海外炭鉱の開発5....

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海外炭鉱 開発 海外炭鉱 開発 海外炭鉱開発 海外炭鉱開発 海外炭鉱開発のプセス 海外炭鉱開発のプセス 海外炭鉱開発のプ セス 海外炭鉱開発のプ セス 海外炭鉱 今後 動向 海外炭鉱 今後 動向 海外炭鉱開発の今後動向 海外炭鉱開発の今後動向 平成23年度石炭基礎講座 講座平成23年度石炭基礎講座講座平成2429日(木) 三菱商事株式会社 顧問 岩田 哲郎 1

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Page 1: 海外炭鉱の開発5. 鉱物資源は減耗性資産であるが故に、資源保有国の自国資源の有 効活用に対する眼点はシビアであり(資源ナショナリズム)、保有国

海外炭鉱 開発海外炭鉱 開発海外炭鉱の開発海外炭鉱の開発

■■海外炭鉱開発のプロセス海外炭鉱開発のプロセス■■海外炭鉱開発のプ セス海外炭鉱開発のプ セス

海外炭鉱 今後 動向海外炭鉱 今後 動向■海外炭鉱開発の今後の動向■海外炭鉱開発の今後の動向

平成23年度「石炭基礎講座 講座Ⅰ平成23年度「石炭基礎講座」講座Ⅰ平成24年2月9日(木)

三菱商事株式会社 顧問岩 田 哲 郎

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Page 2: 海外炭鉱の開発5. 鉱物資源は減耗性資産であるが故に、資源保有国の自国資源の有 効活用に対する眼点はシビアであり(資源ナショナリズム)、保有国

資源ビジネスは多くのステークホルダーを資源ビジネスは多くのステークホルダーを

パートナーとする総合ビジネスであるパートナーとする総合ビジネスである

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資源開発 おける関係者資源開発 おける関係者資源開発における関係者資源開発における関係者

Financiers

地域社会 政府

許認可

資金供給

開発主体

許認可

労働力資機材

労働者 Suppliers労働力供給 購買

機供給

Buyers

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資源は有限である資源は有限である資源は有限である資源は有限である

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資源開発の特性資源開発の特性1. 1. 鉱物資源は消耗(鉱物資源は消耗(DepletionDepletion)性の資産で採掘に伴い減少し、資源がつ)性の資産で採掘に伴い減少し、資源がつ

きると事業は終止します。即ち一般の製造・販売業と異なり、プロジェきると事業は終止します。即ち一般の製造・販売業と異なり、プロジェクト・ライフが限定されてクト・ライフが限定されているいるので、事業の当事者は資源寿命期間中ので、事業の当事者は資源寿命期間中

投 資金を全 償還 す 投 資金 合う 益を待投 資金を全 償還 す 投 資金 合う 益を待に投下出資金を全て償還し尽すと共に、投下資金に見合う利益を待っに投下出資金を全て償還し尽すと共に、投下資金に見合う利益を待ったなしであげる必要があります。この点が一般の事業と根本的な相違たなしであげる必要があります。この点が一般の事業と根本的な相違点です。永久性事業の減価償却は、いわば機械・設備の再調達の費点です。永久性事業の減価償却は、いわば機械・設備の再調達の費用 即ち生産力を永久的に維持するための広義の維持費と考えられ用 即ち生産力を永久的に維持するための広義の維持費と考えられ用、即ち生産力を永久的に維持するための広義の維持費と考えられ、用、即ち生産力を永久的に維持するための広義の維持費と考えられ、一定期間内に出資金の償却・回収を要しませんが、減耗性事業では一定期間内に出資金の償却・回収を要しませんが、減耗性事業ではそれが許されません。それが許されません。

2. 2. 地下資源なるが故に、他の事業と異なった性格の多くのリスクを伴いま地下資源なるが故に、他の事業と異なった性格の多くのリスクを伴います。即ち鉱床の性状は自然条件により決定され一般に複雑多岐にす。即ち鉱床の性状は自然条件により決定され一般に複雑多岐に亘っているので 鉱量 品位の予想外の変動 採掘作業方法の変更亘っているので 鉱量 品位の予想外の変動 採掘作業方法の変更亘っているので、鉱量、品位の予想外の変動、採掘作業方法の変更亘っているので、鉱量、品位の予想外の変動、採掘作業方法の変更及び災害等が発生する可能性があります。これによる生産費の増加、及び災害等が発生する可能性があります。これによる生産費の増加、更には市況の変動による販売利益の低下等のリスクが伴うので、一般更には市況の変動による販売利益の低下等のリスクが伴うので、一般に資源開発事業における投資利益は他の事業のそれに比し高いのがに資源開発事業における投資利益は他の事業のそれに比し高いのが

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に資源開発事業における投資利益は他の事業のそれに比し高いのがに資源開発事業における投資利益は他の事業のそれに比し高いのが常であります。常であります。

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33 本格的大規模鉱山開発には 数千万弗或は数億弗という莫大な所要本格的大規模鉱山開発には 数千万弗或は数億弗という莫大な所要3. 3. 本格的大規模鉱山開発には、数千万弗或は数億弗という莫大な所要本格的大規模鉱山開発には、数千万弗或は数億弗という莫大な所要

資金を必要とします。これは鉱山立地が往々にして僻地であり、採資金を必要とします。これは鉱山立地が往々にして僻地であり、採掘・掘・ 選鉱のための直接的建設費はもとより、鉄道、港湾、住宅、病選鉱のための直接的建設費はもとより、鉄道、港湾、住宅、病

院 学校 上下水道 通信 電力設備等の建設資金に多額を要する院 学校 上下水道 通信 電力設備等の建設資金に多額を要する院、学校、上下水道、通信、電力設備等の建設資金に多額を要する院、学校、上下水道、通信、電力設備等の建設資金に多額を要するからであります。からであります。

4. 4. 鉱山の良否は、第一に鉱床の状態(形態、鉱量、品位)、第二に鉱区鉱山の良否は、第一に鉱床の状態(形態、鉱量、品位)、第二に鉱区

の立地条件に殆ど決定されます。又製造コストも上記に大きく左右さの立地条件に殆ど決定されます。又製造コストも上記に大きく左右されるのが常でありますれるのが常でありますれるのが常であります。れるのが常であります。

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5. 5. 鉱物資源は減耗性資産であるが故に、資源保有国の自国資源の有鉱物資源は減耗性資産であるが故に、資源保有国の自国資源の有効活用に対する眼点はシビアであり(資源ナショナリズム)、保有国効活用に対する眼点はシビアであり(資源ナショナリズム)、保有国の資源開発政策を無視しては今後の海外資源開発は不可能といえの資源開発政策を無視しては今後の海外資源開発は不可能といえます。ます。

鉱物資 多角経営 中途 売 逃げ 余程鉱物資 多角経営 中途 売 逃げ 余程6. 6. 鉱物資源開発においては、多角経営、中途での売り逃げは余程のこ鉱物資源開発においては、多角経営、中途での売り逃げは余程のことがない限り困難であり、又生産時の販売努力にも限界があります。とがない限り困難であり、又生産時の販売努力にも限界があります。鉱山業においては開発に当って一度その開発方式を決定するとそ鉱山業においては開発に当って一度その開発方式を決定するとそれに伴う投資は巨額であり これを開発後に全面的に変更することれに伴う投資は巨額であり これを開発後に全面的に変更することれに伴う投資は巨額であり、これを開発後に全面的に変更することれに伴う投資は巨額であり、これを開発後に全面的に変更することは不可能であります。従って開発移行後の経営努力とは当初の計は不可能であります。従って開発移行後の経営努力とは当初の計画に基づき、所定の数量・品位の精鉱或は製品を生産すること並び画に基づき、所定の数量・品位の精鉱或は製品を生産すること並びに計画通り或はそれ以下に直接操業費を仕上げることにつきます。に計画通り或はそれ以下に直接操業費を仕上げることにつきます。

経 努 範経 努 範このように鉱山業の経営努力の範囲は他の企業に比し限定されてこのように鉱山業の経営努力の範囲は他の企業に比し限定されているといえます。従って資源開発プロジェクトにおいては特に、開発いるといえます。従って資源開発プロジェクトにおいては特に、開発決定前における事前調査とプロジェクト・ライフに亘って有効な「仕組決定前における事前調査とプロジェクト・ライフに亘って有効な「仕組み作り」が非常に重要ですみ作り」が非常に重要ですみ作り」が非常に重要です。み作り」が非常に重要です。

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日本の石炭輸入量日本の石炭輸入量

120 1978年第2次オイルショック

80

100

万ト

ン)

一般炭

原料炭

第2次オイルショック

1973年第1次オイルショック

60

80

単位

:百

万 原料炭

20

40

数量

(単

0

960

963

966

969

972

975

978

981

984

987

990

993

996

999

002

005

008

011 年度

1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 2 2 2

国内炭の枯渇及びオイルショックを経て国内炭の枯渇及びオイルショックを経て

出典: “石炭年鑑 2011”

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国内炭の枯渇及びオイルショックを経て、国内炭の枯渇及びオイルショックを経て、日本に於いて重要なエネルギー源としての地位を確立日本に於いて重要なエネルギー源としての地位を確立

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海外炭鉱開発の必然性海外炭鉱開発の必然性海外炭鉱開発の必然性海外炭鉱開発の必然性国内炭の枯渇&競争力低下

現在、日本では殆ど• 国内炭の枯渇&競争力低下

炭消費産業(鉄鋼 電力 他 般産業)

現在、日本では殆ど生産していない

石炭輸入が不可欠• 石炭消費産業(鉄鋼、電力、セメント 他一般産業)は日本の産業のコア

石炭輸入が不可欠

海外炭鉱開発輸入が必然海外炭鉱開発輸入が必然

鉱山事業収益そのものの追求鉱山事業収益そのものの追求 付加価値は上流にあり付加価値は上流にあり

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石炭輸入の型石炭輸入の型石炭輸入の型石炭輸入の型

11 単純買炭単純買炭 これが主流これが主流1. 1. 単純買炭単純買炭 これが主流これが主流

2. 2. 融資買炭融資買炭 石炭の場合、多くない石炭の場合、多くない

3. 3. 投資買炭投資買炭 これから、ますます重要これから、ますます重要

1010

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資源投資の特性資源投資の特性資源投資の特性資源投資の特性

寡占化が進んでいること 開発資金が莫大なことから寡占化が進んでいること 開発資金が莫大なことから 寡占化が進んでいること、開発資金が莫大なことから、寡占化が進んでいること、開発資金が莫大なことから、

同業者(パートナー、コンペティター)が強大。本邦企業同業者(パートナー、コンペティター)が強大。本邦企業の一部門が相手にするのは相当荷が重いの一部門が相手にするのは相当荷が重いの 部門が相手にするのは相当荷が重い。の 部門が相手にするのは相当荷が重い。

メジャメジャ //メガ プレイヤ にならないと儲からない 勝ちメガ プレイヤ にならないと儲からない 勝ち メジャーメジャー //メガ・プレイヤーにならないと儲からない。勝ちメガ・プレイヤーにならないと儲からない。勝ち組に残れない。組に残れない。

川上に行けば行くほど利益率が高い。川上に行けば行くほど利益率が高い。

価格変動が大きい。価格変動が大きい。

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プロジェクト・ファインディング 資源の評価・確定 採掘計画の決定 開発意思決定 許認可 開発 操業

-既存資料 -埋蔵量の確認 -採炭方式 -機器の発注・導入-探査 -炭層賦存状況 -炭鉱デザイン 資金調達 -インフラ設備建設探査 炭層賦存状況 炭鉱デザイン 資金調達 インフラ設備建設-M&A (厚さ、枚数、深度・連続性)の確認 -規模 -Development-投資銀行からの紹介 -炭質(品位・可洗性)の確認 -Cut-off Grade 経済性評価 (予備剥土、開坑、坑道掘進等)

HOST ROCKの性状(厚さ 岩質 強度)確認 機器 設備 (F/S) ケテ ング- HOST ROCKの性状(厚さ、岩質、強度)確認 -機器、設備 (F/S) マーケティング-断層、地圧、ガス、地下水脈の確認 -輸送方法

-SafetySafety-採炭、選炭、輸送のMass Balance-スケジューリング

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炭鉱権益買収のプロセス炭鉱権益買収のプロセス炭鉱権益買収のプロセス炭鉱権益買収のプロセス

投資戦略立案 パートナー/プロジェクト選定 交渉

外部専門家起用外部専門家起用↓↓

投資戦略立案 ハ トナ /フ ロシ ェクト選定 交渉

機能補完機能補完 投資目的投資目的ポ ト リオポ ト リオ ↓↓

守秘協定守秘協定↓↓

PrePre DueDue DiligenceDiligence

戦略の一致戦略の一致

対象地域・国対象地域・国

競争力(品位 規模 スト)競争力(品位 規模 スト)

ポートフォリオポートフォリオ・・・・

PrePre--DueDue--DiligenceDiligence↓↓

基本条件提示基本条件提示↓↓

競争力(品位・規模・コスト)競争力(品位・規模・コスト)

・・

・・

・・

↓↓ 交渉交渉

↓↓ 基本合意基本合意

・・

基本合意基本合意↓↓

DueDue--DiligenceDiligence↓↓

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↓↓ 終合意終合意

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資源開発の資源開発のCritical PointsCritical Points①① 「良い資源」の発見・獲得「良い資源」の発見・獲得

(資源の見定め、参加タイミング、交渉)(資源の見定め、参加タイミング、交渉)

②② パートナーパートナー (選び方(機能だけでなく志も・・・)、付き合い方)(選び方(機能だけでなく志も・・・)、付き合い方)

③③ F/S,F/S,開発開発 (コスト・マネジメント、リスク・マネジメント、(コスト・マネジメント、リスク・マネジメント、

PlanningPlanningの重要性)の重要性)

④④ 自らの機能自らの機能 (貢献)(貢献)

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プ ジ クト インデ ングのポイントプ ジ クト インデ ングのポイントプロジェクト・ファインディングのポイントプロジェクト・ファインディングのポイント

「良い資源」を見つけることが も重要「良い資源」を見つけることが も重要

(資源そのものを変えることは困難(資源そのものを変えることは困難//相対的競争力に影響大)相対的競争力に影響大)(資源そのものを変えることは困難(資源そのものを変えることは困難//相対的競争力に影響大)相対的競争力に影響大)

「良い資源」とは何か?「良い資源」とは何か? 「良い資源」とは何か?「良い資源」とは何か?

①① 品位品位 (市場が求める品位は変わりうる)(市場が求める品位は変わりうる)

②② 埋蔵量埋蔵量 (可採埋蔵量は変わりうる)(可採埋蔵量は変わりうる)②② 埋蔵量埋蔵量 (可採埋蔵量は変わりうる)(可採埋蔵量は変わりうる)

③③ 採掘条件採掘条件 (コスト(コスト//安全性)安全性)

④④ 環境負荷環境負荷 (開発・採掘中の環境負荷(開発・採掘中の環境負荷++石炭燃焼後の環境負荷)石炭燃焼後の環境負荷)④④ 環境負荷環境負荷 (開発 採掘中 環境負荷(開発 採掘中 環境負荷 炭燃焼後 環境負荷)炭燃焼後 環境負荷)

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Page 16: 海外炭鉱の開発5. 鉱物資源は減耗性資産であるが故に、資源保有国の自国資源の有 効活用に対する眼点はシビアであり(資源ナショナリズム)、保有国

探鉱に要する費用、開発・操業までの期間の長さといった資源の分布探鉱に要する費用、開発・操業までの期間の長さといった資源の分布埋蔵状況によって資源の獲得方法は異なる埋蔵状況によって資源の獲得方法は異なる埋蔵状況によ て資源の獲得方法は異なる埋蔵状況によ て資源の獲得方法は異なる

資源獲得方法

資源獲得方法資源獲得方法資源獲得方法資源獲得方法

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プロジェクト ファインディングの型プロジェクト ファインディングの型プロジェクト・ファインディングの型プロジェクト・ファインディングの型

単独単独 パ トナリングパ トナリング参画 参画

単独単独 パートナリングパートナリング

探査段階探査段階

MajorityMajority MinorityMinority 大

リスク

小小

参画難易度

参画コスト

探査段階探査段階

FF//SS 開発段開発段FF//SS, , 開発段開発段階階

操業段階操業段階大 大小

リスク 小

小交渉能力

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大小の必要性

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探査の問題点探査の問題点

石炭は従来 「探査型」は少ない石炭は従来 「探査型」は少ない 石炭は従来、「探査型」は少ない石炭は従来、「探査型」は少ない

(発見リスクは小さかった)(発見リスクは小さかった)

優良資源の枯渇優良資源の枯渇 ⇒⇒ 探査リスクをとるか探査リスクをとるか oror発見済低品位炭をとるか発見済低品位炭をとるか発見済低品位炭をとるか。発見済低品位炭をとるか。

カントリ ・リスクの低い地域から高い国へカントリ ・リスクの低い地域から高い国へ カントリー・リスクの低い地域から高い国へカントリー・リスクの低い地域から高い国へ

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資産ごと・地域ごとに資産獲得のための取組は異なる資産ごと・地域ごとに資産獲得のための取組は異なる

資源ごとの資源ごとのE&DE&D(探鉱・資産獲得)プロセス(探鉱・資産獲得)プロセス

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PROJECT FINDINGPROJECT FINDINGと選別と選別PROJECT FINDINGPROJECT FINDINGと選別と選別 GREENFIELDSGREENFIELDSのストックを持たない本邦企業は長期の投資計画のストックを持たない本邦企業は長期の投資計画GREENFIELDSGREENFIELDSのストックを持たない本邦企業は長期の投資計画のストックを持たない本邦企業は長期の投資計画

を主体的に策定することは容易ではなく、これまでは持ち込まれたを主体的に策定することは容易ではなく、これまでは持ち込まれた案件を検討・選択するケースが多かった。案件を検討・選択するケースが多かった。

GREENFIELDSGREENFIELDSの方が自らの意思を反映させた形での方が自らの意思を反映させた形でPROJECTPROJECTののFORMATIONFORMATIONを組めるメリットがあるがを組めるメリットがあるが BROWNFIELDSBROWNFIELDSはそはそののFORMATIONFORMATIONを組めるメリットがあるが、を組めるメリットがあるが、BROWNFIELDSBROWNFIELDSはそはその自由度がない変わりにの自由度がない変わりにPROJECT RISKPROJECT RISKが低い。しかし、その分、が低い。しかし、その分、高い参入コスト(プレミアム)を払わなければならない。高い参入コスト(プレミアム)を払わなければならない。

選別の究極の選別の究極のKEY ELEMENTSKEY ELEMENTSは相対的コスト競争力と相対的品は相対的コスト競争力と相対的品

優 性 あ 競争 自 努 な 獲得 能優 性 あ 競争 自 努 な 獲得 能位優位性である。コスト競争力は自己努力により、かなり獲得可能位優位性である。コスト競争力は自己努力により、かなり獲得可能だが、品位優位性は顧客の技術変化、嗜好により変化しうるものだが、品位優位性は顧客の技術変化、嗜好により変化しうるものであるとの認識が重要。であるとの認識が重要。

2020

であるとの認識が重要。であるとの認識が重要。

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パ トナリングのポイントパ トナリングのポイントパートナリングのポイントパートナリングのポイント

従来 「持ち込まれ」案件が多かった従来 「持ち込まれ」案件が多かった 従来、「持ち込まれ」案件が多かった従来、「持ち込まれ」案件が多かった<先方の狙い><先方の狙い> ①① 資金力資金力

②② 販売力(本邦マーケットの購買力)販売力(本邦マーケットの購買力)③③ リスク・シェアリング(カントリー・リスクを含む)リスク・シェアリング(カントリー・リスクを含む)④④ 日本企業のブランド力(上場のための日本企業のブランド力(上場のためのI/R etcI/R etc))

昨今 ①資金力昨今 ①資金力 ②販売力の価値は大幅に低下②販売力の価値は大幅に低下昨今、①資金力昨今、①資金力 ②販売力の価値は大幅に低下②販売力の価値は大幅に低下 今後のポイント今後のポイント

①先方の企業規模が間尺に合っていること①先方の企業規模が間尺に合っていること②先方と戦略(成長戦略②先方と戦略(成長戦略 志)が志)が し る とし る と②先方と戦略(成長戦略②先方と戦略(成長戦略==志)が志)がAlignAlignしていること。していること。

がパートナリングの要諦となろう。がパートナリングの要諦となろう。 PlayerPlayerであることの市場での認知であることの市場での認知が非常に重要が非常に重要PlayerPlayerであることの市場での認知であることの市場での認知が非常に重要が非常に重要 事業投資はパートナーが重要。しかし、それが全てではない。自らの事業投資はパートナーが重要。しかし、それが全てではない。自らの

事業事業 への貢献機能をよく見極めることが重要への貢献機能をよく見極めることが重要

2121

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パ トナ 選び方パ トナ 選び方パートナーの選び方パートナーの選び方

よく知っている相手を選ぶよく知っている相手を選ぶ

財務能力だけでは不充分財務能力だけでは不充分

戦略の一致が重要戦略の一致が重要戦略 致 要戦略 致 要

ConflictConflictがあっても、があっても、Give & TakeGive & Take が成り立てば良いが成り立てば良いConflictConflictがあっても、があっても、Give & Take Give & Take が成り立てば良いが成り立てば良い

政府機関を入れることの一長一短政府機関を入れることの一長一短 政府機関を入れることの 長 短政府機関を入れることの 長 短

現地資本が入っている方が良い(情報収集力と現地感覚)現地資本が入っている方が良い(情報収集力と現地感覚)2222

現地資本が入っている方が良い(情報収集力と現地感覚)現地資本が入っている方が良い(情報収集力と現地感覚)

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Feasibility StudyFeasibility Studyy yy y(新規事業)の中身(新規事業)の中身

2323

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Principles and Processes Principles and Processes ppof Due Diligenceof Due Diligence

What is a feasibility study?What is a feasibility study?

Mine Plan Name or Title

Accuracy %

Scoping or Conceptual ~30%

Pre-feasibility 15 - 20%

Feasibility 5 – 10 %

2424

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Feasibility Study / Due Diligence Feasibility Study / Due Diligence とは Feasibility Study (F/S)とは通常、Greenfield からの開発の場合に、Due Diligence (D/D)は M & A

途中から事業に参加する場合に使われる用語 すが 内容的には概ね同じ す すなわち S はで途中から事業に参加する場合に使われる用語ですが、内容的には概ね同じです。すなわち、F/S は

開発、操業、販売を通じて得られる事業の価値を評価する作業で企業化調査と呼ばれます。具体的に

は事業のリスクの確認とその収益に与えるセンシティビティーの確認、リターン(収益)の最大化の

ための分析評価作業です。F/S の目的は①企業化意思決定②資金調達③許認可取得の3つです。

Feasibility Study / Due Diligence の内容 Feasibility Study は多岐に亘りますが、大きく Technical F/S (技術)、Marketing F/S(販売)、LegalF/S (法務) Financial F/S (経済性評価)に分かれますF/S (法務)、Financial F/S (経済性評価)に分かれます。

<Technical F/S の項目> 資源評価 ● 地質

- Drilling/Sampling 結果分析 - 全体地質構造のモデル化全体地質構造のモデル化

- 炭層の賦存状況、深度、層数、層厚、走行、傾斜、連続性、風化、変質、 - Host Rock の性状

● 埋蔵量 (Resources / Reserves) ● 地下水 賦存状況● 地下水の賦存状況 ● 地圧 (坑内堀)、Wall Stability (露天掘) ● 品位(石炭の品位のみならず、灰分の組成、微量元素を含む) ● 可洗性

2525● 地下水

- 地下水の賦存状況、 ● 自然発火、ガス、湧水、酸性水、炭塵

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マイニング・選炭 ● マイニング・オプションの検討(含む採掘、坑道掘進、剥土)

- 炭鉱のデザイン スケール 剥土・採炭方法(露天掘 Dragline Truck & Shovel Combination- 炭鉱のデザイン、スケール、剥土・採炭方法(露天掘-Dragline, Truck & Shovel, Combination,Highwall Mining, 坑内掘-Bord & Pillar, Longwall 等)、機器の選択、スケジューリング

● Spoil/ROM 輸送 - サイト内道路 /Overland Conveyer / Truck サイト内道路 /Overland Conveyer / Truck

● 選炭(Coal Handling & Processing) - 石炭のサイジング・洗炭の Flow Chart、貯炭(原炭、精炭)システム

● 地上設備、インフラ - 機器、部品、油等の Warehouse、修理・メインテナンス工場、電気、駐車場、労働者の住居

● 輸送(鉄道、道路、港湾) ● 水、電気、燃料の確保 ● ボトルネックの分析

- 剥土、選炭、輸送の Capacity Reconciliation、ボトルネックの分析 ● Water & Waste Management

- Pit の水抜き対策 - 使用済み水の処理、選炭工場の排水処理

● 労働者・マネージメント・コントラクター 人材確保 配置 トレ ング- 人材確保、配置、トレーニング

環境対応 ● 土壌 水(地表水 地下水) Tailing 処理 動植物相 騒音 振動 文化遺跡 景観 Waste

2626

● 土壌、水(地表水、地下水)、Tailing 処理、動植物相、騒音、振動、文化遺跡、景観、Waste、交通への影響、地域社会・経済への影響、閉山時の対策(Closure & Rehabilitation)

● EIS プロセス

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安全・健康 ● レイアウト ● 安全管理基準・システム ● 労働者、周辺住民の安全、健康確保のプログラム コミュニティー対策、労使関係対策 ● 社会基礎インフラの整備計画● 社会基礎インフラの整備計画

● 労使関係 コスト ● Operation Flow Chart ● Capital Costs ● Operating Costs ●● Risk Analysis

- 石炭開発に特徴的なリスクとしては自然発火、ガス、地下水湧出、酸性水があります。

<Marketing F/S の項目>a et g S 項目

● 需要量、市場の品位指向 ● 供給力、競合相手の動向 ● 競合商品

● 港湾、鉄道能力 ● コスト競争力 ● 価格予測

2727

● 価格予測

● 販売計画 (販売戦略、対象市場・顧客の特定、目標販売数量、契約タイプ(長期、短期、スポ

ット、値決め方式、FOB 契約 or CFR 契約等 )

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<Legal F/S の項目> ● Tenement / Permit

- 鉱区の採掘権等の申請・許可状況 ● 株主間協定書、Joint Venture Agreement● 株 間協定書、 g

- 重要事項に対する拒否権 - Exit の権利 - First Right of RefusalFirst Right of Refusal- 資金調達方法、配当方針

● Litigation (訴訟)の有無 ● 法令 環境規制のコンプライアンスの確認● 法令、環境規制のコンプライアンスの確認

<Financial F/S の項目> ● 事業価値の定量化 ● リスクの定量化 ● Contingent Liability● Contingent Liability● コストモデル、評価モデルの策定 ● 出資ストラクチャー

2828

精度

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Feasibility StudyFeasibility StudyのポイントのポイントFeasibility StudyFeasibility Studyのポイントのポイント コンサルタントの起用は不可欠コンサルタントの起用は不可欠

日頃から多くのコンサルタントと接点を持ち、ネットワークを築いておく日頃から多くのコンサルタントと接点を持ち、ネットワークを築いておく

ことが重要ことが重要

「 ジブ「 ジブ ジ ブ 結論を す が多ジ ブ 結論を す が多 「フィージブル「フィージブル //マネージャブル」という結論を出すコンサルタントが多いマネージャブル」という結論を出すコンサルタントが多い

(例外:世銀)(例外:世銀) 自らの目効き能力自らの目効き能力

或いはカウンタ チ クが重要或いはカウンタ チ クが重要或いはカウンタ-チェックが重要或いはカウンタ-チェックが重要

操業開始後の「軌道修正」による改善は容易ではない操業開始後の「軌道修正」による改善は容易ではない

一方 経済環境は変化するものであるから 「変化」に対する耐久性一方 経済環境は変化するものであるから 「変化」に対する耐久性 一方、経済環境は変化するものであるから、「変化」に対する耐久性一方、経済環境は変化するものであるから、「変化」に対する耐久性((SensitivitySensitivity)分析が重要)分析が重要

NPVNPV偏重は誤る(価格予測に大きく左右される)偏重は誤る(価格予測に大きく左右される)NPVNPV偏重は誤る(価格予測に大きく左右される)偏重は誤る(価格予測に大きく左右される)

相対的コスト優位性が重要相対的コスト優位性が重要

2929

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事業投資は事業投資はF/SF/Sが重要。しかし、それが全てではない。が重要。しかし、それが全てではない。

操縦(操業)能力も重要操縦(操業)能力も重要操縦(操業)能力も重要。操縦(操業)能力も重要。

プロダクト・サイクルへの対応能力プロダクト・サイクルへの対応能力 回収時期 撤退時期回収時期 撤退時期 プロダクト・サイクルへの対応能力プロダクト・サイクルへの対応能力 回収時期、撤退時期回収時期、撤退時期

の見極めの見極め

投資時期投資時期 / / 拡張時期とマーケットの拡張時期とマーケットのGAPGAP

危機管理能力危機管理能力 不可抗力的事故への対応、不可抗力的事故への対応、

市況低迷期における市況低迷期における 耐久能力耐久能力

EXITEXITだけが危機管理ではないだけが危機管理ではない

3030

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鉱山業の決め手鉱山業の決め手鉱山業の決め手鉱山業の決め手

11 開発費(建設費)をいかに 小化するか開発費(建設費)をいかに 小化するか1.1.開発費(建設費)をいかに 小化するか開発費(建設費)をいかに 小化するか

2.2.プロジェクト完工後、いかに操業率を上げるかプロジェクト完工後、いかに操業率を上げるか

の2点が鉱山業成功の決め手である。の2点が鉱山業成功の決め手である。の2点が鉱山業成功の決め手である。の2点が鉱山業成功の決め手である。

(この2点がユニットコストを引き下げるのに も効(この2点がユニットコストを引き下げるのに も効果的である 労働コストのウエイトは思っている果的である 労働コストのウエイトは思っている果的である。労働コストのウエイトは思っている果的である。労働コストのウエイトは思っているよりも小さい)よりも小さい)

一方で経済生産規模が巨大化一方で経済生産規模が巨大化方で経済生産規模が巨大化方で経済生産規模が巨大化

生産能力は段階的にしか増やせない生産能力は段階的にしか増やせない

3131

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B ttl kiB ttl ki 問題問題BottleneckingBottlenecking問題問題

Pre-stripping stripping Extract CHPP Rail Port

C pit l Ope Co t

①① 適生産規模(部分 適適生産規模(部分 適 VSVS. . 全体 適)全体 適)

Capital Ope.Cost

②タイミング(右側から決めていく)②タイミング(右側から決めていく)

③イン ラは他人が建設 管理(自分が建設③イン ラは他人が建設 管理(自分が建設③インフラは他人が建設・管理(自分が建設・③インフラは他人が建設・管理(自分が建設・管理する場合でも3rd管理する場合でも3rd party useparty use問題があ問題があ

3232り、り、SelfSelf--controlcontrol出来ない)出来ない)

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Due DiligenceDue Diligence(既存事業)の中身(既存事業)の中身

・・Legal Due DiligenceLegal Due Diligence・・Technical Due DiligenceTechnical Due DiligenceTechnical Due DiligenceTechnical Due Diligence・・Financial Due DiligenceFinancial Due Diligence

3333

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Due DiligenceDue Diligenceの中味の中味Due DiligenceDue Diligenceの中味の中味

11 対象資産・会社の資産を精査する。対象資産・会社の資産を精査する。1.1.対象資産 会社の資産を精査する。対象資産 会社の資産を精査する。

①①Technical Due DiligenceTechnical Due Diligence②②Market Due DiligenceMarket Due Diligence②②Market Due DiligenceMarket Due Diligence③③Legal Due DiligenceLegal Due Diligence④④Fi i l D DiliFi i l D Dili④④Financial Due DiligenceFinancial Due Diligence2.2.加えて、その資産・会社が所属している加えて、その資産・会社が所属している

①①①業界の成長性・収益性の分析①業界の成長性・収益性の分析

②競合相手の分析を行う。②競合相手の分析を行う。

3.3.マイノリティーで参加する場合、相手のマネジメマイノリティーで参加する場合、相手のマネジメントのケイパビリティーをよく調べる。(難しい)ントのケイパビリティーをよく調べる。(難しい)

3434

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D DiliD Dili の目的の目的Due DiligenceDue Diligenceの目的の目的

1.1. 買収の正当性の検証買収の正当性の検証

2.2. 財務上のメリットの検証財務上のメリットの検証

3.3. シナジー効果の検証シナジー効果の検証

買収価額 上限 決定買収価額 上限 決定4.4. 買収価額の上限の決定買収価額の上限の決定

3535

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Due DiligenceDue Diligenceの落し穴の落し穴Due DiligenceDue Diligenceの落し穴の落し穴

1.1. 買収計画は走り出したら止まらない。買収計画は走り出したら止まらない。買収計画 走り出 ま な 。買収計画 走り出 ま な 。

Due DiligenceDue Diligenceの結果、とりやめになるケースはの結果、とりやめになるケースは殆んどない。殆んどない。殆 な 。殆 な 。

2.2. Due DiligenceDue Diligence自体が買収を正当化するための自体が買収を正当化するための儀式になりやすい。儀式になりやすい。儀 り す 。儀 り す 。

3.3. 特にコンサルタントを使った場合、コンサルタント特にコンサルタントを使った場合、コンサルタントは「は「NoNo」という結論を出さない。」という結論を出さない。」」

4.4. 「「GoGo」」oror「「No GoNo Go」を決める」を決めるDue DiligenceDue DiligenceととValuationValuationのためののためのDue DiligenceDue Diligenceが混同される。が混同される。gg 混混

5.5. 時間的制約から、売り手サイドから提出された時間的制約から、売り手サイドから提出されたDataDataのみに基いたのみに基いたDue DiligenceDue Diligenceになりがち。になりがち。

3636

ggField WorkField Workに時間をかけることが重要。に時間をかけることが重要。

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D DiliD Dili の落し穴の落し穴Due DiligenceDue Diligenceの落し穴の落し穴66 T O BT O Bの場合はの場合はDue DiligenceDue Diligenceは出来ないは出来ない6.6. T.O.BT.O.Bの場合はの場合はDue DiligenceDue Diligenceは出来ない。は出来ない。

業界での評判やイメージに惑わされやすい。業界での評判やイメージに惑わされやすい。

資 ジ を 大評価 な う 注意資 ジ を 大評価 な う 注意7.7. 資源ではシナジーを過大評価しないように注意資源ではシナジーを過大評価しないように注意する要あり。する要あり。

-共通部門が小さい-共通部門が小さい

-マーケットメリットが余りない-マーケットメリットが余りないケット リットが余りなケット リットが余りな

--OperationalOperationalメリットはあるが、精査が必要メリットはあるが、精査が必要

99 ネガティブサイドだけでなくポジティブサイドをみネガティブサイドだけでなくポジティブサイドをみ9.9. ネガティブサイドだけでなくポジティブサイドをみネガティブサイドだけでなくポジティブサイドをみつける努力をすること。つける努力をすること。

3737

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資源事業の許認可資源事業の許認可資源事業の許認可資源事業の許認可

3838

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資源開発に必要な許認可

<資源開発に伴う法律・権利関係><資源開発に伴う法律・権利関係>

<環境許可><環境許可>

EISEISとはとはEnvironmental Impact StatementEnvironmental Impact Statementの略で、の略で、環境影響報告書のことです。環境影響報告書のことです。

これに基づき、当局からこれに基づき、当局からEnvironmental AuthorityEnvironmental Authorityがが

〈許認可の流れ〉

許認可手続き・法令は国・州により異なります。以下には豪州の例を示します。

○初期探査段階○

(1)関連する法令

鉱業法

会社法

税法

労働法

公害規制法(環境許可)が与えられます。(環境許可)が与えられます。

EISEISでカバーすべき内容でカバーすべき内容

土地(土壌汚染、リハビリテーション)土地(土壌汚染、リハビリテーション)

道路道路

景観景観

○初期探査段階○Exploration Permits(探査権)探査の為の土地立ち入りを許可通常、期間は5年程度だが延長可能中途でキャンセル可能先住民権先住民との交渉

公害規制法

外資制限

法律に加え、条例、行政指導等が存在する。

国により、州により、又 権利の内容により、多岐に亘る

ので注意を要します。→専門家の起用が不可欠

(2)鉱山開発に必要な権利 景観景観

水(水源及び排水)水(水源及び排水)

大気大気

WasteWaste 騒音・振動騒音・振動

自然(植生・野生動物)自然(植生・野生動物)

環境許可

○後期探査・評価段階○Mineral Development Licences(予備採掘権)通常 期間は 年程度だが延長可能

(2)鉱山開発に必要な権利

採掘権

水利権

所有権

地上権

借地権

伐採権 自然(植生 野生動物)自然(植生 野生動物)

文化遺跡文化遺跡

社会環境社会環境

健康と安全健康と安全

地域経済地域経済

通常、期間は5年程度だが延長可能Exploration Permitsの保持者のみが申請可先住民権先住民との交渉環境許可

伐採権

使用権(道路・港湾等)

施設利用権(鉄道)

先住民権

等々あるが、各々の用語、定義、範囲等、その具体的な

権利内容は国により、州により異なるので、関連法規の

充分な検 を ます

につき、起こり得る事象(インパクト)の分析と対策を報告します。

○採掘段階○Mining Leases(採掘権)Exploration Permits、MDLの保持者のみが申請可譲渡 担保差入れは政府の許可が必要

(3)留意するポイント

①資源ナショナリズムの観点からの外資規制

②Federal/Stateの二重法規制が存在する国が多いこと

③探鉱段階から、操業段階に至る迄の権利の継続性・連続性・

不変性があるかどうか

充分な検討を要します。

譲渡、担保差入れは政府の許可が必要外資許可MLの段階で外資許可必要場合により、MDLの段階でも外資許可必要先住民権先住民との交渉

不変性があるかどうか

④採掘自体だけでなく、搬出、積出しまでの権利が確保されて

いるか

⑤対象権利に瑕疵がないか

⑥公害関連については法令順守だけではなく、地域社会、

環境団体との協議も必要

3939

環境許可

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資源ビジネスは「規制ビジネス」である資源ビジネスは「規制ビジネス」である資源ビジネスは「規制ビジネス」である資源ビジネスは「規制ビジネス」である

-- 開発権(探査権開発権(探査権/Mining Lease etc./Mining Lease etc.)を得るために種々の)を得るために種々のPackage DealPackage Dealが求められる。が求められる。

-- 一度、与えられた開発権も後になって政府から一度、与えられた開発権も後になって政府からChallengeChallengeされることもあるされることもあるChallengeChallengeされることもある。されることもある。

-- 政府が他の目的を達成するために開発権賦与を交渉材政府が他の目的を達成するために開発権賦与を交渉材-- 政府が他の目的を達成するために開発権賦与を交渉材政府が他の目的を達成するために開発権賦与を交渉材料に使ってくることもある。料に使ってくることもある。

-- 鉱山の開発権だけではなく 近では鉄道や港の「建設鉱山の開発権だけではなく 近では鉄道や港の「建設権」「利用権」も許認可の対象であることから、政府との権」「利用権」も許認可の対象であることから、政府との交渉が必要となる交渉が必要となる

4040

交渉が必要となる。交渉が必要となる。

Page 41: 海外炭鉱の開発5. 鉱物資源は減耗性資産であるが故に、資源保有国の自国資源の有 効活用に対する眼点はシビアであり(資源ナショナリズム)、保有国

資源ビジネスは「利害調整ビジネス」である資源ビジネスは「利害調整ビジネス」である資源ビジネスは「利害調整ビジネス」である資源ビジネスは「利害調整ビジネス」である

-- 土地のオーナーからの土地のオーナーからのChallengeChallenge土地のオ ナ からの土地のオ ナ からのChallenge Challenge

-- 政府からの政府からのChallengeChallenge(特に政権が交替した場合)(特に政権が交替した場合)政府からの政府からのChallengeChallenge(特に政権が交替した場合)(特に政権が交替した場合)

-- 隣人からの隣人からのChallengeChallenge隣人からの隣人からのChallengeChallenge

-- 牧畜業者、農民からの牧畜業者、農民からのChallengeChallenge牧畜業者、農民からの牧畜業者、農民からのC a e geC a e ge

-- 環境団体からの環境団体からのChallengeChallenge環境団体からの環境団体からの gg

-- 先住民からの先住民からのChallengeChallenge4141

先住民からの先住民からの gg

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開発権を取得することは交渉の終わ開発権を取得することは交渉の終わ開発権を取得することは交渉の終わ開発権を取得することは交渉の終わりではなく交渉の始まりであるりではなく交渉の始まりである

前述前述ChallengeChallengeは開発権を取得するは開発権を取得する前述前述ChallengeChallengeは開発権を取得するは開発権を取得する前だけでなく、後からなされることも多前だけでなく、後からなされることも多い。プロジェクトライフに亘ってい。プロジェクトライフに亘ってい。プロジェクトライフに亘ってい。プロジェクトライフに亘ってChallengeChallengeされ続けるという覚悟が必され続けるという覚悟が必要。要。要。要。

T P iT P i のためののためのTenements ProtectionTenements ProtectionのためののためのLegalLegal部局を持つ必要部局を持つ必要

4242

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EIAEIA((Environmental Impact Environmental Impact ププAssessmentAssessment)プロセス)プロセス

豪州では豪州ではEISEISは連邦レベル・州レベル双方の承認マターは連邦レベル・州レベル双方の承認マター-- 豪州では豪州ではEISEISは連邦レベル・州レベル双方の承認マタ 。は連邦レベル・州レベル双方の承認マタ 。-- 必要な手続き(書類)必要な手続き(書類)

・・Initial Advice Statement (Notice of Intent)Initial Advice Statement (Notice of Intent)・・Terms of ReferenceTerms of Reference・・E.I.S (Environmental Impact Statement)E.I.S (Environmental Impact Statement)・・Supplementary Report (EISSupplementary Report (EISに対するに対するPublicPublicSupplementary Report (EISSupplementary Report (EISに対するに対するPublic Public

CommentCommentへの回答書への回答書))-- 当局は当局はEISEIS及び及びPublic HearingPublic Hearingの結果を踏まえ、承認の結果を踏まえ、承認//不承認を決不承認を決

定 (条件付き承認が多い)定 (条件付き承認が多い)定。(条件付き承認が多い)定。(条件付き承認が多い)-- EISEISに対する承認が一連の開発許可手続きに対する承認が一連の開発許可手続き(Mining Lease(Mining Leaseの賦与の賦与

を含むを含む))のスターティングポイントである。のスターティングポイントである。後後 が提出されるが提出される(EIS(EISの後にの後にMine Plan/Plans of OperationsMine Plan/Plans of Operationsが提出されるが提出される))

-- EISEISに対する初期承認の後、個別且つ具体的に対する初期承認の後、個別且つ具体的Mining PlanMining Planを作成を作成するが、するが、EISEISもそれに合わせて具体的にしていくことが求められる。もそれに合わせて具体的にしていくことが求められる。

プ 続プ 続4343

このプロセスは閉山まで続く。このプロセスは閉山まで続く。

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資源事業資源事業 とと資源事業の資源事業のValuationValuationととリスクの分析リスクの分析リスクの分析リスクの分析

4444

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VALUATION APPROACHES VALUATION APPROACHES && METHODSMETHODSApproach Methods Brief Description of Method

COST

*Appraisal value method *Meaningful past exploration costs plus warranted future costs

COST*Historical cost method *Cost less any outstanding obligations

INCOME *Discounted cash flow *NPV of cash flows

*Comparable transactions *Similar properties should have similar value

MARKET

Comparable transactions

*Option agreement/JV terms

Similar properties should have similar value

OPTION PRICING

*Call option value

*Put option value

*Allows flexibility, good for significant unknowns

*Allows flexibility, good for significant unknowns

OTHER

*Gross contained coal value*Statistical/probabilistic

*Geoscience method

*Tonnage x cents/tonne*Probability factor applied to NPV of a theoretical deposit/development*Methodology using location coal quality geology

4545

*Geoscience method *Methodology using location, coal quality, geology & applying a factor to each category

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DCFDCF法が法がValuationValuationの主流の主流

((DCFDCF法の問題点)法の問題点)

①① 一つのシナリオで計算一つのシナリオで計算

②② 始めた後に取り得る始めた後に取り得るOptionOptionののValueValueが反映されてが反映されてppいないいない

③③ 将来の将来のDiscount RateDiscount Rateが予測出来ないが予測出来ない

4646

Page 47: 海外炭鉱の開発5. 鉱物資源は減耗性資産であるが故に、資源保有国の自国資源の有 効活用に対する眼点はシビアであり(資源ナショナリズム)、保有国

ValuationValuation上の論点上の論点①① Reserves Reserves && ResourcesResources

②② Life of MineLife of Mine ((Projection PeriodProjection Period == 20 Years20 Years))②② Life of Mine Life of Mine ((Projection Period Projection Period 20 Years20 Years))

③③ 販売価格販売価格

④④ Opex Opex && CapexCapex

⑤⑤ インフレインフレ / / 為替レート為替レート ((Nominal or RealNominal or Real))

⑥⑥ 環境環境Li bilitiLi biliti⑥⑥ 環境環境LiabilitiesLiabilities

⑦⑦ Sensitivity Analysis Sensitivity Analysis ((by scenario / parameter)by scenario / parameter)

4747

⑦⑦ y yy y y p )y p )

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リスクのタイプリスクのタイプ

対策のあるリスク 対策のないリスク

予見可能なリスク

・ コストオーバーランリスク・ 市場リスク

カントリ リスク

・ 品位リスク・ 埋蔵量リスク

採掘条件リスク予見 能 リ ク

・ カントリーリスク

・ 採掘条件リスク

予見不可能なリスク

・ パートナーの変更リスク ・ 期待品位変化のリスク・ 技術革新による商品価値陳腐化のリスク

予見不可能なリスク 技術革新による商品価値陳腐化のリスク

4848

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リスクの見積り方リスクの見積り方

リスク(不確実性)をリスク(不確実性)をCash Flow ModelCash Flow Modelそのものに反映させそのものに反映させ

るる 方方るる やり方やり方

Discount RateDiscount Rate(割引率)を調整するやり方(割引率)を調整するやり方

Sensitivity AnalysisSensitivity Analysis

Development RiskDevelopment Riskの計量化手法は未だ確立されていないの計量化手法は未だ確立されていない

4949

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豪州石炭事業投資リスク分析の一例

発生確率(%) 影 響(%) 実質リスク(%) リスクマネー(億円)

(A) (B) (A)x(B) 399

プロファイによるリスク低減の可否

石炭事業投資リスク分析の一例石炭事業投資リスク分析の一例

カントリーリスク・ 外貨規制 0% 100% 0.0% 0.0 一部可

・ 採掘権の没収 0% 100% 0.0% 0.0 一部可

・ 戦争・紛争 0% 100% 0.0% 0.0 一部可

パートナー(操業マネージャー)遂行リスク・ 財務状況 2% 10% 0 2% 0 8 一部可・ 財務状況 2% 10% 0.2% 0.8 一部可

・ 資質・遂行能力 0% 80% 0.0% 0.0 一部可

・ 置換性 2% 40% 0.8% 3.2 一部可

F/Sリスク○ 製品存続リスク

・ 技術革新による原料炭陳腐化 2% 70% 1 4% 5 6 可・ 技術革新による原料炭陳腐化 2% 70% 1.4% 5.6 可

・ 鉄の代替材料出現 5% 30% 1.5% 6.0 可

○ 市場リスク・ 豪ドル為替の高騰(Margin打消し) 10% 30% 3.0% 12.0 一部可

・ 価格崩壊(Margin打消し) 5% 50% 2.5% 10.0 一部可

・ 数量の長期低迷 3% 50% 1 5% 6 0 一部可・ 数量の長期低迷 3% 50% 1.5% 6.0 一部可

・ 新たな競合者の算入 10% 30% 3.0% 12.0 一部可

・ 技術革新による業界コスト構造の変化 2% 10% 0.2% 0.8 可

○ 生産・操業リスク・ 原燃料の供給・調達 1% 30% 0.3% 1.2 一部可

・ 生産コストの急騰 2% 30% 0.6% 2.4 一部可

・ ロジスティックス 2% 20% 0.4% 1.6 一部可

・ 労使関係の悪化(生産性、コストへの影響) 2% 20% 0.4% 1.6 一部可

・ ストライキ 5% 10% 0.5% 2.0 一部可

・ 天災リスク 1% 75% 0.8% 3.0 一部可

・ 事故リスク 1% 20% 0.2% 0.8 一部可

・ 資源埋蔵リスク 2% 20% 0.4% 1.6 一部可

・ 成品プロセスリスク 0% 80% 0 0% 0 0 可・ 成品プロセスリスク 0% 80% 0.0% 0.0 可

・ 坑内掘展開リスク 10% 15% 1.5% 6.0 一部可

○ 環境リスク・ リハビリテーションの規制強化 5% 10% 0.5% 2.0 一部可

・ 有害物質の規制強化 1% 30% 0.3% 1.2 一部可

・ Native Titileリスク 2% 30% 0.6% 2.4 一部可

5050Exitリスク

・ 転売市場 3% 50% 1.5% 6.0 一部可

・ 清算リスク 1% 90% 0.9% 3.6 一部可

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失敗事例からの教訓失敗事例からの教訓

①① 立ち上がるタイミングの見誤り(需要市況の見誤り)立ち上がるタイミングの見誤り(需要市況の見誤り)

②② 建設コストのオーバーラン建設コストのオーバーラン

③③ 務務③③ パートナーの操業能力・財務力パートナーの操業能力・財務力

④④ 品位の見誤り品位の見誤り④④ 品位の見誤り品位の見誤り

⑤⑤ 採掘条件の見誤り採掘条件の見誤り

⑥⑥ 新採掘技術導入の失敗新採掘技術導入の失敗

5151⑦⑦ 買収資産の買収資産のDue DiligenceDue Diligence不足不足

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&& 手法に手法にM&AM&A手法について手法について

欧米では資源獲得の手法として 般化欧米では資源獲得の手法として 般化 欧米では資源獲得の手法として一般化欧米では資源獲得の手法として一般化

中国も始めている中国も始めている

日本企業は経験不足日本企業は経験不足

・・M&AM&Aに不慣れ。専門家の不足に不慣れ。専門家の不足

Due DiligenceDue Diligenceが下手が下手・・Due DiligenceDue Diligenceが下手が下手

・統合して一緒に事業をやっていく力がない・統合して一緒に事業をやっていく力がない

ジ 実 能 がなジ 実 能 がな5252

(シナジーの実現能力がない)(シナジーの実現能力がない)

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海外炭鉱開発の今後の動向海外炭鉱開発の今後の動向海外炭鉱開発の今後の動向海外炭鉱開発の今後の動向

5353

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資源開発ビジネスを資源開発ビジネスを取り巻く環境取り巻く環境

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現象面現象面現象面現象面

資源価格の高騰資源価格の高騰

(商品価格の高騰と権益価格の高騰)(商品価格の高騰と権益価格の高騰)

レアメタルを中心に調達そのものに不安レアメタルを中心に調達そのものに不安 レアメタルを中心に調達そのものに不安レアメタルを中心に調達そのものに不安

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需要サイド需要サイド

実需の急増(実需の急増(BRICs BRICs 就中就中 中国)中国)

投機資金の流入投機資金の流入

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供給サイド供給サイド

永年に亘る開発投資意欲の減退永年に亘る開発投資意欲の減退

資源そのものの枯渇 採掘条件 品位の劣化資源そのものの枯渇 採掘条件 品位の劣化 資源そのものの枯渇、採掘条件、品位の劣化資源そのものの枯渇、採掘条件、品位の劣化

開発・操業コスト(油・資機材)の高騰開発・操業コスト(油・資機材)の高騰

インフラ(鉄道・港)の未整備インフラ(鉄道・港)の未整備

電気・水・資機材の不足電気・水・資機材の不足電気 水 資機材の不足電気 水 資機材の不足

技術者・労働者の不足技術者・労働者の不足

生産者の寡占化の加速生産者の寡占化の加速++ 生産者の寡占化の加速生産者の寡占化の加速

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PlayersPlayersの動きの動き

サプライアーの寡占化と対需要家相対的パワーの向上サプライアーの寡占化と対需要家相対的パワーの向上(例:鉄鉱石業界と製鉄業界、銅鉱石・精鉱と銅精錬業界)(例:鉄鉱石業界と製鉄業界、銅鉱石・精鉱と銅精錬業界)(例 鉄鉱 業界 製鉄業界、銅鉱 精鉱 銅精錬業界)(例 鉄鉱 業界 製鉄業界、銅鉱 精鉱 銅精錬業界)

M & AM & A手法による寡占化の加速化(手法による寡占化の加速化(cf. cf. 自然淘汰)自然淘汰)

探査活動に資源メジャーが復帰或いは資源メジャーによる探査活動に資源メジャーが復帰或いは資源メジャーによるJuniorJunior探査会社の探査会社のM & AM & A

中国が川上の買収に乗り出す。中国が川上の買収に乗り出す。SWFSWFが背後に。アフリカとが背後に。アフリカと豪州が戦場に豪州が戦場に豪州が戦場に。豪州が戦場に。

資源ナショナリズムの動き(中南米は政治的。アフリカは黒資源ナショナリズムの動き(中南米は政治的。アフリカは黒人問題、反中国、反メジャー。豪州も反中国へ。)人問題、反中国、反メジャー。豪州も反中国へ。)人問題、反中国、反メジャ 。豪州も反中国 。)人問題、反中国、反メジャ 。豪州も反中国 。)

資源メジャー同士の戦い(資源メジャー同士の戦い(BHPB, RIO TINTO, ANGLO, BHPB, RIO TINTO, ANGLO, XstrataXstrataににValeValeが加わり、が加わり、Dinosaur GameDinosaur Gameに)に)

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日本の立場日本の立場日本の立場日本の立場 世界市場における「大手バイヤー」としての立場を失った。結果として、世界市場における「大手バイヤー」としての立場を失った。結果として、

プ ゼ 発言力 影響力 低下プ ゼ 発言力 影響力 低下プレゼンス、発言力、影響力の低下。プレゼンス、発言力、影響力の低下。

資源メジャーの巨大化により、日本企業の「資金力」が資源獲得の資源メジャーの巨大化により、日本企業の「資金力」が資源獲得のツールたりえなくなっている。ツールたりえなくなっている。

商品市況高騰と資源獲得競争の結果として、資源獲得のための「プレ商品市況高騰と資源獲得競争の結果として、資源獲得のための「プレミアム」も高騰しており、いわゆる「高値掴み」のリスクが高まっている。ミアム」も高騰しており、いわゆる「高値掴み」のリスクが高まっている。(特に操業段階の買収プレミアムが高騰)(特に操業段階の買収プレミアムが高騰)(特に操業段階の買収プレミアムが高騰)(特に操業段階の買収プレミアムが高騰)

上記の結果、上記の結果、Brown FieldBrown Fieldからの参加が難しくなった結果、よりからの参加が難しくなった結果、よりEarly Early StageStageからの参画を余儀なくされ、事業リスクは高くなる傾向にある。からの参画を余儀なくされ、事業リスクは高くなる傾向にある。

資源メジ と 共同事業と うビジネ デ が成り立ちにくくなり資源メジ と 共同事業と うビジネ デ が成り立ちにくくなり 資源メジャーとの共同事業というビジネスモデルが成り立ちにくくなり、資源メジャーとの共同事業というビジネスモデルが成り立ちにくくなり、自力での操業・探査能力が求められている。(わが国企業は大規模鉱自力での操業・探査能力が求められている。(わが国企業は大規模鉱山の探査・操業能力を具備していない)山の探査・操業能力を具備していない)

探査鉱区が資源国政府或いは資源会社に押えられてしまっており、入探査鉱区が資源国政府或いは資源会社に押えられてしまっており、入手可能な有望鉱区が激減。結果として鉱区を押えている会社を買収す手可能な有望鉱区が激減。結果として鉱区を押えている会社を買収するしか方法がなくなりつつある。るしか方法がなくなりつつある。

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QuestionQuestionQuestionQuestion

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石炭のコモディティー化の進展がどこまで進むか?石炭のコモディティー化の進展がどこまで進むか?

石炭利用技術の進歩がどこまで進むか?石炭利用技術の進歩がどこまで進むか? 低品位炭利用低品位炭利用

温暖化問題対応としてエネルギー大量消費国の米国、中国温暖化問題対応としてエネルギー大量消費国の米国、中国の石炭依存度の大幅低下が可能か?の石炭依存度の大幅低下が可能か?の石炭依存度の大幅低下が可能か?の石炭依存度の大幅低下が可能か?

日本企業による単独開発(操業知見・経験の不足)日本企業による単独開発(操業知見・経験の不足)日本企業による単独開発(操業知見 経験の不足)日本企業による単独開発(操業知見 経験の不足)

中国企業との共同開発(販売方針についてのコンフリクト)中国企業との共同開発(販売方針についてのコンフリクト)

VS.中国企業との共同開発(販売方針についてのコンフリクト)中国企業との共同開発(販売方針についてのコンフリクト)

欧・米・豪企業との共同開発(従来型)欧・米・豪企業との共同開発(従来型)

VS. 欧 米 豪企業との共同開発(従来型)欧 米 豪企業との共同開発(従来型)

カントリーリスクの悪化?カントリーリスクの悪化?6161

カントリ リスクの悪化?カントリ リスクの悪化?

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HOWHOW主要論点

当面の機会と照らし合わせた時に、いかに早く成長し当面の機会と照らし合わせた時に、いかに早く成長していくのかていくのか

いかにしてそれを実現

ていくのかていくのか

地域・プロダクト・機能の何を軸として成長を実現地域・プロダクト・機能の何を軸として成長を実現するのかするのか

していくのか(How to compete)

成長の取り込み方はどうすべきか成長の取り込み方はどうすべきか…..…..探鉱、探鉱、M & AM & A シェアの持ち方はどうすべきかシェアの持ち方はどうすべきか

資金、リソース面での制約要件は何か資金、リソース面での制約要件は何か

どのような体制が求められるのかどのような体制が求められるのか

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どのように資源を獲得していくべきかどのように資源を獲得していくべきかどのように資源を獲得していくべきかどのように資源を獲得していくべきか

シェア 評価オペレーションへの関与

資源獲得方法の分類

デメリットメリット

マイノリティ型

権益の

50 : 50の大きさ

マジョリティ型ジョリティ型

6363大

00 型

Page 64: 海外炭鉱の開発5. 鉱物資源は減耗性資産であるが故に、資源保有国の自国資源の有 効活用に対する眼点はシビアであり(資源ナショナリズム)、保有国

どのように鉱山経営に関わるべきかどのように鉱山経営に関わるべきかどのように鉱山経営に関わるべきかどのように鉱山経営に関わるべきか

内 容

鉱山経営への関わり方

オプション1:Watch Dog 型

• サイレントシェアホルダー。自社にとって不利益となるようなポイント

をチェックし、ボードで主張

オプション2 :

価値向上貢献鉱山経営への関わり方

• オペレーション改善、販売戦略などへの独自のノウハウを提供し、

収益へ貢献。ただし、実際のオペレーション(開発、操業など)は自ら実施せず「保有」に特化価値向上貢献

型の関わり方のオプション

実施せず「保有」に特化

• 自ら資源会社として事業展開

オプション3 :独立型

自ら資源会社 し 事業展開

-販売機能、およびバーゲニング パワーを保有

-Mine Planなどの評価が可能

-コントラクターなどのオペレーショ ンの評価が可能

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コントラクタ などのオペレ ショ ンの評価が可能

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炭鉱経営上、特に重要なスキルは、採掘のスケール策定と採掘方法決定、コストの改善(Operation Excellence, Best Practice)ができるスキル

石炭事業のコアスキル石炭事業のコアスキル コスト削減のために必要なスキル

E&DE&D(探鉱 取得)(探鉱 取得) 採掘方針決定採掘方針決定 操操 業業 輸輸 送送マーケティングマーケティング

E&DE&D(探鉱・取得)(探鉱・取得)

探査探査 F/SF/S パートナ-パートナ-

との契約との契約

政府との政府との

交渉交渉

採掘方針決定採掘方針決定

採掘範囲採掘範囲

策定策定

採掘方法採掘方法

決定決定

操操 業業

労務管理労務管理 採掘・洗浄採掘・洗浄

輸輸 送送

陸陸 上上 海海 上上販売販売

事業機会事業機会の抽出の抽出

炭鉱資源炭鉱資源の探査の探査

採掘方採掘方法の把握法の把握

パートパートナ の探ナ の探

政府・自政府・自治体との治体との

採掘範囲採掘範囲と必要設と必要設

採掘工法採掘工法(掘り方)決(掘り方)決

操業のた操業のための勤務めの勤務

表土削除表土削除

石炭採掘石炭採掘鉄道によ鉄道によ 必要が必要が 顧客探顧客探

の抽出の抽出

市場の需市場の需給分析給分析

投資の魅投資の魅力度の把力度の把握握

の探査の探査

品位の把品位の把握握

法の把握法の把握

可採掘可採掘量の算量の算出出

輸送方輸送方法の把法の把

ナーの探ナーの探索索

パートパートナーとのナーとの契約方法契約方法設計・契設計・契

治体との治体との交渉、契交渉、契約約

鉄道会社鉄道会社との交渉、との交渉、契約契約

と必要設と必要設備量の関備量の関係の把握係の把握

スケールスケールメリットがメリットが

大とな大とな

(掘り方)決(掘り方)決定定

採用する技採用する技術の決定術の決定

採掘方法の採掘方法の継続的改善継続的改善

めの勤務めの勤務シフトのシフトの作成作成

労働組合労働組合との交渉との交渉

石炭採掘石炭採掘

破砕・選別破砕・選別

洗浄洗浄

り港湾まり港湾まで石炭をで石炭を輸送輸送

あればあれば船腹手船腹手配配

索索

価格交価格交渉渉

販売販売

主要活動

握握 法の把法の把握握

エコノミエコノミクスのクスの計算計算

設計 契設計 契約の実施約の実施

契約契約 大とな大となる採掘範る採掘範囲策定囲策定

継続的改善継続的改善(ワークプラ(ワークプラクティスのクティスの改善)改善)

相場観相場観

マーケットマーケット分析力分析力

終消費者終消費者

地質学地質学

精査能力精査能力

資金力資金力

地質学地質学

鉱山工学鉱山工学

鉱山経営鉱山経営力力

サイズサイズ

多様性多様性語学力語学力

現地の現地の政府と政府とのコネクのコネク

鉱山経鉱山経営力営力

フィナンフィナンシャルシャル

採掘方採掘方法法(Mine (Mine PlanninPlanning)g)の知の知

語学力語学力

現地の労現地の労働環境の働環境の知見知見

サイトのサイトの経験経験

機器メン機器メンテナンステナンス

鉄道オペ鉄道オペレーションレーション能力能力

傭船スキ傭船スキルル

B to BB to Bマーマーケティングスケティングスキルキル

幅広い顧客幅広い顧客

必要 終消費者終消費者の情報収集の情報収集力力

他メジャー他メジャーの動向収集の動向収集力力

力力 のコネクのコネクションション

シャルシャルスキルスキル

g)g)の知の知見見

採掘技採掘技術の知術の知見見

ワークワーク

知見知見 テナンステナンス能力能力

遠隔指遠隔指示の経示の経験験

鉱の知鉱の知

幅広い顧客幅広い顧客ベースベース

要なスキル

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力力 ワ クワ クプラクプラクティス改ティス改善力善力

鉱の知鉱の知識識

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御清聴有難う御清聴有難う御座いました御座いました御清聴有難う御清聴有難う御座いました御座いました

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