fast fxcc ideの使用方法について...-10- 4. insight操作説明...
TRANSCRIPT
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Insight 操作説明書
☆第2版☆
(株)ファースト
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はしがき
本書では、FVL/LNX 用のアプリケーションをデバッグする際に利用できるデバッグツール Insight
に関する説明が記載されています。
御注意 ◎本書の内容の一部または全部を無断で転載することは固くお断りします。
◎本書の内容について、将来改良を目的に予告なしに変更することがあります。
◎Microsoft、Windows、Windows95/98/Me/NT4.0/2000/XP は、米国 Microsoft
Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
◎その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
◎Insight は GNU GDB をベースにし、Cygwin 上で動作可能なソフトウェアです。
◎GNU GDB は、フリーソフトウェア財団(Free Software Foundation,FSF)の
ソフトウェアです。
◎Cygwin は米 RedHat 社のフリーソフトウェアです。
◎Insight は米 RedHat 社のフリーソフトウェアです。
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目 次
[1]
1 . はじめに ··········································· 1
2 . ご注意 ············································· 1
3 . デバッグ環境の構築 ································· 2
3.1 Insightのインストール ····································· 2
3.2 Insightのアンインストール ································· 4
3.3 アプリケーションのビルド ·································· 5
3.4 アプリケーションの起動 ···································· 6
3.5 Insightの起動 ············································· 7
3.5.1 E-LINKの設定方法 -------------------------------------------------------- 8 3.5.2 RS232Cの設定方法 -------------------------------------------------------- 9
4 . Insight操作説明 ··································· 10
4.1 Source Window ············································ 10
4.1.1 メニューバー ----------------------------------------------------------- 11 4.1.2 ツールバー ------------------------------------------------------------- 16 4.1.3 表示エリアに関する特別な特徴 -------------------------------------------- 19 4.1.4 表示エリア内でのマウスの使い方 ------------------------------------------ 20 4.1.5 その他のメニュー -------------------------------------------------------- 23
4.2 Source Windowから起動されるダイアログボックス ············ 26
4.2.1 Load New Executableダイアログボックス ---------------------------------- 26 4.2.2 Choose GDB Command fileダイアログボックス ------------------------------ 27 4.2.3 Target Selectionダイアログボックス ------------------------------------- 28 4.2.4 Global Preferencesダイアログボックス ----------------------------------- 30 4.2.5 Source Preferencesダイアログボックス ----------------------------------- 31 4.2.6 ページ設定ダイアログボックス -------------------------------------------- 32 4.2.7 印刷設定ダイアログボックス ---------------------------------------------- 33
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目 次
[2]
4.3 Stackウィンドウ ········································· 34
4.4 Registersウィンドウ ····································· 35
4.4.1 Registerメニュー ------------------------------------------------------- 36
4.5 Memoryウィンドウ ········································ 37
4.5.1 Addressメニュー -------------------------------------------------------- 37 4.5.2 Memory Preferencesダイアログボックス------------------------------------ 38
4.6 Watch Expressionsウィンドウ ····························· 39
4.6.1 Add Watch ボタン -------------------------------------------------------- 41 4.6.2 レジスタの表示 ---------------------------------------------------------- 41 4.6.3 ポインタのキャスト ------------------------------------------------------ 41
4.7 Local Variablesウィンドウ ······························· 42
4.7.1 Variableメニュー ------------------------------------------------------- 43
4.8 Breakpointsウィンドウ ··································· 44
4.8.1 Breakpointsメニュー ---------------------------------------------------- 45 4.8.2 Globalメニュー --------------------------------------------------------- 46
4.9 Consoleウィンドウ ······································· 47
4.10 Function Browserウィンドウ ····························· 48
4.11 Processesウィンドウ ···································· 50
4.12 Helpウィンドウ ········································· 50
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1. はじめに
Insightは、GNU General Public License Version 2、GNU LESSER General Public License Version 2 に
従い配布を行っています。
ソフトウェアのライセンス文は Insightのメニュー上で確認することが出来ます。
2. ご注意
使用する FVL/LNXのバージョンによって、使用する Insightのバージョンが違います。
FVL/LNX のバージョン Insight のバージョン
Ver 1.00 ~ ver2.xx 5.0
Ver 3.00 ~ 6.8
ご使用の FVL/LNXのバージョンに対応しない Insightをご使用された場合、正常に Insightが動作しませ
んので、ご注意ください。
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3. デバッグ環境の構築
3.1 Insightのインストール
Insightを開発用 PCへインストールする方法を説明します。
下記手順にしたがってインストールを行なってください。
( 本項では ver3.xxのインストーラー画面での例で説明します。)
① Insightのインストーラーが収められているフォルダを開き、setup.exeを実行します。
② インストーラーの開始画面が表示されますので、「次へ」をクリックします。
③ インストールフォルダの選択画面が表示されますので、インストールフォルダを選択後に、
「次へ」をクリックします。(デフォルトでは c:\Program Files\FAST\insight6.8になります。)
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④ インストールの確認画面が表示されますので、「次へ」をクリックします。クリックすると、
インストールが開始されます。
⑤ インストールの完了画面が表示されますので、「閉じる」をクリックします。
インストールフォルダを選
択します。
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3.2 Insightのアンインストール
① windowsメニューの「設定」→「コントロールパネル」→「ソフトウェアの追加と削除」を 選択します。
② insight6.8を選択し、「削除」ボタンを実行します。
③ 確認ダイアログが出ますので、「はい」ボタンを押し、実行します。
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3.3 アプリケーションのビルド
デバッグ時に C言語ソースコードを表示したい場合は、アプリケーションビルド時にデバッグオプション
をつける必要があります。デバッグ時に C言語ソースコードを表示したい場合は、下記手順に従いデバッ
グオプションを有効にしてください。
① FxccIDEのツールバーから「設定」→「コンパイラ、リンカ設定」の操作で「コンパイラ、リンカ設定」ウィンドウを起動してください。
「コンパイラ、リンカ設定」ウィンドウ
② 「コンパイラ、リンカ設定」ウィンドウの「Option」グループにある「デバッグ」オプションを
有効にして下さい。
③ FxccIDEのツールバーから「リビルド」を実行します。
デバッグ有効にチェック
を入れます。
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3.4 アプリケーションの起動
アプリケーションをデバッグする場合は FVL/LNXのファイルメニューで「デバッグ」を選択し、リモート
デバッグ用の通信方法を設定する必要があります。
① FVL/LNXのファイルメニューで、デバック対象プログラムを選択し「デバッグ」キーをクリック
してください。クリックすると、「通信方法設定ウィンドウ」が起動します。
通信方法設定ウィンドウ
デバイス リモートデバッグ時の通信デバイスを選択します。
※RS232C使用時は COM1を使用します。
ポート番号 通信デバイスに「E-LINK」を選択するとアクティブになります。E-LINK通信時のポート
番号を設定します。
ここで指定した番号を Insightの Target Selectionダイアログボックスで使用します。
② 設定が完了したら「通信方法設定ウィンドウ」の「実行」キーをクリックしてください。
上記操作が完了すると、FVL/LNXはホストからのデバッグ開始の指示を待機している状態になります。
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3.5 Insightの起動
ホストからデバッグ開始の指示を出すには、Insightを起動し、リモートデバッグ用の通信デバイスを設
定する必要があります。
以下に FVL/LNXにデバッグ開始指示を出す手順を記載します。
■insightの起動 スタートメニューの「すべてのプログラム」より、FAST LNXの insightを起動します。
① Insightが起動すると Source Windowが表示されます。
② Source Windowのメニューバーから「File」→「Open」と操作して、Load New Executableダイアログボックスを起動して、デバッグ対象の実行ファイルを指定してください。
③ Source Windowのメニューバーから「File」→「Target Settings」と操作して、Target Selectionダイアログボックスを起動してください。
④ Target Selectionダイアログボックスでリモートデバッグ用の通信設定を行ないます。
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3.5.1 E-LINKの設定方法
(E-LINKを使用する場合)
・ 「Taget」メニューを「Remote/TCP」に設定します。
・ 「Hostname」メニューに FVL/LNXの IPアドレスを設定します。
・ 「Port」メニューに「3.アプリケーションの起動」で設定したポート番号を設定します。
・ More Optionsの横の三角ボタンをクリックします。
・ その他の設定項目に関しては下図を参考にして設定してください。
E-LINK を使用する場合のリモートデバッグ用の通信設定例
IPアドレス値を Hostnameに
入力します。
FVL/LNXで設定した値
を入力します。
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3.5.2 RS232Cの設定方法 (RS232Cを使用する場合)
・ 「Taget」メニューを「Remote/Serial」に設定します。
・ 「Baud Rate」メニューをシステムメニューで設定されているボーレートの値に設定します。
・ 「Port」メニューに FVL/LNXの com1に接続されているシリアルポートを設定します。
・ More Optionsの横の三角ボタンをクリックします。
・ その他の設定項目に関しては下図を参考にして設定してください。
RS232C を使用する場合のリモートデバッグ用の通信設定例
⑤ Source Windowのメニューバーまたはツールバーから「Run」を選択すると、デバッグ開始指示が出
され、デバッグが開始されます。
Insightの操作方法についての詳細は、次ページ以降の説明を参照してください。
Windows側のポート番号に併せて
設定します。
FVL/LNX側で設定している
ボーレートを設定します。
ボーレートの値を Insightの
BaudRateに入力します。
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4. Insight 操作説明
以降の記述は、Insight付属の HelpTopicsを元に作成させていただきました。
Insightの HelpTopicsは実行ファイルに付属しています。Insight起動後に[Help]→[Help Topics]と お進みください。
Insightが起動されると、最初に Source Windowが表示されます。Source Windowにはデバック対象プログ
ラムのソースコードが表示されており、主に Source Windowを使用してデバッグを進めていくことになり
ます。
また、Source Windowのメニューバー、ツールバーからデバッグをサポートするウィンドウを表示するこ
とができます。
本ドキュメントでは、最初に Source Windowの使い方(ブレークポイントの設定など)を説明し、以後メニ
ューバー、ツールバーから起動される各ウィンドウの説明をしていきます。
4.1 Source Window
Insightが起動されると、最初に Source Windowが表示されます。この章では Source Windowの使い方に
ついて説明します。
図 1:Source Window
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4.1.1 メニューバー
Source Windowのメニューバーには、File, Run, View, Control, Preferences,Help の 6個のメニュー
があります。以降の説明では、それらのメニューの使い方を順に記載していきます。
4.1.1.1 File
図 2:Fileメニュー
Open Load New Executableダイアログボックスを表示します。
Source Choose GDB Command Fileダイアログボックスを表示します。
もし Source-Navigatorを使用している場合は、相互運用を可能にするために本メニューは「Edit
Source」となります。
Page Setup ページ設定ダイアログボックスを表示します。
注:Unixバージョンでは、現在このオプションを利用できません。
Print Source 印刷設定ダイアログボックスを表示します。
注:Unixバージョンでは、現在このオプションを利用できません。
Target Settings Target Selectionダイアログボックスを表示します。
Exit Insightを終了します。
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4.1.1.2 Run
図 3:Runメニュー
Connect to target Target Selectionダイアログボックスで指定されているターゲットに接続します。設定が何も行
われていない場合には、Target Selectionダイアログボックスを開きます。
Download 注:FVL/LNXを使用する場合、本メニューは利用できません。
Run デバック対象のプログラムを起動します。
Disconnect 開かれている接続を閉じます。
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4.1.1.3 View
図 4:Viewメニュー
Stack Stackウィンドウを表示します。
Registers Registersウィンドウを表示します。
Memory Memoryウィンドウを表示します。
Watch Expressions Watch Expressions ウィンドウを表示します。
Local Variables Local Variablesウィンドウを表示します。
Breakpoints Breakpointsウィンドウを表示します。
Console Consoleウィンドウを表示します。
Function Browser Function Browserウィンドウを表示します。
Thread List Processesウィンドウを表示します。
注:本メニューは FVL/LNXでは利用できません。
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4.1.1.4 Control
図 5:Controlメニュー
Step ソースコード中で次に実行可能なラインへ進みます。
次のラインが関数であった場合、コールされた関数内へ進みます。
Next 現在のファイル内のソースコード中で次に実行可能なラインへ進みます。
次のラインが関数であった場合、コールされた関数を飛び越します。
Finish 現在のフレームの実行を終了します。
もし関数内で本メニューがクリックされると、関数を終了し、関数がコールされたラインへ
戻ります。
Continue ブレークポイント、ウォッチポイントまたはその他の例外に遭遇するまで実行を継続します。
あるいは、実行が完了します。
Step Asm Inst 次のアセンブラ命令に進みます。
次の命令がサブルーチンであった場合、サブルーチン内部へ進みます。
Next Asm Inst 次のアセンブラ命令に進みます。
次の命令がサブルーチンであった場合、サブルーチンを実行しそれに続く命令に進みます。
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4.1.1.5 Preferences
図 6:Preferenceメニュー
Global Global Preferencesダイアログボックスを表示します。
Source Source Preferencesダイアログボックスを表示します。
4.1.1.6 Help
図 7:Helpメニュー
Help Topics Helpウィンドウを表示します。
About GDB... バージョンを表示します。
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4.1.2 ツールバー
図 8:Runボタン
Run ボタンで実行ファイルを起動します。実行している間はボタンが Stop ボタンに変わります。
もし、Run ボタンを押した時に実行ファイルがロードされていなければ、Target Selectionダイアログボ
ックスが表示されます。
図 9:Stopボタン
中断をサポートするハードウェア及びプロトコルが提供されれば、Stopボタンでプログラムを中断するこ
とができます。ターゲットボードに接続される多くのモニタは、それらのボード上でプログラムを中断す
ることは出来ません。その場合、Stopボタン使用できません。
図 10:Step ボタン
ソースコード中で次に実行可能なラインへ進みます。
次のラインが関数であった場合、コールされた関数内へ進みます。
図 11:Next ボタン
現在のファイル内のソースコード中で次に実行可能なラインへ進みます。
次のラインが関数であった場合、コールされた関数を飛び越します。
図 12:Finishボタン
現在のフレームの実行を終了します。
もし関数内で本メニューがクリックされると、関数を終了し、関数がコールされたラインへ戻ります。
図 13:Continueボタン
ブレークポイント、ウォッチポイントまたはその他の例外に遭遇するまで実行を継続します。
あるいは、実行が完了します。
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図 14:Step assembler instructionボタン
次のアセンブラ命令に進みます。
次の命令がサブルーチンであった場合、サブルーチン内部へ進みます。
図 15:Next assembler instructionボタン
次のアセンブラ命令に進みます。
次の命令がサブルーチンであった場合、サブルーチンを実行しそれに続く命令に進みます。
図 16:Registersボタン
Registersウィンドウを表示します。
図 17:Memoryボタン
Memoryウィンドウを表示します。
図 18:Stack ボタン
Stackウィンドウを表示します。
図 19:Watch Expressionsボタン
Watch Expressionsウィンドウを表示します。
図 20:Local Variablesボタン
Local Variablesウィンドウを表示します。
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図 21:Breakpointsボタン
Breakpointsウィンドウを表示します。
図 22:Consoleボタン
Consoleウィンドウを表示します。
Consoleウィンドウは GDB,GNUProデバッガへのコマンドラインインターフェイスです。
図 23:プログラムカウンタ表示
ライン番号表示
プログラムが走行している間、フレームの左側にプログラムカウンタ(PC)、右側にライン番号を
表示します。
図 24:Down stackframeボタン
スタックフレームを 1段下げます。
図 25:Up stackframeボタン
スタックフレームを 1段上げます。
図 26:Go to bottom of stackframeボタン
スタックフレームの最下部に移動します。
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4.1.3 表示エリアに関する特別な特徴
ここでは表示エリアに関するいくつかの特別な特徴について説明します。
• プログラム走行中は、現在のプログラムカウンタの位置が緑色のラインで表示されます。 • プログラムの走行が停止した場合は、背景が紫色に変わります。(ブラウジングモード) • スタックバックトレースを見る場合、背景がやまぶき色に変わります。
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4.1.4 表示エリア内でのマウスの使い方
Source Windowの主要な表示エリア内には、様々なマウスの使い方があります。
表示エリアは 2つのカラムに分割されており(参照)、左側のカラムは表示エリアの左端からライン番号の
最後の文字までを占めています。一方、右側のカラムはライン番号の最後の文字から表示エリアの右端ま
でを占めています。
図 27: ウィンドウ内でのマウスの使い方
各カラム内では、マウスの機能が異なります、以下に右側のカラムに関する機能を記載します。
• 外部または内部変数の上にカーソルを置くことで、変数の現在値が表示されます。 • 構造体またはクラスへのポインタの上にカーソルを置くことで、構造体またはクラスのタイプ
およびアドレスを表示します。
• ダブルクリックすることで、マウスの下にある文字列を選択状態にします。 • マウスの下にある文字列を右クリックすると、変数用ポップアップメニューが表示されます。
図 28:変数用ポップアップメニュー
注:fnFIE_setupは変数(関数)名です。
Add (変数名) to Watch Watch Expressionsウィンドウを開き、変数表記をリストに加えます。
Dump Memory at (変数名) Memoryウィンドウを開き、メモリダンプを表示します。
Set Breakpoint at (変数名) ブレークポイントを設定します。
Open Another Source Window Source Windowをもう 1枚起動します。
左側のカラム
右側のカラム
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Open Source in external editor ソースファイルを外部エディタで開きます。
カーソルが実行可能ライン(一番左にマイナス記号が書かれています)上の左側のカラムにある時、カーソ
ルは円形に変わります。この状態での機能を下記に記載します。
• 左クリックすると現在のラインにブレークポイントを設定します。ブレークポイントはマイナス記号の代わりに赤い正方形で現されます。
• 左クリックで既存のまたは仮のブレークポイントを削除します。 • 右クリックでブレークポイント設定用ポップアップメニューを表示します。
図 29:ブレーポイント設定用ポップアップメニュー
Continue to here 全てのブレークポイントを無視して、プログラムをこの位置まで走行させます。
本メニュー選択時は、一時的なブレークポイントと同様にオレンジ色の矩形で表示されます。
この選択肢は他の全てのブレークポイントを無効にします。ブレークポイントが無効にされたとき
は、ブレークポイントの色が赤またはオレンジから黒に変わります。
注:デバッガは全てのブレークポイントで停止しながら、与えられた位置まで実行すると思われる
かもしれませんが、現在のところ、本メニューは全てのブレークポイントで停止せずに強制的
に与えられた位置まで実行します。
Jump to here プログラムを現在の実行位置から、指定された位置までジャンプさせます。
注:FVL/LNXを使用する場合、本メニューは利用できません。
Set breakpoint here カーソル下の実行可能ライン上にブレークポイントを設定します。これはマイナス記号の上で
左クリックをするのと同じ動作です。
Set temporary breakpoint here カーソル下の実行可能ライン上に仮のブレークポイントを設定します。仮のブレークポイントは
オレンジの矩形で表示されます。仮のブレークポイントは、プログラムがその位置に到達すると
自動的に削除されます。
Set Breakpoint on Thread(s)... カーソル下の実行可能ライン上にスレッド指定ブレークポイントを設定します。
注:FVL/LNXを使用する場合、本メニューは利用できません。
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ブレークポイント上で、右クリックを実行するとブレークポイント削除用ポップアップメニューが表示さ
れます。
図 30:ブレークポイント削除用ポップアップメニュー
Continue to Here 前述の説明と同様です。
Jump to here 前述の説明と同様です。
Disable Breakpoint 現在の実行可能ライン上にあるブレークポイントを無効にします。
Delete Breakpoint 現在の実行可能ライン上にあるブレークポイントを削除します。
これはブレークポイント上で左クリックするのと同じ動作です。
また、ブレークポイント上にカーソルを移動させると、そのブレークポイントの情報を表示します。
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4.1.5 その他のメニュー
図 31: ステータスボックス
Source Windowの最下部にはデバッガの現在の状態を示した文字列が表示されます。図 31の例ではプログ
ラムが起動されていないことを示しています。
図 32: ファイルリストボックス
ファイルリストボックスは、実行モジュールに関連する全ての C言語ソースファイルとヘッダファイルを
表示します。ダイアログボックスの右側の矢印をクリックしてファイルリストの中からファイルを選択す
るか、直接ダイアログボックス内にファイル名を入力することでファイルを選択してください。
図 33:関数リストボックス
関数リストボックスは、現在選択されているソースコード、ヘッダファイル内に存在する全ての関数を表
示します。リストボックス内の関数をクリックまたは関数名を直接入力することで関数を選択してくださ
い。
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図 34:コード表示形式選択ボックス
Source Window内のコードがどのような形式で表示されるのかを選択します。
コード表示形式選択ボックスに選択可能な表示形式を示します。
SOURCE C言語ソースコードが表示されます。
ASSEMBLY アセンブラコードが表示されます。
MIXED C言語ソースコードとアセンブラコードの両方が表示されます。
SRC+ASM C言語ソースコードとアセンブラコードの両方が、上下 2つのウィンドウに分割表示されます。
C言語ソースコードは上のウィンドウ、アセンブラコードは下のウィンドウに表示されます。
図 35:文字列サーチボックス
文字列サーチボックスに文字列を入力し「Enter」キーを押すと、その文字列の最初のマッチング例を
探すために前方検索が行なわれます。「Shift」キーと「Enter」キーを同時に押すと、後方検索が行なわれ
ます。
以後「Enter」キー(または「Shift」+「Enter」)を押すと、サーチウィンドウ内の前方検索(または後方検
索)を繰り返します。
もし文字列サーチボックス内に「@」と数値を入力すると、コード表示は数値で指定された行に移動しま
す。
例えば「@6」と入力すると、文字列サーチボックスの使用例のように 6行目を表示します。
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図 36:文字列サーチボックスの使用例
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4.2 Source Window から起動されるダイアログボックス
ここでは File,Preferencesメニューを経由して、Source Windowから起動されるダイアログボックスに
ついて説明します。
4.2.1 Load New Executable ダイアログボックス
Load New Executableダイアログボックスは、Source Windowのメニューバーから「File」→「Open」と
操作することで起動されます。このダイアログは、実行ファイルをディレクトリ経由で選択することがで
きます。
図 37: Load New Executableダイアログボックス
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4.2.2 Choose GDB Command file ダイアログボックス
Choose GDB Command fileダイアログボックスは、Source Windowのメニューバーから「File」→「Source」と操作することで起動されます。このダイアログは、一連の GDBコマンドを含むテキストファイル(それら
はコンソールウィンドウ中のコマンドプロンプトで実行するために開かれます)をディレクトリ経由で選
択することができます。
図 38:Choose GDB Command fileダイアログボックス
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4.2.3 Target Selectionダイアログボックス
Target Selectionダイアログボックスは、Source Windowのメニューバーから「File」→「Target Settings」
と操作することで起動されます。このダイアログは、デバッグしたい実行ファイルのターゲットを選択す
ることができます。また、ターゲット固有のオプション設定も行なうことができます。
図 39:Target Selectionダイアログボックス
Connection Connectionグループは、ターゲット選択用のドロップダウンリストと、その他に 2つの
ターゲット固有の設定を行なうフィールドを持っています。
○ Target このリストボックスに含まれる内容は、GDBデバッガのコンフィグレーションに依存します。
デフォルトのコンフィグレーションの場合、このリストには「Exec」(ホスト上で実行)、
「Remote/Serial」(シリアル接続)、「Remote/TCP」(TCP接続)が含まれます。
もし GDBが特定のハードウェアシミュレータを含むようにコンフィグレーションされていれば、
「Exec」は「Simulator」に置き換えられます。Serial、TCPの両方の通信方法にも特定の
ハードウェアの名前が含まれるかもしれません。
注:FVL/LNXと接続する場合は、「Remote/Serial」または「Remote/TCP」のいずれかを選択して
ください。
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○ Baud Rate/Hostname 本メニューは「Target」での選択によって下記のような変化があります。
・ リモートターゲットとの接続にシリアルが選択された場合、ボーレートを設定します。
・ リモートターゲットとの接続に TCPが選択された場合、本メニューは「Hostname」に
リネームされ、リストボックスがホスト名を指定できるようにテキスト入力フィールドに
なります。
・ 「Simulator」が選択された場合、本メニューは「Options」にリネームされ、Simulatorへの
オプション指定が可能になります。
○ Port ・ リモートターゲットとの接続にシリアルが選択された場合、ホストマシン上のシリアルポート
を指定します。
・ リモートターゲットとの接続に TCPが選択された場合、リモートターゲットのポート番号を指
定します。
○ Run until ‘main’ main にブレークポイントを設定し、そのブレークポイントに到達するまで実行します。
(デフォルトで ON)
○ Set breakpoint at ‘exit’ exitルーチンにブレークポイントを設定します。(デフォルトで ON)
○ Display Download Dialog ステータスバーに加えて、ダイアログボックスで追加のダウンロード情報を表示します。
リモートターゲットへのダウンロードにシリアルを使う場合に有効です。(デフォルトで OFF)
○ More Options / Fewer Options ダイアログボックスの下に「起動オプション」を表示するか隠すかを切り替えます。
○ Attach to Target リモートターゲットに接続します。
○ Download Program リモートターゲットに実行ファイルをダウンロードします。
○ Run Program 実行ファイルのデバックプロセスの実行をはじめます。
○ Continue from Last Stop (リモートターゲット上の)実行ファイルがデバッグプロセス中に最後に停止したところから
実行を再開します。
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4.2.4 Global Preferencesダイアログボックス
Global Preferencesダイアログボックスは、Source Windowのメニューバーから「Preferences」→「Global」
と操作することで起動されます。このダイアログは、表示される文字のフォント、サイズを選択すること
ができます。
図 40:Global Preferencesダイアログボックス
Icons このメニューではデフォルトの「Windows-style icon set」と「Basic icon set」のいずれかを
選択することができます。
図 41:Windows-style icon set
図 42:Basic icon set
Fonts 本メニューではフォントの種類とサイズを選択することができます。
○ Fixed Font このリストボックスではソースコード表示画面のフォントを選択できます。
○ Default Font このリストボックスではリストボックス、ボタン、その他のコントロールで使用される文字の
フォントを選択できます。
○ Status bar Font このリストボックスではステータスバーのフォントを選択できます。
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4.2.5 Source Preferences ダイアログボックス
Source Preferencesダイアログボックスは、Source Windowのメニューバーから「Preferences」→「Source」
と操作することで起動されます。このダイアログでは、ソースコード、デバッグ情報をどのように表示す
るかを設定します。
図 43:Source Preferencesダイアログボックス
Colors 色付きの矩形を左クリックすると「Choose Colorダイアログボックス」が開きます。
Choose Colorダイアログボックスでは表示色を自由に変更することができます。
Debug Mode トレースポイント設定を有効にしてコンフィギュレーションしない限り、このメニューは
使用できません。
Variable Balloons このメニューを ONにした場合、マウスが Source Window内の変数に重なった時にその変数の値を
表示します。(デフォルトで ON)
Tab Size Source Window内のタブのサイズを設定します。
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4.2.6 ページ設定ダイアログボックス
ページ設定ダイアログボックスは、Source Windowのメニューバーから「File」→「Page Setup」と操作
することで起動されます。このダイアログは、ソースファイルを印刷する前にページレイアウトの選択を
することができます。
図 44:ページ設定ダイアログボックス
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4.2.7 印刷設定ダイアログボックス
印刷設定ダイアログボックスは、Source Windowのメニューバーから「File」→「Print Source」と操作
することで起動されます。このダイアログは、ソースファイルを印刷する前にプリンタの選択、その他の
印刷関連の設定を行なうことができます。
図 45: 印刷設定ダイアログ
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4.3 Stack ウィンドウ
Stackウィンドウは呼び出しスタックの現在の状態を表示します。ウィンドウ内での各ラインはスタック
フレームを表します。
図 46:Stackウィンドウ
フレームをクリックすることで、そのフレームを選択できます。選択されたフレームはフレームの背景が
黄色に変わることで表されます。(スタックフレームの選択を参照)
Source Windowの表示は、自動的に選択されたフレームに関連するラインに切り替わります。もしそのフ
レームがアセンブラ命令の位置を指していれば、Source Windowはアセンブラコード表示に切り替わり、
関連するラインの背景も黄色に変わります。
図 47:スタックフレームの選択
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4.4 Registersウィンドウ
Registersウィンドウはダイナミックにレジスタとその内容を更新します。
次ページの「4.4.1 Registersメニュー」ではレジスタ表示形式の変更方法について説明します。
図 48:Registersウィンドウ
・ レジスタ上で左クリックすることで、そのレジスタを選択できます。
・ レジスタ上で左クリックすることで、レジスタの内容を編集することができます。
「Esc」キーを入力することで編集を中断できます。
・ レジスタ上で右クリックすることで、レジスタ表示形式メニューが表示されます。
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4.4.1 Register メニュー
図 49:Groupメニュー
どのレジスタを表示するかを選択します。
図 50:レジスタ表示形式メニュー
Hex Demical Unsigned レジスタ値の表示形式を選択します。
Hex(16進数)がデフォルトで選択されます
Open Memory Window MemoryWindowを表示します。
Add to Watch WatchWindowに指定のレジスタを登録します。
Remove from Display 選択したレジスタをウィンドウから削除します。全てのレジスタはウィンドウが閉じられ、
再オープンされると描画されます。
本メニューはレジスタ選択時のみアクティブになります。
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4.5 Memoryウィンドウ
Memoryウィンドウはダイナミックにメモリの状態を更新します。
ウィンドウ内でダブルクリックすることによって、各セルに対応した位置のメモリを選択することが
できます。
図 51:Memoryウィンドウ
4.5.1 Addressメニュー
図 52:Addressメニュー
Auto Update ターゲットの状態が変わると Memoryウィンドウの内容は自動的に更新されます。(デフォルト)
Update Now ターゲットのメモリ状態を即座に反映します。
Preferences Memory Preferencesダイアログボックスを起動します。
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4.5.2 Memory Preferencesダイアログボックス
Memory Preferencesダイアログボックスでは、メモリ状態の表示に関するオプション設定を行ないます。
図 53:Memory Preferencesダイアログボックス
Size 個々のセルのメモリサイズを選択します。
Format メモリの表示形式を選択します。
Number of Bytes Memoryウィンドウに表示されるメモリ領域のサイズを設定します。
Bytes Per Row 1行あたりの表示サイズを設定します。
Display ASCII 本メニューを有効にすると、メモリの文字列表記を表示します。
Control Char 非 ASCII文字を表示する際に使用する文字列を指定します。デフォルトでは「.」です。
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4.6 Watch Expressionsウィンドウ
Watch Expressionsウィンドウは指定した変数の名称と現在値を表示します。
図 54:Watch Expressionsウィンドウ
・ Watch Expressionsウィンドウ上で変数をクリックすると、その変数を選択できます。
・ 変数が選択された状態で右クリックすると、Watchメニューが表示されます。
図 55:Watchメニュー
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図 56:Watchサブメニュー
Edit 変数の値を編集します。「Esc」キーで編集を中断できます。
Format 本メニューの上にマウスを置くと、が表示されます。数値形式メニューでは、選択された変数の
値の表示形式(16進数、10進数、8進数、2進数)を選択することができます。
図 57:数値形式メニュー
デフォルトではポインタは 16進数で表示されます、その他全ての変数は 10進数で表示されます。
Delete Watchリストから選択された変数を削除します。
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4.6.1 Add Watch ボタン Add Watchボタンの使い方の左の図のように、ダイアログボックスの下のテキスト入力フィールドに変数
名を入力することが出来ます。入力後、「Add Watch」ボタンか「Enter」キーを押せば、下図の右側の例の
ようにリストに変数が加わります。変数名が間違っている場合は無視されます。
図 58:Add Watchボタンの使い方
4.6.2 レジスタの表示
テキスト入力フィールドにレジスタを表す便宜上の変数を入力することで、Watch Expressionsウィンド
ウにレジスタを加えることが出来ます。レジスタを表す便宜上の変数は「$」記号とレジスタ名で構成され
ます。
例えば、プログラムカウンタを表す便宜上の変数は「$pc」となります。
4.6.3 ポインタのキャスト
ポインタは他の型にキャストすることができ、その値はキャスト後の型の内容が表示されます。例えば、
テキスト入力フィールドに ”(struct _foo *) bar” と入力すると、「bar」は構造体_fooのポインタと
して扱われます。
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4.7 Local Variables ウィンドウ
Local Variablesウィンドウは、すべてのローカル変数の現在の値を表示します。
図 59:Local Variablesウィンドウ
・ Local Variablesウィンドウ上で変数をクリックすることで、その変数を選択できます。
・ Local Variablesウィンドウ上で変数をクリックすることで、編集モードに移行します。
・ 構造体変数の左の「+」記号をクリックすると、構造体の要素が表示されます。構造体の要素が
表示される例を構造体要素の表示に示します。
・ 展開された構造体の左の「-」記号をクリックすると、構造体の要素が格納されます。
図 60:構造体要素の表示
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4.7.1 Variable メニュー
図 61:右クリックメニュー
Edit 選択された変数の値を編集することが出来ます。「Esc」キーで編集を中断できます。
Delete 選択された変数を LocalVariablesウィンドウから削除します。
Format 本メニューの上にマウスを置くとが表示されます。変数表示形式メニューでは、選択された変数
の値の表示形式(16進数、10進数、8進数、2進数)を選択することができます。
図 62:変数表示形式メニュー
デフォルトではポインタは 16進数で表示されます、その他全ての変数は 10 進数で表示されます。
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4.8 Breakpointsウィンドウ
Breakpointsウィンドウは、現在セットされているすべてのブレークポイントを表示します。
注:C++コードをデバッグする場合は、Breakpointsウィンドウは正常に動作しない可能性があります。
図 63:Breakpointsウィンドウ
・ Breakpointsウィンドウ内のチェックボックスにチェックをつけることによって、そのブレークポ
イントを選択できます。
・ チェックボックスのチェックをはずすと、そのブレークポイントは無効になります。
Source Window内での表示も赤い矩形が黒に変化します。
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4.8.1 Breakpointsメニュー
図 64:Breakpointsメニュー
Normal Temporary この 2対のメニューは選択されたブレークポイントの設定を「Normal」または「Temporary」に
切り替えます。「Normal」に設定されたブレークポイントは、そのブレークポイントに何回到達
しても有効のまま残ります。一方、「Temporary」に設定されたブレークポイントは、一度その
ブレークポイントに到達すると自動的に削除されます。選択されたブレークポイントが現在どち
らの設定であるかは、左のチェックマークで表されています。
ブレークポイントが「Temporary」に設定された場合、Breakpointsウィンドウの赤いチェック
マークと Source Window内でブレークポイントを表す赤い矩形の色がオレンジに変わります。
前述の Breakpointsウィンドウとブレークポイント設定の結果を比較してください。
図 65:ブレークポイント設定の結果
Enabled Disabled この 2対のメニューは選択されたブレークポイントの状態を「有効」または「無効」に切り替え
ます。選択されたブレークポイントが現在どちらの設定であるかは、左のチェックマークで表
されています。
Remove 選択されたブレークポイントを削除します。
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4.8.2 Globalメニュー
図 66:Globalメニュー
Disable All すべてのブレークポイントを無効にします。
Enable All すべてのブレークポイントを有効にします。
Remove All すべてのブレークポイントを削除します。
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4.9 Consoleウィンドウ
Consoleウィンドウではコマンドラインインターフェイスを通してデバッガにアクセスすることが
出来ます。
下図に表示されている「(gdb)」はデバッガのプロンプトです。
図 67:Consoleウィンドウ
重要! Console ウィンドウは Windows オペレーティングシステムのコンソールウィンドウとは
異なります。
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4.10 Function Browserウィンドウ
Function Browserウィンドウは、Source Windowのメニューバーから「View」→「Function Browser」と
操作することで起動されます。
図 68:Function Browserウィンドウ
Filter Function Browserウィンドウの一番上にある「Filter」メニューグループには、
「Show if function」リストとテキスト入力フィールドが含まれます。
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Show if function このリストにはテキスト入力フィールドに入力された文字列を探すための 4つの選択があります。
図 69:Show if functionドロップダウンリスト
starts with テキスト入力フィールドに入力した文字列から始まる関数を表示します。
contains テキスト入力フィールドに入力した文字列を含む関数を表示します。
ends with テキスト入力フィールドに入力した文字列で終了する関数を表示します。
matches regexp 探索ルーチンに正規表現一致を使用させます。例えば、”^[ab].*”を探索させると’a’
または’b’で始まるすべての関数を表示します。
Files 探索対象をハイライト表示されているファイルのみに限定します。ファイルの選択状態は個々の
ファイル名をクリックすることで切り替えることが出来ます。いずれかのサーチパラメータが
変更された時、探索リストは更新されます。
Hide .h files チェックするとヘッダファイルを表示しなくなります。
Select All リストされているファイルすべてを選択します。
Functions 選択したファイル内で条件が一致した関数が表示されます。
Breakpoints 「Delete」または「Set」ボタンはブレークポイントの削除、設定をすることが出来ます。
Delete 選択された関数の最初の実行可能ラインに設定されたブレークポイントを削除します。
Set 選択された関数の最初の実行可能ラインにブレークポイントを設定します。
これら 2つの動作はリスト内で選択されたすべての関数に対して働きます。
もしすべての関数が選択されていれば、それらはすべてブレークポイントを設定または
削除されます。
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4.11 Processesウィンドウ
Processesウィンドウはシステム内でのスレッドの動作状態を動的に更新します。
注:本メニューは FVL/LNXでは利用できません。
図 70: Processウィンドウ
Processesウィンドウはスレッドまたはプロセスのリストを表示します。その正確な内容はそれぞれの
オペレーティングシステムに依存します。
Threadsウィンドウは、デバック対象の実行可能モジュールの一部であるスレッドやプロセスの情報を
表示するリストボックスで構成されます。最初の行は、スレッドを追跡するために GDBによって内部的に
使用される、GDBスレッド番号が表示されています。
この番号はコマンドラインインターフェイス(Console ウィンドウ)からもスレッド参照時に使用されます。
残りの行は、オペレーティングシステムから得られる情報に依存します。
Source Windowは、現在のスレッド(またはプロセス)の現在位置とソースコードを表示します。現在の
スレッドを変更するには、Processesウィンドウ内で変更したいスレッドをクリックしてください。
そうすれば、デバッガはウィンドウをすべて更新しコンテキストを切り替えるでしょう。現在のスレッド
がハイライト表示されるはずです。
ラインまたは関数上にブレークポイントを設定された場合、その位置を通過するすべてのスレッドは実行
を停止し、制御をデバッガに戻します。特定のスレッドのみにブレークポイントを設定する場合は、Source
Window上で「Set Breakpoint on Thread(s)...」のメニューを使用する必要があります。
4.12 Helpウィンドウ
Helpウィンドウは、Source Windowのメニューバーから「Help」→「Help Topics」と操作することで 起動されます。Helpウィンドウは、HTMLベースで Help情報を提供します。
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Insight 操作説明書
2010年3月第1版発行
発行所 株式会社ファースト
本 社 〒242-0001 神奈川県大和市下鶴間2791-5
ユーザ・サポート FAX 046-272-8692
E-mail : [email protected]
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B-001198
Insight操作説明書☆第2版☆はしがき目 次1. はじめに2. ご注意3. デバッグ環境の構築3.1Insightのインストール3.2Insightのアンインストール3.3アプリケーションのビルド3.4アプリケーションの起動3.5Insightの起動3.5.1E-LINKの設定方法3.5.2RS232Cの設定方法
4. Insight操作説明4.1Source Window4.1.1メニューバー4.1.1.1File4.1.1.2Run4.1.1.3View4.1.1.4Control4.1.1.5Preferences4.1.1.6Help
4.1.2ツールバー4.1.3表示エリアに関する特別な特徴4.1.4表示エリア内でのマウスの使い方4.1.5その他のメニュー
4.2Source Windowから起動されるダイアログボックス4.2.1Load New Executableダイアログボックス4.2.2Choose GDB Command fileダイアログボックス4.2.3Target Selectionダイアログボックス4.2.4Global Preferencesダイアログボックス4.2.5Source Preferencesダイアログボックス4.2.6ページ設定ダイアログボックス4.2.7印刷設定ダイアログボックス
4.3Stackウィンドウ4.4Registersウィンドウ4.4.1Registerメニュー
4.5Memoryウィンドウ4.5.1Addressメニュー4.5.2Memory Preferencesダイアログボックス
4.6Watch Expressionsウィンドウ4.6.1Add Watch ボタン4.6.2レジスタの表示4.6.3ポインタのキャスト
4.7Local Variablesウィンドウ4.7.1Variableメニュー
4.8Breakpointsウィンドウ4.8.1Breakpointsメニュー4.8.2Globalメニュー
4.9Consoleウィンドウ4.10Function Browserウィンドウ4.11Processesウィンドウ4.12Helpウィンドウ