「アーキビスト」とcmsの未来 (mtddc2014)
DESCRIPTION
Mtddc2014ディレクタートラックでの講演資料です。TRANSCRIPT
「アーキビスト」とCMSの未来
山辺真幸(合同会社アライアンス・ポート)
2014/11/29
おことわり
このプレゼンテーションにおける「CMS」とは、特定の製品や
ソフトウェアを指し示すのではなく、それらの総称、あるいは
概念を指し示すものです。
山辺 真幸(やまべ・まさき)
Designer
合同会社 アライアンス・ポートCEO慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 助教(有期・研究奨励II) 同後期博士課程
多摩美術大学美術学部情報デザイン学科 非常勤講師
「アーキビスト」とCMSの未来
デザインの役割とはコミュニケーションの形成 「人と人」「物と人」「情報と人」をつなぐことにあると考え、 デジタル、アナログのメディアを問わず 関わる全ての人との協調(Alliance)を重視し それらをつなぐ媒介(Port)となることを目指しています。
「アーキビスト」とCMSの未来
・アーキビストとは?
・私たちのウェブプロジェクト(美術館・文化施設)
・プロジェクトの流れ
・共通の課題
・得られる果実
・CMSに期待されること
「アーキビスト」とCMSの未来
【本日の内容】
アーキビスト(Archivist)
永久保存価値のある情報を査定、収集、整理、保存、
管理し、閲覧できるよう整える専門職を指す。
「アーキビスト」とCMSの未来
【アーキビストとは?】
確実な過去の記憶として永続的な価値を持つ記録を保存し、その記録の山の中から、
その人が必要としている情報をみつけ、その情報を理解する手助けをする者である。
(http://ja.wikipedia.org/wiki/アーキビスト より)
最近話題の「キュレーター」との違い
「アーキビスト」とCMSの未来
【アーキビストとは?】
「アーキビスト」とCMSの未来
【私たちのウェブプロジェクト(美術館・文化施設)】
山口情報芸術センター(YCAM)2007年
トーキョーワンダーサイト(TWS)2008年
せんだいメディアテーク(SMT)2013年
日本科学未来館 2013年
東京都現代美術館(MOT)2014年
各館の公式サイトを一新し、CMSを構築する。
仕様策定やコンサルティングなどを含む場合がある。
山口情報芸術センター(YCAM)2007年
トーキョーワンダーサイト(TWS)2008年
せんだいメディアテーク(SMT)2013年
日本科学未来館 2013年
東京都現代美術館(MOT)2014年
ヒアリング、ワークショップ
IA、仕様設計
UIデザイン
開発
「アーキビスト」とCMSの未来
【プロジェクトの流れ】
せんだいメディアテークでのワークショップ
アライアンス・ポートの、ヒアリング、ワークショップ、
デザインプロセスについて、詳しく知りたい方は、
「共創型デザイン」の進め方
http://www.allianceport.jp/process/
「アーキビスト」とCMSの未来
【プロジェクトの流れ】
1. 形のないものをいかにリアルに記録するか
2. 時間を越えた「文脈」を伝えるにはどうするか
「アーキビスト」とCMSの未来
【共通の課題】
イベント
ワークショップ
シンポジウム
パフォーマンス
etc…
「アーキビスト」とCMSの未来
形のないもの
展示
作品
図書
etc…
形のあるもの
未来館の常設展「ともに進める医療」のページ=形のあるもの
形のないものも含め「医療」に関して未来館が発するの全ての情報
「展示キーワード」をハブとし、形のあるものと
形のないものをつなぐExplore Miraikanを新設
「アーキビスト」とCMSの未来
時間を越えた「文脈」
現在あるものと過去のものの連続性
常に「進行形」
鑑賞から、参加へ
せんだいメディアテークの「プロジェクトリスト」
参加型であるものが多く、プロジェクトは数年に及ぶこともある
プロジェクトの中から派生的に展覧会等の企画が発生する
アウトプットの形はさまざま
さらに、その展覧会に関わるさまざまなイベントや更新情報がある
多層的であり、文脈を重視した構造が求められる
トーキョーワンダーサイトはアーティスト・イン・レジデンスプログラムで
滞在するアーティストが期間中に制作を行うなど、常に進行形のものがある
・文化の継承
・それぞれの館の理念・ミッションの推進
「アーキビスト」とCMSの未来
【得られる果実】
リニューアル前のコミュニケーションモデル:日本科学未来館
館 利用者
イベント
常設展 企画展一般層
告知
来館 メルマガ購読
クラブ入会
ウェブサイト
最新の情報
館 利用者
イベント
常設展 企画展一般層
<広報・来館>
<コミュニケーション>関心を高めるコミュニケーション
告知
来館
リピーター化
メルマガ購読
振り返り
クラブ入会
自由に調べる
テーマ・キーワードの提示
対象となるコンテンツ常設展、企画展、関連イベントブログ、など、さまざまな情報
興味に訴え・情報を呼び出すためのキーワード
オススメする情報の切り口(テーマやトピック)
シェア・拡散
他者
引き上げ
最新の情報
蓄積された情報
リニューアル後のコミュニケーション
・情報の発信する視点から、情報を蓄積する視点へ
いかに有効活用・再利用するか
平面的ではなく立体的な構造
・より多様なコンテンツをハンドリングできること
「アーキビスト」とCMSの未来
【CMSに期待されること】
東京都現代美術館様の事例
Blog on Business vol.10 に掲載
せんだいメディアテーク様の事例
Web Designing 2013年10月号
「Inside Story - あの新着サイトの制作現場から」に掲載
「アーキビスト」とCMSの未来
プロジェクトの詳細は