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『オープンシティ戦略の理念と取り組み』
＠地方創生に向けた取組みに関するシンポジウム
～外部人材・企業との協働について～
石井 重成/Kazunori Ishii
釜石市総務企画部オープンシティ推進室長
内閣官房シェアリングエコノミー伝道師/総務省地域情報化アドバイザー
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今年度にはすべての復興住宅・宅地造成が完了し、魚市場も再建
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中心市街地の再生も着実に進展
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橋野鉄鉱山がユネスコ世界遺産に登録され、2019年はラグビーWCのホスト地域へ
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現在は復興基本計画の後期4年に位置し、“地域の自立を目指す”段階
ハード復旧 なりわい・くらし再生 持続可能性への挑戦
発災
応急・前期 H23～25
被災状況に応じた
復旧・復興
中期 H26～28
希望や可能性を
追求した復興
後期 H29～32
次世代に誇りうる取り組みにより、
地域の新たな自立を目指す
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釜石市では、約50年で6割の人口が減少
0
20,000,000
40,000,000
60,000,000
80,000,000
100,000,000
120,000,000
140,000,000
0
20,000
40,000
60,000
80,000
100,000
釜石市および日本の人口推移（1920-2015）
釜石市人口 日本人口
出所：国勢調査より作成
(人) (人)
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震災以降、社会増減数は改善傾向
出所：釜石市資料をもとに作成
＜釜石市における、社会増減数（転入数ー転出数）の推移/男女別（人・％）＞
H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29
男性 -233 -181 -265 -142 -244 -177 -248 -190 -255 -157 -178 -229 -162 -178 -133 35 -322 -6 -66 -12 -9 -40 -168
女性 -295 -245 -319 -207 -281 -231 -227 -275 -233 -175 -249 -174 -233 -218 -201 -33 -624 -49 -125 -62 -97 -79 -215
社会減/総人口 -1.0 -0.8 -1.2 -0.7 -1.1 -0.8 -1.0 -1.0 -1.0 -0.7 -0.9 -0.9 -0.9 -0.9 -0.8 0.01 -2.5 -0.1 -0.5 -0.2 -0.3 -0.3 -1.1
-1.06%
-0.87%
-1.21%
-0.73%
-1.11%
-0.87%
-1.03%
-1.03%-1.09%
-0.75%
-0.99%
-0.95%
-0.94%
-0.96%
-0.83%
0.01%
-2.52%
-0.15%
-0.52%
-0.21%
-0.30%
-0.34%
-1.12%
-3.00%
-2.50%
-2.00%
-1.50%
-1.00%
-0.50%
0.00%
0.50%
-700
-600
-500
-400
-300
-200
-100
0
100
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出生数が減り、死亡数は増加
424 417 406356
394368 377
349321 334
299 282 275 265238
286
188237 233 232
209 213191
512 498532
487
546502
538 551 555 571 591 584614 602 610
652
1064
1165
607 594622 636 633
-88 -81
-126 -131-152
-134-161
-202-234 -237
-292 -302-339 -337
-372 -366
-876
-928
-374 -362
-413 -423-442
-1000
-900
-800
-700
-600
-500
-400
-300
-200
-100
0
0
200
400
600
800
1000
1200
1400
釜石市の出生数・死亡数の推移
出生数 死亡数 出生数ー死亡数出所：リーサス資料より作成
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釜石市における人口減少・少子高齢化まとめ
✓ 急激な人口減少を経験（50年で60％減）
✓ 社会減は緩和（今後も維持・改善していく必要）
✓ 自然減は継続（長期目線＆国単位の対策が必要）
✓ 今後、高齢化率はピークアウト
総人口は減少しても、世代バランスの取れた、
活力のあるまちづくりを目指す
（100年前の釜石市民が今よりも不幸せだったとは限らない）
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総合戦略策定に関するワーキンググループ運営
FY2016 ~FY2015~
April May ~ September October November ~ February March
Strategy Website
http://kamaishi.webcrow.jp/
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復興プロセスで得た最大の資産「つながり」を生かしたまちづくり
つながり人口（関係人口） Connected Population
活動人口 Active Population
…観光客以上、移住者未満に関わりを有する人材・企業
…コミュニティ活動・経済活動へ積極的に参画する市民
＜釜石市オープンシティ戦略の基本的な考え方＞
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Case1 市民による暮らしの共有 ～体験プログラムMeetup Kamaishi
http://opencitykamaishi.jp/
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Case1 市民による暮らしの共有 ～国内初の米・Airbnb社と連携した観光振興
Memorandum of understanding forPromotion of Tourism for Both Domestic and International Visitors to Kamaishi
（October 20, 2016）
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Case1 市民による暮らしの共有 ～新法対応とイベント民泊の実証実験
＜民泊新法への対応＞ ＜イベント民泊の実証実験（総務省モデル事業）＞
ホストのすそ野拡大へ
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Case1 市民による暮らしの共有 ～国内初の米・Airbnb社と連携した観光振興
『完成したばかりのラグビースタジアムでゴールキック体験』
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Case1 市民による暮らしの共有 ～市遊休不動産を民泊推進の拠点へ
＜民泊運営のシェアリング導入案（コミュニティホスト）＞
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Case2 広域連携による移住・起業支援プログラム ～ローカルベンチャーコミュニティ～
仲見世商店街に起業を目指す若者が集う場所がオープン
https://co-ba.net/kamaishi/
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Case2 広域連携による移住・起業支援プログラム ～ローカルベンチャーコミュニティ～
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Case2 広域連携による移住・起業支援プログラム ～ローカルベンチャーコミュニティ～
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Case2 広域連携による移住・起業支援プログラム ～ローカルベンチャーコミュニティ～
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Case2 広域連携による移住・起業支援プログラム ～ローカルベンチャーコミュニティ～
地域にある資源を価値に変え、新たな経済や暮らしの豊かさを創造する、多様な生き方の集合体
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Case3 次世代を担う高校生キャリア教育 ～釜石コンパス～
+2,000 students / +350 professionals
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Case3 次世代を担う高校生キャリア教育 ～釜石コンパス～
Joint Declaration Promoting the Creation of an "Open City"
Developing a Sustainable Local Community Committed to Diversity & Inclusion
（June 24, 2016）
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Case3 次世代を担う高校生キャリア教育 ～釜石コンパス～就職を希望する釜石管内・高校生の地元就職率は増加傾向
出所：ハローワーク釜石資料より作成
＜釜石管内の高校生における地元就職率（％・人）＞
231204
252
204 207 201 196177
113100
138116 107 109
136110
48.9% 49.0%
54.8%56.9%
51.7%54.2%
69.4%
62.1%
0
50
100
150
200
250
300
0.0%
10.0%
20.0%
30.0%
40.0%
50.0%
60.0%
70.0%
80.0%
H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29
①就職希望者数 ②釜石管内への就職者数 ②/①地元就職率
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Case4 地域との多様な「関わり方」を生み出す ～釜援隊～
半官半民の地域コーディネーター・釜援隊
フリーランスとして、行政・民間・市民・外部支援者らと連携し、地域の可能性に伴走
http://kamaentai.org/
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Case4 地域との多様な「関わり方」を生み出す ～釜援隊～
釜援隊を経て、橋野地区でホースセラピー事業に取り組む
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Case4 地域との多様な「関わり方」を生み出す ～地域おこし研究員～
慶應大学大学院SFCの学生が釜石にいながら修士課程を取得可能に
http://si.sfc.keio.ac.jp/si-researcher/researcher/06nakagawa/
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Case4 地域との多様な「関わり方」を生み出す ～地域おこし企業人～
＜釜石市空き家バンクの全体像＞
LIFULL社より出向中の北辻さん
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Case4 地域との多様な「関わり方」を生み出す ～大学生インターン～
出所：復興庁HPより抜粋http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-1/fukkosousei_intern/material/20180620_daigaku-inturnship.pdf
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Case4 地域との多様な「関わり方」を生み出す ～プロボノ・副業～
都市部のビジネスパーソンを対象とするプロボノ・副業プログラム
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Case4 地域との多様な「関わり方」を生み出す ～研修・修学旅行～
多様な研修・アクティブラーニング型修学旅行が展開
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地域との多様な「関わり方」を創出していく上で、課題は最大の「商品」
交流人口
定住人口
＜外部人材の活動領域×滞在期間（イメージ）＞
行政 NPO・コミュニティ 民間
短期
長期
Work For 東北 Starting Over 三陸
右腕派遣
インターンシップ
ボランティア（個人/企業）
※ 緑色は釜石独自のプロジェクト
東北未来創造イニシアティブ
釜援隊
関係人口
ローカルベンチャーコミュニティ
民泊・体験交流
SFC地域おこし研究員
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Different Interest, Same Agenda.
多様な関係者• 行政／企業／NPO／市民
• 関与・工数割合の差異
多様な財源• 自治体／国／民間
多様な事業領域• 官でも民でもない“はざま”の領域
• 前例なし
多様な主体の異なる関心に対して、同じアジェンダを設定し、事業を立案・推進
“選ばれる”ための
理由・文脈を創出
• SDGsの適用
• シェアリングエコノミーの推進
など
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SDGsに関する取り組み：市民向けのフォーラム開催（のべ250名参加）
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SDGsに関する取り組み：SDGsを盛り込んだオープンシティ戦略の改訂（本年5月）
http://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/keikaku_torikumi/chihousousei/detail/1197597_3278.html
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SDGsに関する取り組み：SDGsを盛り込んだオープンシティ戦略の改訂（本年5月）
＜各地方創生事業はSDGsのどこに対応しているか？＞ ＜各SDGsに関連する地方創生事業は何か？＞
Goal17 パートナシップを大切にするという宣言
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SDGsに関する取り組み：スタジアム・オープニングイベントにおけるSDGs
【釜石SDGs６つの柱】
1. 釜石・三陸の豊かな食をたのしみ、学ぼう
2. 豊かな自然をたのしみ、明日につなげよう
3. 資産や資源を活かして経済を活性化しよう
4. 防災で学んだことを世界中に伝えていこう
5. 世界の人たちを迎え入れて人とつながろう
6. 老若男女がスポーツを通じて健康になろう
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釜石に暮らす/関わる可能性を最大化するエコシステムを構築すること=地方創生
個人に対する交流・移住・起業の機会提供（ローカルベンチャー/ミートアップ/インターン/UIターン）
地域内
企業・大学とパートナシップ（一部抜粋）
外部人材・UIターン
地元
フレキシブルワーク推進（プチ勤務）コミュニティデザイン（釜石〇〇会議）
次世代育成（釜石コンパス/海外プログラム）
機会提供
実証CSR・CSV
関わり・移住・起業
機会提供
ワークライフバランス
労働力の提供
機会提供
コミュニティへの愛着・貢献
人生経験の共有
コミュニティへの愛着・貢献
UBSグループ 日立製作所・JEBDA
Airbnb 慶應大学SFC
半官半民の地域コーディネート機関（釜援隊）
課題と希望の共有
専門性・熱意による地域支援
地域外
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参考）「正解」のない時代
✓ “アメリカの小学校に入学した子どもたちの65％は今は存在していない職業に就くだろう”
by キャシー・デビットソン教授/ニューヨーク市立大学大学院センター
✓ “今後10～20年で47％の仕事が自動化される可能性が高い“
by マイケル・A・オズボーン准教授/オックスフォード大学
✓ “2030年までには週15時間程度働けば済むようになる”
by ジョン・メイナード・ケインズ氏/経済学者
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参考）都市部の大企業に就職しても“明るい未来”を描きにくい
出所：日本人材機構による「首都圏管理職の就業意識調査2017」より抜粋調査対象：⁻年齢：35歳～65歳⁻従業員規模：５００名以上（サービス業）、１０００名以上（製造業）⁻一都三県に在住し東京都に勤務している正社員管理職（課長職以上）
調査手法：インターネットモニター調査（回収数：1,642）調査実施期間：2017年10月5日～16日
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参考）人生は3ステージ制から、マルチステージ制へ
『ライフシフト 100年時代の人生戦略』 リンダ・グラットン氏 P38より抜粋
こうした時代の都市と地域のあり方とは？
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釜石には、困難や逆境から立ち上がるというDNAが存在する
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最新の釜石市人口推計では、2040年で23,266人となり、2010年推計よりも改善するも、人口ビジョンで定めた目標値には届かないという結果に。
2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年
2010年推計 35,269 32,341 29,378 26,548 23,909 21,503
2015年推計 36,802 34,374 31,331 28,509 25,801 23,266
人口ビジョン目標値 36,628 34,518 32,388 30,481 28,702 27,094
0
5,000
10,000
15,000
20,000
25,000
30,000
35,000
40,000
出所：国立社会保障・人口問題研究所、『日本の地域別将来推計人口（平成30（2018）年推計）』および『日本の地域別将来推計人口（平成25年3月推計）』をもとに作成
＜釜石市における、2015年推計‐2010年推計のGAP（人） ＞
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三陸沿岸都市において、2040年時点の人口推計が改善したのは少数派。
出所：国立社会保障・人口問題研究所、『日本の地域別将来推計人口（平成30（2018）年推計）』および『日本の地域別将来推計人口（平成25年3月推計）』をもとに作成
＜三陸沿岸都市における、2015年推計‐2010年推計のGAP比較（人）＞
-14,000 -12,000 -10,000 -8,000 -6,000 -4,000 -2,000 0 2,000 4,000
石巻市
気仙沼市
女川町
大船渡市
陸前高田市
大槌町
山田町
宮古市
釜石市
2040年 2035年 2030年 2025年 2020年 2015年
