「OK」をクリックします。

  • 22

    13) 「設定」タブの「銘板」の「ソフトウエアパッケージ」にてファームウエアバージョンが 更新されたことをご確認下さい。

  • 23

    1-16クラスターコントローラーのファームウェアアップデート⼿順

    クラスターコントローラをご使⽤中の場合は、クラスターコントローラ本体の

    ファームウェアを更新する必要があります。

    1) SMA のダウンロードサイトからクラスタコントローラーの最新ファームウェアを

    ダウンロードして頂きます。

    https://www.sma-japan.com/osc/downloads.html

    (ファイルサイズは約 70MB です)

    2) USB メモリ(2TB 以下)を準備します。

    3) USB メモリに”UPDATE”(半⾓⼤⽂字)という名前のフォルダのみを保存し、そのフォル

    ダの中に上記⽅法によりダウンロードしていただいた “clcon-1.04.06.R.up2”ファイ

    ルを保存します。

  • 24

    4) USB メモリをクラスターコントローラの接続端⼦ 2 に挿⼊します。

    5) ⾃動で更新ファイルがクラスターコントローラにアップロードされ、更新が実⾏されま

    す。更新が終了すると⾃動でクラスターコントローラが再起動します。

  • 25

    1-17クラスターコントローラを使⽤してパワコンのファームウェアをアップデー

    ト する際の⼿順

    クラスターコントローラをご使⽤中の場合は、Sunny Explorer は使⽤せずにクラスターコ

    ントローラからパワコンをアップデートします。ノートパソコンが必要です。

    1)ノートパソコンをクラスタコントローラの X9 または X10 へ接続してください。

    パワーコンディショナのファームウエアが格納された 2TB 以下の USB をクラスタコン

    トローラのUSBポート2へ挿⼊ください。(事前にUSBメモリに新規フォルダを作成し、

    パワーコンディショナのファームウエアを格納ください。)

    2)クラスタコントローラからノートパソコンに⾃動的に IP アドレスが割り振られます。

    クラスターコントローラの External communication の設定が

    「DHCP client activated:Yes」となっている場合、クラスタコントローラの

    IP アドレス割り当ては、172.22.0.XX となります。

  • 26

    3)ノートパソコンからクラスタコントローラへ ping コマンドを実⾏して応答がある

    ことを確認します。

    ※応答がない場合は、ノートパソコンの IP アドレスの設定が⾃動取得に

    設定されていることを確認してください。

    ※IP アドレスの設定が⾃動取得状態となっている画⾯例

  • 27

    4)Internet Explorer を開き、URL に 172.22.0.1(クラスタコントローラの IP アドレ

    ス)を⼊⼒し、エンターキーを押してください。

  • 28

    5)クラスタコントローラにログインします。

    ユーザー:施⼯者

    パスワード:1111(デフォルト)

    パスワードが異なる場合は、施⼯店様等へご確認下さい。

    6)以下の画⾯から“My Plant” を選択し、右画⾯で“更新”を選択します。

    “設定画⾯”から、

    オン ⇒ はい

    運⼿モード⇒⼿動更新

    更新のソース⇒USB ポート2

    を選択してください。

  • 29

    7)ダウンロードボタンを押してください。

    ダウンロードボタンを押すと、ダウンロード開始 と表⽰が変わります。

    また、利⽤可能な更新ファイルが適⽤するファームウエアバージョンに変わります。

    この作業からファームウエアの完了まで、約20分かかります。

    8)状態が 読み込み中 となります。

  • 30

    9)ファームウエアの読み込みが完了すると 準備完了 となります。

    その後、送信 を押してください。

    送信ボタンを押すと送信ボタンが押せなくなりますので、しばらくお待ちください。

    送信ボタンを押してから

    約12分程度で、メインCPU更新と表示されます。

    さらに、4分程度で、更新終了 と表示されます。

  • 31

    10)ファームウエアの更新が完了すると 更新ファイルは⾒つかりませんでした となり

    ます。

    11) 更新が完了すると 現⾏バージョンが更新したファームウエアのバージョンになりま

    す。

  • 32

    Tips:

    ファームウエア更新時間(約20分かかります。)

    1)ダウンロード

    2)送信(30 秒)ここから 3)まで約10分かかります。

    3)通信回路更新 ここから 6)まで約10分かかります。

    4)Webconnect 更新

    5)メイン CPU 更新

    6)更新完了

    最⼤で30分かかる⾒込みですが、

    以下のようにCPU更新でとまった場合は、さらに約10分程度待ちます。

    約10分まっても更新が完了しない場合は、DC/AC OFF、その後、DC ON

    で更新が完了する確認ください。

  • 33

    5パワーコンディショナの遠隔出⼒制御設定⼿順

    1-18ノートパソコンをルーターに接続しての遠隔出⼒制御設定 セットアップにはノートパソコンと、Sunny Explorer が必要です。また、事前に Grid Guard

    Code を取得しておく必要があります。またパワーコンディショナのファームウェアが対応

    バージョンとなっていることをご確認ください(本書4-1 参照)。

    ※4-2 Sunny Explorer を使⽤してパワコンのファームウェアをアップデートする

    際の⼿順を参考にパワーコンディショナにログインしてください。

    ① Modbus TCP を ON にします。

    - 画⾯左側で「マイ PV システム」をクリック

    - 「設定」タブ内の「外部通信」を選択し、画⾯下の「編集画⾯」をクリック

    - 「Modbus」「TCP サーバー」「オン」を「はい」に変更

    - 画⾯下の「保存」をクリックする。

  • 34

    ② 必要に応じて Webconnect の IP アドレスを変更します。

    - ご購⼊された出⼒制御ユニットのマニュアルにて、IP アドレスを固定する必要が

    あるかどうかをご確認下さい。

    - 画⾯左側で各パワーコンディショナを選択

    - 「設定」タブの「プラントの通信」を選択し、必要な箇所を変更して保存

    → 「⾃動構成がオン」で「はい」は DHCP がオン、「いいえ」は DHCP がオフ

    IP アドレスを固定するには「いいえ」を選

    び、必要な箇所を変更して下さい。

  • 35

    ③ Grid Guard Code を有効にします。

    - 画⾯上側の「オプション」から「SMA Grid Guard®」を選択

    - 取得した Grid Guard Code を⼊⼒し、OK をクリック

  • 36

    ④ 各パラメータを設定します。

    - パワーコンディショナの右側にスパナマークが⼊ったことを確認

    - 画⾯左側で「マイ PV システム」をクリック

    - 「設定」タブ内の「プラントと装置の制御(ソーラーインバータ)」を選択し、

    画⾯下の「編集画⾯」をクリック

    - 「プラント制御による有効電⼒制御 P」「⽋損しているプラント制御⽤の運転

    モード」を「フォールバック設定の使⽤」に変更

    - 「有効電⼒ P のフォールバック」を「0%」に設定

    - 「タイムアウト」は通信断絶時の待機時間を 5 分に設定

  • 37

    - 「給電管理の構成」内の緑⾊の枠内を次のように設定

    上から「いいえ」、「プラント制御による有効電⼒制限 P」

    - 「保存」をクリック

    ⑤ Sunny Explorer を終了します。

    1-19動作確認 Webconnect システム

    ① 出⼒制御ユニットとパワーコンディショナの間の LAN ケーブルを抜いて、5 分後に出

    ⼒制御が掛かることをご確認下さい。

    ② 出⼒制御がかかったことを確認した後、抜いた LAN ケーブルを元に戻し、出⼒が戻る

    ことをご確認下さい。

  • 38

    1-20ノートパソコンを Cluster Controller に接続しての遠隔出⼒制御設定 セットアップにはノートパソコンが必要です。また、事前に Grid Guard Code を取得して

    おく必要があります。

    ① Cluster Controllerと各機器間をLANケーブルにて接続します。

    - パワーコンディショナへのLANケーブルをCluster ControllerのポートX9或いは

    X10に接続

    - パソコンへのLANケーブルをCluster ControllerのポートX13或いはX14に接続

    ② IPアドレスの確認をします。

    - Cluster Controllerの⽅向キー『▼』を数回押して画⾯を変え『External

    communication』の画⾯上のIPアドレス及びサブネットマスクを確認

    (本書ではIPアドレスが192.168.11.59、サブネットマスクが255.255.255.0)

  • 39

    ③ ノートパソコンのIPアドレスをCluster Controllerと通信が取れるように変更しま

    す。

    ④ Cluster Controllerにログインします。

    - Internet Explorerを開き、URLにCluster ControllerのIPアドレスを⼊⼒して

    Enterキーを押す (本書では『192.168.11.59』と⼊⼒)

    - 『ユーザー』:『施⼯者』、『パスワード』:『1111』(デフォルト)を⼊⼒後、『ログ

    イン』をクリック

  • 40

    ⑤ 必要に応じて Cluster Controller の IP アドレスを変更します。 - ご購⼊された出⼒制御ユニットのマニュアルにて、IP アドレスを固定する必要が

    あるかどうかをご確認下さい。

    - 画⾯左側で「Cluster Controller」をクリック

    - 「設定」タブ内の「外部通信」を選択し、画⾯下の「編集画⾯」をクリック

    - 「DHCP」「オン」を「いいえ」にし、IP アドレス等を変更

    - 設定が終わったら画⾯下の「保存」をクリック

    ⑥ Modbus TCP を ON にします。

    - 画⾯左側で「Cluster Controller」をクリック

    - 「設定」タブ内の「外部通信」を選択し、画⾯下の「編集画⾯」をクリック

    - 「Modbus」「TCP サーバー」「オン」を「はい」に変更

    - 画⾯下の「保存」をクリック

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    ⑦ Grid Guard Code を有効にします。

    - 画⾯下のスパナマークをクリック

    - 取得した Grid Guard Code を⼊⼒し、OK をクリック

  • 42

    ⑧ パワーコンディショナの各パラメータを設定します。

    - パワコンの右側にスパナマークが⼊ったことを確認

    - 画⾯左側で「My Plant」をクリックし

    - 「設定」タブ内の「プラントと装置の制御(ソーラーインバータ)」を選択し、

    画⾯下の「編集画⾯」をクリック

  • 43

    - 「プラント制御による有効電⼒制御 P」「⽋損しているプラント制御⽤の運転

    モード」を「フォールバック設定の使⽤」に変更

    - 「有効電⼒ P のフォールバック」を「0%」に設定

    - 「タイムアウト」は通信断絶時の待機時間を設定 (例は 5 分)

    ※本項⽬の通信断絶時の設定は、Cluster Controller とパワーコンディショナ間での

    通信断絶時の設定です。

    - 「給電管理の構成」内の緑⾊の枠内を次のように設定

    上から「いいえ」、「プラント制御による有効電⼒制限 P」

    - 「保存」をクリック

  • 44

    ⑨ Cluster Controller の各パラメータを設定します。

    - 画⾯左側で「Cluster Controller」をクリック

    - 「系統管理」タブを選択し、 「有効電⼒」をクリック

    - 「編集画⾯」をクリックし、「Modbus」にチェックを⼊れる

    -

  • 45

    - 緑⾊の枠内を次のように設定

    上から「選択」、「1s」、「100%」、「100%」、「選択」、「通信断絶時の待機時間」

    (例は 300s)、「0%」

    ※ 他の項⽬(デジタル⼊⼒信号等)にチェックが⼊っている場合はそのままで

    変更しないこと

    - 「保存」をクリック

    - Cluster Controller からログアウト

    ※本項⽬の通信断絶時の設定は、Cluster Controller と出⼒制御ユニット間での通信断絶時

    の設定です。

    ※有効電⼒制御のために複数の信号が⼊⼒されたときは、より低い有効電⼒を設定した信

    号が優先されます。

    1-21動作確認 クラスターコントローラシステム

    ① 出⼒制御ユニットとクラスターコントローラ間の LAN ケーブルを抜いて、5 分後に

    出⼒制御が掛かることをご確認下さい。

    ② 出⼒制御がかかったことを確認した後、抜いた LAN ケーブルを元に戻し、出⼒が戻

    ることをご確認下さい。

    6 Sunny Portal への設定⼿順 1-22別紙 SMA パワーコンディショナ通信⽤インターフェイス

    据付⼯事・保守トレーニングマニュアルを参照し、太陽光発電システムを

    Sunny Portal にご登録下さい。

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    7 改訂履歴

    2017.07.31 初版

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