21世紀東アジア青少年大交流計画 ニュージーラン...

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21世紀東アジア青少年大交流計画 ニュージーランドからの若手社会人招聘プログラム 《実施期間:2012 5 8 日(火)~2012 5 15 日(火)》 2012 (平成 24 ) 5 財団法人 日本国際協力センター

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21世紀東アジア青少年大交流計画

ニュージーランドからの若手社会人招聘プログラム

実 施 報 告

《実施期間:2012 年 5 月 8 日(火)~2012 年 5 月 15 日(火)》

2012 年 (平成 24 年) 5 月

財団法人 日本国際協力センター

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はじめに ニュージーランド(以下、NZ)からの若手社会人招聘プログラム(英文名:Invitation

Programme for Future Business Counterparts from New Zealand、略称:FBC NZ)は、

第 2 回東アジア首脳会議において日本政府より提唱された「21 世紀東アジア青少年大交流

計画」(英文名:JENESYS Programme)の一環として、将来の日NZ経済関係を担うであ

ろう若手社会人を招聘し、日本での企業視察、講義や討論会など様々な体験を通して、日

本への理解を深めてもらう為に計画されたものです。5 度目となる本年度は 2012 年 5 月 8日(火)から 5 月 15 日(火)にかけて、29 名が来日しました。 訪日団は日本滞在中、日本と NZ の二国間関係を始め、日本の商習慣、日本市場の動向等

についての講座を受講し、在日本NZ大使館の訪問、各企業の視察を行いました。また、

訪れた浅草や江戸川区の源心庵では日本の伝統文化に触れ、秋葉原では新しい日本の文化

の一面にも触れました。宮城県では、地元の方の案内で南三陸町の災害復興現場を視察し、

仙台市で復興計画の講義を受け、日本人の復興に向けたエネルギーを自分の目で確かめま

した。訪日団はこのプログラムを通じ、日本への理解を深め、今後のビジネスに繋がるヒ

ントを得、人間関係を構築し、帰国の途につきました。 帰国日に外務省など当プログラム関係者の出席のもと開催された報告会では、日本滞在

を振り返り、日本への印象の変化、日本で得た知識や経験を今後の二国間のビジネス発展

にどのようにつなげるかなどについて、3 グループから訪日成果の報告がなされました。 私どもは、今回来日した若手社会人が今まで両国が育んできた友好関係をさらに強固な

ものとし、また日NZ経済関係の発展においても重要な役割を担ってくれると確信して

おります。また、今回生まれた友好の芽がこれから大きく育ち、両国の友好と相互理解が

さらに深まる一助となることを心から願ってやみません。 今回、プログラムの計画・実施に関しましては、外務省、東京商工会議所、在NZ日本

国大使館、在オークランド日本国総領事館、日NZ経済委員会、在日本NZ大使館をはじ

め、関係者の皆様に多大なご協力を賜りました。特に、プログラム全体をその専門的な知

見やネットワークから支援いただきました東京商工会議所の皆様、また視察や講義を快く

お引き受けくださった各企業のご担当者様や講師の皆様のご支援により、今回のプログラ

ムを成功裏に終えることができました。これはひとえに関係者の皆様のご協力とご尽力の

賜物であり、ここに改めて心より深く御礼申し上げます。 財団法人日本国際協力センター

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目 次

21世紀東アジア青少年大交流計画とは・・・・・・・・・・・・・・・・・1

NZからの若手社会人招聘プログラム概要・・・・・・・・・・・・・・・・2

写真で振り返る日本での滞在・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3

全体日程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6

プログラム詳細・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7

訪日の成果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13

事後アンケートのまとめ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14

プレゼンテーション資料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18

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21 世紀東アジア青少年大交流計画

(JENESYS Programme)

Ⅰ. 21 世紀東アジア青少年大交流計画 (JENESYS Programme) とは

(Japan-East Asia Network of Exchange for Students and Youths) 2007 年 1 月に開催された第 2 回東アジア首脳会議(EAS)において日本政府より提唱され、

大規模な青少年交流を通じてアジアの強固な連帯にしっかりとした土台を与えるとの観点から、

日本政府により実施されている事業です。 EAS 参加国(ASEAN、中国、韓国、インド、豪州、ニュージーランド)を中心に、2007 年よ

り 5 年間、毎年 6,000 人程度の青少年を日本に招へいし、相互理解と友好関係の促進を目的とした

交流プログラムを実施しています。

Ⅱ. 概 要

注)SAARC 南アジア地域協力連合

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NZからの若手社会人招聘プログラム概要

・訪日期間 2012 年 5 月 8 日(火)~ 2012 年 5 月 15 日(火)

・招聘者数 29 名(男性 14 名、女性 15 名) ・招聘者参加地域 9 地方 北島:ウェリントン地方、オークランド地方、ベイ・オブ・プレンティ地方、

ワイカト地方、ギスボーン地方 南島:カンタベリー地方、オタゴ地方、タスマン地方 ・日本国内訪問地 2 都県(東京都・宮城県)

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外務省でのブリーフィング 在日本NZ大使館訪問

在日 NZ 大使館にて 江戸東京博物館にて

JETRO訪問 東京商工会議所主催レセプション

21世紀東アジア青少年大交流計画

NZからの若手社会人招聘プログラム

~ 写真で振り返る日本での滞在 ~

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内ケ崎酒造店訪問 仙台市の復興計画についての講義

南三陸町 さんさん福興商店街にて食事 南三陸町被災現場視察

被災者の話に熱心に耳を傾ける参加者 及善かまぼこ商店の専務と

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伝統文化体験(茶道) 伝統文化体験(着付)

プレゼンテーションの準備 南三陸町に折り鶴を贈る

フェアウェルレセプション フェアウェルレセプション

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プログラム内容 場所

オークランド出発来日(NZ099 08:25-16:50)

PM オリエンテーションプログラムの関係者、参加者で情報を共有し、円滑なプログラムの実施体制を整える。

AM 外務省 日NZ関係に関するブリ-フィングNZ間における両国政府の関係を知り、日NZ関係の全体像を理解するための一助とする。

講座「日本のビジネスとコミュニケーション」日本人の価値観、ビジネスコミュニケーションの方法について学び、日系企業と良好なビジネスパートナーシップを築くための契機とする。

ニュージーランド大使館訪問在日NZ人、大使館員の視点から日本とのビジネスの可能性、成功の秘訣等を聞くことにより、自身の業務に活かす。

AM 江戸東京博物館視察江戸時代の人々の生活の状況を学び、現在の状況と比較することで、日本の発展過程を理解する機会とする。

JETRO訪問外国企業誘致、日本企業の輸出支援、地域経済活性化支援等を担うJETRO職員とのディスカッションを通じ、自身のビジネスの将来展望を描く一助とする。

商工会議所/日NZ経済委員会の紹介日本の商工会議所の歴史、東商や日NZ経済委員会の概要や、最近の重点活動等の全体像を知る。

日NZ経済委員会主催歓迎会歓談を通じ、日NZ経済委員会の会員企業とのネットワーク構築の機会とする。

AM 移動:東京→仙台

企業訪問「内ヶ崎酒造店」東日本大震災による被害を受けた企業の被災後の取組み、活動を学び、日本の仕事意識について理解を深める。

講義「仙台市の復興計画」

講義「被災状況と商工会議所の取組」

AM 南三陸町訪問

東日本震災以前から当日、そして現在の南三陸町についての話を聞き、実際の町の様子を視察する。自国の支援がどのように活かされているのかを視察すると共に、今後の日NZの協力のあり方を考えるきっかけとする。

PM 移動:南三陸町→東京

AM 伝統文化体験(着付け、茶道)日本の伝統文化を体験することにより、日本人の根底に根付く考え方への理解を深める。

PM 都内視察(浅草/ 秋葉原方面)東京を代表する町(秋葉原、浅草)を訪問し、東京の多様な面を理解する。

AM プレゼンテーション準備プログラムで新しく得た知識、経験、成果について参加者間で共有し、帰国後の活動等について考える機会とする。

サントリー株式会社武蔵野工場視察日本を代表する飲料メーカーの視察を通じて、日本の市場や、顧客へのサービス、企業の社会貢献活動について理解する。

フェアウェルレセプション

AM プレゼンテーション日本での経験を整理し、発表することにより、経験の定着を図り、帰国後の積極的な活動につなげるための契機とする

ホテル出発→帰国 (NZ090 19:00-08:45)

東京

5/12

PM

5/8 火 成田

仙台

5/15

5/14

PM

全体日程

5/9 水

月日

5/13

5/11

5/10

PM

南三陸町

東日本大震災以降の東北を訪問し、現地で復興活動に携わる人々からの話を聞くことにより、日本経済の現状や現在の東北・日本について理解を深める。

東京

PM

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プログラム詳細

月 日 講 義

5月 9日

(水)

外務省 日 NZ関係に関するブリ-フィング (10:00-10:50)

【対応者】外務省アジア大洋州局大洋州課 課長 飯田 慎一 氏

【概要】日 NZの経済・貿易関係、人的交流、2011年に両国を襲った震災とその後の協力

体制等の話題を中心に、両国関係に関するブリーフィングが行われた。震災後の対応に

ついては、両国政府が速やかに緊急援助隊を派遣して救援業務にあたったことや、防災

分野等での日 NZ の協力の可能性、とりわけ、原発停止に伴い深刻なエネルギー問題に直

面する日本と、再生可能エネルギー先進国の NZの今後の協力の可能性に関する説明がな

された。また、経済・貿易関係については、TPP(Trans-Pcific Partnership)、とりわ

け農業分野の交渉が現在日本では大きな政治問題となっており、貿易自由化を巡る課題

は山積しているものの、日本人の多くが NZに対して持つ、美しい自然、安全な農産物、

といった良好なイメージを利用して、今後 NZ産の高品質な一次産品が日本の市場に進出

する余地は大きいとの意見が示された。さらに、今後の日 NZ 関係の課題と展望(APEC

(Asia-Pacific Economic Cooperation)、EAS(East Asia Summit)等の地域機構を通じ

た関係強化、クリーンエネルギーを初めとした科学技術分野における協力の可能性、人

的交流の一層の促進、等)につき説明がなされた。

【参加者からの質問】

1) 日本ではどのような種類の再生可能エネルギーが利用されているのか?再生可能エ

ネルギーは、原発停止で不足する分の電力をカバーできるのか?

2) 日本の外務省は、世界中にいくつの外交団を派遣しているのか?

3) TPP 交渉の優先課題は?

4)日本人は愛国的な民族だと聞いたが、日本製品を好むなど、消費者の購買行動への影

響はあるか?

5)これまで日本がリードしてきた市場、例えば薄型テレビなどの市場において、最近日

本メーカーは中国や韓国などアジアの新興国メーカーに押されているようだが、なぜ

か?

6)NZ を訪れる日本人が減っているのはなぜか?NZ 側の観光誘致努力が足りないからな

のか?

7)日本の外務省は、産業界にどの程度の影響力があるのか?

8)NZ産のワインを日本に輸出する場合には、まずどこの省庁に行けばよいのか。

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5月 9日

(水)

日本のビジネスとコミュニケーション 13:00-14:30

【講師】IGB ネットワーク株式会社 代表取締役社長 古屋 紀人 氏

【概要】日本と世界の経済の現況の概要に続き、日本の独特なビジネス環境、日本人の

特質、日本人とビジネスを行う際の注意点について説明がなされた。また、日本の会社

とビジネスを始める際にいかに関係構築が大切かという点も指摘された。

【参加者からの質問】

1) 一般的な一日の労働時間はどれ位か?

2) 始業時間は何時か?

3) 超過勤務に対する手当の支払い額に限度はあるのか?あるとしたら、何時間まで支払

ってもらえるのか?

4) 長時間働くのは不健康だし文化的とは言えない。社会問題にならないのか?

5) 今後、少子高齢化になっていく日本では女性の存在が貴重になるのではないか?

6) 上司が変わって新しい上司が来た時の日本人の対応(反応)はどんなものか?

講義:在日本ニュージーランド(NZ)大使館訪問 15:00-20:30

【概要】大使の挨拶に引き続き、前半は大使館関係者により(1)日本における NZ 大使

館業務、(2)日本での NZTE(貿易経済促進庁)の活動、NZ 企業の概況、(3)日 NZ 両国

における投資状況、(4)両国間での貿易の状況などが紹介された。後半は主に日本でビ

ジネスを行っている NZ人からそれぞれ自分のビジネス、日本でビジネスを始めたきっか

けなどの紹介があった。

【参加者からの質問】

1) 日本における NZ のブランド・イメージはどんなものか?

2) 外国人にとって日本でビジネスをするのは難しいか?

3) 東日本大震災後ビジネスを取り巻く環境は変わったか?変わったとしたらどのよう

に変わったのか?

4) 外国企業に対して何らかの税の優遇制度などあるのか?

5月 10日

(木)

江戸東京博物館訪問 9:30-11:00

【概要】参加者は、江戸東京博物館を訪問し、江戸時代から現代にいたるまでの東京の

歴史と文化について学んだ。最初に、江戸~東京の歴史と発展の概要ならびに博物館の

見どころをまとめた映像を鑑賞した後、音声ガイドを使って館内を見学した。

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5月 10日

(木)

講義/討論:独立行政法人 日本貿易振興機構(JETRO) 13:00-15:40

【対応者】平塚 大祐 氏(JETRO理事)

浅井 一志 氏(企画部企画課) 他

【概要】開会の辞が述べられた後、JETRO の概要、日 NZ の貿易・地域経済機構、農業分

野の貿易、JETRO地域間交流支援事業(RIT事業)、貿易促進と JETRO の活用(対日投資・

ビジネスサポートセンター=IBSC)に関する講義が、各講師より行われた。その後、JETRO

の職員を交えて数グループに分かれ、ディスカッションが行われた。

【参加者からの質問】

1) JETROはどのような分野のビジネスでも支援してくれるのか?

2) オークランドの JETRO 事務所では、現在どのような企業を扱っているのか。

3) 日本と NZの間で中小企業同士が提携したケースはあるか?

東京商工会議所および日 NZ経済委員会 16:30-17:15

【講師】東京商工会議所国際部 副部長 小林 英文 氏

【概要】東京商工会議所および日 NZ経済委員会の概要や活動について紹介がなされた。

【参加者からの質問】

1) 日本での、中小企業(SME)の定義は?

2) 中小企業の定義は、業種によって異なるのか?

3) 日本での法人税率は何パーセントか?

4) マルケイ融資に申し込むための条件は?

5月 11日

(金)

視察:内ケ崎酒造店 (13:30-14:30)

【対応者】内ヶ崎酒造店 代表社員(社長)内ヶ崎 研 氏

【概要】震災の被害を受けた宮城県最古の造り酒屋(1661 年創業)内ケ崎酒造店を訪問

した。まず内ケ崎社長より、同酒造店の歴史と、日本酒の基本的な知識(原材料など)

が説明されたのち、東日本大震災での被害の状況が説明された。続いて、酒蔵内を見学

し、日本酒の製造過程を見学した。

【参加者からの質問】

1)日本酒は未開封でどれくらい保存可能か?

2) スパークリングワインのように、スパークリングタイプの日本酒もあるのか?

3)お燗をして酒を飲む場合には、何度が適温か?

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5月 11日

(金)

講義:仙台市の復興計画 (15:30-16:30)

【講師】仙台市震災復興本部震災復興室 主幹 梅内 淳 氏

【概要】東日本大震災による仙台市内の被害状況と、その後策定された復興計画の概要

が、パワーポイント資料に沿って説明された。インフラの整備、農業振興、防災、経済

復興など仙台市が行う様々な取り組みが紹介された。

【参加者からの質問】

1) 震災後、地域の携帯電話会社の回線がパンクする現象が起こったか?

2) 今後起こり得る地震や津波に備えて、電力供給を確保するための方策は何かとられて

いるか?

3) 地域の一体感を高めるために、自治体は、震災後にイベントを実施したりしているか。

4) 土地の液状化は、建物に被害を与える原因となったか?

5) 歴史的に、仙台地域では津波や地震にどのように対処してきたか?前回津波が東北地

方を襲ったのはいつだったか?

6) このような大規模津波は東北地方に特有なものなのか、それとも日本中どこでも起こ

り得るものなのか?

講義:東日本大震災の被害と震災復興の取り組み (16:40-17:40)

【講師】仙台市商工会議所 常務理事 事務局長 佐藤 盛雄 氏

【概要】震災による仙台市内の被害状況、および震災直後に立ちあげられた震災対策本

部による支援活動(産業界を代表して自治体・国に意見具申を行う団体として、また直

接会員企業に対する支援を行う団体としての多様な働き)について説明がなされた。ま

た、地域社会・経済を活性化させ、自粛ムードを払しょくするための、夏まつり等の活

動が紹介された。さらに今後の課題として、風評被害対策に対する取り組み等が挙げら

れた。

【参加者からの質問】

1) 沿岸部での津波の被害は特にひどかったようだが、廃業した企業も多いのか。

2) 魚貝類の水揚げの自粛と放射能の検査体制の強化について詳しく知りたい。

3) 地震保険に入っていた人は保険金を満額受け取ったのか。

5月 12日

(土)

視察:南三陸町訪問 (10:00-15:00)

【対応者】社団法人 南三陸町観光協会 及川 和人 氏

【講師】 南三陸町 ガイドサークル汐風 語り部ガイド 佐藤 かつよ 氏

及善かまぼこ商店 専務取締役 及川 善弥 氏

【概要】南三陸町到着後、ベイサイドアリーナ(震災後は避難所として、また遺体安置

所として利用されていた公共施設)で写真の展示を見た後、佐藤氏のガイドのもとバス

で町内の被災箇所を回った。町内で最も被害の大きかった歌津地区と志津川地区でバス

から下車し、付近を散策した。続いて、「南三陸さんさん福興商店街」にて昼食をとり、

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5月 12日

(土)

買い物や地域の住民との交流を楽しんだ。午後は、最初に佐藤氏が、南三陸町における

被害状況と住民の様子についてスライドを用いたプレゼンテーションを行った。続いて、

志津川地区で 6 代続く老舗かまぼこ店で、今回の震災で工場・店舗・社屋ともに流出す

る被害にあった及善商店の及川氏が、隣町で操業を再開するまでの道のりについて話し

た。

【参加者からの質問】

1) 津波の犠牲になった人の多くが高齢者だと聞いたが、なぜ高齢者が逃げ遅れたのか。

2) 学校ではどのような防災教育がされているのか。

3) 過去にこの地区を襲った津波はどのくらいの規模だったのか。

4) 隣町で営業を再開することになった際、競合他社の反応はどのようなものだったか。

また南三陸町に戻ってくる予定はあるか。

5) 多くの漁港が津波で壊滅的な被害を受けたと聞いたが、安定的にかまぼこを生産す

るだけの原材料は確保できているのか?また放射能の風評被害は、地元の原料を使

い続けることに影響しているか?

6) NZ では、クライストチャーチの地震から 15か月たっても、いまだに地震保険が支払

われていないことが、復興を妨げる大きな要因となっている。日本では地震保険は、

地震後どのくらいしてから被災者に支払われたのか?

7) NZ では、地震の後に保険会社が地震保険の掛け金を大幅に引き上げ、大きな社会問

題となっている。日本でも同様の現象は起きているか?

8) スリミとカマボコの違いは?

9) 被災者の多くは、今でも海を見ると恐ろしくなるといったような心理的外傷を負っ

ているか?

5月 13日

(日)

日本文化体験 (10:00-12:00/14:00-18:00)

【概要】参加者の希望に応じて 2 グループ(茶道、着物)に分かれて、日本の伝統文化

を体験した後、日本庭園を散策した。ファミリーレストランで寿司の昼食を食べた後、

伝統的な建造物や文化が数多く残る浅草地区と、「ポップカルチャーのメッカ」秋葉原地

区を見学した。

【参加者からの質問】

1) 日本人は、どのくらいの頻度でお茶会を楽しんでいるのか?

2) お茶会が、ビジネスマンの商談の場に使われることもあるのか?

3) お茶会で、参加者がしてはいけない話題はあるのか?(例えば政治の話など)

4) 時代とともに着物の形、色使い、柄など変わってきているのか?

5) 色の組み合わせに規則はあるのか?

6) 白色は喪に服する時の色ではないのか?

7) 高貴な人が身に着ける色というのはあるのか?

8) 若い人の間では着付けを習う人は多いのか?

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5月 14日

(月)

プレゼンテーション準備 (9:30-12:00)

【概要】 3 グループに分かれ、プログラムで得た成果と今後それをどのように活かして

いくのかを議論し、それぞれのグループがパワーポイントを用いたプレゼンテーション

資料を作成した。

視察:サントリー株式会社 武蔵野工場見学 (15:00-16:00)

【概要】サントリー武蔵野工場を訪問し、ビールの製造過程を見学する 1 時間コースに

参加した。

【参加者からの質問】

1) サントリーの年間の売上は? 生産の何パーセントが海外向けに輸出されているか。

2) モルツとプレミアムモルツの違いは?

3) 天然水をくみ上げる井戸はどこに掘っているのか?

4) 井戸の深さはどれ位か?

5) 地下水は全く化学的、物理的処理を行わずに使用するのか?いくつかの地層で自然に

ろ過するだけで十分なのか?

5月 15日

(火)

プレゼンテーション (10:00-11:30)

【概要】3グループに分かれ、プログラムで得た成果と今後への活かし方について発表し

た。発表結果は、プレゼンテーション資料(18頁以降)参照。

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訪日の成果

本プログラムでは、「アンケート」及び「プレゼンテーション」により、訪日成果の

確認、調査を行っています。

プログラム初日にアンケートを配布することで、参加者が意識的にプログラムに参加

することを促すとともに、参加者のプログラムに対する満足度や日本に対する意識が

訪日後どのように変わったかを調査しました。

アンケート

以下の問いに対しての参加者から寄せられたコメントを掲載します。

【日本・日本人に対する参加者の意識の変化】

プログラム終了後、日本、日本人に対する印象はどのように変わったか。

【プログラムの成果】

・プログラムを通じてどのようなことを学んだか。

・プログラムで得た経験を今後どのように役立てていきたいか。

・日本とニュージーランドの類似点、相違点。

【東北訪問を終えて】

・東北訪問を終えて、自分自身の中にどのような変化があったか。

・東北訪問の中で一番印象に残ったこと

参加者は3グループに分かれ、以下の点について話し合い、成果をまとめたプレゼン

テーションを行いました。

訪日成果のワークショップ

① プログラムの中でどのような経験をしたか ② プログラムを通じて、どのようなことを学び、どのようなことを感じたか ③ プログラムで得た知識や経験を今後どのように活かしていきたいか

次ページ以降に「アンケート」の参加者コメント(抜粋)を掲載するとともに、各グ

ループのプレゼンテーションの資料を参考までに掲載します。

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[プログラム全体の成果・感想(抜粋)]

日本に対する印象はプログラムへの参加前後でどのように変わったか

・地域への帰属意識と日本人としての誇りを持ち、親切で幸せそうな人たちに出会った。

・当初持っていた日本に対する良いイメージが、いっそう良くなった。ニッポン大好き!

・日本と日本人について大きく理解を深めた。フレンドリーな外見の中に、強さ、勤勉さ、

この上ない寛容さを秘めていることが分かった。

・日 NZ両国の協力関係について、より広い視野を持つことができた。

・来日前にも日本人に対して良いイメージを持っていたが、来日してみて、日本にはとて

つもなく素晴らしく、そして美しい人々と文化があることに、ただただ圧倒された。

・日本を初めて見て、当初持っていた日本に対するイメージが確かなものとなった。しか

し、日本に滞在し日本人と出会ったことは、当初の期待を超えるものだった。

・来日前は、地震、津波、原発という 3 重災害の結果、日本の経済状況と人々の精神状態

が良くないのではないかと少々心配していたが、仙台を訪れて有益なプレゼンテーショ

ンをあちこちで聞き、経済はまだ成長しており人々が前向きなこと、そして放射能問題

も収まっていることを確信した。

・すばらしい機会だった。NZに帰ったら、今後自分が頑張ることでこの恩返しをしたい。

日本人に対する一般的なイメージはプログラムへの参加後でどのように変わったか。

・日本人がどんな国民なのかかなりよくわかっていたと思うが、実際に来日して大勢の素

晴らしい人たちに出会い、日本人が実際にいかに素晴らしい人たちかがよくわかった。

・信じられないほどに寛容―たくさんのものを失ったときでさえも。

エネルギッシュ―常に動いており、活気に満ちた社会。

シャイとは程遠い―楽しいことが好きで社交的な人たち。

・日本人はまじめという印象があったが、その奥にあるユーモアのセンスと明るさを今回

楽しめた。

・人々がとてもフレンドリーで、自国の文化に強い誇りをもっていることに非常に感銘を

うけた。

・壊滅的な地震と津波のために日本人が意気消沈し希望を失っているのではないかと心配

していたが、日本の人達が驚くほど素晴らしく現状に対処し、たがいにつながりあい、

将来に対してとても前向きな姿を、今回見ることができた。

・日本人について、また彼らにとって大切なものが何かについて、より深く理解すること

ができた。日本人に対して、ただ尊敬と称賛の念を持つばかりだ。

・日本人も楽しいことが好きなんだ、ということを発見した!

・東京の男性を見て、「草食系男子」という概念がよく理解できた。

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今回のプログラムを通してどんなことを学んだか

・日本はビジネスをするには易しい国ではないが、支援体制は存在し、適切に物事を行っ

た際の見返りはこの上なく大きいだろう。

・このプログラムを通じて、本当にたくさんのことを学んだ――日 NZの貿易関係、日本文

化(茶道)、災害救助、日本と NZ の両国が自然災害の後どのようにして前に進めるかとい

うこと、言葉、食べ物、ビジネスマナー。

・日本のビジネスのやりかた、品質へのこだわり、いかに日本人が親切で礼儀正しいかと

いうこと。中小企業の経営環境、TPP がいかに日本人にとって大きな問題かということ。

日本人とビジネスをするのは容易でないということ。

・外務省でのブリーフィングは、日 NZ関係の背景とアジア太平洋地域における両国の役割

をあらかじめ理解しておくのに、役に立った。

・災害対応における地域連携がいかに重要かを学んだ――南三陸町の人たちは世界の人た

ちが心配し支援の手を差し伸べてくれることに大変励まされていた。

・日本が、原子力エネルギーの代替として、再生可能エネルギーにシフトしたいと思って

いること。私が日本市場に参入したいと考える理由はここにある。

・日 NZ両国は同じような立場・原則にたっており、双方の国民の生活を向上させるために

両国は可能な限り協力をしていくことが重要だと思う。

・日本と NZ との共通点と相違点をたくさん見つけた。日本食と日本文化が大好きになった。

津波にあって生き残った人達や沿岸地域の被災者の方々に大きな尊敬の念をもつように

なった。

今回の滞在で得た経験を将来どのように使いたいか?

・日本の消費者向けの新しい革新的な商品を開発し将来的に日本とビジネスをするのに役

立つ経験をした。

・日本の顧客をよりよく理解することができ、彼らのビジネスのやり方にを尊重すること

ができるだろう。

・日本のエネルギーの状況に大変関心があるので、今回得た知識を活用してエネルギー分

野にかかわっていきたい。

・このプログラムで、日本について多くのことを学び、日本人のものの考え方について理

解を大変深めることができたので、今後日本の人達との関係をより容易に築くことがで

きるだろうと思う。

・私は日本市場向け牛肉に関する仕事をしているので、日本の顧客とより親密な付き合い

をするうえで今回の経験は役に立つ。

・プログラムに一緒に参加した人達とは今後も連絡を取り合っていくであろうし、将来ビ

ジネス、政治、経済などの場でもこの人脈が役立つと思う。それぞれの場で活躍し、日

本に興味を持つ人達と出会えて、とても楽しかった。

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・エネルギー分野でのキャリアを積みたいという刺激を受けた。アジア太平洋地域を中心

に仕事をしたい。

・今回出会ったNZの未来のリーダーたちとともに協力し、より強固な日NZ関係を構築

していきたい。

自国と日本の間にどのような共通点及び相違点があると感じたか

(a)共通点:

・高い職業倫理

・地震の経験がある

・忠誠心と愛国心のある国民

・美しい景観

・輸出依存型

・豊かな文化

・フレンドリーで親切な人々

(b)相違点:

・文化と歴史

・意思決定のプロセス

・女性の役割

・ヒエラルキーを重んじる

・経済規模

・男性は草食系ではなく肉食系

・時間に正確

[東北訪問を終えて(抜粋)]

東北訪問を終えて、自分自身の中にどのような変化があったか。

・ 人生、家族、地域に、より感謝の念を持つようになった

・ 人々はとても勇敢だった。人間とは素晴らしいものだと思った。

・ 南三陸町を襲った被害と、将来に対して前向きな人々に、とても謙虚な気持ちにさせ

られた。

・ どんなに状況が悪くなっても、決してあきらめてはいけないということを、この旅に

よって教えられた。

・ 当たり前のことに対する感謝の気持ちを持つようになった。

・ 生活はもろいものであり、災害はどこでも起こり得るという意識を強く持つようにな

った。

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・ 先人からの教訓が失われていたことを知り、現代社会がいかに刹那的なものかという

ことを気づかされた。

東北訪問中に一番印象に残ったこと

・ 皆の温かさ。豊かではないのに、私たちに緑茶とビスケットをふるまってくれた。驚

くほど親切な人たちだった。

・ 震災で大きな被害を受けたにも関わらず、人々がとても寛容で寛大だったこと。

・ 素早く新しいビジネス(商店など)を立ち上げ、普通の暮らしを取り戻しつつある、

人々の高い生産性。

・ 多くの人の命を救った(防災無線の)女性の話。

・ 被災者の人たちの勇気と復興力。

・ 事業所が、いかに早く経営を再建し、従業員とその家族を助けたかということ。

・ 深い苦しみと喪失にも関わらず、強さと不屈の精神を持っていること。人々の優しさ

と、前に進もうとする勇気。

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JENESYS FBC ProgrammeGroup One

Understanding Of Japan

Business

Etiquette

Highly regulated and complex

Importance of networks and relationships

Hierarchy of positions

Long term view

Multi national/transnational rule power   – 99.7% of companies are SME and employs 70% of all Japanese workers. 

Balance of trade

High net cash positions of corporations 

Focus on quality and value add

Understanding Of Japan cont

Culture

Tradition matters

Power distance

Long term view

Perception of safety Perception of safety

Risk averse

People

Super polite

Punctual

Resilient

Proud

Process driven

Change of Impression

Nature of business culture and processes

Integrity

Strong tax/audit compliance culture

“Pay their fair share”

Open minded/liberal aspects of Japanese        people 

Akihabara

Inward/Outward Foreign Direct Investment

Difficulties of wholly owned foreign entities coming to Japan

Increasing inward FDI is strategic priority of JETRO 

Akihabara 

Private and public faces

Differences: NZ and Japan

Business

Strong focus on the collective rather than individual

Structure of the organisation

Career development

Great East Japan Earthquake Recovery

Speed

Insurance payouts

Re‐establishing themselves

Re‐insurance and process moving

Culture/People

Perception of safety

Motivation and drive

Role of Women in Japan

Both business and cultural

Re insurance and process moving forward

Using knowledge and experiences

Our cultural learning across the group

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Laura Mason

Deeper understanding of customers

More respect for their demands on quality and performance

Lucy Coghill

Learning about the Japanese government assistance programmes

Thinking about how to apply in New Zealand

Kieran Brown

Exploiting kaizen

Sean Yang

Tax conservative

Curtis Morton

Responsibility to spread the word

Career development

Zoe Barnes

Opportunity to build the New Zealand story within the ECOYA brand

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Lyndon Thomas

In depth knowledge of Japanese culture

Changed the way communication is approached with Japanese customers, staff and friends in the future. 

Kate Batkin 

Disaster preparedness

Tourism

Kelly Dare

Support of Japanese film in NZ. 

Overall

Invitation

Privileged to be chosen – invited to region like Tohoku and people volunteering their time to show us around

Resiliency

Inspired by Japanese spirit post tsunami

Looking forward

Willingness to consider innovation and different ways of doing things

Questions and Answer session… 

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Group 2 PresentationPresentation

15th May 2012

How has our understanding of Japan deepened?

Trade and Investment between New Zealand and Japan•Understanding current bilateral relations and trade•Understanding organisations that facitate the bilateral relationship•Opportunities and development e.g TPP, Food Security and Alternative Energy

Business• Longevitiy of relationships (non-transactional)• Formal/heirarchal structure• Importance of etiquitte

Richness of History and Culture• Learning about Edo period• Generational change

Earthquake and Tsunami• Appreciating scale of disaster• Undertaking recovery effort• Learning about community and personal stories -

resilience of the people

How has your impression towards Japan changed before and after

the programme?the programme?

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Japan has reached an economic crossroad• Looking to join TPP• Japanese companies looking to compete

against other Asian companies e.g. Sony vs Samsung

Scale• Scale of economy e.g. Japan’s GDP growth

equal to NZs overall GDP• Scale of people e.g. through train stations • Speed of the Shinkansen• Scale of devastation at Minami Sanriku Town

Quality• Greater appreciation demand for

quality/premium products• High safety objectives• Consistency of supply

Efficiency• Greater appreciation of the Japanese society

and business e.g. train systems business efficiency KAIZEN

Things you found different from your own culture, people and

business through this programme?business through this programme?

Business• NZ has flatter and less

hierarchical organisational structure

• NZ has a different model of employment e.g. defined job descriptions and a mobile labour marketmarket

• NZ’s decision making process is faster with a single point of accountability and less focus on consensus decision making

• NZ are larger risk takers

Culture•NZ has a relatively short history compared to the rich history of

People•NZers have a more relaxed approach eg less punctual

•NZers are more individualistic e.g. CoolBiz would not work in NZ

to the rich history of Japan

•NZ is more informal during business hours so less contrast between business and out of work behaviour

CASE STUDY 1: ANZCO Foods Ltd

Who is ANZCO Foods Ltd and what do they do?

Why is Japan important to ANZCO Foods Ltd?

How this programme will help in my future role with ANZCO Foods Ltd?

Greater understanding of Japanese people and culture Greater understanding of Japan business style

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CASE STUDY 2: NZTE

• NZTE is the equivalent of JETRO

• NZ manufacturing industry

• Knowledge and experiences to take back to NZ:• Business culture• Consumers

• Opportunities for collaboration between NZ and Japan

CASE STUDY 3: MAORI BUSINESS

Changing face of NZDemographic shifts over 50 years

2065: Majority of NZ Europeans will be retired (65 years and older)

= Change to NZ’s population make up

Summary – resurgence of Maori people in New Zealand

Introducing Māori business 

2012 Maori contributing 5% of NZ’s GDP2032 Maori representing 20% of NZ’s GDP

Overlap with Japanese= Business approach

(culturally based, use of partnership/relationship model, consensus decision-making, traditional notions, responsible business)= Industries

(fishing, agriculture, forestry, tourism)= Cultural transformation

(Western influence, loss of traditions, youth walking in two worlds)

Māori businesses - Te Ohu Kaimoana & Nissui (Sealords)- Juken Nisho Ltd & iwi organisations- Te Awanui Huka pak (kiwifruit)- Miraka & Vinamilk

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Primary Industry: Matt Crawford ‐ Zespri, Jon Sharpe ‐ New Zealand King SalmonSecondary Industry: Jovan Canak ‐ Farah Breads , Amy Wright ‐Taura Natural IngredientsProfessional Services: Isabella Franks ‐ AECOM, Harriet Follas ‐ BECA, Fraser Allen ‐ KPMG, Emmal Mellow ‐Sandford ‐Acumen Republic, Daniel Scott ‐ Riley Consultants Government: Rebecca Wood ‐Auckland Council 

ECONOMYECONOMY CULTURECULTURE PEOPLEPEOPLE

DiversityDiversity

RELATIONSHIP WITH NEW ZEALAND

RELATIONSHIP WITH NEW ZEALAND

60 year diplomatic 60 year diplomatic Imports/ exportsImports/ exports

Trade agreementsTrade agreements

Infrastructure and scale

Infrastructure and scale

Business visits and briefings

Business visits and briefings

TraditionsTraditions

Protocols / hierarchy, Protocols / hierarchy, 

relationshipsrelationships

DiversityDiversity

AttitudesAttitudes

DisciplineDiscipline

Generational change 

Generational change 

Role of womenRole of women

60 year diplomatic relationship

60 year diplomatic relationship

Opportunities Opportunities 

Importance of fostering 

relationships

Importance of fostering 

relationships

ChinaChina

ECONOMY Original Impression: Stagnated Economy

Observation: Strong and resilient econom   ith m ltiple resilient economy with multiple opportunities in specific industries  

INFRASTRUCTURE Original Impression: Cutting edge and modern infrastructure

Observation: Efficient but dated

PEOPLE Original Impression: Disheartened from natural disaster

Observation: Forward looking and i i   i dpositive attitude

TRADITION Original Impression: Western urban areas with traditional rural areas

Observation: Distinctly Japanese culture throughout

NEW ZEALAND

Relaxed and laid back in business and lifestyle

A young  culturally 

JAPAN

Rich protocols and structure

L  hi t   t d i   A young, culturally diverse nation

Work ethic centred on a “Can‐do” attitude

Multiple careers within multiple organisations

Long history, steeped in tradition

Work ethic focused on a long‐term approach and execution

Multiple careers within one organisation

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PARTNERSHIP OPPORTUNITIES:  Moving beyond traditional ‘buy‐sell’  model 

to focus on value‐add /knowledge sharing. Shared values base, utilising comparative 

advantage. Agriculture, renewable energy, disaster 

  i li d  f t i  IT  trecovery, specialised manufacturing, IT etc TPP

DISASTER RECOVERY & REVITALISTION; Shared bond of loss, tenacity and 

compassion.  Challenge for us is to build on this history   Leverage opportunities from shared 

experiences and creation of  connection s that should not be forgotten

LOOKING TO 2020 Tokyo Olympics  & Rugby World Cup Increased visitor numbers, target 

focus for relationship timeframes and shared national passions. 

KEEPING JAPAN ON THE RADAR History of partnership  Shared experience and bond of 

disaster recovery. Ambassadors for relationship and 

future exchange and growth.

Thank you -We will see you again soon!

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おわりに

NZ からの若手社会人は、講義や視察、見学を通じ、日本の経済や社会の現状に

触れ、また、日本の伝統文化を体験することにより、日本に対する理解を深めた

ことが、事後アンケートや帰国前の各グループ代表者の発表から伺えます。また、

滞在中、日本各地で出会った人々との繋がりや、このプログラムを通じて築いた

NZ 各地からの参加者との交流は、今後、私生活でもビジネスでも大いに活かされ

ることと信じてやみません。

短い滞在ではありましたが、今回の出会いをきっかけに、受け入れにご協力い

ただきました全ての方々と NZ からの若手社会人との交流が様々な面で続きますこ

とを、そして日本・NZ 両国の友好の架け橋がますます強固なものになります こ

とを祈念しております。

最後に、あらためまして今回の受け入れにご協力いただきました関係各方面の

皆様に深くお礼申し上げます。

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