THE SYNCHRONICITY超実践的ライスワーク7
お金を稼ぐとはどういうことか?その本質の在処
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このセミナーの目的1.様々な種類の実際に成功しているビジネスの事例を知ること
2.複数の事例に共通する本質を見つけること
3.本質を軸として自分自身のライスワークを創造すること
4.本質を見抜く力、共通点を見つける力を鍛えること
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ぶっちゃけ...• 多くの人は視野が狭く、「正解」があると勘違いしている
• 実際には成功の方法に「正解」はない。「結果」に辿り着くための道筋は無限にある
• シンクロニシティでは、「この方程式を真似しろ」とは教えない。あくまでも共通する本質を軸に、1人1人が自由に発想して、「自分だけのビジネス」を見つけることにフォーカスしている
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正解のない世界• は、混沌としているようにも見える。先が見えない恐怖がある
• でも、実際には、正解がないから「自由」があって、自由があるから「人間性(クリエイティビティ)」が発揮される
• あるサラリーマンは、「俺の人生は詰んだ」と言った。先が見えている世界ほどつまらないものはない
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飛躍するということ• 成長-進化の過程には、必ず「飛躍」がある。僕らが歩むべきプロセスは「成長→飛躍→進化」の順番になる
• 成長とは、あるルールの上で、その能力を鍛えることである。例えば、筋力を鍛えたり、単語を覚えたり、スキルを身につけたり。努力次第で、必ず一定の成長がある
• 飛躍とは、ルールそのものを変えてしまうことである。成長の過程で何かに気が付き、あるいは、限界を感じ、それまでの経験を一旦捨て去り、「いま、ここにいる自分」をスタートラインとして、破壊と創造をすること
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例えば...• 漫画「ワンピース」で、「ゾロ」は自分を飛躍させるために、宿敵である「鷹の目」に弟子入りをする
• 過去の自分を破壊し、未知の領域に足を踏み入れることで、全く予想も出来ない飛躍をすることが出来る
• 飛躍することが出来れば、全く新しい視点で世界を見れるようになり、新しいルールが生まれる。これを「進化」と呼ぶ
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Appleの美学• Appleは、新しい筐体、新しいOS、新しい製品、新しいサービスを生み出す時、全てを白紙にしてからデザインをしている
• 「既存の物の延長にある便利な物」ではなく、「全く新しいルールでデザインされた物」を意図的に生み出そうとしている
• 前回採用しなかった物を、再度徹底的に検討して、場合によってはそれを主軸にすることもある
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成功者の陥るジレンマ• 「成功した方法を続ければ、もっと儲かる」という妄想に囚われ、自分の成長や世界の変化に鈍感になってしまう。スケールの小さい人間になり、日本の経済のように停滞してしまう(日本人はある意味全員が成功者)
• つまり、スピーディーに成長-進化を繰り返すためには、常日頃から「今、ここにいる自分」を意識して、スタートしなければならない。過去の延長線上にある未来ではなく、過去を踏まえて、新しいルールで今描ける最善の未来を描くこと
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想像力が創造力の限界を決める
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7種類のライスワーク
• ①アフィリエイト/②オークション/③情報販売/④動画撮影・編集/⑤デザイン/⑥コピーライティング/⑦プログラミング
• まずはこれら7種類の成功事例を見て行きましょう
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アフィリエイトの成功事例• 最もオーソドックスな成功事例は、「サイトアフィリエイト」や「PPCアフィリエイト」などに代表される、「誰がやっても関係ない方法」を採用したもの
• 例えば、1万円の商品を販売するためには、その商品を買う可能性のある属性の人達を100人呼ぶ必要があるとしたら、サイトを作成して、SEOなどで集客するか、PPC広告を出し、1クリック100円以下でアクセスを呼べば利益が生まれる
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ビジネスの本質解明• そもそも「ビジネス」とは、必ずどこかで「価値」を生み出している。価値を生まないビジネスは、利益も生まない
• つまり、着眼すべきは「そのビジネスはどこで価値を生み、利益を出しているのか?」ということ
• では、先ほどの「サイトアフィリエイト」や「PPCアフィリエイト」は、どこでどんな価値を生み出しているのだろう?
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価値生産ポイント• 「サイトアフィリエイト」「PPCアフィリエイト」の場合...
• ある商品の集客を代行することで価値を生んでいる
• お客さんから見れば、それまで知らなかった商品を知ることが出来たという価値があり、広告主から見れば、集客を代わりにやってくれて、お客さんを連れて来てくれるという価値がある
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集客の価値とは?• 数×質=集客の価値
• 集客の価値とは単純に、集客する人数と、その質のかけ算。質が低ければ、いくら集客しても価値は低い。質が高くても、数が少なければ価値は低い
• これがサイト・PPCアフィリエイトの「基本的な価値生産機能」である
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なぜ成功と失敗に結果が分かれるのか?
• 失敗の原因は、「数が少ない」か「質が低い」のどちらか。あるいは両方である。では、この「違い」はどうやって生み出されるのか?
• 多くの人はここで「方法論が間違っている」と勘違いする。基本的な価値生産機能を果たしていれば、その方法が間違っていることはありえない。この場合は、「サイトを作る」「PPC
に出す」ということさえやっていれば、多少の価値は生まれる
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価値生産の根源• 価値生産の根源は「人間の労働」である。価値は人間にしか生み出せないし、人間にしか認識出来ない。「自然から見て価値があること」なんてものはないし、「勝手に価値が生まれて、お金だけ振り込まれる」ということもない
• 油田がそこにあっても、誰かが掘らなければ価値は生まれないし、誰かが加工して、運搬して、売らなければ流通しない。全ての、ありとあらゆる「価値」は、人間の労働によって生まれる
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人間が生み出せる価値の種類1. 労働生産価値
2. 知的生産価値
• この2種類だけ。資本主義社会において、人間は「考えることが出来る労働力」という性質を持った商品である
• つまり「考えない労働力」と「考える労働力」の2種類に分かれる
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知的生産価値• 労働に対して、知的な価値は「付加価値」となる。アイディアや着眼点、コンセプトやストーリー、これらの「付加価値」を上げて行かなければ、労働生産だけでは価値は下がる一方となる
• ライバルが増える、情報が蔓延する、広告費が上がる、などなど、労働生産だけでは、追いつけないほど、ネットの世界は変化が激しい。時給0円になることもいくらでもある
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どんな付加価値が付いているのか?
• 「集客代行としてのアフィリエイト」には、実際にどんな付加価値が付くのか?(基本は、数×質。付加価値とは基本価値をサポートするもの)
• 例えば、キーワード選定のセンス/広告文の書き方/商品選定のスピード/サイト設計の技術...etc
• 「コピペ」などではなく、必ず「頭で考えて実行すること」が求められる
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この場合の効果的な付加価値• ある人は、広告主と交渉して、特別報酬を設定してもらったり、通常はアフィリエイト出来ない商品を取り扱っている
• ある人は、その商品の「体験ストーリー」に特化して、生々しい体験記で成約率を高めている
• ある人は、「地域性」に特化して広告を出し、安いコストで集客をしている
• ある人は、集客代行から入って、ビジネス設計のコンサルに入っている
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何が価値を生んでいるかを考えること
• 事例を見る時は、常に「価値が生まれている場所」にフォーカスして、深堀して行くことが重要。深堀すればするほど、色々なアイディアが生まれ、それが実際に結果に繋がっていることが見えて来る
• 「テンプレートの向こう側」を意識しなければ、労働生産の無限地獄からは永遠に抜け出せない(しかも、ネットの場合は価値を生めなければ時給0円もありえる)
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他のアフィリエイト1.販売代理店としてのアフィリエイト
2.スクールとしてのアフィリエイト
3.集客代行としてのアフィリエイト
• アフィリエイトの価値は、どこまで行っても「紹介」にある。その「紹介」の方法を分類すると、この3種類が浮かび上がって来る
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販売代理店として...
• 集客代行とは違い、販売代理店の場合は「サポート」や「クロージング」あるいは、「サービス」などを付加して行く。ブログ・メルマガアフィリエイトに代表されるやり方
• この場合の基本価値は、数よりも質が優先される。1人1人のお客さんと信頼関係を構築すること。例えば、1万円の報酬の商品を月に30人に販売すれば、30万円の収入が得られる
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代理店の意味1. お客さんの悩みをより詳細に聞くことが出来る
2. メーカーにお客さんの悩みや要望を提案することが出来る
3. アフィリエイトの場合は、商品選択が自由なので、お客さんの状況に合わせた商品を提案出来る
• 「商品ありき」ではなく、「お客さんありき」のビジネスになる
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いくらでも付加価値を生める• その商品には足りない部分を補う特典やサービスを付ける
• 商品と商品の組み合わせを提案する
• お客さんの相談に直接乗る
• お客さんとの信頼関係を構築する
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代理店になるためには...
• 可能な限りお勧めする「商品」について深く知っておかなければならない。商品のことを知らない営業マンから商品は買わない
• アフィリエイトの場合は、「自分自身」と「お客さん」を先に繋げて、「商品」は、問題解決の手段として考えることが出来る。ノルマもなければ、縛りもない
• 余計な物は売る必要がない(余計な物を売るのは質を下げる行為。質が下がれば価値も下がる)
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スクールとして...
• これからの時代のアフィリエイトは、よりお客さんにフォーカスした物になる。1人1人のお客さんにカスタマイズして、お客さんの現実の変化をサポートする役割を持つ
• スクールとしてのアフィリエイトは、紹介した商品を使って、結果を出すまでサポートするもの。商品は「手段・ツール」であって、最も重要な「行動・変化」の部分をアフィリエイターが提供する
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例えば...• 「ネットビジネス大百科を教材として、ビジネスを実践するサークルやコミュニティを作る」参加条件は、自分のアフィリエイト経由でネットビジネス大百科を購入すること
• 数ではなく、質を極限まで重視して高めること
• 「あなたから買う理由」=「最高の付加価値」
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ある意味MLM的な...
商品 商品 商品 商品
スクールスクール
スクール
お客さんに合わせて商品が選ばれる29
お客さんの感じる価値のレベル• 情報 < ツール(物) < 体験 < コミュニティ(仲間)
< 未来 < 変化・実感
• インターネットビジネスの多くは、実は最も感じる価値の低いポイントにフォーカスしている。お客さんが本当に欲しがっているのは、変化(結果)である
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情報の価値は下がる一方• なぜなら、誰にでも情報は発信出来るようになってしまったから。だからこそ今は「誰がその情報を発信しているのか」が重要になっている
• スクールとしてのアフィリエイトは、最も価値の高い「変化」までを取り扱うことが出来る
• 価値が高い=利益が多い
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「アフィリエイト」1つでも• これだけ多様な「価値」があり、成功している人は、しっかりと基本価値を押さえつつ、付加価値となるものを模索して、実際に付加している
• どんなビジネスもこの「付加価値」が利益を生む源になっている。「基本価値」は、ライバルの数が増えれば増えるほど、無意味な物になって行く
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創造的破壊の三種の神器1. コンセプト
2. キャラクター
3. ストーリー
• これらは、「誰にも真似出来ない付加価値」つまり、「絶対領域」を生み出すために必要な要素である。集客代行だとしても、この三種の神器を取り入れなければ、その内、価値は無効化して行く
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オークションの場合はどうか?• オークションの基本価値は、「安く仕入れて、高く売る」ということにある。つまり「転売」のこと
• この基本価値は、ライバルが増えれば増えるほど無効化し、市場の値が崩れる。「eBay⇔ヤフオク」のような転売は、もはや価値を生まない
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成功している人がやっていること
• 自分独自の仕入れルートの開拓
• 顧客のリスト化とフォロー
• 新しいコンビネーションの提案(情報、物、体験)
• オーダーメイド・カスタムメイド
• 店長のキャラクター化 etc...
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オークションや物販だとしても...
• 情報 < ツール(物) < 体験 < コミュニティ(仲間)
< 未来 < 変化・実感
• この価値レベルは変わらない。例えば、京都の呉服屋さんは、着物を売るだけではなく、着物を着ていくための「機会」も提供している。上記の全ての価値をフルに提供している
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ビジネスをストーリーとして考える
• ストーリーとは、関係のない個別の要素が、必然性を持って結びつき、運命の歯車として回りはじめたもののことである
• 必然性とは、人間の恣意的な「目的・意味」のことである。これは極めて人間的で、不自然なものである
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生物学的ストーリー• ダーウィンは、「生物は自然選択によって多様性を持ち、進化する」と説いた。つまり、生物が生き残るかどうかは、「自然」の環境変化に適応出来るかどうかで決まるということ
• しかし人間は、自然淘汰の世界から解放されてしまった。「生き残ろうと考えれば、いくらでも生き延びれてしまう状態」。自然の中で唯一不自然に、恣意的に生きることが出来る存在
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より宗教的な存在に...• 「生きていること自体が意味」である生物に対して、人間は生きているだけでは意味のない生き物になってしまった。意味や目的を考えられる
• 生きることがまだ過酷だった時代には、他人と共通する意味や目的が必要だった。でなければ、もっと激しく殺し合う。共通の意味・目的を持つことで共存するために、自然信仰などは生まれた(仮説)
• 自然的な現象に、意味や目的を見出した(祭り、願掛け、生け贄)
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「神」から「未来」へ• 一神教のパラダイムは、神が唯一の意味であり、目的であるということ。「今、自分が生きている理由は神にあり、今自分の置かれている状況は神の意志である」
• 「生きる」ということが簡単になった現代では、全ての意味を神で説明するには無理があるほど、趣味趣向が多様化してしまった
• 現代人の宗教観は「神」から「未来」になった
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未来への信仰• 「未来をより良くしたい」これが資本主義の根源的な欲求である(神への信仰は「瞬間」の欲求)。
• ビジネスは未来を描き、変化を促すもの。現実の問題だけにフォーカスするのではなく、お客さんに生きる意味や目的を与える物になっている
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未来への不安• 未来は神と違い、絶対的な物ではない。「どうなるかわからないし、どうすればいいかもわからないもの」特に日本人は、未来を見失っている
• 未来を見失う理由は、細かい問題が目の前に山積みされているから。「生き、死に」にほとんど関係なくなったら、細かいことばかりに目が向くようになった
• 実際には、99%の「問題」と思われていることは、重要な問題ではない
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例えば...• 就職活動
• 結婚
• 子育て
• 老後
• 収入
• 趣味...etc
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色々あり過ぎて混乱している• 「シンプリシティ」というコンセプトや、「ノマド」というコンセプト、あるいは、「ユーザーエクスペリエンス」なども、全ては煩雑になった「生きる」ということを、意味のある物にするためにある
• 「未来は存在する(その為に生きている)」という絶対信仰と「未来は不安」というギャップに現代人は悩み、振り回されている
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意味・目的を与えること• ビジネスを1つのストーリーとして考えた時、「そのビジネスと関わった人のストーリー」を描く必要が出て来る。お客さんがそのビジネスに関わる理由は「私もそうなりたいから」だけ
• マクドナルドを食べたい人は、その美味しさを享受したい(CM
を見て食べたくなる)。フェラーリに乗る人は、フェラーリのある人生を生きたい。海外旅行に行く人は、未知の体験がしたい
• ビジネス=ライフスタイルの提案 に、なっている
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理想と現実• とは言え、理想と現実があまりに遠すぎれば、如何にそれが正しい道筋であったとしても、ほとんどの人は挫折してしまう(ダイエットが過酷であれば耐えられない)
• 現実と理想を繋ぐのがストーリーだが、実際にはそのストーリー自体が「理想的」でなければならない
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あなたはどちらを選ぶ?1.1000キロ先にある1億円を歩いて取りに行くこと
2.仲間と一緒に1000キロ歩き、道中で1億円稼ぐこと
• 得られる結果はほぼ同じ。でも、2番の方が、「手段が同時に目的」となっている
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他にも...
1. 食事を我慢して、運動を続けるダイエット
2. 美味しい食事をダイエットフードにするサプリメント
• 「食べたい」「痩せたい」を両立させる提案。人間は未来のために現在を犠牲に出来るほど、忍耐強くはない
• ビジネスは「目的」と「手段」を一致させるストーリーを描くことで画期的な物になる
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ワンピースが人気の秘密• 主人公であるルフィが、海賊王になるという目標を掲げながら、最重要目的である「仲間と共に冒険をする」ということを、“最初から達成しているから”人々を魅了する(成功・失敗の問題ではなく、もはや目的は達成されている)
• 学校⇒就職⇒キャリアアップ⇒昇給⇒結婚⇒定年という、昭和的なパラダイムでは、夢も希望も持てなくなっている。社会全体の閉塞感の中で、サラリーマン然とした生き方に意味を見出せない
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いま、ここにいる、自分自身• が、既に目的であり手段であることが、一番幸せであることに気が付いている。「今、この瞬間のプロセスを楽しめる状態」をビジネスとして提供出来れば最高に価値がある
• その為には、しっかりとストーリーを描き、それ自体を付加価値にしなければならない
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ストーリー型ビジネス
過去 現在 未来
問題 課題
変化のプロセストラウマ・偏見・憧れ
極論、変化のプロセスが楽しければいい
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生き方の整理• 生きる意味・目的を設定して、その手段を提案して、一緒に変化のプロセスを歩むことが、高い価値を生むビジネスに共通していること。スポット的な問題解決ではなく、もう1つ大きなスケールで描く必要がある
• お客さんに新しいライフスタイルを提供しよう
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オークション・物販なら...
• プロのファッションコーディネーターがあなたと一緒に服を選びます。服選びのコツをお教えします。お気に入りのあなたにピッタリの服が見つけられて、さらに、目利きも出来るようになって、お洒落が楽しくなります
• というオファーを出してみる、とか
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情報販売の場合も...• やることは同じ。「付加価値」と「絶対領域」を考えて、生み出して行くこと。「他では買えない価値」「他からは買おうと思わない価値」を提供する
• 弁証法的思考を持つことが重要。情報販売の場合、商品は自分でデザインすることが出来る。その意味で、物販やアフィリエイトよりも自由
• 時代は螺旋を描きながら、進化して行く
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弁証法的思考• テーゼ(命題)= 痩せてキレイになろう
• アンチテーゼ(反対命題)= 健康的に生きよう
• ジンテーゼ(合)= 健康的に痩せてキレイになろう
• 弁証法的思考とは、「常に新しい提案」を意識して考えること。既にあるものを否定、あるいは受け入れ、新たな「次」の命題へと進化させて行く
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歴史を知る意味• その市場、その分野における「歴史」を知る意味は、そこには必ず弁証法的な営みがあるから。「現在人気があるもの」は、「過去から現在まで弁証法的に変化して来たもの」だと言える
• 例えば「ファッション」で言えば、「デカ目メイク」は、何十年も前に流行して下火になり、また新たに流行している。もちろん、「昔のデカ目」と「今のデカ目」は違う
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古くて寝ぼけた業界なら...
• 尚更、強烈にアンチテーゼやジンテーゼを掲げることが出来る。「古くて寝ぼけた」ということは、「停滞している」ということ
• 新しいストーリーをそこに描けば、流動性が高まり、小さな革命が始まる。根源にあるのは「常に変化、流動を推奨する弁証法的思考」である
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時代の流れが速いということは...
• 総体的にあらゆるものの流動性が高まっているということ。創造と破壊の連鎖が早まっている
• この世界で生き残ることが出来るのは、「図体がでかくて、小回りが利かない企業」ではなく、「小回りが利き、変化に対して寛容な企業」。つまり、僕ら個人はその最たるものである
• 創造と破壊を受け入れ、自分を変化に晒し、弁証法的思考を止めなければ、常に新しいストーリーを描くことが出来る
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あるものと、ないものを知ろう• 弁証法的思考は、「既にあるもの」から発想し、「まだないもの」を発見する
• 「既にある正解」を求めても、その正解は時代の急速な流れに流され、見つけた時には「不正解」になっている。テンプレート思考やコピペ思考は、「既に終わっている」
• つまり、自分の脳内に入って来る情報は全て「既にあるもの」として処理し、「まだないもの」の発見に利用しよう
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量質転化の法則• 「既にあるもの」を大量に知れば、「まだないもの」の発見が促進され、その「切り口(質)」は劇的に向上する
• まずは量を入れなければ、質は上がらない。質の向上はさらに、量的な欲求を加速させる
• 正解かどうかは無関係。とにかくありとあらゆる「興味」を満たし、意識的に貪欲に知識や体験を貪ろう。それは確実に「質」へと転化する
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お客さんの話を聞け• 僕はこの7年間で5000人以上に会い、話を聞いて来た。この量的な経験は、質へと転化している。「人の話を聞く」ということが、最も効果的で、最もふり幅の大きい転化を生むエクササイズである
• お客さんの話を聞けば、何に価値を感じ、何に興味を持ち、何を信じ、何に憧れ、何を嫌い、何を恐れているのかが全てわかるようになる。これ以上に強力な「付加価値」も「絶対領域」もない
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人は不条理を抱えて生きている• 完璧な人生なんてものはない。人はどこかに不条理を抱えて生きている。不条理とは、現実の様々なギャップのこと。このギャップは全て、提案可能なテーゼとなる
• 1人1人の話を聞けば、1人1人がそれぞれに「違う」悩みを持ち、「違う」現実を持ち、それぞれの不条理を抱えて生きていることがよくわかる
• 僕らはそれぞ抽象化して、1つの象徴をゴールとして、ストーリーを描いてあげればいい
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絶対にやってはいけないこと• 「自分勝手な抽象化」は、自ら可能性を殺すことになる
• 多くの人は「所詮人間なんてこんなもの」や「大体お客さんはこう考えている」と、自分勝手に抽象化し、ディテールにこだわらない
• これは大雑把でがさつ過ぎる。「1人1人違う」ということがまずあって、そこから共通性を見つけ、抽象化するプロセスが重要。最初から見切りをつけて、蔑ろにしては「話を聞いていない」のと同じ
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自分の専門性を生かす場合も...
• 動画撮影・編集/デザイン/コピーライティング/プログラミング...etc...自分の専門性を生かす場合も同じ。最優先させるべきは「俺が出来ること」ではなく、「お客さんが価値を感じること」である
• 何を付加価値とし、何を絶対領域とし、お客さんとどこに向かうのか?よりカスタムメイドで、理想的な変化にフォーカスした提案をすること
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例えば...• 動画撮影・編集なら、セミナーの企画やイベントの企画にまで踏み込んで、トータルプロデュースをしてあげる
• WEBデザインなら、デザインの提案だけではなく、コンテンツの提案や集客の相談にまで踏み込んで、トータルプロデュースをしてあげる
• コピーライティングなら、コピーだけでなく、ビジネスの仕組み化やリピーター獲得にまで踏み込んで、トータルプロデュースをしてあげる
• プログラミングなら、依頼されたプログラムだけでなく、さらに業務効率を上げるようなシステムパッケージの提案をしてあげる
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結局は...• 「専門性が高い」ということは、「何がどこまで出来るかよくわからない」ということ。だからこそ、こちらから新しいストーリーを提案しなければならない
• 「専門性が高い」ということは、「かなり自由に色々なことが出来る」ということ。その価値は「デザイン」しなければ発揮されないことを専門家はもっと理解しなければならない
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これも量的なものから質的なものへ...
• 最初は単価を下げて、量をこなせばいい。やればやるほど、経験は蓄積され、質へと転化されて行く
• 最初の収入は生きていけるだけで十分。「自分のバリューを上げる」には、量を質に転化することを意識すること
• 何が付加価値として高く、どこが絶対領域になるかは、量的な積み上げがなければ、絶対に気付けない
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ストーリーを描くということは...
• 「新たな消費の可能性を生む」ということ。インターネットは「横流し文化」だった。要は、データベース化による最安値の検索が、インターネット消費の基本だった
• Amazonと楽天と価格ドットコムがあればもう十分。他に「横流し」の必要性は一切ない。必要の無いもの、淘汰される運命にある道を歩むことほど愚かなことはない
• 「データベース型消費」から、「ストーリー型消費」へ移行しよう
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猫が飼いたい• と、思うけど、諸事情で飼えない(僕の場合)
• こんな僕に、猫が飼える最高の立地条件の物件と、最高の猫と、そのライフスタイルを提案してくれる人がいたら、僕は諸事情を乗り越えてでも猫を飼う
• 「ストーリーを描いてあげる」とは、この様に、新たな可能性をお客さんに与え、巻き込むことである
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異世界との握手• 先ほどの例では「ペットショップ」には、物件を提案する能力がなく、「不動産屋」には、ペットを提案する能力がない。つまり、異世界と握手しなければ、ライフスタイルは提案出来ない
• ビジネスをする側が「商品」や「市場」あるいは「専門性」に引き蘢っていては、結局「検索された商品」しか売れない。異世界と握手をして「お客さんありき」で、ストーリーを描こう
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まとめ...• 基本価値と付加価値を区別して理解しよう
• お客さんの感じる価値レベルを意識しよう
• ビジネスをストーリーとして理解しよう
• 創造的破壊の三種の神器を使って絶対領域を作ろう
• 量的なものから質的なものへの転化を意識しよう
• 異世界と握手して新たなライフスタイルを提案しよう
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脳みそが生み出すもの...• 結局は、「価値」とは脳みそが生み出すものである。肉体労働でしか価値を埋めないのが労働者的なパラダイムであり、知的な生産で価値を生むのが知的生産者のパラダイム
• 前者はもはや最初から限界であり、後者はまだ限界が見えていない。「考える労働力」として、自分自身の価値生産機能を見極めよう
• 価値生産機能 = 生きる意味(自分のやりたいこと×他人にとって価値のあること)
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以上。第一部終了
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