新人らしからぬ説得力に満ちたハイクオリティなスクリーモ ... · 2012. 11....

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新人らしからぬ説得力に満ちたハイクオリティなスクリーモ・アルバムが完成 ――― 近い将来スクリーモ・シーンを牽引していくであろう逸材“AT THE SKYLINES”国内デビュー! Chris Shelley (Vo) インタビュアー:ムラオカ Translator:Yuga -あなたがたはオレンジ・カウンティのハンティントン・ビーチという有名なビーチが多くあるエ リア出身とのことですが、ハンティントン・ビーチのロック・シーンについて詳しく教えてください。 また今もハンティントン・ビーチを拠点に活動しているのでしょうか? ハンティントン・ビーチのロック・シーンはまだとても元気だよ。ローカルのバンドも契約済のバ ンドも、シーンを活発にしながらプロの道を目指して頑張っている。まだハンティントン・ビーチ が拠点で、ライヴハウスのChain Reactionは今までもこれからもずっと僕たちの大切な地元の 会場だよ。 -2009年に結成し、すぐにEPを制作してリリースしたそうですね。非常に順調な滑り出しに見 えますが、実際には結成~EPリリースに至るまでは順風満帆にいきましたか?またロードラン ナーと契約に至るまでを詳しく教えてください。 約2年前の結成当初、EPをリリースしたんだ。自分たちの好きな音楽を書くことができたよ。そ の2年後まで話を進めて、ロードランナーと契約した。Andy SerraoがA&Rとして新人スカウ トのために働いていたんだ。そしてある日彼がオフィスで僕たちの音楽をかけたら、みんなが恋 に落ちた。それがこの家族の誕生の瞬間だよ。 -そして2011年にはロードランナー・レコーズと契約を交わします。ロードランナーに契約を決 めたポイントはなんだったんでしょうか? 1番初めから、全く同じ考えを持っていたからさ。プロモーションに関しても、グッズや音楽関 係、ツアーのことでも何でも。バンドをどこに持って行きたいかについて同じ目標を持っていて、 最初からひとつのチームとして動くことができたんだよ。 -ロードランナーというと素晴らしいメタル、ハードコア・バンドがたくさん在籍しています。ロー ドランナー所属バンドの中で尊敬するバンド、影響を受けたバンドを教えてください。 バンドの中でそれぞれ違うと思うけれど、このレーベルから1番重要な影響はSLIPKNOTと KILLSWITCH ENGAGEじゃないかな。 -さて1stフル・アルバム『The Secret To Life』が本国などでは5月にリリースされています が、リスナーや媒体の評判はいかがですか? 国内からも海外でも、かなり良い反応をもらっているよ。これ以上幸せになれないよ。アルバム・ リリースの後、アコースティックのEPも出したんだけれど、これも新しいファンや最近のファンに すごくウケたんだ。今のところ圧倒されるような反応をもらっていて、これ以上は望めないよ。 -また半年開きましたが、日本でリリースされることとなりましたが、日本でリリースされると聞 いた時の感想を教えてください。 ものすごく興奮したよ。日本でツアーすることはみんなの長年の夢だったんだ。でも今は、もしか したらそれが可能になるかもしれない。幸せだよ。ファン層を築き上げて、すぐにツアーに行きた いよ。 -半年経っていますし、冷静に自分たちの作品を評価できる頃だと思いますが、今この作品を振 り返っていかが評価しますか? 自分のバンドだからやっぱり冷静といっても少しバイアスのかかった意見を持ってしまうと思うけ れど、色々な視点から考えても、この作品にはものすごく満足しているよ。僕たちが持っているも の全てを注ぎ込み、忘れられないデビューを刻み込むことに注力したんだ。そうしているうちに、 自分たち自身のことや自分たちのやりたい音楽を本当に理解したんだ。次作の制作を始めるのが 待ちきれないよ。僕たちの音楽を次のレベルに持っていくことができると分かっているからね。 -Fredrik Nordströmをプロデューサーに迎えていますが、彼との作業はいかがでしたか?ま た仕上がったサウンドには満足していますか? 彼と一緒に仕事をすることは、バンド全員にとって本当に夢が叶った気持ちだったよ。ギタリスト のShawnは、ここ数十年にFredrikがプロデュースした基本的なサウンドやバンドにものすごく 影響を受けているんだ。Fredrikは完璧な音を得ること頑固に挑戦する人だった。いつでもベス トの状態でベストの音を出せるよう背中を押してくれたんだ。それが作品の中で反映されている と信じているよ。 -アメリカのスクリーモやメタルコア・バンドですとJoey SturgisやCameron Mizellなどを起用 インタビューの続きは 激ロックウェブサイトをチェック!!>> GEKIROCK.COM することが多いと思いますが、アメリカのバンドであるあなた方があえてスウェーデンのFredrikを 起用したのは何故でしょうか? レーベルも僕たちも、似たような音のアルバムを出し続けるようなバンドたちの中で埋もれてし まうようなデビューはしたくなかったんだ。より自然で、もっとロックなアルバムが欲しかった。そ してまさに求めていたものを得たよ。もちろんJoeyやCameronを起用することは全く悪いこと はないよ。彼らはものすごく素晴らしい仕事をする成功しているプロデューサーでありエンジニア だよ。 -最近ではスクリームとクリーンのツイン・ヴォーカル・スタイルのバンドは数え切れないほどい ますが、その中でもあなたたちが他との差別化を図っている点がありましたら教えてください。 最近このジャンルでは、クリーンとスクリームを両方入れることが当たり前になっているよね、し かも結構長い間。でも僕たちは、”ねえ、あのバンドと全く同じような音を作りたいんだけど”と か、”あのバンドがやってること全部やりたい”とか言いながらバンドを始めた訳じゃないんだ。 ただ好きなものを書いて書き続けて、気付いたらその2つが入っていたってだけさ。 -自分たちではATSならではの魅力はどこにあると考えていますか? ATSは今までもこれからも、ただの音楽以上の存在であり続ける。僕たちはファンや友達に全て を捧げているんだ。バンドマンであろうがなかろうが、みんなにね。 -ボーナス・トラックでアコースティック・バージョンを収録していますが、あなたがたのような 音楽性のバンドがアコースティックをやるというのは珍しいと思いました。普段アコースティッ ク・ライヴはよくやっているのでしょうか? 確かに僕たちのジャンルのバンドはアコースティックを演奏しないし、一般の人々に向けてリリー スするためのアコースティックの曲を書こうとはしない。今は海外にいるから残念ながらアコギ を持っていないんだけれど、アメリカ・ツアーでは全てのショウの後にアコースティックを使って、 特別なアコースティック・ショウをやっているよ。 -メイン・ソングライターはShawnとのことですが、ATSの楽曲制作過程を教えてくれますか。 僕たちは全ての曲を書く際に使う、ある特別なトップ・シークレットのフォーミュラを持っている んだ。でも、ちょっとだけ教えてあげるよ。基本的にはまず楽器で音楽を書き始めて、僕たちの感 情やストーリーをある時から表現し始める。楽器が絵を描くように、メロディや歌詞がついてき て、それらが絵から文字に変わっていくんだ。 -今後のツアーなどの予定を教えてください。 『The Secrets To Life』のプロモーションのために世界中でツアーを続けるつもりだよ。そし てBLESSTHEFALLとの冬のツアーから帰って来たら、2013年リリースのための新しい曲を書 こうと思う。 -最後に日本のファンにメッセージをお願いします。 1度もツアーに行ったことがないのに、僕たちをサポートしてくれてありがとう。本当に大好きだ よ。みんなが僕たちのようなバンドに耳や心を傾けてくれるという事実は、本当に重要なことな んだ。すぐに日本にツアーにいくから、一緒にロックしようぜ! 観光地としても有名な南カリフォルニアはハンティントン・ビーチで2009 年に結成されたばかりの新人、AT THE SKYLINES。彼らは結成から約1 年という短いスパンで4曲収録のセルフ・タイトルEPをリリースし、この作 品をきっかけにロードランナー・レコーズと契約を交わした。そして1stフル・ アルバムに当たる今作はBRING ME THE HORIZON、ARCH ENEMYな どを手掛けているFredrik Nordströmをプロデューサーに迎えて制作。 全米では日本より一足先の今年5月にリリースされており、ビルボード・ ヒートシーカーズ・チャートで4位と大健闘。エクストリームなパートや Mark(Vo)のスクリームと相反する輪郭のはっきりしたキャッチーなメロ ディを歌い上げるChris(Vo)のクリーンは大きな強みとなっている。また 線の細い儚なげな声質はスクリーモ第一世代のTHE USEDのBert McCrackenやSAOSINのCove Reberなどのカリスマ・ヴォーカリスト を髣髴させる点も素晴らしい。 ムラオカ AT THE SKYLINES The Secrets To Life NOW ON SALE!! LABEL : WARNER MUSIC JAPAN GENRE : SCREEMO, METALCORE FOR FANS OF : ASKING ALEXANDRIA, WE CAME AS ROMANS, CONFIDE

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Page 1: 新人らしからぬ説得力に満ちたハイクオリティなスクリーモ ... · 2012. 11. 30. · mccrackenやsaosinのcove reberなどのカリスマ・ヴォーカリスト

新人らしからぬ説得力に満ちたハイクオリティなスクリーモ・アルバムが完成―――近い将来スクリーモ・シーンを牽引していくであろう逸材“AT THE SKYLINES”国内デビュー!Chris Shelley (Vo) インタビュアー:ムラオカ Translator:Yuga

-あなたがたはオレンジ・カウンティのハンティントン・ビーチという有名なビーチが多くあるエリア出身とのことですが、ハンティントン・ビーチのロック・シーンについて詳しく教えてください。また今もハンティントン・ビーチを拠点に活動しているのでしょうか?

ハンティントン・ビーチのロック・シーンはまだとても元気だよ。ローカルのバンドも契約済のバンドも、シーンを活発にしながらプロの道を目指して頑張っている。まだハンティントン・ビーチが拠点で、ライヴハウスのChain Reactionは今までもこれからもずっと僕たちの大切な地元の会場だよ。

-2009年に結成し、すぐにEPを制作してリリースしたそうですね。非常に順調な滑り出しに見えますが、実際には結成~EPリリースに至るまでは順風満帆にいきましたか?またロードランナーと契約に至るまでを詳しく教えてください。

約2年前の結成当初、EPをリリースしたんだ。自分たちの好きな音楽を書くことができたよ。その2年後まで話を進めて、ロードランナーと契約した。Andy SerraoがA&Rとして新人スカウトのために働いていたんだ。そしてある日彼がオフィスで僕たちの音楽をかけたら、みんなが恋に落ちた。それがこの家族の誕生の瞬間だよ。

-そして2011年にはロードランナー・レコーズと契約を交わします。ロードランナーに契約を決めたポイントはなんだったんでしょうか?

1番初めから、全く同じ考えを持っていたからさ。プロモーションに関しても、グッズや音楽関係、ツアーのことでも何でも。バンドをどこに持って行きたいかについて同じ目標を持っていて、最初からひとつのチームとして動くことができたんだよ。

-ロードランナーというと素晴らしいメタル、ハードコア・バンドがたくさん在籍しています。ロードランナー所属バンドの中で尊敬するバンド、影響を受けたバンドを教えてください。

バンドの中でそれぞれ違うと思うけれど、このレーベルから1番重要な影響はSLIPKNOTとKILLSWITCH ENGAGEじゃないかな。

-さて1stフル・アルバム『The Secret To Life』が本国などでは5月にリリースされていますが、リスナーや媒体の評判はいかがですか?

国内からも海外でも、かなり良い反応をもらっているよ。これ以上幸せになれないよ。アルバム・リリースの後、アコースティックのEPも出したんだけれど、これも新しいファンや最近のファンにすごくウケたんだ。今のところ圧倒されるような反応をもらっていて、これ以上は望めないよ。

-また半年開きましたが、日本でリリースされることとなりましたが、日本でリリースされると聞いた時の感想を教えてください。

ものすごく興奮したよ。日本でツアーすることはみんなの長年の夢だったんだ。でも今は、もしかしたらそれが可能になるかもしれない。幸せだよ。ファン層を築き上げて、すぐにツアーに行きたいよ。

-半年経っていますし、冷静に自分たちの作品を評価できる頃だと思いますが、今この作品を振り返っていかが評価しますか?

自分のバンドだからやっぱり冷静といっても少しバイアスのかかった意見を持ってしまうと思うけれど、色々な視点から考えても、この作品にはものすごく満足しているよ。僕たちが持っているもの全てを注ぎ込み、忘れられないデビューを刻み込むことに注力したんだ。そうしているうちに、自分たち自身のことや自分たちのやりたい音楽を本当に理解したんだ。次作の制作を始めるのが待ちきれないよ。僕たちの音楽を次のレベルに持っていくことができると分かっているからね。

-Fredrik Nordströmをプロデューサーに迎えていますが、彼との作業はいかがでしたか?また仕上がったサウンドには満足していますか?

彼と一緒に仕事をすることは、バンド全員にとって本当に夢が叶った気持ちだったよ。ギタリストのShawnは、ここ数十年にFredrikがプロデュースした基本的なサウンドやバンドにものすごく影響を受けているんだ。Fredrikは完璧な音を得ること頑固に挑戦する人だった。いつでもベストの状態でベストの音を出せるよう背中を押してくれたんだ。それが作品の中で反映されていると信じているよ。

-アメリカのスクリーモやメタルコア・バンドですとJoey SturgisやCameron Mizellなどを起用

インタビューの続きは激ロックウェブサイトをチェック!!>>GEKIROCK.COM

することが多いと思いますが、アメリカのバンドであるあなた方があえてスウェーデンのFredrikを起用したのは何故でしょうか?

レーベルも僕たちも、似たような音のアルバムを出し続けるようなバンドたちの中で埋もれてしまうようなデビューはしたくなかったんだ。より自然で、もっとロックなアルバムが欲しかった。そしてまさに求めていたものを得たよ。もちろんJoeyやCameronを起用することは全く悪いことはないよ。彼らはものすごく素晴らしい仕事をする成功しているプロデューサーでありエンジニアだよ。

-最近ではスクリームとクリーンのツイン・ヴォーカル・スタイルのバンドは数え切れないほどいますが、その中でもあなたたちが他との差別化を図っている点がありましたら教えてください。

最近このジャンルでは、クリーンとスクリームを両方入れることが当たり前になっているよね、しかも結構長い間。でも僕たちは、”ねえ、あのバンドと全く同じような音を作りたいんだけど”とか、”あのバンドがやってること全部やりたい”とか言いながらバンドを始めた訳じゃないんだ。ただ好きなものを書いて書き続けて、気付いたらその2つが入っていたってだけさ。

-自分たちではATSならではの魅力はどこにあると考えていますか?

ATSは今までもこれからも、ただの音楽以上の存在であり続ける。僕たちはファンや友達に全てを捧げているんだ。バンドマンであろうがなかろうが、みんなにね。

-ボーナス・トラックでアコースティック・バージョンを収録していますが、あなたがたのような音楽性のバンドがアコースティックをやるというのは珍しいと思いました。普段アコースティック・ライヴはよくやっているのでしょうか?

確かに僕たちのジャンルのバンドはアコースティックを演奏しないし、一般の人々に向けてリリースするためのアコースティックの曲を書こうとはしない。今は海外にいるから残念ながらアコギを持っていないんだけれど、アメリカ・ツアーでは全てのショウの後にアコースティックを使って、特別なアコースティック・ショウをやっているよ。

-メイン・ソングライターはShawnとのことですが、ATSの楽曲制作過程を教えてくれますか。

僕たちは全ての曲を書く際に使う、ある特別なトップ・シークレットのフォーミュラを持っているんだ。でも、ちょっとだけ教えてあげるよ。基本的にはまず楽器で音楽を書き始めて、僕たちの感情やストーリーをある時から表現し始める。楽器が絵を描くように、メロディや歌詞がついてきて、それらが絵から文字に変わっていくんだ。

-今後のツアーなどの予定を教えてください。

『The Secrets To Life』のプロモーションのために世界中でツアーを続けるつもりだよ。そしてBLESSTHEFALLとの冬のツアーから帰って来たら、2013年リリースのための新しい曲を書こうと思う。

-最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

1度もツアーに行ったことがないのに、僕たちをサポートしてくれてありがとう。本当に大好きだよ。みんなが僕たちのようなバンドに耳や心を傾けてくれるという事実は、本当に重要なことなんだ。すぐに日本にツアーにいくから、一緒にロックしようぜ!

観光地としても有名な南カリフォルニアはハンティントン・ビーチで2009年に結成されたばかりの新人、AT THE SKYLINES。彼らは結成から約1年という短いスパンで4曲収録のセルフ・タイトルEPをリリースし、この作品をきっかけにロードランナー・レコーズと契約を交わした。そして1stフル・アルバムに当たる今作はBRING ME THE HORIZON、ARCH ENEMYなどを手掛けているFredrik Nordströmをプロデューサーに迎えて制作。全米では日本より一足先の今年5月にリリースされており、ビルボード・ヒートシーカーズ・チャートで4位と大健闘。エクストリームなパートやMark(Vo)のスクリームと相反する輪郭のはっきりしたキャッチーなメロディを歌い上げるChris(Vo)のクリーンは大きな強みとなっている。また線の細い儚なげな声質はスクリーモ第一世代のTHE USEDのBert McCrackenやSAOSINのCove Reberなどのカリスマ・ヴォーカリストを髣髴させる点も素晴らしい。 ムラオカ

AT THE SKYLINESThe Secrets To LifeNOW ON SALE!!

LABEL : WARNER MUSIC JAPANGENRE : SCREEMO, METALCOREFOR FANS OF : ASKING ALEXANDRIA,WE CAME AS ROMANS, CONFIDE