宮田レポート マンスリー 2020 6 月号2020 2...

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巻末に重要な注意事項を記載していますので、ご参照下さい。 2020 6 10 Equity Research テクニカル分析 / マンスリー 宮田レポート(マンスリー) 2020 6 月号 コモディティ (原油価格)原油は長期タームの上昇トレンド入りとみられる (金価格) 2015 年末からの上昇が終了したか否かの注目局面 米国株 潤沢な資金を受け皿に強気相場は続く 長期金利 (10 年物):しばらくは 1.00-1.27%を上値に推移か (日本 10 年物):当面の上限は 0.095%付近と思われる ドル/投機筋がドル/円買戻しに動く? ユーロ (ユーロ/ドル)2018 年からのレジスタンスラインを上抜くか? (ユーロ/) :上昇トレンド入り。当面 125.97-128.69 円へ 日本株 ・日経平均は早々に年初来高値を更新も ・景気・株価の新大型サイクル開始へ 宮田 直彦 チーフ・テクニカルアナリスト

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Page 1: 宮田レポート マンスリー 2020 6 月号2020 2 巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。 年6 月10 日 宮田レポート(マンスリー)

巻末に重要な注意事項を記載していますので、ご参照下さい。

2020 年 6 月 10 日

Equity Research

テクニカル分析 / マンスリー

宮田レポート(マンスリー) 2020 年 6 月号

コモディティ

(原油価格):原油は長期タームの上昇トレンド入りとみられる

(金価格) :2015年末からの上昇が終了したか否かの注目局面

米国株

潤沢な資金を受け皿に強気相場は続く

長期金利

(米 10年物):しばらくは 1.00-1.27%を上値に推移か

(日本 10年物):当面の上限は 0.095%付近と思われる

ドル/円

投機筋がドル/円買戻しに動く?

ユーロ

(ユーロ/ドル):2018年からのレジスタンスラインを上抜くか?

(ユーロ/円) :上昇トレンド入り。当面 125.97-128.69円へ

日本株

・日経平均は早々に年初来高値を更新も

・景気・株価の新大型サイクル開始へ

宮田 直彦 チーフ・テクニカルアナリスト

Page 2: 宮田レポート マンスリー 2020 6 月号2020 2 巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。 年6 月10 日 宮田レポート(マンスリー)

2 巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。

2020 年 6 月 10 日

宮田レポート(マンスリー) 2020 年 6 月号

コモディティ

[原油価格]

WTI 原油先物価格(以下、WTI)は 4 月に底打ちを果

たし、長期タームの上昇トレンドに入った可能性が

高いとみている。6月 8日には、3ヵ月ぶりに 40ド

ル台を一時回復した。

原油価格の上昇と歩調を合わせるように、銅先物価

格も 3月安値からの戻り高値を更新。こちらも 3ヵ

月ぶり高値を付けている。

このような原油価格と銅価格の上昇は、株式相場と

同じく、世界経済の回復を先取りしているとみるこ

とができる。

[金価格]

金価格(現物スポット)は、1765ドル(5/18)を以て 2015

年末からの上昇を終了したかもしれない。

金先物価格の直近高値は 4月 14日に付けており、こ

れは現物の高値より 1ヵ月早い。さらに投機筋の先

物買いポジションは、先物が高値を付ける 2ヵ月前

には頭打ちとなり、そのときよりも 38%減っている

(6/2)。このようなダイヴァージェンスは、金価格が

天井を付けた可能性を示唆している。

現在、欧米や日本の株式相場が上昇ピッチを強めて

おり、このようなリスクオンの環境は、安全資産と

しての金には逆風となっている。

さらにこのところは、米国などで長期金利がじわり

上昇しており、金利を生まない金にとってはネガテ

ィブ要因と思われる。

図表 1:原油価格

出所:Bloombergより MUMSS作成

図表 2:金価格

出所:Bloombergより MUMSS作成

18/06 18/09 18/12 19/03 19/06 19/09 19/12 20/03 20/06

80

65

45

5

20

(A)

(B)

(C)

WTI 原油先物価格 (週足log)

2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021

(A)

A

B

1800

2000

1600

1700

1500

1200

1100金価格 月足log

1

(5)2

3

4

5

C(B)

51ヵ月 53ヵ月 2020年

5月

2011/09 2015/12

-50000

0

50000

100000

150000

200000

250000

300000

350000

400000

2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021

金先物ポジション(非商業部門)

過去最大の買い越し枚数

(20/2/18)

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2020 年 6 月 10 日

宮田レポート(マンスリー) 2020 年 6 月号

米国株式

テクニカル分析メモ《米国株:ナスダックが史上最高値を更新》(6/9)より

史上最高値を更新したナスダック総合指数

米株式相場では、想定通り強気の展開が続いてい

る。6月に入り、ナスダック 100、NY FANG+指数、

SOX指数、そしてナスダック総合指数、これら主要

指数が史上最高値を更新した。S&P500、ダウ平均株

価などの最高値更新も時間の問題だろう。

待機資金は過去最高水準に積み上がった

新型コロナ禍が始まったのは 2月下旬だが、それ以

前の段階で、米国では株買いの待機資金である

MMF(マネー・マーケット・ファンド)が、高い水準

に積み上がっていた。

コロナパンデミック以降、MMF は一段と積み上が

り、5 月下旬に残高は約 4.8 兆ドルと過去最高水準

に跳ね上がった。

注目すべきは、3月下旬から 5月下旬までの 2ヵ月

間、株価が水準を切り上げる中でも MMF残高が増

え続けたことだ。その規模は約 8500 億ドル。この

ことは多くの投資家が、株式相場の「底割れリスク」

や「二番底リスク」に備え、株式の現金化を優先し

ていた可能性を示している。

潤沢な資金を受け皿に強気相場は続く

しかしナスダックの高値更新によって、弱気派が喧

伝していた底割れリスクや二番底リスクは、事実

上、消滅した。

今後は潤沢な資金が受け皿となり、今後の米国株の

上昇トレンドを後押しするだろう。実際、MMF 残

高は 5 月 22 日で頭打ちになっている。過大なマネ

ーが株式へ、じわり動き始めたのかもしれない。

図表 3:強気相場のリード役は健在

出所:Bloombergより MUMSS作成

2017/01/06 2018/01/06 2019/01/06 2020/01/06

ナスダック総合指数週足log

10000

9000

8000

6500

最高値を更新

2017 2018 2019 2020

S&P500週足log

3300

2800

2500

2400

2300

3000

2000

2500

3000

3500

4000

4500

5000

2017 2018 2019 2020

MMF残高 (10億ドル)

待機資金はピーク?

0.08

0.09

0.1

0.11

0.12

0.13

0.14

0.15

0.16

0.17

0.18

2017 2018 2019 2020

MMF/ブルームバーグ米国取引所時価総額

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4 巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。

2020 年 6 月 10 日

宮田レポート(マンスリー) 2020 年 6 月号

長期金利

[米 10 年長期金利]

2018年 10月を起点とする、米 10 年長期金利の低下

局面は、0.3137%(3/9)を以て終了したとみている。

それと同時に、1981年から 40年近くにわたって続い

た、金利低下の時代も終わったと思われる。

金利低下時代には、債券の押し目買いこそがベストの

戦略だった。それとは逆に、今後の金利上昇時代にお

いては、債券の戻り売りが有効となっていくだろう。

もっとも、新型コロナ禍が収束していない状況下、長

期金利がどんどん上がっていく展開というのは考え

にくい。しばらくの間、長期金利は 1.00-1.27%を上

値としながら推移するのではないか。

長期金利の上昇が本格化していくとすれば、それはコ

ロナ禍収束後に、米国経済が目立って回復してからの

ことに違いない。

[日本 10 年長期金利]

JGB10年長期金利は 2016年 7月に大底を付け、この

とき日本の債券バブルはピークを迎えたとみている。

米長期金利と同じように、JGB 長期金利の上昇は引

き続き限定的だろう。当面の上限は 0.095%(3/19)付近

と思われる。

図表 4:日米長期金利

出所:Bloombergより MUMSS作成

0

0.5

1

1.5

2

2.5

3

3.5

16/06 16/12 17/06 17/12 18/06 18/12 19/06 19/12 20/06

'16/12/152.6394

2.0144'17/9/8

'18/10/93.2594

米10年長期金利 週足

1.4272'19/9/3

11/71.9713

3

4

(a)

'18/10/93.2594

(b)

(c)

1.318'16/7/6 (a)

(b)

0.3137'20/3/9 (c)

3/191.2727

-0.4

-0.3

-0.2

-0.1

0

0.1

0.2

16/06 16/12 17/06 17/12 18/06 18/12 19/06 19/12 20/06

日本10年長期金利 週足

-0.30'16/7/8

-0.295'19/9/4

1

2(V)

(c)

'18/10/40.155'17/2/3

0.15

12/200.01

(Y)

(i)

(ii)

(a)

(b) 5

-0.2'20/3/9

'20/3/190.095

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2020 年 6 月 10 日

宮田レポート(マンスリー) 2020 年 6 月号

ドル/円

近々節目の 110 円を試すだろう

6月 5日に一時ドル/円は 109.85円と 3ヵ月ぶり高値

を付けたが、心理的節目の 110円を目前に、足元で

は足踏みの動きとなっている。

当面ドル/円は、107-108円(5月上旬から月末まで推

移したレンジ)で下値を固めた後、改めて 110円を試

すことになるだろう。

大型トライアングルは既に完成?

なお本レポートでは、ドル/円の 2015 年 6 月高値

(125.86 円)からの大型トライアングルが、105.99 円

(5/7)を以て完成した、という見方があることを指摘

しておきたい。これは現時点で複数存在するシナリ

オのひとつだが、この先に 112円処を上抜けば、メ

インシナリオになる。

投機筋がドル/円買い戻しへ動く?

需給面においても、ドル/円は上昇しやすい状況にあ

るといえる。

IMM通貨先物市場では、非商業部門(投機筋)のポジ

ションが円買いに大きく傾いている。投機筋による

円の対ドル買い越し枚数は、5月 26日に 34607枚と

2016年 11月 1日(43160枚)以来の大きさに積み上が

っている。何らかのきっかけがあれば、投機筋はド

ル/円の買戻しへ動く可能性がある。この先は買戻し

主導により、ドル/円が上昇基調を強めてもおかしく

ないだろう。

図表 5:ドル/円は上昇へ

出所:Bloombergより MUMSS作成

図表 6:ドルポジション

出所:Bloombergより MUMSS作成

99

100

101

102

103

104

105

106

107

108

109

110

111

112

113

114

115

20/02 20/03 20/04 20/05 20/06

ドル/円 日足

101.193/9

3/24111.71

105.995/7

C

2/20112.23 D

E

(B)

Alt: a b

6/8109.85

この安値を以て、2015年からのトライアングル完成も?

-50000

-40000

-30000

-20000

-10000

0

10000

20000

30000

40000

50000

60000

70000

80000

90000

100000

110000

120000

130000

140000

150000

160000

170000

180000

190000

200000

210000

220000

90

95

100

105

110

115

120

2017 2018 2019 2020

ドル/円 (左軸)

(1ドル=円)

(枚)

ドル/円ポジション

(非報告部門、右軸)ドル/円ポジション

(非商業部門、右軸)

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6 巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。

2020 年 6 月 10 日

宮田レポート(マンスリー) 2020 年 6 月号

ユーロ

[ユーロ/ドル]

2018 年高値(1.2555 ドル)から長期的な下落トレンド

が進行中とみており、先々では 2017年安値(1.0341ド

ル)を下回る、というのが基本観である。最終的には

パリティ(1ユーロ=1ドル)割れもあり得るだろう。

もっとも 3月下旬からは戻り歩調が続いており、足元

では 2018年高値からのレジスタンスラインを上抜く

か、という注目局面を迎えている。同ラインを上抜く

動きとなれば、ユーロ/ドルは中期タームで戻りを試

す展開が続きそうだ。

[ユーロ/円]

6月第 1週に、2018年高値(137.50円)からのレジスタ

ンスラインを明確に上抜いた。この動きは、2年間続

いたユーロ/円下落トレンドの終了および、上昇トレ

ンド入りを告げるものだ。

当面は、2018 年からの下落に対し、50-61.8%戻り

(125.97-128.69円)を目指すだろう。

114.43円(5/6)は、2008年高値(169.96円)からの大型ト

ライアングルの終点と思われる。そうであれば、ユー

ロ/円は長期的な上昇トレンドに入ったことになる。

図表 7:ユーロの動き

出所:Bloombergより MUMSS作成

1.025

1.05

1.075

1.1

1.125

1.15

1.175

1.2

1.225

1.25

1.275

18/01 18/04 18/07 18/10 19/01 19/04 19/07 19/10 20/01 20/04 20/07

ユーロ/ドル週足

(X)

A

レジスタンスラインを上抜くか?

110

115

120

125

130

135

140

18/01 18/04 18/07 18/10 19/01 19/04 19/07 19/10 20/01 20/04 20/07

2008年以来の大型トライアングルの終点と思われる

ユーロ/円週足

D

E

(B)

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巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。 7

2020 年 6 月 10 日

宮田レポート(マンスリー) 2020 年 6 月号

日本株

テクニカル分析メモ《日経平均は早々に年初来高値を更新も》(6/8)より

海外勢に日本株を持たざるリスク?

日本株売買の約 7割を占める外国人投資家の間に、日

本株を持たざるリスクが台頭し始めたか。

海外勢は 5 月第 3 週(5/18-5/22)に 15 週ぶりに日本株

(現物・先物合計)を買い越し、翌第 4週も買い越した。

2週連続の買い越しは今年初である。

もっとも年初からの売り越し金額が膨大である(約

8.1兆円)ことには変わりなく、今後の買戻し余地は依

然大きい。

売り方に厳しい状況が続く

なお裁定売り越し残高については、引き続き異例の高

水準(2.42兆円、5/29)である。

信用取引(売り)の評価益は、3 月にリーマン危機以来

の大きさ (23.84%、3/13)に膨らんだが、足元では

-5.5%(5/29)と今年初めてマイナスに沈んでおり、景色

は一変している。

このように売り方にとっての苦境が続いており、今後

も投機的な売りの買戻しは、さらに強まる可能性があ

る。

日経平均は早々に年初来高値を更新も

6月 8日、日経平均は 2月 21日以来 3ヵ月半ぶりに

23000円を一時回復した。5月 29日のメモ「日経平均

23000円付近までは真空地帯」で予想したことが、早

くも現実となったわけである。

そしてやはり予想した通り、足元はシクリカル・バリ

ュー株の急回復が目立っている。市場をけん引してき

たグロース株にバリュー株の上昇が加わることによ

り(二極化の正常化)、日経平均は早々にザラバ年初来

高値(24115.95円)を更新してもおかしくない。

図表 8:海外勢は日本株買いに転換?

出所:Bloombergより MUMSS作成

図表 9:日経平均は需給の「真空地帯」を一気に通過した

出所:QUICK Workstationより MUMSS作成

16000

17000

18000

19000

20000

21000

22000

23000

24000

25000

-2000

-1500

-1000

-500

0

500

1000

1/1

0

1/1

7

1/2

4

1/3

1

2/7

2/1

4

2/2

1

2/2

8

3/6

3/1

3

3/2

0

3/2

7

4/3

4/1

0

4/1

7

4/2

4

5/1

5/8

5/1

5

5/2

2

5/2

9

6/5

(10億円)

日経平均 (右軸)

先物 (左軸)

現物 (左軸)

(円)

海外投資家の日本株売買(2020年初来)

8.8 4.0

7.7 4.9

0.0 4.9

6.3 0.0

9.8 5.9

6.9 22.7

18.6 12.7

9.6 11.1

8.7 0.0

9.7 11.5

0.0 11.2

2.3 5.4

8.8 7.5

19.4 13.0

12.2 22.0

7.7

0 10 20 30

1650016750170001725017500177501800018250185001875019000192501950019750200002025020500207502100021250215002175022000222502250022750230002325023500237502400024250

19/12 20/02 20/03 20/04 20/05 20/06

売買代金(兆円)(円)

(年/月)

日経平均

Page 8: 宮田レポート マンスリー 2020 6 月号2020 2 巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。 年6 月10 日 宮田レポート(マンスリー)

8 巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。

2020 年 6 月 10 日

宮田レポート(マンスリー) 2020 年 6 月号

リーマン危機級を上回る景況感の悪化は、株式相場にポジティブ

内閣府の景気ウォッチャー調査(6/8発表)によると、5月の街角景気(先行き判断)は 6ヵ月ぶりに大きく持ち直

した。4月には現状判断と先行き判断が、いずれも過去最低水準を更新していた。

リーマン危機級を上回る景況感の悪化は、株式相場に

とってむしろポジティブといえる。既に政府・日銀は

積極財政と超金融緩和の姿勢を強めているが、景気の

さらなる下押しリスクがあれば、一段の景気刺激策の

発動をためらわないだろう。

新しい大型景気サイクル開始へ

遠からず、リーマン危機から 10年余り続いた景気サ

イクルの終了と共に、新しい大型景気サイクルが始ま

るだろう。異次元の財政・金融政策は、平常時よりも

景気の立ち上がりのスピードを速め、さらには次の景

気サイクルを一段とスケールアップさせるかもしれ

ない。将来のバブル経済化もあり得る。

業績は底打ち→長期回復期に

新型コロナ禍を受けて、多くの企業が業績予想の先送

りを余儀なくされた。日経新聞が注意喚起しているよ

うに、予想 PER、配当利回りなど、押し並べて「異

常値」となった。日経平均の関連指標では、5月下旬

に予想 PERが 37 倍近くに急騰し、予想 EPS が 8 年

ぶり水準に一気に下がるなど、極端な動きがみられ

た。

もっとも今は、業績水準を云々することにほとんど意

味はなく、その方向性(トレンド)の見極めこそが重要

であろう。日経平均 EPS は 5 月に底打ちした格好と

なっており、企業業績トレンドは既に回復期に入った

可能性が高い。

日経平均は新 4 年サイクルの上昇期入り

日経平均は 3月安値から、今後 4年程度続くサイクル

の上昇期に入ったとみられる。この上昇トレンドは 4

年サイクルの後半(2022年 4月以降)まで続くだろう。

図表 10:景気・株価の新大型サイクル開始へ

出所:Bloomberg、内閣府データより MUMSS作成

2032 年頃までには史上最高値を大きく更新へ

なお 3月安値は新たな 12年サイクルの起点とみなすことができ、今後 10年前後にわたって上昇第(3)波が展

開されていくだろう。遅くとも 2032年頃までには、日経平均は史上最高値を大きく更新しているだろう。

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

1 7

13 19 25 31 37 43 49 55 61 67 73 79 85 91 97

10

3

10

9

11

5

12

1

12

7

13

3

13

9

14

5

15

1

街角景気(先行き判断)

-300

-200

-100

0

100

200

300

400

500

600

700

800

900

1000

1100

1200

1300

1400

1500

1600

1700

1800

1900

2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021

日経平均予想EPS

549.95円20/5/18

1795円

現在

2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021

18000

21000

24000

15000

10000

7000(IV)

(1)

(2)

1

2

3

4

5

日経平均 月足log

A

B

C

PBR 0.82

PBR 0.81

4年サイクル安値

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巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。 9

2020 年 6 月 10 日

宮田レポート(マンスリー) 2020 年 6 月号

東証 33 業種パフォーマンス(2012 年 6 月 4 日~2020 年 6 月 9 日まで)

出所:Bloomberg より MUMSS 作成

投資主体別売買動向

281.3%

276.6%

243.0%

232.4%

206.0%

185.7%185.6%

168.9%157.3%

156.1%146.7%

137.9%134.1%

126.5%124.3%122.0%

115.4%111.0%

105.3%99.3%96.5%

88.0%82.7% 82.2%

66.8%57.0%

45.6%

35.4%32.4%

26.2%

14.0%

-14.1%-14.3%-23.0%

-40%

-20%

0%

20%

40%

60%

80%

100%

120%

140%

160%

180%

200%

220%

240%

260%

280%

300%

12年6月4日(TOPIXの'90年以降最安値)からの騰落率

-80000

-70000

-60000

-50000

-40000

-30000

-20000

-10000

0

10000

20000

30000

40000

50000

60000

70000

二市場1・2部売買代金差額(左棒グラフ) 2018年1月~2018年12月(中央棒グラフ) 2019年1月~2019年12月(右棒グラフ) 2020年1月~ 2020年5月第4週(出所) Quick WorkstationよりMUMSS作成

(億円)

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10 巻末に重要なお知らせを記載していますので、ご参照ください。

2020 年 6 月 10 日

宮田レポート(マンスリー) 2020 年 6 月号

エリオット波動の基本

基本パターンと

波動の「個性」

衝撃波

修正波

ジグザグ

ダブル・ジグザグ

トリプル・ジグザグ

フラット

エクスパンディッド・フラット

トライアングル

ダイアゴナル・トライアングル

フェイラー

レッサー・ディグリー4波

オルタネーション(交互)

波の均等性

1波、3波、5波、A波、C波。波の重複がない五つの波で構成される。

1波、3波、5波において、3波が最短になることはない。

2波、4波、B波。三つの波で構成される。パターン上は、「ジグザグ」、「フラット」、

「トライアングル」の三種、及び混合型に大別される。

鋭角的。A波(五波構成)-B波(三波構成)-C波(五波構成)。

ジグザグが X波(三波構成)を挟み連続 2回。表記法はW-X-Y。

ジグザグが X波を挟んで連続 3回。表記法はW-X-Y-X-Z。

横ばい。A波(三波構成)-B波(三波構成)-C波(五波構成)。

B波は A波より長く、C波は B波よりも長くなる。

A波-B波-C波-D波-E波から成る。各波とも三波構成。4波か B波に出現する。

くさび形状。五波構成だが波は重複。各波とも三波構成。5波か C波に出現する。

トレンド転換の前兆。トレンド転換後は、通常このパターンの始点まで戻るとされる。

5波(C波)終点が 3波(A波)終点を超えることに失敗。ダブルトップ(ボトム)出現となる。

修正波は、先行した衝撃波の 4波領域で止まることが多い。

2波が単純な形状をとると、4波は複雑な形状となる傾向がある。

一連の五波構成において 3波が最長のとき、1波と 5波は長さが等しくなる傾向が強い。

(参考) “エリオット波動原理”

A. J. Frost & Robert R. Prechter, Jr.

2

4

(1) 5

1a

1

3

4

(3) 5

c

(2)

3 b

a

2

b1

2

c

(4)

3

1

2

3

4a

5

(A)

4

①(5) 5

b

(B) c

2

3

1 4

5

(C)②

ショートカバー通常ファンダメンタル最悪局面

深押し

単純

悲観

戻り売りムード

ファンダメンタル改善

ムード一転・様変わり

売買高急増

通常最長の波

複雑

ランダム

ウォーク

楽観

二流株上昇

材料陳腐化

売買高減少見せかけの回復

押し目買い

ムード

ファンダメンタル悪化

強気から弱気への転換

破壊的下落

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2020 年 6 月 10 日

宮田レポート(マンスリー) 2020 年 6 月号

フィボナッチ

ペンタグラム

(五茫星)

0.618(φ)

1 1

φ

1

黄金分割

フィボナッチ数列

目標値の算出例(代表的なもの)

1 : 1.618、定数は 1.618(または 0.618) 記号はφ( phi /ファイ)

φ=(1+√5)/2=1.6180339・・・

φ-3=0.236、φ-2=0.382、φ-1=0.618、φ0=1、φ1=1.618、φ2=2.618、

φ3=4.236

1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、233、・・・

2つの項の和が次の項になる。

最初の 2項を例外に、各項の前項に対する増加率は 1.618に無限に接近していく。連続する 3項の比率

は 0.618 : 1: 1.618になる。

①第 1波の長さが基本メジャーとなる。

②第 2波の長さは、第 1波の 0.500倍か 0.618倍となることが多い。

③第 3波の長さは、第 1波の 1.618倍(それを超えると 2倍、2.618倍)。

④第 4波の長さは、第 3波の 0.382倍であることが多い。

⑤第 5波の長さは、第 1波と等倍。あるいは 1波の始点から 3波の終点までのネットの長さに対して 0.618倍。

⑥B 波の長さは、A波の 0.382倍か 0.500倍、あるいは 0.618倍。

⑦A 波と C波は等倍、あるいは 1:1.618。

具体例

出所:MUMSS作成

0

2000

4000

6000

8000

10000

12000

14000

95/2 96/2 97/3 98/3

1

2

3

4

5(1)

A

B

C(2)

5186

1998

10597

7378

12308

9154

5846

2波=.618×1波3波=1波×1.6184波=3波×.3821波=5波

A波=(1)波×0.500B波=A波×0.500

1670

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12

2020 年 6 月 10 日

宮田レポート(マンスリー) 2020 年 6 月号

Appendix A

アナリストによる証明

本レポート表紙に記載されたアナリストは、本レポートで述べられている内容(複数のアナリストが関与している場合は、それぞれ

のアナリストが本レポートにおいて分析している銘柄にかかる内容)が、分析対象銘柄の発行企業及びその証券に関するアナリスト

個人の見解を正確に反映したものであることをここに証明いたします。また、当該アナリストは、過去・現在・将来にわたり、本レ

ポート内で特定の判断もしくは見解を表明する見返りとして、直接又は間接的に報酬を一切受領しておらず、受領する予定もないこ

とをここに証明いたします。

免責事項

本資料は、MUMSS が、本資料を受領される MUMSS 及びその関係会社等のお客様への情報提供のみを目的として作成したものであ

り、特定の有価証券又は金融商品の売買の推奨、あるいは特定の証券取引その他の金融商品取引の勧誘又は申込みを目的としたもので

はありません。

本資料内で MUMSS が言及した全ての記述は、公的に入手可能な情報のみに基づいたものです。本資料の作成者は、インサイダー情

報を使用することはもとより、当該情報を入手することも禁じられています。MUMSS は株式会社三菱 UFJ フィナンシャル・グルー

プ(以下「MUFG」)の子会社等であり、MUMSS の方針に基づき、MUFG については投資判断の対象としておりません。

本資料に含まれる情報は、正確かつ信頼できると考えられていますが、その正確性、信頼性が客観的に検証されているものではありま

せん。本資料はお客様が必要とする全ての情報を網羅することを意図したものではありません。また、MUMSS 及びその関係会社等は

本資料に掲載された情報の正確性・信頼性・完全性・妥当性・適合性について、いかなる表明・保証をするものでもなく、一切の責任

又は義務を負わないものとします。本資料に含まれる情報は、金融市場や経済環境の変化等のために、最新のものではなくなっている

可能性があります。本資料内で示す見解は予告なしに変更されることがあり、また、MUMSS は本資料内に含まれる情報及び見解を更

新する義務を負うものではありません。ここに示したすべての内容は、MUMSS の現時点での判断を示しているに過ぎません。本資料

でインターネットのアドレス等を記載している場合がありますが、そのアドレス等が MUMSS 自身のものである場合を除き、ウェブ

サイト等の内容について MUMSS は一切責任を負いません。MUMSS は、本資料の論旨と一致しない他の資料を発行している、ある

いは今後発行する場合があります。また、MUMSS は関係会社等と完全に独立して資料を作成しています。そのため、本資料中の意見、

見解、見通し、評価及び目標株価は、異なる情報源及び方法に基づき関連会社等が別途作成する資料に示されるものと乖離する場合が

あります。

本資料で直接あるいは間接に採り上げられている有価証券又は金融商品は、価格の変動や、発行者の経営・財務状況の変化およびそれ

らに関する外部評価の変化、金利・為替の変動などにより投資元本を割り込むリスクがあります。

本資料は、お客様に対し税金・法律・投資上のアドバイスとして提供する目的で作成されたものではありません。本資料は、特定のお

客様のための投資判断に向けられたものではなく、本資料を受領される個々のお客様の財務状況、ニーズもしくは投資目的を考慮して

作成されているものではありません。本資料で言及されている有価証券や金融商品に関連する投資及びサービスは、全てのお客様にと

って適切とは限りません。お客様は、独自に特定の投資及び戦略を評価し、本資料に記載されている有価証券又は金融商品に関して投

資・取引を行う際には、専門家及びファイナンシャル・アドバイザーに法律・ビジネス・金融・税金その他についてご相談ください。

MUMSS 及びその関係会社等は、お客様が本資料を利用したこと又は本資料に依拠したことによる結果のいかなるもの(直接・間接の

損失、逸失利益及び損害を含みますが、これらに限られません)についても一切責任を負わないとともに、本資料を直接・間接的に受

領するいかなる者に対しても法的責任を負うものではありません。最終投資判断はお客様自身においてなされなければならず、投資に

対する一切の責任はお客様にあります。

過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンスを示唆、又は保証するものではありません。特に記載のない限り、将来のパフォーマン

開示事項

三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券株式会社(以下「MUMSS」)は、MUMSS のリサーチ部門・他部門間の活動及び/又は情報の

伝達、並びにリサーチレポート作成に関与する社員の通信・個人証券口座を監視するための適切な基本方針と手順等、組織上・管

理上の制度を整備しています。

MUMSS の方針では、アナリスト、アナリスト監督下の社員、及びそれらの家族は、当該アナリストの担当カバレッジに属するい

ずれの企業の証券を保有することも、当該企業の、取締役、執行役又は顧問等の任務を担うことも禁じられています。また、リサ

ーチレポート作成に関与し未公表レポートの公表日時・内容を知っている者は、当該リサーチレポートの受領対象者が当該リサー

チレポートの内容に基づいて行動を起こす合理的な機会を得るまで、当該リサーチに関連する金融商品(又は全金融商品)を個人

的に取引することを禁じられています。

アナリストの報酬の一部は、投資銀行業務収入を含む MUMSS の収益に基づき支払われます。

個別銘柄の開示情報は以下のリンクにある WEB ディスクロージャーよりご参照ください。

https://www.er.sc.mufg.jp/disclosure/disclosure.php

また、その他開示事項など本資料に関するお問い合わせは、三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券の最寄の店舗までご連絡ください。

欧州市場濫用規制に関する開示については、以下のリンクを参照してください。

https://research.musi.com/DisclosuresSummary.aspx

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13

2020 年 6 月 10 日

宮田レポート(マンスリー) 2020 年 6 月号

スの予想はアナリストが適切と判断した材料に基づくアナリストの予想であり、実際のパフォーマンスとは異なることがあります。従

って、将来のパフォーマンスについては明示又は黙示を問わずこれを保証するものではありません。

MUMSS その他 MUFG 関係会社等、又はこれらの役員、提携者、関係者及び社員は、本資料に言及された有価証券、同有価証券の派

生商品及び本資料に記載された企業によって発行されたその他の有価証券を、自己の勘定もしくは他人の勘定で取引もしくは保有した

り、本資料で示された投資判断に反する取引を行ったり、マーケットメーカーとなったり、又は当該証券の発行体やその関係会社等に

幅広い金融サービスを提供しもしくは同サービスの提供を図ることがあります。本資料の利用に際しては、上記の一つ又は全ての要因

あるいはその他の要因により現実的もしくは潜在的な利益相反が起こりうることにご留意ください。なお、MUMSS は、会社法第 135

条の規定により自己の勘定で MUFG 株式の取得を行うことを禁止されています。

本資料で言及されている有価証券、金融商品等は、いかなる地域においても、またいかなる投資家層に対しても販売可能とは限りませ

ん。本資料の配布及び使用は、資料の配布・発行・入手可能性・使用が法令又は規則に反する、地方・州・国やその他地域の市民・国

民、居住者又はこれらの地域に所在する個人もしくは法人を対象とするものではありません。

英国及び欧州経済地域: 本資料が英国において配布される場合、本資料は MUFG のグループ会社である MUFG Securities EMEA plc.

(以下「MUS(EMEA)」。電話番号:+44-207-628-5555)により配布されます。MUS(EMEA)は、英国で登録されており、Prudential Regulation

Authority(プルーデンス規制機構、「PRA」)の認可及び Financial Conduct Authority(金融行動監視機構、以下「FCA」)と PRA の規

制を受けています(FS Registration Number 124512)。本資料は、professional client(プロ投資家)又は eligible counterparty(適格カ

ウンターパーティー)向けに作成されたものであり、FCA 規則に定義された retail clients(リテール投資家)を対象としたものではあ

りませんので、誤解を回避するため、同定義に該当する顧客に交付されてはならないものです。MUS(EMEA)は、本資料を英国以外の

欧州連合加盟国においても professional investors(若しくはこれと同等の投資家)に配布する場合があります。本資料は、MUS(EMEA)

の組織上・管理上の利益相反管理制度に基づいて作成されています。同制度には投資リサーチに関わる利益相反を回避する目的で、情

報の遮断や個人的な取引・勧誘の制限等のガイドラインが含まれています。本資料はルクセンブルク向けに配布することを意図したも

のではありません。

米国: 本資料は Mitsubishi UFJ Morgan Stanley Securities Co., Ltd. (以下「MUMSS」)によって作成されたものです。MUMSS は日本

で証券業務その他の金融商品取引業の登録を受けております。本資料が米国において配布される場合、本資料は MUFG のグループ会

社である MUFG Securities Americas Inc. (以下「MUSA」。電話番号:+1-212-405-7000) により配布されます。MUSA は、United States

Securities and Exchange Commission(米国証券取引委員会)に登録された broker-dealer(ブローカー・ディーラー)であり、Financial

Industry Regulatory Authority(金融取引業規制機構、「FINRA」)による規制を受けています(SEC# 8-43026; CRD# 19685)。本資料

が MUSA の米国外の関係会社等により米国内へ配布される場合、本資料の配布対象者は、1934 年米国証券取引所法の規則 15a-6 に

基づく major U.S. institutional investors(主要米国機関投資家)に限定されております。MUSA 及びその関係会社等は本資料に言及さ

れている証券の引受業務を行っている場合があります。

本資料は有価証券の売買及びその他金融商品への投資等の勧誘を目的としたものではありません。また、いかなる投資・取引について

もいかなる約束をもするものでもありません。本資料は FINRA の規制に基づいて作成されています。本資料が米国で大手機関投資家

以外の個人に配布される限りにおいて、MUSA はその内容について責任を負っています。本資料の執筆者であるアナリストは、リサ

ーチアナリストとして FINRA への登録ないし FINRA の資格取得を行っておらず、MUSA の関係者ではない場合があります。したが

って、調査対象企業とのコミュニケーション、パブリックアピアランス、アナリスト本人の売買口座に関する FINRA の規制に該当し

ない場合があります。FLOES は MUSA の登録商標です。

IRS Circular 230 Disclosure(米国内国歳入庁 回示 230 に基づく開示):MUSA は税金に関するアドバイスの提供は行っておりません。

本資料内(添付文書を含む)の税金に関する記述は MUSA 及び関係会社以外の個人・法人が本資料において研究する事項に関する勧

誘・推奨を行う目的、又は米国納税義務違反による処罰を回避する目的で使用することを意図したものではなく、これらを目的とした

使用を認めておりません。

日本: 本資料が日本において配布される場合、その配布は MUFG のグループ会社であり、金融庁に登録された金融商品取引業者であ

る MUMSS が行います。

国内株式の売買取引には、約定代金に対して最大 1.43%(税込み)(ただし約定代金 193,000 円以下の場合は最大 2,750 円(税込み))

の手数料が必要となります。

債券取引には別途手数料はかかりません。手数料相当額はお客様にご提示申し上げる価格に含まれております。

外国株式に関する資料は、Form 10-K 等当該外国法に基づく「有価証券報告書」と同等の公的書類、年次報告書(Annual Report)、四

半期報告書、アーニングリリース等の会社発表による公開情報をもとに作成しております。当社によるレーティング、投資判断、業績

予想等は含みません。また、データの取得・入力時期の違い等により、本資料と外国証券情報の数値等が異なる場合があります。

本資料で取り上げられている外国証券は、我が国の金融商品取引法に基づく企業内容の開示は行われておりません(金融商品取引法上

の情報開示銘柄を除く)。当該外国証券の開示情報は、主要取引所の所在する国の開示基準に基づいています。

外国株式を委託取引で売買する際は、現地委託手数料と国内取次手数料の両方がかかります。現地委託手数料等は、その時々の市場状

況、現地情勢等に応じて決定されますので、その金額等をあらかじめ記載することはできません。詳細はお取引のある部店までお問合

せください。国内取次手数料は、約定代金に対して最大 1.1%(税込み)の手数料が必要となります。外国株式を国内店頭取引で売買

する際は、対価のみの受払いとなります。外国株式は、為替相場の変動等により損失が生じるおそれがあります。

非上場債券(国債、地方債、政府保証債、社債)を当社が相手方となりお買付けいただく場合は、購入対価のみお支払いいただきます。

債券は、金利水準の変動等により価格が上下し、損失を生じるおそれがあります。外国債券は、為替相場の変動等により損失が生じる

おそれがあります。

シンガポール: 本レポートがシンガポールにおいて配布される場合、MUFG Securities Asia Limited Singapore Branch(以下、

MUS(Asia) シンガポール支店)とのアレンジに基づき配布されます。MUFG Securities Asia Limited は香港の法律に準じた組織であり、

Hong Kong Securities and Futures Commission(香港証券先物取引委員会;Central Entity Number AAA889)の規制を受けています。

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14

2020 年 6 月 10 日

宮田レポート(マンスリー) 2020 年 6 月号

MUS(Asia) シンガポール支店は Securities and Futures Act (“SFA”) in Singapore の規制に基づき、キャピタルマーケッツ・サービ

ス・ライセンス(“CMS Licence”) を有しております。

本レポートの配布対象者は、Financial Advisers Regulation の Regulation 2 に規定される institutional investors、 accredited investors、

expert investors に限定されます。本レポートは、これらの投資家のみによる使用を目的としており、それ以外の者に対して配布、転

送、交付、頒布されてはなりません。本レポートが accredited investors 及び expert investors に配布される場合、MUS(Asia) シン

ガポール支店は Financial Advisers Act の次の事項を含む一定の事項の遵守義務を免除されます。第 25 条:一定の投資商品に関してフ

ァイナンシャル・アドバイザーが全ての重要情報を開示する義務、第 27 条:ファイナンシャル・アドバイザーが合理的な根拠に基づ

いて投資の推奨を行う義務、第 36 条:ファイナンシャル・アドバイザーが投資の推奨を行う証券に対して保有する権利等について開

示する義務。本レポートを受領されたお客様で、本レポートから又は本レポートに関連して生じた問題にお気づきの方は、MUS(Asia)

シンガポール支店にご連絡ください。

香港: 本資料が香港において配布される場合、本資料は MUFG のグループ会社である MUFG Securities Asia Limited (以下

「MUS(ASIA)」。電話番号:+852-2860-1500)とのアレンジに基づき配布されます。MUS(ASIA)は Hong Kong Securities and Futures

Ordinance に基づいた認可、及び Securities and Futures Commission(香港証券先物取引委員会;Central Entity Number AAA889)の

規制を受けています。本資料は Securities and Futures Ordinance により定義される professional investor を配布対象として作成され

たものであり、この定義に該当しない顧客に配布されてはならないものです。

その他の地域: 本資料がオーストラリアにおいて配布される場合、MUS(ASIA)又は MUS(SPR)により配布されています。MUS(ASIA)

は Australian Securities and Investment Commission (ASIC) Class Order Exemption CO 03/1103 に基づき、Corporations Act 2001 が

定める金融サービスの提供者によるオーストラリア金融業免許の保有義務を免除されています。MUS(SPR)は ASIC Class Order

Exemption CO 03/1102 により同様に義務を免除されています。本資料はオーストラリアの Corporations Act 2001 に定義される

wholesale client のみを配布対象としております。本資料がカナダにおいて配布される場合、本資料は MUS(EMEA)又は MUSA により

配布されます。MUSA は international dealer exemption の措置により次の各州、準州において金融取引業者としての登録を免除され

ています:アルバータ州、ケベック州、オンタリオ州、ブリティッシュ・コロンビア州、マニトバ州、ニュー・ブランズウィック州、

ニューファンドランド・ラブラドール州、ノースウエスト準州、ノバ・スコシア州、ヌナブト準州、プリンス・エドワード・アイラン

ド州、サスカチュワン州、ユーコン準州。 MUS(EMEA) は international dealer exemption の措置により次の各州において金融取引

業者としての登録を免除されています:アルバータ州、ケベック州、オンタリオ州、ブリティッシュ・コロンビア州、マニトバ州。本

資料はカナダにおける National Instrument 31-103 によって定義された permitted client のみを配布対象としております。本資料に含ま

れる情報は、いかなる場合においても、カナダの州、準州において、目論見書、広告、公募又は特定の証券の売買の勧誘若しくは申込

みを目的としたものではありません。また、いかなる場合においても、本資料に含まれる情報は、カナダの州、準州において投資上の

アドバイスとして解釈されるものではなく、また顧客のニーズを考慮して作成されているものではありません。

本資料は、インドネシアにおいて複製・発行・配布されてはなりません。また中国(中華人民共和国「PRC」を意味し、PRC の香港

特別行政区・マカオ特別行政区、及び台湾を除く)において、複製・発行・配布されてはなりません(ただし、PRC の適用法令に準

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