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①BBGからコピー、半年間が入るようにする。 ②高さ8cm、幅24cmくらいで貼付け 1 ③黄色背景が隠れるように移す。 ■IMM通貨先物ポジション(CME建て玉、非商業+非報告) ■相場変動要因 ①IMM先物のEXCELから、グラフをコピー ②図・拡張メタファイルで貼付 ③高さ8cm/幅12cmくらいで 黄色背景が消えるように重ねる。 ④下の金利見通しとずれないよう、 書式→配置→でそろえる ■米エコノミックサプライズ指数とドルインデックス ■今月の市場分析と展望 【 ドル高・円安 要因 】 【 ドル安・円高 要因 】 ・米大統領選へ向けた政治不透明感の高まり(ドル高) ・新型コロナワクチン開発の進展(ドル安) ・米経済対策法案の協議難航(ドル高) ・菅首相による早期解散総選挙(円高) ・企業のM&A等の直接投資や年金・生保等の外物投資に伴う円売り需要(円安) ・国内経済指標の悪化を受けた株安(円高) ・日銀追加緩和に対する期待の高まり(円安) ①IMM通貨先物ポジション(左上図) 9/22時点の円先物ポジションはネット後、43,644枚の円ロング。直近で円ロングポジション が縮小していた8/25時点(ネット後30,163枚)と比べ拡大している。 ②米エコノミックサプライズ指数とドルインデックス(左下図) エコノミック・サプライズ指数は各種経済指標の結果と市場の事前予想との乖離幅を指数化 したもので、今年に入り同指数の下落とともにリスクオフのドル買いが強まった。その後、 同指数の大幅反発等を材料にドル売りが進んでいたものの、米追加経済対策の与野党合意が 難航している中、同指数は再び弱含んでおり、ドルの買い戻しが進みやすいと予想する。 ③来月のドル/円見通し:底堅い展開を見込む 11/3に米大統領選が迫り、両候補の討論会(全3回。9/29、10/15、10/22)に注目が集ま るなか、討論会の内容やそれを受けた支持率の変化により、市場は上下に振らされる展開が 見込まれる。直近の報道ではこれまで劣勢であったトランプ氏の支持率が回復してきてお り、不透明感を嫌う株式市場の重石となりそうだ。また、米追加経済対策について、超党派 の議員らが妥協案をまとめたと報道されているが、合意は大統領選後になる可能性が高いこ とも、株価の軟調推移につながりやすく、リスクオフのドルの買い優勢の展開を予想する。 尤も同局面では円買いも入ることが予想され、ドル/円は一方向の上昇とはならないだろ う。 ①04/27:日 日銀、積極的な国債購入とCP・社債購増額を決定 ⑤07/23:米 新規失業保険申請件数が3月以来、初めて増加に転じる ⑥08/14:米中 米中第一段階合意の履行状況に関する貿易協議を延期 ⑨08/28:日 安倍首相が退陣を表明 ⑩09/10:米 米民主党、上院共和党の追加景気対策法案を阻止 ⑪09/14:日 自民党総裁選、菅義偉官房長官が新総裁に決定 ⑫09/16:米 FOMC、23年末までゼロ金利維持予想 ⑦08/19:米 7月FOMC議事要旨にてYCC導入には否定的との見解が示される ⑧08/27:米 パウエルFRB議長がインフレ率2%を超える期間の容認を表明 ④06/07:米 FRBがYCC導入を検討しているとの報道 ②05/07:米 FF金利先物マイナス金利織り込み ③06/05:米 5月非農業部門雇用者数変化、失業率の改善 Forex Monthly 10 月為替相場展望 USD/JPY 10月の予想レンジ:104.00 107.50 USD/JPY(過去6か月間の推移) マーケット金融ビジネスユニット 為替ダイレクトディールチーム 2020年9月29日作成 ( 出所:Bloomberg ) ( 出所:Bloomberg ( 出所:Bloomberg

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Page 1: Forex Monthly 10月為替相場展望...Forex Monthly 10月為替相場展望 USD/JPY 10月の予想レンジ:104.00 ~ 107.50 USD/JPY(過去6か月間の推移) マーケット金融ビジネスユニット

①BBGからコピー、半年間が入るようにする。

②高さ8cm、幅24cmくらいで貼付け 1

③黄色背景が隠れるように移す。

■IMM通貨先物ポジション(CME建て玉、非商業+非報告) ■相場変動要因

①IMM先物のEXCELから、グラフをコピー

②図・拡張メタファイルで貼付

③高さ8cm/幅12cmくらいで 黄色背景が消えるように重ねる。

④下の金利見通しとずれないよう、

書式→配置→でそろえる

■米エコノミックサプライズ指数とドルインデックス ■今月の市場分析と展望

【 ドル高・円安 要因 】 【 ドル安・円高 要因 】

・米大統領選へ向けた政治不透明感の高まり(ドル高) ・新型コロナワクチン開発の進展(ドル安)

・米経済対策法案の協議難航(ドル高) ・菅首相による早期解散総選挙(円高)

・企業のM&A等の直接投資や年金・生保等の外物投資に伴う円売り需要(円安) ・国内経済指標の悪化を受けた株安(円高)

・日銀追加緩和に対する期待の高まり(円安)

①IMM通貨先物ポジション(左上図)

9/22時点の円先物ポジションはネット後、43,644枚の円ロング。直近で円ロングポジション

が縮小していた8/25時点(ネット後30,163枚)と比べ拡大している。

②米エコノミックサプライズ指数とドルインデックス(左下図)

エコノミック・サプライズ指数は各種経済指標の結果と市場の事前予想との乖離幅を指数化

したもので、今年に入り同指数の下落とともにリスクオフのドル買いが強まった。その後、

同指数の大幅反発等を材料にドル売りが進んでいたものの、米追加経済対策の与野党合意が

難航している中、同指数は再び弱含んでおり、ドルの買い戻しが進みやすいと予想する。

③来月のドル/円見通し:底堅い展開を見込む

11/3に米大統領選が迫り、両候補の討論会(全3回。9/29、10/15、10/22)に注目が集ま

るなか、討論会の内容やそれを受けた支持率の変化により、市場は上下に振らされる展開が

見込まれる。直近の報道ではこれまで劣勢であったトランプ氏の支持率が回復してきてお

り、不透明感を嫌う株式市場の重石となりそうだ。また、米追加経済対策について、超党派

の議員らが妥協案をまとめたと報道されているが、合意は大統領選後になる可能性が高いこ

とも、株価の軟調推移につながりやすく、リスクオフのドルの買い優勢の展開を予想する。

尤も同局面では円買いも入ることが予想され、ドル/円は一方向の上昇とはならないだろ

う。

①04/27:日 日銀、積極的な国債購入とCP・社債購増額を決定

⑤07/23:米 新規失業保険申請件数が3月以来、初めて増加に転じる

⑥08/14:米中 米中第一段階合意の履行状況に関する貿易協議を延期

⑨08/28:日 安倍首相が退陣を表明

⑩09/10:米 米民主党、上院共和党の追加景気対策法案を阻止

⑪09/14:日 自民党総裁選、菅義偉官房長官が新総裁に決定

⑫09/16:米 FOMC、23年末までゼロ金利維持予想

⑦08/19:米 7月FOMC議事要旨にてYCC導入には否定的との見解が示される

⑧08/27:米 パウエルFRB議長がインフレ率2%を超える期間の容認を表明

④06/07:米 FRBがYCC導入を検討しているとの報道

②05/07:米 FF金利先物マイナス金利織り込み

③06/05:米 5月非農業部門雇用者数変化、失業率の改善

Forex Monthly 10月為替相場展望

USD/JPY 10月の予想レンジ:104.00 ~ 107.50

USD/JPY(過去6か月間の推移)

マーケット金融ビジネスユニット 為替ダイレクトディールチーム

2020年9月29日作成

( 出所:Bloomberg )

⑤⑥

(出所:Bloomberg)

(出所:Bloomberg)

Page 2: Forex Monthly 10月為替相場展望...Forex Monthly 10月為替相場展望 USD/JPY 10月の予想レンジ:104.00 ~ 107.50 USD/JPY(過去6か月間の推移) マーケット金融ビジネスユニット

■IMM通貨先物ポジション(CME建て玉、非商業+非報告) ■相場変動要因

■英国政治イベント発生時のポンド/円およびユーロ/円の推移 ■今月の市場分析と展望

【 ユーロ高・ドル安 要因 】 【 ユーロ安・ドル高 要因 】

・新型コロナワクチン開発の進展(ドル安) ・欧州圏での新型コロナウイルス感染再拡大(ユーロ安)

・米追加緩和観測の高まり(ドル安) ・Brexit後の欧州・英国通商協定への不透明感の高まり(ユーロ安)

・米大統領選へ向けた政治不透明感の高まり(ドル高)

・米経済対策法案の協議難航(ドル高)

①IMM通貨先物ポジション(左上図)

9/22時点のユーロ先物ポジションはネット後、239,413枚のユーロロング。ロングポジショ

ンは先月からは縮小しているが、未だ過去最大水準圏であるため巻き戻しには注意が必要。

②英国政治イベント発生時のポンド/円およびユーロ/円の推移(左下図)

ユーロ/円とポンド/円は共に欧州通貨のため元々同方向に動くことが多いが、英国の国民投

票におけるEU離脱決定(2016年)やメイ英首相辞任報道(2019年)など、欧州圏でのネガ

ティブヘッドラインが流れた局面では一層相関性が高まった。今月ジョンソン英首相が提出

した国内市場法案に対しEUが強く反発するなど両者の対立は深まっており、10/15-16のEU

首脳会議を挟んで交渉決裂への警戒感が更に強まり、ポンド安に連れてユーロ売り圧力が強

まる展開に注意が必要だ。

③来月のユーロ/ドル、ユーロ/円見通し

1日あたりの新型コロナ感染者数が欧州地域で過去最多となり、一部地域では再び外出制限が

再開されたことで欧州圏の経済回復期待が後退している。英国とEUの通商交渉も難航してい

ることから引き続きユーロ売りが進みそうだ。また、米国では最高裁判事や追加経済対策を

巡り共和党と民主党の対立が激化していることや、米大統領選の先行き不透明感の高まりを

材料にリスクオフのドル買いも入るとみており、ユーロ/ドルは弱含む展開を予想する。な

お、ユーロ/円はリスクオフの円買いが入ることで下値を試す展開となるだろう。

⑦08/21:欧 8月ユーロ圏製造業PMIおよびサービス業PMIの回復が鈍化

⑧08/28:日 安倍首相が退陣を表明

⑨09/01:欧 ECB高官「為替レートは目標ではないが、ユーロ/ドル水準は重要」

⑩09/07:英 ジョンソン英首相「EUとの合意成立は10/15までに必要」

⑪09/10:欧 ECB総裁「ユーロ相場を議論したが為替レートは目標でない」

⑫09/21:欧 ECB総裁「ユーロ上昇を極めて注意深く見守っている」

⑥08/19:米 7月FOMC議事要旨でYCC導入には否定的な見解が示される

➀04/27:日 日銀、積極的な国債購入とCP・社債購増額を決定

➁05/18:欧 独・仏、EU復興基金創設提案で合意

③06/04:欧 ECB、パンデミック緊急購入プログラムを6000億ユーロ拡大

④06/25:欧 ECB、レポ・ファシリティーで非ユーロ圏の中銀にも流動性供給

⑤07/21:欧 EU首脳会議、復興基金で合意成立

EUR/USD 10月の予想レンジ:1.1200 ~ 1.1900EUR/JPY 10月の予想レンジ:118.00 ~ 126.00

EUR/USD(オレンジ線、右目盛)、EUR/JPY(黒線、左目盛) (過去6か月間の推移)

マーケット金融ビジネスユニット 為替ダイレクトディールチーム

2020年9月29日作成

Forex Monthly 10月為替相場展望

( 出所:Bloomberg )①

⑤④

⑦⑧⑥

(出所:Bloomberg)

(出所:Bloomberg)

(出所:Bloomberg)

Page 3: Forex Monthly 10月為替相場展望...Forex Monthly 10月為替相場展望 USD/JPY 10月の予想レンジ:104.00 ~ 107.50 USD/JPY(過去6か月間の推移) マーケット金融ビジネスユニット

改善方向ではある

が、勢いは低下して

いる。8月のハード

データは大半が未発

表。9月のPMI速報は

小幅改善。

改善方向は続いてい

るが勢いは低下。9月

の景況感は総じて改

善したがサービス業

PMI悪化が懸念され

る。

星取DIは、インフレ指標・対外収支を除く経済指標について、経済活動上向きの指標の数の比率から、経済活動下向きの指標の

数の比率を差し引いたもの。DIは、「+100~-100」のレンジで推移し、数値が大きいほど、経済活動上向きの指標が多い。

「0」は、経済活動上向き・下向きの指標数が拮抗していることを示す。

星取DIは5-8月に4ヵ

月連続プラスとなっ

たが、感染再拡大の

影響か、改善の勢い

は落ちている模様。

7-8月に景況感データ

の悪化でプラス幅が

縮小。ハードデータ

は改善が優勢。9月も

景況感はまちまちで

開始。

Forex Monthly 10月為替相場展望

マーケット金融ビジネスユニット 為替ダイレクトディールチーム

2020年9月29日作成

星取DI推移グラフ

(出所:Bloomberg・Reutersのデータをもとに三井住友信託銀行が算出)

-15

-10

-5

0

5

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-50

0

50

100

2016/7 2017/1 2017/7 2018/1 2018/7 2019/1 2019/7 2020/1 2020/7

世界

世界鉱工業生産(オランダ経済統計局)前年同月比%

-10

-5

0

5

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-100

-50

0

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2016/7 2017/1 2017/7 2018/1 2018/7 2019/1 2019/7 2020/1 2020/7

米国

実質GDP前年同期比%

-10

-5

0

5

10

-100

-50

0

50

100

2016/7 2017/1 2017/7 2018/1 2018/7 2019/1 2019/7 2020/1 2020/7

日本

実質GDP前年同期比%

-15

-10

-5

0

5

10

15

-100

-50

0

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100

2016/7 2017/1 2017/7 2018/1 2018/7 2019/1 2019/7 2020/1 2020/7

ユーロ圏

実質GDP前年同期比%

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月 火 水 木 金 土 日

1 2 3 4

日10年国債入札 英保守党大会

→10/7

チェコ上院選挙----→ キルギス議会選挙

5 6 7 8 9 10 11

G20貿易相会合(リヤド) 豪RBA理事会 日5年国債入札 リトアニア議会選挙

日30年国債入札 タジキスタン大統領

ユーログループ財務相 豪連邦政府予算案 選挙

会合 EU財務相理事会

米副大統領候補討論会

米3年国債入札 米10年国債入札 米30年国債入札

12 13 14 15 16 17 18

IMF・世銀年次総会(テレビ会議)-------→10/18 ニュージーランド UNCTAD総会

G20財務相・中央銀行総裁会議(ワシントン) 総選挙 (バルバドス)

EU首脳会議------→ →10/23

CIS首脳会議(タシケント) ボリビア大統領選

ギニア大統領

米大統領候補討論会 選挙

19 20 21 22 23 24 25

豪RBA理事会議事録 日20年国債入札 ウクライナ地方

選挙

米大統領候補討論会

米5年インフレ連動

米20年国債入札 国債入札

26 27 28 29 30 31

APEC財務相会合(クアラルンプール)→10/28 日銀政策決定会合(展望レポート)--→ ジョージア議会

日2年国債入札 選挙

タンザニア総選挙 ECB金融政策会合 コートジボワール

大統領選挙

米 2年変動国債入札

米 2年国債入札 米 5年国債入札 米 7年国債入札

(その他のイベント)

・(1-8日)中国国慶節・中秋節

・(6日)火星最接近

本資料は当マーケット金融ビジネスユニット為替ダイレクトディールチームの見解を記したものであり、当社としての見通しとは

必ずしも一致しません。本資料のデータは各種の情報源から入手したものですが、正確性、完全性を全面的に保証するものではあ

りません。また、作成時点で入手可能なデータに基づき経済・金融情報を提供するものであり、投資勧誘を目的としたものではあ

りません。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願い申し上げます。

マーケット金融ビジネスユニット 為替ダイレクトディールチーム

2020年9月29日作成

経済指標&イベントカレンダー(2020年10月)

Forex Monthly 9月為替相場展望