keysight technologies keysightマイクロ波信号発生器用ミリ …keysightマイクロ...

Keysightマイクロ波信号発生器は、出力パワー、位相雑音、スプリアス／高調波歪みなどで優れた性能が得られるだけでなく、柔軟な変調により67 GHzまでの周波数に対応しています。新しいVirginia Diodes Inc.(VDI)の周波数エクステンダーと組み合わせれば、これらの機能の多くを1.1 THzまで使用でき、最先端のミリ波アプリケーションに対応できます。

Keysight TechnologiesKeysightマイクロ波信号発生器用ミリ波・サブミリ波周波数エクステンダー

Technical Overview

02 | Keysight | Keysightマイクロ波信号発生器用ミリ波・サブミリ波周波数エクステンダー - Technical Overview

図1.　このE8257DV03 周波数エクステンダーは、WR3.4バンド（220～ 330 GHz）をカバーしています。

図2.　上の図は、標準周波数[A]と高周波[B]のRF入力モードを示しています。標準周波数動作を使用する場合、同軸ジャンパー接続を使用する必要があります。ジャンパーを取り除いた場合は、高周波RF入力ポートだけが使用可能です。

E8257DVxx 信号発生器用周波数拡張モジュールは、マイクロ波信号発生器の動作範囲をミリ波周波数レンジまで拡張します。これらのモジュールは、ハイパワー出力、低位相雑音、広い周波数レンジをすべての導波管バンドで実現しています。標準機能として、TTL制御のオン／オフ変調（最大約1 kHz）、簡単な電圧制御のRF減衰（最大で8 dB程度）があります。信号発生器からのRF信号はモジュールでより高い周波数に逓倍され、その結果、ミリ波信号が方形導波管から出力されます。信号発生器とE8257DVxx モジュールは、1本の同軸ケーブルで接続されます。

E8257DVxx モジュールには、信号発生器の周波数レンジに応じて、2種類のRF入力があります。標準RF入力が20 GHz信号発生器用であるのに対して（図2を参照）、高周波RF入力は40～ 50 GHz

信号発生器用に最適化されています（導波管バンドに依存）。高周波入力は、最初の乗算ブロック（ダブラ、トリプラ）をバイパスするため、クリーンなスペクトラムで出力されます。

A B


図3.　電源を周波数拡張モジュールに接続します。

図4.　VDI社のミリ波周波数エクステンダーの外形図

変調信号の乗算の影響

乗算は、CW信号とパルスド信号の両方に非常に有効です。ただし、元のマイクロ波パルスと比べると、パルスの立ち上がり／立ち下がり時間が多少異なる場合があります。元のパルスの立ち上がり／立ち下がり時間が比較的遅い場合は特に、ミリ波パルスの立ち上がり／立ち下がり時間が、元の乗算されていないパルスよりも急峻になることがあります。

増幅器が飽和モードで動作するため、ミリ波信号源モジュールの出力パワーは通常一定です。FM/

位相変調は、周波数／位相偏移を搬送波周波数とともに逓倍する周波数拡張モジュールの影響を受けます。例えば、標準モードでX6の倍率でWR10バンド（75～ 110 GHz）モジュールを使用した場合、最大偏移が10 MHzのRF変調マイクロ波は、導波管出力で最大偏移が60 MHzに拡大できます。

ミリ波周波数拡張モジュールは本質的に非線形デバイスなので、AM変調や、QAMなどの振幅の変化を伴うすべてのタイプのデジタル変調には適していません。これは、大きなクリッピングが信号の振幅に影響を与えるためです。

振幅変調(AM)またはデジタル変調が必要な場合は、N9029AVxx 周波数エクステンダーにオプションUDCを追加することにより、この機能を実現できます。『ミリ波・サブミリ波周波数エクステンダー – Technical Overview』（カタログ番号5991-3161JAJP）を参照してください。

電源要件

各E8257DVxx 周波数拡張モジュールには、9 Vの外部DC電源が標準で付属しています。

正面図0.56（最小）1.20（最大）

1.0（代表値）

注記：1. 筐体は黒紛体塗装アルミニウムです2. 仕様および特性は代表値で、変更される場合があります

レベリングマウント4か所

（取り外し可能）

1.0（代表値）

背面図

上面図底面図

1/4-20 - 2B 4か所


図5.　E8257DV01（750 GHz～ 1.1 THz）周波数拡張モジュールの出力パワー（実測値）。

図6.　E8257DV1B（500～ 750 GHz）周波数拡張モジュールの出力パワー（実測値）。

-40

-35

-30

-25

-20

-15

-10

750 775 800 825 850 875 900 925 950 975 1000 1025 1050 1075 1100

出力(dBm)

周波数(GHz)

WR1.0出力パワー

代表値

最小値

出力(dBm)

周波数(GHz)


代表値

最小値

-40

-35

-30

-25

-20

-15

-10

500 525 550 575 600 625 650 675 700 725 750

-30

-25

-20

-15

-10

-5

0

325 350 375 400 425 450 475 500

出力(dBm)

周波数(GHz)


代表値

最小値

図7.　E8257DV02（325～ 500 GHz）周波数拡張モジュールの出力パワー（実測値）。



図8.　E8257DV02B（260～ 400 GHz）周波数拡張モジュールの出力パワー（実測値）。


-20

-18

-16

-14

-12

-10

-8

-6

-4

-2

0

260 270 280 290 300 310 320 330 340 350 360 370 380 390 400

出力(dBm)

周波数(GHz)


代表値

最小値

-15

-13

-11

-9

-7

-5

-3

-1

1

3

5

220 230 240 250 260 270 280 290 300 310 320 330

出力(dBm)

周波数(GHz)


代表値

最小値

-6

-4

-2

0

2

4

6

8

10

12

14

140 150 160 170 180 190 200 210 220

出力(dBm)

周波数(GHz)


代表値

最小値





-6

-4

-2

0

2

4

6

8

10

12

14

110 120 130 140 150 160 170

出力(dBm)

周波数(GHz)


代表値

最小値

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

20

90 95 100 105 110 115 120 125 130 135 140

出力(dBm)

周波数(GHz)


代表値

最小値

0

2

4

6

8

10

12

14

16

18

20

75 80 85 90 95 100 105 110

出力(dBm)

周波数(GHz)

WR10出力パワー

代表値

最小値




0

5

10

15

20

25

30

60 65 70 75 80 85 90

出力(dBm)

周波数(GHz)

WR12出力パワー

代表値

最小値

0

5

10

15

20

25

30

50 55 60 65 70 75

出力(dBm)

周波数(GHz)

WR15出力パワー

代表値

最小値


表3. オーダー情報

キーサイトのモデル番号 VDIパーツ番号周波数レンジ(GHz) 概要

E8257DV01 WR1.0AMC 750 – 1,100 WR1.0信号発生器用周波数エクステンダーE8257DV1B WR1.5AMC 500 – 750 WR1.5信号発生器用周波数エクステンダーE8257DV02 WR2.2AMC 325 – 500 WR2.2信号発生器用周波数エクステンダーE8257DV02B WR2.8AMC 260 – 400 WR2.8信号発生器用周波数エクステンダーE8257DV03 WR3.4AMC 220 – 330 WR3.4信号発生器用周波数エクステンダーE8257DV05 WR5.1AMC 140 – 220 WR5.1信号発生器用周波数エクステンダーE8257DV06 WR6.5AMC 110 – 170 WR6.5信号発生器用周波数エクステンダーE8257DV08 WR8.0AMC 90 – 140 WR8.0信号発生器用周波数エクステンダーE8257DV101 WR10AMC 75 – 110 WR10信号発生器用周波数エクステンダーE8257DV121 WR12AMC 60 – 90 WR12信号発生器用周波数エクステンダーE8257DV151 WR15AMC 50 – 75 WR15信号発生器用周波数エクステンダー

1. 図16のように、オプションA30（0～ 30 dB可変メカニカルアッテネータ）が使用可能。

表2. 仕様

概要仕様コネクタ

RF入力レベル標準周波数 7～ 13 dBm 2.92 mm（メス）高周波－3～ 3 dBm 2.4 mm（メス）

RF出力タイプ VDI精密フランジ UG-387/UM振幅変調 TTL/AM入力 0～ 5 V、最大1 kHz BNC（メス）

電源用ACライン電源入力 100～ 240 Vac、3.5 A 50～ 60 Hz

NEMA 5-15P（米国およびカナダ）

表1. 特性導波管バンド

周波数レンジ (GHz)

RF入力モード逓倍係数 RF入力周波数 (GHz)

出力パワー (dBm)

代表値最小値

WR1.0 750 – 1,100標準 81 9.3 – 13.6

－23 －33ハイ 27 27.8 – 40.7

WR1.5 500 – 750標準 54 9.3 – 13.9

－21 －30ハイ 18 27.8 – 41.7

WR2.2 325 – 500標準 36 9.0 – 13.9

－10 －18ハイ 12 27.1 – 41.7

WR2.8 260-400標準 24 10.8 - 16.7

－6 －12ハイ 12 21.7 - 33.3

WR3.4 220 – 330標準 18 12.2 – 18.3

－2 －8ハイ 9 24.4 – 36.7

WR5.1 140 – 220標準 12 11.7 – 18.3

4 0ハイ 6 23.3 – 36.7

WR6.5 110 – 170標準 12 9.2 – 14.2

8 2ハイ 4 27.5 – 42.5

WR8.0 90 – 140標準 9 10 – 15.6

9 3ハイ 3 30 – 46.7

WR10 75 – 110標準 6 12.5 – 18.3

14 10ハイ 3 25.0 – 36.7

WR12 60 – 90標準 6 10.0 – 15.0

15 11ハイ 3 20.0 – 30.0

WR15 50 – 75標準 4 12.5 – 18.8

20 17ハイ 2 25.0 – 37.5


各E8257DVxx 信号発生器用周波数エクステンダーに付属のアクセサリ：

2.92 mm（オス） - 2.92 mm（オス）同軸ケーブル、長さ1.2 m

3.5 mm（メス） ‐ 3.5 mm（メス）アダプターUSBメモリ（ドキュメントと校正データを含む）9 VのDC電源

ウェブリソース

詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。www.keysight.co.jp/find/SG_mmwave

www.keysight.co.jp/find/PSG

www.keysight.co.jp/find/SA-mmwave

www.keysight.co.jp/find/MXG

www.keysight.co.jp/find/EXG

VDIの信号発生器用周波数エクステンダーの詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。www.vadiodes.com

図16.　VDI社のシグナル・アナライザ用周波数エクステンダーとオプションA30可変メカニカルアッテネータ。


myKeysight

www.keysight.co.jp/find/mykeysightご使用製品の管理に必要な情報を即座に手に入れることができます。

www.keysight.com/go/quality

Keysight Technologies, Inc.DEKRA Certified ISO 9001:2008 Quality Management System

契約販売店

www.keysight.co.jp/find/channelpartnersキーサイト契約販売店からもご購入頂けます。お気軽にお問い合わせください。

© Keysight Technologies, 2013 - 2016Published in Japan, April 27, 20165991-3162JAJP0000-00DEPwww.keysight.co.jp

受付時間 9：00-18：00 （土・日・祭日を除く）

[email protected]

TELFAX

キーサイト・テクノロジー合同会社

0120-421-345 (042-656-7832)0120-421-678 (042-656-7840)

本社〒192-8550 東京都八王子市高倉町9-1

www.keysight.co.jp

keysight technologies keysightマイクロ波信号発生器用ミリ …keysightマイクロ...

Documents