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手動ポンプ TWA、LTWATWAD、TWAZ TWAXTWAU 『取扱説明書をよく読み、内容を理解してからご使用下さい。 また、取扱説明書はいつでも読めるよう保管して下さい。 』 株 式 会 社 FILENo.TWAMN-J 14.2.7

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Page 1: 手動ポンプ TWA、LTWA、TWAD、TWAZ TWAX …osaka-jack.co.jp/man_pdf/TWAMN.pdf手動ポンプ TWA、LTWA、TWAD、TWAZ TWAX、TWAU 取 扱 説 明 書 『取扱説明書をよく読み、内容を理解してからご使用下さい。

手動ポンプ

TWA、LTWA、TWAD、TWAZ

TWAX、TWAU

取 扱 説 明 書

『取扱説明書をよく読み、内容を理解してからご使用下さい。

また、取扱説明書はいつでも読めるよう保管して下さい。 』

株 式 会 社 大 阪 ジ ャ ッ キ 製 作 所

FILE No. TWAMN-J

’14.2.7

Page 2: 手動ポンプ TWA、LTWA、TWAD、TWAZ TWAX …osaka-jack.co.jp/man_pdf/TWAMN.pdf手動ポンプ TWA、LTWA、TWAD、TWAZ TWAX、TWAU 取 扱 説 明 書 『取扱説明書をよく読み、内容を理解してからご使用下さい。

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目 次

1. 適 用 ・・・・・・・・・・ P2

2. 仕 様 ・・・・・・・・・・ P2

3. 手動ポンプの各部の名称及び構成 ・・・・・・・・・・ P3

4. 使用上の注意事項( △! 警告) ・・・・・・・・・・ P3 『人身事故防止及び機器損傷防止のための重要な事項が記載

されていますので充分に理解してからご使用下さい。』

5. 使用前の点検と準備 ・・・・・・・・・・ P6

6. 操作方法 ・・・・・・・・・・ P7

7. 分流器、ブランチ、圧力計(オプション) ・・・・・・・・・・ P7

8. 保守管理 ・・・・・・・・・・ P9

9. トラブルの内容とその原因 ・・・・・・・・・・ P10

10. 保 証 ・・・・・・・・・・ P11

11. 修 理 ・・・・・・・・・・ P11

Page 3: 手動ポンプ TWA、LTWA、TWAD、TWAZ TWAX …osaka-jack.co.jp/man_pdf/TWAMN.pdf手動ポンプ TWA、LTWA、TWAD、TWAZ TWAX、TWAU 取 扱 説 明 書 『取扱説明書をよく読み、内容を理解してからご使用下さい。

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1. 適 用

①重量物の昇降、重量物の位置決め、重量物の支持、橋梁工事、造船工事及び補修、土木及び

建築工事などの用途に使用するジャッキの駆動源にご使用下さい。

②必ず手動により操作をおこなって下さい。

③ポンプ操作は経験者または責任者の指名した人が操作をおこなって下さい。

2. 仕 様

①周囲温度範囲:-0℃~+50℃

この範囲外での使用については別途ご相談下さい。

②仕様

表1

形式

諸元

TWA

-0.3

TWA

-0.7

TWA

-0.9

TWA

-1.3

TWA

-2.3

TWA

-4

TWA

-6

TWAZ

-0.7

TWAZ

-1.3

TWAZ

-2.3

TWAX

-0.9

TWAX

-1.3

TWAU

-1.8

LTWA

-0.7

LTWA

-0.9

TWAD

-0.9

TWAD

-1.3

TWAD

-2.3

TWAD

-4

TWAD

-6

最高

使用

圧力

(MPa)

高圧 72 200 100 300

低圧 3 (LWA形のみ 1 ) 3 3 3

吐出量

(ml)

高圧 1 2 2 2 2 2 2 0.6 1 1.6 2 2 1

低圧 5 11 11 11 24 11 24 11 11 31 11 11 11

有効油量(L) 0.3 0.7 0.9 1.3 2.3 4 6 0.7 1.3 2.3 0.9 1.3 1.8

質量

約(kg)

TWA

形 3.5 6.6 7.8 8.5 13.8 13 19.5

6.6 8.5 14.8 7.8 8.5 12 LTWA

形 5.5 5.9

TWAD

形 8.8 9.5 14.8 14 20.5

作 動 油 マシン油 ISO VG 10 又は相当品

(注)TWAD形は切換弁付ポンプです。

図1.TWA形 図2.TWAD形

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3. 手動ポンプ各部の名称および構成

表2

部品№ 部品名 主機能

2 ハンドル棒 上下に操作して吐出を行う

3 ハンドル止め(フック) 使用しない時にハンドル棒を固定する。

5 エア抜きプラグ

検油棒及び給油口兼用

操作時は弛めてオイルタンク内を通気する。

又、作動油量の確認をする。

7 オイルタンク 作動油(マシン油ISO VG 10相当)を貯蔵する。

36 デリベリプラグ 内部に高圧サクションおよび高圧デリベリバルブがある。

40 デリベリプラグ 内部に低圧サクションおよび低圧デリベリバルブがある。

46 キャップ 内部に低圧安全弁がある。

53 キャップ 内部に高圧安全弁がある。

59 レリースバルブ ジャッキ排圧用バルブ(右回しで締切、左回しで開)

96 切換弁 手動操作で油の流れ方向を切換える。

複動ジャッキとの組合せの場合に使用する。

4.使用上の注意事項(警告)

4-1.ポンプ操作(△! 警告)

a.操作する前に必ずエア抜きプラグを緩めて下さい。(図3参照)

締めた状態で下降(戻し)操作するとジャッキからの戻り油でタンクが破損したり、

エア抜きプラグや検油棒等の部品や油が飛び出す恐れがあり危険です。

又、ハンドル棒が持ち上げられるため、作業者に当たって負傷する恐れもあり危険です。

図3.

b.荷重から離れて安全な位置で操作して下さい。

c.ジャッキに負荷がかかっている状態でジャッキを下降(戻り)する時、レリースバルブは

徐々に開いて下さい。急激に開くとジャッキが急降下して危険です。

d.TWAD形ポンプの場合、負荷下降時は切換弁を加圧とし、中立及び戻しには切り換えないで

下さい。負荷下降時に切換弁を中立又は戻りに切り換えるとジャッキが急降下して危険です。

e.ポンプは放り投げたり落としたりしないで下さい。破損や故障の原因となります。

f.損傷したポンプや改造及び整備不良のポンプは使用しないで下さい。

g.推奨作動油を使用して下さい。

h.安全弁の設定は最高使用圧力を超えないで下さい。

i.手動ポンプは水平位でご使用下さい。

・図4-1のように後ろ下がりに使うと吐出が悪くなります。又、給油口からの油こぼれの

原因となります。

・図4-2のような逆さ(縦)使用はバルブの内部を不具合にすることがあります。

手動ポンプの縦使用はご注文時あらかじめその旨ご指示下さい。

この取扱説明書で全ての状況をカバーすることはできません。

常に安全第一に心がけて作業を行なって下さい。

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図4-1. 図4-2.

j.作動油は充分に入れて下さい。油が少ないときはエアーを吸い込むことになります。

また、ポンプに作動油を補給する場合はジャッキを完全に戻してから補給して下さい。

k.点検、分解、調達はレリースバルブを緩めるなど残圧の排除確認後おこなって下さい。

4-2.各機器のシステム選定

a.荷重を揚げるためには十分な揚力をもったジャッキを選定してください。

複数ジャッキを連装使用する場合は、より余裕をみて選定して下さい。

b.ジャッキの所要油量に見合った油圧ポンプを選定して下さい。

c.ジャッキとポンプのセットは用途に応じた回路構成にして下さい。

d.ジャッキ、ポンプ、ホース金具等はシステムの最高使用圧力に耐えられるものを選定して

下さい。

e.TWAD形ポンプは複動ジャッキの用途にご使用下さい。

f.1台のポンプで複数のジャッキを使用する場合は分流器またはブランチ(オプション)を使用

して下さい。

4-3.ジャッキの設置

a.ジャッキの揚力を越える荷重を負荷させないで下さい。

b.ジャッキは安定した土台(基盤)の上に固定し、倒れないよう適切に支持して下さい。

c.ジャッキの荷重受部及びジャッキベースには滑らないように摩擦材(板)等を挟んで下さい。

d.ジャッキに斜め荷重や衝撃荷重を負荷させないで下さい。

e.ジャッキの中心(荷重受部中心)で垂直に荷重を受けて下さい。

f.荷重を保持する場合は持ち上げた荷重に確実なサポート(かましもの)を挿入して下さい。

g.複数のジャッキを使用するときは、均等に荷重を受けて下さい。

h.ジャッキの加圧口と戻り口の位置に注意し、接続しやすいように設置して下さい。

4-4.高圧ホース使用上の注意(警告)

4-4-1.取付け時の注意

a) ホース接続時、カップリングは確実に締め付け油圧回路を閉塞させないで下さい。

b) 複動ジャッキを伸ばすときは戻り回路を閉塞させないで下さい。

(カップリングのナット端面が相手面に当たるまで確実に締めて下さい。接続不良は

ジャッキの故障原因となり危険です。)

図5.

ig.10

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c) シール面は接合前に清掃し、異物の噛み込み等がないよう確実に締め付けて下さい。

d) テーパーねじ(R)の締め付け過ぎはねじを損傷させ、締め付け不足は油漏れの原因に

なります。Rねじ部はシールテープを使用して下さい。

e) ホースの最小曲げ半径以上になるように取り付けてください。また、締め付けトルクは 下記表を参考にしてください。 表3.

ホースの種類 ゴムホース ナイロンホース

RH6 RH9 RH12 NH5 NH8 NH11 NH15

曲げ半径(mm) 90 140 180 60 85 140 225

締付けトルク (N・m) 30 40 70 30 40 70 132

f)ホース長さに余裕を持たせ、無理な曲げや捻れを加えないよう配置してください。 ホースを長尺(5m以上)で吊り下げて使用する場合は、固定クランプでホースを支えてください。 また、水平使用の長尺ホースにおいても適宜固定クランプを設けてください。

図6. 図7. 図8.

g)折れ、曲がり(キンク) 無理な取り付けをするとホースが扁平、または折れて(キンク)、バースト等の早期不具合が発生し危険です。

4-4-2.ホースの点検、及び交換時期 下記のような場合はホースを交換してください a)ホースからの外部油漏れ時。 b)ホースの外皮が損傷し、補強層が露出した場合。 c)ホースの著しい変形(へこみ、ふくれ、キンク)が生じた場合。 d)劣化によるホース外皮に著しいクラックが発生している場合。 e)ホース両端のカシメ金具に変形が生じた場合。 f)ホースは自然劣化、疲労の蓄積などにより外観上著しい異常がなくても定期的に交換してください。

・劣化、老化の程度にもよりますが、2年を目安に交換してください。 製品に刻印されている製造年月で判断してください。 注)長時間(1年以上)使用しない場合、製品は再加圧検査を行い、 異常でないことを確認後ご使用ください。

・ホースの寿命は使用条件(圧力波形、取り付けR等)で大きく変わります。

4-4-3.取扱い時の注意 a)圧力が発生しているときは配管、ホースなどに触らないでください。 b)ホースを持ってジャッキやポンプを移動させないでください。 c)加圧された状態でカップラ、プラグ、ホース等を緩めないでください。 (荷重が下降するほか圧油が飛び出すので危険です。)

d)ホースの上に物を載せたり落としたりしないでください。 e)ホースの近くで作業(溶接等)は行わないでください。 f)ホースの内部にワイヤーによる補強層があり電気絶縁性はありません。 g)セルフシールカップラの組合せ(オス、メス)は、必ず弊社製品を使用してください。

4-4-4.保管について a)湿気や直射日光に当たらない冷暗所に保管してください。 b)ホースにゴミが入らないように注意してください。

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c)ホースに損傷を与えないように注意してください。 4-5.分解作業時の注意

a)故障の修理点検、また主要機器のオーバーホールなどのために分解作業を行う場合には、十分理解の上作業を行ってください。関係者以外は、絶対に作業をしないでください。

b)本機の構造を良く理解し、油圧装置の作業を行っても危険の無いよう、機械的ストッパや安全策を確実に行ってください。

c)ボルトや継手類を緩める前に、油圧回路図や油圧装置の構造より残圧ヘッド差などで油が吹き出る恐れのないことを十分理解の上、作業を行ってください。

4-6.廃棄 △!不法に投棄すると、法律により罰せられます。 消耗等により交換した作動油及び機器部品等を破棄する場合は、法律及び地区の条例に従って、個々に正規

の廃棄処分を行なって下さい。処理方法が不明な場合は、必ず産業廃棄物処理業者 に依頼して下さい。

5.使用前の点検と準備

①油量を確認して下さい。不足している場合は油を補給して下さい。(図3、図9参照)

油を補給する際、タンク内にゴミが入らぬよう注意して下さい。

②外観のチェックをして下さい。(表4参照)

③ジャッキとポンプを高圧ホースで接続して下さい。(図10,図11参照)

図9.

図10. 図11.

④カップリングの接続 図12.

・B形カップリング(手締め方式)の場合

ホース側カップリングをジャッキ側カップリングに押し込み、

リングを回してねじを締めて下さい。

リング端面が相手面に当たるまで確実に締めて下さい。

(図12参照)

・C形カップリング(ロック付クイック方式)の場合(図13参照)

ホース側カップリングのスリーブを手元の方に

引き寄せニップルに押し込んで下さい。

押し込んだ後スリーブから手を放すと

スリーブは戻り、両カップリングは離れなくなります。

ロック機構にてカップリングのはずれ止めを

おこなって下さい。 図13.

⑤エア抜きプラグを緩めて下さい。(図3参照)

⑥操作して無負荷作動の状態をチェックして下さい。(表4参照)

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6.操作方法

6-1.TWA形手動ポンプ

①通気

・エア抜きプラグを緩めて下さい。(図14参照)

②上昇(加圧)

・レリースバルブを締めて下さい。(図14参照)

・ハンドル棒を操作して下さい。

・油圧ジャッキが所定ストローク(所定圧力)に

達すれば操作を止めて下さい。

図14.

(注)荷重を長時間保持する場合は荷重の下に確実なサポートを挿入して下さい。

③下降(戻り)

・レリースバルブを緩めて(左回し)下さい。

(注)ジャッキに荷重がのっている場合はレリースバルブを徐々に開いて下降させて下さい。

・下降速度はレリースバルブで調整できます。

6-2.TWAD形手動ポンプ

①通気

・エア抜きプラグを緩めて下さい。

②上昇(加圧)

・レリースバルブを締めて(右回し)

下さい。

・切換弁を加圧(A位置)に切り換えて

ハンドル棒を操作して下さい。

・油圧ジャッキが所定ストローク(所定

圧力)に達すれば操作を止めて下さい。

(注)荷重を長時間保持する場合は

荷重の下に確実なサポートを挿入して下さい。 図15.バルブ操作方法

③負荷下降

・ジャッキに荷重がのっている場合は切換弁を加圧(A位置)にしたまま、レリースバルブ

を徐々緩めて下さい。

(注)切換弁を中立(N)及び(B)には切り換えないで下さい。

④無負荷下降(戻り)

・レリースバルブを締めて(右回し)下さい。

・切換弁を戻し(B位置)に切り換えてハンドル棒を操作して下さい。

6-3.複数ポンプで複数ジャッキを作動させる場合、ポンプ操作はジャッキ及び負荷の移動量を監視し、

全体のバランス、重心位置をみながら操作の指示をおこなって下さい。特に、負荷下降させる

場合のバルブの操作順序など、指示系統を事前によく打ち合せし、間違いのないように操作を

おこなって下さい。

7.分流器、ブランチ、圧力計(オプション)

7-1.分流器(図16参照)

ストップバルブが付いています。

1台のポンプで複数ジャッキ(2~4台)を駆動し、同時作動の他、

ジャッキの選択や単独作動ができます。

ストップバルブは右回しで閉、左に回すと開となります。

ポンプ操作前に、使用するジャッキに対応したストップバルブを開けて下さい。

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図16.

7-2.ブランチ(図17参照)

ストップバルブは付いていません。

1台のポンプで複数ジャッキ

(2~4台)を駆動し、同時作動を

おこなう場合に使用します。

ジャッキの選択や単独作動はでき

ません。

図17.

7-3.圧力計と圧力計取付金具(図18、図19参照)

圧力計は油圧ラインの圧力を表示する計器です。

圧力計取付金具はインラインで圧力計を取付けることができます。

図18. 図19.

図 2 0 .

ig.10

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8.保守管理

8-1.使用者の点検

表4 点検計画

項 目 点 検 内 容 使 用 前 定 期

注 (1) 注 (2)

外 銘板 表示の確認 ○ ○

観 使用法及び警告銘板:脱落のないこと

点 本体、ハンドル棒 割れ及び有害な損傷なきこと ○ ○

検 及びスタンド

油洩れ 異常なきこと ○ ○

作 無負荷作動 荷重をかけないで作動の状態に異常が ○ ○

動 ないこと

点 昇圧チェック 圧力が上がるか又、油漏れのないこと ○ ○

検 安全弁のチェック 最高使用圧力以下になっていること ○ ○

油 作動油のチェック 作動油は常に検油棒の適量線まで入れ ○ ○

量 ておくこと

分 解 注 (3) メーカーチェック

注 (1)使用前点検

・操作者による点検

・始業時毎

(2)定期点検

・経験者または責任者の指名したものがおこなう点検

・・・・・・記録を残し継続評価の基盤とする。

・使用頻度、使用環境を考慮して定期的におこなって下さい。

①使用頻度が少ない場合(約月数回使用) :3ヶ月毎

②使用頻度が多い場合 (約週数回使用) :1ヶ月毎

③屋外使用または使用環境条件が悪い場合。:1週間毎

(3)外観点検及び作動点検により内部不具合の徴候を示したとき。

8-2.使用者保守、整備

①作動油の交換

油が汚れるとポンプの吸引が悪くなるほか、各バルブのシート面を傷めることになりますので

半年に一度新しい油と交換して下さい。

(注)使用回数によって油の汚れが異なります。

油は全量交換を原則とし、異種銘柄の混入は避けて下さい。又、作動油交換時にタンク内に

ゴミが入らぬよう注意して下さい。

作動油はマシン油ISO-VG10相当(下記銘柄)をご使用下さい。

JX日鉱日石エネルギ ー スーパーマルパスDX10

出光興産 ダフニーメカニックオイル10

昭和シェル石油 テトラオイル10SP 又は シェルテラスS2V

エクソンモービル モービルベロシティオイル№6

コスモ石油 マイティスーパー10

②清掃

雨や砂にさらされたポンプは使用する前に清掃して下さい。

③湿気から守られている場所(屋内保管)で保管して下さい。

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9.トラブルの内容とその原因

表5

トラブル内容 原 因

ジャッキが上昇(前進)しない ・レリースバルブが締まっていない。

・オイルタンクに油が入っていない。

・エアを吸い込んでいる。

・ポンプが水平位に設置されていない。

・カップリングの締め込み不足。

・油圧回路が閉められている。

・能力を超えた荷重がかかっている。

ジャッキが途中までしか上昇(前進) ・オイルタンクの油量不足

しない ・エア抜きプラグが開いていない。

・ポンプが水平位に設置されていない。

・ジャッキのロッドが引っかかっている。

ジャッキのロッドが急に飛び出す ・エアが混入している。

・ジャッキのロッドが引っかかっている。

ジャッキの上昇(前進)速度が通常より ・継ぎ手からの油漏れ

遅い ・油圧回路が絞られている。

・カップリングの締め込み不足。

・ポンプ部品(Oーリング等)損耗による油漏れ。

・レリースバルブが充分に締まっていない。

ジャッキの上昇(前進)するが昇圧後 ・ジャッキのシール部分からの漏れ

圧力が下がる。又は昇圧が遅い ・継ぎ手からの油漏れ

・ポンプ部品(O-リング等)損耗による油漏れ。

・レリースバルブが充分に締まっていない。

単動ジャッキが無負荷下降(戻り)しな ・レリースバルブが開いていない。

い又は無負荷下降(戻り)速度が遅い ・カップリングの締め込み不足。

・油圧回路が絞られている。

・ジャッキの戻りスプリングが破損している。

・ジャッキの内部損傷

単動ジャッキが無負荷下降(戻り)しき ・ジャッキのスプリング力が弱い。

らない ・油圧回路が絞られている。

・ジャッキの内部損傷

昇圧後、ハンドル棒が徐々に持ち上が ・ポンプのデリベリシート面へのゴミ噛み込み及び

ってくる ゴミ噛み込みによるシート面損傷。

エア抜きプラグからの油あふれ及び ・オイルタンク油量超過

油漏れ ・ポンプが水平位に設置されていない。

メーカー点検整備

ご購入後、1年又は、3年毎に弊社又は、お買い上げの販売店へお申し付け下さい。

点検費は実費でご請求申し上げます。

1年毎:使用頻度が多い場合 (約週数回使用)

3年毎:使用頻度が少ない場合(約月1回使用)

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10.保証(消耗品は除く) 弊社製品は納入引渡し後1年間の保証を行なっています。万一、加工上および材質上の欠陥による弊社の責

に帰する故障や不具合が発生した場合は、新品と交換または無償で修理致します。

但し、欠陥や故障に対して付随して発生するお客様の逸失利益およびその他拡大損害(製品の取外し、取付

費用、消耗品の補充など)などに対しては責任をご容赦いただきます。

この保証は、あくまでも納入した製品単体のみであり、日本国内においてのみ有効とさせていただきます。

なお、以下に該当する場合には保証の範囲から除外させていただきます。

(1) お客様がこの取扱説明書に従って製品を正しく据付けられなかった場合。

(2) カタログに記載した条件やお客様との間で取り決めた条件以外で製品を使用された場合。

(3) 製品と他の装置との連結に不具合があり故障した場合。

(4) お客様側で改造を加えるなど、当社製品の構造を変更された場合。

(5) 当社または当社の指定工場以外で修理された場合。

(6) お客様の保守管理が不十分で故障した場合。

(7) この取扱説明書による正しい運転環境以外で製品をご使用になった場合。

(8) 災害などの不可抗力や第三者の不法行為によって故障した場合。

(9) お客様の装置の不具合が原因で、弊社製品に二次的に故障が発生した場合。

(10) お客様から支給を受けて組み込んだ部品や、お客様の指定により使用した部品などが原因で故障した

場合。

(11) その他当社の責任以外で損害の発生した場合。

11.修理の際は下記の所にご連絡下さい。(送付先ご回答申し上げます。)

ご連絡先 〒632-0097 奈良県天理市中町22番地 TEL(0743)64-1511

㈱大阪ジャッキ製作所 天理工場工務グループ FAX(0743)64-0781

〒136-0074 東京都江東区東砂7丁目19-2 TEL(03)3646-3791

㈱大阪ジャッキ製作所 東京営業所 FAX(03)3648-0630

〒546-0043 大阪市東住吉区駒川1丁目8-29 TEL(06)6714-2881

㈱大阪ジャッキ製作所 大阪営業所 FAX(06)6719-3377