和歌山県での若者支援の取組

H24.10.05（金）＠内閣府

和歌山県青少年・男女共同参画課

自立支援班 主事 田村 修平

資料１

【本日お話しする内容】

Ⅰ 和歌山発！ユニークな若者支援

Ⅱ H22開始！若者自立支援事業

Ⅲ 国に望むこと ～地方の立場から～

１）和歌山での不登校・ひきこもり支援の系譜

２）和歌山大学アミーゴの会

３）田辺市のひきこもり支援

４）新しい働き場・生き場の創造

１）実施体制

２）若者総合相談窓口With You

３）和歌山県子ども・若者支援地域協議会

４）市町村の状況

１）子ども・若者支援施策のフレーム提示

２）各地域の若者支援への多角的支援

Ⅰ 和歌山発！ユニークな若者支援

和歌山◎

■田辺新宮■

橋本■

◇白浜

◇高野山

潮岬（本州最南端）◇

■御坊

■有田

【和歌山県】面積約4,726平方キロ・人口約100万人（H22）人口の約8割が県の北半分に集中し、南半分は山地が多い。紀の川・海岸線沿いに幹線道路・鉄道・集落が続く。

車で約3.5h

関西国際空港

紀の川■

１）和歌山での不登校･ひきこもり支援の系譜① 教育相談活動から不登校・ひきこもり支援へ

■S63 県教育相談センター開設

■S63 和歌山大学プラットホーム部創設

■H05 不登校児者親の会誕生

■H14 エルシティオ開設(和歌山市･ひきこもり支援)

■H14 ハートツリー開設(田辺市･ひきこもり支援)

■H09 レインボーハウス開設(和歌山市･不登校支援)

１）和歌山での不登校･ひきこもり支援の系譜② 精神障害者支援から不登校・ひきこもり支援へ

■S50s～ 精神障害者共同作業所設置の動き

■H01 ｢社会福祉法人一麦会｣（麦の郷）誕生

■H08 ｢ハートフルハウス｣（不登校支援）開設

■H21 ｢創～HAJIME～｣（ひきこもり支援）開設【社会福祉法人一麦会】（麦の郷）ｿｰｼｬﾙﾌｧｰﾑ(ｸﾘｰﾆﾝｸﾞ､印刷､食品加工･･･)／訪問看護／共同作業所／相談支援／ｸﾞﾙｰﾌﾟﾎｰﾑ／高齢者支援･･･

幅広い福祉的支援を県北部で展開

【この他にも･･･】やおき福祉会(田辺市)美熊野福祉会(新宮市)･･･etc.知的･精神障害児者の総合支援を行う社会福祉法人が県内に数ヵ所

１）和歌山での不登校･ひきこもり支援の系譜③ 行政でのひきこもり支援体制■H16 ｢ひきこもり者社会参加促進事業｣開始

■H21 ｢ひきこもり地域支援センター｣設置

■現在、全30市町村にひきこもり一次相談窓口を設置

■保健所を中心にした各圏域での支援ネットワーク形成

現名称｢ひきこもりお助けネット事業｣(県・市町村による補助)ひきこもり者社会参加支援センターを県内3ヵ所に設置。本人や家族への相談、居場所提供や社会体験、就労支援等を行っている。エルシティオ(和歌山市)ハートフルハウス(紀の川市)ハートツリー(田辺市)

県精神保健福祉センター内に開設。役割としては次の4本柱。①関係機関の連携強化 ②情報発信 ③相談窓口の充実 ④人材育成

２）和歌山大学アミーゴの会① 概要

■S57 保健管理センターの宮西照夫医師が、スチューデントアパシー・社会的ひきこもりの実践研究を開始。

■H15 ｢老賢人会｣から｢アミーゴの会｣へ

■H05 学内自助グループ｢老賢人会｣の発足

不登校・ひきこもりがちの学生の多くは、学校生活への不適応から生じた二次的症状を治療するだけでは解決しない。

人間関係の希薄さ・キャンパススキルの稚拙さを補う、自助グループの活動による仲間作りが学業復帰に重要な役割を果たす。

２）和歌山大学アミーゴの会② 和歌山大学ひきこもり回復支援プログラムステージⅠ～導入期～■精神医療の専門家による見立て（訪問診察）

■家族へのプログラムの説明■アミーゴによる訪問

ステージⅡ～治療期～■薬物療法■個人精神療法■家族療法

ステージⅢ～仲間作り～

■居場所への参加■集団精神療法

ステージⅣ～社会参加～■ボランティアへの参加■アルバイト等社会体験■経済的自立へ

アミーゴが受け入れられたら、

半年以内に9割が外出可能に。

キーワードは･･･ひきこもり臭

３）田辺市のひきこもり支援① 田辺市ひきこもり相談窓口

■ 田辺市（面積約1,027平方キロ･人口約7.9万人）

市町村合併前は・・・面積約136平方キロ人口約7.0万人（H12）

■ 窓口設置の経緯

H09 当事者家族らの声を受け、議員による一般質問H12 市長が議会答弁で年度内の相談窓口設置を明言H13 ひきこもり検討委員会の設置（1月）H13 ひきこもり相談窓口の設置（3月）

田辺市ひきこもり相談窓口（市健康増進課内：保健師２名体制）■TEL･FAX／0739-26-4933 ■メール／shc@city.tanabe.lg.jp■HP／http://www.city.tanabe.lg.jp/kenkou/hikikomori/■H13～23年度の11年間で6,822件の相談を受付（ここ数年は年間相談件数500件前後・実人数60人前後で推移）

■背景の見極め→本人相談・家族相談（自助会・家族会）→関係機関紹介

３）田辺市のひきこもり支援② 田辺市ひきこもり支援ネットワーク

民間機関

市担当課（商工・福祉）紀南児童相談所田辺市教育研究所田辺市養護教諭研究会各高等学校

ほっこり会（家族会）知音CHI‐IN（自助会）南紀医療福祉センター学識経験者NPO法人かたつむりの会NPO法人共生舎（公社）白浜田辺青年会議所

市担当課（保健・福祉・教育）田辺保健所紀南こころの医療センター

やおき福祉会ふたば福祉会ハートツリー（居場所）

南紀若者サポートステーション学識経験者臨床心理士会

ひきこもり検討小委員会（月１回）

公的機関

ひきこもり検討委員会（年２回）

４）新しい働き場・生き場の創造① 「コミュニティランチ和」（和歌山市）

非行少年らによりそう活動を続ける高野山BBS会が運営。和歌山市の中心地商店街｢ぶらくり丁｣で弁当店（配達・店頭販売）をH18年に開店し、非行経験やひきこもり、不登校等様々な課題を抱えた若者達の働く場を提供。

４）新しい働き場・生き場の創造② 町家カフェ｢上屋敷二丁目｣（田辺市）

ひきこもり者や社会生活上の支援が必要な人々を支援する、NPO法人かたつむりの会が運営。田辺市の古民家を改装して開店。手作りの石窯で焼く天然酵母パンやピザ、家庭風のランチが好評。この9月には2号店も開店。

４）新しい働き場・生き場の創造③ 山の学校（新宮市）

田舎での新しい働き方を目指す若者達を支援する団体。｢田舎では、若いということ自体が、それだけで付加価値になる｣

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