ピペットマン2 1.ピペットマンの動作原理 ピペットマンは...

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1 ピペットマン 本当に正しい使い方、ご存知ですか

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Page 1: ピペットマン2 1.ピペットマンの動作原理 ピペットマンは エアディスプレイスメント方式 →空気をクッションにして吸引・吐出 一般的に研究室で使用されるほとんどの

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ピペットマン本当に正しい使い方、ご存知ですか

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1.ピペットマンの動作原理

☆ ピペットマンはエアディスプレイスメント方式→空気をクッションにして吸引・吐出

一般的に研究室で使用されるほとんどのサンプルに適します

【空気が影響する誤差要因】・液体の特性・温度-密度、蒸気圧、揮発性、粘度

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1.ピペットマンの動作原理

☆ それ以外だと・・・ポジティブディスプレイスメント方式→空気を挟まず、サンプルにピストンが接触

エアディスプレイスメント方式では再現性の落ちる以下のサンプルに適します・高粘性(蜂蜜など)・高揮発性(アセトンなど)・高密度(水銀など)

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2.ピペットの選び方

☆ ピペットには沢山の種類があります

以下の条件を満たすピペットをお選びください

分注量が最大容量範囲以下

かつ最大容量に最も近い

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2.ピペットの選び方

☆ 【20µL】分注に最適なものはどれでしょう

容量範囲外です

10µL以上は精度保証されません

最適です、最も精度が高く

安定した分注が可能です

使用可能ですが、P-20の方が

より高い精度で分注できます

P-100最大:100µ

最小:20µL

P-10最大:10µL

最小:1µL

P-20最大:20µL

最小:2µL

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3.チップの付け方

☆ ピペットはチップに対して垂直に

☆ 挿しこむときは軽くひねる

☆ マルチは前後に振るように

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3.チップの付け方

☆ 間違ったチップの付け方を続けると・・・

図のように、変形や摩耗に繋がり

気密性を保てず、漏れの原因となります

上手く付かない

摩耗

隙間ができる

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4.目盛りの合わせ方

☆ 視差誤差を防ぐには・・・目盛りを読む時は

片目で正面から

☆ バックラッシュによる誤差を防ぐには・・・目盛りを合わせる時は

大きい容量→小さい容量この隙間が

誤差の元

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5.液体の吸い方

☆ プッシュボタンは第一ストップまで

☆ ピペットは液面に対して垂直吸う位置は中央、沈める深さは適切に

表1. 吸引容量別のチップを沈める深さ

0.2~1μL

1~100μL

101~1000μL

1001~10mL

1mm 2~3mm 2~4mm 3~6mm

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5.液体の吸い方

☆ 吸い上げる時はゆっくりと、

引き上げきってから少し待機

表2. モデル別の引き上げ後の待ち時間

モデル 時間

P2~P200 1秒

P1000 2~3秒

P5000 / P10mL 4~5秒

早すぎると・・・

飛び跳ねて内部に溶液が!

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6.プレリンスの必要性

☆ チップ交換後と設定容量を増やした時は

プレリンスを忘れずに

【プレリンスで改善できる誤差要因】

・ピペット内部の蒸気圧

・チップ表面の濡れ具合

・周辺湿度の変化

実際にチップを付け、分注したい液体で

吸引・吐出を5回程度繰り返す動作

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7.液体の吐き出し方

☆ プッシュボタン

第一ストップまでゆっくりと

一呼吸してから最後まで

☆ 仕上げの拭いとりを忘れずに

チップは内壁に擦りつけるように

(8~10mm程度拭う)

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8.おわりに

☆ ご紹介

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