5 4 dna35mer - osaka soda co., ltd.mを用いたオリゴdna 35...

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核酸・核酸医薬分析専用カラム

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Page 1: 5 4 DNA35mer - Osaka Soda Co., Ltd.mを用いたオリゴDNA 35 erの分析結果を示します。2種類のオリゴDNAは、それぞれ5’末端の5塩基と途 中4塩基以外は全て同配列という酷似した分子構造です。

      を用いたオリゴDNA 35merの分析結果を示します。2種類のオリゴDNAは、それぞれ5’末端の5塩基と途

中4塩基以外は全て同配列という酷似した分子構造です。

〈試料提供:日本テクノサービス 株式会社〉■ 取扱注意点

測定上の注意点

1. ご使用されるHLPC装置につきまして、内径1mmカラムの使用可否について確認をお願いします。

2. 弊社NANOSPACEを使用いただいている場合、装置デッドボリュームを最小限に抑えるためにインジェクターからカラム、カラムから

検出器までの配管をそれぞれ0.13mmi.d.(赤色)のPEEK配管にすることをお勧めします。

3. 検出器に弊社のUV-VIS検出器を使用している場合は、セルをセミミクロセル(3μL)とし、タイムコンスタントをRAPIDにすることを

お勧めします。

4. ミキサーは、弊社の低容量ミキサー(50μL)をお勧めします。

カラム取扱注意点/本カラムは、接続部以外はガラス製です。以下の点に注意してご使用ください。

1. 落下や衝撃により破損します。

2. 最大使用圧力は20MPaですが、通常使用においては15MPa以下でのご使用をお勧めします。

3. 弊社が推奨する条件以外では使用しないでください。一般的に、酸やアルカリに長期間接触するとカラム寿命は低下します。

4. カラム洗浄は塩類が析出しない移動相であれば、100%アセトニトリルを用いてカラム体積の5倍程度通液することをお勧めします。

カラム保存液につきましても100%アセトニトリルをお勧めします。

5. カラムを取り付ける際は、両側の密栓を外し、カラム入口側のジョイント(PEEK製)をしっかりと持って、PEEK配管を奥まで差込み取り

付けます。ガラス部や出口側のジョイント(PEEK製)を持って配管をねじ込みますとカラムの破損の原因となります。

6. カラムの出口側の取り付けは、出口側を開放した状態で通液して出口側から移動相が出始め、圧力が一定になってから、ポンプを止めて

取り付けてください。これによりエアの追い出しを行います。

7. 50mm長のカラムについては、カラム保護のため専用のクリップを装着してご使用ください。

System : NANOSPACE

Column : Nucleonavi

Size : 1.0 mmi.d. × 250 mm

M. phase : A) 5% CH3CN, 10 mmol/L TEAA (pH7)

B) 30% CH3CN, 10 mmol/L TEAA (pH7)

B 0 -> 30%(30 min) Gra.

Flow rate : 50μL/min

Temp. : 40℃

Detector : UV 260 nm

Inj.vol. : 0.5μL

Sample : 50 pmol/μL (each) in H2O 0 5 30[min]10 15 20 25

AAA AAX CAT GXX …………………

TTT TTX TCG AXX …………………

Column : Nucleonavi

Size : 1.0 mmi.d. × 250 mm

System : NANOSPACE

M. phase : A) 5% CH3CN, 10 mmol/L TEAA (pH7)

B) 30% CH3CN, 10 mmol/L TEAA (pH7)

B 0 -> 20%(30 min) Gra.

Flow rate : 50μL/min

Temp. : 40℃

Detector : UV 260 nm

Inj.vol. : 0.5μL

Sample : 50 pmol/μL (each) in H2O 0 5 30[min]10 15 20 25

( A : 5, C : 5, G : 5, T : 5 )

同配列5’末5塩基、途中4塩基違いオリゴDNA35merの分離

同塩基数,配列違いのオリゴDNA20merの分離

商品一覧・物性値・価格

メソポア(nm)

20

マクロポア(μm) 内径(㎜) 長さ(㎜)

1.5

製品番号物性値 サイズ

標準価格(税抜)

81051.0

¥100,000

8109

50

250 ¥180,000

2010.01.S

核酸・核酸医薬分析専用カラム

※外観、仕様は予告なく変更することがありますのでご了承ください。※掲載の価格は 2010年1月1日現在の価格です。※表示価格には消費税が含まれておりません。

株式会社 資 生 堂 フロンティアサイエンス事業部

●東日本担当〒105-0021 東京都港区東新橋1-1-16TEL.03-6253-1412 FAX.03-6253-1416

●SHISEIDO RESEARCH CENTER(新横浜) LCアプリケーションセンター〒224-8558 神奈川県横浜市都筑区早渕2-2-1技術相談 TEL.045-590-6058 FAX.045-590-6090

http://www.shiseido.co.jp/HPLC

●西日本担当〒601-8037 京都市南区東九条西河辺町12TEL.075-671-0301 FAX.075-671-0302

      を用いた同塩基数のオリゴDNA 20merの分析結果を示します。2種類のオリゴDNAは配列は異なりますが、

4種の核酸塩基の数が5個ずつの分子構造です。このようなサンプルでは、分子量が同じで配列のみが異なるため、カラム

での分離が重要になります。

〈試料提供:日本テクノサービス 株式会社〉

Page 2: 5 4 DNA35mer - Osaka Soda Co., Ltd.mを用いたオリゴDNA 35 erの分析結果を示します。2種類のオリゴDNAは、それぞれ5’末端の5塩基と途 中4塩基以外は全て同配列という酷似した分子構造です。

の新形状

合成RNAの検量線 (ガラスクラッドロッドカラムと粒子充填型カラムの比較) 塩基配列の異なるオリゴDNA20merの分離例

同配列中央1塩基違いのオリゴDNA20merの分離塩基鎖長の異なるオリゴDNAの分析例

核酸・核酸医薬分析専用カラム

薬が直接的に働きかける分子は、タンパク質、核酸、および脂質などであるといわれています。特に、タンパク質や核酸などの分子

は、生命活動のうえで非常に重要な役割を果たします。薬の作用が分子レベルで理解できることにより、抗原抗体反応を利用した抗

体医薬や核酸医薬といったより特異性の優れた薬へとシフトしつつあります。

しかしながら、現時点で、合成RNAや合成DNAに適した分析用カラムはなく、HPLC-MSやHPLCにおける分析が困難であると

いうことも事実です。なぜ、合成RNA、合成DNAの分離が難しいのか。

◆ 高分子であること◆ ヌクレオチドひとつの違いを認識しなくてはいけないこと◆ 構成塩基が4種でありその組合せの違いを認識しなくてはならないこと

◆ 分解しやすいこと

などがその理由として挙げられます。

そこで、資生堂は、これまでにはない新たな構造を持つ

核酸・核酸医薬分析専用カラム

ガラスクラッドロッドカラムで核酸分析に挑戦します。

シリカ一体型の多孔体であるモノリス型シリカを採用。さらに、同じ

組成のガラスでクラッドする(包み込む)ことでモノリスとカラム管が

一体化、空隙をなくすことにより、分離能を向上さることに成功しま

した。

◆ 塩基鎖長や構成塩基の違いを認識できる高い分離能◆ 低圧力で測定できる構造◆ サンプル吸着が少なく,高いサンプル回収率◆ 内径1㎜であるため,少ない試料を有効利用◆ メタルフリー

アデニン(A)

シトシン(C)

グアニン(g)

チミン(T)

合成RNAの検量線を示します。様々な細孔径を持つ粒子充填

型カラムとの比較をしました。いずれの粒子型カラムでも吸着

が認められ、検量線も原点を通らず低濃度での分析が難しいこ

とが分かりました。      では、良好なピーク形状が得ら

れ、検量線も原点を通る直線が得られます。

■ ガラスクラッドロッドカラム       の特長

ガラス管 モノリス

界面がなく一体化

System : NANOSPACE

Column : Nucleonavi

Size : 1.0 mmi.d. × 250 mm

M. phase : A) 5% CH3CN, 100 mmol/L TEAA (pH7) 

B) 90% CH3CN, 100 mmol/L TEAA (pH7)

B 0 -> 50%(30 min) Gra.

Flow rate : 50μL/min

Temp. : 40℃

Detector : UV 260 nm

Inj.vol. : 0.5μL

System : NANOSPACE

Column : Nucleonavi

Size : 1.0 mmi.d. × 250 mm

M. phase : A) 10% CH3CN, 100 mmol/L TEAA (pH7) 

B) 30% CH3CN, 100 mmol/L TEAA (pH7)

B 0 -> 20%(30 min) Gra.

Flow rate : 50μL/min

Temp. : 40℃

Detector : UV 260 nm

Inj.vol. : 0.5μL

Sample : 0.5 mg/mL (total) in H2O

30nm粒子型 12nm

8nm

0 10 20 30[min]

合成RNA50 pmol/μL in H2O

3000

2000

1000

0

-1000

0

X103

合成RNA濃度(pmol/μL)

ピーク面積

10 20 30 40 50 60

粒子型 12nm粒子型 30nm粒子型 8nm

3020100 [min]

T12

粒子型 30nm15

13

T1214

1617

18

4.5MPa

Oligodeoxythymidylic acid [d(pT)12-18] 7種混合品

1. 5’-ggATgATgTACggggAATTg-3’2. 5’-CCCggACTAggATCTCCTTC-3’3. 5’-CCCggTTACggACCTTAAAT-3’4. 5’-TATACCCCCgAgCgTAACTg-3’5. 5’-TTCCCAgATTACggCTATgg-3’

System : NANOSPACE

Column : Nucleonavi

Size : 1.0 mmi.d. × 250 mm

M. phase : A) 8% CH3CN, 100 mmol/L TEAA (pH7)

B) 30% CH3CN, 100 mmol/L TEAA (pH7)

B 0 -> 20%(30 min) Gra.

Flow rate : 50μL/min

Temp. : 40℃

Detector : UV 260 nm

Inj.vol. : 0.5μL

Sample : 20 pmol/μL (each) in H2O

System : NANOSPACE

Column : Nucleonavi

Size : 1.0 mmi.d. × 250 mm

M. phase : A) 5% CH3CN, 10 mmol/L TEAA (pH7)

B) 30% CH3CN, 10 mmol/L TEAA (pH7)

B 0 -> 5%(50 min) Gra.

Flow rate : 50μL/min

Temp. : 40℃

Detector : UV 260 nm

Inj.vol. : 0.5μL

Sample : 50 pmol/μL (each) in H2O

0 10 20 30[min]

粒子型 30nm

粒子型 12nm

1

23

4

5

4.5MPa

0 10 20 50[min]30 40

xxx xxx xxx xgx xxx xxx xxx(A:6, C:5, g:8, T:1)

xxx xxx xxx xAx xxx xxx xxx(A:7, C:5, g:7, T:1)

塩基鎖長の違いの認識能を確認するため、市販のオリゴDNAを

用いて評価を行った結果、      は、粒子充填型カラムよりも

保持時間が小さく、分離も良好です。同じ構造を持つ核酸の1塩基

の長さの違いを認識する能力が、従来の粒子充填型カラムに比較し

      では、優れており、分離されたピークの本数からも核酸

の分離能に長けています。

オリゴDNAの塩基構成が異なる20merのサンプルを分析した

結果、      では分析時間が短く、良好な分離が得られ

ます。また、ピーク高さも高くピーク形状が良好です。

      を用いたオリゴDNA 20merの分析結果を示します。2種類のオリゴDNAは、それぞれ中央の1塩基以外は

全て同配列という酷似した分子構造ですが、      で良好に分離されました。

〈試料提供:日本テクノサービス 株式会社〉

Page 3: 5 4 DNA35mer - Osaka Soda Co., Ltd.mを用いたオリゴDNA 35 erの分析結果を示します。2種類のオリゴDNAは、それぞれ5’末端の5塩基と途 中4塩基以外は全て同配列という酷似した分子構造です。

の新形状

合成RNAの検量線 (ガラスクラッドロッドカラムと粒子充填型カラムの比較) 塩基配列の異なるオリゴDNA20merの分離例

同配列中央1塩基違いのオリゴDNA20merの分離塩基鎖長の異なるオリゴDNAの分析例

核酸・核酸医薬分析専用カラム

薬が直接的に働きかける分子は、タンパク質、核酸、および脂質などであるといわれています。特に、タンパク質や核酸などの分子

は、生命活動のうえで非常に重要な役割を果たします。薬の作用が分子レベルで理解できることにより、抗原抗体反応を利用した抗

体医薬や核酸医薬といったより特異性の優れた薬へとシフトしつつあります。

しかしながら、現時点で、合成RNAや合成DNAに適した分析用カラムはなく、HPLC-MSやHPLCにおける分析が困難であると

いうことも事実です。なぜ、合成RNA、合成DNAの分離が難しいのか。

◆ 高分子であること◆ ヌクレオチドひとつの違いを認識しなくてはいけないこと◆ 構成塩基が4種でありその組合せの違いを認識しなくてはならないこと

◆ 分解しやすいこと

などがその理由として挙げられます。

そこで、資生堂は、これまでにはない新たな構造を持つ

核酸・核酸医薬分析専用カラム

ガラスクラッドロッドカラムで核酸分析に挑戦します。

シリカ一体型の多孔体であるモノリス型シリカを採用。さらに、同じ

組成のガラスでクラッドする(包み込む)ことでモノリスとカラム管が

一体化、空隙をなくすことにより、分離能を向上さることに成功しま

した。

◆ 塩基鎖長や構成塩基の違いを認識できる高い分離能◆ 低圧力で測定できる構造◆ サンプル吸着が少なく,高いサンプル回収率◆ 内径1㎜であるため,少ない試料を有効利用◆ メタルフリー

アデニン(A)

シトシン(C)

グアニン(g)

チミン(T)

合成RNAの検量線を示します。様々な細孔径を持つ粒子充填

型カラムとの比較をしました。いずれの粒子型カラムでも吸着

が認められ、検量線も原点を通らず低濃度での分析が難しいこ

とが分かりました。      では、良好なピーク形状が得ら

れ、検量線も原点を通る直線が得られます。

■ ガラスクラッドロッドカラム       の特長

ガラス管 モノリス

界面がなく一体化

System : NANOSPACE

Column : Nucleonavi

Size : 1.0 mmi.d. × 250 mm

M. phase : A) 5% CH3CN, 100 mmol/L TEAA (pH7) 

B) 90% CH3CN, 100 mmol/L TEAA (pH7)

B 0 -> 50%(30 min) Gra.

Flow rate : 50μL/min

Temp. : 40℃

Detector : UV 260 nm

Inj.vol. : 0.5μL

System : NANOSPACE

Column : Nucleonavi

Size : 1.0 mmi.d. × 250 mm

M. phase : A) 10% CH3CN, 100 mmol/L TEAA (pH7) 

B) 30% CH3CN, 100 mmol/L TEAA (pH7)

B 0 -> 20%(30 min) Gra.

Flow rate : 50μL/min

Temp. : 40℃

Detector : UV 260 nm

Inj.vol. : 0.5μL

Sample : 0.5 mg/mL (total) in H2O

30nm粒子型 12nm

8nm

0 10 20 30[min]

合成RNA50 pmol/μL in H2O

3000

2000

1000

0

-1000

0

X103

合成RNA濃度(pmol/μL)

ピーク面積

10 20 30 40 50 60

粒子型 12nm粒子型 30nm粒子型 8nm

3020100 [min]

T12

粒子型 30nm15

13

T1214

1617

18

4.5MPa

Oligodeoxythymidylic acid [d(pT)12-18] 7種混合品

1. 5’-ggATgATgTACggggAATTg-3’2. 5’-CCCggACTAggATCTCCTTC-3’3. 5’-CCCggTTACggACCTTAAAT-3’4. 5’-TATACCCCCgAgCgTAACTg-3’5. 5’-TTCCCAgATTACggCTATgg-3’

System : NANOSPACE

Column : Nucleonavi

Size : 1.0 mmi.d. × 250 mm

M. phase : A) 8% CH3CN, 100 mmol/L TEAA (pH7)

B) 30% CH3CN, 100 mmol/L TEAA (pH7)

B 0 -> 20%(30 min) Gra.

Flow rate : 50μL/min

Temp. : 40℃

Detector : UV 260 nm

Inj.vol. : 0.5μL

Sample : 20 pmol/μL (each) in H2O

System : NANOSPACE

Column : Nucleonavi

Size : 1.0 mmi.d. × 250 mm

M. phase : A) 5% CH3CN, 10 mmol/L TEAA (pH7)

B) 30% CH3CN, 10 mmol/L TEAA (pH7)

B 0 -> 5%(50 min) Gra.

Flow rate : 50μL/min

Temp. : 40℃

Detector : UV 260 nm

Inj.vol. : 0.5μL

Sample : 50 pmol/μL (each) in H2O

0 10 20 30[min]

粒子型 30nm

粒子型 12nm

1

23

4

5

4.5MPa

0 10 20 50[min]30 40

xxx xxx xxx xgx xxx xxx xxx(A:6, C:5, g:8, T:1)

xxx xxx xxx xAx xxx xxx xxx(A:7, C:5, g:7, T:1)

塩基鎖長の違いの認識能を確認するため、市販のオリゴDNAを

用いて評価を行った結果、      は、粒子充填型カラムよりも

保持時間が小さく、分離も良好です。同じ構造を持つ核酸の1塩基

の長さの違いを認識する能力が、従来の粒子充填型カラムに比較し

      では、優れており、分離されたピークの本数からも核酸

の分離能に長けています。

オリゴDNAの塩基構成が異なる20merのサンプルを分析した

結果、      では分析時間が短く、良好な分離が得られ

ます。また、ピーク高さも高くピーク形状が良好です。

      を用いたオリゴDNA 20merの分析結果を示します。2種類のオリゴDNAは、それぞれ中央の1塩基以外は

全て同配列という酷似した分子構造ですが、      で良好に分離されました。

〈試料提供:日本テクノサービス 株式会社〉

Page 4: 5 4 DNA35mer - Osaka Soda Co., Ltd.mを用いたオリゴDNA 35 erの分析結果を示します。2種類のオリゴDNAは、それぞれ5’末端の5塩基と途 中4塩基以外は全て同配列という酷似した分子構造です。

の新形状

合成RNAの検量線 (ガラスクラッドロッドカラムと粒子充填型カラムの比較) 塩基配列の異なるオリゴDNA20merの分離例

同配列中央1塩基違いのオリゴDNA20merの分離塩基鎖長の異なるオリゴDNAの分析例

核酸・核酸医薬分析専用カラム

薬が直接的に働きかける分子は、タンパク質、核酸、および脂質などであるといわれています。特に、タンパク質や核酸などの分子

は、生命活動のうえで非常に重要な役割を果たします。薬の作用が分子レベルで理解できることにより、抗原抗体反応を利用した抗

体医薬や核酸医薬といったより特異性の優れた薬へとシフトしつつあります。

しかしながら、現時点で、合成RNAや合成DNAに適した分析用カラムはなく、HPLC-MSやHPLCにおける分析が困難であると

いうことも事実です。なぜ、合成RNA、合成DNAの分離が難しいのか。

◆ 高分子であること◆ ヌクレオチドひとつの違いを認識しなくてはいけないこと◆ 構成塩基が4種でありその組合せの違いを認識しなくてはならないこと

◆ 分解しやすいこと

などがその理由として挙げられます。

そこで、資生堂は、これまでにはない新たな構造を持つ

核酸・核酸医薬分析専用カラム

ガラスクラッドロッドカラムで核酸分析に挑戦します。

シリカ一体型の多孔体であるモノリス型シリカを採用。さらに、同じ

組成のガラスでクラッドする(包み込む)ことでモノリスとカラム管が

一体化、空隙をなくすことにより、分離能を向上さることに成功しま

した。

◆ 塩基鎖長や構成塩基の違いを認識できる高い分離能◆ 低圧力で測定できる構造◆ サンプル吸着が少なく,高いサンプル回収率◆ 内径1㎜であるため,少ない試料を有効利用◆ メタルフリー

アデニン(A)

シトシン(C)

グアニン(g)

チミン(T)

合成RNAの検量線を示します。様々な細孔径を持つ粒子充填

型カラムとの比較をしました。いずれの粒子型カラムでも吸着

が認められ、検量線も原点を通らず低濃度での分析が難しいこ

とが分かりました。      では、良好なピーク形状が得ら

れ、検量線も原点を通る直線が得られます。

■ ガラスクラッドロッドカラム       の特長

ガラス管 モノリス

界面がなく一体化

System : NANOSPACE

Column : Nucleonavi

Size : 1.0 mmi.d. × 250 mm

M. phase : A) 5% CH3CN, 100 mmol/L TEAA (pH7) 

B) 90% CH3CN, 100 mmol/L TEAA (pH7)

B 0 -> 50%(30 min) Gra.

Flow rate : 50μL/min

Temp. : 40℃

Detector : UV 260 nm

Inj.vol. : 0.5μL

System : NANOSPACE

Column : Nucleonavi

Size : 1.0 mmi.d. × 250 mm

M. phase : A) 10% CH3CN, 100 mmol/L TEAA (pH7) 

B) 30% CH3CN, 100 mmol/L TEAA (pH7)

B 0 -> 20%(30 min) Gra.

Flow rate : 50μL/min

Temp. : 40℃

Detector : UV 260 nm

Inj.vol. : 0.5μL

Sample : 0.5 mg/mL (total) in H2O

30nm粒子型 12nm

8nm

0 10 20 30[min]

合成RNA50 pmol/μL in H2O

3000

2000

1000

0

-1000

0

X103

合成RNA濃度(pmol/μL)

ピーク面積

10 20 30 40 50 60

粒子型 12nm粒子型 30nm粒子型 8nm

3020100 [min]

T12

粒子型 30nm15

13

T1214

1617

18

4.5MPa

Oligodeoxythymidylic acid [d(pT)12-18] 7種混合品

1. 5’-ggATgATgTACggggAATTg-3’2. 5’-CCCggACTAggATCTCCTTC-3’3. 5’-CCCggTTACggACCTTAAAT-3’4. 5’-TATACCCCCgAgCgTAACTg-3’5. 5’-TTCCCAgATTACggCTATgg-3’

System : NANOSPACE

Column : Nucleonavi

Size : 1.0 mmi.d. × 250 mm

M. phase : A) 8% CH3CN, 100 mmol/L TEAA (pH7)

B) 30% CH3CN, 100 mmol/L TEAA (pH7)

B 0 -> 20%(30 min) Gra.

Flow rate : 50μL/min

Temp. : 40℃

Detector : UV 260 nm

Inj.vol. : 0.5μL

Sample : 20 pmol/μL (each) in H2O

System : NANOSPACE

Column : Nucleonavi

Size : 1.0 mmi.d. × 250 mm

M. phase : A) 5% CH3CN, 10 mmol/L TEAA (pH7)

B) 30% CH3CN, 10 mmol/L TEAA (pH7)

B 0 -> 5%(50 min) Gra.

Flow rate : 50μL/min

Temp. : 40℃

Detector : UV 260 nm

Inj.vol. : 0.5μL

Sample : 50 pmol/μL (each) in H2O

0 10 20 30[min]

粒子型 30nm

粒子型 12nm

1

23

4

5

4.5MPa

0 10 20 50[min]30 40

xxx xxx xxx xgx xxx xxx xxx(A:6, C:5, g:8, T:1)

xxx xxx xxx xAx xxx xxx xxx(A:7, C:5, g:7, T:1)

塩基鎖長の違いの認識能を確認するため、市販のオリゴDNAを

用いて評価を行った結果、      は、粒子充填型カラムよりも

保持時間が小さく、分離も良好です。同じ構造を持つ核酸の1塩基

の長さの違いを認識する能力が、従来の粒子充填型カラムに比較し

      では、優れており、分離されたピークの本数からも核酸

の分離能に長けています。

オリゴDNAの塩基構成が異なる20merのサンプルを分析した

結果、      では分析時間が短く、良好な分離が得られ

ます。また、ピーク高さも高くピーク形状が良好です。

      を用いたオリゴDNA 20merの分析結果を示します。2種類のオリゴDNAは、それぞれ中央の1塩基以外は

全て同配列という酷似した分子構造ですが、      で良好に分離されました。

〈試料提供:日本テクノサービス 株式会社〉

Page 5: 5 4 DNA35mer - Osaka Soda Co., Ltd.mを用いたオリゴDNA 35 erの分析結果を示します。2種類のオリゴDNAは、それぞれ5’末端の5塩基と途 中4塩基以外は全て同配列という酷似した分子構造です。

      を用いたオリゴDNA 35merの分析結果を示します。2種類のオリゴDNAは、それぞれ5’末端の5塩基と途

中4塩基以外は全て同配列という酷似した分子構造です。

〈試料提供:日本テクノサービス 株式会社〉■ 取扱注意点

測定上の注意点

1. ご使用されるHLPC装置につきまして、内径1mmカラムの使用可否について確認をお願いします。

2. 弊社NANOSPACEを使用いただいている場合、装置デッドボリュームを最小限に抑えるためにインジェクターからカラム、カラムから

検出器までの配管をそれぞれ0.13mmi.d.(赤色)のPEEK配管にすることをお勧めします。

3. 検出器に弊社のUV-VIS検出器を使用している場合は、セルをセミミクロセル(3μL)とし、タイムコンスタントをRAPIDにすることを

お勧めします。

4. ミキサーは、弊社の低容量ミキサー(50μL)をお勧めします。

カラム取扱注意点/本カラムは、接続部以外はガラス製です。以下の点に注意してご使用ください。

1. 落下や衝撃により破損します。

2. 最大使用圧力は20MPaですが、通常使用においては15MPa以下でのご使用をお勧めします。

3. 弊社が推奨する条件以外では使用しないでください。一般的に、酸やアルカリに長期間接触するとカラム寿命は低下します。

4. カラム洗浄は塩類が析出しない移動相であれば、100%アセトニトリルを用いてカラム体積の5倍程度通液することをお勧めします。

カラム保存液につきましても100%アセトニトリルをお勧めします。

5. カラムを取り付ける際は、両側の密栓を外し、カラム入口側のジョイント(PEEK製)をしっかりと持って、PEEK配管を奥まで差込み取り

付けます。ガラス部や出口側のジョイント(PEEK製)を持って配管をねじ込みますとカラムの破損の原因となります。

6. カラムの出口側の取り付けは、出口側を開放した状態で通液して出口側から移動相が出始め、圧力が一定になってから、ポンプを止めて

取り付けてください。これによりエアの追い出しを行います。

7. 50mm長のカラムについては、カラム保護のため専用のクリップを装着してご使用ください。

System : NANOSPACE

Column : Nucleonavi

Size : 1.0 mmi.d. × 250 mm

M. phase : A) 5% CH3CN, 10 mmol/L TEAA (pH7)

B) 30% CH3CN, 10 mmol/L TEAA (pH7)

B 0 -> 30%(30 min) Gra.

Flow rate : 50μL/min

Temp. : 40℃

Detector : UV 260 nm

Inj.vol. : 0.5μL

Sample : 50 pmol/μL (each) in H2O 0 5 30[min]10 15 20 25

AAA AAX CAT GXX …………………

TTT TTX TCG AXX …………………

Column : Nucleonavi

Size : 1.0 mmi.d. × 250 mm

System : NANOSPACE

M. phase : A) 5% CH3CN, 10 mmol/L TEAA (pH7)

B) 30% CH3CN, 10 mmol/L TEAA (pH7)

B 0 -> 20%(30 min) Gra.

Flow rate : 50μL/min

Temp. : 40℃

Detector : UV 260 nm

Inj.vol. : 0.5μL

Sample : 50 pmol/μL (each) in H2O 0 5 30[min]10 15 20 25

( A : 5, C : 5, G : 5, T : 5 )

同配列5’末5塩基、途中4塩基違いオリゴDNA35merの分離

同塩基数,配列違いのオリゴDNA20merの分離

商品一覧・物性値・価格

メソポア(nm)

20

マクロポア(μm) 内径(㎜) 長さ(㎜)

1.5

製品番号物性値 サイズ

標準価格(税抜)

81051.0

¥100,000

8109

50

250 ¥180,000

2010.01.S

核酸・核酸医薬分析専用カラム

※外観、仕様は予告なく変更することがありますのでご了承ください。※掲載の価格は 2010年1月1日現在の価格です。※表示価格には消費税が含まれておりません。

株式会社 資 生 堂 フロンティアサイエンス事業部

●東日本担当〒105-0021 東京都港区東新橋1-1-16TEL.03-6253-1412 FAX.03-6253-1416

●SHISEIDO RESEARCH CENTER(新横浜) LCアプリケーションセンター〒224-8558 神奈川県横浜市都筑区早渕2-2-1技術相談 TEL.045-590-6058 FAX.045-590-6090

http://www.shiseido.co.jp/HPLC

●西日本担当〒601-8037 京都市南区東九条西河辺町12TEL.075-671-0301 FAX.075-671-0302

      を用いた同塩基数のオリゴDNA 20merの分析結果を示します。2種類のオリゴDNAは配列は異なりますが、

4種の核酸塩基の数が5個ずつの分子構造です。このようなサンプルでは、分子量が同じで配列のみが異なるため、カラム

での分離が重要になります。

〈試料提供:日本テクノサービス 株式会社〉

Page 6: 5 4 DNA35mer - Osaka Soda Co., Ltd.mを用いたオリゴDNA 35 erの分析結果を示します。2種類のオリゴDNAは、それぞれ5’末端の5塩基と途 中4塩基以外は全て同配列という酷似した分子構造です。

      を用いたオリゴDNA 35merの分析結果を示します。2種類のオリゴDNAは、それぞれ5’末端の5塩基と途

中4塩基以外は全て同配列という酷似した分子構造です。

〈試料提供:日本テクノサービス 株式会社〉■ 取扱注意点

測定上の注意点

1. ご使用されるHLPC装置につきまして、内径1mmカラムの使用可否について確認をお願いします。

2. 弊社NANOSPACEを使用いただいている場合、装置デッドボリュームを最小限に抑えるためにインジェクターからカラム、カラムから

検出器までの配管をそれぞれ0.13mmi.d.(赤色)のPEEK配管にすることをお勧めします。

3. 検出器に弊社のUV-VIS検出器を使用している場合は、セルをセミミクロセル(3μL)とし、タイムコンスタントをRAPIDにすることを

お勧めします。

4. ミキサーは、弊社の低容量ミキサー(50μL)をお勧めします。

カラム取扱注意点/本カラムは、接続部以外はガラス製です。以下の点に注意してご使用ください。

1. 落下や衝撃により破損します。

2. 最大使用圧力は20MPaですが、通常使用においては15MPa以下でのご使用をお勧めします。

3. 弊社が推奨する条件以外では使用しないでください。一般的に、酸やアルカリに長期間接触するとカラム寿命は低下します。

4. カラム洗浄は塩類が析出しない移動相であれば、100%アセトニトリルを用いてカラム体積の5倍程度通液することをお勧めします。

カラム保存液につきましても100%アセトニトリルをお勧めします。

5. カラムを取り付ける際は、両側の密栓を外し、カラム入口側のジョイント(PEEK製)をしっかりと持って、PEEK配管を奥まで差込み取り

付けます。ガラス部や出口側のジョイント(PEEK製)を持って配管をねじ込みますとカラムの破損の原因となります。

6. カラムの出口側の取り付けは、出口側を開放した状態で通液して出口側から移動相が出始め、圧力が一定になってから、ポンプを止めて

取り付けてください。これによりエアの追い出しを行います。

7. 50mm長のカラムについては、カラム保護のため専用のクリップを装着してご使用ください。

System : NANOSPACE

Column : Nucleonavi

Size : 1.0 mmi.d. × 250 mm

M. phase : A) 5% CH3CN, 10 mmol/L TEAA (pH7)

B) 30% CH3CN, 10 mmol/L TEAA (pH7)

B 0 -> 30%(30 min) Gra.

Flow rate : 50μL/min

Temp. : 40℃

Detector : UV 260 nm

Inj.vol. : 0.5μL

Sample : 50 pmol/μL (each) in H2O 0 5 30[min]10 15 20 25

AAA AAX CAT GXX …………………

TTT TTX TCG AXX …………………

Column : Nucleonavi

Size : 1.0 mmi.d. × 250 mm

System : NANOSPACE

M. phase : A) 5% CH3CN, 10 mmol/L TEAA (pH7)

B) 30% CH3CN, 10 mmol/L TEAA (pH7)

B 0 -> 20%(30 min) Gra.

Flow rate : 50μL/min

Temp. : 40℃

Detector : UV 260 nm

Inj.vol. : 0.5μL

Sample : 50 pmol/μL (each) in H2O 0 5 30[min]10 15 20 25

( A : 5, C : 5, G : 5, T : 5 )

同配列5’末5塩基、途中4塩基違いオリゴDNA35merの分離

同塩基数,配列違いのオリゴDNA20merの分離

商品一覧・物性値・価格

メソポア(nm)

20

マクロポア(μm) 内径(㎜) 長さ(㎜)

1.5

製品番号物性値 サイズ

標準価格(税抜)

81051.0

¥100,000

8109

50

250 ¥180,000

2010.01.S

核酸・核酸医薬分析専用カラム

※外観、仕様は予告なく変更することがありますのでご了承ください。※掲載の価格は 2010年1月1日現在の価格です。※表示価格には消費税が含まれておりません。

株式会社 資 生 堂 フロンティアサイエンス事業部

●東日本担当〒105-0021 東京都港区東新橋1-1-16TEL.03-6253-1412 FAX.03-6253-1416

●SHISEIDO RESEARCH CENTER(新横浜) LCアプリケーションセンター〒224-8558 神奈川県横浜市都筑区早渕2-2-1技術相談 TEL.045-590-6058 FAX.045-590-6090

http://www.shiseido.co.jp/HPLC

●西日本担当〒601-8037 京都市南区東九条西河辺町12TEL.075-671-0301 FAX.075-671-0302

      を用いた同塩基数のオリゴDNA 20merの分析結果を示します。2種類のオリゴDNAは配列は異なりますが、

4種の核酸塩基の数が5個ずつの分子構造です。このようなサンプルでは、分子量が同じで配列のみが異なるため、カラム

での分離が重要になります。

〈試料提供:日本テクノサービス 株式会社〉