木のぬくもりを感じる校舎づくり...
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木のぬくもりを感じる校舎づくり~亀山市関中学校~
亀山市教育委員会事務局
亀山市の市章
市の花 しょうぶ 市の木 杉
関宿の町並み
所 在 地 三重県亀山市関町
構造規模 木造2階建
延床面積 2,629㎡
主要諸室 普通教室×6(学年2クラス)、少人数教室、
多目的ホール、PC教室、管理諸室
●事業経費
【設計】 ・請負者 ㈱石本建築事務所名古屋支所
・委託料 34,125,000円
【監理】 ・請負者 ㈱石本建築事務所名古屋支所
・委託料 22,323,000円
【建築工事】 ・請負者 堀田建設㈱
・工事費 883,014,300円
【電気設備工事】 ・請負者 ㈱三扇電気
・工事費 90,964,650円
【機械設備工事】 ・請負者ダイワ空調設備㈱
・工事費 109,338,600円
総事業費 1,139,765,550円
耐震補強工事不可能
●事業経緯
平成17年平成17年 コンクリート強度調査コンクリート強度調査
平成15年平成15年 耐震診断耐震診断
平成18年平成18年 耐力度調査耐力度調査
平成19年7月 亀山市立関中学校校舎改築工事検討委員会設置
平成20年1月 同検討委員会から報告書提出基本コンセプトが示される。
平成20年3月 亀山市立関中学校改築工事設計者審査委員会設置
平成20年7月 設計業務開始平成21年3月 実施設計完成平成21年6月 契約締結平成21年6月 工事着手平成22年8月 新校舎完成平成22年9月 旧校舎解体平成23年3月 工事完成
~亀山市立関中学校校舎改築に関する基本コンセプト~
• 亀山市立関中学校新校舎は、豊かな緑に囲まれ、鈴鹿川の源流のある鈴鹿国定公園に隣接し、また、関宿の伝統的建造物群保存地区を有する場所に建築される。
• このすばらしい環境の中で、生徒たちが、ゆったりとした気持ちを持って、勉学に励み、また、将来において、学校そのものに誇りをもてる校舎であることが望まれる。
• さらに、人間形成の過程において、非常に敏感で、デリケート、また、世の中の動きにも興味を持ち出す中学生という大切な時期を過ごす場として、学校そのものが、感性を磨く場、人間の五感を働かせて活動する場であることを考慮する必要がある。
• イメージとしての学び舎は、木のぬくもりを感じることができ、キーワードをエコロジーにもち、学習意欲が湧き、また、心も身体も、ある意味、ホッとできる、ひと息つける学校像を目指す。
●基本コンセプト
まちづくりと調和のとれた学校施設まちづくりと調和のとれた学校施設
学習活動の多様な展開、弾力的な学習集団に対学習活動の多様な展開、弾力的な学習集団に対応した環境整備応した環境整備
木のぬくもりを感じる校舎木のぬくもりを感じる校舎
平成20年3月、設計者審査委員会を設置し、改築工事に係る設計者をプロポーザル方式により選定、株式会社石本建築事務所名古屋支所様が最優秀提案者となりました。これは、提案書の一部です。
設計プロポーザル
管理教室棟
勤労者体育館
部室
部室
防災倉庫
緑化駐車場
テニスコート
校舎南棟
校舎北棟
中庭
特別教室棟
体育館
南棟・北棟の2棟構成
街道のような中庭
凡例
木造
鉄骨造
中庭に面して、ワークスペース、多目的ホール等を配置
1F平面図
ワークスペース
→さまざまな学習形態の展開が促される
ワークスペース
ワークスペース
多目的ホール
メディアセンター
PC教室
→異学年との交流が生まれる
動
北棟
1F平面図
中庭
南棟
プロムナード
北側の落ち着いた位置に普通教室を配置
便所棟
来客とグラウンドが見える位置に職員室
1F平面図
多目的ホール
メディアセンター
PC教室
本パソコン
先生
柱・・・柱・・・地場産の杉丸太や地場産の杉丸太や三重三重県産材の杉集成県産材の杉集成材を材を140140㎥㎥使用。使用。
梁・・・梁・・・国産唐松集成材を国産唐松集成材を300300㎥使用㎥使用。。
仕上げ・・・仕上げ・・・床の圧縮材、壁の羽目板、天井ルー床の圧縮材、壁の羽目板、天井ルーバー、渡り廊下軒天にも杉を多用。バー、渡り廊下軒天にも杉を多用。
●木材の使用状況
全木材使用量全木材使用量923923㎥㎥(国産材(国産材100100%:内県産材%:内県産材5050%)%)
地元の杉丸太8本を吹抜に象徴的に使用 → 地域も関心と親しみを持つ
柱:杉集成材(県産材)
梁:カラマツ集成材
壁:杉羽目板(県産材)
床:杉圧縮材(県産材)
8本の杉丸太