ディスクアレイ装置 運用マニュアル...はじめに...
TRANSCRIPT
ズ
ディ
運
HA8000 シリー
スクアレイ装置 用マニュアル
マニュアル No.RAIDU-11
重要なお知らせ ■ 本書の内容の一部、または全部を無断で転載したり、複写することは固くお断わりします。
■ 本書の内容について、改良のため予告なしに変更することがあります。
■ 本書の内容については万全を期しておりますが、万一ご不審な点や誤りなど、お気付きのこと
がありましたら、お買い求め先へご一報くださいますようお願いいたします。
■ 本書に準じないで本製品を運用した結果については前項にかかわらず責任を負いかねますので、
あらかじめご了承ください。
登録商標・商標について Microsoft, MS-DOS, Windows, Windows Server, Windows NTは米国Microsoft Corp.の米国およ
びその他の国における登録商標または商標です。
AdaptecおよびAdaptecのロゴはAdaptec,Inc.の商標で何らかの司法権に登録されている場合
があります。
Pentium は、Intel Corp.の登録商標です。
Storage Manager, Storage Manager Browser Edition は Adaptec,Inc.の商標です。
その他、本マニュアル中の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です。
版権について このマニュアルの内容はすべて著作権に保護されています。このマニュアルの内容の一部または全
部を、無断で記載することは禁じられています。 Copyright© Hitachi, Ltd. 2004. All rights reserved.
はじめに
この度は、日立アドバンスドサーバをお買い上げいただき、誠にあり
がとうございます。本マニュアルは、Windows2000、Windows Server 2003 インストール時の制限事項・注意事項・ディスクアレイ装置の運
用方法に関して記述したものです。このマニュアルは、いつでも参照
できる様、印刷して手近な所に保管してください。 留意事項:本マニュアルは、印刷すると画面表記部分の文字が見えに
くくなる場合がありますが、ご了承ください。
マニュアルの表記
□ マークについて マニュアル内で使用しているマークの意味は次のとおりです。
:人身の安全や装置の重大な損害と直接関係しない注意書きを示します。
:装置を活用するためのアドバイスを示します。
□ オペレーティングシステム(OS)の
略称について 本マニュアルでは、次の OS 名称を省略して表記します。
■ Microsoft®Windows ServerTM 2003, Standard Edition (以下Windows Server 2003、Windows Server 2003, Standard EditionまたはWindows)
■ Microsoft®Windows ServerTM 2003, Enterprise Edition (以下Windows Server 2003、Windows Server 2003, Enterprise EditionまたはWindows)
■ Microsoft®Windows® 2000 Professional Operating System (以下 Windows 2000、Windows 2000 Professional または Windows)
■ Microsoft®Windows® 2000 Server Operating System (以下 Windows 2000、Windows 2000 Server または Windows)
■ Microsoft®Windows® 2000 Advanced Server Operating System (以下 Windows 2000、Windows 2000 Advanced Server または Windows)
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お問い合わせ先
□ 操作や使いこなしについて 本製品についての技術的なお問い合わせは、HCA センタ(HITAC カスタマ・アンサ・センタ)でご
回答いたしますので、次のフリーダイヤルにおかけください。受付担当がお問い合わせ内容を承り、
専門エンジニアが折り返し電話でお答えするコールバック方式をとらせていただきます。
HCA センタ(HITAC カスタマ・アンサ・センタ)
0120-2580-91 受付時間
9:00~12:00/13:00~17:00(土・日・祝日を除く)
お願い
■ 質問内容を FAX でお送りいただくこともありますので、ご協力をお願いいたします。
■ HITAC カスタマ・アンサ・センタでお答えできるのは、製品のハードウェアの機能や操作方法な
どです。OS や各言語によるユーザープログラムの技術支援は除きます。
■ 明らかにハードウェア障害と思われる場合は、販売会社または保守会社にご連絡ください。
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目次
重要なお知らせ..................................................................................................................2 登録商標・商標について...................................................................................................2 版権について......................................................................................................................2 マニュアルの表記 ..............................................................................................................3 お問い合わせ先..................................................................................................................4
安全にお使いいただくために ..................................................................... 6
1 RAID 運用手順書について .................................................. 7 ディスクアレイ管理ユーティリティー取扱説明書について...........................................7
2 Windows インストール時の注意 ........................................ 8 ディスクアレイコントローラーボードの種類 .................................................................8 インストール前のライトポリシーの変更.........................................................................9 インストール後のライトポリシーの変更.......................................................................11
3 ディスクアレイの運用 ...................................................... 13 日々の運用について ........................................................................................................13
4 障害が発生したら ............................................................. 18 障害発生時の対応手順.....................................................................................................18
安全にお使いいただくために 安全に関する注意事項は、下に示す見出しによって表示されます。これは安全注意シンボルと「危険」、「警
告」および「注意」という見出し語を組み合わせたものです。
これは、安全注意シンボルです。人への危害を引き起こす潜在的な危険に注意を喚起するた
めに用います。起こりうる傷害または死を回避するために、このシンボルのあとに続く安全
に関するメッセージに従ってください。
これは、死亡または重大な傷害を引き起こす可能性が高い、差し迫った危険の存在を示すの
に用います。 なお、本マニュアルには「危険」を用いる警告はありません。
これは、死亡または重大な傷害を引き起こすかもしれない潜在的な危険の存在を示すのに用
います。
これは、軽度の傷害、あるいは中程度の傷害を引き起こすおそれのある潜在的な危険の存在
を示すのに用います。
これは、装置の重大な損傷、または周囲の財物の損害を引き起こすおそれのある潜在的な危
険の存在を示すのに用います。
【表記例1】感電注意 △の図記号は注意していただきたいことを示し、△の中に「感電注意」などの注意事項の絵
が描かれています。
【表記例2】分解禁止 の図記号は行ってはいけないことを示し、 の中に「分解禁止」などの禁止事項の絵が描
かれています。
【表記例3】電源プラグをコンセントから抜け ●の図記号は行っていただきたいことを示し、●の中に「電源プラグをコンセントから抜け」
などの強制事項の絵が描かれています。
安全に関する共通的な注意について
次に述べられている安全上の説明をよく読み、十分理解してください。
■ 操作は、このマニュアル内の指示、手順に従って行ってください。
■ 装置やマニュアルに表示されている注意事項は必ず守ってください。
これを怠ると、けが、火災や装置の破損を引き起こすおそれがあります。
操作や動作は
マニュアルに記載されている以外の操作や動作は行わないでください。 装置について何か問題がある場合は、電源を切り、電源プラグをコンセントから抜いたあと、お買い求め先に
ご連絡いただくか保守員をお呼びください。
自分自身でもご注意を
装置やマニュアルに表示されている注意事項は、十分検討されたものです。それでも、予測を超えた事態が起
こることが考えられます。操作に当たっては、指示に従うだけでなく、常に自分自身でも注意するようにして
ください。
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1 RAID 運用手順書について
この章では、本 RAID 運用手順を参照する際の制限事項、注意事項に
ついて説明します。
ディスクアレイ管理ユーティリ
ティー取扱説明書について 本 RAID 運用手順書は、「Windows インストール時の注意事項」、「ディスクアレイ装置の日々の
運用」、「障害が発生した場合の対処」について記載しています。 『HA8000 SystemInstaller』に格納されている「ディスクアレイ管理ユーティリティー取扱説明書」
と合わせてご参照ください。各ディスクアレイ管理ユーティリティー取扱説明書の格納場所は、下
表をご参照ください。
システム装置 ディスクアレイ管理
ユーティリティー
取扱説明書 『SystemInstaller』CD-ROM 内格納場所
HA8000/10AB HA8000/20AB,EB,GB,HB HA8000/30AB HA8000/50AB HA8000/70TB,UB HA8000/110HB(*1)
Storage Manager Browser Edition
●Windows 2000/Windows Server 2003 の場合 ¥temp¥ASMBE¥Manual¥SATA¥SManager.pdf 参照
HA8000/110EB Storage Manager Browser Edition
●Windows 2000/Windows Server 2003 の場合 ¥temp¥ASMBE2¥Manual¥SATA¥SManager.pdf 参照
Storage Manager(*2)
●Windows 2000/Windows Server 2003 の場合 ¥temp¥ASMBE¥Manual¥SCSI¥SManager.pdf 参照 CA7260,CA7270,CA7280 が搭載されている装置では、
Storage Managerでの運用はできません。
HA8000/110GB HA8000/70KB,PB,SB HA8000/130AB,BB HA8000/270AB,BB,GB,HB Storage Manager
Browser Edition (*3) ●Windows 2000/Windows Server 2003 の場合 ¥temp¥ASMBE¥Manual¥SCSI¥SManager.pdf 参照
(*1)増設ディスクアレイコントローラーボードCA7260搭載時にインストールが必要です。
(*2)ディスクアレイコントローラーボードCA7212もしくはCA7222のみを搭載しているシステム装置でのみ
Storage Managerの使用が可能です。
(*3)ディスクアレイコントローラーボードCA7212もしくはCA7222を搭載しているシステム装置でStorage
Manager Browser Editionを使用するには、Storage Managerもインストールする必要があります。
2 Windows インストール時の注意
この章では、Windows2000、Windows Server 2003 をインストール
する際の制限事項、注意事項について説明します。
ディスクアレイコントローラー
ボードの種類 日立アドバンスドサーバに搭載されているディスクアレイコントローラーボードは、システム装置
によって異なります。Windows2000、Windows Server 2003 インストールにおいて、ドライバ組
み込み(ドライバ選択時)は、下表を参照してディスクアレイドライバーを選択してください。 インストール手順やドライバーFD の作成方法は、『ソフトウェアガイド』を参照してください。
『SystemInstaller』CD-ROMを使用してOSを再セットアップする場合は、自動的に対応したディス
クアレイドライバーが組み込まれますので、ドライバーFDの作成等は必要ありません。
システム装置 搭載ディスクアレイコントローラーボード 日立型名
HA8000/10AB HA8000/20AB,EB HA8000/30AB HA8000/110EB
オンボードRAIDコントローラーを使用します ―
HA8000/20GB,HB HA8000/70UB
AAR-2410SA(*標準搭載ボード) CA7060L
AAR-2410SA(*標準搭載ボード) CA7060L HA8000/50AB HA8000/70TB ASR-2120S(*標準搭載、増設用1Channelボード) CA7260
ASR-2015S(*標準搭載ボード) CA7212 HA8000/70KB,PB,SB HA8000/130AB,BB ASR-2120S(*標準搭載、増設用1Channelボード) CA7260
ASR-2010S(*標準搭載ボード) CA7222 HA8000/110GB(*1) ASR-2120S(*増設用1Channelボード) CA7260
HA8000/110HB ASR-2120S(*増設用1Channelボード) CA7260 ASR-2010S(*標準搭載ボード) CA7222 ASR-2120S(*標準搭載、増設用 1Channelボード) CA7260 ASR-2200S(*標準搭載、増設用 2Channelボード) CA7270
HA8000/270AB,BB
ASR-2200S(*標準搭載、増設用 2Channelボード) CA7280 ASR-2010S(*標準搭載ボード) CA7222 ASR-2120S(*標準搭載、増設用 1Channelボード) CA7260
HA8000/270GB,HB
ASR-2200S(*標準搭載、増設用 2Channelボード) CA7270 (*1)HA8000/110HB(SCSIモデル)では増設RAIDボード(CA7260)を搭載している時のみ本取扱説明書
を参照してください。 8
インストール前のライトポリシ
ーの変更 Windows インストール時は、ディスクアレイコントローラーボードのライトキャッシュ設定を『ラ
イトスルー(Write Throgh)』に設定する必要があります。以下の手順に従って、『ライトスルー
(Write Throgh)』に設定してください。
運用時、UPS(無停電電源)接続時はライトバック(Write Back)での運用が可
能ですが、Windowsインストール時は、UPSが接続されていてもライトスルー
(Write Through)に設定する必要があります。 ライトスルーで運用していた場合は、再設定の必要はありません。また、“増
設用”ディスクアレイコントローラーボードCA7260,CA7270,CA7280に対し
てOSをインストールしない論理ドライブに対しての設定変更は必要ありませ
ん。 HA8000/10AB,20AB,BB,30AB,110EBでは、ライトキャッシュ設定の必要はあ
りません。
□ CA7222, CA7212 の場合
1 システム装置の電源を投入し、以下の BIOS メッセージが表示されたところで、「Ctrl」キーを押下しながら「A」キーを押下してください。SCSI RAID ユーティリティーが起
動します。
[Ctrl]キーを押しながら[A]キーを
押してください。
Adaptec I2O BIOS v001.xx (2002/mm/dd) © Copyright Adaptec Inc. 1996-2002 All Rights Reserved Hit <CTRL-A> for Adaptec Setup, Waiting for devices
2 左ペイン-ツリービューの「Configuration」にカーソルを合わせてください。右ペイ
ン-情報ビューに「SmartROM Configuration」が表示されます。
Bootable Devices:
[ ] Enable SCSI Bootable CD-ROM on RAID Controllers
Int13 Cache Setting:
( )Write Through
(●)Write Back
Scan Delay:
(●)Default ( )1 ( )10 ( )20 ( )30 Seconds
SmartROM Options:
[ ] EDBA Relocation
[ ] Enable Extended Int13 Default
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3 『Default』がハイライトされるまで「TAB」キーを押してください。
4 『Default』の項目がハイライトされたら「ENTER」キーを押してください。
5 確認メッセージが表示されますので「Ok」を選択して「ENTER」キーを押してください。
OK Cancel
Existing ROM configuration
parameters will be lost. Default
parameters will be saved.
Set Defaults
6 [Alt]キーを押しながら[F]キーを押してください。
7 「Exit」にカーソルを合わせて[ENTER]キーを押してください。
OK Cancel
Are you sure you want to exit?
Confirmation
8 「OK」にカーソルを合わせて[ENTER]キーを押してください。「OK」を選択すると、
システムがリブートします。
以上で設定変更終了です。OS のインストールを行ってください。
□ CA7260, CA7270, CA7280 の場合 CA7260,CA7270,CA7280 では、BIOS ユーティリティーからのライトポリシーの変
更はできません。ディスクアレイ監視ユーティリティー『Storage Manager Browser Editon』から予め変更する、もしくはアレイ構成をライトキャッシュ
Disable で新規に構築しなおしてください。
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インストール後のライトポリシ
ーの変更 Windows インストール完了後、UPS 接続装置の場合はディスクアレイコントローラーボードのラ
イトキャッシュ設定を『ライトバック(Write Back)』に設定する事が可能です。
UPS(無停電電源)接続時のみ、ライトバック(Write Back)での運用が可能で
す。UPS未接続装置の場合はライトスルー(Write Through)のまま運用してくだ
さい。
□ CA7222,CA7212,CA7260,CA7270,CA7280 /Storage Manager Browser Edition の場合
1 Storage Manager Browser Edition を起動してください。
Storage Manager/Storage Manager Browser Editionは必ずインストール
してください。
2 論理デバイスを選択して『プロパティ』ボタンを押し、キャッシュの各タブを表示して
ください。
キャッシュタブ表示
3 「有効」にチェックを付け「適用」ボタンを押してください。
以上で
設定変更終了です。再起動の必要はありません。11
□ CA7222,CA7212/Storage Manager の場合
1 Storage Manager を起動してください。
Storage Manager/Storage Manager Browser Editionは必ずインストール
してください。 CA7260, CA7270, CA7280は、Storage Managerからの設定変更はできませ
ん。Storage Manager Browser Editionから設定変更を行ってください。
2 ライトキャッシュ設定を変更する論理デバイスの アイコンをダブルクリックし
てください。
3 「Configure」ボタンをマウスでクリックしてくださ
Array Group Information
4 「Write back」にチェックを付け「OK」ボタンを押し
Device Configuration
以上で設定変更終了です。再起動の必要はありません。
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い。
てください。
3 ディスクアレイの運用
この章では、ディスクアレイの運用について説明します。
『SystemInstaller』CD-ROM に格納されている各ディスクアレイコン
トローラー管理ユーティリティーの取扱説明書を合わせて参照し、デ
ィスクアレイ装置の運用をおこなってください。
日々の運用について
□ バックアップ ディスクアレイを採用することで信頼性は向上しますが、完全にデータを保護することはできませ
ん。冗長性のないアレイ構成でハードディスクが故障した場合や、同時に複数のハードディスクが
故障した場合は、データは消失します。また、不良ブロック(アクセス不可領域)によりリビルド
が正常に完了できない場合もあります。したがって、 低限の予防保守として、必ず定期的にデー
タのバックアップを採取してください。また、バックアップ装置の手入れ(ヘッドクリーニングな
ど)も定期的に実施してください。
データ容量が増加してくると、データのバックアップ作業に時間がかかります。
バックアップは差分ファイル(更新のあったファイルや新規ファイル)のみに
するとバックアップ時間を短縮できます。差分ファイルでのバックアップ方法
は、使用しているバックアッププログラムのマニュアルをご参照ください。
バックアップメディアは4~5個用意し、日毎にローテーションして使用される
ことを推奨します。
□ 整合性検査 ハードディスクは、データのリード / ライト処理時に不良ブロック(アクセス不可領域)を検出す
ると、自動的に交替処理(予備領域へのデータ移行)を実施します。しかし、パリティデータ部や
ミラーデータ部に不良ブロックが存在した場合、および日々の業務でアクセスしない領域に不良ブ
ロックが存在した場合、交替処理は実施されません。このような状態でハードディスクが故障した
場合、パリティデータやミラーデータが読み取れないため、正常にリビルドできず不良ブロック部
のデータが消失してしまう可能性があります。 このような状態にならないよう、定期的に整合性検査を実施してください。整合性検査はハードデ
ィスクの全領域に対してリード処理をおこない、パリティデータやミラーデータが破壊されていな
いかを検査します。異常を検出した際には自動的に修復されます。整合性検査は週 1回程度実施し
てください。 整合性検査中は、システム(ディスクアクセス)性能が極端に低下しますので、業務終了後に実施
することを推奨します。
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整合性検査の実施方法は、Storage Manager Browser Editionの場合は
Storage Manager取扱説明書「新しいタスクタブ:論理ドライブ」、Storage Managerの場合は「Verifyボタン」をご参照ください。
□ サーバからのディスクアレイ監視 Storage Manager Browser Edition(オンボード
RAID コントローラー)での監視
定期的にStorage Manager Browser Editionの「イベント」をチェックしてください。 [IOM0037]のイベントが、特定のハードディスクに対して『20日間で10個以上』発生している
場合、または、[IOM0144]のイベントが一度でも発生している場合は、ハードディスクの予防保守
を推奨します。販売会社、もしくは保守会社まで連絡してください。 また、「警告(Warning)」「重大(Critical)」のイベントが発生している場合はStorage Manager取扱説明書「イベント一覧 / Storage Manager Browser Edition」を参照し、対処してください。
Storage Manager Browser Edition(CA7222, CA7212,CA7260,CA7270,CA7280)での監視
定期的にStorage Manager Browser Editionの「イベント」をチェックしてください。 [FMM0095][FMM0138][FMM0139][FMM0141][FMM0142][FMM0156] 、
[BAB0145][BAB0146][BAB0147][BAB0148][BAB0149][BAB0150][BAB0151][BAB0152][BAB0153][BAB0154][BAB0155][BAB0156]のイベントが、特定のハードディスクに対して『20日間で10個
以上』発生している場合、ハードディスクの予防保守を推奨します。販売会社、もしくは保守会社
まで連絡してください。 また、「警告(Warning)」「重大(Critical)」のイベントが発生している場合はStorage Manager取扱説明書「イベント一覧 / Storage Manager Browser Edition」を参照し、対処してください。
システム起動時/ハードディスク交換時に登録される[BAB0146][BAB0156]イベントは、障害ではありません。これは、ディスクアレイコントローラーの制
限事項ですで、予防保守の目安となるイベント数には含めないでください。 本機器に関わらず、SCSIインターフェースのデバイスは、リブートや電源ON時にHDDはユニットアティンションをコントローラーへ報告します。 通常はこの起動時のイベントをディスクアレイコントローラーファームウエ
アが刈取りますが、刈取る前にStorage Manager Browser Editionのサービス
が起動すると本ログを記録してしまいます。タイミングによりますので、メモ
リの大きさ、搭載されているボード数及びプログラムの各サービス数等によっ
て上がらない時も有り得ます。 また、ハードディスク交換時には[BAB0141](エラーコード:00000a)も登録
されますが、障害ではありません。
Storage Manager(CA7222,CA7212)での監視
定期的にイベントビューア「アプリケーションログ」をチェックしてください。また、論理ドライ
ブ / 物理デバイスの各 Event Log を参照し、エラーが発生していないかチェックしてください。
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[イベントビューア「アプリケーションログ」のチェック]
イベントビューアを起動し、「アプリケーションログ」を参照してください。 ディスクアレイに関するイベントのソースは「DPTELOG」です。『レベル3以上の警告、もし
くはエラー』イベントが、特定のハードディスクに対して『20日間で10個以上』発生して
いる場合、ハードディスクの予防保守を推奨します。販売会社、もしくは保守会社まで連絡し
てください。また、上記以外で「エラー」・「警告」のイベントが登録されている場合は、Storage Manager取扱説明書「イベント一覧 / Storage Manager」を参照し、対処してください。
システム起動時/ハードディスク交換時に登録される[0x3003 : The DISK xxx returned SCSI status: xxx at xxx. Check Condition]、[0x3004 : The DISK xxx returned request sense at xxx. (Key: Non-Recoverable error)]、[0x3052 : Domain Validation had to reduce device speed]、[0x3005 : HBA: xxx reports controller error (Selection Timeout [xxxx], xxx) for device (xx, xx, xx, xx) at $time.]イベントは、障害ではありません。これは、ディスクアレイコントローラー
の制限事項ですで、予防保守の目安となるイベント数には含めないでください。 本機器に関わらず、SCSIインターフェースのデバイスは、リブートや電源ON時に
HDDはユニットアティンションをコントローラーへ報告します。通常はこの起動時
のイベントをディスクアレイコントローラーファームウエアが刈取りますが、刈取
る前にStorage Manager Browser Editionのサービスが起動すると本ログを記録
してしまいます。タイミングによりますので、メモリの大きさ、搭載されているボ
ード数及びプログラムの各サービス数等によって上がらない時も有り得ます。
イベントビューア アプリケーションログ
イベントの詳細は、そのイベントをマウスでダブルクリックすることで参照で
きます。 イベントのプロパティ
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[論理ドライブ / 物理デバイス Event Log のチェック]
Storage Manager を起動し、すべての論理ドライブ / 物理デバイスの Event Log を参照して
ください。Level 3 以上のイベントが発生している場合はイベントビューア「アプリケーション
ログ」を参照し、対処してください。
物理デバイス群 論理デバイス群 Event Log Logical Configuration View
[論理ドライブ / 物理デバイスアイコンのチェック]
Storage Manager を起動した状態では、ハードディスクのステータスが変化するとデバイス
アイコン上にフラグが付きます。→Storage Manager 取扱説明書「ステータス一覧」 アイコンに変化があった場合は、イベントビューア アプリケーションログを参照し、対処して
ください。
論理ドライブはリビルド中 SCSI ID 4 のハードディスク
に障害
SCSI ID 1 のハードディスク(ホットスペア)
にリビルド中
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「Local Desktop Message」での監視
イベントが発生すると、デスクトップ上にイベントを通知するポップアップウィンドウが表示
されます。
イベントメッセージ表示例 イベントが発生した場合は、サーバのイベントログの「アプリケーションログ」を参照してく
ださい。「エラー」「警告」のイベントが登録されている場合は Storage Manager 取扱説明
書「イベント一覧 / Storage Manager」を参照し、対処してください。
システム起動時に“Domain Validation had to reduce device speed”と
いうイベントが通知されますが、障害ではありません。また、システム起動時
に“The DISK xxx returned SCSI status: xxx at xxx. Check Condition”と
“ 0x3004 : The DISK xxx returned request sense at xxx. (Key: Non-Recoverable error)”の2つが表示される場合がありますが、障害ではあ
りません。 これは、ディスクアレイコントローラーの制限事項です。本機器に関わらず、
SCSIインターフェースのデバイスは、リブートや電源ON時にHDDはユニット
アティンションをコントローラーへ報告します。通常はこの起動時のイベント
をディスクアレイコントローラーファームウエアが刈取りますが、刈取る前に
Storage Manager Browser Editionのサービスが起動すると本ログを記録し
てしまいます。タイミングによりますので、メモリの大きさ、搭載されている
ボード数及びプログラムの各サービス数等によって上がらない時も有り得ま
す。
デフォルトでは、レベル4のイベントを通知する設定になっています。
イベントメッセージは、[OK]ボタンをクリックすると消えます。
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4 障害が発生したら
この章では、ディスクアレイに障害が発生した場合の対応手順につい
て説明します。
障害発生時の対応手順
□ 複数台障害が発生した場合 複数のハードディスクに、同時に障害が発生しシステムが停止した場合は“システム装置の電源を
OFFせず”に、お買い求め先にご連絡いただくか、保守員をお呼びください。
□ アレイ構成、ハードディスクの状態を確認 Storage Manager Browser Edition / Storage Manager から論理デバイス / 物理デバイスの状
態を確認し、また障害内容を確認してください。
□ イベントの確認
Storage Manager Browser Edition で監視している場合は、「イベント」を確認してください。 Storage Manager で監視している場合は、イベントビューア アプリケーションログを確認してく
ださい。「警告」「エラー」のイベントが発生している場合は内容を確認し、障害に関するイベン
トが登録されている場合はお買い求め先にご連絡いただくか、保守員をお呼びください。
Storage Managerで監視している場合、システム起動時に“Domain Validation had to reduce device speed”というイベントが通知されます
が、障害ではありません。また、システム起動時/ハードディスク交換時に
“0x3003 : The DISK $addr returned SCSI status: $status at $time. Check Condition”と“0x3004 : The DISK $addr returned request sense at $time. (Key: Non-Recoverable error)”の2つが表示される場合がありますが、障害
ではありません。 Storage Manager Browser Editionで監視している場合、システム起動時/ハ
ードディスク交換時に登録される[BAB0146][BAB0156]イベントは、障害では
ありません。また、ハードディスク交換時には [BAB0141](エラーコー
ド:00000a)も登録されますが、障害ではありません。
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□ データのバックアップ 障害が発生したハードディスクは交換により復旧可能です。ただし、リビルド処理が何らかの要因
で失敗した場合、データがすべて失われる可能性があります。障害が発生したら、必ずデータのバ
ックアップを採取してください。
□ 保守会社へ連絡
現在の状態を確認した後、お買い求め先にご連絡いただくか、保守員をお呼びください。このとき、
リビルド中である場合はリビルド進捗状況もご連絡ください。
ディスクアレイ装置
運用マニュアル
第 11 版 2004 年 12 月
無断転載を禁止します。
株式会社 日立製作所 エンタープライズサーバ事業部
〒259-1392 神奈川県秦野市堀山下1番地
http://www.hitachi.co.jp/
20 マニュアル No. RAIDU-11