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マルチモード マイクロプレートリーダー Thermo Scientific Varioskan LUX

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  • マルチモードマイクロプレートリーダーThermo Scientifi c Varioskan LUX

  • 2

    Varioskan LUX

    すべてのアプリケーション・測定技術の要求に対応研究者の要求に合わせて機器を調整することができ、研究の対象によって機器をアップグレードすることも可能です。以下の測定技術をサポートしています。• 吸光測定(紫外・可視、光路長補正機能)• 蛍光測定(FRET測定を含む)• 発光測定(フィルター測定・BRET測定を含む)• 時間分解蛍光測定(TR-FRET・HTRF®測定を含む)• AlphaScreen™/AlphaLISA™測定

    Varioskan LUXの特長• 5つの測定方法:エンドポイント測定カイネティック測定スペクトルスキャニング測定マルチポイント測定(下方蛍光測定時のみ)カイネティックスペクトル測定

    • アッセイの最適化(スペクトルスキャニング測定)• 研究内容に合わせたモジュール追加のアップグレードシステム

    • ディスペンサーによる試薬の分注と同時に測定可能• セルベースアッセイ最適化内蔵ガスコントロールモジュールがCO2/O2濃度を調整

    • シグナル強度に合わせた自動ダイナミックレンジ選択機能

    • スマートセーフティーコントロール機能操作エラーから機器とサンプルを守ります。

    • 直感的なコントロールとデータ分析(Thermo Scientific™ SkanIt™ソフトウェア)

    • 自動キャリブレーション機能と自己診断機能

    自在な波長選択性波長の選択は、フィルターまたはモノクロメーターから測定技術ごとに最適な方法で行われます。• モノクロメーターによる吸光測定と蛍光測定• フィルターによる時間分解蛍光測定とAlphaScreen測定

    • 波長選択を伴わない発光測定(フィルターによる波長選択も可能)スペクトルスキャニング機能はアッセイに適した測定波長を特定することに非常に役立ちます。

    Thermo Scientific™ Varioskan™ LUXマルチモードマイクロプレートリーダーは、測定が困難なアプリケーションにおいても信頼性の高い結果を迅速に得ることができます。幅広いアッセイへの対応を求められるバイオサイエンスの研究のために設計されており、吸光測定・蛍光測定を標準で備えています。また高感度な発光測定とAlphaScreen測定および時間分解蛍光測定用モジュールをオプションで追加可能です。

    吸光 蛍光 発光 時間分解蛍光 AlphaScreen

  • 3

    セルベースアッセイを最適化するCO2/O2コントロールモジュールCO2/O2の濃度を正確かつ同時にコントロールするように設計されたガスコントロールモジュールが、セルベースアッセイに必要な時間と作業を減らします。インキュベーターから、測定のたびにサンプルを移動する必要がなく、細胞はVarioskan LUXの庫内で適切な環境で生育されます。モジュールは、機器の内部に搭載されるため、別途スペースを確保する必要はありません。また、ガス濃度は測定中を通してトレーサビリティー確保のためSkanItソフトウェアにレポートされ、測定結果に整合性・信頼性を与えます。

    正確な温度コントロールVarioskan LUXは、温度コントロール(室温+4˚C~45˚C)が可能なインキュベーターを内蔵しており、酵素アッセイやセルベースアッセイなどの多くの実験に適しています。独自のインキュベーション機能で庫内の空気を温めるだけでなくマイクロプレートを囲むプレートキャリアーも温めることができます。さらに、マイクロプレートの上に位置するヒーターをわずかに高い温度にすることで、マイクロプレートのフタへの結露を防ぎ長時間のカイネティック測定でも安定した測定が可能です。細胞アッセイや酵素アッセイなど、多くのアプリケーションで有効です。

    試薬分注機能正確な試薬分注を可能にするディスペンサーを2台まで搭載可能です。試薬の分注と同時に測定を行うため、フラッシュタイプの発光反応やカルシウムアッセイおよび多様なカイネティック測定アプリケーションの重要な初期反応とそれに続くカイネティック反応を正確に測定できます。測定ステップ中の任意の順番、およびカイネティック測定中の任意のタイミングで試薬を分注でき、ATP測定やレポータージーンアッセイなどの多段階にわたるアッセイをサポートします。さらに自動分注機能により研究者や実験日時の間での誤差を抑え、再現性の良い結果が期待できます。

    上部ヒーター

    上方測定位置

    プレート

    下方測定位置

    プレートアダプター

    プレートキャリアー

    独自のインキュベーターが安定した測定を実現

    操作が簡単なディスペンサーは正確な分注をサポート

    SkanItソフトウェアにより簡単にCO2/O2濃度を制御可能

  • 4

    サンプルごとの感度調整が一切不要な自動ダイナミックレンジ選択機能サンプルの濃度に合わせて機器の調整は必要ありません。多くのマイクロプレートリーダーでは、測定ごとにダイナミックレンジ(読み取りの幅)を手動で調整する面倒な作業が必要ですが、Varioskan LUXの自動ダイナミックレンジ選択機能は、このような作業を必要とせず、測定ウェル内のシグナルの強度に合った適切な測定レンジを自動的に選択します。この機能により、一貫性のある確かな測定が約束されます。図Aは、他のマイクロプレートリーダーとVarioskan LUXの測定感度とダイナミックレンジを示しています。他の機器では、高感度の設定ではダイナミックレンジが狭くなり(約3桁)、ダイナミックレンジを広くしようとすると、測定感度が100倍程度損なわれます。Varioskan LUXは、高い測定感度と幅広いダイナミックレンジを同時に実現します。低濃度のサンプルから高濃度のサンプルまで、一切の調整が必要なく、測定が可能です。

    スマートセーフティーコントロールスマートセーフティーコントロール機能は、機器にダメージを与えたり、測定を妨げたり、時間や試薬を浪費するような操作エラーを未然に防ぐ機能を搭載しています。Varioskan LUXは、以下のような自動チェック機能を搭載しています。• プレートチェック機能:マイクロプレートがプレートトレイにセットされていない場合に測定または試薬の分注を行いません。

    • プライムチェック機能:ディスペンサーへの試薬のプライミングをチェックします。

    • ディスペンサーポジションセンサー:ディスペンサーヘッドが正しい場所にセットされていることを確認します。

    • ボリュームチェック機能:マイクロプレートへの過剰な量の試薬分注を防止します。

    • シェイカーチェック機能:プレートフォーマットに応じてシェイキングパラメーターを調整し、液の飛散を防止します。

    図A ダイナミックレンジの比較

    セーフティーコントロール機能

    Varioskan LUX : 自動ダイナミックレンジ設定

    他のプレートリーダー X : 高濃度に適した手動の設定

    他のプレートリーダー X : 低濃度に適した手動の設定

    他のプレートリーダーXは、ゲイン設定を高感度に調整するとダイナミックレンジの幅が狭くなります。

    Varioskan LUXは感度と広いダイナミックレンジを同時に実現します。

    他のプレートリーダーXは、ダイナミックレンジを広げると100倍程度の感度が損なわれます。

    蛍光シグナル

    フルオレセイン(pmol/well)

  • 555

    直感的な操作を可能にするSkanItソフトウェア新しくなった制御解析用SkanItソフトウェアは、簡単に測定プログラムを作成できます。• プログラムの内容が一目で分かるセッションツリーとレイアウト機能

    • 豊富な解析機能:エクセルエクスポート、5パラメーターロジスティックス、カイネティックデータ解析、スペクトルデータ解析

    • 多様な言語設定:日本語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ロシア語、中国語(簡体字)

    • 研究開発のためのリサーチエディション(標準添付)• FDAの21CFR Part11に対応したドラックディスカバリーエディション(オプション)

    自己診断機能と自動キャリブレーション機能Varioskan LUXでは、起動時の自己診断機能により、全機能チェックと動作機構、電子システム、光学系の調整が自動で行われます。また、測定の直前や測定間にも自動的にキャリブレーションが実施され、アッセイ間での比較が可能なデータを取得します。

    セッションツリーとプレートレイアウト

    SkanItソフトウェアの特長• 直感的な操作により測定ステップの作成が簡単• 視覚的なツールとアイコン• 内蔵計算機能で複雑なデータ解析も簡単に• 1クリックでデータをMicrosoft™ Excel™にエクスポート• 多様なエクスポートファイル形式(.xlsx、.pdf、.xml、.txt)• 測定実行後に測定結果のレポートファイルをE-mailで送信• ライセンスフリー:必要な複数台のコンピューターにソフトウェアのインストールが可能• 測定データを連続的にデータベースに保存:突然の電源オフや事故にともなう測定の中断などによるデータの消失を防止

  • 6

    創薬研究ツール、Fluo-4カルシウムアッセイキットFluo-4 Direct Calcium Assay Kit(F10471)カルシウム濃度変化を高感度で検出し、培地交換や洗浄作業などの従来のステップを省略できる優れた製品です。Varioskan LUXを用いて、Gタンパク質共役受容体(以下、GPCR)の活性化に応答して変化する培養細胞中の遊離細胞質カルシウム(Ca2+)濃度を測定しました。

    GPCRは、細胞応答を引き起こす細胞内の多様なシグナル伝達経路の活性化を通じて、細胞外からのいくつかの生化学的シグナルを伝達します。GPCRが関与する二つの主要なシグナル伝達経路の一つとして、アセチルコリン受容体の一種、ムスカリン性アセチルコリン受容体が作用する際のホスファチジルイノシトールシグナル伝達経路が知られています。

    GPCRの活性化に応答して変化する培養細胞中の遊離細胞質カルシウム(Ca2+)の濃度を測定しました。測定にはラットのM1ムスカリン性アセチルコリン受容体を過剰発現するCHO細胞を使用しました。細胞は37˚C、5%CO2条件下で増殖させた後、30,000細胞を含む50μLの培地をプレートの底面から測定可能な96ウェルオプティカルボトムプレート(ブラック、カタログNo.165305)の各ウェルに播種し、24時間細胞培養器で培養しました。Fluo-4 Direct Carcium kitのローディング溶液を50μL、各ウェルの細胞に直接添加し、プレートを37˚Cで30分間、続けて室温で30分間インキュベートします。その後、細胞に異なる容量の2μM Carbachol溶液を分注して同時に蛍光シグナル(Ex490nm/Em520nm、下方測定)のカイネティック測定を開始します。(結果:図B~D参照)

    結果、Varioskan LUXとFluo-4 Direct Assayキットを組み合わせることで、ムスカリン性アセチルコリン受容体の活性化により誘導された培養細胞中の遊離している細胞質カルシウム(Ca2+)の濃度の変化を確実に測定できることが示されました。https://tools.thermofisher.com/content/sfs/brochures/LCD-VarioskanLUX-GPCR-AN-EN.pdf

    図B  CHO細胞株中のM1ムスカリン受容体の刺激応答による細胞質内のカルシウムレベルの上昇を解析した結果。カルシウムイオン結合性の受容体を通じて刺激するアゴニストとして1μM Carbacholを使用。

    図C  M1ムスカリン受容体を発現しているCHO細胞質内のCarbacholの濃度依存性をカイネティック測定のベースライン補正を行った蛍光値として可視化。

    図D  Carbachol濃度依存性カルシウム応答(ΔRFU)を、SkanItソフトウェアの4パラメーターロジスティックス(4PL)標準曲線を適用して計算した結果(R2=0.993)。

    Time [s]

    Sig

    nal

    151050

    0

    1

    2

    3

    4

    95 nM

    Time [s]

    Sig

    nal 182 nM

    400 nM

    667 nM

    1 μM

    1,33 μM

    25201510500.0

    0.5

    1.0

    1.5

    2.0

    2.5

    3.0

    3.5

    4.0

    4.5

    Concentration [μM]

    0.5 1

    6

    3

    0

    Wavelength 490/520

    各種の試薬を用いてさまざまな解析を実現

  • 7

    Quant-it Assay Kit and Reagent、核酸の微量定量用アッセイキットおよび試薬UV吸光測定法より正確にdsDNA、ssDNA、RNAを定量できる製品で、精度も高く、より幅広い濃度のサンプルを検出できます。製品の詳細、サンプル数による製品選択ガイドはウェブサイトをご覧ください。www.thermofisher.com/quant-it

    ELISAキット全1000製品以上の豊富なラインナップで3000以上の文献へ引用。2017年より、旧Affimetrix社、eBioscienceブランドのELISAキットも弊社で取り扱いを開始いたしました。豊富になったラインナップから、目的にぴったりのELISAキットを探すには、ターゲット名で簡単に探せる検索ツールをご利用ください。

    ELISAキット検索ツールwww.thermofisher.com/ELISA

    手間を最小限に抑えるならCoated ELISAから、最適なキットをお選びください。経済的なタイプをお求めの場合はUn Coated ELSAから、最適なキットをお選びください。

  • 8

    創薬研究ツール:cAMP HTRFスクリーニングアッセイcAMP Gs HiRangeキット(Cisbio Bioassays社、カタログ番号62AM6PEB)cAMP Gs HiRangeキットは、Cisbio Bioassays社の製品で、サイクリックAMP(以下、cAMP)の直接定量を目的としています。その原理は、時間分解蛍光(TR-FRET)を用いたHTRF®*1テクノロジー(均一時間分解蛍光)に基づいています。Gタンパク質共役受容体(GPCR)のセカンドメッセンジャーであるcAMPの細胞内レベルの測定を行います。このアッセイは、細胞によって産生されたcAMPと蛍光化合物d2で標識されたcAMPとの間の競合的イムノアッセイに基づいており、サンプル中のcAMPの濃度に反比例するので、定量が可能となります。GPCR、Gタンパク質GαsおよびGαi共役発現細胞株におけるGαsおよびGαi共役受容体に対するアゴニストおよびアンタゴニスト効果の測定を可能にします。図Eにアッセイの概要を示します。

    標準曲線は図Fに示すように、SkanItソフトウェアで作成し、4パラメーターロジスティックスを使用してS/Nを示す別のパラメーターであるdelta F値を計算しました。図Fは1ウェルあたり1000、3000および10000CHO細胞に異なる濃度のフォルスコリンでcAMP産生を活性化させました。なお、cAMP分解を抑制するために、ホスホジエステラーゼ阻害剤であるIBMXを化合物緩衝液に添加しました。すべてのHTRFアッセイについて、結果はアクセプター(665nm)とドナー(620nm)の波長を測定し、その比率を算出しました。また、すべてのサンプルについて3回測定しました。図Gは、細胞密度の異なるcAMPレベルに対するフォルスコリンの効果を示します。ここでは細胞陰性対照を低対照として使用し、最も低いフォルスコリン濃度を有する試料を高対照として使用しました。このシステムにより、Z’値は0.94と非常によい結果となりました。結論として、Varioskan LUXは、使いやすさとHTRFアッセイのための高性能ツールの両方を提供します。https://tools.thermofisher.com/content/sfs/brochures/LCD-VarioskanLUX-GPCR-AN-EN.pdf

    *1 HTRF®はCisbio Bioassays社の商標登録です。*2 図EはCisbio Bioassays社提供

    図E アッセイの概要*2

    図F cAMPの標準曲線Y軸はdelta F(%)X軸はcAMPの濃度

    図G フォルスコリンの濃度とdelta F(%)青線:1,000細胞/ウェル赤線:3,000細胞/ウェル緑線:10,000細胞/ウェル

    Conc.[nMf]0

    0

    1000

    2000

    3000

    4000

    0.01 1 100

    Sig

    nal

  • 9

    セルベースアッセイを最適化する内蔵型ガスコントロールモジュールVarioskan LUXは、オプションでガスコントロールモジュールを内蔵することにより、機器内部のCO2/O2濃度をコントロールすることが可能です。セルベースアッセイや嫌気性菌の増殖試験などに要する時間と労力を大幅に低減します。セルベースアッセイや嫌気性菌の増殖試験は、新薬の開発や基礎研究の分野で幅広く用いられており、経時変化を追う実験では生育環境を一定に保たなければなりません。培地中のpHや温度、あるいは低酸素状態を正しい生育環境で維持するため、マイクロプレートを測定のたびにインキュベーターからプレートリーダーへ、またはその逆へと持ち運ぶ煩雑な作業が必要でした。ガスコントロールモジュールを機器内部に搭載し、標準装備のインキュベーション機能と併用することで、長時間にわたる測定の間であってもプレートをインキュベーターへ出し入れする作業が不要となり、生きた状態での細胞や菌の増殖、多くのセルベースアッセイアプリケーションや幅広いカイネティック測定が飛躍的に簡単になります。アッセイに応じたガス濃度の設定はSkanItソフトウェアにより行われます。CO2濃度を0.1%から15%の間で、O2濃度を1%から21%の間で調整することができます。また測定中のガス濃度はすべて自動的に記録され、トレーサビリティーも確保されます。

    • 使用したプレートおよび試薬:Thermo Scientific™ Nunc™ エッジプレート 2.0(96ウェル)(#167425)Thermo Scienti f ic™ PrestBlue™ Cel l Viabi l i ty

    Reagent(A-13261)

    HeLa細胞を96ウェル エッジプレート内(A1~B5, 10well)に同数播き、PrestoBlue試薬を加えます。Varioskan LUXのガスコントロールモジュールを用いて37˚C、5% CO2濃度の条件下で72時間培養の増殖曲線を得ました。96ウェル エッジプレートは周囲のモートに滅菌水や培養液を満たすことで、蒸発バッファーとして機能し、長時間のインキュベーション中でもエッジ効果に伴うリスクを最小限に抑えることができます。PrestoBlue試薬は細胞の生存に影響を及ぼさず細胞が生きている状態で継続的に使用でき、生細胞の数に応じて蛍光を発する試薬です。Varioskan LUXで蛍光カイネティック測定(Ex560nm/Em590nm、下方測定)を行った結果を示します(図H)。プレート外周のエッジ効果を抑えつつ最適な環境下で生細胞の増殖曲線を72時間測定することができました。

    エッジプレートの外周のモートに滅菌水を1.7 mL加え、蒸発による外周ウェルのエッジ効果を抑制。

    図H  Hela細胞の増殖曲線をCO2 5%、37˚Cの条件下で72時間の蛍光カイネティック測定を行いました。測定にはPrestoBlue試薬を使用。

    Time[h]0 20 40 60

    500

    400

    300

    200

    100

    Sig

    nal

    Wavelength 560/590

  • 10

    ORAC法は国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)により改良法が見い出され、弊社も参画した共同試験により標準化されたプロトコルが存在します。ORAC法を導入検討しているお客様には、抽出から測定までのソリューションをご提案することが可能です。

    抗酸化能測定(ORAC法)ORAC*法における前処理から測定までを実施する装置やツール、ソリューションをご提供しています。農産物や食品の抗酸化能の測定方法にはいくつか種類がありますが、もっとも注目を浴びているのがORAC法です(図I)。ORAC法では、標準化された抽出および測定方法により、抗酸化能を定量的・客観的に測定できます。弊社は抽出から測定までトータルにサポートするシステムを提供しているため、初めてアッセイを行うユーザーでも安心してアッセイ系を構築できます。ORAC法を実施する際に、常に安定したデータを得るために、特に抽出の作業と蛍光測定の作業は重要です。*Oxygen Radical Absorbance Capacity

    抽出/抗酸化成分の経時劣化(酸化)を避けるため、迅速な抽出が必要です。作業者の熟練度の差による抽出操作のばらつきなどが測定結果の再現性に直結します。高速溶媒抽出装置Thermo Scientific™ Dionex™ ASE 350は、高速かつ効率的な抽出により、目的の抗酸化成分を余すことなく回収します。24本のサンプルから親油性・親水性の抗酸化成分を自動で抽出し、研究者の手作業を必要としないため、夕方に仕掛けて翌朝に回収することも可能です。

    蛍光測定/ORAC法では、活性酸素による蛍光試薬の分解(化学反応)を測定します。反応速度を揃えるため、蛍光測定時の温度を均一に保つことが重要です。マルチモードマイクロプレートリーダー Varioskan LUXは、プレートホルダーの庫内だけでなく、プレートキャリアー自体も設定温度に温める 高精度温度制御により、正確なORAC測定が可能です。高速溶媒抽出装置やプレートリーダー以外にも、チップの緩みや脱落の心配がないThermo Scientific™ Finnpipette™ F1-ClipTip™は、試薬を加え混和する作業を迅速に行える大変便利なツールです(図J)。

    Dionex ASE 350とVarioskan LUXをご購入のお客様を対象としてORAC法の簡易マニュアルと、プレートリーダーを制御するSkanItソフトウェアには、ORAC法に特化したセッションファイルを用意しています。

    図I  ORAC法の流れ。サンプル溶液が抗酸化能をもつ場合、抗酸化物質により活性酸素が消費され、蛍光減少速度が遅延。グラフのようなサンプルと標準の蛍光プロットに囲まれた面積を求め、ORAC値を算出。

    図J ORAC法に用いる当社ソリューション

    SkanItソフトウェアによるORAC測定の簡単操作。専用のセッションファイルもあり測定の失敗はありません。グラフはブランクと標準物質のTroloxを4段階希釈した際のH-ORAC測定を実施した結果。

    高速溶媒抽出装置Dionex ASE 350

    + Finnpipette F1クリップチップ• チップが脱落しないマルチピペット

    • すべてのサンプルを正確に分注

    • 迅速な操作に便利!!

    Nuncマイクロプレート

    推奨品

    マルチモードマイクロプレートリーダー

    Varioskan LUX

  • 11

    仕様吸光測定プレートタイプ 6-384ウェルプレート波長選択方式 二重モノクロメーター測定波長域 200 - 1000nm光源 キセノンフラッシュランプ測定範囲 0 - 6.0 Abs直線性 0 - 4 Abs(96ウェルプレート), 450nm, ±2%  0 - 3 Abs(384ウェルプレート), 450nm, ±2%

    正確性 0.003 Absまたは±2%のどちらか大きい方、 200 - 399nm測定時(0 - 2 Abs)0.003 Absまたは±1%のどちらか大きい方、 400 - 1000nm測定時(0 - 3 Abs)

    精度 SD

  • オーダーインフォメーションカタログNo. 製品名 価格Varioskan LUX 標準モデルVL0000D0 上方蛍光 吸光モデル ¥4,850,000VL0L00D0 上方蛍光 吸光 発光モデル ¥5,500,000VL0L0TD0 上方蛍光 吸光 発光 時間分解蛍光モデル ¥6,100,000VL0LA0D0 上方蛍光 吸光 発光 アルファスクリーンモデル ¥6,200,000VL0LATD0 上方蛍光 吸光 発光 アルファスクリーン 時間分解蛍光モデル ¥6,800,000VLB000D0 上方下方蛍光 吸光モデル ¥5,450,000VLBL00D0 上方下方蛍光 吸光 発光モデル ¥6,100,000VLBL0TD0 上方下方蛍光 吸光 発光 時間分解蛍光モデル ¥6,700,000VLBLA0D0 上方下方蛍光 吸光 発光 アルファスクリーンモデル ¥6,800,000VLBLATD0 上方下方蛍光 吸光 発光 アルファスクリーン 時間分解蛍光モデル ¥7,400,000Varioskan LUX 1ディスペンサーモデルVL0000D1 上方蛍光 吸光 モデル ディスペンサー1台付 ¥5,400,000VL0L00D1 上方蛍光 吸光 発光モデル ディスペンサー1台付 ¥6,050,000VL0L0TD1 上方蛍光 吸光 発光 時間分解蛍光モデル ディスペンサー1台付 ¥6,650,000VL0LA0D1 上方蛍光 吸光 発光 アルファスクリーンモデル ディスペンサー1台付 ¥6,750,000VL0LATD1 上方蛍光 吸光 発光 アルファスクリーン 時間分解蛍光モデル ディスペンサー1台付 ¥7,350,000VLB000D1 上方下方蛍光 吸光モデル ディスペンサー1台付 ¥6,000,000VLBL00D1 上方下方蛍光 吸光 発光モデル ディスペンサー1台付 ¥6,650,000VLBL0TD1 上方下方蛍光 吸光 発光 時間分解蛍光モデル ディスペンサー1台付 ¥7,250,000VLBLA0D1 上方下方蛍光 吸光 発光 アルファスクリーンモデル ディスペンサー1台付 ¥7,350,000VLBLATD1 上方下方蛍光 吸光 発光 アルファスクリーン 時間分解蛍光モデル ディスペンサー1台付 ¥7,950,000Varioskan LUX 2ディスペンサーモデルVL0000D2 上方蛍光 吸光 モデル ディスペンサー2台付 ¥5,900,000VL0L00D2 上方蛍光 吸光 発光モデル ディスペンサー2台付 ¥6,550,000VL0L0TD2 上方蛍光 吸光 発光 時間分解蛍光モデル ディスペンサー2台付 ¥7,150,000VL0LA0D2 上方蛍光 吸光 発光 アルファスクリーンモデル ディスペンサー2台付 ¥7,250,000VL0LATD2 上方蛍光 吸光 発光 アルファスクリーン 時間分解蛍光モデル ディスペンサー2台付 ¥7,850,000VLB000D2 上方下方蛍光 吸光モデル ディスペンサー2台付 ¥6,500,000VLBL00D2 上方下方蛍光 吸光 発光モデル ディスペンサー2台付 ¥7,150,000VLBL0TD2 上方下方蛍光 吸光 発光 時間分解蛍光モデル ディスペンサー2台付 ¥7,750,000VLBLA0D2 上方下方蛍光 吸光 発光 アルファスクリーンモデル ディスペンサー2台付 ¥7,850,000VLBLATD2 上方下方蛍光 吸光 発光 アルファスクリーン 時間分解蛍光モデル ディスペンサー2台付 ¥8,450,000ガスコントロールモジュールオプションVLGAS001 ガスコントロールモジュール(工場取り付け) ¥1,600,000制御用PC81110781 SkanIt制御用PC Office無 ¥250,00081110783 SkanIt制御用PC Office付 ¥350,000

    • Varioskan LUXには最大8枚のフィルターを搭載することが可能です。• 時間分解蛍光測定、AlphaScreen測定では測定内容に応じたフィルターが必要となります。• 発光測定では直接測定だけでなく、下記のフィルターを使用して測定することも可能です。

    カタログNo. 製品名 価格時間分解蛍光測定用フィルターF49210 TRF エミッションフィルター 490nm(HBW10nm、D25)(for Terbium) ¥115,000F52010 TRF エミッションフィルター 520nm(HBW10nm、D25)(for Terbium TR-FRET acceptor) ¥115,000F62010 TRF エミッションフィルター 620nm(HBW10nm、D25)(for Europium) ¥115,000F66510 TRF エミッションフィルター 665nm(HBW10nm、D25)(for Europium TR-FRET acceptor) ¥115,000AlphaScreen AlphaLISA測定用フィルターF57177 AlphaScreen エミッションフィルター 571nm(HBW77nm、D25mm)(for AlphaScreen) ¥115,000F61520 AlphaScreen エミッションフィルター 615nm(HBW20nm、D25mm)(for AlphaLISA) ¥115,000発光測定用フィルターF42550 発光フィルター 425nm(HBW50nm、D25mm) ¥115,000F46080 発光フィルター 460nm(HBW80nm、D25mm) ¥115,000F47040 発光フィルター 470nm(HBW40nm、D25mm) ¥115,000F48020 発光フィルター 480nm(HBW20nm、D25mm) ¥115,000F51060 発光フィルター 510nm(HBW60nm、D25mm) ¥115,000F51530 発光フィルター 515nm(HBW30nm、D25mm) ¥115,000F52530 発光フィルター 525nm(HBW30nm、D25mm) ¥115,000F53030 発光フィルター 530nm(HBW30nm、D25mm) ¥115,000F61060 発光フィルター 610nm(HBW60nm、D25mm) ¥115,000F610LP 発光フィルター 610nm(ロングパス、D25mm) ¥115,000F640LP 発光フィルター 640nm(ロングパス、D25mm) ¥115,000

    サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社

    www.thermofi sher.com

    LP-SPA17-09

    facebook.com/ThermoFisherJapan @ThermoFisherJP

    TEL:0120-753-670 FAX:[email protected]

    ラボプロダクツ事業部

    本製品は研究用にのみ使用できます。診断目的およびその手続き上での使用はできません。Microsoft™ Excel™はマイクロソフト社の登録商標です。AlphaScreen™、AlphaLISA™はパーモンエルマー社の登録商標です。HTRF®はCisbio Bioassays社の登録商標です。記載の価格は2017年4月現在の希望小売価格です。消費税は含まれておりません。製品の仕様、外観、価格は予告なく変更させていただく場合がございます。