オタク産業の現状とこれから -...
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オタク産業の現状とこれから ~発展するオタクビジネスの可能性を探る~
12007195
渡辺祐介
! 本発表では音楽が流れます(予定です)。
お気をつけください。
取り上げた理由・目的
理由
自分自身が興味もあり、マーケティング的にもこの不況の中売り上げを伸ばしている業界で面白そうだった
目的
なぜオタク産業はここまで発展することができたのか、そしてオタク産業がどうなっていくのかを様々な要因・観点から考察していく
論文の構成
第1章 オタクとは
第2章 オタクコンテンツの成り立ち
第3章 オタク市場の動向と考察
第4章 オタク文化の新たな取り組み
第5章 オタク産業のこれから
今回は第2章を中心に話していく予定です
オタクとは?
1970年代に日本で発生したサブカルチャーのファン集団の総称。独特の行動様式、文化を持つとされる。元来はアニメ・SFのファンに限定した呼称であったが明確な定義があるわけではなく、現在はより広い領域のファンを包括しており、その実態は一様ではない。かつてはオタクという言葉に否定的な意味合いがあったが、現在は肯定的な評価もされるようになった。
オタクの聖地・秋葉原
オタクコンテンツの市場規模
ライトオタクの出現
電車男によりオタク文化やネット文化は広く一般に認知され、言わばオタク文化普及の牽引役となった
なぜオタクが増えたか?
電車男などのオタク文化のメディアなどによる露出の増加
インターネット環境の整備などによるオタク文化への介入のしやすさ
Youtubeやニコニコ動画などの動画共有サイトの影響
秋葉原の観光地化やコミケットなどのイベントの増加
ネット環境の普及とオタク
パソコンや携帯の普及と共にインターネット環境が整備され、今まで情報の入手さえ困難だったオタクコンテンツが誰でも気軽に簡単に
ニコニコ動画や2ちゃんねるなど、オタクとの親和性が高いサイトを中心に様々な層のオタクが生まれる
近年ではインターネットを中心に盛り上がったコンテンツがブームを巻き起こすことも
例 初音ミクなど(右図)
オタクの購買意識の変化
認知 判断 視聴欲求 購入 体験
認知 体験 判断 所有欲求 購入
従来
現在
現在の環境では、アニメも音楽も事前にインターネットで視聴できることが多く、視聴欲求よりも所有欲求が優先されるようになってきた
変わる音楽チャートとアニソン
「けいおん」シリーズは第1期が2009年春にアニメ 化。女子高の軽音部が舞台とあって、「女子高生バンドが作詞、作曲、アレンジ、演奏していると想定して制作している」とポニーキャニオンの磯山敦プロ デューサー。バンドサウンドに のせてキャラクターが歌うポップな楽曲が満載で、関連CDは17タイトル、売り上げ枚数は計100万枚を超えた。第2期(10年4月~)は現在8タイトル で、売り上げ枚数は計81万枚。
けいおん関連CDはシングルチャートの常連となっており、売り上げが減衰する邦楽の中で、アニメソングの勢いを象徴している
オタク文化による地域活性化
埼玉県鷲宮町の鷲宮神社
オタク文化による地域活性化
秋田県羽後町の萌えイラストを使った商品やイベント
まとめ
オタクコンテンツを売り出す上で今考えなければいけないのが、従来の「コアオタク」に重きを置いた商品展開をしていくのか、今急激に増えつつある「ライトオタク」向けに分かりやすいアプローチをしていくのか、ということである。
問題点
著作権問題
現在の同人関連の商品(同人誌・同人ゲーム等)は多くの
二次創作で成り立っているといっても過言ではない。正確には著作権を侵害してる場合に該当するケースがほとんどだが、実際はグレーゾーンといったところであり、黙認されているのが業界の暗黙の了解となっている
表現規制の問題 「児童ポルノ法案」による規制の問題。本来の法趣旨である
“児童の人権保護” とは無関係な恣意的運用による言論・表現の自由への制限が考えられる
オタク産業への提言
新規顧客獲得という命題は、必ず避けては通れない道だが一度だけ手にとってくれるライトなユーザーを獲得したのと引き換えに、かけがえのない顧客=「オタク」を失っては元も子もない。