子どもの食と栄養 (再 試 験)h26 子どもの食と栄養 ap-8再 -1- 問1...
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平 成 2 6 年 保 育 士 試 験 問 題
子 ど も の 食 と 栄 養
指示があるまで開かないこと
解答用紙記入上の注意事項
1 解答用紙と受験票の受験番号が同じであるか、カナ氏名・科目名を確認し、誤り
がある場合は手を挙げて監督員に申し出ること。
2 漢字氏名を必ず記入すること。
3 解答用紙は、折り曲げたりメモやチェック等の書き込みをしないこと。
4 鉛筆またはシャープペンシル(HB~B)で、濃くはっきりとマークすること。
鉛筆・シャープペンシル以外での記入は、0点になる場合があります。
5 各問に対し、2つ以上マークした場合は不正解とする。
6 訂正する場合は、「消しゴム」であとが残らないように消すこと。
(良い例) ・・・ (濃くマークすること。はみだしは厳禁)
(悪い例) ・・・
a 0 7 0 8 0 0 0 0 a
H26 子どもの食と栄養 AP-8 再
(再 試 験) (選択式 20 問)
H26 子どもの食と栄養 AP-8 再- 1-
問1 次の文のうち、「食生活指針」(平成 12 年:文部省、厚生省、農林水産省)の一部として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 心とからだにおいしい食事を、味わって食べましょう。B 朝食で、いきいきした1日を始めましょう。C 穀類を毎食とって、糖質からのエネルギー摂取を適正に保ちましょう。D 太ってきたかなと感じたら、体重を量りましょう。E ときには新しい料理を作ってみましょう。
(組み合わせ) A B C D E1 ○ ○ ○ ○ ○2 ○ ○ × ○ ○3 ○ ○ × × ○4 × ○ ○ × ×5 × × ○ ○ ○
問2 次の文は、子どもの食べる機能の発達と食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 乳児の哺乳行動の中心となる吸綴(吸うこと)の動きは、胎児の頃からみられる。B 通常生後5~7か月頃にかけて哺乳反射が減弱・消失していく過程で、スプーンが口
に入ることも受け入れられていく。C 離乳については、子どもにはそれぞれ個性があるので画一的な進め方にならないよう
に留意する。D 「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)では、離乳の完了は、奥歯の
生え揃う 12 か月頃であるとしている。
(組み合わせ) A B C D1 ○ ○ ○ ○2 ○ ○ ○ ×3 ○ × ○ ×4 × × ○ ○5 × × × ○
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問3 次の文は、栄養素の消化と吸収に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記
述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 唾液には、でんぷんを加水分解するペプシンが含まれている。
B たんぱく質は、口腔で最初の消化作用を受ける。
C 脂肪は、主として膵アミラーゼの作用により小腸において消化される。
D 消化により生成したブドウ糖(グルコース)、果糖、ガラクトースなどは、腸粘膜上
の絨毛中の毛細血管に吸収される。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ×
4 × × ○ ○
5 × × × ○
H26 子どもの食と栄養 AP-8 再- 3-
問4 次の【Ⅰ群】の糖質と【Ⅱ群】の内容を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ
選びなさい。
【Ⅰ群】
A デキストリン
B ガラクトース
C グリコーゲン
【Ⅱ群】
ア でんぷんを酸や酵素で加水分解すると生じる。分子量は、でんぷんよりは小さく、麦
芽糖よりは大きい。
イ ブドウ糖が多数分枝状に結合した動物の貯蔵多糖であり、肝臓と筋肉に含まれる。
ウ ブドウ糖と結合して乳汁中に存在するほか、寒天などの構成成分としても存在する。
(組み合わせ)
A B C
1 ア イ ウ
2 ア ウ イ
3 イ ア ウ
4 ウ ア イ
5 ウ イ ア
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問5 次の文は、「母乳育児を成功させるための十か条」(WHO/UNICEF 共同発表)の内容に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A すべての妊婦さんに母乳で育てる利点とその方法を教えるようにするとしている。B 母乳で育てている赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないようにするとしてい
る。C 医学的に必要でないかぎり、新生児には母乳以外の栄養や水分を与えないようにする
としている。D お母さんと赤ちゃんが一緒にいられるように、終日、母子同室を実施するようにする
としている。
(組み合わせ) A B C D1 ○ ○ ○ ○2 ○ ○ × ○3 ○ × × ×4 × ○ × ○5 × × ○ ×
問6 次の文は、「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)に示された咀しゃく機能の発達の目安に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 離乳食の開始の頃は、口の前の方を使って食べものを取りこみ、舌と上あごでつぶしていく動きを覚える。
B 7、8か月頃は、舌と上あごでつぶせないものを歯ぐきの上でつぶすことを覚える。C 9~ 11 か月頃は、口へ詰め込みすぎたり、食べこぼしたりしながら、一口量を覚える。D 前歯が8本生え揃うのは、1歳前後である。
(組み合わせ) A B C D1 ○ ○ ○ ×2 ○ ○ × ○3 ○ × ○ ○4 × ○ ○ ×5 × × × ○
H26 子どもの食と栄養 AP-8 再- 5-
問7 次の文は、乳幼児期の栄養と食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A ローレル指数は、乳幼児の体型バランスを測定する方法である。B 幼児(3~5歳)のお弁当は、1日の食事摂取基準の約 1/3 が摂取できる内容である
ことが望ましく、エネルギーは 700kcal 程度が適当である。C 野菜・果物類は、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの給源なので、十分な量を摂取
することが望ましい。D 「授乳・離乳の支援ガイド」(平成 19 年:厚生労働省)において、子ども(1歳)の
1日の食事量の目安について、成人と比較して、果物は 1/4 程度としている。
(組み合わせ) A B C D1 ○ ○ ○ ×2 ○ ○ × ○3 ○ × ○ ○4 × × ○ ○5 × × ○ ×
問8 次の文は、「平成 17 年度乳幼児栄養調査」(厚生労働省)における幼児期の食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 朝食に欠食がみられる子どもの割合は、就寝時刻が遅くなるにつれて高くなる。B 「遊び食い」が最も高率でみられるのは、1歳~1歳6か月未満である。C 「むら食い」は、年齢が高くなるにつれて増加していく。D スポーツドリンクなどのイオン飲料については、およそ 10 人に1人が、ほぼ毎日飲
んでいる。
(組み合わせ) A B C D1 ○ ○ ○ ×2 ○ ○ × ○3 ○ × ○ ×4 ○ × × ○5 × ○ ○ ○
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問9 次の文は、「学校給食法」に掲げられている学校給食の目標に関する記述である。
不適切な記述を一つ選びなさい。
1 学校生活を豊かにし、明るい社交性及び協同の精神を養うこと。
2 食料の生産、流通及び消費について、正しい理解に導くこと。
3 我が国の食料自給率の向上についての理解を深めること。
4 適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること。
5 我が国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること。
問 10 次の文は、学童期・思春期の心身の特徴と栄養に関する記述である。適切な記述
を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 学童期後半から思春期にかけて第二発育急進期がみられ、身長、体重ともに旺盛な発
育量を示すようになる。
B 男女間には発育の差が認められ、男子のほうが女子よりも早く第二発育急進期を迎え
る。
C 「日本人の食事摂取基準(2010 年版)」において、10 ~ 11 歳のたんぱく質の食事摂取
基準(推奨量:g/ 日)は、男性のほうが女性よりも多い。
D 「日本人の食事摂取基準(2010 年版)」において、10 ~ 11 歳の脂肪エネルギー比率
(%エネルギー)は、男性女性ともに 25 以上 35 未満である。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ×
2 ○ ○ × ○
3 ○ × × ×
4 × ○ ○ ×
5 × × ○ ○
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問 11 次の文は、母乳分泌と食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記
述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 下垂体後葉から分泌されるプロラクチンは、母乳分泌を抑制する。
B 「日本人の食事摂取基準(2010 年版)」において、授乳婦の付加量は、妊娠中の体重
増加の減少分と、泌乳に伴う付加量を考慮する必要があるとされている。
C 「日本人の食事摂取基準(2010 年版)」において、推定エネルギー必要量(kcal/ 日)
の授乳婦の付加量は、身体活動レベルⅠ、Ⅱ、Ⅲともに、妊婦中期の付加量より多い。
D 母親が摂取したアルコールは、母乳中に移行する。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ × ○
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ×
4 × ○ ○ ○
5 × ○ × ○
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問 12 次の文は、妊娠と食生活に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×
とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 妊娠中の体重の増加は、子宮内での胎児の発育と胎盤や羊水の増加、母体側の貯蔵脂
肪や血液の増加などによる。
B 「日本人の食事摂取基準(2010 年版)」では、妊婦の最終体重増加量を 11kg として、
エネルギーや栄養素の摂取基準を策定している。
C 妊娠中の貧血を改善しないと、胎児の発育や産後の回復に影響を与える場合がある。
D 「日本人の食事摂取基準(2010 年版)」において、妊婦の鉄の付加量(月経なし:推
奨量:mg/ 日)は、初期、中期、末期を通して同じである。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ ○ ×
3 ○ × ○ ×
4 ○ × × ○
5 × × × ○
問 13 次の文は、「楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針~」(平成
16 年:厚生労働省)にかかげられた、実現を目指す子ども像に関する記述である。不
適切な記述を一つ選びなさい。
1 お腹がすくリズムのもてる子ども
2 食事づくり、準備にかかわる子ども
3 一緒に食べたい人がいる子ども
4 自分のからだを大切にする子ども
5 食べたいもの、好きなものが増える子ども
H26 子どもの食と栄養 AP-8 再- 9-
問 14 次の文は、保育所における食育に関する記述である。適切な記述を○、不適切な
記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 食に関する相談など、保護者への支援を行う。
B 家庭と子どもの生活や食事の状況を共有し、家庭での食の関心を高め、協力しあって
「食を営む力」の基礎を培う。
C 食事の提供を含む食育の計画を作成し、保育の計画に位置付けるとともに、その評価
及び改善に努める。
D 子どもが自分たちで飼育・栽培し、時にそれを食することで、自然の恵み、いのちの
大切さを気づかせていく。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ×
4 ○ × × ○
5 × × × ○
- 10 -H26 子どもの食と栄養 AP-8 再
問 15 次の文は、「児童福祉施設における『食事摂取基準』を活用した食事計画」(平成
22 年:厚生労働省)に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした
場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子どもの性、年齢、発育・発達状況、栄養状態、生活状況等を把握・評価し、提供す
ることが適当なエネルギー及び栄養素の量の目標を設定するよう努めること。
B 子どもの性、年齢、身体活動レベルに応じて、年齢階級等の別に給与栄養量の目標を
設定しても差し支えないこと。
C 身体活動レベルについては、年齢階級によってその区分が異なり、5歳までは区分が
なく、6歳以降は成人と同じ3区分とされているので、各身体活動レベルの活動内容を
参照に判断すること。
D エネルギー摂取量の計画に当たっては、健全な発育・発達を促すのに必要なエネルギー
量を摂取することが基本となることから、定期的に身長及び体重を計測し、成長曲線に
照らし合わせるなど、観察・評価を行うこと。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ○
3 ○ ○ × ×
4 ○ × ○ ○
5 × × × ○
H26 子どもの食と栄養 AP-8 再- 11 -
問 16 次の文は、児童養護施設における食事に関する記述である。適切な記述を○、不
適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 皆でおいしく、楽しく食事をする経験を繰り返し、それを習慣化することが心身の発
達や人間関係の構築にもつながり重要となる。
B 子どもの心の状態が食生活に表れることもあり、広い視点で子どもの食生活を捉え、
配慮することが必要である。
C 子どもたちの健やかな発育・発達を促す食事の提供、社会的自立に向けた栄養・食生
活支援につながる食育を推進することが必要である。
(組み合わせ)
A B C
1 ○ ○ ○
2 ○ ○ ×
3 ○ × ×
4 × ○ ○
5 × ○ ×
- 12 -H26 子どもの食と栄養 AP-8 再
問 17 次の文は、栄養摂取不足が原因の疾病に関する記述である。( A )~( D )
にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
( A )は、子どもの骨の形成異常(骨格異常)を主とする疾患であり、原因のひと
つとして、( B )ビタミンである( C )の不足があげられる。( C )は、皮膚
で前駆体から紫外線により生成されるため、( A )は適度な日照を受ける機会が少な
いと発症する可能性が高くなる。( D )は、( C )を豊富に含んでおり、補給源と
して優れている。
【語群】
ア 夜盲症 イ くる病 ウ ダウン症 エ 水溶性 オ 脂溶性
カ ビタミンA キ ビタミンC ク ビタミンD ケ ビタミンE コ 果物類
サ 魚介類
(組み合わせ)
A B C D
1 ア エ カ サ
2 イ エ キ コ
3 イ オ ク サ
4 イ オ ケ コ
5 ウ オ ケ コ
H26 子どもの食と栄養 AP-8 再- 13 -
問 18 次の文は、子どもの下痢の際の食事に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 水分が失われるので、嘔吐や吐き気がなければ、湯冷ましなどを少量与えて様子をみて、下痢が悪化しなければ、水分を少量ずつ頻回に与える。
B 食事の量を控えめにする。C 下痢が激しいときには、牛乳や乳製品を与えるようにする。D 脂肪の多い食事は控える。E おかゆ、煮込みうどんなど、消化のよい食事を主とする。
(組み合わせ) A B C D E1 ○ ○ ○ ○ ○2 ○ ○ × ○ ○3 ○ ○ × × ○4 ○ × ○ × ×5 × × ○ ○ ×
問 19 次の文は、障害のある子どもの摂食機能と食事介助に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 食べるためには、食べものを口の中にとりこみ、大きさや固さに合わせた咀しゃくと、嚥下が必要である。
B 口の中の食べものを、舌を動かして気管に入り込まないようにのどまで送り、口唇を閉じて飲み込む際には、呼吸との協調が必要である。
C 上手に飲み込むためには、口腔に入れる1回の食事量を考慮する必要があり、多すぎるとむせてしまうことが多い。
D スプーンの幅は、口の幅よりも小さいものを選ぶとよい。
(組み合わせ) A B C D1 ○ ○ ○ ○2 ○ ○ × ×3 ○ × × ○4 × ○ ○ ×5 × × ○ ×
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問 20 次の文は、摂食や嚥下が困難な子どもの食事に関する記述である。適切な記述を○、
不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 摂食機能の発達のためには、食物の調理形態(固さ、大きさ、粘稠度)を子どもの食
べる能力に合わせることが必要である。
B 一般に、水、ジュース、みそ汁など、さらっとした液体は、トロミのついている液体
やまとまり度の良い食べ物より誤嚥されにくい。
C 嚥下機能が不十分で、むせたりせき込んだりするような場合には、ドロドロ状の食物
が適している。
D スプーンを口に入れるときには、原則としてスプーンはまっすぐに、口の中央から入
れる。
(組み合わせ)
A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ×
3 ○ × ○ ○
4 ○ × × ○
5 × ○ ○ ×