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情報リテラシ第二 第3回
http://www.e.gsic.titech.ac.jp/~ykuno/index.html
*テーマ2「科学技術文書執筆」の2回目。
Tex文書作成の基本事項を押さえましょう。
*クラウド上のアプリ利用*
• Overleafはクラウド上のアプリなので、ブラウザの画面で登録後、毎回ログインして使います。https://ja.overleaf.com/
•自分のパソコンにアプリをインストールする必要がありません。
• プロジェクト(文書ファイル)を作ったら、保管場所はクラウド上です。手元のパソコンには、ダウンロード操作 でファイルを持って来れます。
•サービスの利用者どうしでデータ共有が可能です。良かったらお知り合い同士でやってみましょう。文書の共同執筆や相互チェックに役立ちます。
プロジェクトに、既存の別のファイルを持ってきて使えるようにする操作の事をアップロードと言います。
Overleaf使い方先週の補足
フルスクリーンビュースプリットスクリーンビュー
Overleafで編集中のビュー(表示)について• Overleafを使う文書作成のとき、2つのビューが利用できます。
A. フルスクリーン画面
(1) ブラウザの画面を、パソコンの画面いっぱいにする
(2) Overleafの画面の右上の を使ってフルスクリーン画面のビューにして作業する
というのが最も標準的と考えられているのかもしれません。
B. スプリットスクリーン画面
を押すと、もうひとつのスプリットスクリーン画面と交互に切り替わります。
フルスクリーン表示について
• フルスクリーン画面では、左側にTeX文書のソースファイル(main.tex)を編集できるエディタの画面が表示され、右側にその出来上がりPDF文書が表示されます。
• エディタで文書を編集し(保存操作不要)、PDF文書の上の再編集ボタン(再コンパイル)を押したら、新しいPDF文書が確認できます。
フルスクリーン表示で困ること
• ブラウザを画面いっぱいにしていると、他のこと(別の資料を見ながら執筆するとか、執筆の途中で必要になった調べ物など別の事をする)というのがやりにくくなります。
• このためブラウザ以外のものが使えるよう、ブラウザを画面いっぱいでなくして小さくしていくと、今度はOverleafの編集画面が使いづらくなってしまいます。
スプリットスクリーン表示について
• フルスクリーン表示をやめて、スプリットスクリーン表示にして、main.texの編集画面を使うと、エディタでの編集画面が広くとれます。
• その時は、ctrl-s(使えない場合があるようですが便利なキーボードショートカットです)で再コンパイルでき、PDFファイルを表示します。
• ctrl-sが使えない時は、PDFファイルを表示してから再編集ボタンを押します。(右上の表示切替でフルスクリーン画面に切り替えて再編集ボタンも可能です)
フルスクリーン画面 コードロケーション 機能
• 左側の.texファイルのテキストの一部や行をマウスで塗って、「→」ボタン(PDFのコードロケーションに進む)を押すと、PDFファイルの対応場所が分かります。
コード側(.texソースコード) PDF側
●先週説明したところまで
.texファイルの雛形
出力pdf
begin{なんとか}とend{なんとか}が対で使われている時は、それで囲まれる範囲がコマンドの適用環境になる。これはdocument環境の指定で、文書の中身はここからここまで、という指定。
.texファイルの雛形に関係するコマンド
• こちらのページで解説
• https://titechcomp.github.io/y20-il2j/latex/01-documentclass.html
見出しのコマンド
• https://titechcomp.github.io/y20-il2j/latex/03-sectioning.html
段落の文章
•通常見出しを書いて、次に段落の文章を書きますが、段落の文章を書くのには、何のコマンドも必要ありません。いきなり文章を書けば良いです。
•その際、段落は一塊になるので、途中で改行して書いても、整形文書では改行はしません。
•段落を改める時は、空行をひとつ挟みます。
sample.texアップロード
.texはテキストファイル
• http://www.e.gsic.titech.ac.jp/~ykuno/index.html
• sample.texをダウンロードして下さい。プレーンテキストファイルですから、テキストエディタで中身を確認して下さい。
• Overleafで、アップロードボタン を使って、sample.tex
ファイルを読み込みます。
sample.tex
ファイルをマウスで選び、Overleafのイ
ンポート画面のこの領域に
ドラグしてきてドロップします。
sample.texとそのPDF
実習
★実習
sample.texの.texコード側と、そのPDF
側を見比べ、使い方が分かったコマンドを使って、その場でどんどん試し書きをしてみよう。新しいコマンドについて、以降のスライドで簡単に説明します。
新しいコマンドいくつか
スライドの説明の ¥ は、バックスラッシュ記号です。
abstract環境
¥begin{abstract}テキスト中に要素指定や文書整形のためのコマンドを書き込み指定することで、綺麗な文書を作り上げる。¥end{abstract}
¥documentclass[12pt,a4j]{jarticle}にしてPDF文書を作ると「概要」、¥documentclass[12pt,a4j]{article}にすると「Abstract」が書かれる。
段落とverbatim環境
段落テキストはただ書くだけ。改行2つ(空行ひとつ)で段落があらたまる。空行が入らなければ
段落はあらたまりません。打ち込んだ通りのもの(改行や記号類)を表示さけたければ、{¥tt verbatim}コマンドを使います。
●整形後の違いをみてみよう
¥begin{verbatim}段落テキストはただ書くだけ。改行2つ(空行ひとつ)で段落があらたまる。空行が入らなければ
段落はあらたまりません。打ち込んだ通りのもの(改行や記号類)を表示さけたければ、{¥tt verbatim}コマンドを使います。¥end{verbatim}
段落中で強制改行するには、その改行場所で ¥¥ と書けば改行がひとつ行われる。
文字飾り
章や節立ては、{¥tt section}や{¥tt subsection}コマンドに任せます(その方が綺麗ですし、番号を気にする必要がありません)が、文字飾りを付けることもできます。{¥small 小さい文字}、{¥LARGE 大きい文字}、{¥bf 太い字}、¥underline{下線付き}などです。
英字のコマンド名を書くのに{¥tt verbatim}のように使っている¥ttコマンドは、 タイプライタ体の書体指定。参考 http://www.latex-cmd.com/style/style.html
箇条書き:itemize環境
¥begin{itemize}¥item 何個でも¥item 箇条書きします¥end{itemize}
番号つき箇条書き:enumerate環境箇条書きの入れ子
¥begin{enumerate}¥item ひとつ¥item ふたつ¥item みっつと自動的に番号を付けます¥begin{itemize}¥item 何個でも¥item 箇条書きします¥end{itemize}¥end{enumerate}
enumerate環境の入れ子の中に入れ子で、itemize環境の箇条書き
項目説明の箇条書き:description環境
¥begin{description}¥item[ひい] 「ひい」とは「ひとつ」のことです¥item[ふう] 「ふう」とは「ふたつ」のことです¥item[みい] 「みい」とは「みっつ」のことです¥end{description}
作表: table環境
¥begin{center}¥begin{tabular}{c|ll}AND演算 & 0 & 1 ¥¥¥hline0 & 0 & 0 ¥¥1 & 0 & 1 ¥¥¥end{tabular}¥end{center}
{C|ll} c: 中央揃えl(エル): 左揃えr(アール):右揃え|(縦棒): 線引き
& 項目の区切り¥¥ 表の各行末¥hline 線引き
数式:displaymath環境
¥begin{displaymath}f(t)=¥sum_{j=1}^m a_j e^{i¥lambda_j} t¥end{displaymath}
注意: 本格的に数式を書くときは、amsmathパッケージを使う指定して書くのが普通の方法。今後説明。
改行や改ページ記号、段組み
• 段落テキスト中の強制改行 ¥¥
• 改ページコマンド ¥newpage
• 2段組 ¥twocolumn
¥begin{abstract}テキスト中に要素指定や文書整形のためのコマンドを書き込み指定することで、綺麗な文書を作り上げる。¥end{abstract}¥twocolumn¥section{ちょっと書いてみる}段落テキストはただ¥¥書くだけ。改行2つ(空行ひとつ)で段落があらたまる。
これらは、書いた場所で効き目がある。書き加えてみて、PDF文書がどう変わるか確認しよう。
面倒な文字
• 特殊文字は出し方を知っていないと表示できない
(1)「¥」をはじめとするエスケープ文字
https://titechcomp.github.io/y20-il2j/latex/04-magicletter.html
(2)数式記号など
数式モード $ $ の中で使える数式記号の一覧。
http://www002.upp.so-net.ne.jp/latex/kigou_all.html
例:バックスラッシュの出し方
本文の文章中にバックスラッシュを書くと、
そこからコマンドのはじまると解釈されてしまう。
(1)
¥begin{verbatim}
¥も書けます。
¥end{verbatim}
(2)バックスラッシュを数式モードの中の記号として書く
バックスラッシュ$¥backslash$ も書けます。
(3) Verbatimの短縮記法を使う
バックスラッシュ¥verb|¥| も書けます。
マークアップ言語の宿命として、マークアップに使うマークの記号が文書中で書かれるという問題がある。TeXのバックスラッシュ記号、htmlの<>記号を書くための特別な記法が必要。
¥section{ちょっと書いてみる}¥begin{verbatim}¥も書けます。
¥end{verbatim}
バックスラッシュ$¥backslash$も書けます。その他の記号数式記号$¥pm$、$¥S$、$¥cup$などです。特殊な文字は、¥%や¥&ですね。
バックスラッシュ¥verb|¥|も書けます。
https://titechcomp.github.io/y20-il2j/latex/本日済ませた項目(あとで読んでおく)
•論文の構造に関して
ー論文全体の体裁、論文要旨、見出し、特殊な見出し
•図表
ー表
•さまざまな項目
ー特殊な文字の扱い
数式の書き方を早く練習したい人
• https://titechcomp.github.io/y20-il2j/latex/05-simplemath.html
• https://titechcomp.github.io/y20-il2j/latex/05-simplemath.html
• https://titechcomp.github.io/y20-il2j/latex/05-simplemath.html
• https://titechcomp.github.io/y20-il2j/latex/05-mathtext.html
• 参考 https://en.wikibooks.org/wiki/LaTeX/Mathematics