ポアメディア vp半流動培地 - eiken ·...

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ポアメディア VP半流動培地 VP試験用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1g ・・・・・・・・・・・・・7g ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5g ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10g ・・・・・・・・・・・・・・・・・・5g ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3g 酵母エキス カゼイン製ペプトン ソイペプトン ブドウ糖 塩化ナトリウム カンテン ○組 (培地 1,000mLあたり) pH7.0 ± 上記組成の培地を加温溶解し、小試験 管に分注し、高圧蒸気滅菌した後、高層 にしたものです。

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Page 1: ポアメディア VP半流動培地 - Eiken · 本品でのvp試験にはvp試薬※のa液0.2mlとb液0.1mlをそれぞれ滴下し、判定します。試薬層が赤色ないし深紅色となったものをvp試験陽

品質で信頼され技術で発展する‚栄研‘

ポアメディア�VP半流動培地

VP試験用

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1g

・・・・・・・・・・・・・ 7g

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5g

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10g

・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5g

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3g

酵母エキス

カゼイン製ペプトン

ソイペプトン

ブドウ糖

塩化ナトリウム

カンテン

○組 成(培地 1,000mLあたり)

pH7.0±

上記組成の培地を加温溶解し、小試験管に分注し、高圧蒸気滅菌した後、高層にしたものです。

Page 2: ポアメディア VP半流動培地 - Eiken · 本品でのvp試験にはvp試薬※のa液0.2mlとb液0.1mlをそれぞれ滴下し、判定します。試薬層が赤色ないし深紅色となったものをvp試験陽

○使用方法  分離培地上の集落又は新鮮培養菌を白金線で釣菌し、本品の中央に穿刺し、キャップを通気状態(図①の状態)にして、35~37℃で18~24時間培養します。  詳細については製品の使用説明書をご参照ください。

○鑑別方法  本品でのVP試験にはVP試薬※のA液0.2mLとB液0.1mLをそれぞれ滴下し、判定します。試薬層が赤色ないし深紅色となったものをVP試験陽性とし、無変化のものは陰性とします。  VP試験陽性の多くの菌は、試薬注入後数分から15分で明瞭な赤色ないし深紅色の呈色を示しますが、最終判定は室温に1時間放置した後に行います。尚、多数の菌株を同時に試験する場合には、使用時にVP試薬のA液とB液を2:1の割合で混合し、これを0.3mLずつ注加して判定します。

○機構及び特徴  本製品はListeriaのようなかなり栄養要求のむずかしい菌種を発育させるために、特に酵母エキスやソイペプトンを加え、しかもVP試験が、35~37℃、6~20時間培養で、常に安定した成績が観察できるように半流動寒天培地としたもので、ブドウ糖リン酸ペプトン培地よりも鋭敏でVP反応陽性率が高く、アセトイン産生の少ないProteus mirabilis及びコレラ菌(V. cholerae)も陽性となります。VP試験は培地中のブドウ糖がまずEmbden Meyerhof経路等を経てピルビン酸を生じ、更にブチレングリコール発酵によってアセチルメチルカルビノール(アセトイン)を形成するか否かを確認するものであり、アセチルメチルカルビノールが形成されている培地にアルカリ液を加えると空気中の酸素によって酸化され、赤色のジアセチルになり、試液層が赤変します。この反応に使用する試薬A液中のα-ナフトール及び試薬B液中のクレアチンは酸化促進剤として用いられています。Yersiniaは培養温度によりVP試験の成績が異なり、35~37℃培養では陰性、22℃培養の場合は陽性となります。

製造販売元

2011年3月作成

CMK4108

ポアメディア�VP半流動培地

製 品 名

ポアメディア�VP半流動培地

包装単位

50本

統一商品コード

026178295

貯蔵方法

2~10℃

製品コード

E-MQ036ヵ月間

有効期間

図. 試験管とキャップ位置

②密閉状態(断面図) ①通気状態(断面図)

キャップが完全に 閉まっている状態。 →嫌気培養に適した状態

キャップを開けると ポンッと音がします。

キャップを閉めると パチッと音がします。

キャップが試験管から 浮いている状態。 →通気培養に適した状態

○使用上又は取扱い上の注意 1.取扱い上の注意 1)全ての操作は微生物の取扱いに習熟した人の指導のもとに、バイオハザード対策を実施したうえで行ってください。 2)感染のおそれのある検体及び被検菌の取扱いは十分に注意してください。 3)試薬B液(クレアチン加 40w/v%水酸化カリウム水溶液)は強度のアルカリ性溶液です。誤って目や口に入らないよう、また、皮膚に付着させないよう注意してください。

4)本製品を保存する際は、凍結及び温度の急激な変化は避け、指定の貯蔵方法で保存してください。

2.使用上の注意 1)培地がくずれていた場合には、使用前に沸騰水中に数分間入れて完全に溶解した後、直ちに冷却し、高層にして使用します。溶解の際は過度の加熱は避けてください。

2)必ずキャップを通気(キャップが試験管から浮いている)状態にしてから培養してください。

(試験管キャップ開封方法) 本製品のキャップを開封する際は、キャップを人差し指と親指で軽く挟みながら押し上げると容易に開封することができます。 注意点:キャップを強く握った状態で作業すると試験管に圧がかかり、破損する可

能性がありますので注意してください。

(試験管とキャップ位置) 右図参照。

3)Yersiniaは発育至適温度が他の腸内細菌よりも低いため、低温(25℃位)で48時間以上の培養が必要です。

4)冷蔵庫(2~10℃に保存)から出した培地はすぐに使用せず、室内温度に戻してから

使用してください。冷蔵庫から出したばかりの培地に接種すると、培養後穿刺線に沿って気泡を生じ、ガス産生と見誤ることがあります。

3.廃棄上の注意 1)使用後の培地は、オートクレーブ等で滅菌処理した後、廃棄してください。 2)使用後の試薬や器具類は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律や水質汚濁防止法等に従って廃棄してください。

3)本製品の容器はガラス、キャップはポリエチレン(PE)、ケースは紙を主な材質としています。

内容については、予告なく変更することがあります。予めご了承ください。

○接種手順

(2)

※白金線を持っている右手の肘を体側で固定し、  試験管培地を持っている左手を左方向に引きます。

(1)

※高層面の中心部より管底部  まで穿刺する。

※VP試薬:

A液:6w/v%α-ナフトール・アルコール溶液 ・α-ナフトール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6g ・無水エタノール・・・・・・・・・・・・・・・・・ 100mL

B液:クレアチン加40w/v%水酸化カリウム水溶液

・水酸化カリウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40g

・クレアチン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.3g

・精製水 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 100mL