化学工学（Chemical Engineering）の基本

基本概念： 収支、平衡、速度

環境、生物、食品、エネルギー、資源分野などに展開

単位操作（流動、伝熱、蒸留、吸収・・・）は、基本概念の発展

化学工学とは：化学工業のプラント設計・操作を対象とし、その方法論を提供する工学

化学工学の全体像

化学工学Ⅰの講義内容

具体的講義内容

1. 化学工学とは 9. 装置内の流れ

2. 単位と次元 10. 中間試験

3. 物質収支 11. 伝熱操作の基礎

4. 数値の取り扱い 12. 伝導伝熱

5. 流体と流れ 13. 対流伝熱

6. 流体のエネルギー 14. 総括伝熱

7. 流れの性質 15. 熱交換器の設計と操作

8. 管内の流れ 16. 定期試験

物質や熱の収支を中心に化学工学の基本的な考え方を修得

評価方法： 試験（中間、期末）、演習、課題、授業態度

教科書等

・教科書解説化学工学竹内雍 他培風館

・講義資料http://acbio2.acbio.

u‐fukui.ac.jp/bioeng/sakurai/

http://acbio2.acbio.u‐fukui.ac.jp/bioeng/sakurai/

化学工学の始まり：1880年くらい G.E.Davis（イギリス）がChemical Engineerという言葉を初めて使用1922年 化学工学協会設立（The Institution of Chemical Engineers）

アメリカ：1888～1900年 MIT、ミシガン大、コロンビア大で化学工学の基礎教育開始1908年 AICHE（アメリカ化学工学会設立）

American Institute of Chemical Engineers

日本：1930～1940年 東工大（内田俊一）、京大（亀井三郎）、東北大（八田四郎次）に

化学工学科、化学機械学科設置1936年 化学機械協会設立

化学工学協会化学工学会（The Society of Chemical Engineers, Japan）

日本化学会（Chemical Society of Japan）日本農芸化学会（Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry）

化学工学の歴史

単位と次元

次元解析

物理量 単位の名称 単位記号

基本単位

長さ メートル m質量 キログラム kg時間 秒 s電流 アンペア A温度 ケルビン K物質量 モル mol光度 カンデラ cd

補助単位平面角 ラジアン rad立体角 ステラジアン sr

基本単位と補助単位

国際単位系（ＳＩ単位）

物理量 単位の名称 単位記号

力 ニュートン N kg・m・s-2

圧力・応力 パスカル Pa kg・m-1・s-2

エネルギー ジュール J kg・m2・s-2

仕事率 ワット W kg・m2・s-3

電荷（電気量） クーロン C kg・m2・s-2

電圧 ボルト V A・s電気抵抗 オーム kg・m2・s-3・A-2

電導度 ジーメンス S kg-1・m-2・s3・A2

電気容量 ファラッド F kg-1・m-2・s4・A2

周波数 ヘルツ Hz s-1

セルシウス温度 セルシウス度 ℃

特別な名称をもつ組立単位