ibm connect2014 に参加して(テクてく技術者夜会)
DESCRIPTION
テクてく技術者夜会 2014年2月 IBM Connect 2014 フィードバックセミナーにて発表TRANSCRIPT
IBM Connect 2014 に参加して
2014/02/19株式会社ソルクシーズ
吉田武司
特記事項
• 本資料の掲載内容は、できる限り正確を期するように努めてはおりますが、いかなる明示または暗黙の保証も責任も負いかねます。
• 本資料の情報は、使用先の責任において使用されるべきものであることを、あらかじめご了承ください。
• 掲載情報は不定期に変更されることもあります。他のメディア等に無断で転載する事はご遠慮下さい。
• 当資料をコピー等で複製することは、執筆者の承諾なしではできません。
• また、当資料に掲載された製品名または会社名はそれぞれの各社の商標または登録商標です。
IBM Connect とは?• 米 Lotus が同社製品の製品戦略など紹介するイベントとして始まった• 2013年から名称が Lotusphereから IBM Connect に変更• 今年で21回目の開催• IBM Collaboration Solutions 関連の製品を中心とした技術やソリューションに関する数百におよぶセッションや展示などが行われる
• 今年は Kenexa World Conference も併設
場所
• アメリカ合衆国フロリダ州オーランド• ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのホテルで開催(ドルフィン&スワン)
オーランド• フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート
• ケネディ・宇宙センターも近く
• 日本との時差は14時間
• 本来1月末は温暖でとても過ごし易いはずなのですが、今年は天候が悪く寒い日が多かった
フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート
楽しいテーマパークが集まっている。仕事ではなく遊びで(も)来たい場所!
アニマルキングダム
ハリウッド・スタジオエプコット
マジックキングダムユニバーサル・スタジオ
会場
• メインは、– スワンホテル– ドルフィンホテル
ちなみに・・・
ドルフィンホテルのドルフィンは、ドルフィンフィッシュ(シイラ、マヒマヒ)のことらしい・・・
日本からの参加メンバー
29名(ユーザー、パートナー)
+
15名( IBM社員)
=
44名
※団体以外で参加されている方も含まれています
スケジュール
• 基本、朝8~18時までセッションがあります
時差ボケの上に、とにかくハード…
参加セッション 1/26(日)①• Energizing Life's Work Through Strong Partnerships
– Best Performance - Messaging & Collaboration• リコージャパン株式会社様
– Distinguished Business Achievement – Japan• コムチュア株式会社様
参加セッション 1/26(日)②• Master Class: XPages Scalability
– XPagesのパフォーマンスおよびスケーラビリティについて、アーキテクチャーからの注意点、考え方、ツールの使用方法などをデモを踏まえてのセッション。詳細については、後日出版される「Mastering XPages, Second Edition, Chapter 20 Advanced Performance Topics」にも記載
• Notes and Domino on Premises and in the Cloud
参加セッション 1/27(月)①• Connect 2014 Opening General Session: Energizing
Life's Work– 今回の IBM Connect で注目を集めた一つである Mail Next の発表
– Teamstudio Unplugged が Best of Show and Chief Technology Officer (CTO) Award でWinner を受賞しました。
参加セッション 1/27(月)②• #UserBlast 2014!
– ノーツクライアントの更なる便利な使い方についての紹介
• IBM Messaging and Collaboration: Innovations and Priorities for Today and Tomorrow– メッセージ&コラボレーション製品の現状と今後についてのセッション
• IBM Mobile Collaboration Strategy and Advancements for a Mobile World
参加セッション 1/28(火)①• Creating an Open Source Unplugged Mobile Controls
User Group
• Widgets, Live Text and Now OpenSocial: Linking Your Data to the World!– ノーツスタンダード版クライアントで利用可能なWidgets, Live Text,
OpenSocial などの具体的な使い方をデモを交えての解説– コーディングなしで、社内・社外のWeb サービスと連携できる便利な機能…しかし、日本ではあまり利用されていないような…
– 今後スタンダード版を導入したユーザー様で合う業務がある場合は積極的に提案していきたいと再確認
参加セッション 1/28(火)②• IBM Notes Browser Plug-in : Leverage Your IBM
Notes Application Investment in a Browser – Domino 9.0 からの新機能であるブラウザプラグインについての解説– 基本的に、Domino アプリケーションを改修なしでブラウザから利用できる。また、ノーツのエンジンを呼び出して動作しているので非互換の問題が出づらい仕組みにはなっている。これにより、ブラウザベースの社内ポータルに Notes/Domino の画面を直接埋め込むなどの方法など従来にない方法も取れるようになった。
– 制限事項はあるが大変興味深い技術。使い方によっては大変有効
参加セッション 1/28(火)③• The Power of Social Software in the Enterprise
• IBM Domino Policies: Deep Dive and Best Practices– Domino のポリシーのアーキテクチャー、お勧めの設定、トラブルシューティングなどについてのセッション
• IBM Worklight for IBM Domino Developers– Mobile ネイティブアプリケーション開発ツールであるWorklight を使用する際の Domino 側の設定などについて解説
参加セッション 1/29(水)①• General Session: Energizing Life's Work through Innovative
Design– 事例紹介
• Be Open - Use Web Services and REST in XPagesApplications– Domino 8.5 より利用可能となった REST サービス(DDS)についてのセッション
– 外部アプリケーションからノーツのデータを利用方法としては、今後増加すると手法です。
参加セッション 1/29(水)②• IBM Domino 9 XPages at SMC Corporation: See how
XPages can drive business forward – 日本に本社がある SMC 株式会社様のXPages アプリケーションの事例紹介
– 機器の証明書(日本語、英語)などを作成できるアプリケーションやタブレットなどで撮影した機器の画像を簡単にサーバーへアップロードするアプリケーションなどの紹介
– XPages& Mobile デバイスを組み合わせて様々な業務効率化を図るシステムをすばやく開発して活用している。このスピード感が重要
参加セッション 1/29(水)③• Building a Bridge to Hybrid SmartCloud for Your IBM
Notes Applications – IBM Notes Application をクラウド上に移行する製品の説明– 大規模ユーザーでないとメリットがない
• A Performance Boost for your IBM Notes Client– Notes クライアントのパフォーマンスチューニングについてのセッション
• Creating State-of-the-Art Web Applications with IBM Domino REST Services– Domino 8.5 より利用可能となった REST サービス(DDS)についてのセッション
参加セッション 1/30(木)①• Improving Your IBM Domino Designer Experience
– ドミノデザイナーの今までの簡単な歴史から詳細な設定、使い方、カスタマイズ方法
– Eclipse プラグインによる機能拡張は今まで利用していなかったのでぜひ試してみたい
• XPages Mobile Development in IBM Domino 9.0.1 and Beyond– XPages で Simple Page コントロールを用いた Mobile アプリケーションの作成についてのセッション
参加セッション 1/30(木)②• Next Generation Project Management: Collaborating
Inside and Outside the Box– プロジェクト管理の各フェーズでどのように IBM Connections を利用すればよいのかの紹介
– Connections API を利用した外部アプリケーションとの連携– ユーザーへの説明の際には実際の業務でどのように利用するかの具体例が重要
• Connect 2014 Closing General Session– NASA よりゲストを招いての火星探査プロジェクトについてのセッション
セッション以外のイベント
• Business Partner Buffet Lunch 1/26(日)• Welcome Reception 1/26(日)• Business Partner Reception 1/27(月)• Conference Special Event 1/28(火)
– 今年は、ハリウッド・スタジオを貸し切り~♪• Japan Dinner 1/29(水)
毎日何らかのイベントあり
ここからは・・・
• 今回参加して私の感じたことを中心に述べたいと思います。
• 実際に IBM Connect で話された内容と違う部分(多々)がありますがご了承下さい。
1)今年のセッションの傾向は?
• 基調講演でも Notes/Domino の話はなかった。それに、セッションも少ないような気がする…今後どうなるのか心配…
というわけで調べてみました
• セッション数は 408件– リピートセッション、BoFなども含む
• 以下のワードをセッションタイトルに含む数を調べてみました
–単純な文字列比較です。重複ありSocial
Notes or DominoExperience
CloudConnectionsWorkforce
Mobile
SametimeXPages
WebSphereAnalyticsTravelerBig DataWorklight
Life's WorkDocs
iNotesBrowser Plug-in
※ Kenexa関連
グラフにすると・・・Social を含むものが1番多い
Notes or Domino を含むのも思ったより多かった但し SmartCloud Notes(11件), Notes Traveler(3件),
iNotes(1件), リピートセッションも多い
単一の技術としては多い方?
Kenexa World Conference として併設
Notes/Domino に関するセッションの一例• IBM Domino Policies: Deep Dive and Best Practices • A Performance Boost for your IBM Notes Client • Creating State-of-the-Art Web Applications with IBM Domino REST Services • Improving Your IBM Domino Designer Experience • IBM Notes Browser Plug-in : Leverage Your IBM Notes Application Investment
in a Browser• IBM Worklight for IBM Domino Developers • IBM Domino 2013 and Beyond• What's New in IBM Notes• What's New In IBM Domino Objects: By Example• Make Your Business Open and Social using IBM Notes Social Edition 9.0.1• IBM Notes and Salesforce CRM Integration Customer Case Study• Big Data in Domino? Yes! • AD + SAML + Kerberos + IBM Notes and Domino = SSO! • IBM Domino 64bit - All You Need to Know
赤字は参加したセッション
結局どうなのか?
• 昨年 Notes/Domino 9.0 を発表してしまって新しいネタがなかった
• IBM としては、新しい IBM Connections などを押して行きたい。しかし、Notes/Domino もいまだに無視できないシェアがある
• IBM 自身、Notes/Domino に替わる新しいヒット商品を出したいがうまくいっていないジレンマを抱えている
2)第3のプラットフォーム SMAC• IBM が今後力を入れていく分野
– Social Business, Mobile, Analytics(Big data), Cloud
• 企業の動向– IBM : SoftLayer買収– MS : クラウド&エンタープライズ部門の副社長であったナデラ氏の CEO 就任
– ITmedia : IT基盤の新潮流http://www.itmedia.co.jp/enterprise/subtop/features/omp/software1205.html
• 特集記事:創業210年のミツカングループがiPadを本格導入した理由
• セッションの傾向に現れている
3)人(個人)に注目した考え
• テーマ「ENERGIZING LIFE’S WORK」• OGS 最初のスライド
• Smarter Workforce (適材適所)
+個人へ
自分は何ができる
自分自身の価値
役立っている
必要とされている
心を躍らせてくれる
仲間がいる
活躍できる
連携・効率・スピードの時代
+ナレッジ・コミュニケーションアップの時代
+個人の活性化の時代
モチベーションアップモチベーションアップ!!!!
• 社内だけでなく社外も含み、すべてをつなげるようなシステムが必要
4)今までなかったつながりから新しい価値の創造を
人事
カスタマーサービス
営業 IT顧客
マーケティング
顧客
顧客
パートナー
社内 社外
Social BusinessSocial BusinessAnalyticsAnalytics
パートナー
5)Mail NextIBM が開発中の次世代のメール製品
タスクなどをカード形式で表示
スケジュール
会議の情報
Inbox へ
今現在のメール製品
• Outlook, Gmail, Yahoo, etc. どれもメール製品は同じようなデザインになっている
Mail Next では人を中心としたデザインを前面に出している
顔アイコンからメール、チャット、会議召集などのアクションが取れる
顔アイコンはそこかしこにある
・日本で顔写真は…・並び順は役職順?
・社外の人はどうなるんだろう?・使いこなせるのか?
・Notes/Domino はどうなるの?
結局、この inbox ボタンを速攻で押しそう…
紹介された画面(1)
顔写真にカーソルをあわせると、メールやチャット、ファイル共有、会議召集、コミュニティへの招待などのアクションが表示される
紹介された画面(2)
メールのディスカッション形式表示
紹介された画面(3)
メールの宛先などに含まれている人との関係図のようなものが表示されている?
Mail Next に対する感想• メールに関しては登場以来ほとんど変化が無くそろそろ新しい試みがあっても良いと思う。
• 使いこなすのは大変そうだけど業務でかなりの時間を割いているメール関連の業務に変化をもたらしてくれるかもしれない新しい試みなので期待したい!
• ビジネスとして利用していくにはまだまだ課題が多いですが、今後出てくるだろうα, β テストに期待したいところ!? 来年の IBM Connect ではより詳しい情報が出てくるでしょう。
IBM Champion について• 「IBM Champions for ICS とは」より抜粋
– http://www.ibm.com/developerworks/jp/lotus/library/2013champ_ics_guide/
– IBM Notes/Domino、IBM Connections などの ICS (Lotus) 製品に対して高い技術力を持ち、テクてく Lotus 技術者夜会での講師を行う、XPages技術者コミュニティーやノーツコンソーシアムなどのコミュニティーに積極的に参加するなど、テクニカルコミュニティーに対して多大なる貢献をいただいている技術者が認定されています。
• ICS 以外にも DB2 やWebSphereの Champions もあります。
IBM Champion になれば IBM Connect でちょっといいことが・・・
• IBM Connect の参加費無料(約$2,000)• OGS を中央前列の特等席で参加• 名札 ? に IBM Champion のリボン• セッションの合間に紹介スライド
• 朝食会、昼食会、スイートルームで休憩
• 世界の Champion 達と写真撮影
最後に• Notes/Domino だけではなくグループウェア・ソーシャルウェアが今後どうなっていくのかは、これからの数年間が重要!
• 世界の経営者は「いつでも」「どこでも」自分達のペースで仕事ができる環境を従業員に与え、より力を発揮できるように動き出しています。今後日本がどのように向き合っていくのか?どのように組み込んでいくのか?その動きによって日本は大きく変わっていくと強く感じています。
• IBM 様には日本のユーザー・パートナーに向けて積極的な情報発信をお願いします。
• セッションで得られる情報も大事ですが、それ以上に様々な人達と知り合え、いろいろな議論ができる濃い一週間を体験できました。知り合った方とは Facebook などで帰ってきてもつながっています。
次回次回 IBM Connect 2015IBM Connect 201511月月2424日(土)~日(土)~2929日(木)日(木)
ご清聴ありがとうございました