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広瀬科研研究会060925

九州文化史研究所と広瀬家文書

梶嶋政司

（t） 1 戦前の調査

昭和9年 法文学部内に九州文化史研究所が設置される

昭和9年8月7～9日 遠藤正男講師が日田町広瀬家を調査。

「「日田金」関係資料約十部、福岡・田代・府内諸藩ノ藩政改革書

類約十冊借用ス。「南陽日記」廿八巻ノ筆写ヲ依頼ス。」

遠藤正男『日本近世商業資本発達史論』刊行 昭和11年4月

（2） 2 広瀬家文書の謄写

昭和15年＊

昭和17年＊

昭和19年

昭和 24年

「南隣日記」「辰四月申送書」「新用水路手帳」「庄内郷百姓一揆記録」

「日田経済史資料」

「申送書」「（民政家）塩公事歴全」

「御主向書取覚」「日田御借財御改正書物留」「日田県産物方御貸附引請諸

用留」「融通講預り銀控帳、融通講別段貸廻銀勘定帳」「蝋会所勘定帳」「筑

前諸用留」イ存寄書写」

「生蝋座銀会所御［内談書］」

「銀一会所取調帳」「為替会社創立手続」

「広瀬久兵衛日記」（広瀬正雄寄贈） ・

「辰四月申送り書」

「豊後日田永山布政史料上・中・下」

＊印は九大図書館受入年

●■

昭和25年

昭和27年＊

昭和31年＊

昭和33年

昭和35年

3 「近世日田とその周辺地域の総合的研究」（昭和43・44年度科研） （ユ） （l）

昭和44年3月 『広瀬家文書仮目録（一）家宝』『広瀬家文書仮目録二（近世文書一）』

＊「一～二二五五番は、十年程前、秀村選三氏・原田敏丸氏・藤本陸士氏・武野要子氏・伊丹正博氏

・長野邁氏らによってラベルがはられ、目録カードが作成されていた（中略）以後の部分の作成

に当たったのは、安藤保・岩橋勝・木村隆久・木村忠夫・田坂大蔵・中元美智子・長野邁・野口

喜久雄・半田隆夫・藤野保・道永洋子・森奉博・箭内健次」

（l）「草創期九州文化史研究所の史料収集活動一『採訪日記』の紹介－」（『九州文化史研

究所紀要』49、2006，3）

（2）『九州文化史研究所所蔵古文書目録』3（1958，8）、http：／／bunkashi．1it．kyushu－u・aCjp／

（3）土蔵二階におさめられている家宝文書。

（4）土蔵一階におさめられている経営関係古文書。

－1－

『広瀬家古文書撮影フイルム 昭和45年1月

昭和45年3月

昭和45～49年

昭和51年3月

『威宜園蔵書目録』 （†I

『広瀬家文書仮目録（三）（近世文書〔二〕）』

研究成果を発表→別紙

『九州天領の研究』刊行

【構成】序説（杉本 勲）

前編1章1節 古代の日田（／小田富士雄）

2節 日田周辺における古代の歴史地理学的研究（日野尚志）

2章l節 豊後日田氏について（川添昭二）

2節 大友氏所領内渡機構と日田（木村忠夫）

本編l章1節 九州天領の成立と展開（藤野 保）

2節 近世後期の九州天額（藤野 保）

3節天領農村の動向と市場構造（藤野 保）

2章1節 日田商人広瀬家の経営（野口喜久雄）

2節 近世後期の藩政改革と広頼久兵（安藤 保）

3節 対馬藩田代額における銀会所・生蝋会所と日田商人（長野 邁）

4節 広瀬久兵衛と福岡藩「生蝋為替仕組18，（木原沖幸）

3章1節 威宜▲園をめぐる政治情勢（井上義巳）

2節 成宜園と洋学（杉本 勲）

諷チ

4 記録資料館九州文化史資料部門所蔵日田関係資料 （9〉

千原家文書 掛屋。豆田町、丸屋。30000点余。昭和 9年購入。データ準備中。主な研究

として楠本美智子『近世の地方金融と社会上構造』（九州大学出版会、1999，l）

手嶋家文書 豆田町、伊予屋。カード目録。データ準備中。

財津家文書 日田の庄屋、明治期に戸長。1100点余。昭和 59年財津氏より寄贈。戦国大

一名大友義鑑等の書状をはじめ、農政関係（年貢・新田開発・入会等）や金融 （tO〉

関係、明治時代の地租改正、郡政、村政史料など。

●●

（5）現在、広瀬家文書マイクロフィルムはV87～165、225～280番まであり、

合計128本。このうち本目録には87～165まで収録。225～280はカード検索

となる（カードはV94～164、2 2 5～280がある）

（6）当時淡窓図書館に寄託されていた広瀬淡窓、広瀬旭荘旧蔵書。

（7）（2）に同じ。

（S）成宜園（淡窓、青郷、林外）と広瀬本家、日田郡代との関わりを考察。

（9） 『九州文化史研究所所蔵古文書目録』10・11・12（l卯9，3）

（10）『九州文化史研究所所蔵古文書目錬』17（1990，3）

－2－

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