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国連 WFP協会 年次報告書 2019 飢餓から救う。 未来を救う。 Saving Lives. Changing Lives.

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Page 1: 国連WFP協会 2019国連WFPが2019年に取り組んだ支援活動のハイライト、 そして日本における国連WFP協会の活動をご報告します。国連WFP 2019年活動ハイライト

国連WFP協会

年次報告書2019

飢餓から救う。 未来を救う。Saving Lives. Changing Lives.

Page 2: 国連WFP協会 2019国連WFPが2019年に取り組んだ支援活動のハイライト、 そして日本における国連WFP協会の活動をご報告します。国連WFP 2019年活動ハイライト

15億円

10億円

5億円

0円

12 223 5,171億

万円

10 9,981 3,603億

万円

9 13 2,413

8 3,470 1,896

万億

8 6,849 4,895円

万億

13 291 8,658

11 5,999 3,190億

万円

11 8,271 1,650円

万億

円億

9 9,070 6,873円

万億

15 7,694 8,864

円万

ご寄付への感謝を込めて2019年(1月~12月)に皆様からお寄せいただいたご寄付によって、世界中の人々に食料を届けることができました。現地における支援活動や、日本国内での取り組みについてご報告します。

日頃より国連WFPにご支援を賜り、誠にありがとうございます。2019年、国連WFP協会にお寄せいただいたご寄付の総額は約15億7,600万円となり、過去最大のご支援をいただくことができました。これもひとえに皆様のご支援・ご協力ゆえと心より感謝申し上げます。しかし、2019年の最新報告によると、世界の飢餓人口は推計8億2,000万人と3年連続で増加しており、SDGs

の2030年までの「飢餓をゼロに」の達成に大きな壁が立ちはだかっています。さらに今年2020年は新型コロナウイルスの感染が世界中に広がり、既に脆弱な立場におかれている人々の多くが衛生環境の悪いなかで暮らしているため、感染拡大、そして飢餓の悪化が懸念されます。国連WFPは人々が栄養のある食べ物で免疫力を高め、コロナウイ

ルスの影響を受けなくてすむよう、食料を届け続けています。国連WFPの「食糧支援はコロナと闘う底力となっている」のです。私たちにとっても困難な日々となりますが、SDGsの達成期限である2030年まであと10年となった今、“誰一人取り残さない”世界の実現を目指し、何とか「飢餓をゼロに」を達成できるよう、皆様の引き続きのご支援、ご協力を何卒宜しくお願い致します。

ご寄付への感謝を込めて送金実績および国連WFPの世界での支援活動実績

国連WFP 2019年活動ハイライト国連WFPの代表的な支援活動多方面にわたる支援の輪

企業・団体の取り組み事例2019年度決算報告企業・団体からのご支援

C O N T E N T S

79

111314

13

5

国連WFP協会への寄付金および国連WFP本部への送金額の推移

ごあいさつ

特定非営利活動法人 国際連合世界食糧計画WFP協会(国連WFP協会)は、飢餓をなくすことを使命にする国連唯一の食料支援機関であるWFP国連世界食糧計画の、日本における公式支援窓口です。WFP国連世界食糧計画の活動はすべて、各国の政府の拠出金や、企業・団体、個人などの寄付金でまかなわれており、国連WFP協会は、民間を対象とした募金活動や、企業・団体との協力関係の推進、広報活動を通して

WFP国連世界食糧計画の活動を支えています。また、日本においては、「国連WFP」という総称を用いて、国連機関であるWFP国連世界食糧計画と、それを支援する認定NPO法人である国連WFP協会という2

つの団体が協力して活動を行っています。国連WFP協会は、1999年に設立され、2005年より「認定NPO法人」に認定されています。

国連WFP協会とは

表紙:(上)©WFP/Antoine Vallas, (下)©WFP/Saikat Mojumder  裏表紙:(中央)©WFP/Simon Pierre Diouf, (左)©WFP/Amina Alkorey

特定非営利活動法人国際連合世界食糧計画WFP協会 会長

安藤宏基

国連WFP本部送金額寄付金総額

39%

2019年寄付金総額内訳

61%

個人寄付

企業・団体寄付

6 1,092 6,614万 円億

9 6,602 2,250万 円億

SDGs達成期限まであと10年!国連WFPは、目標 の達成を目指しています

「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development

Goals)」は、「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「質の高い教育をみんなに」など、2030年までに達成すべき17の国際社会の共通目標をまとめたものです。国連WFPは、

目標2「飢餓をゼロに」が他の目標達成の基盤にもなるとの考えのもと、パートナーシップを通じて活動し、全てのSDGsの達成に貢献しています。

目標  「飢餓をゼロに」はSDGs達成の基盤

国連WFP協会は、寄付金総額の75%以上を途上国での支援活動のため国連WFP本部へ送金しています。

国連WFP協会は国連WFP本部との取り決めにより、寄付(個人寄付および企業・団体寄付)のうち75%以上は途上国での支援活動のため国連WFP

本部へ送金しており、残り25%(上限)は国連WFP協会が国内で行う募金活動、広報宣伝活動、管理費等の国内事業費等に活用しています。※ 国連WFP協会の総収入・総支出につきましては、13ページに掲載の「2019年度決算報告」をご覧ください。

1 2ANNUAL REPORT 2019

Page 3: 国連WFP協会 2019国連WFPが2019年に取り組んだ支援活動のハイライト、 そして日本における国連WFP協会の活動をご報告します。国連WFP 2019年活動ハイライト

37,688,122円

送金実績および国連WFPの世界での支援活動実績国連WFP協会からの送金実績、および世界中で活動する国連WFPの支援実績概要をご報告します。

国連WFP協会を通じた日本の皆様からの寄付送金額は11億8,271万1,650円となりました。そのうちのおよそ半分のご寄付である約4億9,168万円は、“誰も取り残さない”という方針のもと「使途指定なし」として送金し、国連WFPが最も資金を必要とする支援活動に活用させていただきました。

国連WFP協会からの送金実績

寄付送金額の内訳

世界中で人道支援のニーズがますます増加する中、2019年、国連WFPは80億米ドルの資金を調達することができました。しかし、これは必要とされた額・121億米ドルに対し、3割強近くの41億

米ドルが不足した状況です。この資金不足により、国連WFPの現地職員は、支援対象者の選別や、支援量の削減など、苦渋の決断を迫られています。

12180

必要額

調達額41億米ドル

不足額

億米ドルアジア

322,064,674円

中南米

25,000,000円

アフリカ

98,500,000円

中東

50,000,000円

中南米

25,000,000円

使途指定なし 学校給食支援母子栄養支援

491,684,225円 495,564,674円

緊急支援 157,774,629円

157,774,629円緊急支援

495,564,674円

学校給食支援

支援食料の量

420万トン

食料支援(全体)

9,710万人カ国88学校給食支援

1,730万人

支援した女性・女の子

5,250万人

自立支援

960

栄養支援

640妊産婦 万人1,080子ども 万人

132,774,629円アフリカ

学校給食支援東ティモール

10,000,000円

学校給食支援カンボジア

25,000,000円

学校給食支援スリランカ

25,000,000円

学校給食支援ネパール

24,210,450円

学校給食支援バングラデシュ

25,000,000円

学校給食支援キルギス

22,500,000円学校給食支援タジキスタン

30,000,000円

学校給食支援シリア

25,000,000円

学校給食支援イエメン

25,000,000円

学校給食支援ガーナ

25,000,000円

学校給食支援ルワンダ

22,500,000円

学校給食支援マダガスカル

25,000,000円

緊急支援モザンビーク

105,774,629円

学校給食支援シエラレオネ

25,000,000円

学校給食支援ギニアビサウ

1,000,000円

緊急支援グアテマラ

25,000,000円

学校給食支援コロンビア

25,000,000円

母子栄養支援ボリビア

10,000,000円

緊急支援コンゴ民主共和国

27,000,000円

学校給食支援フィリピン

31,215,000円

学校給食支援ミャンマー

129,139,224円

※ 出典:World Food Programme, Annual Performance Report for 2019(2020年6月末発行)なお、太平洋島嶼国もその他の国連WFP支援実施国に含む。

億米ドル

万人

資金が不足しています※

国連WFP 2019年支援実績※

その他の国連WFP支援実施国国連WFP協会寄付送金国

3 4ANNUAL REPORT 2019

Page 4: 国連WFP協会 2019国連WFPが2019年に取り組んだ支援活動のハイライト、 そして日本における国連WFP協会の活動をご報告します。国連WFP 2019年活動ハイライト

国連WFPが2019年に取り組んだ支援活動のハイライト、そして日本における国連WFP協会の活動をご報告します。

国連WFP 2019年活動ハイライト

食品ロス削減の取り組みを途上国の食料支援につなげるキャンペーン「Zero Hunger Challenge for AFRCIA~食品ロス×飢餓ゼロ~」を実施。2019年は第7回アフリカ開発会議(TICAD 7)が開催されたため、集まった寄付はアフリカの給食支援に役立てました。キャンペーンの柱「#ゼロハンガーチャレンジ」では、食品ロスになりがちな食材を使った料理のSNS拡散を推進。また飲食店31店舗が食品ロスに配慮したメニュー(写真下)を提供し、売上げの10%を寄付しました。 竹下景子親善大使がルワンダを訪問し、学校給食支援

や自立支援を視察、コンゴ民主共和国の難民が暮らす難民キャンプも訪れました。後日、各種メディアで紹介されたほか、ローターリー銀座・日本橋グループが開催した報告会に登壇し、視察で見たことや感じたことを語り、支援を呼びかけました。

「私のとっておきごはん」をテーマにエッセイを募集、応募総数は過去最多の2万1,422通に。応募数に応じた協力企業からの寄付額は、過去最高の257万640円となり、子ども約8万5千人に給食を届けられました。表彰式には特別審査員の竹下景子さん、ふなっしーさんも参加しました。

チャリティーウォーク「WFPウォーク・ザ・ワールド2019」を横浜(第14回)および大阪(第4回)で開催。参加者数は横浜5,003人、大阪1,658人にのぼり、参加費からの寄付金額は599万1,820円になりました。これにより約19万9千人の子どもたちに給食を届けられました。

継続的な支援を呼びかけ 世界食料デーキャンペーン WFPチャリティーエッセイコンテスト WFPウォーク・ザ・ワールド

モザンビーク

シリア・イエメン

サヘル

アプリによって、デジタルでの支払い取引も可能になります。

ドローンを活用した支援の詳細はこちら

紛争開始から2019年で9年目のシリア、そして5年目のイエメンで、国連WFPは引き続き緊急支援を実施しました。シリアでは北部をはじめとした各地で突発的に起きた軍事作戦等により大勢の人が避難を強いられ、国連WFPは支援の規模や範囲を拡大、670万人を支えました。また、シリア周辺5カ国(トルコ・レバノン・ヨルダン・エジプト・イラク)に逃れる550万人への支援も実施しました。引き続き「世界最大の人道危機」と言われるイエメンでは、人口の8割にあたる2,400万人が人道支援を必要とするなか、国連WFPはセキュリティやアクセス面での困難を乗り越え、およそ1,400万人に食料および栄養支援を実施しました。

長引く紛争のもとで

テクノロジー導入で収入アップ

アフリカ北西部の内陸国であるブルキナファソ、マリ、ニジェールは中央サヘルと呼ばれ、高温で、農業用の天然資源も少ないなど、元々気候変動の影響を受けやすい地域です。また、貧困、食料不足、栄養不良が蔓延しており、さらに昨年は武力衝突や市民への暴力の増加で、多くの人が避難を強いられました。国連WFPは緊急支援を立ち上げ人々の命を救うとともに、地域の安定・開発のため近年築き上げてきたインフラの保持、教育の促進や若者の雇用創出といった支援も拡大・継続しました。

3月には「イダイ」、4月には「ケネス」という巨大サイクロンに襲われたモザンビーク。700人以上が亡くなり、数千の家屋、そして広大な農地が被害を受けました。国連WFPは迅速かつ大規模な緊急支援を実施し、210万人以上に支援を届けました。本支援活動で国連WFPは物流・通信支援のリード機関としても重要な役割を果たし、ドローン(無人航空機)を初期に導入。空撮されたデータは、捜索救助活動のためのマッピングや、道路・橋、その他インフラの被害状況の把握に活用されました。

気候変動と暴力の脅威

災害時緊急支援にドローンが活躍

支援の輪を

広げるために

Fフ ァ ー ム

arm tトゥー

o Mマ ー ケ ッ ト

arket Aア ラ イ ア ン ス

lliance(FTMA)は、 小規模農家の生活水準を改善するために作られたプログラムです。FTMAにより、農家は種まきから販売の段階まで、必要な情報、投資、支援を受けることが可能になります。これにより農家は市場向け作物の生産や販売に必要な力をつけることができ、収入増加につながります。FTMAで活用されているテクノロジーの一つにスマホ用アプリがあります。アプリでは、農家がFTMAでサービスを提供している様々な業者とコミュニケーションをとることができ、より多くの市場向け作物を出荷していくためのプラットフォームになっています。2019年は、11万人の農家がFTMAの支援を受け、850万米ドルの取り引きが行われました。

©WFP/Marco Frattini

©WFP/Simon Pierre Diouf

©JAWFP ©JAWFP

©WFP/Marwa Awad

©WFP/Jonathan Eng

バイヤーから借りた機械で、収穫したトウモロコシの実を芯から取り外す農家。短時間でより多くの作物を出荷できるようになる。

避難先の廃屋で3人の子どものために料理をするシリア人の母親。夫は行方不明となり父親は殺害された。

©JAWFP

©WFP/Adam Marlatt

インフルエンサーの協力も得て16万件

以上のSNSアクションが集まりました。

5 6ANNUAL REPORT 2019

Page 5: 国連WFP協会 2019国連WFPが2019年に取り組んだ支援活動のハイライト、 そして日本における国連WFP協会の活動をご報告します。国連WFP 2019年活動ハイライト

母子栄養支援支援活動の概要や、プロジェクトの一例をご紹介します。国連WFPの支援は、“飢餓ゼロ”の達成だけでなく、貧困撲滅の推進、教育の普及やジェンダーの平等など多くの効果をもたらし、SDGs全体の目標達成に大きく貢献します。

国連WFPの代表的な支援活動

学校給食支援は子どもの栄養状態を改善し、勉強への集中力を高めます。特に家事のため家に留め置かれがちな女子の就学も促します。教育は国の安定と発展の礎です。学校給食支援

国連WFPは食料支援とともに、輸送や物流といったロジスティクス、および情報通信の分野において人道支援機関の中でリーダーの役割を担っています。ロジスティクス支援

エボラ出血熱対応センターにて防護服に身を包み赤ちゃんに食事を与える医療従事者。

紛争や大災害が起きた時、まず必要とされるのが食料です。国連WFPはいち早く被災した地域に入り、人々に生きのびるための食料を届けています。緊急支援

エボラ感染の封じ込めを目指してコンゴ民主共和国では、相次ぐ武力衝突や不作により1,560

万人が深刻な食料不足に陥るなか、2018年8月に集団感染が宣言されたエボラ出血熱の流行が進み、3,400人以上が感染、2,200人以上が亡くなりました。国連WFPは690万人への食料支援と共に、この疾病に関し93万人以上に特別な食料の提供と栄養支援を行いました。治療にあたった医師のモーリス・ムツンガさんは「多くのエボラ出血熱患者は、嘔吐、下痢、高熱により最大10kg痩せてしまいます。国連WFPの支援食料がないと、治癒が難しくなったり、回復にも時間がかかったりしてしまいます」と述べました。

子どもたちのセーフティーネットとなる給食ハイチは西半球の最貧国で、人口の半数以上が慢性的な栄養不足、子どもの約22%が栄養不良です。5人に1人の子どもが学校に通えず、10歳以上の識字率も約61%です。2019年、治安悪化により多くの学校が閉鎖されましたが、国連WFPは開校していた学校の約78%で14万3,500人以上に学校給食を提供しました。学校が徐々に再開される様子を見て、中南米カリブ地域局長のミゲル・バレットは次のように述べました。「継続的な支援が国連WFPの使命であり、給食が唯一の食事でもある貧しい家庭の子ども達に温かい食事を提供できる事を嬉しく思います。」

地元の小規模農家から購入した新鮮な食材で、給食が作られました。©WFP

©WFP/Jacques David

胎児から2歳までに十分な栄養を摂れないと、身体や脳の発達が遅れ、その影響は生涯に渡る恐れもあります。国連WFPは妊産婦と乳幼児の栄養支援を強化しています。

栄養不良と最前線で戦う母親を支える東ティモールでは人口の36%、およそ43万人が食料不足で、6カ月以上5歳未満の子どもの半数が発育阻害に陥っています。国連WFPは母子に対する栄養強化食品の提供や妊産婦への栄養教育などを通じて、栄養不良を減らすことに力を入れています。2018年に2人目の息子を産んだアレクサンドリアさんは言います。「支援のおかげで自身の食欲や授乳も順調で、2人目の子どもは1人目の時と比べて明らかに健康的です。」

自立支援 国連WFPは、職業訓練やインフラ整備などの対価として食料等を支給しています。中長期的に、住民自身が災害に強い地域づくりや、食料不足の解消に取り組むよう促します。

生計を立てる術を伝える支援

他団体の物流もサポート

アフガニスタンは40年にもおよぶ紛争に翻弄され、55%の国民が1日1

ドル未満で暮らし、1,020万人が深刻な食料不足です。昨年、国連WFP

は46万4,000人を対象に自立支援を実施し、また2万5,700人を対象に職業訓練も行いました。女性支援のための菜園プロジェクトに参加したジャワーさんは、「トレーニングを通じて、菜園スキルを学ぶことができました。収穫高も好調です」と語りました。参加者は毎月、小麦粉・豆・油・塩を受け取りました。

85万人ものロヒンギャ難民を受け入れるバングラデシュのコックスバザールは、サイクロンなどの自然災害に非常に脆弱です。そんな中、災害時に確実に支援を届けられるよう、国連WFPは国際機関やNGOなど24のパートナー団体に12,290㎥相当の保管スペースを提供。マデュ・チャラに設置されたコンテナ6点は温度制御も可能で、気温に要注意の医薬品等の物資も保管できます。ロジスティクス担当のプリヤ・プラハナは「難民キャンプからも近く、迅速に物資を届けられます」と述べています。

「大抵の野菜や果物は自分たちで育てて食べられますが、肉を食べる機会はほとんどありません。なので栄養強化食品の支援は助かります」とアレクサンドリアさん。©WFP/Denita Baptista

ジャワーさん(左)の夫は3人の子どもを紛争で失ったストレスで病を抱えており、彼女が家族を養わねばなりません。©WFP/Ann Nallo

豪雨などの災害時、被災者に十分な食料を提供できるよう、国連WFPは難民キャンプの周りに備蓄庫を設置しました。©WFP/Gemma Snowdon

貢献するSDGs の一例

貢献するSDGs の一例

貢献するSDGs の一例

貢献するSDGs の一例

バングラデシュコンゴ民主共和国

東ティモール

ハイチ

アフガニスタン

貢献するSDGs の一例

7 8ANNUAL REPORT 2019

Page 6: 国連WFP協会 2019国連WFPが2019年に取り組んだ支援活動のハイライト、 そして日本における国連WFP協会の活動をご報告します。国連WFP 2019年活動ハイライト

多方面にわたる支援の輪飢餓のない世界を目指して様々な形で国連WFPの支援に携わる人たちの声をお届けします。

“支援というのは一方通行ではなく、     お互い様という思いのもとに 続けていくことが必要だと思います”

“シエラレオネは日本から大変遠いのですが、 日本はここ数年最大の支援国となっています”

私が国連WFP副代表を務めるシエラレオネは西アフリカに位置し、人間開発指数(HDI)は189カ国中184位と非常に低く、人口の53.4%が食料不足で洪水などの自然災害や気候変動の影響も受けやすい脆弱な国です。

これまで私が勤務したアフリカ5カ国すべてにおいて気候変動の影響は顕著です。サヘル地域に位置するセネガルやモーリタニアでは干ばつが深刻ですが、シエラレオネにおいては豪雨による土砂崩れや洪水を目の当たりにしました。土壌の喪失に発育期の少雨が加わり、農業生産に大きな影響が及んでいます。その結果、農村からは出稼ぎや移民などで人口が流出し、食料生産のさらなる低下と都市問題へとつながっていきます。これに対し国連WFPは灌漑設備の整備を支援しており、降雨量が変動しても農地に一定の水量を保ち、土壌の疲弊や肥料の流出を防いでいます。

シエラレオネは日本から大変遠いのですが、日本はここ数年国連WFPのシエラレオネでの活動の最大の支援国となっています。あらためてお礼申し上げます。水田整備支援のプロジェクトでは、「日本の援助米はとてもおいしい。そのお米のおかげで、水田を整備する仕事に専念でき、今度は自分たちの力でより多くの米をつくれるようになった。ありがとう!」という大変嬉しい言葉を現地の人々からもらい、支援活動をしていてよかったと思えた瞬間でもありました。日本を含め全世界が新型コロナの感染拡大に苦しむ現在、世界中でひとりひとりが他者、家族、自分自身を思いやり、

自分ができることを粛々とやっていくことが、この世界的災害が収束へと向かうための「戦い」だと思います。遠くにいる皆様とも同じ戦いにあるという連帯感を感じています。皆様の無事を祈りつつ、できるだけ早く収束した世界でお会いしたいと願っています。

人口の半分が食料不足の国で

気候変動の影響と国連WFPの支援

日本からの支援

2010年に国連WFP協会の親善大使に就任して、今年は10

周年という節目の年になります。この10年間で、セネガル、フィリピン、スリランカ、スーダン、そしてルワンダと5カ国を視察し、現地の様々な状況を自身の目で見てきました。特に印象に残っているのは、初めて訪れたセネガルで母子栄養支援の現場で出会った赤ちゃんのことです。その子は生後13カ月にも関わらず、栄養不良で6~7カ月の大きさしかありませんでした。しかし私が食料を与えると、袋から“ちゅっちゅっ”と吸い続け、懸命に生きようとしていることが分かりました。以降の視察でも、まさに「生きる」ために食料を必要としている多くの人たちと出会い、「食べることは生きること」である、ということを実感してきました。

また、昨年のルワンダ視察では、10年前にWFPの給食支援を受けていて、WFPの公共広告にも登場した子どもたちに出会えました。一人のお嬢さんは高校3年生で、私より背も高く、綺麗なレディになっていました。給食支援にとても感謝しており、夢は歌手になることと言って歌を披露してくれました。もう一人の男の子は20歳ともう社会人でしたが、将来は経営者になりたいと夢を語ってくれました。

これまで訪問してきた現場には、国連WFPが提供する給食が一日で唯一の食事だという子どもたちが多くいました。彼らは給食があるから学校に来て、栄養を摂って、勉強をして、そして将来の夢を持つことができます。支援がなかったら、別の未来になっていたかもしれません。支援の成果はなかなか見えづらいですが、子どもたちの成長を見て、支援が確実に子どもたちの未来を変えていること、そして継続的な支援の大切さを実感しました。

日本にいると物質面でも恵まれており、つい今日と同じ明日が来ると思いがちですが、東日本大震災では、そうではないという現実を学びました。そして震災直後にロンドンで見た新聞で、日本の子どもたちの写真と共に「被災した子どもを救おう」という意見広告を目にし、支援というのは豊かな人が困っている人を助けるだけではない、ということに改めて気が付きました。支援する・されるという立場はいつ入れ替わるかも分からないですし、支援というのは一方通行ではなく、お互い様という思いのもとに続けていくことが必要だと思います。「飢餓をゼロに」を目指し、私も引き続き親善大使として様々な形での支援に尽力していきます。皆さんもぜひ益々のご協力をよろしくお願い致します。

親善大使10年を振り返って

日本からの支援で給食事業が行われている学校では、日の丸のついた食料が配られています。

支援の成果を実感

互いに手を取り合って生きる

数年前、駅前で話を聞いたのがきっかけで、国連WFPのマンスリー募金を始めました。もともと世界のニュースには関心があり飢餓の問題解決を手助け出来るならと思い、参加を決断、その後肺がんの手術をして、これからの人生でもっと誰かの役に立つことをしたいと思い少し増額もしました。寄付だけではなく、国連WFPの認知度を上げるため動く広告塔としてもチャリティーイベントWalk the Worldの帽子をかぶり日常的にPR活動を続けていきたいです。人々が国連WFPの学校給食や自立支援のプログラムを通して一日も早く自立して欲しいと強く願っています。これからもずっと支援を継続したいと思っています!

街頭や商業施設、イベント会場などで国連WFPの重要性、緊急性などをお伝えして、マンスリー募金へのご参加をお願いしています。気候にも左右され体力的・精神的に辛いこともあるのでモチベーションの管理に気を配っています。反対に温かい言葉や励ましのお言葉をいただく時や、募金へご参加いただいた時は支援者の方の思いやりに心を打たれると共に、たくさんの命が救われると実感できやりがいを感じます。世界中の飢餓貧困で苦しむ方々のために迅速かつ多様な支援方法で食料を届けている国連WFPで活動できることを誇りに思います。国連WFPの食料支援は多くの命を救うために必要不可欠であることを、より多くの方に知っていただき、世界中の苦しんでいる方々の力になれるように精一杯頑張ります。

世界中の飢餓貧困で助けが必要な方々のために

人々が国連WFPの支援を卒業して自立できる世界を目指して

2009年に(公社)ACジャパンによって制作された学校給食支援の広告「hopeを消さないで」の画像。©ACジャパン

ルワンダ視察で訪れた、コンゴ民主共和国の難民のためのキャンプにて。子どもたちは物怖じすることなく集まってくれた。©Mayumi Rui

BEFORE

10年後となる2019年7月、同じ小学校で撮影。中央の2人が2009年の広告画像に登場した子どもたち。©Mayumi Rui

AFTER

浅原美鶴さんWFPマンスリー募金支援者

株式会社バーンアップコーポレーション

冨永章治さん

街頭募金ファンドレイザー

竹た け し た

下景け い こ

国連WFP協会親善大使

さん(俳優)

津つ む ら

村康や す ひ ろ

国連WFPシエラレオネ事務所副代表

ANNUAL REPORT 20199 10

Page 7: 国連WFP協会 2019国連WFPが2019年に取り組んだ支援活動のハイライト、 そして日本における国連WFP協会の活動をご報告します。国連WFP 2019年活動ハイライト

チャリティークーポン(公式アプリ)

ご支援企業様の声

2019年は新たに3商品がキャンペーンに参加。企業の皆さまの商品を通じて、子どもたちの笑顔が広がっています。

企業・団体の取り組み事例

寄付付き商品の販売

2019年は企業・団体の皆さまから6億1,093万円のご寄付が寄せられました。寄付付き商品の展開や、募金箱の設置などによる、ご支援事例をご紹介します。

給食を入れる容器として使っている「赤いカップ」を目印に、企業が寄付つき商品を展開し、売上の一部を学校給食支援に寄付する取り組みです。

食品関連

食品以外

2019年度キャンペーン展開商品

ご支援企業様紹介

(株)中村屋 インドカリー(ビーフスパイシー、スパイシーチキン、ベジタブル)

日清食品(株)日清チキンラーメン

日本生活協同組合連合会CO・OPコープヌードル

など

ハウス食品(株)「とんがりコーン」

シリーズ

プリマハム(株) 直火焼 デミグラスハンバーグ

マルイ食品(株)「チキン南蛮」シリーズ、「南国元気鶏」シリーズなど

(株)ブルボンザクビー

(ロメロ・ブリット)

(株)ロッテガーナリップル

(株)ニコンニコンようかん

日清食品冷凍(株)冷凍日清チキンラーメン

金の炒飯

アサヒ飲料(株)#Like 「アサヒ おいしい水」 天然水 ラベルレスボトル 

PET2L (9本入り)

カンロ(株)カンロ飴

(株)河本総合防災蓄圧式粉末(ABC)消火器

(株)グラムQ-pot. ランドセル、

Q-pot CAFE.の紅茶

(株)明光ネットワークジャパン明光義塾

オリジナル教材

横浜市よこはまウォーキングポイント事業

(株)プレーリードッグLe Patissier ケーキタオル

(株)湖池屋ポテトチップスのり塩

5個パック

昭和産業(株)おいしく揚がる魔法の天ぷら粉、SHOWA

ホットケーキミックスなど

トップ卵(株)とっぷらんのたまご

全国農協食品(株)国産果実、米、

冷凍ピラフ・グラタンなど

泉南乳業(株)酪農牛乳、新泉牛乳、アイスコーヒーなど

その他の寄付付き商品

チラシや公式アプリにより、1枚のご利用につき1日分の学校給食を届けることができるチャリティークーポンを配信。全国の店舗でのご協力により、たくさんの子どもたちへの学校給食支援につながりました。

給与天引き・マッチングプログラム

株式会社オリエンタルランド/株式会社中村屋/株式会社日本アクセス/芙蓉総合リース株式会社/株式会社ボストン コンサルティング グループ/三井化学株式会社/三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社/株式会社三菱UFJ銀行/森永乳業株式会社/理研ビタミン株式会社など

国連WFPの活動に賛同する社員の皆さまの給与から、定期的に一定額を差し引いた寄付や、社員の寄付に企業から同額を加えるマッチング寄付をいただきました。

(株)AREXY区分マンション

生活協同組合ユーコープみるくぼきん

(株)ディノス・セシールDAMA collection カタログ

(株)髙島屋チャリティーサンタ

日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社

株式会社大創産業人事・総務本部 総務部 部長 さま下西 寛敏

共立食品(株)素焼きアーモンド徳用、素焼きミックスナッツ徳用、

レーズンなど

キャンベルジャパン(株)キャンベル濃縮缶スープ、アーノッツ ティムタムなど

キユーピー(株)キユーピーベビーフード「ハッピーレシピ」シリーズ

イカリソース(株) イカリウスターソース

300ml、500mlなど

レッドカップキャンペーンとは

対象クーポンの売り上げの一部が寄付となります。

チャリティークーポン(チラシ)

募金活動店頭における募金箱の設置、イベントや街頭での募金活動を通じて、皆さまから寄せられた募金を寄付いただきました。株式会社朝日ネット/宗教法人松緑神道大和山/宗教法人生長の家(一汁一飯の日募金)/株式会社セブン&アイ・フードシステムズ/株式会社大創産業/日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社/一般社団法人日本フードサービス協会(ジェフ愛の募金)/株式会社ファミリーマート(ファミリーマート夢の掛け橋募金)/宗教法人立正佼成会佐倉教会(青年の日募金)など

ファミリーマート店頭募金箱

各種ポイントやカタログからの支援

アメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Inc./株式会社エポスカード/株式会社オリエントコーポレーション/株式会社クレディセゾン/株式会社ジェーシービー/大和証券株式会社/株式会社髙島屋/株式会社Tポイント・ジャパン/三井住友カード株式会社/三菱UFJニコス株式会社/ヤフー株式会社/リンベル株式会社/株式会社ロイヤリティ マーケティング

株主優待制度を通じた支援株主優待制度の中で「国連WFPへのご寄付」を選択肢のひとつとして設定し、株主の皆さまに株主優待相当額を寄付していただきました。カンロ株式会社/キッコーマン株式会社/株式会社クラレ/新晃工業株式会社/株式会社中村屋/日清食品ホールディングス株式会社/日本ハム株式会社

リンベルカタログギフト

クレジットカードやポイントカードのポイントから、またギフトカタログでの選択商品として寄付をいただきました。

日清食品ホールディングス株式会社(社員の歩行距離に対して企業よりマッチング寄付)/日本水産株式会社(フードロス削減を目的に、注文した料理を食べ切った宴会の参加人数に応じての寄付)/日立キャピタル株式会社(献血に参加した社員数に応じて企業よりマッチング寄付)

社員参加型の支援健康増進や社会貢献につながる社員の皆さまの行動に対し、企業がマッチング寄付をする取り組みをいただきました。

 当社では、日本はもとより世界中の皆さまの暮

らしに貢献し、少しでもワクワクするものになる

ようにと、さまざまな社会貢献活動に取り組んで

います。

 その中で、WFPの理念に共感し、全国のダイソー

直営店の店頭募金箱に集まった募金を子どもたち

の学校給食支援に寄付しています。

 紛争や飢餓のない社会によって世界中の人々に

笑顔があふれる毎日が実現することを願い、WFP

の活動を多くの方にお伝えするお手伝いになれば

と考えております。

株式会社大創産業

その他の支援

株式会社ニコン(備蓄食料の無償配布イベントでの募金活動)/日本電気株式会社(災害対策備蓄米を使ったメニューの社員食堂での売上から寄付)

備蓄食料の活用

株式会社カスミ(有料レジ袋販売収益を寄付)レジ袋販売収益による寄付

武庫川学院(WFPイベントでの学生ボランティアやチャリティーメニューからのご寄付等)/上智大学、須磨学園、聖学院大学(学食でのチャリティーメニューからのご寄付)/関東学院(チャリティーグッズの企画・制作・寄贈)/工学院大学付属高校(東京八王子ロータリークラブ主催による社会貢献教育プログラムからの寄付)

学校法人との連携

株式会社ボストン コンサルティング グループ(テレワークの導入等、働き方改革を実施)

プロボノとしての支援

株式会社中村屋食堂イベントの様子

社員食堂でのチャリティーメニューの導入、イベントの開催などカンロ株式会社/株式会社グリーンハウス/株式会社ジェーシービー/株式会社中村屋/日清オイリオグループ株式会社など

ANNUAL REPORT 201911 12

Page 8: 国連WFP協会 2019国連WFPが2019年に取り組んだ支援活動のハイライト、 そして日本における国連WFP協会の活動をご報告します。国連WFP 2019年活動ハイライト

前期繰越正味財産 140,594,072 当期正味財産増減額 53,061,575

2019年12月31日現在貸借対照表科目 金額(単位:円)

活動計算書 2019年 1月 1日から2019年12月31日まで科目 金額(単位:円)Ⅰ 経常収益 Ⅰ資産の部

2 固定資産 (1)有形固定資産 什器備品 326,508 有形固定資産合計 326,508

商標権 181,963 ソフトウエア 5,848,380 無形固定資産合計 6,030,343

(2)無形固定資産

1 流動資産 現金預金 466,658,262 未収金 105,074,932 商品 1,876,626 前払金 1,186,817 流動資産合計 574,796,637

投資有価証券 57,899,500 差入保証金 2,000投資その他の資産合計 57,901,500

64,258,351

(3)投資その他の資産

固定資産合計

Ⅱ負債の部

1 流動負債 未払金 443,454,510 未払法人税等 74,500 前受金 5,000 預り金 317,731 仮受金 1,000,000 未払消費税等 547,600

流動負債合計 445,399,341

負債合計 445,399,341

正味財産合計 193,655,647

Ⅲ 正味財産の部

負債及び正味財産合計 639,054,988

資産合計 639,054,988

1 受取会費 評議会費 79,800,000 賛助会費団体 900,000 賛助会費一般 45,000 受取会費計 80,745,000

2 事業収益 (1)普及啓発事業

(2)協力事業

送料負担 7,140 謝金・講演料 665,295 ハンガーマップ 15,600 レッドカップ 589,041 協賛金 27,707,644 事業収益計 28,984,720

3 受取寄付金 一般 1,576,948,864その他 9,560,000受取寄付金計 1,586,508,864

4 受取助成金等 受取助成金 106,725,000

5 その他収益 受取利息 108 受取配当金 3,842,965 雑収入 300,000 その他収益計 4,143,073

経常収益計 1,807,106,657

Ⅱ 経常費用

事業費計 1,724,604,549

2 管理費 (1)人件費 給料手当 12,401,695 法定福利費 2,085,045 福利厚生費 522,402 人件費計 15,009,142

(2)その他経費 委託費 1,123,075 会議費 189,480 旅費交通費 937,814 通信運搬費 460,356 消耗品費 480,179 印刷製本費 373,755 賃借料 332,619 支払手数料 1,445,809 保険料 76,688 諸報酬料 3,246,348 租税公課 1,861,076 保守料 1,010,633 新聞図書費 26,040 求人研修費 6,500 雑費 170 什器備品減価償却費 76,260 商標権減価償却費 77,984 ソフトウエア減価償却費 2,632,104 その他経費計 14,356,890

(2)その他経費 委託費 286,736,171 会議費 56,592 旅費交通費 8,057,841 通信運搬費 39,662,980 消耗品費 2,391,710 印刷製本費 46,372,390 賃借料 1,553,717 支払手数料 15,831,409 保険料 248,490 宣伝広告費 63,218,038 協力事業費 1,760,408 租税公課 990,500 保守料 3,875,175 新聞図書費 134,208 求人研修費 10,700 寄付金支出 1,182,711,650 その他経費計 1,653,611,979

1 事業費 (1)人件費 給料手当 59,748,074 法定福利費 9,940,877 福利厚生費 1,303,619 人件費計 70,992,570

Ⅲ 経常外費用

管理費計 29,366,032

当期経常増減額 53,136,076

経常費用計 1,753,970,581

固定資産除却損 1

税引前当期正味財産増減額 53,136,075 法人税、住民税および事業税 74,500 当期正味財産増減額 53,061,575 前期繰越正味財産額 140,594,072 次期繰越正味財産額 193,655,647

経常外費用計 1

※その他の事業については実施しておりません

役員一覧2020年4月1日現在 

会長理事同同同同同同同

監事同

安藤 宏基忍足 謙朗小林 文彦近藤 正樹杉田 浩章鈴木 邦夫本田 亮松江 勝美焼家 直絵

日清食品ホールディングス株式会社 代表取締役社長・CEOWFP国連世界食糧計画 元アジア地域局長伊藤忠商事株式会社 代表取締役専務執行役員 CAO日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社 代表取締役社長株式会社ボストン コンサルティング グループ 日本代表特定非営利活動法人国際連合世界食糧計画WFP協会 事務局長クリエイティブディレクター/環境マンガ家 公益財団法人横浜市国際交流協会 元常務理事WFP国連世界食糧計画 日本事務所 代表

樫谷 隆夫齋藤 史郎

公認会計士・税理士社会福祉法人横浜市社会福祉協議会 顧問

(敬称略 五十音順)

国連WFPコーポレートプログラム年間一定額のご寄付をいただき、継続的に国連WFPの活動にご協力いただくパートナーシップです。

2019年に100万円以上のご寄付をいただいた企業・団体の皆さま アサヒ飲料株式会社旭企業株式会社株式会社朝日ネットアメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Inc.株式会社アルトナー株式会社AREXYイカリソース株式会社巖本金属株式会社株式会社SMBC信託銀行株式会社オフィス・カラーサイエンス株式会社オリエンタルランド株式会社カスミ株式会社カネカ株式会社河本総合防災関東総業株式会社カンロ株式会社キッコーマン株式会社キャンベルジャパン株式会社キユーピー株式会社共立食品株式会社株式会社クラレ株式会社クレディセゾン

桑名エンヂニアリングプラスチック株式会社株式会社湖池屋コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社国際ソロプチミスト金沢国連WFPサポーターズなごやコネクシオ株式会社シオノギ社会貢献支援会ジャンボパーキング株式会社宗教法人 生長の家宗教法人松緑神道大和山昭和産業株式会社新晃工業株式会社宗教法人 真如苑一般財団法人世界聖典普及協会全国農協食品株式会社泉南乳業株式会社株式会社大創産業大和証券株式会社株式会社髙島屋株式会社ディノス・セシール特定非営利活動法人TABLE FOR TWO Internationalドコモ・ヘルスケア株式会社

株式会社中村屋株式会社ニコン日清食品株式会社日清食品ホールディングス株式会社日清食品冷凍株式会社株式会社日清製粉グループ本社株式会社日本アクセス日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社日本生活協同組合連合会日本ハム株式会社一般社団法人日本フードサービス協会日本労働組合総連合会 (連合・愛のカンパ)ハウス食品グループ本社株式会社株式会社ビザスク日立キャピタル株式会社日立健康保険組合株式会社ファイネット株式会社ファミリーマートファンケルクラシック基金プリマハム株式会社一般財団法人ベターホーム協会マネージメントサービス株式会社マルイ食品株式会社

三井住友カード株式会社三菱商事株式会社三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社株式会社三菱UFJ銀行株式会社三菱UFJ銀行社会貢献基金三菱UFJニコス株式会社宗教法人無二亦寺株式会社明光ネットワークジャパン森永乳業株式会社/ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社有楽製菓株式会社ユニー株式会社株式会社ユニーク 立正佼成会 一食平和基金立正佼成会 佐倉教会リンベル株式会社株式会社ロッテ

2019年1月1日~12月31日までのご入金に基づき掲載

五十音順

パートナー

株式会社カネカ 日本生活協同組合連合会

三菱商事株式会社

株式会社ファミリーマート

コントリビューター

サポーター

企業・団体からのご支援評議員(402社・団体)をはじめ、多くの企業、団体の皆さまからご寄付をいただきました。皆さまからのあたたかいご支援に対し、心よりお礼申し上げます。

国連WFP協会は、法人の監事が内部監査を行うとともに、監査法人に依頼して外部監査を受けています。事業報告書や財務諸表および財産目録は、所轄庁である横浜市に提出され、またウェブサイトにも掲載されています。http://ja1.wfp.org/jawfp-annual-report

2019年度決算報告

情報公開と監査報告

マネージメントサービス株式会社

伊藤忠リーテイルリンク株式会社 一般財団法人ベターホーム協会伊藤忠商事株式会社

宗教法人松緑神道大和山 日清食品ホールディングス株式会社

活動における法令や指導等の遵守国連WFP協会では飢餓問題の最新状況のご案内とご寄付のお願いを目的に、関連各所の指導・許可を受け「駅前や商業施設などでの街頭キャンペーン」「戸別訪問」を、また個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)を遵守し「ダイレクトメール(DM)の送付」を実施いたしております。より多くの方に支援の輪をひろげるために、ご理解とご協力をお願いいたします。

ANNUAL REPORT 201913 14

Page 9: 国連WFP協会 2019国連WFPが2019年に取り組んだ支援活動のハイライト、 そして日本における国連WFP協会の活動をご報告します。国連WFP 2019年活動ハイライト

国連

WF

P協会

年次報告書

2019[発行]特定非営利活動法人

国際連合世界食糧計画

WFP協

【お問い合わせ】

国連WFP〒220-0012 横浜市西区みなとみらい1-1-1 パシフィコ横浜6F

9:00~18:00(通話料無料・年始を除く年中無休)[受付時間]

https ja.wfp.org0120-496-819