学校薬剤師の仕事

学校薬剤師委員会

飼沼 久美子

森 真由美

学校薬剤師？

小学校（29校）

1. 明石幼・小 2. 松ヶ丘幼・小3. 朝霧幼・小 4. 人丸幼・小 5. 播陽幼・中崎小6. 大観幼・小 7. 王子幼・小 8. 林幼・小 9. 鳥羽幼・小

10. 和坂幼・小 11. 沢池幼・小 12 江井島幼・小 13. 花園幼・小14. 貴崎幼・小 15. 大久保幼・小 16. 大久保南幼・小 17. 高丘東幼・小18 高丘西幼・小 19. 山手幼・小 20. 谷八木幼・小 21. 江井島幼・小22. 魚住幼・小 23. 清水幼・小 24. 錦が丘幼・小 25. 錦浦幼・小26. 二見幼・小 27. 二見北幼・小 28. 二見西幼・小 29. 神大附幼・小

幼稚園（29園）

学校薬剤師？

中学校（１5校）1. 錦城 2. 朝霧 3. 大蔵4. 衣川 5. 野々池 6. 望海7. 大久保 8. 大久保北 9. 高丘

10. 江井島 11. 魚住 12. 魚住東13. 二見 14. 明石養護15. 神大附属中等

高等学校（9校）1. 明石 2. 明石南3. 明石北 4. 明石西5. 明石商業 6. 清水7. 城西 8. 錦城9. 明石工専

学校薬剤師（合計52名）幼稚園 小学校

中学校 高等学校

尿の検査【準備】

• 薬剤師会より日程等の連絡があった後、学校と連絡を取り日程を決定

• 資材を薬剤師会に取りに行き、学校へ搬入

最終検査日程決定

４月16日（火）～４月19日（金）

★Ａｸﾞﾙｰﾌﾟ： ９：００～１０：３０

★Ｂｸﾞﾙｰﾌﾟ：１０：３０～１２：００

★Ｃｸﾞﾙｰﾌﾟ：１２：３０～１４：００

★Ｄｸﾞﾙｰﾌﾟ：１４：００～１５：３０

＊追検査日

４月25日（木）・５月8日（水）

は申し出により日程変更、は申し出・調整によりグリープ変更があった学校園

検 査日

グル―プ 検 査 学 校 園 名

4月16日（火）

A 明石商業高校 朝霧中

B 錦城中 明石小・幼 王子小・幼

C 朝霧小・幼 人丸小・幼 大観小・幼 魚住小・幼

4月17日（水）

A 望海中 衣川中 二見西小・幼

B 林小・幼 鳥羽小・幼 和坂小・幼 大蔵中

C 花園小・幼 貴崎小・幼 沢池小・幼 二見小・幼

4月18日（木）

A 大久保北中 江井島中 藤江小・幼 大久保中

B 山手小・幼 大久保小・幼 中崎小・播陽幼 江井島小・幼

C 大久保南小・幼 高丘東小・幼 松が丘小・幼 谷八木小・幼

D 高丘西小・幼 野々池中 高丘中

4月19日（金）

A 二見中 魚住中

B 錦浦小・幼 清水小・幼 二見北小・幼

C 魚住東中 錦が丘小・幼

4月25日（木）５月8日（水）

追 検 査（一次未提出者）（学校と相談の上、日程決定。）

5月10日（金）5月16日（木）

再 検 査（学校と相談の上、日程決定。）

尿検査の手順（一次検査）学校へ検体受け取り、薬剤師会へ搬入

一覧表にチェック、白衣着用、名札をつける

検査項目（3種類）

蛋白

糖

潜血

検査

・試験紙に尿をかけ３０～６０秒待機後、判定

判 定 ＋/－はマイナスとする

陽性の時は袋に 蛋 糖 潜、１＋ ２＋ ３＋で記入

陰性や擬陽性は記入しない

・検査助手に検査処理を指示

検査終了： 薬剤師同士でデータの読み合わせ、検査結果を記録

陽性者の尿検査報告書作成

再検査用検査袋（ブルー）及び容器を付けて

担当校の養護教諭又は幼稚園へ報告

尿の一次検査

尿の再検査

再検査 ５月10日・５月１６日• 機械にて精密検査を行なう

• 陽性者への「あなたの尿再検査成績」を作成

• 学校へ報告

• 尿検査報告書（全体）を作成し、学校及び薬剤師会へ提出

学校プールの水質検査基準

文部科学省学校環境衛生の基準

給水原水 原水は飲料水基準に適合するもの（望ましい）

水道水使用のため問題なし

水素イオン濃度プール使用前後に測定し、プール日誌に記録

pH値5.8以上8.6以下プール水の酸性・アルカリ性の度合いを示す

濁度・透明度 ２度以下 濁りの度合いを示す

過マンガン酸カリウム消費量 12ｍｇ/ℓ以下プール水中の有機物の汚染の程度を表す水質指標

遊離残留塩素濃度プール使用前後に測定し、プール日誌に記録

0.4ｍｇ/ℓ以上～1.0ｍｇ/ℓ以下プール水の消毒管理の指標

大腸菌 検出されてはならない微生物汚染、特に糞便による汚染

一般細菌数 1mℓ中200コロニー以下塩素消毒耐性菌の生息状況や市場度を示す指標

総トリハロメタン濃度検査日は後日連絡

0.2ｍｇ/ℓ以下（望ましい）

学校プールの水質検査の実際

学校環境衛生の基準に基づき水質検査の実施

（1） 検査回数 ： 期間中に２回の水質検査

第１回目 6月25日（火）～6月27日（木）

第２回目 ７月23日（火）～7月25日（木）

学校薬剤師の立ち会い ： 検査水の採水は、学校薬剤師の指導を得て行う

（2） 採 水

プール全体の水質が把握できる場所とし、プール内の対角線上のほぼ等間隔の位置で、水面下約20ｃｍ付近の３ヶ所以上を原則。ただし、児童・生徒が遊泳中であり、撹拌が十分行われている状態で採水

（3） 残留塩素濃度の測定 ： DPD法によって測定

（4） 検査瓶

学校水泳プール管理運営講習会で配布する瓶を使用

採水以前に栓を開けたりしないように注意、

衛生的に保管し滅菌状態を保つ

（5） 採水時間 ： 各学校での採水は、正午又は運送直前

（6） 検査水の保存 ：各学校で採水した水は、冷蔵庫で冷蔵保存

クーラーバッグに入れて冷蔵を保ったまま届ける

プール水質維持のための指導・助言

• 検査前日に雨が降れば、プール水汚濁の可能性があるので注意

• プール内に落ち葉等の浮遊物がないか？

（あれば取り除くこと）

• プールは２４時間循環されているか？

（故障していないか確認のこと）

• プール授業が毎日行われていない場合は、少し多目の消毒液を入れておくこと

プール水の総トリハロメタンの採水方法

採水日：6/11・6/12・6/18・6/19・6/25・6/26・7/2・7/9・7/10 のいずれかの日

採水セットを開封し、内容確認ガラス瓶（50ｍL）希塩酸（点滴瓶入り）アスコルビン酸ナトリウムラベル

プール水をくみ取る容器をプール水で数回、よく洗い、汲み取ったプール水を、ガラス瓶に半分位入れる

ガラス瓶内に点滴瓶を用い希塩酸5滴入れる

アスコルビン酸ナトリウム容器の蓋を開け、中身を全部入れる

ガラス瓶に泡立てないように静かに水を加え、満水にして蓋を閉める

ラベルに必要事項を記載し、ガラス瓶に貼り付け

調査用紙に支部名・採水月日・学校名・採水者・残留塩素濃度を記入

ガラス瓶を転倒させ大きな気泡がないことを確認

教室等の学校衛生環境基準

（1）照度の基準

検査項目 基 準

（ア）照度 教室等教室 黒板面

照度（ア） 300ｌｘが下限値

500ｌｘ以上が望ましい

（イ）教室 黒板面 照度比（イ） 最大：最少比 20：1を超えないこと

10：1を超えないことが望ましい

（ウ）コンピューター教室の机上 照度 （ウ） 500～1000LX程度が望ましい

（エ）テレビやコンピューター等の画面の垂直照度 照度 （エ） 100～500LXが望ましい

（オ）その他の場所における照度JIS Z911-2010照明基準総則に規定する人工照明の照度基準に適合

教室等の学校衛生環境基準

まぶしさの基準

検査項目

基 準

まぶしさ

(ｱ)児童生徒等から見て、黒板の外側15°以内の範囲に輝きの強い光源（昼光の場合は窓）がないこと

（ｲ）見え方を妨害する光沢が黒板面及び机上面にないこと

（ｳ）見え方を妨害する電灯や明るい窓が、テレビ及びコンピューター等の画面に映じていないこと

教室等の環境管理基準

（2）騒音レベル

（3）換気（二酸化炭素測定）

（4）室内のホルムアルデヒド測定

サンプリング場所 ： 廊下と教室中央測定日程 ： 9/ 6～ 9/ 9予備日 ： 9/27～9/30

窓を閉じているときはLAeq50dB（デシベル）以下、窓を開けているときはLAeq55dB 以下であることが望ましい

基準：100μｇ/㎥以下

保健室のダニアレルゲン検査

ダニ又はダニアレルゲンは、100匹/㎥又は同等のアレルゲン量以下であること

保健室のダニアレルゲン検査結果

ダニ検査報告用紙支部名： 明石実施年月日： 平成 年 月 日実施学校名： 明石市立●●小学校担当者名：

結果汚染レベル

①保健室ふとん 1. 2. 3. ④②保健室かけ布団 1. 2. ③ 4.③保健室シーツ 1. ② 3. 4.④保健室マット1 1. 2. 3. ④⑤保健室マット2 1. ② 3. 4.

★汚染レベル1.：＜10匹（＜1μｇ/㎡）汚染レベル2：50匹（5μｇ/㎡）汚染レベル3：100匹（10μｇ/㎡）

汚染レベル4：＞350匹（＞35μｇ/㎡）

学校給食室の衛生管理

• 給食設備や取扱いが衛生的かどうか、調理機械、器具、食器類、冷蔵庫などに問題はないかを検査

• 調査項目

• 検査項目

23検体採取（一般細菌・大腸菌群検査）

食器残留脂肪

食器残留澱粉

給食室の調査項目学校名 明石市立 学校薬剤師名 印

検査年月日 平成25年6月 日 天候・室温・湿度 検 査 時 間

給食人員 人 調理職員 名のうち栄養士 名 給食衛生管理者名

◎評価の基準 Ａ：良好 Ｂ：普通 Ｃ：不良（改善、修理を要する）1 天井の水滴の有無、落下防止状況及び黒かびの発生2 調理場が能率のよい衛生的な作業動線3 直射日光を遮る設備があり、しかも十分な明るさが確保4 通風、換気装置の位置、効率及び故障の有無等換気5 防そ、防虫が完備、建物の周囲の状況、給排水施設、厨芥容器、清掃用具、便所6 給食従事者の専用便所、調理室から直接出入りできない構造7 給食従事者用の手洗い設備は、施設用の位置、消毒薬8 流しは、大きさで深さがあり、衛生的、効率的に区分され多槽式9 流しは、食品洗浄用と食器器具洗浄との区別、それぞれ３槽式、２槽式10 食器は、洗浄消毒に適切、損傷11 食器洗浄、洗浄後の食器から残留物12 食器消毒及び保管は煮沸・熱風消毒や保管13 調理機械器具類は、清掃・消毒等の型式・構造で衛生的に保管14 ふきんは使用について、用いる時は白布で煮沸消毒・乾燥15 まな板は、魚肉用・野菜用等に区別、洗浄消毒、包丁のきず、使用後消毒乾燥16 冷蔵庫、冷凍庫、保管庫の内部及び保管場所の清潔・整頓17 庫内温度の管理、食品類は、区別の保管18 正確な温度計の場所、冷蔵庫用の温度計19 日常点検の記録

学校給食室の検査

学校給食室の検査結果

○○小学校・戸棚のとって

大腸菌群の疑い

給食室の検査結果検査項目と検査結果

一般細菌 大腸菌群 大腸菌群 一般細菌 大腸菌群 大腸菌群

1 ー ー 8 ー 15 ー ー 22 ＋

2 ー ー 9 ー 16 ー ー 23 ー

3 ー ー 10 ー 17 ー ー

4 ー ー 11 ー 18 ー ー

5 ー ー 12 ー 19 ー ー

6 ー ー 13 ー 20 ー ー 食器・残留脂肪 ー

7 ー ー 14 ー 21 ー ー 食器・残留澱粉 ー

　室温 ℃ 　湿度 　　　　　　％

　所　　見

ー

ー

ー

ー

ー

　残留塩素　　　　　　　　ｐｐｍ

手　指

エプロン

エプロン

検査項目　判　　定

検査項目

手　指

ー

手　指

一般細菌

　判　　定 　判　　定一般細菌

検査項目　判　　定

ー

検査項目

作業衣

作業衣

まな板①

まな板②

まな板③

まな板④

包丁①

包丁②

包丁③

手　指 泡だて器

戸棚の把手

食　缶

食　器

包丁④

ー

調理台

カッター

ざ　る

ー

医薬品の正しい使い方・エイズ等の健康教育

薬物乱用防止教育

アルコール、たばこ、大麻、覚せい剤など

構成メンバー

教職員

学校医

学校歯科医

学校薬剤師等

学校保健委員会に参加

学校薬剤師に興味のある方は、事務局までご連絡下さい。ご清聴ありがとうございました