ゼロからの座談会実践
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座談会とは
•マーケティングの手法( Focus Groups)•プロダクトだったりアイデアだったりについて集団に質問を投げかけ、集団間での会話を通してどのようなフィードバックがあるかを観察する。• 設計から実施結果報告までおおよそ 3週間程度
座談会の特徴
•良い所• プロダクトへの要望・利用動機・価値付けを知る上で有効• 開発の初期段階では、プロダクトでのニーズとその対応方針を明らかにするために使われる
• 開発の後期段階では、プロダクトのフィードバックを低コストでもらう手段として使われる
座談会の特徴
•気をつけるべき所• あくまでも意見であり、実際の行動とは必ずしも結びつくものではない• サンプル数が少なく、母集団を代表するものとならない• よって、実施結果が適切ではない可能性がある
座談会の種別
実施の目的は大きく 4種類。• 業界調査
• 想定ユーザーはプロダクト(群)に対してどう理解し、どんな価値付けの基準を持っているか
• 特徴の重み付け• プロダクトの中で想定ユーザーに刺さるものはどれで、何故か
• 競合比較• 競合プロダクトのどこがユーザーに刺さるのか
• 動向研究• (アンケート調査やアクセス解析などの)定量分析ではわからない指標の変化の理由を探る
事前準備
•調査トピックの決定• 1回のフォーカスグループ実施につき 3~ 5個程度• 実施回数と 1回あたりの人数を決める
• 1回では不十分。 3~ 4回が望ましい。
•リクルーティング• Ch6で説明した流れとほぼ同じ• 被験者同士で話しやすくできる様に考慮する
•スクリプトを用意する• これが一番時間を使う
事前準備(スクリプト作成)
• スクリプトはインタビューの基本構成を踏襲します• イントロダクション
• 自己紹介、インタビューの概要説明など• アイスブレイキング
• 場に集中させるための手続き• 一般的な質問
• プロダクト(具体名は挙げない)をどのように使っているか、どう思っているか
• 具体的な質問• 具体的な製品名を挙げ、それらがいつ、どのように使われうるのか、実際使ってどうかなど
• 振り返り• プロダクトを使ってみての感想や印象など。「一般的な質問」で述べられた内容と比べてどう変化したかを計測する
• まとめ
各種手続きが大変
•質問項目を作る以外にやることが多い• →テスト設計以外の箇所は外部リソースを活用
• モデレーションできる人の用意が大変• →営業職の人を活用したりする• →テスト設計者はアシスタントとして参加
おおまかにまとめ
•フォーカスグループの設計と実施の方法を説明しました•重要なのは「ターゲット選定」と「スクリプト作成」だと思っています• それ以外の箇所はうまく他の人に依頼する事で実
務への導入障壁が下がるかと思っています
参考文献
• Observing the User Experience: A Practitioner's Guide to User Research (Morgan Kaufmann, 2012)• Elizabeth Goodman, Mike Kuniavsky, Andrea
Moed
•心理学研究法―心を見つめる科学のまなざし (有斐閣アルマ , 2004)• 高野 陽太郎 , 岡 隆