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導入レポート お客様ご導入事例集( ラピキャス 株式会社ユニメーションシステム パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社 河川水位警報システムにラピキャスがもたらすメリット とある川辺の公園を訪れた。高齢者やベ ビーカーを押した主婦、小さな子供達が、 散歩や談笑、石遊びを楽しんでいる。川 の一部は自然な姿が維持されており、犬 と草むらを散歩したり、川を渡ったりして いる姿も見られた。 この平穏な風景のように、安心で安全に 過ごせる地域住民憩いの場所を守る手 段として、遠隔監視・制御用ネットワーク サービス「ラピキャス」が利用されている。 安心で安全な憩いの場所を守る鉄柱とは 川辺に一本の鉄柱が立っていた。アンテナ付の小さなボックスと赤 色灯、スピーカー、そして警報装置の説明がついている。 これは横浜市がゲリラ豪雨対策として導入した、警報システムで ある。 鉄柱には通信機が搭載されており、ネットワークプロバイダサービス 「ラピキャス」によってネットワークに接続されている。 この装置を開発したのは、株式会社ユニメーションシステム。同社 は、アナログ入力コントローラを自社開発し、水量計測制御など、 アナログ入力を中心としたFA制御関連を得意とする企業である。 開発した警報システムは、水位計測に非接触型の超音波センサ を採用し、耐久性やメンテナンス性を向上させ、急激な増水と判断 した場合や、警報作動情報受信時には即座に、回転灯や警報音、 音声案内で近隣の人々に注意喚起する。 User Report 020 親水拠点に設置された河川水位警報ユニットとその説明パネル ユニメーションシステム伊藤社長によると、商品企画当初、従来商品に対し小型で大 幅なコスト削減が期待できる河川水位警報ユニットは、地元自治体の河川管理担 当者から問い合わせがあるなど、予想以上に大きなものであった。 ところが、同社がニーズ調査を行ってみると、水位センサだけではなく、気象予報会社 から出される気象情報との連動やエリアごとの細かな制御、稼働状況の遠隔監視、制 御も求められていることが判った。 そこで、これらのニーズに応えるべく、単体での動作のみの設計であった同製品に、モバ イル通信機能を実装可能にし、「ラピキャス」を利用したデータ送受信を実現した。 しかし、このモバイル通信オプションにより、各警報ユニットがネットワークで結ばれ、警 報ユニットへの気象情報送信、警報ユニットから状態情報受信が可能となるが、一方 でこれらの警報ユニットを集中監視制御するためのシステムが必要となり、当初の「簡単 に設置出来て、大幅なコスト削減ができる」というメリットが希薄になってしまう問題点が 新たに浮上した。 カモの家族が羽を休めている傍にも警報システムが設置されている。 川の横は遊歩道となっている ボックス内には、通信機や コントローラ機器が搭載されている ユーザニーズに応えた「通信機能」が新たな課題に 株式会社ユニメーションシステム ラピキャス

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Page 1: 株式会社ユニメーションシステム導入レポートUser お客様ご導入事例集( ラピキャス ) 株式会社ユニメーションシステム 様 パナソニック

導入レポート

お客様ご導入事例集( ラピキャス ) 株式会社ユニメーションシステム 様

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社

河川水位警報システムにラピキャスがもたらすメリット

とある川辺の公園を訪れた。高齢者やベビーカーを押した主婦、小さな子供達が、散歩や談笑、石遊びを楽しんでいる。川の一部は自然な姿が維持されており、犬と草むらを散歩したり、川を渡ったりしている姿も見られた。 この平穏な風景のように、安心で安全に過ごせる地域住民憩いの場所を守る手段として、遠隔監視・制御用ネットワークサービス「ラピキャス」が利用されている。

安心で安全な憩いの場所を守る鉄柱とは 川辺に一本の鉄柱が立っていた。アンテナ付の小さなボックスと赤

色灯、スピーカー、そして警報装置の説明がついている。

これは横浜市がゲリラ豪雨対策として導入した、警報システムで

ある。

鉄柱には通信機が搭載されており、ネットワークプロバイダサービス

「ラピキャス」によってネットワークに接続されている。

この装置を開発したのは、株式会社ユニメーションシステム。同社

は、アナログ入力コントローラを自社開発し、水量計測制御など、

アナログ入力を中心としたFA制御関連を得意とする企業である。

開発した警報システムは、水位計測に非接触型の超音波センサ

を採用し、耐久性やメンテナンス性を向上させ、急激な増水と判断

した場合や、警報作動情報受信時には即座に、回転灯や警報音、

音声案内で近隣の人々に注意喚起する。

User Report

020

親水拠点に設置された河川水位警報ユニットとその説明パネル

ユニメーションシステム伊藤社長によると、商品企画当初、従来商品に対し小型で大

幅なコスト削減が期待できる河川水位警報ユニットは、地元自治体の河川管理担

当者から問い合わせがあるなど、予想以上に大きなものであった。

ところが、同社がニーズ調査を行ってみると、水位センサだけではなく、気象予報会社

から出される気象情報との連動やエリアごとの細かな制御、稼働状況の遠隔監視、制

御も求められていることが判った。

そこで、これらのニーズに応えるべく、単体での動作のみの設計であった同製品に、モバ

イル通信機能を実装可能にし、「ラピキャス」を利用したデータ送受信を実現した。

しかし、このモバイル通信オプションにより、各警報ユニットがネットワークで結ばれ、警

報ユニットへの気象情報送信、警報ユニットから状態情報受信が可能となるが、一方

でこれらの警報ユニットを集中監視制御するためのシステムが必要となり、当初の「簡単

に設置出来て、大幅なコスト削減ができる」というメリットが希薄になってしまう問題点が

新たに浮上した。

カモの家族が羽を休めている傍にも警報システムが設置されている。 川の横は遊歩道となっている

ボックス内には、通信機や コントローラ機器が搭載されている

ユーザニーズに応えた「通信機能」が新たな課題に

株式会社ユニメーションシステム 様 ラピキャス

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迅速かつ効率化する必要性

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ラピキャス 河川水位警報システムにラピキャスがもたらすメリット

河川水位警報ユニットは横浜市 企業提案型SBIR※1)平成20年度認定企業 新製品に認定され、平成

21年度は11拠点(12基)に導入頂きました。導入後の評価も高く、おかげさまで追加のお話を頂いております。

今後は、電光掲示板オプションを用意し、道路アンダーパス(立体交差部)の冠水警報にも展開していきたい

と思います。ラピキャスは、気象情報の送受信環境が簡単に構築できる点でメリットを感じており、各種警報情報

の通信プラットホームとなることを期待します。

気象予報会社

河川管理者 災害担当者

保守管理者

地域住民

■ システム構成図

河川水位警報ユニット

モバイル通信機 オプション

お客様からひと言

株式会社ユニメーションシステム 代表取締役 伊藤 幸彦 様

課題解決の糸口は「ラピキャス」の1サービスである「Cプラン」。警報ユニットに組込んだ日立産機システム製CPTrans、Webコントローラと、「ラピキャス」を組み合わせることで、警報ユニットからの異常警報メールの受信はもちろんのこと、パソコンのブラウザ画面で、各警報ユニットの動作状態の確認や、設定情報の変更を可能にした。 この機能の大きな効果は、実際のユーザである自治体担当者の「①警報ユニットが小型で設置が容易である点と②監視ネットワークやセンターシステムの構築が不要である点。この2つの特徴が大幅なコスト削減につながる」という評価の言葉からもうかがえる。 「ラピキャスCプラン」およびモバイル通信ネットワークの利用によって、単体パッケージ商品であった河川水位警報ユニットは、ネットワークで結ばれ、専用監視システム無しで、他の計測情報や気象情報を入手して、判断、そして動作することが可能となり、その可能性が大きく広がった。

ラピキャス

モバイル通信ネットワーク(KDDI網)

企画当初のシステム構成

ネットワーク対応後のシステム構成

情報提供者・管理者

※1) SBIRとは、“Small Business Innovation Research(中小企業技術革新制度)”の略 行政現場の技術的な課題を中小企業の優れた技術力を活用して解決を図る仕組み

株式会社ユニメーションシステム 様