平成28年度 酒田管内橋梁補修設計業務 報告書 【 神田澗橋1. 設計概要 1.1....
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株式会社 復建技術コンサルタント
平成29年2月
【 神田澗橋 】
報告書
酒田管内橋梁補修設計業務
平成28年度
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【 目 次 】
1. 設計概要 ................................................................................................................................................ 1 1.1. 橋梁概要 ......................................................................................................................................... 1 1.2. 橋梁諸元 ......................................................................................................................................... 1 1.3. 補修・補強履歴の整理 ................................................................................................................... 1 1.4. 橋梁位置図 ..................................................................................................................................... 2 1.5. 橋梁の状況 ..................................................................................................................................... 3
2. 現地踏査 ................................................................................................................................................ 4 2.1. 現地踏査概要 .................................................................................................................................. 4 2.2. 現地踏査結果 .................................................................................................................................. 5
3. 橋梁設計 ................................................................................................................................................ 7 3.1. 補修設計項目 .................................................................................................................................. 7 3.2. 橋梁補修計画一般図 ....................................................................................................................... 8 3.3. コンクリート橋上部工補修設計 ..................................................................................................... 9
3.3.1. 損傷状況 .................................................................................................................................. 9 3.3.2. 対策方針 .................................................................................................................................. 9
4. 施工計画(案) ................................................................................................................................... 13 4.1. 施工方法 ....................................................................................................................................... 13 4.2. 周辺状況の確認 ............................................................................................................................ 14 4.3. 施工順序及び工程 ......................................................................................................................... 15 4.4. 施工計画 ....................................................................................................................................... 16 4.5. 施工要領 ....................................................................................................................................... 17 4.6. 施工時留意事項 ............................................................................................................................ 21
5. 概算工事費 ........................................................................................................................................... 22 6. 健全度評価 ........................................................................................................................................... 23
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1. 設計概要1.1. 橋梁概要
神田澗橋[カンダカンバシ]は一般国道 7 号、山形県鶴岡市堅苔沢字平畑地内に架橋する橋長L=12.56m の橋梁である。本橋の上部工形式は単純 PC プレテン床版橋(I桁)であり、適用示方書が昭和 39 年鋼道路橋設計示方書の供用後 51 年が経過した橋梁である。
本設計では平成 27 年度の橋梁定期点検結果により確認された損傷に基づき、延命化のための橋梁補修設計を実施したものである。
1.2. 橋梁諸元
本橋の諸元を下記「表 1-1」に示す。 表 1-1.橋梁諸元一覧表
橋 長 12.56m
有 効 幅 員 8.300m
斜 角 右 60°00′00″
交 差 物 -
橋 種 単純 PC プレテン床版橋(I桁)
竣 工 年 昭和 40 年(1965 年)
適 用 基 準 昭和 31 年 鋼道路橋設計示方書
点 検 年 次 平成 27 年度
設 計 荷 重 TL-20
1.3. 補修・補強履歴の整理
本橋の補修・補強履歴を「表 1-2」に示す。 表 1-2.補修・補強履歴一覧表
実施年 箇所 工事内容
2008 橋台 沓座縁端拡幅
〃 主桁 断面補修
〃 下部工 断面補修
〃 地覆 地覆補修
〃 舗装 橋面防水、オーバーレイ
〃 伸縮装置 伸縮装置交換
〃 防護柵 防護柵交換
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1.4. 橋梁位置図
下記「図 1-1」に橋梁位置図を示す。
図 1-1.橋梁位置図
神田潤橋
【R7_127.1kp】
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1.5. 橋梁の状況
下記に現況の状況写真を示す。
写真 1-1. 橋梁側面 写真 1-2. 橋面状況
写真 1-3. A1 橋台 写真 1-4. A2 橋台
写真 1-5. 防護柵 写真 1-6. 添架管
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2. 現地踏査2.1. 現地踏査概要
現地踏査では既往資料との現地整合性、自然条件、周辺条件などについて確認を実施した。
また、橋梁定期点検結果と現状の損傷部位、損傷状況の把握を実施した。
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2.2. 現地踏査結果
下記より既往資料及び周辺状況調査、定期点検結果の損傷状況確認結果を示す。
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神田澗橋[カンダカンバシ]国道7号(現道);山形県鶴岡市堅苔沢字平畑地内
●橋梁諸元
橋 長12.560m
有 効 幅 員8.300m
斜 角右60°00′00″
交 差 物-
橋 種単純PCプレテン床版橋(I桁)
竣 工 年昭和40年(1965年)
適 用 基 準昭和39年 鋼道路橋設計示方書
点 検 年 次平成27年度
設 計 荷 重TL-20
●補修・補強履歴実施年 箇所 工事内容
2008 橋台 沓座縁端拡幅
〃 主桁・下部工 断面補修
〃 地覆 地覆拡幅
〃 舗装橋面防水
舗装オーバーレイ
〃 伸縮装置 伸縮装置交換
〃 防護柵 防護柵取替え
橋梁全景
支障物件通信ケーブル(山側地覆)、桁下占有あり(船)
対外協議先なし
損傷部位
対策区分
現地踏査結果と定期点検結果(H27年度)
設計方針当初項目
状況写真
主桁 C1
・剥離・鉄筋露出、うき、ひびわれが確認される。【C1判定】・漏水(伝い水)、遊離石灰が確認される。【B判定】
前回点検時から進行が見られる。
錆汁の滲出までには至っていない・断面補修
〇
橋台 C1
・ひびわれ、漏水・遊離石灰、うきが確認される。【C1判定】・漏水(伝い水)が確認される。【B判定】
前回点検時から進行が見られる。
※橋台は無筋・断面補修
○
高欄防護柵
-
・過年度点検調書結果及び現地踏査から特に損傷は見られなかった。
補修設計内容に防護柵交換工があるが、既に補修(交換)済みである。
減
地覆 C1
・水切りが未設置であるため、漏水(伝い水)が発生している。【C1判定】・ひびわれ、漏水・遊離石灰、欠損が確認される。【B判定】
前回点検時から進行は見られない。
水分供給の遮断・水切り設置
○
支承 B
・支承(エラスタイト)の機能障害、変色・劣化が見られる。【B判定】
前回点検時から進行は見られない。
エラスタイトであり、常時、構造安全性への影響は軽微であるため、経過観察とする。
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写真-1.うき 写真-2.遊離石灰
写真-3.漏水・遊離石灰 写真-4.ひびわれ
写真-5.海側防護柵 写真-6.山側防護柵
写真-7.欠損 写真-8.遊離石灰
写真-9.変色・劣化 写真-10.機能障害
●橋梁概要表-1.現地踏査一覧表
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3. 橋梁設計3.1. 補修設計項目
橋梁定期点検結果及び現地踏査による確認された損傷について設計項目の抽出を行った。
補修設計項目は定期点検結果の C1 及び C2 判定を基本として設計することとしている。
表-3.1 設計項目一覧表 設計項目 内容
上部工補修 断面補修
地覆補修 水切り設置
下部工補修 断面補修
図-3.1.定期点検結果総括
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3.2. 橋梁補修計画一般図
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3.3. コンクリート橋上部工補修設計
3.3.1. 損傷状況
上下部工に剥離・鉄筋露出、うき、ひびわれが確認される。
また、主桁や水切り不良による漏水が確認されている。
3.3.2. 対策方針
コンクリートのひび割れやうきは劣化進行速度が比較的遅いと思われるが、本橋は飛来塩分の
影響を受ける橋梁であるため、劣化因子抑制のため「ひび割れ補修」「断面修復補修」を実施する。
飛来塩分の影響を考慮して、断面修復は SSI 工法による補修対策を実施する。
現段階においては、水切り不良による大きな損傷は確認されていないが、放置した場合、損傷
部の拡大により、主桁に影響を及ぼす可能性があることから、水切り構造を新設することとする
写真-1.主桁のうき 写真-2.橋台縦壁のひび割れ
写真-3.水切り設置事例(大滝沢橋)
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◆ひび割れ補修対策
ひび割れからの劣化因子による内部鋼材への影響としては、ひび割れ幅が w=0.2mm 以上が影響あるとされている(参照;コンクリートのひび割れ、調査、補修・補強指針 2013)ことから、基本的にはひび割れ幅が 0.2mm 以上のひび割れに対し補修を実施することとする。
ただし、定期点検時の結果から施工時までの間にひび割れ損傷が進行することが想定されるた
め、本設計では 0.2mm 以下のひび割れについても計上している。 補修材料選定に当たってはひび割れ部の挙動の大きさにより材料を選定することを基本とする。
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◆断面修復対策
断面修復対策としては、コンクリート剥離や鉄筋露出によりコンクリートかぶり不足が生じ、
内部鋼材への影響が生じてしまうことから実施する必要がある。
修復方法としては損傷の規模や損傷箇所(施工向き)により適切に選定する必要があるが、今
回は損傷箇所が部分的であるため、基本的には左官工法により修復を実施する。補修材料として
は、ポリマーセメントモルタルによる補修が基本となるが、今回は高い塩分量が確認されている
ことから、SSI 工法による補修対策を実施する。
補修箇所の再劣化防止対策としては、①損傷の脆弱部を残さないこと、②補修箇所にある程度
の厚みをもって実施し、断面端部にはフェザーエッジ(下図)等の処理を実施することが必要で
ある。
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ポリマーセメント断面修復 SSI工法(NETIS KK-100009-A)
概要図
工法概要 ・劣化損傷の原因である既設発錆鉄筋表面に防錆処理を施した後、ポリマーセメントモルタルで断面を修復する工法である。
・劣化損傷の原因である既設発錆鉄筋表面に防錆処理を施した後、既設コンクリート中の塩化物イオン量により、塩分吸着剤入り防錆ポリマーペースト,モルタルおよび遮塩モルタルを適切に用いることで、補修後の残存塩分による再劣化を抑制する工法である。
防食性能 ・錆鉄筋ケレンでは完全に錆を除去することはできないため、残存錆中に塩化物イオンが残る可能性がある。
・錆鉄筋ケレンでは完全に錆を除去することはできないが、はつり出した鉄筋の表面に高濃度な塩分吸着剤を配合することにより、防錆性が高くなる。・塩化物イオンを吸着すると同時に、亜硝酸イオンを放出するため、(NO2-/Cl-)※が大きくなり、鉄筋の防錆性が高くなる。
施工性 ・損傷箇所の状況に応じて鉄筋背面まで確実にはつり取る必要があるため施工性がよくない。
・鉄筋の半分をはつり出すだけで施工が可能。・ただし、既設コンクリート中の塩化物イオン量によって工程が増える場合がある。
材工 47,800円/m2 57,000円/m2
本橋への適用性
・塩分に対する効果が期待できない。 ・経済性では劣るが内部塩分の吸着を実施することが可能である。
総合評価 ○ ◎
◆補修材料選定表
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4. 施工計画(案)4.1. 施工方法
本橋の補修工種及び工事実施における条件等を下記表に記載する。
表-4.1. 補修工種一覧表
部材 工種 工事条件等
主桁 断面補修 桁下作業
橋台 断面補修 桁下作業
地覆 水切り設置 桁下作業
写真-1.橋梁周辺状況(海側) 写真-2.橋梁下面状況
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4.2. 周辺状況の確認
神田潤橋
① ②
③
④
⑤⑥
⑦
出典:Google 航空写真
至 新潟
至 秋田
写真‐①.桁下状況 写真‐②.桁下状況(A1側) 写真‐③.桁下への道(A1側から) 写真‐④.周辺状況(山側)
写真‐⑤.占有物(船) 写真‐⑥.添架管(情報管) 写真‐⑦.架線状況
※注記
補修内容が軽微のため、施工仮設ヤード不要(断面補修、水切り設置)
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4.3. 施工順序及び工程
備考10 20 30 10 20 30
式 1
1ヶ月 2ヶ月 3ヶ月工種・種別・細目 単位 数量 日数
10 20 30
準備工
0.03 4
水切り設置工 m 25 3
ひびわれ修復工 m 17 18
断面修復工 m3
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4.4. 施工計画
上部工補修や地覆部の水切り設置は、桁下高が約 1.7mであるため、作業台梯子や脚立を施工日ごとに移動して作業を行う。
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4.5. 施工要領
以下に施工要領を記載する。
◆断面修復工
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◆ひび割れ補修工
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4.6. 施工時留意事項
以下に施工時における留意事項を記載する。
・補修設計図は点検調書、既存図面、現地計測等より復元設計しているため現地と不整合の箇
所が生じる可能性がある。そのため、施工時には再度現地計測を実施し設計図との整合をチ
ェックすること。
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5. 概算工事費下記に今回設計内容の概算工事費を記載する。
工種 細目 単位 数量 単価(千円) 工事費(千円) 備考
水切り設置工 13
水切り設置 m 25 0.5 13
コンクリート補修工 120
断面補修工 m3 0.03 1,100.0 36
ひびわれ補修工 m 5.1 7.0 36 注入工法
〃 m 12.0 4.0 48 充填工法
※経費率 1.80
直接工事費(千円) 133
工事費(千円) 239
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6. 健全度評価次項に『平成 27 年度 鶴岡地区橋梁調査業務(弊社受注)』における調査結果と橋梁の健全度
評価を記載する。
・外観の変状は部分的にさび汁や断面欠損等が確認されるが損傷は部分的である
・鋼材の腐食度は主桁で軽微な腐食が確認されるが比較的健全である。
また、下部工は無筋構造であるため鋼材劣化による損傷は生じない
・橋面防水が不十分であることにより主桁間詰部からの漏水や遊離石灰の発生
・以上のことから、著しく耐荷力が低下するものではないと判断できるため、
グレードⅢと評価する
※塩害橋梁維持管理マニュアル(案) 平成 20 年 4 月 橋梁塩害対策検討委員会による健全度評価
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塩害橋 調査・点検記入表 その1 調査年; 橋梁名;
事務所 管理出張所 TEL FAX
担当課 担当者 E-mail
路線名 橋梁名 橋長(m) 径間数 竣工年 適用示方書地域区分
※1塩害対策区分※2
海岸からの距離(m)
海面からの高さ(m)
凍結抑制材散布の有無
国道7号 神田潤橋 12.560 1 S40 S39 B2 S 0 不明 有
実施年 実施年 実施年 実施年 実施年
不明 不明
不明 不明
不明
※1;平成24年道路橋示方書[耐震設計編]より設定
※2;平成24年道路橋示方書[共通編;耐久性の検討]より設定
神田潤橋平成27年
環境条件
補修・補強履歴
単純PCプレテン床版橋(I桁)
構造形式
連絡先
橋梁諸元 その1
0234-27-3498 0234-27-3364酒田河川国道事務所
道路管理課
鶴岡国道維持出張所
管理係長
沓座拡幅
補修・補強工法
舗装オーバーレイ
補修・補強工法補修・補強工法 補修・補強工法 補修・補強工法
橋梁諸元 その2
上下部工断面修復 伸縮装置交換
地覆拡幅
図-1.側面図
図-2.平面図
図-3.断面図
写真-1.橋梁側面 写真-2.桁下状況
250 支間長 12000 250
30 桁 長 12500 30
橋 長 12560
A 1 A 2
至 新潟 至 酒田
8300
9200
450
8 00
300
800
海側
300
450
250 支間長 12000 250
30 桁 長 12500 30
橋 長 12560
A 1 A 2
450 8300 450
9200
25@332=8300
550
塩害橋 調査・点検記入表 その2 調査年; 橋梁名;
調査年 調査年 調査年 調査年
調査部位 調査部位 調査部位 調査部位
主桁下面G2
0-20 6.36 0-20 8.71
20-40 3.04 20-40 9.24
40-60 1.10 40-60 6.67
60-80 5.19
調査年 80-100 3.19
測定部位 100-120 2.13
主桁下面G2 120-140 1.45
A1橋台
※赤文字は鋼材位置付近での塩化物イオン量を示す
平成27年 神田潤橋
塩化物イオン含有量調査鋼材の腐食度調査
損傷状況および調査結果
表面からの深さ(mm)
塩化物イオン(kg/m3)
表面からの深さ(mm)
塩化物イオン(kg/m3)
表面からの深さ(mm)
塩化物イオン(kg/m3)
表面からの深さ(mm)
平成27年
【左】主桁下面G2,【右】A1橋台
表面的な腐食
平成27年
判定結果(腐食状況)
表面からの深さ(mm)
塩化物イオン(kg/m3)
表面からの深さ(mm)
塩化物イオン(kg/m3)
塩化物イオン(kg/m3)
塩化物グラフ(劣化予測等)
中性化グラフ(劣化予測等)
測定結果
1.1mm
塩化物グラフ(劣化予測等)
2,1,2mm
中性化深さの測定
平成27年
塩化物グラフ(劣化予測等)
8.719.24
6.67
5.19
3.19
2.131.45
0.00
1.00
2.00
3.00
4.00
5.00
6.00
7.00
8.00
9.00
10.00
11.00
12.00
13.00
14.00
15.00
16.00
H27【A1橋台】:コア
6.36
3.04
1.10
0.00
1.00
2.00
3.00
4.00
5.00
6.00
7.00
8.00
9.00
10.00
11.00
12.00
13.00
14.00
15.00
16.00
0‐10mm 10‐20mm 20‐30mm 30‐40mm 40‐50mm 50‐60mm
H27【A1‐A2間;G2主桁下面】:ドリル法上部工塩分量 下部工塩分量
写真-1.【H27】鋼材腐食度(帯鉄
2mm 1mm 2m
m
平均中性化深さ1.1mm
写真-2.【H27】中性化試験 写真-3.【H27】塩化物イオン(主
補修部境界
写真-4.【H27】塩化物イオン(橋
20年後(2035年)の劣化予測:主桁下面G2
0.00
1.00
2.00
3.00
4.00
5.00
6.00
7.00
0 10 20 30 40 50 60
塩化
物イオン濃
度(kg/m3)
構造物表面からの距離(mm)
実測値
推定値
<将来>
H27_A1_無筋
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塩害橋 調査・点検記入表 その3 調査年; 橋梁名;平成27年 神田潤橋
損傷図・損傷写真等
定期点検結果;H22
8300
9200
450
8 00
3 00
8 00
海側
3 00
450
2 50 支間長 12000 250
30 桁 長 12500 30
橋 長 12560
A 1 A 2
写真-2.橋台のうき(B)
写真-3.主桁のうき(B)
写真-5.水切り不良(B)
写真-1.支承本体の劣化(B) 写真-6.橋台の土砂堆積(M)
写真-4.床版の遊離石灰(B)
§点検結果
対策区分 箇所 損傷状況
B判定
主桁 ひびわれ,うき,塩分の付着,漏水・滞水
床版 漏水 遊離石灰
橋台 ひびわれ,漏水 遊離石灰,うき,漏水・滞水
支承本体 変色・劣化
地覆 ひびわれ,漏水 遊離石灰,水切り不良
§点検結果
対策区分 箇所 損傷状況
M判定 橋台 土砂堆積
塩害橋 調査・点検記入表 その4 調査年; 橋梁名;
グレードⅠ 部位 工法 備考 期限
グレードⅡ - 床版 橋面防水 予防保全対策 1,350
- 伸縮装置止水対策(交換)
予防保全対策 1,950
- 上部工 表面保護 予防保全対策 1,950
グレードⅣ
点検頻度 次回点検
グレードⅠ /5年 H27
グレードⅡ /5年 H27
グレードⅣ
健全度評価
グレードⅠ
グレードⅢ
グレードⅣ 維持管理計画
健全度
※1;表番号は「塩害橋梁維持管理マニュアル(案) 橋梁塩害対策検討委員会 H20.4」を参照。また架設後約30年以上の場合「グレードⅡ」、「塩化物イオン量、中性化深さ」は対象外
損傷原因が塩害以外表4.3による評価がグレードⅠ
(塩化物イオン含有量調査の結果、含有量が1.2kg/m3未満)
平成27年 神田潤橋
健全度評価結果・対策方法の選定プロセスの詳細
健全度評価結果 維持管理計画
将来塩害による損傷の発生が懸念される
表4.3による評価がグレードⅡ
表-4.1 外観変状調査結果の評価【架設後約30年未満】※1 表-1.補修項目一覧表
健全度外観変状 補修項目
過去に補修が行われていない部材 過去に補修が行われていない部材対策区分
補修内容 概算工事費(千円)
(直接工事費)
④コンクリートの断面欠損が認められ、内部の鋼材の露出が認められる
④補修後の経過年数が5年以内で損傷の範囲が全体的
⑤コンクリートの断面欠損が認められ、内部の鋼材の破断が認められる
⑤内部の鋼材の破断が認められたとき
グレードⅢ
損傷原因が塩害
①ごく軽微なひび割れや錆汁が認められる ―
②ひび割れ、錆汁、剥離、あるいは剥落が部分的に認められる
②補修後の経過年数が5年を超えて損傷の範囲が局部的
③ひび割れ、錆汁、剥離、あるいは剥落が連続的に認められる
③補修後の経過年数が5年以内で損傷の範囲が局部的もしくは補修後の経過年数が5年を超えて損傷の範囲が全体的
表-4.2 鋼材の腐食度調査【架設後約30年未満】※1 表-2.日常管理(点検)計画一覧表
健全度 鋼材の腐食状況 項目 内容
損傷原因が塩害以外①腐食なしまたは②ごく表面的な腐食(表4.3による評価がグレードⅠ)
塩化物イオン濃度上下部工の塩化物イオン濃度の確認(損傷判断の基礎資料)
将来塩害による損傷の発生が懸念される
①腐食なしまたは②ごく表面的な腐食(表4.3による評価がグレードⅡ)
鋼材腐食度 内部鋼材の腐食度レベルの確認
H27④断面欠損が著しい腐食
⑤鋼材が破断している漏水状況 伸縮装置及び橋面防水等の漏水状況確認 /3ヶ月 -
表-4.3 塩化物イオン含有量(鋼材位置)・中性化深さ調査結果の評価【架設後約30年未満】※1
グレードⅢ損傷原因が塩害
③浅い孔食など断面欠損の軽微な腐食損傷範囲
断面欠損やひび割れ部の損傷範囲の確認(部分的または連続的)
/5年
・外観の変状は部分的にさび汁や断面欠損等が確認されるが損傷は部分的である
・鋼材の腐食度は主桁で軽微な腐食が確認されるが比較的健全である。また、下部工は無筋構造であるため鋼材劣化による損傷は生じない
・橋面防水が不十分であることにより主桁間詰部からの漏水や遊離石灰の発生・以上のことから、著しく耐荷力が低下するものではないと判断できるため、グレードⅢと評価する
健全度塩化物イオン含有量 中性化残り
現状 劣化予測 現状 劣化予測
損傷原因が塩害以外
1.2kg/m3未満
今後20年以内に1.2kg/m3未満
25mm以上
①今後20年以内に25mm以上
グレードⅡ将来塩害による損傷の発生が懸念される
②今後20年以内に25mm未満
④今後20年以内に1.2kg/m3以上
③25mm未満 ―
損傷原因が塩害 ⑤1.2kg/m3以上 ― ― ―
・定期点検結果からは対策区分「C」判定の損傷は確認されていないため延命化のための対策を講じる必要がある
・主桁への今後の劣化進行を抑制対策として「表面保護工」「橋面防水工」「伸縮装置交換」を実施することが望ましい。
表-4.4 健全度の総合評価【架設後約30年未満】※1
外観の健全度 鋼材の健全度塩化物オイン含有量および
中性化残りの健全度総合評価
(最も厳しいもの)
グレードⅢ グレードⅠ ― グレードⅢ
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-
図-3.架橋位置平面図
写真-1.終点海側より撮影
○岩礁があり冬季の波浪時には海塩粒子の飛散がある
写真-2.海側正面より撮影
架橋環境【神田潤橋】
007 0
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・神田潤橋 上部工(G2)
※既往資料がないため、桁長と桁高からS34図集より算出
測定値:純かぶり20mmスターラップ φ6
図集より:30mm - 2.9mm - 6mm = 21.1mm
PC鋼線かぶり PC鋼線径 スターラップ径
上部工かぶり調査結果
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250 支間長 12000 250
30 桁 長 12500 30
橋 長 12560
A 1 A 2
至 新潟 至 酒田
図-1.試料採取位置
図-2.塩化物イオン含有量試験結果
写真-1(G2-主桁下面)
写真-1.H27[A1-A2間:G2]ドリル法
塩分含有量調査【神田潤橋;上部工】
6.36
3.04
1.10
0.00
1.00
2.00
3.00
4.00
5.00
6.00
7.00
8.00
9.00
10.00
11.00
12.00
13.00
14.00
15.00
16.00
0‐10mm 10‐20mm 20‐30mm 30‐40mm 40‐50mm 50‐60mm
H27【A1‐A2間;G2主桁下面】:ドリル法
250 支間長 12000 250
30 桁 長 12500 30
橋 長 12560
A 1 A 2
至 新潟 至 酒田
図-1.試料採取位置
図-2.塩化物イオン含有量試験結果
写真-1.H27[A1-A2間:G2]ドリル法
補修部境界
無筋
写真-1(海側)
塩分含有量調査【神田潤橋;下部工】
8.719.24
6.67
5.19
3.19
2.131.45
0.00
1.00
2.00
3.00
4.00
5.00
6.00
7.00
8.00
9.00
10.00
11.00
12.00
13.00
14.00
15.00
16.00
H27【A1橋台】:コア
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鋼材の腐食度調査結果は、表に示す5 段階の鋼材腐食度に分類し、調査箇所ごとに判定する。
なお、判定区分および鋼材の腐食状況は、「非破壊試験を用いた土木コンクリート構造物の健全度診断マニュア
ル:独立行政法人 土木研究所、日本構造物診断技術協会」を参考とし、鋼材が破断している状況を加え、4 段階の
判定区分を5 段階とする。
判定区分 ① ② ③ ④ ⑤
鋼材の腐食度
腐食なし ごく表面的な腐食
浅い孔食など断面欠損の軽微な腐食
断面欠損が著しい腐食
鋼材が破断している場合
判定区分② 判定区分③
判定区分④
塩害橋梁維持管理マニュアル(案) 塩害橋梁対策検討委員会 H20.4 より
表.鋼材の腐食度に応じた判定区分
鋼材腐食度調査
・神田潤橋 上部工(G2)
写真-2.帯鉄筋腐食状況 写真-3.接写写真-1.表面状況
腐食判定区分:②
※下部工無筋
鋼材腐食度調査
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2mm 1mm 2mm
・神田潤橋 上部工(G2;ドリル法) ・神田潤橋 下部工(A1橋台;コア供試体法)
平均中性化深さ1.1mm
中性化深さ調査
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