第98号 2004年3月1日ご ぼ は ん だ よ り
発 行 : 真宗大谷派 常 入 寺富山市東老田 787 番地
電 話(076)436-0816FAX(076)436-2766携 帯090-3764-3983
発行責任 : 青 井 和 成
無常という言葉を辞書で意味
を調べてみると�(1)万物は生滅
流転し�永遠に変わらないもの
は一つもないということ��諸
行―
�(2)人の世の変わりやすい
こと�命のはかないこと�また�
そのさま��―
な世の中�(3)人
間の死��―
の来る事は�水火
の攻むるよりも速に逃れがたき
ものを/
徒然
59��大辞林�と
いうようにある�いのちのはか
なさ�人間の死という意味で私
達はどちらかといえばよく使う
のではないだろうか�あまりよ
い言葉としては受け止めていな
い�自分のいのちが無常である�
常がない�永遠に続かないと考
えれば�空しさ�悲しみ�恐怖
というものを覚える�しかし最
近私は永遠に変わらないものは
ないことはいやなこととは限ら
ないのではないだろうかと最近
思うのである�
このままであり続けることが
出来ないということを視点を変
えて考えてみると�変わること
が出来るのだ�ということでは
ないでし�うか�そう考えてみ
ると無常ということは非常にう
れしいこと�生きる力の源とな
る原理になると思うのです�私
達の人生は良いこと楽しいこと
ばかりではありません�嫌なこ
と苦しいことも沢山あります�
楽しい時はず�と続けばよいと
思�ていますが�嫌なときは早
く終わればよいと思�ているの
ではないでし�うか�
�私�という存在はいのちと
いう因をいただいていろんな縁
に遇うことによ�て成立してい
ます�そのことを因縁果といい
ます�いのちを授か�たという
因だけで今の私がいるのではあ
りません�いろんなことを教え
てもらうこと�見ること�感じ
ること�経験することによ�て
私達は成長しているのではない
でし�うか�形としては生まれ
たから私が存在しているのです
が�心はそうではありません�
人それぞれの経験によ�て違い
ます�双子の兄弟姉妹を想像し
てもらえばわか�て頂けると思
います�同じような顔をしてい
ても仕草や行動�考え方は結構
違うものです�それはそれぞ
れの人生経験が違
うからではないで
し�うか�
ですから私とい
う存在は変化し続
けてい流のです��
どのように変化し
ていくのか�それは
誰にもわかりませ
ん�今の自分がどん
なに嫌であ�たと
しても�その嫌いな
自分であり続ける
ことはできないで
し�う�嫌という
思いが強ければ強
いほどそうなので
す�嫌ということは
無常�������
【ご案内】
釈�
�
�
�
�
尊降誕会
と
き
四月三日(土)
午後一時三〇分より
ところ
乗福寺(中老田)
主
催
老田各宗団
お釈迦様の誕生日をお祝いする
行事です。皆様こぞってご参加
ください。
子どもさんの参加もお待ちいた
しております。
常入寺親子�集�
と
き
4月17日(土)
午後3時より
ところ
常入寺本堂
�月�日��釈迦様��生���
���日�������釈迦様�
�誕生会�予定������
変わりたいということだからで
す�その気持ちはあなたの宝で
す�嫌という気持ちを大切にし
てい�てください�
焦らないでください�じ�く
り歩んでいきまし�う�楽しみ
まし�う�変わることを�一度
きりの人生を�
第98号 2004年3月1日ご ぼ は ん だ よ り�1�新旧の瓦を使用し�屋根
を葺き直します
新調する瓦に加え�明治期の
瓦も用いて葺き直します�現在
葺かれている瓦を一旦全て降ろ
し��雨の直接かからない場所�
本山御ごえいどう
影堂
御ごし�うふく
修復について(1)
や�日当たりのいい場所�等�
場所を限定して�目視や打音の
検査等に合格した明治瓦を�再
び屋根に葺きます�
また�屋根荷重を軽くするこ
とを考え�葺土を使わない�空
現状修復後のイメージ
三月より再開しま
〜す
�
命
日
�
�
�
�
毎月二十八日午後二時より午後三時ぐらいまで
常入寺本堂にて
常入寺��茶�飲��来�����毎月二十八日�本堂�親鸞聖人��命日�縁
���法座�開����������正信偈�読���話�聞��������
������茶�飲������
�寺�怖���������������������������������
�����息��������生活���
�茶��菓子�必�用意��������待�������
葺工法�を用います�新調瓦は
原則として明治瓦と同じ形です
が�性能の向上に伴�て重くな
りますので�瓦の一部に工夫を
して明治瓦と同じ重さにしま
す�
�2�傷んだ木部を補修・補強
します
屋根瓦や葺土が降ろされて屋
根が軽くな�た段階で�一〇〇
年の歳月によ�て傷んだ部分に
ついて�補強をします�
�参詣席正面の大虹梁�は�
破損箇所を補修し�補強を加え
て外観を整えます�
�小屋組内の土居材�につい
ては�土居材の両面に鋼材を添
わせる等の補強をします�
屈折が見られる�内陣本間の2
本の中柱�は�内陣の天井板等
を取り外し�さらに詳しく調査
した上で補強を加えます�
【アトガキ】東本願寺発行の同朋新聞
が、御遠忌がつとまるまで無料にな
りましたので、一月より皆様のお宅
へお配りしています。それに伴い「ご
ぼはんだより」もB5の4ページ仕
立てからB4の2ページ仕立てに模
様替えを今月よりしました。いかが
でしょうか。私的には紙面の面積は
変わらないのですが、どうも文字数
が増えているようで、四苦八苦とい
うところです。しまったというのが
正直なところです。
□先月号から東本願寺の阿弥陀堂・
御影堂の両堂の御修復の記事を掲
載しています。この御修復事業は
二〇一一
年
に
勤
ま
り
ま
す、宗祖
親鸞聖人
七五〇回
御遠忌の
記念事業
です。皆
様ご協力
お願いし
ます。