建設機械向け製缶部品の製作技術& 技術活用製品のマーケティング...

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建設機械向け製缶部品の製作技術& 技術活用製品のマーケティング戦略 (株)ゴンファ

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  • 建設機械向け製缶部品の製作技術&技術活用製品のマーケティング戦略

    (株)ゴンファ

  • 目 次

    1.企業紹介

    2.技術紹介

    3.市場現況及び見込み

    4.権利獲得現況

    5.マーケティング目標

  • 1.会社紹介

    会社名(設立日)

    ㈱ゴンファ(1993年02月)

    代表者李秀禹 (イ・スウ)

    Su-Woo Lee

    技術分野建設重装備用製缶部品の生産技術

    主生産品建設重装備用製缶部品

    資本金 18,178百万ウォン売上

    ( 2017年)261,200百万ウォン

    住所 慶尚南道昌原市馬山合浦区鎭北面サンダン1ギル129

    Homepage www.kunhwamc.com E-mail ー

    TEL ー FAX ー

  • 2.技術紹介

    ❑ 技術概要

    1.技術開発の背景‐ 当社は1993年、本格的な事業を開始してから建設重装備/山林重装備用の製缶部品を国内外グローバル企業に供給中- 本製缶部品は、完成装備の骨組みとなる耐久性を左右する非常に重要な部品であり、各完成装備会社では自体製作する場合が多い。- このように参入しにくい市場にも関わらず、当社が25年にわたって発展させた製缶部品分野の生産技術が認められ、ボルボCE/現代CE/斗山インフラコアなど国内3社だけではなく、JOHN DEERE/KOBELCOなどグローバル企業にも主要製缶部品を供給中

    2.技術の重要性‐ 本製缶部品は、前に述べたように激しい建設現場/伐木現場で必要とする耐久性を左右するので、原材料の選定、切断、溶接、加工、塗装など全工程にわたり完璧な品質を実現させるための技術が必要‐ 完成装備業者が提供する図面に基づき生産企画、生産工程、品質検査および製品出荷を含む全てのProcess保有

    3.技術動向‐ スマートファクトリー化に合わせて切断/ロボット溶接/機械加工/塗装工程にIOT基盤システム構築を実現- 3Dデザインおよびシミュレーション能力を新部品設計に活用- 部品の大型化傾向に合わせて適合した生産設備を構築中

  • 2.技術紹介

    ❑ 技術特徴

    1.技術的特徴 : 建設重装備用製缶部品の生産技術- 製缶部品だけではなく、エンジン、油圧など全ての重要部品の基本設計は完成装備業者が保有している。- しかし、実際に製缶部品を生産するためには切断、溶接、加工など各工程段階で発生する誤差や変形など

    を考慮して詳細な情報を全て入力するM-BOM(Manufacturing Bill of Material)を作成しなければならないし、この過程で生産技術的部分が考慮されなければならず、製造会社の水準によって本技術も変わる。

    - 当社では、25年以上の製造ノーハウをもとにグローバル水準の製缶部品の生産技術を保有している。

    2.事業的特徴⁃ 技術集約的な製品ではなく、労働集約的な製品群に属する。⁃ 従って他の事業分野の労働集約的製品と同じように人件費が安い地域へと製造拠点が移動される傾向⁃ 当社の場合、人件費が比較的に高い韓国の昌原(チャンウォン)地域で継続的に事業を営むため、工程改善

    や自動化に取り組んでおり、中国やインドに製造拠点がある他の製缶部品会社と比較すると品質的な優位(技術的な優位を含む)だけではなく、原価競争力も確保して中国やインドにある完成装備業者に製缶部品を輸出した実績がある。

    3.一般的な技術との差別化⁃ 図面要求事項に適した部品生産をするため、生産工程で発生する誤差、公差、変形などを考慮した生産技

    術を保有⁃ 自動化(ロボット溶接など)を実施しても既存自動化製造会社のような無人化に近い自動化の実現はほぼ不

    可能であり、 一定水準以上の熟練した生産技術能力がある人材を投入しなければならない。

  • 2.技術紹介

    ❑既存技術との比較

    区 分 当社技術の優位性 既存技術

    溶接 - ロボット溶接(2019年まで80%) - 手動溶接

    切断 - 高速Plasma切断/Laser切断を用いて切断効率を最大化

    - Gas切断または複合型Plasma切断

    面取り - 機械面取 - 火炎面取、部分的機械面取

    加工 -各加工部位別に最適化された専用の加工設備

    - 他の部品と混用して加工

    塗装 - 効率が高い乾燥設備の導入- ロボット塗装設備導入(2019年まで50%)

    - 手動塗装

    - 韓国国内競争会社:韓国の完成重装備会社(ボルボCE/現代CE/斗山インフラコア)の場合、製缶部品の50%以上を自体製作しており、各社別に製缶外注業者を約20社以上保有している。すなわち当社の国内競争会社は約50社以上であり、当社は規模や技術面からみて国内同種業界の中で最高水準を誇る。- 競争技術:他の製缶業者も設備投資やロボット溶接などの必要性を認識しているが、資金力または投資に対しての判断力不足で当社の発展速度を追いつかない。

  • 2.技術紹介

    ❑技術適用範囲及び適用分野

    1.建設重装備用製缶部品- ブーム(BOOM)、アーム(ARM)、上下部フレームなどは、原材料の切断/塑性加工/製缶/加工/塗装の各分野で生産に必要なノーハウや技術が適用されなければない。- 特にカウンターウエートの場合、充填物を自動で配合してバランスを合わせる自体設備を開発して業界最高の効率と価格競争力を確保した。

    2.山林装備用製缶部品-極地あるいは熱帯地方など伐採が行われる極限の環境で機材が運用されるので、製缶部品も-30℃~40℃で運用できる検証された資材とそれにふさわしい生産技術が必要- 当社の場合、アジア地域で唯一Feller Bunchersの下部フレームおよびprocessor/boom/armを製造して世界1位企業であるJOHN DEEREに輸出しており、生産技術と優秀な品質を認められている。

  • 3.市場現況及び見込み

    ❑韓国市場現況及び見込み

    1.韓国市場現況- 前に述べたように、韓国の掘削機製造会社Big3(ボルボCE/現代CE/斗山インフラコア)と関連がある製缶部品会社は約50社以上であり、全体市場規模は年間1兆ウォンと推定される。- 過去にはBig3が製缶協力会社をその傘下に置く形態だったが、今は各製缶会社がBig3と交差取り引きをする事例が増えている。- その中で当社はBig3全てに製缶を供給する珍しい事例である。

    2.見込み- 韓国の建設重装備市場は、2016年過去最低記録をした後、2017年から持続的な成長が予想され、この成長が5年以上続くと見込まれる。- 市場規模に比べて製缶会社の数が多い方なので、競争力がある会社だけが生き残ると予想される。

  • 3.市場現況及び見込み

    ❑日本市場現況及び見込み

    1.日本市場現況- グローバル建設重装備市場の成長と共に2020年東京オリンピックのような好材料によって業者年平均8%以上の成長がオリンピック後まで持続されると予想される。- 特に日本特有の自国製品を優先する現象に支えられ、KOMATSU、HITACHI、KOBELCOなど主要掘削機メーカーの同伴成長が予想される。- これによって自体製作していた製缶部品を日本国内あるいは韓国など近い地域の製缶会社にまでアウトソーシングを拡大する可能性が高い。

    2.見込み- 既存韓国の製缶部品業界と同じように日本も一つの大手完成装備メーカーに依存する形態から無限競争に徐々に変化する状況- バッケト(bucket)などのA/S市場あるいは小型製缶部品市場から攻めれば、韓国製缶メーカーの日本市場参入可能性が高い。

  • 3.市場現況及び見込み

    ❑国内外での製品販売実績(契約含む)

    1.主要販売実績- 当社は1993年創業以来、サムスン重工業(現在、ボルボCE)、JOHN DEERE、KOBELCOなどのグローバル企業と取り引きをしており、2017年には売上2、612億ウォンを記録した。- 特に2009年からグローバル農機械/山林装備部門1位であるJOHN DEEREと取り引きをており、2017年にはJOHN DEEREやその関連会社の売上だけで約240億ウォンを記録した。

    2.主要販売実績の例

    企業名 2017年 2018年(予想) アイテム

    VOLVO 1,100億 1,500億 5-95トン掘削機用製缶部品

    JOHN DEERE USA 110億 120億 FELLER BUNCHERS用製缶部品

    DEERE HITACHI 50億 70億 山林用掘削機ブーム、アーム、下部フレーム

    KOBELCO 60億 80億 クレーン用下部フレーム、CWT

    現代CE 80億 中型掘削機用下部フレーム

    斗山インフラコア 57億 70億 ホイール・ローダー(wheel loader)用フレームやログローダー(Log Loader)用ブーム

  • 3.市場現況及び見込み

    ❑売上高現況

    区分 2016 2017 2018(計画)

    個別売上(億ウォン) 2,726 2,612 3,125

    直接輸出額(千ドル) 198 240 287

    間接輸出額(千ドル) 1,981 1,870 2,238

    輸出総額(千ドル) 2,179 2,110 2,525

    輸出比重(%) 79.9% 80.7% 80.8%

  • 4.権利獲得現況

    ❑国内特許登録現況

    番号 出願状態 特許番号 出願(登録)日 特許名

    1 登録 10-1379438 2014.03.24 ベンディング設備のリアルタイム曲率補正システム及びその方法

    2 出願10‐2018‐0025315

    2018.03.02 作業者安全システム

  • 4.権利獲得現況

    ❑ノーハウ及びその他保有技術現況

    1.製缶品生産分野のノーハウ- 1993年創業以来、建設重装備用の製缶部品を製作してきたため、基本図面に表示されない様々な誤差や変形値などを制御して高い品質の製品を具現できる生産部門のノーハウを保有- これは20人以上の熟練した生産技術人材と100人以上の各工程別生産人材がお互い協力して成し遂げた無形の財産である。- 特許あるいは実用新案として登録できる案件も多数もっているが、現在ノーハウの形で保有している。

    2.その他保有技術- 前に記述したベンディング設備のリアルタイム曲率補正システムおよび安全システムは特許を保有中- 今後、特許あるいは実用新案登録のために適用可能な技術を検索中

  • 5.マーケティング目標

    □ 技術移転、投資誘致、輸出、共同研究、代理店など

    1.共同研究- 前に記述したように当社の生産技術は、文書化あるいは特許化された技術というより25年以上の生産過程で蓄積されたノーハウの形で保有中- 2018年4月慶南大学のロボットシステム設計技術の導入により今後未来事業であるスマート・コントローラー技術開発に適用予定- ポスコと共同でバッケト(bucket)など大形製缶部品に必要なHB500級特殊耐摩耗鋼の技術開発

    2.輸出拡大- 当社は創業以来、25年間の成果を踏まえて、海外工場/共同研究を含む大幅な輸出拡大を計画しており、これはワールドクラス300関連R&D課題と連携している。- 特にKOTRA(大韓貿易投資振興公社)ワールドチャンプ事業の対象者に選定され, 米国シカゴ貿易館、日本東京貿易館などとの協業を通して輸出拡大の可能性が高い。-米国の場合、現地協力会社であるXpacとの協力で輸出商品物流倉庫の役割だけではなく、 モジュラーバッケトなど今後有望商品輸出の前進基地としての役割が期待される。- また、米国の品質管理業者であるSCSIとの協力を通して品質不良率の減少だけではなく、バイヤーとの円滑な意思疎通の役割を遂行する。

  • 5.マーケティング目標

    ❑ 技術ライセンシング希望先

    希望順位技術輸出(移転)希望バイヤー

    Homepage希望類型

    (技術輸出、移転、合併など)

    備考(事前意思打診可否など)

    1 HITACHI www.hitachicm.com 製品輸出 事前意思打診完了

    2 SUMITOMO www.sumitomokenki.com 製品輸出

    3 YANMAR www.yanmar.com 製品輸出

    4 MAXIS www.maxis.jp 製品輸出 A/S Market

    5 KBL www.kbl-ltd.co.jp 製品輸出 A/S Market