2020 医療の改善活動 tqm発表会報告 · 2021. 2. 2. · 第16回tqm発表会報告書...
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(平成31年1月~令和元年12月)
医療の改善活動
15.医療の改善活動
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テーマ サークル/チーム名 メンバー 発表内容
第15回TQM発表会報告書
日 時:令和元年5月30日(木)17:30~18:45
場 所:健診センター2階大講堂
参加者:56名
発 表:4チーム 発表時間12分
TQM推進部会
◎=発表者
麻酔卓子の清潔化
当院での持続陽圧呼吸療法(CPAP)遠隔モニタリング加算導入
4階東病棟における入院オリエンテーションの見直し
リハビリテーション総合実施計画書の未収得率の削減~初回取得漏れと2回目以降の未収得削減~
ひゃっ!菌(手術室)
(臨床工学科・医事課)
chamu(4階東病棟)
しっかりコスト取り隊(リハビリ科)
◎西田周代 小村由美 松村千恵 山崎扶有美 益田量久
◎木船裕貴 益田量久 高畠衣里 牧原健治
◎下山美沙 鯰谷香織 上藤みどり 香川梨華
◎上野千沙 坂井香津恵 吉川陽樹 金藤彩加 槙原伸一 市川翔太
手術室では麻酔導入に必要な物品を設置している「麻酔卓子」があり,清潔に保持できていない現状があったため,5S活動に取り組んだ。清潔・安全に整備された麻酔卓子が継続使用できると目標設定した。まず,麻酔科医師と協議し必要物品の選定を行い,38品から26品に減らすことができた。物品配置の検討を行い,配置場所をラベリングした。その結果清潔保持しやすい卓子を整えることができた。今後定着・継続できるよう管理方法を明確化し,スタッフ全員で清潔安全環境を作っていきたい。
2018年4月診療報酬改定においてCPAP遠隔モニタリング加算が新たに算定可能となったことから,当院での遠隔モニタリング導入に向けて取り組みを行った。遠隔モニタリング導入の流れをフローチャートにし,関係者に説明した。その結果,循環器内科患者3名に導入となった。今後,対象患者を拡大していく。
4階東病棟の入院患者は,手術目的で入院される患者が多い。安全かつ安心して手術を受け,入院生活を送れるための入院オリエンテーションにしていくため,入院オリエンテーションの見直しに取り組んだ。対策として,入退院センターでの問診票の項目追加・修正,4階東病棟用パンフレットの追加・修正,看護補助者による「定時入院患者の病棟案内」の流れを明記したものを作成,指導をした。その結果,入院時オリエンテーション時間が87.5%減少し,看護補助者に業務移管をしたことで看護師の業務整理となった。
2018年8~9月のリハビリテーション総合実施計画書の未収得率は48%,初回は14.2%,2回目以降は88.5%と高値であり,リハ計画書に対して精神的ストレスがかかっている現状から,初回と2回目以降のリハ計画書未取得率を48%から23%に半減することを目標に活動した。対策として取得可能な患者の見える化のために患者プレート管理,データ管理の効率化のために患者リストの書式見直し,取得漏れをなくすために未収得チェック,対象患者の提示等を実施した。その結果,未収得率は37%
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麻酔卓子の清潔化
当院での持続陽圧呼吸療法(CPAP)遠隔モニタリング加算導入
4階東病棟における入院オリエンテーションの見直し
リハビリテーション総合実施計画書の未収得率の削減~初回取得漏れと2回目以降の未収得削減~
ひゃっ!菌(手術室)
(臨床工学科・医事課)
chamu(4階東病棟)
しっかりコスト取り隊(リハビリ科)
◎西田周代 小村由美 松村千恵 山崎扶有美 益田量久
◎木船裕貴 益田量久 高畠衣里 牧原健治
◎下山美沙 鯰谷香織 上藤みどり 香川梨華
◎上野千沙 坂井香津恵 吉川陽樹 金藤彩加 槙原伸一 市川翔太
以上,発表を最初から聞いた方に上位1チームを選んでもらい投票,上位2チームが決定した。
1位 chamu(4階東病棟)
2位 しっかりコスト取り隊(リハビリ科)
と目標達成にはならなかったが,2回目以降の計画書取得への意識は以前より上がった。今後もリハビリ総合実施計画書の未収得予防マニュアルをもって新人教育を行う事,新患リストをもって取得状況を科内で共有していく。
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テーマ サークル/チーム名 メンバー 発表内容
第16回TQM発表会報告書
入院患者さんの検査を一度に
注射準備室の整理整頓
公約「絶対にやめません」~環境整備は続けます~
検査を一度に済ませ隊(検査科・放射線科)
注射準備室をきれいに片付け隊(3階東病棟)
環境大臣S’(5階東病棟)
◎平田 彰 箕岡 博 谷川 淳 原田典明 上前祐太
◎横山真穂 森田智子 長谷川朱履 横山未歩 高橋美月 松浦咲生里
◎廣谷絢香 今井裕恵 高野佐織 百合田美保 細田知秋 酒井栄利芳 永岡奈穂子 槙原智子
放射線科検査と生理検査が同日にある入院患者を,複数回呼び出しを行っている現状があった。そこで一度に検査終了できるよう,放射線科と検査科で情報共有する。次に検査がある場合には,検査案内カードを患者に渡すこととした。また病棟へ電話連絡した際,他の検査がないか確認することとした。その結果,100%一度に検査終了することができた。今後も継続できるよう,スタッフ移動のある春・秋に決められた運用が守られているか確認をしていく予定である。
小児科や産婦人科特有の物品が,注射準備室の棚に入りきらず,棚の上に置いてあったりはみ出したりしており,どこに何があるかきちんと表示されていないため,必要な物品を探すのに時間がかかっていた。さらに,注射台の上には衛生材料や臨時受けした薬品が無造作に置いてあり,清潔とはいえない状況であった。今回のTQM活動で,注射準備室の5S活動に取り組んだ結果,2週目には棚の物品が正しい位置においてあるという項目のみできていなかったが,他の項目はできるようになった。しかし,活動中,全ての項目ができるようにはならなかった。今後も,片付け方法のマニュアルを作成し,チェックしたうえで病棟集会で伝えていく。
3年前ベッド周囲の環境を整えていくTQM活動を実施したが,管理・標準化が出来ていなかった為,環境整備ができていない現状となった。今回,環境整備マニュアル,環境整備の配置写真を作成し,スタッフへの説明,啓発標語の掲示等を行い,TQMメンバーが,できているかチェックリストを使用し確認していった結果,一時的にはよい結果が出たが,TQMメンバーのチェック忘れや声掛けを怠ったため,点数が低下してしまった。今後,習慣化するため,継続的な働きかけが必要である。
日 時:令和元年12月12日(木)17:30~18:30
場 所:健診センター2階大講堂
参加者:52名
発 表:3チーム 発表時間11分
◎=発表者
以上,発表を最初から聞いた方に上位1チームを選んでもらい投票,上位2チームが決定した。
1位 検査を一度に済ませ隊(検査科・放射線科)
2位 環境大臣S’(5階東病棟)
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テーマ サークル/チーム名 メンバー 発表内容
第17回TQM発表会報告書
K939画像等手術支援加算(ナビゲーションによるもの)算定件数UP
内服自己管理インシデントの低減
排泄状況を共有するための取り組み
TV室における各種物品の効率的配置~物品収集にかかるストレスを減らそう~
がっちり万円(放射線科)
ヘラス(5階西病棟)
トイレに行かせ隊(4階西病棟)
ときめき配置合戦(外来放射線科)
◎原田典明 谷川 淳 平田 彰 熊谷彰太 重廣真理子
◎大原幸子 大庭裕司 井上ゆみ 新居貴子 御神本翔太 中島凪紗 山川翔平 法野谷 楓
◎坪内裕美子 上岡あゆみ 佐々木智弘
◎森 眞貴 福長芳江 山崎真紀子 中本チズ子 二岡博美 宮野音 努
平成30年診療報酬から画像等手術支援加算が算定可能となった。しかし,加算要件があいまいであったため,算定できていなかった。そこでまず,汎用型WS「VINCENT」で算定実績のある外科を先行して開始した。その結果,加算を取ることができたが,件数が少なかったため,今後,「脳外科」「耳鼻科」「整形外科」について引き続き調査継続し,算定可能の確認が取れ次第加算していく。
5階西病棟では内服の自己管理によるインシデントが,2019年4月~6月で13件発生した。自己管理にする基準が曖昧で,入院前自己管理をしていたという情報だけで自己管理できると判断していた。そこで入院初期はすべて看護師管理とし,自己管理できるかの判断を看護師で行い,退院時期を医師に確認しながら,薬剤師による服薬指導を行い,そのうえで一包化の必要な場合には医師に一包化コメント入力依頼を行った。その結果,インシデントは85%減少した。
4階西病棟は脳外科患者が多く,ADLが低下した患者が多いが,ADLの共有ができていないため,排泄介助等,誰もが把握できていない状況があった。そこで,ベッドサイドに排泄方法が一目でわかるよう,ピクトグラムで表示した。その結果,表示があることで援助が誰でもできるようになった。今後は,継続していけるよう,患者個々の排泄方法表示の管理を明確にしていきたい。
TV室での緊急検査・治療において必要物品の整理ができておらず,物品を準備する距離が29mと長く,時間も手間もかかっていたがTV室改修工事を機に物品のセット化,集約化,収納場所のファイル化,定数配置物品の見直しを行った。TY室で介助に当たる日当直看護師,3階東看護師,2階病棟看護師,当直師長を対象に説明を行った。その結果物品準備にかかった距離がCV,イレウス管で29mから11mに減少した。看護師から物品配置の利便性の意見だけでなく,医師,放射線技師からも高評価であった。今後も年1回の物品の見直
日 時:令和2年3月18日(水)17:30~18:30
場 所:健診センター2階大講堂
参加者:51名
発 表:4チーム 発表時間12分
◎=発表者
し,物品一覧表の見直しを行い,それに伴う説明会も実施していく。
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平成30年診療報酬から画像等手術支援加算が算定可能となった。しかし,加算要件があいまいであったため,算定できていなかった。そこでまず,汎用型WS「VINCENT」で算定実績のある外科を先行して開始した。その結果,加算を取ることができたが,件数が少なかったため,今後,「脳外科」「耳鼻科」「整形外科」について引き続き調査継続し,算定可能の確認が取れ次第加算していく。
5階西病棟では内服の自己管理によるインシデントが,2019年4月~6月で13件発生した。自己管理にする基準が曖昧で,入院前自己管理をしていたという情報だけで自己管理できると判断していた。そこで入院初期はすべて看護師管理とし,自己管理できるかの判断を看護師で行い,退院時期を医師に確認しながら,薬剤師による服薬指導を行い,そのうえで一包化の必要な場合には医師に一包化コメント入力依頼を行った。その結果,インシデントは85%減少した。
4階西病棟は脳外科患者が多く,ADLが低下した患者が多いが,ADLの共有ができていないため,排泄介助等,誰もが把握できていない状況があった。そこで,ベッドサイドに排泄方法が一目でわかるよう,ピクトグラムで表示した。その結果,表示があることで援助が誰でもできるようになった。今後は,継続していけるよう,患者個々の排泄方法表示の管理を明確にしていきたい。
TV室での緊急検査・治療において必要物品の整理ができておらず,物品を準備する距離が29mと長く,時間も手間もかかっていたがTV室改修工事を機に物品のセット化,集約化,収納場所のファイル化,定数配置物品の見直しを行った。TY室で介助に当たる日当直看護師,3階東看護師,2階病棟看護師,当直師長を対象に説明を行った。その結果物品準備にかかった距離がCV,イレウス管で29mから11mに減少した。看護師から物品配置の利便性の意見だけでなく,医師,放射線技師からも高評価であった。今後も年1回の物品の見直
以上、発表を最初から聞いた方に上位1チームを選んでもらい投票、上位3チームが決定した。
1位 ときめき配置合戦(外来・放射線科)
2位 ヘラス(5階西病棟)
3位 トイレに行かせ隊(4階西病棟)
し,物品一覧表の見直しを行い,それに伴う説明会も実施していく。
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サ ー ク ル 名
部 署
活 動 期 間
会 合 状 況
所属長/推進メンバー
レビュー担当者
ひゃっっ菌!!
手術室・サプライ平成30年8月~平成31年1月
会合回数:11回 1回あたりの会合時間 30分
永澤昌 野田宏美
発 表 者
リ ー ダ ー
サブリーダー
メ ン バ ー
所 見 欄
西田 周代西田 周代松村 千恵西田 周代,小村 由美 松村 千恵,山崎 扶有美益田 量久
テーマ麻酔卓子の清潔化
テーマ選定理由当院手術室で麻酔導入に必要な物品を設置している『麻酔卓子』があり,この卓子はその都度清潔に使用
できているのかを分析し清潔が保持できる新しい麻酔卓子の作成に取り組むため5S活動した。
現状把握現在使用している麻酔卓子は各部屋に1台配置し全部で6台あり,大きさ,引き出しの位置,設置している
カゴなどもバラバラであった。使用後は,血液汚染もあり,物品も散乱しており,症例毎に清掃し物品の
補充している。
作成日 令和 年 月 日
検査科にご協力いただき,麻酔卓子の①卓子の左右のアーム部分②上段トレー右側③上段トレー左側④下
段⑤引き出しの取っ手の計5か所の環境培養を実施した。その結果,培養した5か所すべてからコロニーが
検出され,その中でも下段引き出しの取っての部分から複数のコロニーが検出した。
目標設定清潔・安全に整備された麻酔卓子が,継続使用できる
整理整頓
主に使用する麻酔医師と相談し物品の整理,確認を行い,看護師,AWとの物品,清掃確認を行った。
新しい麻酔卓子を作成し,卓子の上段物品,17 品から 9 品削減した。複数のコロニーが検出された下段
は 16 品から 0 品にし,全体で 38 品から 26 品に減らすことができた。物品を引き出しに収納すること
でとてもすっきり整理することができ,清掃しやすくなった。
しつけ・定着化今まで通り部屋に1台設置した。さらに作業効率,時間短縮も考慮し,2 台交換用として追加し器材庫に
設置した。物品の固定配置化を徹底するためにラベリングした。
以前に配置していた物品でできるものは定数化し部屋に配置した。配置変更した物品は新卓子を見ながら
全スタッフで確認した。
結果物品を減らし,整理整頓することで,清潔保持しやすい環境を整えることができ,毎回使用後の清潔は保
持できている。2 台交換用卓子を作成したことで,次の手術へ清潔な卓子が準備できている。現在は,物
品の変更に困ったなどの意見はない。
まとめと課題今回,物品を整理し清掃しやすく清潔が保持できる麻酔卓子の作成に取り組んだ。この活動が定着し,継
続できるようチーム活動での管理方法などさらに課題を明確化し,手術室スタッフ全員でより清潔安全に
患者さんが手術を受けられる環境を作っていきたい。
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テーマ麻酔卓子の清潔化
テーマ選定理由当院手術室で麻酔導入に必要な物品を設置している『麻酔卓子』があり,この卓子はその都度清潔に使用
できているのかを分析し清潔が保持できる新しい麻酔卓子の作成に取り組むため5S活動した。
現状把握現在使用している麻酔卓子は各部屋に1台配置し全部で6台あり,大きさ,引き出しの位置,設置している
カゴなどもバラバラであった。使用後は,血液汚染もあり,物品も散乱しており,症例毎に清掃し物品の
補充している。
検査科にご協力いただき,麻酔卓子の①卓子の左右のアーム部分②上段トレー右側③上段トレー左側④下
段⑤引き出しの取っ手の計5か所の環境培養を実施した。その結果,培養した5か所すべてからコロニーが
検出され,その中でも下段引き出しの取っての部分から複数のコロニーが検出した。
目標設定清潔・安全に整備された麻酔卓子が,継続使用できる
整理整頓
主に使用する麻酔医師と相談し物品の整理,確認を行い,看護師,AWとの物品,清掃確認を行った。
新しい麻酔卓子を作成し,卓子の上段物品,17 品から 9 品削減した。複数のコロニーが検出された下段
は 16 品から 0 品にし,全体で 38 品から 26 品に減らすことができた。物品を引き出しに収納すること
でとてもすっきり整理することができ,清掃しやすくなった。
しつけ・定着化今まで通り部屋に1台設置した。さらに作業効率,時間短縮も考慮し,2 台交換用として追加し器材庫に
設置した。物品の固定配置化を徹底するためにラベリングした。
以前に配置していた物品でできるものは定数化し部屋に配置した。配置変更した物品は新卓子を見ながら
全スタッフで確認した。
結果物品を減らし,整理整頓することで,清潔保持しやすい環境を整えることができ,毎回使用後の清潔は保
持できている。2 台交換用卓子を作成したことで,次の手術へ清潔な卓子が準備できている。現在は,物
品の変更に困ったなどの意見はない。
まとめと課題今回,物品を整理し清掃しやすく清潔が保持できる麻酔卓子の作成に取り組んだ。この活動が定着し,継
続できるようチーム活動での管理方法などさらに課題を明確化し,手術室スタッフ全員でより清潔安全に
患者さんが手術を受けられる環境を作っていきたい。
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テーマ麻酔卓子の清潔化
テーマ選定理由当院手術室で麻酔導入に必要な物品を設置している『麻酔卓子』があり,この卓子はその都度清潔に使用
できているのかを分析し清潔が保持できる新しい麻酔卓子の作成に取り組むため5S活動した。
現状把握現在使用している麻酔卓子は各部屋に1台配置し全部で6台あり,大きさ,引き出しの位置,設置している
カゴなどもバラバラであった。使用後は,血液汚染もあり,物品も散乱しており,症例毎に清掃し物品の
補充している。
検査科にご協力いただき,麻酔卓子の①卓子の左右のアーム部分②上段トレー右側③上段トレー左側④下
段⑤引き出しの取っ手の計5か所の環境培養を実施した。その結果,培養した5か所すべてからコロニーが
検出され,その中でも下段引き出しの取っての部分から複数のコロニーが検出した。
目標設定清潔・安全に整備された麻酔卓子が,継続使用できる
整理整頓
主に使用する麻酔医師と相談し物品の整理,確認を行い,看護師,AWとの物品,清掃確認を行った。
新しい麻酔卓子を作成し,卓子の上段物品,17 品から 9 品削減した。複数のコロニーが検出された下段
は 16 品から 0 品にし,全体で 38 品から 26 品に減らすことができた。物品を引き出しに収納すること
でとてもすっきり整理することができ,清掃しやすくなった。
しつけ・定着化今まで通り部屋に1台設置した。さらに作業効率,時間短縮も考慮し,2 台交換用として追加し器材庫に
設置した。物品の固定配置化を徹底するためにラベリングした。
以前に配置していた物品でできるものは定数化し部屋に配置した。配置変更した物品は新卓子を見ながら
全スタッフで確認した。
結果物品を減らし,整理整頓することで,清潔保持しやすい環境を整えることができ,毎回使用後の清潔は保
持できている。2 台交換用卓子を作成したことで,次の手術へ清潔な卓子が準備できている。現在は,物
品の変更に困ったなどの意見はない。
まとめと課題今回,物品を整理し清掃しやすく清潔が保持できる麻酔卓子の作成に取り組んだ。この活動が定着し,継
続できるようチーム活動での管理方法などさらに課題を明確化し,手術室スタッフ全員でより清潔安全に
患者さんが手術を受けられる環境を作っていきたい。
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テーマ4東病棟における入院オリエンテーションの見直し
テーマ選定理由4階東病棟では,手術を目的とした入院が多い。入院オリエンテーションは,入退院支援センターでも行
われており,病棟の設備に関するオリエンテーションは看護助手が行うこともある。病棟生活や手術に関
するオリエンテーションは患者1名に対し病棟看護師1名が行っている現状である。平日入院は,チーム
カンファレンスや午後からの検査呼び出し,ナースコール対応,手術終了後の迎えなどと重複することが
多いことから,患者の待ち時間を長くしたり,看護師も業務の中に入院に関する業務が占める時間が多い
と感じている。患者が安全かつ安心して手術に臨み,入院生活を送るためには入院時のオリエンテーショ
ンはとても重要である。そこで,改めて入院に関する看護業務の整理を行い,時間の有効活用や看護師の
満足度の向上を目的として,入院オリエンテーションの見直しをテーマにTQM活動をおこなうこととし
た。
現状把握現状を把握するために4東看護師を対象にアンケートを実施
①入院にオリエンテーションにかかる時間は?
20分~30分が45%と最も多く,次いで30~45分が40%,10分~20分が15%という結果となった。
②最も時間がかかる項目は?(自由記載)
図のように手術に関する説明に最も時間を要すという回答が得られた。
③入院対応にストレスは?
「ある」が65%,「ない」が35%という回答が得られた。
〈ストレスがある理由〉
・介護保険などのサービスを受けていれば生活状況を聞くのに時間がかかる
・受け持ち患者の処置が多いと入院患者のところにいけない
・カルテ入力,内服薬や入院後の治療に確認があるため
・手術後2階に転棟する患者への説明があるから
・家族を含め理解してもらえるように何度も説明しなければならない
④入院オリエンテーションの時間が削減できたら何ができる?
・他の業務ができ,時間外が減る
・チームカンファレンスを実施する
・受け持ち患者の処置や検温,ケアなどの時間にあてることができる
・入院患者に必要なND立案をおこなう
要因解析アンケートの結果から,4東病棟での入院オリエンテーションにおける看護師のストレスについて,
フィッシュボーンを用いて課題を絞り込んだ。
目標設定入院オリエンテーションの見直し後の結果として以下の3点とした。
1.看護業務内に占める入院オリエンテーション時間が減少する
2.看護師の入院オリエンテーションに関するストレスが軽減する
3.看護師の業務時間の有効活用ができる
対策立案3つの主要因に対して対策を検討し,評価10点以上に該当する項目に対して対策を実施することにした。
対策実施実施①
入退院支援センターを見学し過不足する部分を把握し,問診票の追加・修正をおこなった。
実施②
4東病棟用パンフレットの追加・修正をおこなった
実施③
看護補助者への依頼事項を整理し「定時入院患者の病棟案内の流れ」について記載したものを作成。
実際の流れは,患者到着とともに身長・体重測定をし,デイルームへ誘導し待機する。入院予定患者がそ
ろったら,病棟と病室への案内を開始。アメニティを配布し,ベッドネームにアメニティプランを表示す
るリングをつける。案内を終了したことを,入院を担当する看護師に伝えるまでを依頼事項として挙げ
た。
効果の確認①4東病棟看護師へアンケートを用いて活動前,活動後で比較
30分~40分かかっていた時間は87.5%減少あり。10分~20分が50%増加している。
活動後のストレス変化については,ストレスを感じていた看護師の67%が活動後ストレスが減ったと回
答あり。
②面接,自由記載にて,それぞれの担当者から回答をもらう。
〈入退院支援センター〉
事前にパンフレットを読んできてもらうことで入院中の生活が出来て良い。記入欄が狭いところがある。
食事については硬さやムセの有無の確認事項がありよかった,入院までに読んでもらえるか不安などの回
答あり。
〈看護補助者〉
デイルームでの待機はスペースが少ないことからナースステーション前でいすを並べ待っていただくよう
に工夫した,パンフレットを持参していない患者が多い,看護補助者が一人で対応するため焦ることがあ
るが大きく困ったことはないと回答あり。
〈4東病棟看護師〉
「読んでない,知らない」という患者が多く,入院支援センターの説明がどこまでしてあるのか,家族待
機説明は当日するのか,本人用を家族が読んでもらうしかないのか,オーバービューの中に転棟説明を入
れてみてはどうか,看護師が患者の案内をすることがなくなった分,他の業務に当てることができたと回
答あり。
無形効果・入院オリエンテーション時間の短縮ができ業務負担軽減効果に繋がった
・業務を看護補助者に業務移管することにより,看護師が本来業務により専念することができるように
なった
・活動を通して入退院支援センターへ働きかけもでき,問診票の充実,術前説明集約化による説明業務の
標準化が図られ均一なケア提供につながることができた
標準化と管理
今後の課題
テーマ麻酔卓子の清潔化
テーマ選定理由当院手術室で麻酔導入に必要な物品を設置している『麻酔卓子』があり,この卓子はその都度清潔に使用
できているのかを分析し清潔が保持できる新しい麻酔卓子の作成に取り組むため5S活動した。
現状把握現在使用している麻酔卓子は各部屋に1台配置し全部で6台あり,大きさ,引き出しの位置,設置している
カゴなどもバラバラであった。使用後は,血液汚染もあり,物品も散乱しており,症例毎に清掃し物品の
補充している。
検査科にご協力いただき,麻酔卓子の①卓子の左右のアーム部分②上段トレー右側③上段トレー左側④下
段⑤引き出しの取っ手の計5か所の環境培養を実施した。その結果,培養した5か所すべてからコロニーが
検出され,その中でも下段引き出しの取っての部分から複数のコロニーが検出した。
目標設定清潔・安全に整備された麻酔卓子が,継続使用できる
整理整頓
主に使用する麻酔医師と相談し物品の整理,確認を行い,看護師,AWとの物品,清掃確認を行った。
新しい麻酔卓子を作成し,卓子の上段物品,17 品から 9 品削減した。複数のコロニーが検出された下段
は 16 品から 0 品にし,全体で 38 品から 26 品に減らすことができた。物品を引き出しに収納すること
でとてもすっきり整理することができ,清掃しやすくなった。
しつけ・定着化今まで通り部屋に1台設置した。さらに作業効率,時間短縮も考慮し,2 台交換用として追加し器材庫に
設置した。物品の固定配置化を徹底するためにラベリングした。
以前に配置していた物品でできるものは定数化し部屋に配置した。配置変更した物品は新卓子を見ながら
全スタッフで確認した。
結果物品を減らし,整理整頓することで,清潔保持しやすい環境を整えることができ,毎回使用後の清潔は保
持できている。2 台交換用卓子を作成したことで,次の手術へ清潔な卓子が準備できている。現在は,物
品の変更に困ったなどの意見はない。
まとめと課題今回,物品を整理し清掃しやすく清潔が保持できる麻酔卓子の作成に取り組んだ。この活動が定着し,継
続できるようチーム活動での管理方法などさらに課題を明確化し,手術室スタッフ全員でより清潔安全に
患者さんが手術を受けられる環境を作っていきたい。
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サ ー ク ル 名
部 署
活 動 期 間
会 合 状 況
所属長/推進メンバー
レビュー担当者
chamu
4階東病棟開始:平成30年7月3日終了:平成31年4月3日会合回数 12回 一回あたりの会合時間 30分川崎師長永澤医師 野田看護副部長
発 表 者
リ ー ダ ー
サブリーダー
メ ン バ ー
所 見 欄
下山 美沙鯰谷 香織上藤 みどり香川 梨華
テーマ4東病棟における入院オリエンテーションの見直し
テーマ選定理由4階東病棟では,手術を目的とした入院が多い。入院オリエンテーションは,入退院支援センターでも行
われており,病棟の設備に関するオリエンテーションは看護助手が行うこともある。病棟生活や手術に関
するオリエンテーションは患者1名に対し病棟看護師1名が行っている現状である。平日入院は,チーム
カンファレンスや午後からの検査呼び出し,ナースコール対応,手術終了後の迎えなどと重複することが
多いことから,患者の待ち時間を長くしたり,看護師も業務の中に入院に関する業務が占める時間が多い
と感じている。患者が安全かつ安心して手術に臨み,入院生活を送るためには入院時のオリエンテーショ
ンはとても重要である。そこで,改めて入院に関する看護業務の整理を行い,時間の有効活用や看護師の
満足度の向上を目的として,入院オリエンテーションの見直しをテーマにTQM活動をおこなうこととし
た。
現状把握現状を把握するために4東看護師を対象にアンケートを実施
①入院にオリエンテーションにかかる時間は?
20分~30分が45%と最も多く,次いで30~45分が40%,10分~20分が15%という結果となった。
②最も時間がかかる項目は?(自由記載)
図のように手術に関する説明に最も時間を要すという回答が得られた。
作成日 令和2年3月5日 ③入院対応にストレスは?
「ある」が65%,「ない」が35%という回答が得られた。
〈ストレスがある理由〉
・介護保険などのサービスを受けていれば生活状況を聞くのに時間がかかる
・受け持ち患者の処置が多いと入院患者のところにいけない
・カルテ入力,内服薬や入院後の治療に確認があるため
・手術後2階に転棟する患者への説明があるから
・家族を含め理解してもらえるように何度も説明しなければならない
④入院オリエンテーションの時間が削減できたら何ができる?
・他の業務ができ,時間外が減る
・チームカンファレンスを実施する
・受け持ち患者の処置や検温,ケアなどの時間にあてることができる
・入院患者に必要なND立案をおこなう
要因解析アンケートの結果から,4東病棟での入院オリエンテーションにおける看護師のストレスについて,
フィッシュボーンを用いて課題を絞り込んだ。
目標設定入院オリエンテーションの見直し後の結果として以下の3点とした。
1.看護業務内に占める入院オリエンテーション時間が減少する
2.看護師の入院オリエンテーションに関するストレスが軽減する
3.看護師の業務時間の有効活用ができる
対策立案3つの主要因に対して対策を検討し,評価10点以上に該当する項目に対して対策を実施することにした。
対策実施実施①
入退院支援センターを見学し過不足する部分を把握し,問診票の追加・修正をおこなった。
実施②
4東病棟用パンフレットの追加・修正をおこなった
実施③
看護補助者への依頼事項を整理し「定時入院患者の病棟案内の流れ」について記載したものを作成。
実際の流れは,患者到着とともに身長・体重測定をし,デイルームへ誘導し待機する。入院予定患者がそ
ろったら,病棟と病室への案内を開始。アメニティを配布し,ベッドネームにアメニティプランを表示す
るリングをつける。案内を終了したことを,入院を担当する看護師に伝えるまでを依頼事項として挙げ
た。
効果の確認①4東病棟看護師へアンケートを用いて活動前,活動後で比較
30分~40分かかっていた時間は87.5%減少あり。10分~20分が50%増加している。
活動後のストレス変化については,ストレスを感じていた看護師の67%が活動後ストレスが減ったと回
答あり。
②面接,自由記載にて,それぞれの担当者から回答をもらう。
〈入退院支援センター〉
事前にパンフレットを読んできてもらうことで入院中の生活が出来て良い。記入欄が狭いところがある。
食事については硬さやムセの有無の確認事項がありよかった,入院までに読んでもらえるか不安などの回
答あり。
〈看護補助者〉
デイルームでの待機はスペースが少ないことからナースステーション前でいすを並べ待っていただくよう
に工夫した,パンフレットを持参していない患者が多い,看護補助者が一人で対応するため焦ることがあ
るが大きく困ったことはないと回答あり。
〈4東病棟看護師〉
「読んでない,知らない」という患者が多く,入院支援センターの説明がどこまでしてあるのか,家族待
機説明は当日するのか,本人用を家族が読んでもらうしかないのか,オーバービューの中に転棟説明を入
れてみてはどうか,看護師が患者の案内をすることがなくなった分,他の業務に当てることができたと回
答あり。
無形効果・入院オリエンテーション時間の短縮ができ業務負担軽減効果に繋がった
・業務を看護補助者に業務移管することにより,看護師が本来業務により専念することができるように
なった
・活動を通して入退院支援センターへ働きかけもでき,問診票の充実,術前説明集約化による説明業務の
標準化が図られ均一なケア提供につながることができた
標準化と管理
今後の課題
テーマ麻酔卓子の清潔化
テーマ選定理由当院手術室で麻酔導入に必要な物品を設置している『麻酔卓子』があり,この卓子はその都度清潔に使用
できているのかを分析し清潔が保持できる新しい麻酔卓子の作成に取り組むため5S活動した。
現状把握現在使用している麻酔卓子は各部屋に1台配置し全部で6台あり,大きさ,引き出しの位置,設置している
カゴなどもバラバラであった。使用後は,血液汚染もあり,物品も散乱しており,症例毎に清掃し物品の
補充している。
検査科にご協力いただき,麻酔卓子の①卓子の左右のアーム部分②上段トレー右側③上段トレー左側④下
段⑤引き出しの取っ手の計5か所の環境培養を実施した。その結果,培養した5か所すべてからコロニーが
検出され,その中でも下段引き出しの取っての部分から複数のコロニーが検出した。
目標設定清潔・安全に整備された麻酔卓子が,継続使用できる
整理整頓
主に使用する麻酔医師と相談し物品の整理,確認を行い,看護師,AWとの物品,清掃確認を行った。
新しい麻酔卓子を作成し,卓子の上段物品,17 品から 9 品削減した。複数のコロニーが検出された下段
は 16 品から 0 品にし,全体で 38 品から 26 品に減らすことができた。物品を引き出しに収納すること
でとてもすっきり整理することができ,清掃しやすくなった。
しつけ・定着化今まで通り部屋に1台設置した。さらに作業効率,時間短縮も考慮し,2 台交換用として追加し器材庫に
設置した。物品の固定配置化を徹底するためにラベリングした。
以前に配置していた物品でできるものは定数化し部屋に配置した。配置変更した物品は新卓子を見ながら
全スタッフで確認した。
結果物品を減らし,整理整頓することで,清潔保持しやすい環境を整えることができ,毎回使用後の清潔は保
持できている。2 台交換用卓子を作成したことで,次の手術へ清潔な卓子が準備できている。現在は,物
品の変更に困ったなどの意見はない。
まとめと課題今回,物品を整理し清掃しやすく清潔が保持できる麻酔卓子の作成に取り組んだ。この活動が定着し,継
続できるようチーム活動での管理方法などさらに課題を明確化し,手術室スタッフ全員でより清潔安全に
患者さんが手術を受けられる環境を作っていきたい。
-157-
テーマ4東病棟における入院オリエンテーションの見直し
テーマ選定理由4階東病棟では,手術を目的とした入院が多い。入院オリエンテーションは,入退院支援センターでも行
われており,病棟の設備に関するオリエンテーションは看護助手が行うこともある。病棟生活や手術に関
するオリエンテーションは患者1名に対し病棟看護師1名が行っている現状である。平日入院は,チーム
カンファレンスや午後からの検査呼び出し,ナースコール対応,手術終了後の迎えなどと重複することが
多いことから,患者の待ち時間を長くしたり,看護師も業務の中に入院に関する業務が占める時間が多い
と感じている。患者が安全かつ安心して手術に臨み,入院生活を送るためには入院時のオリエンテーショ
ンはとても重要である。そこで,改めて入院に関する看護業務の整理を行い,時間の有効活用や看護師の
満足度の向上を目的として,入院オリエンテーションの見直しをテーマにTQM活動をおこなうこととし
た。
現状把握現状を把握するために4東看護師を対象にアンケートを実施
①入院にオリエンテーションにかかる時間は?
20分~30分が45%と最も多く,次いで30~45分が40%,10分~20分が15%という結果となった。
②最も時間がかかる項目は?(自由記載)
図のように手術に関する説明に最も時間を要すという回答が得られた。
③入院対応にストレスは?
「ある」が65%,「ない」が35%という回答が得られた。
〈ストレスがある理由〉
・介護保険などのサービスを受けていれば生活状況を聞くのに時間がかかる
・受け持ち患者の処置が多いと入院患者のところにいけない
・カルテ入力,内服薬や入院後の治療に確認があるため
・手術後2階に転棟する患者への説明があるから
・家族を含め理解してもらえるように何度も説明しなければならない
④入院オリエンテーションの時間が削減できたら何ができる?
・他の業務ができ,時間外が減る
・チームカンファレンスを実施する
・受け持ち患者の処置や検温,ケアなどの時間にあてることができる
・入院患者に必要なND立案をおこなう
要因解析アンケートの結果から,4東病棟での入院オリエンテーションにおける看護師のストレスについて,
フィッシュボーンを用いて課題を絞り込んだ。
目標設定入院オリエンテーションの見直し後の結果として以下の3点とした。
1.看護業務内に占める入院オリエンテーション時間が減少する
2.看護師の入院オリエンテーションに関するストレスが軽減する
3.看護師の業務時間の有効活用ができる
対策立案3つの主要因に対して対策を検討し,評価10点以上に該当する項目に対して対策を実施することにした。
対策実施実施①
入退院支援センターを見学し過不足する部分を把握し,問診票の追加・修正をおこなった。
実施②
4東病棟用パンフレットの追加・修正をおこなった
実施③
看護補助者への依頼事項を整理し「定時入院患者の病棟案内の流れ」について記載したものを作成。
実際の流れは,患者到着とともに身長・体重測定をし,デイルームへ誘導し待機する。入院予定患者がそ
ろったら,病棟と病室への案内を開始。アメニティを配布し,ベッドネームにアメニティプランを表示す
るリングをつける。案内を終了したことを,入院を担当する看護師に伝えるまでを依頼事項として挙げ
た。
効果の確認①4東病棟看護師へアンケートを用いて活動前,活動後で比較
30分~40分かかっていた時間は87.5%減少あり。10分~20分が50%増加している。
活動後のストレス変化については,ストレスを感じていた看護師の67%が活動後ストレスが減ったと回
答あり。
②面接,自由記載にて,それぞれの担当者から回答をもらう。
〈入退院支援センター〉
事前にパンフレットを読んできてもらうことで入院中の生活が出来て良い。記入欄が狭いところがある。
食事については硬さやムセの有無の確認事項がありよかった,入院までに読んでもらえるか不安などの回
答あり。
〈看護補助者〉
デイルームでの待機はスペースが少ないことからナースステーション前でいすを並べ待っていただくよう
に工夫した,パンフレットを持参していない患者が多い,看護補助者が一人で対応するため焦ることがあ
るが大きく困ったことはないと回答あり。
〈4東病棟看護師〉
「読んでない,知らない」という患者が多く,入院支援センターの説明がどこまでしてあるのか,家族待
機説明は当日するのか,本人用を家族が読んでもらうしかないのか,オーバービューの中に転棟説明を入
れてみてはどうか,看護師が患者の案内をすることがなくなった分,他の業務に当てることができたと回
答あり。
無形効果・入院オリエンテーション時間の短縮ができ業務負担軽減効果に繋がった
・業務を看護補助者に業務移管することにより,看護師が本来業務により専念することができるように
なった
・活動を通して入退院支援センターへ働きかけもでき,問診票の充実,術前説明集約化による説明業務の
標準化が図られ均一なケア提供につながることができた
標準化と管理
今後の課題
テーマ麻酔卓子の清潔化
テーマ選定理由当院手術室で麻酔導入に必要な物品を設置している『麻酔卓子』があり,この卓子はその都度清潔に使用
できているのかを分析し清潔が保持できる新しい麻酔卓子の作成に取り組むため5S活動した。
現状把握現在使用している麻酔卓子は各部屋に1台配置し全部で6台あり,大きさ,引き出しの位置,設置している
カゴなどもバラバラであった。使用後は,血液汚染もあり,物品も散乱しており,症例毎に清掃し物品の
補充している。
検査科にご協力いただき,麻酔卓子の①卓子の左右のアーム部分②上段トレー右側③上段トレー左側④下
段⑤引き出しの取っ手の計5か所の環境培養を実施した。その結果,培養した5か所すべてからコロニーが
検出され,その中でも下段引き出しの取っての部分から複数のコロニーが検出した。
目標設定清潔・安全に整備された麻酔卓子が,継続使用できる
整理整頓
主に使用する麻酔医師と相談し物品の整理,確認を行い,看護師,AWとの物品,清掃確認を行った。
新しい麻酔卓子を作成し,卓子の上段物品,17 品から 9 品削減した。複数のコロニーが検出された下段
は 16 品から 0 品にし,全体で 38 品から 26 品に減らすことができた。物品を引き出しに収納すること
でとてもすっきり整理することができ,清掃しやすくなった。
しつけ・定着化今まで通り部屋に1台設置した。さらに作業効率,時間短縮も考慮し,2 台交換用として追加し器材庫に
設置した。物品の固定配置化を徹底するためにラベリングした。
以前に配置していた物品でできるものは定数化し部屋に配置した。配置変更した物品は新卓子を見ながら
全スタッフで確認した。
結果物品を減らし,整理整頓することで,清潔保持しやすい環境を整えることができ,毎回使用後の清潔は保
持できている。2 台交換用卓子を作成したことで,次の手術へ清潔な卓子が準備できている。現在は,物
品の変更に困ったなどの意見はない。
まとめと課題今回,物品を整理し清掃しやすく清潔が保持できる麻酔卓子の作成に取り組んだ。この活動が定着し,継
続できるようチーム活動での管理方法などさらに課題を明確化し,手術室スタッフ全員でより清潔安全に
患者さんが手術を受けられる環境を作っていきたい。
-158-
テーマ4東病棟における入院オリエンテーションの見直し
テーマ選定理由4階東病棟では,手術を目的とした入院が多い。入院オリエンテーションは,入退院支援センターでも行
われており,病棟の設備に関するオリエンテーションは看護助手が行うこともある。病棟生活や手術に関
するオリエンテーションは患者1名に対し病棟看護師1名が行っている現状である。平日入院は,チーム
カンファレンスや午後からの検査呼び出し,ナースコール対応,手術終了後の迎えなどと重複することが
多いことから,患者の待ち時間を長くしたり,看護師も業務の中に入院に関する業務が占める時間が多い
と感じている。患者が安全かつ安心して手術に臨み,入院生活を送るためには入院時のオリエンテーショ
ンはとても重要である。そこで,改めて入院に関する看護業務の整理を行い,時間の有効活用や看護師の
満足度の向上を目的として,入院オリエンテーションの見直しをテーマにTQM活動をおこなうこととし
た。
現状把握現状を把握するために4東看護師を対象にアンケートを実施
①入院にオリエンテーションにかかる時間は?
20分~30分が45%と最も多く,次いで30~45分が40%,10分~20分が15%という結果となった。
②最も時間がかかる項目は?(自由記載)
図のように手術に関する説明に最も時間を要すという回答が得られた。
③入院対応にストレスは?
「ある」が65%,「ない」が35%という回答が得られた。
〈ストレスがある理由〉
・介護保険などのサービスを受けていれば生活状況を聞くのに時間がかかる
・受け持ち患者の処置が多いと入院患者のところにいけない
・カルテ入力,内服薬や入院後の治療に確認があるため
・手術後2階に転棟する患者への説明があるから
・家族を含め理解してもらえるように何度も説明しなければならない
④入院オリエンテーションの時間が削減できたら何ができる?
・他の業務ができ,時間外が減る
・チームカンファレンスを実施する
・受け持ち患者の処置や検温,ケアなどの時間にあてることができる
・入院患者に必要なND立案をおこなう
要因解析アンケートの結果から,4東病棟での入院オリエンテーションにおける看護師のストレスについて,
フィッシュボーンを用いて課題を絞り込んだ。
目標設定入院オリエンテーションの見直し後の結果として以下の3点とした。
1.看護業務内に占める入院オリエンテーション時間が減少する
2.看護師の入院オリエンテーションに関するストレスが軽減する
3.看護師の業務時間の有効活用ができる
対策立案3つの主要因に対して対策を検討し,評価10点以上に該当する項目に対して対策を実施することにした。
対策実施実施①
入退院支援センターを見学し過不足する部分を把握し,問診票の追加・修正をおこなった。
実施②
4東病棟用パンフレットの追加・修正をおこなった
実施③
看護補助者への依頼事項を整理し「定時入院患者の病棟案内の流れ」について記載したものを作成。
実際の流れは,患者到着とともに身長・体重測定をし,デイルームへ誘導し待機する。入院予定患者がそ
ろったら,病棟と病室への案内を開始。アメニティを配布し,ベッドネームにアメニティプランを表示す
るリングをつける。案内を終了したことを,入院を担当する看護師に伝えるまでを依頼事項として挙げ
た。
効果の確認①4東病棟看護師へアンケートを用いて活動前,活動後で比較
30分~40分かかっていた時間は87.5%減少あり。10分~20分が50%増加している。
活動後のストレス変化については,ストレスを感じていた看護師の67%が活動後ストレスが減ったと回
答あり。
②面接,自由記載にて,それぞれの担当者から回答をもらう。
〈入退院支援センター〉
事前にパンフレットを読んできてもらうことで入院中の生活が出来て良い。記入欄が狭いところがある。
食事については硬さやムセの有無の確認事項がありよかった,入院までに読んでもらえるか不安などの回
答あり。
〈看護補助者〉
デイルームでの待機はスペースが少ないことからナースステーション前でいすを並べ待っていただくよう
に工夫した,パンフレットを持参していない患者が多い,看護補助者が一人で対応するため焦ることがあ
るが大きく困ったことはないと回答あり。
〈4東病棟看護師〉
「読んでない,知らない」という患者が多く,入院支援センターの説明がどこまでしてあるのか,家族待
機説明は当日するのか,本人用を家族が読んでもらうしかないのか,オーバービューの中に転棟説明を入
れてみてはどうか,看護師が患者の案内をすることがなくなった分,他の業務に当てることができたと回
答あり。
無形効果・入院オリエンテーション時間の短縮ができ業務負担軽減効果に繋がった
・業務を看護補助者に業務移管することにより,看護師が本来業務により専念することができるように
なった
・活動を通して入退院支援センターへ働きかけもでき,問診票の充実,術前説明集約化による説明業務の
標準化が図られ均一なケア提供につながることができた
標準化と管理
今後の課題
テーマ麻酔卓子の清潔化
テーマ選定理由当院手術室で麻酔導入に必要な物品を設置している『麻酔卓子』があり,この卓子はその都度清潔に使用
できているのかを分析し清潔が保持できる新しい麻酔卓子の作成に取り組むため5S活動した。
現状把握現在使用している麻酔卓子は各部屋に1台配置し全部で6台あり,大きさ,引き出しの位置,設置している
カゴなどもバラバラであった。使用後は,血液汚染もあり,物品も散乱しており,症例毎に清掃し物品の
補充している。
検査科にご協力いただき,麻酔卓子の①卓子の左右のアーム部分②上段トレー右側③上段トレー左側④下
段⑤引き出しの取っ手の計5か所の環境培養を実施した。その結果,培養した5か所すべてからコロニーが
検出され,その中でも下段引き出しの取っての部分から複数のコロニーが検出した。
目標設定清潔・安全に整備された麻酔卓子が,継続使用できる
整理整頓
主に使用する麻酔医師と相談し物品の整理,確認を行い,看護師,AWとの物品,清掃確認を行った。
新しい麻酔卓子を作成し,卓子の上段物品,17 品から 9 品削減した。複数のコロニーが検出された下段
は 16 品から 0 品にし,全体で 38 品から 26 品に減らすことができた。物品を引き出しに収納すること
でとてもすっきり整理することができ,清掃しやすくなった。
しつけ・定着化今まで通り部屋に1台設置した。さらに作業効率,時間短縮も考慮し,2 台交換用として追加し器材庫に
設置した。物品の固定配置化を徹底するためにラベリングした。
以前に配置していた物品でできるものは定数化し部屋に配置した。配置変更した物品は新卓子を見ながら
全スタッフで確認した。
結果物品を減らし,整理整頓することで,清潔保持しやすい環境を整えることができ,毎回使用後の清潔は保
持できている。2 台交換用卓子を作成したことで,次の手術へ清潔な卓子が準備できている。現在は,物
品の変更に困ったなどの意見はない。
まとめと課題今回,物品を整理し清掃しやすく清潔が保持できる麻酔卓子の作成に取り組んだ。この活動が定着し,継
続できるようチーム活動での管理方法などさらに課題を明確化し,手術室スタッフ全員でより清潔安全に
患者さんが手術を受けられる環境を作っていきたい。
-159-
テーマ4東病棟における入院オリエンテーションの見直し
テーマ選定理由4階東病棟では,手術を目的とした入院が多い。入院オリエンテーションは,入退院支援センターでも行
われており,病棟の設備に関するオリエンテーションは看護助手が行うこともある。病棟生活や手術に関
するオリエンテーションは患者1名に対し病棟看護師1名が行っている現状である。平日入院は,チーム
カンファレンスや午後からの検査呼び出し,ナースコール対応,手術終了後の迎えなどと重複することが
多いことから,患者の待ち時間を長くしたり,看護師も業務の中に入院に関する業務が占める時間が多い
と感じている。患者が安全かつ安心して手術に臨み,入院生活を送るためには入院時のオリエンテーショ
ンはとても重要である。そこで,改めて入院に関する看護業務の整理を行い,時間の有効活用や看護師の
満足度の向上を目的として,入院オリエンテーションの見直しをテーマにTQM活動をおこなうこととし
た。
現状把握現状を把握するために4東看護師を対象にアンケートを実施
①入院にオリエンテーションにかかる時間は?
20分~30分が45%と最も多く,次いで30~45分が40%,10分~20分が15%という結果となった。
②最も時間がかかる項目は?(自由記載)
図のように手術に関する説明に最も時間を要すという回答が得られた。
③入院対応にストレスは?
「ある」が65%,「ない」が35%という回答が得られた。
〈ストレスがある理由〉
・介護保険などのサービスを受けていれば生活状況を聞くのに時間がかかる
・受け持ち患者の処置が多いと入院患者のところにいけない
・カルテ入力,内服薬や入院後の治療に確認があるため
・手術後2階に転棟する患者への説明があるから
・家族を含め理解してもらえるように何度も説明しなければならない
④入院オリエンテーションの時間が削減できたら何ができる?
・他の業務ができ,時間外が減る
・チームカンファレンスを実施する
・受け持ち患者の処置や検温,ケアなどの時間にあてることができる
・入院患者に必要なND立案をおこなう
要因解析アンケートの結果から,4東病棟での入院オリエンテーションにおける看護師のストレスについて,
フィッシュボーンを用いて課題を絞り込んだ。
目標設定入院オリエンテーションの見直し後の結果として以下の3点とした。
1.看護業務内に占める入院オリエンテーション時間が減少する
2.看護師の入院オリエンテーションに関するストレスが軽減する
3.看護師の業務時間の有効活用ができる
対策立案3つの主要因に対して対策を検討し,評価10点以上に該当する項目に対して対策を実施することにした。
対策実施実施①
入退院支援センターを見学し過不足する部分を把握し,問診票の追加・修正をおこなった。
実施②
4東病棟用パンフレットの追加・修正をおこなった
実施③
看護補助者への依頼事項を整理し「定時入院患者の病棟案内の流れ」について記載したものを作成。
実際の流れは,患者到着とともに身長・体重測定をし,デイルームへ誘導し待機する。入院予定患者がそ
ろったら,病棟と病室への案内を開始。アメニティを配布し,ベッドネームにアメニティプランを表示す
るリングをつける。案内を終了したことを,入院を担当する看護師に伝えるまでを依頼事項として挙げ
た。
効果の確認①4東病棟看護師へアンケートを用いて活動前,活動後で比較
30分~40分かかっていた時間は87.5%減少あり。10分~20分が50%増加している。
活動後のストレス変化については,ストレスを感じていた看護師の67%が活動後ストレスが減ったと回
答あり。
②面接,自由記載にて,それぞれの担当者から回答をもらう。
〈入退院支援センター〉
事前にパンフレットを読んできてもらうことで入院中の生活が出来て良い。記入欄が狭いところがある。
食事については硬さやムセの有無の確認事項がありよかった,入院までに読んでもらえるか不安などの回
答あり。
〈看護補助者〉
デイルームでの待機はスペースが少ないことからナースステーション前でいすを並べ待っていただくよう
に工夫した,パンフレットを持参していない患者が多い,看護補助者が一人で対応するため焦ることがあ
るが大きく困ったことはないと回答あり。
〈4東病棟看護師〉
「読んでない,知らない」という患者が多く,入院支援センターの説明がどこまでしてあるのか,家族待
機説明は当日するのか,本人用を家族が読んでもらうしかないのか,オーバービューの中に転棟説明を入
れてみてはどうか,看護師が患者の案内をすることがなくなった分,他の業務に当てることができたと回
答あり。
無形効果・入院オリエンテーション時間の短縮ができ業務負担軽減効果に繋がった
・業務を看護補助者に業務移管することにより,看護師が本来業務により専念することができるように
なった
・活動を通して入退院支援センターへ働きかけもでき,問診票の充実,術前説明集約化による説明業務の
標準化が図られ均一なケア提供につながることができた
標準化と管理
今後の課題
-160-
テーマ4東病棟における入院オリエンテーションの見直し
テーマ選定理由4階東病棟では,手術を目的とした入院が多い。入院オリエンテーションは,入退院支援センターでも行
われており,病棟の設備に関するオリエンテーションは看護助手が行うこともある。病棟生活や手術に関
するオリエンテーションは患者1名に対し病棟看護師1名が行っている現状である。平日入院は,チーム
カンファレンスや午後からの検査呼び出し,ナースコール対応,手術終了後の迎えなどと重複することが
多いことから,患者の待ち時間を長くしたり,看護師も業務の中に入院に関する業務が占める時間が多い
と感じている。患者が安全かつ安心して手術に臨み,入院生活を送るためには入院時のオリエンテーショ
ンはとても重要である。そこで,改めて入院に関する看護業務の整理を行い,時間の有効活用や看護師の
満足度の向上を目的として,入院オリエンテーションの見直しをテーマにTQM活動をおこなうこととし
た。
現状把握現状を把握するために4東看護師を対象にアンケートを実施
①入院にオリエンテーションにかかる時間は?
20分~30分が45%と最も多く,次いで30~45分が40%,10分~20分が15%という結果となった。
②最も時間がかかる項目は?(自由記載)
図のように手術に関する説明に最も時間を要すという回答が得られた。
③入院対応にストレスは?
「ある」が65%,「ない」が35%という回答が得られた。
〈ストレスがある理由〉
・介護保険などのサービスを受けていれば生活状況を聞くのに時間がかかる
・受け持ち患者の処置が多いと入院患者のところにいけない
・カルテ入力,内服薬や入院後の治療に確認があるため
・手術後2階に転棟する患者への説明があるから
・家族を含め理解してもらえるように何度も説明しなければならない
④入院オリエンテーションの時間が削減できたら何ができる?
・他の業務ができ,時間外が減る
・チームカンファレンスを実施する
・受け持ち患者の処置や検温,ケアなどの時間にあてることができる
・入院患者に必要なND立案をおこなう
要因解析アンケートの結果から,4東病棟での入院オリエンテーションにおける看護師のストレスについて,
フィッシュボーンを用いて課題を絞り込んだ。
目標設定入院オリエンテーションの見直し後の結果として以下の3点とした。
1.看護業務内に占める入院オリエンテーション時間が減少する
2.看護師の入院オリエンテーションに関するストレスが軽減する
3.看護師の業務時間の有効活用ができる
対策立案3つの主要因に対して対策を検討し,評価10点以上に該当する項目に対して対策を実施することにした。
対策実施実施①
入退院支援センターを見学し過不足する部分を把握し,問診票の追加・修正をおこなった。
実施②
4東病棟用パンフレットの追加・修正をおこなった
実施③
看護補助者への依頼事項を整理し「定時入院患者の病棟案内の流れ」について記載したものを作成。
実際の流れは,患者到着とともに身長・体重測定をし,デイルームへ誘導し待機する。入院予定患者がそ
ろったら,病棟と病室への案内を開始。アメニティを配布し,ベッドネームにアメニティプランを表示す
るリングをつける。案内を終了したことを,入院を担当する看護師に伝えるまでを依頼事項として挙げ
た。
効果の確認①4東病棟看護師へアンケートを用いて活動前,活動後で比較
30分~40分かかっていた時間は87.5%減少あり。10分~20分が50%増加している。
活動後のストレス変化については,ストレスを感じていた看護師の67%が活動後ストレスが減ったと回
答あり。
②面接,自由記載にて,それぞれの担当者から回答をもらう。
〈入退院支援センター〉
事前にパンフレットを読んできてもらうことで入院中の生活が出来て良い。記入欄が狭いところがある。
食事については硬さやムセの有無の確認事項がありよかった,入院までに読んでもらえるか不安などの回
答あり。
〈看護補助者〉
デイルームでの待機はスペースが少ないことからナースステーション前でいすを並べ待っていただくよう
に工夫した,パンフレットを持参していない患者が多い,看護補助者が一人で対応するため焦ることがあ
るが大きく困ったことはないと回答あり。
〈4東病棟看護師〉
「読んでない,知らない」という患者が多く,入院支援センターの説明がどこまでしてあるのか,家族待
機説明は当日するのか,本人用を家族が読んでもらうしかないのか,オーバービューの中に転棟説明を入
れてみてはどうか,看護師が患者の案内をすることがなくなった分,他の業務に当てることができたと回
答あり。
無形効果・入院オリエンテーション時間の短縮ができ業務負担軽減効果に繋がった
・業務を看護補助者に業務移管することにより,看護師が本来業務により専念することができるように
なった
・活動を通して入退院支援センターへ働きかけもでき,問診票の充実,術前説明集約化による説明業務の
標準化が図られ均一なケア提供につながることができた
標準化と管理
今後の課題
-161-
テーマ4東病棟における入院オリエンテーションの見直し
テーマ選定理由4階東病棟では,手術を目的とした入院が多い。入院オリエンテーションは,入退院支援センターでも行
われており,病棟の設備に関するオリエンテーションは看護助手が行うこともある。病棟生活や手術に関
するオリエンテーションは患者1名に対し病棟看護師1名が行っている現状である。平日入院は,チーム
カンファレンスや午後からの検査呼び出し,ナースコール対応,手術終了後の迎えなどと重複することが
多いことから,患者の待ち時間を長くしたり,看護師も業務の中に入院に関する業務が占める時間が多い
と感じている。患者が安全かつ安心して手術に臨み,入院生活を送るためには入院時のオリエンテーショ
ンはとても重要である。そこで,改めて入院に関する看護業務の整理を行い,時間の有効活用や看護師の
満足度の向上を目的として,入院オリエンテーションの見直しをテーマにTQM活動をおこなうこととし
た。
現状把握現状を把握するために4東看護師を対象にアンケートを実施
①入院にオリエンテーションにかかる時間は?
20分~30分が45%と最も多く,次いで30~45分が40%,10分~20分が15%という結果となった。
②最も時間がかかる項目は?(自由記載)
図のように手術に関する説明に最も時間を要すという回答が得られた。
③入院対応にストレスは?
「ある」が65%,「ない」が35%という回答が得られた。
〈ストレスがある理由〉
・介護保険などのサービスを受けていれば生活状況を聞くのに時間がかかる
・受け持ち患者の処置が多いと入院患者のところにいけない
・カルテ入力,内服薬や入院後の治療に確認があるため
・手術後2階に転棟する患者への説明があるから
・家族を含め理解してもらえるように何度も説明しなければならない
④入院オリエンテーションの時間が削減できたら何ができる?
・他の業務ができ,時間外が減る
・チームカンファレンスを実施する
・受け持ち患者の処置や検温,ケアなどの時間にあてることができる
・入院患者に必要なND立案をおこなう
要因解析アンケートの結果から,4東病棟での入院オリエンテーションにおける看護師のストレスについて,
フィッシュボーンを用いて課題を絞り込んだ。
目標設定入院オリエンテーションの見直し後の結果として以下の3点とした。
1.看護業務内に占める入院オリエンテーション時間が減少する
2.看護師の入院オリエンテーションに関するストレスが軽減する
3.看護師の業務時間の有効活用ができる
対策立案3つの主要因に対して対策を検討し,評価10点以上に該当する項目に対して対策を実施することにした。
対策実施実施①
入退院支援センターを見学し過不足する部分を把握し,問診票の追加・修正をおこなった。
実施②
4東病棟用パンフレットの追加・修正をおこなった
実施③
看護補助者への依頼事項を整理し「定時入院患者の病棟案内の流れ」について記載したものを作成。
実際の流れは,患者到着とともに身長・体重測定をし,デイルームへ誘導し待機する。入院予定患者がそ
ろったら,病棟と病室への案内を開始。アメニティを配布し,ベッドネームにアメニティプランを表示す
るリングをつける。案内を終了したことを,入院を担当する看護師に伝えるまでを依頼事項として挙げ
た。
効果の確認①4東病棟看護師へアンケートを用いて活動前,活動後で比較
30分~40分かかっていた時間は87.5%減少あり。10分~20分が50%増加している。
活動後のストレス変化については,ストレスを感じていた看護師の67%が活動後ストレスが減ったと回
答あり。
②面接,自由記載にて,それぞれの担当者から回答をもらう。
〈入退院支援センター〉
事前にパンフレットを読んできてもらうことで入院中の生活が出来て良い。記入欄が狭いところがある。
食事については硬さやムセの有無の確認事項がありよかった,入院までに読んでもらえるか不安などの回
答あり。
〈看護補助者〉
デイルームでの待機はスペースが少ないことからナースステーション前でいすを並べ待っていただくよう
に工夫した,パンフレットを持参していない患者が多い,看護補助者が一人で対応するため焦ることがあ
るが大きく困ったことはないと回答あり。
〈4東病棟看護師〉
「読んでない,知らない」という患者が多く,入院支援センターの説明がどこまでしてあるのか,家族待
機説明は当日するのか,本人用を家族が読んでもらうしかないのか,オーバービューの中に転棟説明を入
れてみてはどうか,看護師が患者の案内をすることがなくなった分,他の業務に当てることができたと回
答あり。
無形効果・入院オリエンテーション時間の短縮ができ業務負担軽減効果に繋がった
・業務を看護補助者に業務移管することにより,看護師が本来業務により専念することができるように
なった
・活動を通して入退院支援センターへ働きかけもでき,問診票の充実,術前説明集約化による説明業務の
標準化が図られ均一なケア提供につながることができた
標準化と管理
今後の課題
-162-
テーマ4東病棟における入院オリエンテーションの見直し
テーマ選定理由4階東病棟では,手術を目的とした入院が多い。入院オリエンテーションは,入退院支援センターでも行
われており,病棟の設備に関するオリエンテーションは看護助手が行うこともある。病棟生活や手術に関
するオリエンテーションは患者1名に対し病棟看護師1名が行っている現状である。平日入院は,チーム
カンファレンスや午後からの検査呼び出し,ナースコール対応,手術終了後の迎えなどと重複することが
多いことから,患者の待ち時間を長くしたり,看護師も業務の中に入院に関する業務が占める時間が多い
と感じている。患者が安全かつ安心して手術に臨み,入院生活を送るためには入院時のオリエンテーショ
ンはとても重要である。そこで,改めて入院に関する看護業務の整理を行い,時間の有効活用や看護師の
満足度の向上を目的として,入院オリエンテーションの見直しをテーマにTQM活動をおこなうこととし
た。
現状把握現状を把握するために4東看護師を対象にアンケートを実施
①入院にオリエンテーションにかかる時間は?
20分~30分が45%と最も多く,次いで30~45分が40%,10分~20分が15%という結果となった。
②最も時間がかかる項目は?(自由記載)
図のように手術に関する説明に最も時間を要すという回答が得られた。
③入院対応にストレスは?
「ある」が65%,「ない」が35%という回答が得られた。
〈ストレスがある理由〉
・介護保険などのサービスを受けていれば生活状況を聞くのに時間がかかる
・受け持ち患者の処置が多いと入院患者のところにいけない
・カルテ入力,内服薬や入院後の治療に確認があるため
・手術後2階に転棟する患者への説明があるから
・家族を含め理解してもらえるように何度も説明しなければならない
④入院オリエンテーションの時間が削減できたら何ができる?
・他の業務ができ,時間外が減る
・チームカンファレンスを実施する
・受け持ち患者の処置や検温,ケアなどの時間にあてることができる
・入院患者に必要なND立案をおこなう
要因解析アンケートの結果から,4東病棟での入院オリエンテーションにおける看護師のストレスについて,
フィッシュボーンを用いて課題を絞り込んだ。
目標設定入院オリエンテーションの見直し後の結果として以下の3点とした。
1.看護業務内に占める入院オリエンテーション時間が減少する
2.看護師の入院オリエンテーションに関するストレスが軽減する
3.看護師の業務時間の有効活用ができる
対策立案3つの主要因に対して対策を検討し,評価10点以上に該当する項目に対して対策を実施することにした。
対策実施実施①
入退院支援センターを見学し過不足する部分を把握し,問診票の追加・修正をおこなった。
実施②
4東病棟用パンフレットの追加・修正をおこなった
実施③
看護補助者への依頼事項を整理し「定時入院患者の病棟案内の流れ」について記載したものを作成。
実際の流れは,患者到着とともに身長・体重測定をし,デイルームへ誘導し待機する。入院予定患者がそ
ろったら,病棟と病室への案内を開始。アメニティを配布し,ベッドネームにアメニティプランを表示す
るリングをつける。案内を終了したことを,入院を担当する看護師に伝えるまでを依頼事項として挙げ
た。
効果の確認①4東病棟看護師へアンケートを用いて活動前,活動後で比較
30分~40分かかっていた時間は87.5%減少あり。10分~20分が50%増加している。
活動後のストレス変化については,ストレスを感じていた看護師の67%が活動後ストレスが減ったと回
答あり。
②面接,自由記載にて,それぞれの担当者から回答をもらう。
〈入退院支援センター〉
事前にパンフレットを読んできてもらうことで入院中の生活が出来て良い。記入欄が狭いところがある。
食事については硬さやムセの有無の確認事項がありよかった,入院までに読んでもらえるか不安などの回
答あり。
〈看護補助者〉
デイルームでの待機はスペースが少ないことからナースステーション前でいすを並べ待っていただくよう
に工夫した,パンフレットを持参していない患者が多い,看護補助者が一人で対応するため焦ることがあ
るが大きく困ったことはないと回答あり。
〈4東病棟看護師〉
「読んでない,知らない」という患者が多く,入院支援センターの説明がどこまでしてあるのか,家族待
機説明は当日するのか,本人用を家族が読んでもらうしかないのか,オーバービューの中に転棟説明を入
れてみてはどうか,看護師が患者の案内をすることがなくなった分,他の業務に当てることができたと回
答あり。
無形効果・入院オリエンテーション時間の短縮ができ業務負担軽減効果に繋がった
・業務を看護補助者に業務移管することにより,看護師が本来業務により専念することができるように
なった
・活動を通して入退院支援センターへ働きかけもでき,問診票の充実,術前説明集約化による説明業務の
標準化が図られ均一なケア提供につながることができた
標準化と管理
今後の課題
サ ー ク ル 名
部 署
活 動 期 間
会 合 状 況
所属長/推進メンバー
レビュー担当者
しっかりコスト取り隊!
リハビリテーション科開始:平成30年9月11日終了:令和元年6月18日会合回数 17回1回あたりの会合時間 約1時間渡辺技師長,槙原 伸一永澤副院長野田看護副部長
発 表 者
リ ー ダ ー
サブリーダー
メ ン バ ー
所 見 欄
上野 千紗坂井 香津恵金藤 彩加吉川 陽樹,坂井 香津恵槙原 伸一,上野 千紗 金藤 彩加,市川 翔太
テーマリハビリテーション総合実施計画書の未取得率の削減
~具体的には初回取得漏れと2回目以降の未取得削減~
テーマ選定理由テーマの選定にあたり,科内の業務についてメンバー内で5項目を選出しチェックリストにて点数化し
た。その中でもリハビリテーション総合実施計画書(以下 リハ計画書)の未取得率削減が最高点(39
点)となり取り組むことになった。
現状把握1.リハ計画書未取得率とその内訳 (2018年8~9月)
未取得率 48% 初回未取得率 14.2% 2回目以降未取得率 88.5%
2.各療法士の意識調査 (2018年10月に実施)
対象:リハビリテーション科スタッフ(12名)
方法:取得が困難な理由やリハ計画書に対するイメージを選択・記述方式で調査
結果:初回リハ計画書の取得情報はほぼ取得できていると認識している事が分かった。
2回目以降のリハ計画書の取得状況は多くのスタッフは取得が出来ていないと認識していた。さら
に2回目以降の取得が困難な理由としては,「2回目以降を意識していない」が一番多い結果であっ
た。
リハ計画書のイメージや作成の精神的ストレスは6段階で表記し,イメージは3が多数で作成は4
が多数で6の人もおり精神的ストレスになっていることも分かった。
作成日 令和2年6月29日
-163-
要因の解析要因解析のためフィッシュボーンを用いて解析を行った。
重要要因として以下の3つを挙げた
①リハ計画書の取得の有無の管理が出来ていないこと
②リハ計画書の取得への意識が低い事
③2回目以降の対象患者の把握ができていないこと
それぞれに対して対策を立てることとした。
目標設定初回と2回目以降を総合して,リハ計画書の未取得割合の46%を23%までに半減を目標とした。
-164-
対策立案
系統図法で出された第3次対策でマトリックス図法により点数の高かった「患者プレートに取得月を記
載」「患者リストの見直し」「責任者が未取得者をチェックする・対象患者を書面で提示」「スタッフ間
の情報共有」を対策に挙げた。
-165-
効果の確認
リハ計画書の未取得率は9%の削減にとどまり,検定でも有意差は見られない結果だった。
-166-
対策後の初回・2回目以降の未取得率はそれぞれ低下している。特に,2回目の未取得率はT検定でも優位
に低下していたが,依然高い傾向だった。
初回はリハスタッフの意識は取得できていると認識が変わった。
-167-
テーマ公約 「絶対にやめません」~環境整備は続けます~
テーマ選定理由地域包括ケア病棟では3年前も環境整備をテーマとし取り組んだ。しかし活動終了後,作成したマニュア
ルは使用されず,活動前と同様に環境整備が十分に行えていない現状があった。病室は患者にとって治療
の場であるとともに生活の場でもあり,患者が安全・安楽に過ごすことができるよう環境を整える必要が
ある。そのため環境整備を継続的に行う方法を再度検討するため環境整備をテーマとし取り組むこととし
た。
現状把握スタッフへ環境整備についてのアンケートを実施。また,介入前のベッド周囲を写真撮影し現状把握を行
った。アンケートでは環境整備ができていないと答えた割合が約76%と半数以上を占めていた。
目標設定「環境整備が継続的に行えるようになる」とした。
要因の解析グループ内で話し合いフィッシュボーンを作成,主要因の絞り込みを行った。主要因として
「看護師の環境整備に対する意識が低いこと」・「ものの定位置が決まっておらず,置き場所がないこ
と」の2点が挙げられた。
対策立案要因の解析で挙げられた主要因 2つ「看護師の環境整備に対する意識が低い」・「ものの定位置が決まって
おらず置き場所がない」に対して TQMメンバーで話し合い,系統図・マトリックス図を使用し対策を立
案した。13点以上の項目について実施計画を立て,活動していくこととした。
実施計画
実施①
TQM メンバーで話し合い,チェックリスト
の修正を行った。
項目を清潔・衛生面,外観面,危険面の3つ
に分類。点数は 15点満点,減点方式とした。
評価日時は毎週月・木曜日の 16 時とし,TQM
メンバーがチェックを行った。メンバーが不
在の時は掲示板で受け持ちへ依頼し対応した。
実施②
環境整備マニュアルを作成,病棟スタッフ全員にマニュアルを用いて対象患者・管理方法についての説明
を行った。
実施③
看護師への啓発のため標語を 2種類作成,詰所内へ提示した。
実施④
環境整備グッズの準備・設置を行った。スリッパがベッドの下へ入り込んでいたためスリッパ掛けを患者
の手が届くところへ設置。床頭台の引き出しは置き場所が一目で分かるよう配置図を設置した。
実施⑤
家族からの協力も必要であり,家族へ環境整備についての説明と依頼文を作成。床頭台へ設置した。
効果の確認【有形効果】
開始 1ヶ月後でチェックリストの点数が開始時よりも下回った。その他にも対象患者へ必要物品が準備さ
れていないことやチェックを忘れてしまうという問題点が発生した。そのためチェック日の朝に「チェッ
ク日であること・環境整備グッズが準備されていない対象患者がいないか確認してもらうこと」について
声かけを開始した。開始後,チェック忘れはなしとなりチェックリストの点数も改善した。
【無形効果】
一部の患者ではスリッパをスリッパ掛けに戻すことが習慣化していた。看護師だけではなく患者自身も環
境整備を行うことができるきっかけのひとつとなっていた。
標準化と管理の定着
今後の課題〇環境整備を継続して行えるようにするためには開始時のみの呼びかけではなく習慣化するまで長期的に
働きかけることが必要。
〇家族へは用紙を用いて説明していたが家族に周知できていたか評価する。家族へ周知していく方法を考
えていく。
〇認知症患者に対しては個々に合わせた環境整備を行うことが必要。
〇今後も環境整備を継続していくために環境大臣 ( 各チームより 1名ずつ ) を選出していく。
2回目以降の取得への意識調査は,おおむね取得できていると認識した人が増えている一方で,対策後も2
回目以降の取得は困難と感じている人も半数以上いる状況だった。
目標に到達できなかったことをチーム内で分析し二つの要因を上げた。
1. 月末のリハ処方患者が未取得になりやすいということ。計画書の記載を他部署に依頼しても月末は日
数が少なく,記載が間に合わない事,かつ説明を行うための調整が難しい可能性が考えられた。
2. 2回目以降は取得への管理が不十分で取得率が伸び悩んだことも影響していると考えられた。
精神的ストレスも対策前よりは対策後のほうが3段階前後となり軽減がみられた。
-168-
テーマ公約 「絶対にやめません」~環境整備は続けます~
テーマ選定理由地域包括ケア病棟では3年前も環境整備をテーマとし取り組んだ。しかし活動終了後,作成したマニュア
ルは使用されず,活動前と同様に環境整備が十分に行えていない現状があった。病室は患者にとって治療
の場であるとともに生活の場でもあり,患者が安全・安楽に過ごすことができるよう環境を整える必要が
ある。そのため環境整備を継続的に行う方法を再度検討するため環境整備をテーマとし取り組むこととし
た。
現状把握スタッフへ環境整備についてのアンケートを実施。また,介入前のベッド周囲を写真撮影し現状把握を行
った。アンケートでは環境整備ができていないと答えた割合が約76%と半数以上を占めていた。
目標設定「環境整備が継続的に行えるようになる」とした。
要因の解析グループ内で話し合いフィッシュボーンを作成,主要因の絞り込みを行った。主要因として
「看護師の環境整備に対する意識が低いこと」・「ものの定位置が決まっておらず,置き場所がないこ
と」の2点が挙げられた。
対策立案要因の解析で挙げられた主要因 2つ「看護師の環境整備に対する意識が低い」・「ものの定位置が決まって
おらず置き場所がない」に対して TQMメンバーで話し合い,系統図・マトリックス図を使用し対策を立
案した。13点以上の項目について実施計画を立て,活動していくこととした。
実施計画
実施①
TQM メンバーで話し合い,チェックリスト
の修正を行った。
項目を清潔・衛生面,外観面,危険面の3つ
に分類。点数は 15点満点,減点方式とした。
評価日時は毎週月・木曜日の 16 時とし,TQM
メンバーがチェックを行った。メンバーが不
在の時は掲示板で受け持ちへ依頼し対応した。
実施②
環境整備マニュアルを作成,病棟スタッフ全員にマニュアルを用いて対象患者・管理方法についての説明
を行った。
実施③
看護師への啓発のため標語を 2種類作成,詰所内へ提示した。
実施④
環境整備グッズの準備・設置を行った。スリッパがベッドの下へ入り込んでいたためスリッパ掛けを患者
の手が届くところへ設置。床頭台の引き出しは置き場所が一目で分かるよう配置図を設置した。
実施⑤
家族からの協力も必要であり,家族へ環境整備についての説明と依頼文を作成。床頭台へ設置した。
効果の確認【有形効果】
開始 1ヶ月後でチェックリストの点数が開始時よりも下回った。その他にも対象患者へ必要物品が準備さ
れていないことやチェックを忘れてしまうという問題点が発生した。そのためチェック日の朝に「チェッ
ク日であること・環境整備グッズが準備されていない対象患者がいないか確認してもらうこと」について
声かけを開始した。開始後,チェック忘れはなしとなりチェックリストの点数も改善した。
【無形効果】
一部の患者ではスリッパをスリッパ掛けに戻すことが習慣化していた。看護師だけではなく患者自身も環
境整備を行うことができるきっかけのひとつとなっていた。
標準化と管理の定着
今後の課題〇環境整備を継続して行えるようにするためには開始時のみの呼びかけではなく習慣化するまで長期的に
働きかけることが必要。
〇家族へは用紙を用いて説明していたが家族に周知できていたか評価する。家族へ周知していく方法を考
えていく。
〇認知症患者に対しては個々に合わせた環境整備を行うことが必要。
〇今後も環境整備を継続していくために環境大臣 ( 各チームより 1名ずつ ) を選出していく。
標準化と管理と定着
今後の課題
今後については,標準化を行うにあたり対策内容と目的を再度科内で周知していくこと,6月より科内で
標準化に向け対策を開始し,科内全体で取り組んでいく予定です。
-169-
サ ー ク ル 名
部 署
活 動 期 間
会 合 状 況
所属長/推進メンバー
レビュー担当者
環境大臣’S
5階東病棟開始:平成30年7月 終了:令和元年12月11日会合回数 24回 一回あたりの会合時間 30分槙原師長永澤医師 野田看護副部長
発 表 者
リ ー ダ ー
サブリーダー
メ ン バ ー
所 見 欄
廣谷 絢香廣谷 絢香今井 裕恵百合田 美保,高野 佐織細田 知秋,永岡 奈穂子酒井 栄利芳,槙原 智子
テーマ公約 「絶対にやめません」~環境整備は続けます~
テーマ選定理由地域包括ケア病棟では3年前も環境整備をテーマとし取り組んだ。しかし活動終了後,作成したマニュア
ルは使用されず,活動前と同様に環境整備が十分に行えていない現状があった。病室は患者にとって治療
の場であるとともに生活の場でもあり,患者が安全・安楽に過ごすことができるよう環境を整える必要が
ある。そのため環境整備を継続的に行う方法を再度検討するため環境整備をテーマとし取り組むこととし
た。
現状把握スタッフへ環境整備についてのアンケートを実施。また,介入前のベッド周囲を写真撮影し現状把握を行
った。アンケートでは環境整備ができていないと答えた割合が約76%と半数以上を占めていた。
目標設定「環境整備が継続的に行えるようになる」とした。
作成日 令和元年12月11日 要因の解析グループ内で話し合いフィッシュボーンを作成,主要因の絞り込みを行った。主要因として
「看護師の環境整備に対する意識が低いこと」・「ものの定位置が決まっておらず,置き場所がないこ
と」の2点が挙げられた。
対策立案要因の解析で挙げられた主要因 2つ「看護師の環境整備に対する意識が低い」・「ものの定位置が決まって
おらず置き場所がない」に対して TQMメンバーで話し合い,系統図・マトリックス図を使用し対策を立
案した。13点以上の項目について実施計画を立て,活動していくこととした。
実施計画
実施①
TQM メンバーで話し合い,チェックリスト
の修正を行った。
項目を清潔・衛生面,外観面,危険面の3つ
に分類。点数は 15点満点,減点方式とした。
評価日時は毎週月・木曜日の 16 時とし,TQM
メンバーがチェックを行った。メンバーが不
在の時は掲示板で受け持ちへ依頼し対応した。
実施②
環境整備マニュアルを作成,病棟スタッフ全員にマニュアルを用いて対象患者・管理方法についての説明
を行った。
実施③
看護師への啓発のため標語を 2種類作成,詰所内へ提示した。
実施④
環境整備グッズの準備・設置を行った。スリッパがベッドの下へ入り込んでいたためスリッパ掛けを患者
の手が届くところへ設置。床頭台の引き出しは置き場所が一目で分かるよう配置図を設置した。
実施⑤
家族からの協力も必要であり,家族へ環境整備についての説明と依頼文を作成。床頭台へ設置した。
効果の確認【有形効果】
開始 1ヶ月後でチェックリストの点数が開始時よりも下回った。その他にも対象患者へ必要物品が準備さ
れていないことやチェックを忘れてしまうという問題点が発生した。そのためチェック日の朝に「チェッ
ク日であること・環境整備グッズが準備されていない対象患者がいないか確認してもらうこと」について
声かけを開始した。開始後,チェック忘れはなしとなりチェックリストの点数も改善した。
【無形効果】
一部の患者ではスリッパをスリッパ掛けに戻すことが習慣化していた。看護師だけではなく患者自身も環
境整備を行うことができるきっかけのひとつとなっていた。
標準化と管理の定着
今後の課題〇環境整備を継続して行えるようにするためには開始時のみの呼びかけではなく習慣化するまで長期的に
働きかけることが必要。
〇家族へは用紙を用いて説明していたが家族に周知できていたか評価する。家族へ周知していく方法を考
えていく。
〇認知症患者に対しては個々に合わせた環境整備を行うことが必要。
〇今後も環境整備を継続していくために環境大臣 ( 各チームより 1名ずつ ) を選出していく。
-170-
テーマ公約 「絶対にやめません」~環境整備は続けます~
テーマ選定理由地域包括ケア病棟では3年前も環境整備をテーマとし取り組んだ。しかし活動終了後,作成したマニュア
ルは使用されず,活動前と同様に環境整備が十分に行えていない現状があった。病室は患者にとって治療
の場であるとともに生活の場でもあり,患者が安全・安楽に過ごすことができるよう環境を整える必要が
ある。そのため環境整備を継続的に行う方法を再度検討するため環境整備をテーマとし取り組むこととし
た。
現状把握スタッフへ環境整備についてのアンケートを実施。また,介入前のベッド周囲を写真撮影し現状把握を行
った。アンケートでは環境整備ができていないと答えた割合が約76%と半数以上を占めていた。
目標設定「環境整備が継続的に行えるようになる」とした。
要因の解析グループ内で話し合いフィッシュボーンを作成,主要因の絞り込みを行った。主要因として
「看護師の環境整備に対する意識が低いこと」・「ものの定位置が決まっておらず,置き場所がないこ
と」の2点が挙げられた。
対策立案要因の解析で挙げられた主要因 2つ「看護師の環境整備に対する意識が低い」・「ものの定位置が決まって
おらず置き場所がない」に対して TQMメンバーで話し合い,系統図・マトリックス図を使用し対策を立
案した。13点以上の項目について実施計画を立て,活動していくこととした。
実施計画
実施①
TQM メンバーで話し合い,チェックリスト
の修正を行った。
項目を清潔・衛生面,外観面,危険面の3つ
に分類。点数は 15点満点,減点方式とした。
評価日時は毎週月・木曜日の 16 時とし,TQM
メンバーがチェックを行った。メンバーが不
在の時は掲示板で受け持ちへ依頼し対応した。
実施②
環境整備マニュアルを作成,病棟スタッフ全員にマニュアルを用いて対象患者・管理方法についての説明
を行った。
実施③
看護師への啓発のため標語を 2種類作成,詰所内へ提示した。
実施④
環境整備グッズの準備・設置を行った。スリッパがベッドの下へ入り込んでいたためスリッパ掛けを患者
の手が届くところへ設置。床頭台の引き出しは置き場所が一目で分かるよう配置図を設置した。
実施⑤
家族からの協力も必要であり,家族へ環境整備についての説明と依頼文を作成。床頭台へ設置した。
効果の確認【有形効果】
開始 1ヶ月後でチェックリストの点数が開始時よりも下回った。その他にも対象患者へ必要物品が準備さ
れていないことやチェックを忘れてしまうという問題点が発生した。そのためチェック日の朝に「チェッ
ク日であること・環境整備グッズが準備されていない対象患者がいないか確認してもらうこと」について
声かけを開始した。開始後,チェック忘れはなしとなりチェックリストの点数も改善した。
【無形効果】
一部の患者ではスリッパをスリッパ掛けに戻すことが習慣化していた。看護師だけではなく患者自身も環
境整備を行うことができるきっかけのひとつとなっていた。
標準化と管理の定着
今後の課題〇環境整備を継続して行えるようにするためには開始時のみの呼びかけではなく習慣化するまで長期的に
働きかけることが必要。
〇家族へは用紙を用いて説明していたが家族に周知できていたか評価する。家族へ周知していく方法を考
えていく。
〇認知症患者に対しては個々に合わせた環境整備を行うことが必要。
〇今後も環境整備を継続していくために環境大臣 ( 各チームより 1名ずつ ) を選出していく。
-171-
テーマ公約 「絶対にやめません」~環境整備は続けます~
テーマ選定理由地域包括ケア病棟では3年前も環境整備をテーマとし取り組んだ。しかし活動終了後,作成したマニュア
ルは使用されず,活動前と同様に環境整備が十分に行えていない現状があった。病室は患者にとって治療
の場であるとともに生活の場でもあり,患者が安全・安楽に過ごすことができるよう環境を整える必要が
ある。そのため環境整備を継続的に行う方法を再度検討するため環境整備をテーマとし取り組むこととし
た。
現状把握スタッフへ環境整備についてのアンケートを実施。また,介入前のベッド周囲を写真撮影し現状把握を行
った。アンケートでは環境整備ができていないと答えた割合が約76%と半数以上を占めていた。
目標設定「環境整備が継続的に行えるようになる」とした。
要因の解析グループ内で話し合いフィッシュボーンを作成,主要因の絞り込みを行った。主要因として
「看護師の環境整備に対する意識が低いこと」・「ものの定位置が決まっておらず,置き場所がないこ
と」の2点が挙げられた。
対策立案要因の解析で挙げられた主要因 2つ「看護師の環境整備に対する意識が低い」・「ものの定位置が決まって
おらず置き場所がない」に対して TQMメンバーで話し合い,系統図・マトリックス図を使用し対策を立
案した。13点以上の項目について実施計画を立て,活動していくこととした。
実施計画
実施①
TQM メンバーで話し合い,チェックリスト
の修正を行った。
項目を清潔・衛生面,外観面,危険面の3つ
に分類。点数は 15点満点,減点方式とした。
評価日時は毎週月・木曜日の 16 時とし,TQM
メンバーがチェックを行った。メンバーが不
在の時は掲示板で受け持ちへ依頼し対応した。
実施②
環境整備マニュアルを作成,病棟スタッフ全員にマニュアルを用いて対象患者・管理方法についての説明
を行った。
実施③
看護師への啓発のため標語を 2種類作成,詰所内へ提示した。
実施④
環境整備グッズの準備・設置を行った。スリッパがベッドの下へ入り込んでいたためスリッパ掛けを患者
の手が届くところへ設置。床頭台の引き出しは置き場所が一目で分かるよう配置図を設置した。
実施⑤
家族からの協力も必要であり,家族へ環境整備についての説明と依頼文を作成。床頭台へ設置した。
効果の確認【有形効果】
開始 1ヶ月後でチェックリストの点数が開始時よりも下回った。その他にも対象患者へ必要物品が準備さ
れていないことやチェックを忘れてしまうという問題点が発生した。そのためチェック日の朝に「チェッ
ク日であること・環境整備グッズが準備されていない対象患者がいないか確認してもらうこと」について
声かけを開始した。開始後,チェック忘れはなしとなりチェックリストの点数も改善した。
【無形効果】
一部の患者ではスリッパをスリッパ掛けに戻すことが習慣化していた。看護師だけではなく患者自身も環
境整備を行うことができるきっかけのひとつとなっていた。
標準化と管理の定着
今後の課題〇環境整備を継続して行えるようにするためには開始時のみの呼びかけではなく習慣化するまで長期的に
働きかけることが必要。
〇家族へは用紙を用いて説明していたが家族に周知できていたか評価する。家族へ周知していく方法を考
えていく。
〇認知症患者に対しては個々に合わせた環境整備を行うことが必要。
〇今後も環境整備を継続していくために環境大臣 ( 各チームより 1名ずつ ) を選出していく。
テーマK939画像等手術支援加算(ナビゲーションによるもの)取得率アップ
~医師を巻き込んだQCストーリー~
テーマ選定理由2008年に診療報酬「K939画像等手術支援加算(2000点)」が新設された。しかし,算定要件より専用の
ナビゲーションシステムが必須であると考え,算定をしていなかった。ところが,2016年に3D画像の標
準化を目的に設立された画像等手術支援認定技師機構より,当院で稼動している汎用型ワークステーショ
ン(SYNAPSE VINCENT)で算定可能であることがわかった。そこで算定に向けた体制作りを行う。
QCストーリーの選定
今までに経験のない仕事であり,課題達成型QCストーリーを選定した。
Ⅲ.活動計画表
攻め所の明確化攻め所選定シートを用いて,「ありたい姿」と「現在の姿」を比較し,攻め所候補をあげた。
攻め所候補に対しての期待効果についても評価した。
攻め所の選定攻め所の明確化から,画像等手術支援加算について,システムについて,3D画像についての3つの特性に
まとめた。
目標設定【何を】 画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
*目標値算出の根拠
昨年度の取得率は3%であった。これは画像等手術支援加算の周知不足によるものであった。各診療科へ
の周知を行うこと,算定漏れのない体制作りの構築を行うことで大幅な取得率アップが可能と考えた。手
術中の術式変更等イレギュラーな場合も想定し90%以上とした。
昨年度実績より90%以上の取得で年間200万円の収益を目指す。
方策と立案攻め所をマトリックス法で点数化し,10点以上の項目を採用とした。
成功シナリオの追求目標達成に向け,採用した方策案についてシナリオを検討した。
また,シナリオ案に対してPDPC法による事前防止策の検討もあわせて行った。
成功シナリオの実施
対策1 電子カルテの変更手術実施は,電子カルテで医師が術式を選択します。その際に,対象術式の場合は自動で手術支援加算が
選択されるように,電子カルテのシステム変更を行った。
自動算定にすることで,算定漏れや算定間違い防止にもつながる。
対策2 耳鼻科と3D画像の協議耳鼻科医師と手術に必要な3D画像についてカンファレンスを行った。
対策3 手術支援加算の周知画像等手術支援加算について医局会で説明を行い周知した。また,対象診療科に向けて3Dの作成条件や
3D画像についてカンファレンスを行った。
対策4 チェック体制の構築①画像等手術支援加算が算定できるかの確認
手術前日に,手術一覧より「対象術式の3D画像の確認」「電子カルテ患者掲示板へ対象術式であるこ
との周知(術中記録へ記載の案内)」を行う。
②画像等手術支援加算の算定患者に対して改めて確認
1ヶ月単位で算定患者一覧表より「3D画像の確認」「術中記録の確認」を行う
以上の2重チェック体制を敷き,不備をなくす。
目標設定の変更当初は脳外科,耳鼻科,整形外科,外科に対して画像等手術支援加算算定の取り組みを行ってきたが,確
実に算定を行うため様々な部署や業者へ確認を行ってきたが,「外科」以外では確実に算定できるとの回
答が得られなかった。そこで「外科」に限定して行うこととなった。
【何を】 「外科領域」の画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
効果の確認1.有形効果2月~3月の外科領域(3件)での対象術式について評価した。全例で取得できており対策後は取得率
100%となり,目標達成できた。
また,1年間続けていくことで,年間30万円の収益が見込める。
外科医師より,「事前に切除範囲など分かることで,術前シミュレーションや手術中にとても有用でし
た」との意見も頂いた。
2.無形効果・医師と3D画像についてカンファレンスを行ったことで,手術に求める画像を理解することができた。
・診療報酬について関心が高まるとともに,レセプトなど病院の仕組みについても学べた。
3.波及効果3D作成件数の増加(昨年度比10%増)にあわせてWSのレイアウトの変更を行った。それに伴い,複数人
で効率よく画像構築を行えるようになった。
標準化と管理の定着
反省と今後の課題
-172-
テーマ公約 「絶対にやめません」~環境整備は続けます~
テーマ選定理由地域包括ケア病棟では3年前も環境整備をテーマとし取り組んだ。しかし活動終了後,作成したマニュア
ルは使用されず,活動前と同様に環境整備が十分に行えていない現状があった。病室は患者にとって治療
の場であるとともに生活の場でもあり,患者が安全・安楽に過ごすことができるよう環境を整える必要が
ある。そのため環境整備を継続的に行う方法を再度検討するため環境整備をテーマとし取り組むこととし
た。
現状把握スタッフへ環境整備についてのアンケートを実施。また,介入前のベッド周囲を写真撮影し現状把握を行
った。アンケートでは環境整備ができていないと答えた割合が約76%と半数以上を占めていた。
目標設定「環境整備が継続的に行えるようになる」とした。
要因の解析グループ内で話し合いフィッシュボーンを作成,主要因の絞り込みを行った。主要因として
「看護師の環境整備に対する意識が低いこと」・「ものの定位置が決まっておらず,置き場所がないこ
と」の2点が挙げられた。
対策立案要因の解析で挙げられた主要因 2つ「看護師の環境整備に対する意識が低い」・「ものの定位置が決まって
おらず置き場所がない」に対して TQMメンバーで話し合い,系統図・マトリックス図を使用し対策を立
案した。13点以上の項目について実施計画を立て,活動していくこととした。
実施計画
実施①
TQM メンバーで話し合い,チェックリスト
の修正を行った。
項目を清潔・衛生面,外観面,危険面の3つ
に分類。点数は 15点満点,減点方式とした。
評価日時は毎週月・木曜日の 16 時とし,TQM
メンバーがチェックを行った。メンバーが不
在の時は掲示板で受け持ちへ依頼し対応した。
実施②
環境整備マニュアルを作成,病棟スタッフ全員にマニュアルを用いて対象患者・管理方法についての説明
を行った。
実施③
看護師への啓発のため標語を 2種類作成,詰所内へ提示した。
実施④
環境整備グッズの準備・設置を行った。スリッパがベッドの下へ入り込んでいたためスリッパ掛けを患者
の手が届くところへ設置。床頭台の引き出しは置き場所が一目で分かるよう配置図を設置した。
実施⑤
家族からの協力も必要であり,家族へ環境整備についての説明と依頼文を作成。床頭台へ設置した。
効果の確認【有形効果】
開始 1ヶ月後でチェックリストの点数が開始時よりも下回った。その他にも対象患者へ必要物品が準備さ
れていないことやチェックを忘れてしまうという問題点が発生した。そのためチェック日の朝に「チェッ
ク日であること・環境整備グッズが準備されていない対象患者がいないか確認してもらうこと」について
声かけを開始した。開始後,チェック忘れはなしとなりチェックリストの点数も改善した。
【無形効果】
一部の患者ではスリッパをスリッパ掛けに戻すことが習慣化していた。看護師だけではなく患者自身も環
境整備を行うことができるきっかけのひとつとなっていた。
標準化と管理の定着
今後の課題〇環境整備を継続して行えるようにするためには開始時のみの呼びかけではなく習慣化するまで長期的に
働きかけることが必要。
〇家族へは用紙を用いて説明していたが家族に周知できていたか評価する。家族へ周知していく方法を考
えていく。
〇認知症患者に対しては個々に合わせた環境整備を行うことが必要。
〇今後も環境整備を継続していくために環境大臣 ( 各チームより 1名ずつ ) を選出していく。
テーマK939画像等手術支援加算(ナビゲーションによるもの)取得率アップ
~医師を巻き込んだQCストーリー~
テーマ選定理由2008年に診療報酬「K939画像等手術支援加算(2000点)」が新設された。しかし,算定要件より専用の
ナビゲーションシステムが必須であると考え,算定をしていなかった。ところが,2016年に3D画像の標
準化を目的に設立された画像等手術支援認定技師機構より,当院で稼動している汎用型ワークステーショ
ン(SYNAPSE VINCENT)で算定可能であることがわかった。そこで算定に向けた体制作りを行う。
QCストーリーの選定
今までに経験のない仕事であり,課題達成型QCストーリーを選定した。
Ⅲ.活動計画表
攻め所の明確化攻め所選定シートを用いて,「ありたい姿」と「現在の姿」を比較し,攻め所候補をあげた。
攻め所候補に対しての期待効果についても評価した。
攻め所の選定攻め所の明確化から,画像等手術支援加算について,システムについて,3D画像についての3つの特性に
まとめた。
目標設定【何を】 画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
*目標値算出の根拠
昨年度の取得率は3%であった。これは画像等手術支援加算の周知不足によるものであった。各診療科へ
の周知を行うこと,算定漏れのない体制作りの構築を行うことで大幅な取得率アップが可能と考えた。手
術中の術式変更等イレギュラーな場合も想定し90%以上とした。
昨年度実績より90%以上の取得で年間200万円の収益を目指す。
方策と立案攻め所をマトリックス法で点数化し,10点以上の項目を採用とした。
成功シナリオの追求目標達成に向け,採用した方策案についてシナリオを検討した。
また,シナリオ案に対してPDPC法による事前防止策の検討もあわせて行った。
成功シナリオの実施
対策1 電子カルテの変更手術実施は,電子カルテで医師が術式を選択します。その際に,対象術式の場合は自動で手術支援加算が
選択されるように,電子カルテのシステム変更を行った。
自動算定にすることで,算定漏れや算定間違い防止にもつながる。
対策2 耳鼻科と3D画像の協議耳鼻科医師と手術に必要な3D画像についてカンファレンスを行った。
対策3 手術支援加算の周知画像等手術支援加算について医局会で説明を行い周知した。また,対象診療科に向けて3Dの作成条件や
3D画像についてカンファレンスを行った。
対策4 チェック体制の構築①画像等手術支援加算が算定できるかの確認
手術前日に,手術一覧より「対象術式の3D画像の確認」「電子カルテ患者掲示板へ対象術式であるこ
との周知(術中記録へ記載の案内)」を行う。
②画像等手術支援加算の算定患者に対して改めて確認
1ヶ月単位で算定患者一覧表より「3D画像の確認」「術中記録の確認」を行う
以上の2重チェック体制を敷き,不備をなくす。
目標設定の変更当初は脳外科,耳鼻科,整形外科,外科に対して画像等手術支援加算算定の取り組みを行ってきたが,確
実に算定を行うため様々な部署や業者へ確認を行ってきたが,「外科」以外では確実に算定できるとの回
答が得られなかった。そこで「外科」に限定して行うこととなった。
【何を】 「外科領域」の画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
効果の確認1.有形効果2月~3月の外科領域(3件)での対象術式について評価した。全例で取得できており対策後は取得率
100%となり,目標達成できた。
また,1年間続けていくことで,年間30万円の収益が見込める。
外科医師より,「事前に切除範囲など分かることで,術前シミュレーションや手術中にとても有用でし
た」との意見も頂いた。
2.無形効果・医師と3D画像についてカンファレンスを行ったことで,手術に求める画像を理解することができた。
・診療報酬について関心が高まるとともに,レセプトなど病院の仕組みについても学べた。
3.波及効果3D作成件数の増加(昨年度比10%増)にあわせてWSのレイアウトの変更を行った。それに伴い,複数人
で効率よく画像構築を行えるようになった。
標準化と管理の定着
反省と今後の課題
-173-
テーマ公約 「絶対にやめません」~環境整備は続けます~
テーマ選定理由地域包括ケア病棟では3年前も環境整備をテーマとし取り組んだ。しかし活動終了後,作成したマニュア
ルは使用されず,活動前と同様に環境整備が十分に行えていない現状があった。病室は患者にとって治療
の場であるとともに生活の場でもあり,患者が安全・安楽に過ごすことができるよう環境を整える必要が
ある。そのため環境整備を継続的に行う方法を再度検討するため環境整備をテーマとし取り組むこととし
た。
現状把握スタッフへ環境整備についてのアンケートを実施。また,介入前のベッド周囲を写真撮影し現状把握を行
った。アンケートでは環境整備ができていないと答えた割合が約76%と半数以上を占めていた。
目標設定「環境整備が継続的に行えるようになる」とした。
要因の解析グループ内で話し合いフィッシュボーンを作成,主要因の絞り込みを行った。主要因として
「看護師の環境整備に対する意識が低いこと」・「ものの定位置が決まっておらず,置き場所がないこ
と」の2点が挙げられた。
対策立案要因の解析で挙げられた主要因 2つ「看護師の環境整備に対する意識が低い」・「ものの定位置が決まって
おらず置き場所がない」に対して TQMメンバーで話し合い,系統図・マトリックス図を使用し対策を立
案した。13点以上の項目について実施計画を立て,活動していくこととした。
実施計画
実施①
TQM メンバーで話し合い,チェックリスト
の修正を行った。
項目を清潔・衛生面,外観面,危険面の3つ
に分類。点数は 15点満点,減点方式とした。
評価日時は毎週月・木曜日の 16 時とし,TQM
メンバーがチェックを行った。メンバーが不
在の時は掲示板で受け持ちへ依頼し対応した。
実施②
環境整備マニュアルを作成,病棟スタッフ全員にマニュアルを用いて対象患者・管理方法についての説明
を行った。
実施③
看護師への啓発のため標語を 2種類作成,詰所内へ提示した。
実施④
環境整備グッズの準備・設置を行った。スリッパがベッドの下へ入り込んでいたためスリッパ掛けを患者
の手が届くところへ設置。床頭台の引き出しは置き場所が一目で分かるよう配置図を設置した。
実施⑤
家族からの協力も必要であり,家族へ環境整備についての説明と依頼文を作成。床頭台へ設置した。
効果の確認【有形効果】
開始 1ヶ月後でチェックリストの点数が開始時よりも下回った。その他にも対象患者へ必要物品が準備さ
れていないことやチェックを忘れてしまうという問題点が発生した。そのためチェック日の朝に「チェッ
ク日であること・環境整備グッズが準備されていない対象患者がいないか確認してもらうこと」について
声かけを開始した。開始後,チェック忘れはなしとなりチェックリストの点数も改善した。
【無形効果】
一部の患者ではスリッパをスリッパ掛けに戻すことが習慣化していた。看護師だけではなく患者自身も環
境整備を行うことができるきっかけのひとつとなっていた。
標準化と管理の定着
今後の課題〇環境整備を継続して行えるようにするためには開始時のみの呼びかけではなく習慣化するまで長期的に
働きかけることが必要。
〇家族へは用紙を用いて説明していたが家族に周知できていたか評価する。家族へ周知していく方法を考
えていく。
〇認知症患者に対しては個々に合わせた環境整備を行うことが必要。
〇今後も環境整備を継続していくために環境大臣 ( 各チームより 1名ずつ ) を選出していく。
テーマK939画像等手術支援加算(ナビゲーションによるもの)取得率アップ
~医師を巻き込んだQCストーリー~
テーマ選定理由2008年に診療報酬「K939画像等手術支援加算(2000点)」が新設された。しかし,算定要件より専用の
ナビゲーションシステムが必須であると考え,算定をしていなかった。ところが,2016年に3D画像の標
準化を目的に設立された画像等手術支援認定技師機構より,当院で稼動している汎用型ワークステーショ
ン(SYNAPSE VINCENT)で算定可能であることがわかった。そこで算定に向けた体制作りを行う。
QCストーリーの選定
今までに経験のない仕事であり,課題達成型QCストーリーを選定した。
Ⅲ.活動計画表
攻め所の明確化攻め所選定シートを用いて,「ありたい姿」と「現在の姿」を比較し,攻め所候補をあげた。
攻め所候補に対しての期待効果についても評価した。
攻め所の選定攻め所の明確化から,画像等手術支援加算について,システムについて,3D画像についての3つの特性に
まとめた。
目標設定【何を】 画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
*目標値算出の根拠
昨年度の取得率は3%であった。これは画像等手術支援加算の周知不足によるものであった。各診療科へ
の周知を行うこと,算定漏れのない体制作りの構築を行うことで大幅な取得率アップが可能と考えた。手
術中の術式変更等イレギュラーな場合も想定し90%以上とした。
昨年度実績より90%以上の取得で年間200万円の収益を目指す。
方策と立案攻め所をマトリックス法で点数化し,10点以上の項目を採用とした。
成功シナリオの追求目標達成に向け,採用した方策案についてシナリオを検討した。
また,シナリオ案に対してPDPC法による事前防止策の検討もあわせて行った。
成功シナリオの実施
対策1 電子カルテの変更手術実施は,電子カルテで医師が術式を選択します。その際に,対象術式の場合は自動で手術支援加算が
選択されるように,電子カルテのシステム変更を行った。
自動算定にすることで,算定漏れや算定間違い防止にもつながる。
対策2 耳鼻科と3D画像の協議耳鼻科医師と手術に必要な3D画像についてカンファレンスを行った。
対策3 手術支援加算の周知画像等手術支援加算について医局会で説明を行い周知した。また,対象診療科に向けて3Dの作成条件や
3D画像についてカンファレンスを行った。
対策4 チェック体制の構築①画像等手術支援加算が算定できるかの確認
手術前日に,手術一覧より「対象術式の3D画像の確認」「電子カルテ患者掲示板へ対象術式であるこ
との周知(術中記録へ記載の案内)」を行う。
②画像等手術支援加算の算定患者に対して改めて確認
1ヶ月単位で算定患者一覧表より「3D画像の確認」「術中記録の確認」を行う
以上の2重チェック体制を敷き,不備をなくす。
目標設定の変更当初は脳外科,耳鼻科,整形外科,外科に対して画像等手術支援加算算定の取り組みを行ってきたが,確
実に算定を行うため様々な部署や業者へ確認を行ってきたが,「外科」以外では確実に算定できるとの回
答が得られなかった。そこで「外科」に限定して行うこととなった。
【何を】 「外科領域」の画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
効果の確認1.有形効果2月~3月の外科領域(3件)での対象術式について評価した。全例で取得できており対策後は取得率
100%となり,目標達成できた。
また,1年間続けていくことで,年間30万円の収益が見込める。
外科医師より,「事前に切除範囲など分かることで,術前シミュレーションや手術中にとても有用でし
た」との意見も頂いた。
2.無形効果・医師と3D画像についてカンファレンスを行ったことで,手術に求める画像を理解することができた。
・診療報酬について関心が高まるとともに,レセプトなど病院の仕組みについても学べた。
3.波及効果3D作成件数の増加(昨年度比10%増)にあわせてWSのレイアウトの変更を行った。それに伴い,複数人
で効率よく画像構築を行えるようになった。
標準化と管理の定着
反省と今後の課題
-174-
テーマ公約 「絶対にやめません」~環境整備は続けます~
テーマ選定理由地域包括ケア病棟では3年前も環境整備をテーマとし取り組んだ。しかし活動終了後,作成したマニュア
ルは使用されず,活動前と同様に環境整備が十分に行えていない現状があった。病室は患者にとって治療
の場であるとともに生活の場でもあり,患者が安全・安楽に過ごすことができるよう環境を整える必要が
ある。そのため環境整備を継続的に行う方法を再度検討するため環境整備をテーマとし取り組むこととし
た。
現状把握スタッフへ環境整備についてのアンケートを実施。また,介入前のベッド周囲を写真撮影し現状把握を行
った。アンケートでは環境整備ができていないと答えた割合が約76%と半数以上を占めていた。
目標設定「環境整備が継続的に行えるようになる」とした。
要因の解析グループ内で話し合いフィッシュボーンを作成,主要因の絞り込みを行った。主要因として
「看護師の環境整備に対する意識が低いこと」・「ものの定位置が決まっておらず,置き場所がないこ
と」の2点が挙げられた。
対策立案要因の解析で挙げられた主要因 2つ「看護師の環境整備に対する意識が低い」・「ものの定位置が決まって
おらず置き場所がない」に対して TQMメンバーで話し合い,系統図・マトリックス図を使用し対策を立
案した。13点以上の項目について実施計画を立て,活動していくこととした。
実施計画
実施①
TQM メンバーで話し合い,チェックリスト
の修正を行った。
項目を清潔・衛生面,外観面,危険面の3つ
に分類。点数は 15点満点,減点方式とした。
評価日時は毎週月・木曜日の 16 時とし,TQM
メンバーがチェックを行った。メンバーが不
在の時は掲示板で受け持ちへ依頼し対応した。
実施②
環境整備マニュアルを作成,病棟スタッフ全員にマニュアルを用いて対象患者・管理方法についての説明
を行った。
実施③
看護師への啓発のため標語を 2種類作成,詰所内へ提示した。
実施④
環境整備グッズの準備・設置を行った。スリッパがベッドの下へ入り込んでいたためスリッパ掛けを患者
の手が届くところへ設置。床頭台の引き出しは置き場所が一目で分かるよう配置図を設置した。
実施⑤
家族からの協力も必要であり,家族へ環境整備についての説明と依頼文を作成。床頭台へ設置した。
効果の確認【有形効果】
開始 1ヶ月後でチェックリストの点数が開始時よりも下回った。その他にも対象患者へ必要物品が準備さ
れていないことやチェックを忘れてしまうという問題点が発生した。そのためチェック日の朝に「チェッ
ク日であること・環境整備グッズが準備されていない対象患者がいないか確認してもらうこと」について
声かけを開始した。開始後,チェック忘れはなしとなりチェックリストの点数も改善した。
【無形効果】
一部の患者ではスリッパをスリッパ掛けに戻すことが習慣化していた。看護師だけではなく患者自身も環
境整備を行うことができるきっかけのひとつとなっていた。
標準化と管理の定着
今後の課題〇環境整備を継続して行えるようにするためには開始時のみの呼びかけではなく習慣化するまで長期的に
働きかけることが必要。
〇家族へは用紙を用いて説明していたが家族に周知できていたか評価する。家族へ周知していく方法を考
えていく。
〇認知症患者に対しては個々に合わせた環境整備を行うことが必要。
〇今後も環境整備を継続していくために環境大臣 ( 各チームより 1名ずつ ) を選出していく。
サ ー ク ル 名
部 署
活 動 期 間
会 合 状 況
所属長/推進メンバー
レビュー担当者
がっちり万円!
放射線科開始 : 令和元年7月17日終了 :令和2年3月18日会合回数 10回1回あたりの会合時間 30分宮野音 努永澤 昌野田 宏美
発 表 者
リ ー ダ ー
サブリーダー
メ ン バ ー
所 見 欄
原田 典明原田 典明
原田 典明,谷川 淳平田 彰,熊谷 彰太重廣 真理子
テーマK939画像等手術支援加算(ナビゲーションによるもの)取得率アップ
~医師を巻き込んだQCストーリー~
テーマ選定理由2008年に診療報酬「K939画像等手術支援加算(2000点)」が新設された。しかし,算定要件より専用の
ナビゲーションシステムが必須であると考え,算定をしていなかった。ところが,2016年に3D画像の標
準化を目的に設立された画像等手術支援認定技師機構より,当院で稼動している汎用型ワークステーショ
ン(SYNAPSE VINCENT)で算定可能であることがわかった。そこで算定に向けた体制作りを行う。
QCストーリーの選定
今までに経験のない仕事であり,課題達成型QCストーリーを選定した。
作成日 令和2年6月18日
Ⅲ.活動計画表
攻め所の明確化攻め所選定シートを用いて,「ありたい姿」と「現在の姿」を比較し,攻め所候補をあげた。
攻め所候補に対しての期待効果についても評価した。
攻め所の選定攻め所の明確化から,画像等手術支援加算について,システムについて,3D画像についての3つの特性に
まとめた。
目標設定【何を】 画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
*目標値算出の根拠
昨年度の取得率は3%であった。これは画像等手術支援加算の周知不足によるものであった。各診療科へ
の周知を行うこと,算定漏れのない体制作りの構築を行うことで大幅な取得率アップが可能と考えた。手
術中の術式変更等イレギュラーな場合も想定し90%以上とした。
昨年度実績より90%以上の取得で年間200万円の収益を目指す。
方策と立案攻め所をマトリックス法で点数化し,10点以上の項目を採用とした。
成功シナリオの追求目標達成に向け,採用した方策案についてシナリオを検討した。
また,シナリオ案に対してPDPC法による事前防止策の検討もあわせて行った。
成功シナリオの実施
対策1 電子カルテの変更手術実施は,電子カルテで医師が術式を選択します。その際に,対象術式の場合は自動で手術支援加算が
選択されるように,電子カルテのシステム変更を行った。
自動算定にすることで,算定漏れや算定間違い防止にもつながる。
対策2 耳鼻科と3D画像の協議耳鼻科医師と手術に必要な3D画像についてカンファレンスを行った。
対策3 手術支援加算の周知画像等手術支援加算について医局会で説明を行い周知した。また,対象診療科に向けて3Dの作成条件や
3D画像についてカンファレンスを行った。
対策4 チェック体制の構築①画像等手術支援加算が算定できるかの確認
手術前日に,手術一覧より「対象術式の3D画像の確認」「電子カルテ患者掲示板へ対象術式であるこ
との周知(術中記録へ記載の案内)」を行う。
②画像等手術支援加算の算定患者に対して改めて確認
1ヶ月単位で算定患者一覧表より「3D画像の確認」「術中記録の確認」を行う
以上の2重チェック体制を敷き,不備をなくす。
目標設定の変更当初は脳外科,耳鼻科,整形外科,外科に対して画像等手術支援加算算定の取り組みを行ってきたが,確
実に算定を行うため様々な部署や業者へ確認を行ってきたが,「外科」以外では確実に算定できるとの回
答が得られなかった。そこで「外科」に限定して行うこととなった。
【何を】 「外科領域」の画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
効果の確認1.有形効果2月~3月の外科領域(3件)での対象術式について評価した。全例で取得できており対策後は取得率
100%となり,目標達成できた。
また,1年間続けていくことで,年間30万円の収益が見込める。
外科医師より,「事前に切除範囲など分かることで,術前シミュレーションや手術中にとても有用でし
た」との意見も頂いた。
2.無形効果・医師と3D画像についてカンファレンスを行ったことで,手術に求める画像を理解することができた。
・診療報酬について関心が高まるとともに,レセプトなど病院の仕組みについても学べた。
3.波及効果3D作成件数の増加(昨年度比10%増)にあわせてWSのレイアウトの変更を行った。それに伴い,複数人
で効率よく画像構築を行えるようになった。
標準化と管理の定着
反省と今後の課題
-175-
テーマK939画像等手術支援加算(ナビゲーションによるもの)取得率アップ
~医師を巻き込んだQCストーリー~
テーマ選定理由2008年に診療報酬「K939画像等手術支援加算(2000点)」が新設された。しかし,算定要件より専用の
ナビゲーションシステムが必須であると考え,算定をしていなかった。ところが,2016年に3D画像の標
準化を目的に設立された画像等手術支援認定技師機構より,当院で稼動している汎用型ワークステーショ
ン(SYNAPSE VINCENT)で算定可能であることがわかった。そこで算定に向けた体制作りを行う。
QCストーリーの選定
今までに経験のない仕事であり,課題達成型QCストーリーを選定した。
Ⅲ.活動計画表
攻め所の明確化攻め所選定シートを用いて,「ありたい姿」と「現在の姿」を比較し,攻め所候補をあげた。
攻め所候補に対しての期待効果についても評価した。
攻め所の選定攻め所の明確化から,画像等手術支援加算について,システムについて,3D画像についての3つの特性に
まとめた。
目標設定【何を】 画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
*目標値算出の根拠
昨年度の取得率は3%であった。これは画像等手術支援加算の周知不足によるものであった。各診療科へ
の周知を行うこと,算定漏れのない体制作りの構築を行うことで大幅な取得率アップが可能と考えた。手
術中の術式変更等イレギュラーな場合も想定し90%以上とした。
昨年度実績より90%以上の取得で年間200万円の収益を目指す。
方策と立案攻め所をマトリックス法で点数化し,10点以上の項目を採用とした。
成功シナリオの追求目標達成に向け,採用した方策案についてシナリオを検討した。
また,シナリオ案に対してPDPC法による事前防止策の検討もあわせて行った。
成功シナリオの実施
対策1 電子カルテの変更手術実施は,電子カルテで医師が術式を選択します。その際に,対象術式の場合は自動で手術支援加算が
選択されるように,電子カルテのシステム変更を行った。
自動算定にすることで,算定漏れや算定間違い防止にもつながる。
対策2 耳鼻科と3D画像の協議耳鼻科医師と手術に必要な3D画像についてカンファレンスを行った。
対策3 手術支援加算の周知画像等手術支援加算について医局会で説明を行い周知した。また,対象診療科に向けて3Dの作成条件や
3D画像についてカンファレンスを行った。
対策4 チェック体制の構築①画像等手術支援加算が算定できるかの確認
手術前日に,手術一覧より「対象術式の3D画像の確認」「電子カルテ患者掲示板へ対象術式であるこ
との周知(術中記録へ記載の案内)」を行う。
②画像等手術支援加算の算定患者に対して改めて確認
1ヶ月単位で算定患者一覧表より「3D画像の確認」「術中記録の確認」を行う
以上の2重チェック体制を敷き,不備をなくす。
目標設定の変更当初は脳外科,耳鼻科,整形外科,外科に対して画像等手術支援加算算定の取り組みを行ってきたが,確
実に算定を行うため様々な部署や業者へ確認を行ってきたが,「外科」以外では確実に算定できるとの回
答が得られなかった。そこで「外科」に限定して行うこととなった。
【何を】 「外科領域」の画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
効果の確認1.有形効果2月~3月の外科領域(3件)での対象術式について評価した。全例で取得できており対策後は取得率
100%となり,目標達成できた。
また,1年間続けていくことで,年間30万円の収益が見込める。
外科医師より,「事前に切除範囲など分かることで,術前シミュレーションや手術中にとても有用でし
た」との意見も頂いた。
2.無形効果・医師と3D画像についてカンファレンスを行ったことで,手術に求める画像を理解することができた。
・診療報酬について関心が高まるとともに,レセプトなど病院の仕組みについても学べた。
3.波及効果3D作成件数の増加(昨年度比10%増)にあわせてWSのレイアウトの変更を行った。それに伴い,複数人
で効率よく画像構築を行えるようになった。
標準化と管理の定着
反省と今後の課題
-176-
テーマK939画像等手術支援加算(ナビゲーションによるもの)取得率アップ
~医師を巻き込んだQCストーリー~
テーマ選定理由2008年に診療報酬「K939画像等手術支援加算(2000点)」が新設された。しかし,算定要件より専用の
ナビゲーションシステムが必須であると考え,算定をしていなかった。ところが,2016年に3D画像の標
準化を目的に設立された画像等手術支援認定技師機構より,当院で稼動している汎用型ワークステーショ
ン(SYNAPSE VINCENT)で算定可能であることがわかった。そこで算定に向けた体制作りを行う。
QCストーリーの選定
今までに経験のない仕事であり,課題達成型QCストーリーを選定した。
Ⅲ.活動計画表
攻め所の明確化攻め所選定シートを用いて,「ありたい姿」と「現在の姿」を比較し,攻め所候補をあげた。
攻め所候補に対しての期待効果についても評価した。
攻め所の選定攻め所の明確化から,画像等手術支援加算について,システムについて,3D画像についての3つの特性に
まとめた。
目標設定【何を】 画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
*目標値算出の根拠
昨年度の取得率は3%であった。これは画像等手術支援加算の周知不足によるものであった。各診療科へ
の周知を行うこと,算定漏れのない体制作りの構築を行うことで大幅な取得率アップが可能と考えた。手
術中の術式変更等イレギュラーな場合も想定し90%以上とした。
昨年度実績より90%以上の取得で年間200万円の収益を目指す。
方策と立案攻め所をマトリックス法で点数化し,10点以上の項目を採用とした。
成功シナリオの追求目標達成に向け,採用した方策案についてシナリオを検討した。
また,シナリオ案に対してPDPC法による事前防止策の検討もあわせて行った。
成功シナリオの実施
対策1 電子カルテの変更手術実施は,電子カルテで医師が術式を選択します。その際に,対象術式の場合は自動で手術支援加算が
選択されるように,電子カルテのシステム変更を行った。
自動算定にすることで,算定漏れや算定間違い防止にもつながる。
対策2 耳鼻科と3D画像の協議耳鼻科医師と手術に必要な3D画像についてカンファレンスを行った。
対策3 手術支援加算の周知画像等手術支援加算について医局会で説明を行い周知した。また,対象診療科に向けて3Dの作成条件や
3D画像についてカンファレンスを行った。
対策4 チェック体制の構築①画像等手術支援加算が算定できるかの確認
手術前日に,手術一覧より「対象術式の3D画像の確認」「電子カルテ患者掲示板へ対象術式であるこ
との周知(術中記録へ記載の案内)」を行う。
②画像等手術支援加算の算定患者に対して改めて確認
1ヶ月単位で算定患者一覧表より「3D画像の確認」「術中記録の確認」を行う
以上の2重チェック体制を敷き,不備をなくす。
目標設定の変更当初は脳外科,耳鼻科,整形外科,外科に対して画像等手術支援加算算定の取り組みを行ってきたが,確
実に算定を行うため様々な部署や業者へ確認を行ってきたが,「外科」以外では確実に算定できるとの回
答が得られなかった。そこで「外科」に限定して行うこととなった。
【何を】 「外科領域」の画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
効果の確認1.有形効果2月~3月の外科領域(3件)での対象術式について評価した。全例で取得できており対策後は取得率
100%となり,目標達成できた。
また,1年間続けていくことで,年間30万円の収益が見込める。
外科医師より,「事前に切除範囲など分かることで,術前シミュレーションや手術中にとても有用でし
た」との意見も頂いた。
2.無形効果・医師と3D画像についてカンファレンスを行ったことで,手術に求める画像を理解することができた。
・診療報酬について関心が高まるとともに,レセプトなど病院の仕組みについても学べた。
3.波及効果3D作成件数の増加(昨年度比10%増)にあわせてWSのレイアウトの変更を行った。それに伴い,複数人
で効率よく画像構築を行えるようになった。
標準化と管理の定着
反省と今後の課題
-177-
テーマK939画像等手術支援加算(ナビゲーションによるもの)取得率アップ
~医師を巻き込んだQCストーリー~
テーマ選定理由2008年に診療報酬「K939画像等手術支援加算(2000点)」が新設された。しかし,算定要件より専用の
ナビゲーションシステムが必須であると考え,算定をしていなかった。ところが,2016年に3D画像の標
準化を目的に設立された画像等手術支援認定技師機構より,当院で稼動している汎用型ワークステーショ
ン(SYNAPSE VINCENT)で算定可能であることがわかった。そこで算定に向けた体制作りを行う。
QCストーリーの選定
今までに経験のない仕事であり,課題達成型QCストーリーを選定した。
Ⅲ.活動計画表
攻め所の明確化攻め所選定シートを用いて,「ありたい姿」と「現在の姿」を比較し,攻め所候補をあげた。
攻め所候補に対しての期待効果についても評価した。
攻め所の選定攻め所の明確化から,画像等手術支援加算について,システムについて,3D画像についての3つの特性に
まとめた。
目標設定【何を】 画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
*目標値算出の根拠
昨年度の取得率は3%であった。これは画像等手術支援加算の周知不足によるものであった。各診療科へ
の周知を行うこと,算定漏れのない体制作りの構築を行うことで大幅な取得率アップが可能と考えた。手
術中の術式変更等イレギュラーな場合も想定し90%以上とした。
昨年度実績より90%以上の取得で年間200万円の収益を目指す。
方策と立案攻め所をマトリックス法で点数化し,10点以上の項目を採用とした。
成功シナリオの追求目標達成に向け,採用した方策案についてシナリオを検討した。
また,シナリオ案に対してPDPC法による事前防止策の検討もあわせて行った。
成功シナリオの実施
対策1 電子カルテの変更手術実施は,電子カルテで医師が術式を選択します。その際に,対象術式の場合は自動で手術支援加算が
選択されるように,電子カルテのシステム変更を行った。
自動算定にすることで,算定漏れや算定間違い防止にもつながる。
対策2 耳鼻科と3D画像の協議耳鼻科医師と手術に必要な3D画像についてカンファレンスを行った。
対策3 手術支援加算の周知画像等手術支援加算について医局会で説明を行い周知した。また,対象診療科に向けて3Dの作成条件や
3D画像についてカンファレンスを行った。
対策4 チェック体制の構築①画像等手術支援加算が算定できるかの確認
手術前日に,手術一覧より「対象術式の3D画像の確認」「電子カルテ患者掲示板へ対象術式であるこ
との周知(術中記録へ記載の案内)」を行う。
②画像等手術支援加算の算定患者に対して改めて確認
1ヶ月単位で算定患者一覧表より「3D画像の確認」「術中記録の確認」を行う
以上の2重チェック体制を敷き,不備をなくす。
目標設定の変更当初は脳外科,耳鼻科,整形外科,外科に対して画像等手術支援加算算定の取り組みを行ってきたが,確
実に算定を行うため様々な部署や業者へ確認を行ってきたが,「外科」以外では確実に算定できるとの回
答が得られなかった。そこで「外科」に限定して行うこととなった。
【何を】 「外科領域」の画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
効果の確認1.有形効果2月~3月の外科領域(3件)での対象術式について評価した。全例で取得できており対策後は取得率
100%となり,目標達成できた。
また,1年間続けていくことで,年間30万円の収益が見込める。
外科医師より,「事前に切除範囲など分かることで,術前シミュレーションや手術中にとても有用でし
た」との意見も頂いた。
2.無形効果・医師と3D画像についてカンファレンスを行ったことで,手術に求める画像を理解することができた。
・診療報酬について関心が高まるとともに,レセプトなど病院の仕組みについても学べた。
3.波及効果3D作成件数の増加(昨年度比10%増)にあわせてWSのレイアウトの変更を行った。それに伴い,複数人
で効率よく画像構築を行えるようになった。
標準化と管理の定着
反省と今後の課題
-178-
テーマK939画像等手術支援加算(ナビゲーションによるもの)取得率アップ
~医師を巻き込んだQCストーリー~
テーマ選定理由2008年に診療報酬「K939画像等手術支援加算(2000点)」が新設された。しかし,算定要件より専用の
ナビゲーションシステムが必須であると考え,算定をしていなかった。ところが,2016年に3D画像の標
準化を目的に設立された画像等手術支援認定技師機構より,当院で稼動している汎用型ワークステーショ
ン(SYNAPSE VINCENT)で算定可能であることがわかった。そこで算定に向けた体制作りを行う。
QCストーリーの選定
今までに経験のない仕事であり,課題達成型QCストーリーを選定した。
Ⅲ.活動計画表
攻め所の明確化攻め所選定シートを用いて,「ありたい姿」と「現在の姿」を比較し,攻め所候補をあげた。
攻め所候補に対しての期待効果についても評価した。
攻め所の選定攻め所の明確化から,画像等手術支援加算について,システムについて,3D画像についての3つの特性に
まとめた。
目標設定【何を】 画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
*目標値算出の根拠
昨年度の取得率は3%であった。これは画像等手術支援加算の周知不足によるものであった。各診療科へ
の周知を行うこと,算定漏れのない体制作りの構築を行うことで大幅な取得率アップが可能と考えた。手
術中の術式変更等イレギュラーな場合も想定し90%以上とした。
昨年度実績より90%以上の取得で年間200万円の収益を目指す。
方策と立案攻め所をマトリックス法で点数化し,10点以上の項目を採用とした。
成功シナリオの追求目標達成に向け,採用した方策案についてシナリオを検討した。
また,シナリオ案に対してPDPC法による事前防止策の検討もあわせて行った。
成功シナリオの実施
対策1 電子カルテの変更手術実施は,電子カルテで医師が術式を選択します。その際に,対象術式の場合は自動で手術支援加算が
選択されるように,電子カルテのシステム変更を行った。
自動算定にすることで,算定漏れや算定間違い防止にもつながる。
対策2 耳鼻科と3D画像の協議耳鼻科医師と手術に必要な3D画像についてカンファレンスを行った。
対策3 手術支援加算の周知画像等手術支援加算について医局会で説明を行い周知した。また,対象診療科に向けて3Dの作成条件や
3D画像についてカンファレンスを行った。
対策4 チェック体制の構築①画像等手術支援加算が算定できるかの確認
手術前日に,手術一覧より「対象術式の3D画像の確認」「電子カルテ患者掲示板へ対象術式であるこ
との周知(術中記録へ記載の案内)」を行う。
②画像等手術支援加算の算定患者に対して改めて確認
1ヶ月単位で算定患者一覧表より「3D画像の確認」「術中記録の確認」を行う
以上の2重チェック体制を敷き,不備をなくす。
目標設定の変更当初は脳外科,耳鼻科,整形外科,外科に対して画像等手術支援加算算定の取り組みを行ってきたが,確
実に算定を行うため様々な部署や業者へ確認を行ってきたが,「外科」以外では確実に算定できるとの回
答が得られなかった。そこで「外科」に限定して行うこととなった。
【何を】 「外科領域」の画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
効果の確認1.有形効果2月~3月の外科領域(3件)での対象術式について評価した。全例で取得できており対策後は取得率
100%となり,目標達成できた。
また,1年間続けていくことで,年間30万円の収益が見込める。
外科医師より,「事前に切除範囲など分かることで,術前シミュレーションや手術中にとても有用でし
た」との意見も頂いた。
2.無形効果・医師と3D画像についてカンファレンスを行ったことで,手術に求める画像を理解することができた。
・診療報酬について関心が高まるとともに,レセプトなど病院の仕組みについても学べた。
3.波及効果3D作成件数の増加(昨年度比10%増)にあわせてWSのレイアウトの変更を行った。それに伴い,複数人
で効率よく画像構築を行えるようになった。
標準化と管理の定着
反省と今後の課題
-179-
テーマ内服インシデントヘラス
テーマ選定理由2019年4月から6月の間に内服の自己管理によるインシデントが13件発生した。自己管理判定表を使用し
た看護師の判断や内服確認の方法が曖昧であった。
自宅で自己管理している情報だけで自己管理判定表を使用せずに自己管理できると判断していた。
現状把握調査期間:2019年4月~6月
内服インシデントを発見,起こしたことがある看護師 13名
内容:内服自己管理をしている患者によるインシデント 12件
看護師によるインシデント 1件
自己管理している患者のインシデント内容
用量間違い 2件
用法間違い 4件
内服忘れ 6件
現状を把握するためにスタッフにアンケートを実施した。
アンケート結果から分かったことは看護師の内服確認の方法が曖昧であった。
入院時に自己管理判定表を使用したが看護師の判断が曖昧であった。
自宅で自己管理している情報だけで自己管理判定表を使用せずに自己管理できると判断していることもわ
かった。
インシデントの内容は,内服自己管理をしている患者のインシデントが12件と多く,特に内服忘れが半数
以上を占めていた。続いて用法間違い4件,用量間違いが2件あった。
要因の解析アンケートの結果から,要因解析のためにフィッシュボーンを用い解析を行った。
次に着眼点の洗い出しを行い主要因をメンバー全員で話し合った。
システム,看護師,患者,医師に分けて話し合った結果,システムでは薬袋の中身が見えづらいこと,患
者側では入院時だけで患者が自己管理可能かを判断をするのは難しいのではないかという意見があった。
特に入院といった非日常的な環境になることや急性期の状態では患者を正常に判断できず自己管理判定表
を使用しても正しい評価にならにという意見が出た。
看護師側では内服の確認方法にばらつきがあった。自己管理であれば口頭で確認だけをしている場合や,
内服後に薬袋から出して看護師が残数確認をしているなど,看護師によって様々だった。
目標設定内服自己管理におけるインシデントを 50%に減らす。
対策立案
マトリックス図を使用して 3次手段まで考え出し点数化して 13点以上のものに対して実施した。
効果の確認
効果の確認のために,3ヶ月間実施し対策実施後2月にスタッフにアンケートを実施した。スタッフ20名
に行い回収率は100%であった。
実施前は自己管理判定表を使用していた看護師は10名でしたが実施後は17名に増えた。
看護師管理にするようになりインシデントが減ったかという問いには18名が減ったと回答している。
本人管理にする時は薬剤師面談をしてから自己管理に移行しているかでは16名の看護師が行えるように
なり,薬剤師の介入により自己管理可能であるかの判断や迅速な一包化が可能となった。
内服の準備を日勤帯で確認するようにしているでは14名ができていると回答した。
今後この方法が継続できるかでは19名ができると回答した。
有形効果
対策実施後3ヶ月でインシデントは2件。目標達成した。
無形効果自己管理判定表を使用する看護師が増加した。自己管理の薬袋から残数確認する必要がなくなった。
1日BOXで準備するため看護師が内服確認しやすくなった。
標準化と管理と定着標準化は作業手順とするために半年ごと3月,9月にチームリーダーが5階西病棟で内服管理についてまと
めた手順の見直しを行う。
教育は異動者に内服管理について説明するため異動月に病棟師長が5階西病棟で内服管理について5階西
病棟管理手順を基に説明を行う。
管理は標準作業手順とするためインシデント発生時に当日のリーダーが5階西病棟でインシデント内容を
検証する。
今後の課題
入院時にすべての患者に対して看護師管理にすることで配薬カートにセッティングする業務が増えたと感
じている看護師が多かった。
内服薬の錠数が多いことで薬袋が増え配薬カートにセッティングする時間がかかる。
一包化にすれば配薬に時間がかかることはない。医師に処方コメントに一包化の入力をしてもらうよう依
頼する必要がある。
テーマK939画像等手術支援加算(ナビゲーションによるもの)取得率アップ
~医師を巻き込んだQCストーリー~
テーマ選定理由2008年に診療報酬「K939画像等手術支援加算(2000点)」が新設された。しかし,算定要件より専用の
ナビゲーションシステムが必須であると考え,算定をしていなかった。ところが,2016年に3D画像の標
準化を目的に設立された画像等手術支援認定技師機構より,当院で稼動している汎用型ワークステーショ
ン(SYNAPSE VINCENT)で算定可能であることがわかった。そこで算定に向けた体制作りを行う。
QCストーリーの選定
今までに経験のない仕事であり,課題達成型QCストーリーを選定した。
Ⅲ.活動計画表
攻め所の明確化攻め所選定シートを用いて,「ありたい姿」と「現在の姿」を比較し,攻め所候補をあげた。
攻め所候補に対しての期待効果についても評価した。
攻め所の選定攻め所の明確化から,画像等手術支援加算について,システムについて,3D画像についての3つの特性に
まとめた。
目標設定【何を】 画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
*目標値算出の根拠
昨年度の取得率は3%であった。これは画像等手術支援加算の周知不足によるものであった。各診療科へ
の周知を行うこと,算定漏れのない体制作りの構築を行うことで大幅な取得率アップが可能と考えた。手
術中の術式変更等イレギュラーな場合も想定し90%以上とした。
昨年度実績より90%以上の取得で年間200万円の収益を目指す。
方策と立案攻め所をマトリックス法で点数化し,10点以上の項目を採用とした。
成功シナリオの追求目標達成に向け,採用した方策案についてシナリオを検討した。
また,シナリオ案に対してPDPC法による事前防止策の検討もあわせて行った。
成功シナリオの実施
対策1 電子カルテの変更手術実施は,電子カルテで医師が術式を選択します。その際に,対象術式の場合は自動で手術支援加算が
選択されるように,電子カルテのシステム変更を行った。
自動算定にすることで,算定漏れや算定間違い防止にもつながる。
対策2 耳鼻科と3D画像の協議耳鼻科医師と手術に必要な3D画像についてカンファレンスを行った。
対策3 手術支援加算の周知画像等手術支援加算について医局会で説明を行い周知した。また,対象診療科に向けて3Dの作成条件や
3D画像についてカンファレンスを行った。
対策4 チェック体制の構築①画像等手術支援加算が算定できるかの確認
手術前日に,手術一覧より「対象術式の3D画像の確認」「電子カルテ患者掲示板へ対象術式であるこ
との周知(術中記録へ記載の案内)」を行う。
②画像等手術支援加算の算定患者に対して改めて確認
1ヶ月単位で算定患者一覧表より「3D画像の確認」「術中記録の確認」を行う
以上の2重チェック体制を敷き,不備をなくす。
目標設定の変更当初は脳外科,耳鼻科,整形外科,外科に対して画像等手術支援加算算定の取り組みを行ってきたが,確
実に算定を行うため様々な部署や業者へ確認を行ってきたが,「外科」以外では確実に算定できるとの回
答が得られなかった。そこで「外科」に限定して行うこととなった。
【何を】 「外科領域」の画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
効果の確認1.有形効果2月~3月の外科領域(3件)での対象術式について評価した。全例で取得できており対策後は取得率
100%となり,目標達成できた。
また,1年間続けていくことで,年間30万円の収益が見込める。
外科医師より,「事前に切除範囲など分かることで,術前シミュレーションや手術中にとても有用でし
た」との意見も頂いた。
2.無形効果・医師と3D画像についてカンファレンスを行ったことで,手術に求める画像を理解することができた。
・診療報酬について関心が高まるとともに,レセプトなど病院の仕組みについても学べた。
3.波及効果3D作成件数の増加(昨年度比10%増)にあわせてWSのレイアウトの変更を行った。それに伴い,複数人
で効率よく画像構築を行えるようになった。
標準化と管理の定着
反省と今後の課題
-180-
サ ー ク ル 名
部 署
活 動 期 間
会 合 状 況
所属長/推進メンバー
レビュー担当者
ヘラス
5階西病棟開始:令和元年 6月28日終了:令和2年 3月18日会合回数 17回 1回あたりの会合時間 約1時間関師長永澤医師野田看護副部長
発 表 者
リ ー ダ ー
サブリーダー
メ ン バ ー
所 見 欄
大原 幸子大原 幸子大庭 裕司大原 幸子,大庭 裕司,井上 ゆみ,新居 貴子,御神本 翔太,中島 凪紗,山川 翔平,法野谷 楓
テーマ内服インシデントヘラス
テーマ選定理由2019年4月から6月の間に内服の自己管理によるインシデントが13件発生した。自己管理判定表を使用し
た看護師の判断や内服確認の方法が曖昧であった。
自宅で自己管理している情報だけで自己管理判定表を使用せずに自己管理できると判断していた。
現状把握調査期間:2019年4月~6月
内服インシデントを発見,起こしたことがある看護師 13名
内容:内服自己管理をしている患者によるインシデント 12件
看護師によるインシデント 1件
自己管理している患者のインシデント内容
用量間違い 2件
用法間違い 4件
内服忘れ 6件
現状を把握するためにスタッフにアンケートを実施した。
アンケート結果から分かったことは看護師の内服確認の方法が曖昧であった。
入院時に自己管理判定表を使用したが看護師の判断が曖昧であった。
自宅で自己管理している情報だけで自己管理判定表を使用せずに自己管理できると判断していることもわ
かった。
インシデントの内容は,内服自己管理をしている患者のインシデントが12件と多く,特に内服忘れが半数
以上を占めていた。続いて用法間違い4件,用量間違いが2件あった。
作成日 令和2年6月12日 要因の解析アンケートの結果から,要因解析のためにフィッシュボーンを用い解析を行った。
次に着眼点の洗い出しを行い主要因をメンバー全員で話し合った。
システム,看護師,患者,医師に分けて話し合った結果,システムでは薬袋の中身が見えづらいこと,患
者側では入院時だけで患者が自己管理可能かを判断をするのは難しいのではないかという意見があった。
特に入院といった非日常的な環境になることや急性期の状態では患者を正常に判断できず自己管理判定表
を使用しても正しい評価にならにという意見が出た。
看護師側では内服の確認方法にばらつきがあった。自己管理であれば口頭で確認だけをしている場合や,
内服後に薬袋から出して看護師が残数確認をしているなど,看護師によって様々だった。
目標設定内服自己管理におけるインシデントを 50%に減らす。
対策立案
マトリックス図を使用して 3次手段まで考え出し点数化して 13点以上のものに対して実施した。
効果の確認
効果の確認のために,3ヶ月間実施し対策実施後2月にスタッフにアンケートを実施した。スタッフ20名
に行い回収率は100%であった。
実施前は自己管理判定表を使用していた看護師は10名でしたが実施後は17名に増えた。
看護師管理にするようになりインシデントが減ったかという問いには18名が減ったと回答している。
本人管理にする時は薬剤師面談をしてから自己管理に移行しているかでは16名の看護師が行えるように
なり,薬剤師の介入により自己管理可能であるかの判断や迅速な一包化が可能となった。
内服の準備を日勤帯で確認するようにしているでは14名ができていると回答した。
今後この方法が継続できるかでは19名ができると回答した。
有形効果
対策実施後3ヶ月でインシデントは2件。目標達成した。
無形効果自己管理判定表を使用する看護師が増加した。自己管理の薬袋から残数確認する必要がなくなった。
1日BOXで準備するため看護師が内服確認しやすくなった。
標準化と管理と定着標準化は作業手順とするために半年ごと3月,9月にチームリーダーが5階西病棟で内服管理についてまと
めた手順の見直しを行う。
教育は異動者に内服管理について説明するため異動月に病棟師長が5階西病棟で内服管理について5階西
病棟管理手順を基に説明を行う。
管理は標準作業手順とするためインシデント発生時に当日のリーダーが5階西病棟でインシデント内容を
検証する。
今後の課題
入院時にすべての患者に対して看護師管理にすることで配薬カートにセッティングする業務が増えたと感
じている看護師が多かった。
内服薬の錠数が多いことで薬袋が増え配薬カートにセッティングする時間がかかる。
一包化にすれば配薬に時間がかかることはない。医師に処方コメントに一包化の入力をしてもらうよう依
頼する必要がある。
テーマK939画像等手術支援加算(ナビゲーションによるもの)取得率アップ
~医師を巻き込んだQCストーリー~
テーマ選定理由2008年に診療報酬「K939画像等手術支援加算(2000点)」が新設された。しかし,算定要件より専用の
ナビゲーションシステムが必須であると考え,算定をしていなかった。ところが,2016年に3D画像の標
準化を目的に設立された画像等手術支援認定技師機構より,当院で稼動している汎用型ワークステーショ
ン(SYNAPSE VINCENT)で算定可能であることがわかった。そこで算定に向けた体制作りを行う。
QCストーリーの選定
今までに経験のない仕事であり,課題達成型QCストーリーを選定した。
Ⅲ.活動計画表
攻め所の明確化攻め所選定シートを用いて,「ありたい姿」と「現在の姿」を比較し,攻め所候補をあげた。
攻め所候補に対しての期待効果についても評価した。
攻め所の選定攻め所の明確化から,画像等手術支援加算について,システムについて,3D画像についての3つの特性に
まとめた。
目標設定【何を】 画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
*目標値算出の根拠
昨年度の取得率は3%であった。これは画像等手術支援加算の周知不足によるものであった。各診療科へ
の周知を行うこと,算定漏れのない体制作りの構築を行うことで大幅な取得率アップが可能と考えた。手
術中の術式変更等イレギュラーな場合も想定し90%以上とした。
昨年度実績より90%以上の取得で年間200万円の収益を目指す。
方策と立案攻め所をマトリックス法で点数化し,10点以上の項目を採用とした。
成功シナリオの追求目標達成に向け,採用した方策案についてシナリオを検討した。
また,シナリオ案に対してPDPC法による事前防止策の検討もあわせて行った。
成功シナリオの実施
対策1 電子カルテの変更手術実施は,電子カルテで医師が術式を選択します。その際に,対象術式の場合は自動で手術支援加算が
選択されるように,電子カルテのシステム変更を行った。
自動算定にすることで,算定漏れや算定間違い防止にもつながる。
対策2 耳鼻科と3D画像の協議耳鼻科医師と手術に必要な3D画像についてカンファレンスを行った。
対策3 手術支援加算の周知画像等手術支援加算について医局会で説明を行い周知した。また,対象診療科に向けて3Dの作成条件や
3D画像についてカンファレンスを行った。
対策4 チェック体制の構築①画像等手術支援加算が算定できるかの確認
手術前日に,手術一覧より「対象術式の3D画像の確認」「電子カルテ患者掲示板へ対象術式であるこ
との周知(術中記録へ記載の案内)」を行う。
②画像等手術支援加算の算定患者に対して改めて確認
1ヶ月単位で算定患者一覧表より「3D画像の確認」「術中記録の確認」を行う
以上の2重チェック体制を敷き,不備をなくす。
目標設定の変更当初は脳外科,耳鼻科,整形外科,外科に対して画像等手術支援加算算定の取り組みを行ってきたが,確
実に算定を行うため様々な部署や業者へ確認を行ってきたが,「外科」以外では確実に算定できるとの回
答が得られなかった。そこで「外科」に限定して行うこととなった。
【何を】 「外科領域」の画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
効果の確認1.有形効果2月~3月の外科領域(3件)での対象術式について評価した。全例で取得できており対策後は取得率
100%となり,目標達成できた。
また,1年間続けていくことで,年間30万円の収益が見込める。
外科医師より,「事前に切除範囲など分かることで,術前シミュレーションや手術中にとても有用でし
た」との意見も頂いた。
2.無形効果・医師と3D画像についてカンファレンスを行ったことで,手術に求める画像を理解することができた。
・診療報酬について関心が高まるとともに,レセプトなど病院の仕組みについても学べた。
3.波及効果3D作成件数の増加(昨年度比10%増)にあわせてWSのレイアウトの変更を行った。それに伴い,複数人
で効率よく画像構築を行えるようになった。
標準化と管理の定着
反省と今後の課題
-181-
テーマ内服インシデントヘラス
テーマ選定理由2019年4月から6月の間に内服の自己管理によるインシデントが13件発生した。自己管理判定表を使用し
た看護師の判断や内服確認の方法が曖昧であった。
自宅で自己管理している情報だけで自己管理判定表を使用せずに自己管理できると判断していた。
現状把握調査期間:2019年4月~6月
内服インシデントを発見,起こしたことがある看護師 13名
内容:内服自己管理をしている患者によるインシデント 12件
看護師によるインシデント 1件
自己管理している患者のインシデント内容
用量間違い 2件
用法間違い 4件
内服忘れ 6件
現状を把握するためにスタッフにアンケートを実施した。
アンケート結果から分かったことは看護師の内服確認の方法が曖昧であった。
入院時に自己管理判定表を使用したが看護師の判断が曖昧であった。
自宅で自己管理している情報だけで自己管理判定表を使用せずに自己管理できると判断していることもわ
かった。
インシデントの内容は,内服自己管理をしている患者のインシデントが12件と多く,特に内服忘れが半数
以上を占めていた。続いて用法間違い4件,用量間違いが2件あった。
要因の解析アンケートの結果から,要因解析のためにフィッシュボーンを用い解析を行った。
次に着眼点の洗い出しを行い主要因をメンバー全員で話し合った。
システム,看護師,患者,医師に分けて話し合った結果,システムでは薬袋の中身が見えづらいこと,患
者側では入院時だけで患者が自己管理可能かを判断をするのは難しいのではないかという意見があった。
特に入院といった非日常的な環境になることや急性期の状態では患者を正常に判断できず自己管理判定表
を使用しても正しい評価にならにという意見が出た。
看護師側では内服の確認方法にばらつきがあった。自己管理であれば口頭で確認だけをしている場合や,
内服後に薬袋から出して看護師が残数確認をしているなど,看護師によって様々だった。
目標設定内服自己管理におけるインシデントを 50%に減らす。
対策立案
マトリックス図を使用して 3次手段まで考え出し点数化して 13点以上のものに対して実施した。
効果の確認
効果の確認のために,3ヶ月間実施し対策実施後2月にスタッフにアンケートを実施した。スタッフ20名
に行い回収率は100%であった。
実施前は自己管理判定表を使用していた看護師は10名でしたが実施後は17名に増えた。
看護師管理にするようになりインシデントが減ったかという問いには18名が減ったと回答している。
本人管理にする時は薬剤師面談をしてから自己管理に移行しているかでは16名の看護師が行えるように
なり,薬剤師の介入により自己管理可能であるかの判断や迅速な一包化が可能となった。
内服の準備を日勤帯で確認するようにしているでは14名ができていると回答した。
今後この方法が継続できるかでは19名ができると回答した。
有形効果
対策実施後3ヶ月でインシデントは2件。目標達成した。
無形効果自己管理判定表を使用する看護師が増加した。自己管理の薬袋から残数確認する必要がなくなった。
1日BOXで準備するため看護師が内服確認しやすくなった。
標準化と管理と定着標準化は作業手順とするために半年ごと3月,9月にチームリーダーが5階西病棟で内服管理についてまと
めた手順の見直しを行う。
教育は異動者に内服管理について説明するため異動月に病棟師長が5階西病棟で内服管理について5階西
病棟管理手順を基に説明を行う。
管理は標準作業手順とするためインシデント発生時に当日のリーダーが5階西病棟でインシデント内容を
検証する。
今後の課題
入院時にすべての患者に対して看護師管理にすることで配薬カートにセッティングする業務が増えたと感
じている看護師が多かった。
内服薬の錠数が多いことで薬袋が増え配薬カートにセッティングする時間がかかる。
一包化にすれば配薬に時間がかかることはない。医師に処方コメントに一包化の入力をしてもらうよう依
頼する必要がある。
テーマK939画像等手術支援加算(ナビゲーションによるもの)取得率アップ
~医師を巻き込んだQCストーリー~
テーマ選定理由2008年に診療報酬「K939画像等手術支援加算(2000点)」が新設された。しかし,算定要件より専用の
ナビゲーションシステムが必須であると考え,算定をしていなかった。ところが,2016年に3D画像の標
準化を目的に設立された画像等手術支援認定技師機構より,当院で稼動している汎用型ワークステーショ
ン(SYNAPSE VINCENT)で算定可能であることがわかった。そこで算定に向けた体制作りを行う。
QCストーリーの選定
今までに経験のない仕事であり,課題達成型QCストーリーを選定した。
Ⅲ.活動計画表
攻め所の明確化攻め所選定シートを用いて,「ありたい姿」と「現在の姿」を比較し,攻め所候補をあげた。
攻め所候補に対しての期待効果についても評価した。
攻め所の選定攻め所の明確化から,画像等手術支援加算について,システムについて,3D画像についての3つの特性に
まとめた。
目標設定【何を】 画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
*目標値算出の根拠
昨年度の取得率は3%であった。これは画像等手術支援加算の周知不足によるものであった。各診療科へ
の周知を行うこと,算定漏れのない体制作りの構築を行うことで大幅な取得率アップが可能と考えた。手
術中の術式変更等イレギュラーな場合も想定し90%以上とした。
昨年度実績より90%以上の取得で年間200万円の収益を目指す。
方策と立案攻め所をマトリックス法で点数化し,10点以上の項目を採用とした。
成功シナリオの追求目標達成に向け,採用した方策案についてシナリオを検討した。
また,シナリオ案に対してPDPC法による事前防止策の検討もあわせて行った。
成功シナリオの実施
対策1 電子カルテの変更手術実施は,電子カルテで医師が術式を選択します。その際に,対象術式の場合は自動で手術支援加算が
選択されるように,電子カルテのシステム変更を行った。
自動算定にすることで,算定漏れや算定間違い防止にもつながる。
対策2 耳鼻科と3D画像の協議耳鼻科医師と手術に必要な3D画像についてカンファレンスを行った。
対策3 手術支援加算の周知画像等手術支援加算について医局会で説明を行い周知した。また,対象診療科に向けて3Dの作成条件や
3D画像についてカンファレンスを行った。
対策4 チェック体制の構築①画像等手術支援加算が算定できるかの確認
手術前日に,手術一覧より「対象術式の3D画像の確認」「電子カルテ患者掲示板へ対象術式であるこ
との周知(術中記録へ記載の案内)」を行う。
②画像等手術支援加算の算定患者に対して改めて確認
1ヶ月単位で算定患者一覧表より「3D画像の確認」「術中記録の確認」を行う
以上の2重チェック体制を敷き,不備をなくす。
目標設定の変更当初は脳外科,耳鼻科,整形外科,外科に対して画像等手術支援加算算定の取り組みを行ってきたが,確
実に算定を行うため様々な部署や業者へ確認を行ってきたが,「外科」以外では確実に算定できるとの回
答が得られなかった。そこで「外科」に限定して行うこととなった。
【何を】 「外科領域」の画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
効果の確認1.有形効果2月~3月の外科領域(3件)での対象術式について評価した。全例で取得できており対策後は取得率
100%となり,目標達成できた。
また,1年間続けていくことで,年間30万円の収益が見込める。
外科医師より,「事前に切除範囲など分かることで,術前シミュレーションや手術中にとても有用でし
た」との意見も頂いた。
2.無形効果・医師と3D画像についてカンファレンスを行ったことで,手術に求める画像を理解することができた。
・診療報酬について関心が高まるとともに,レセプトなど病院の仕組みについても学べた。
3.波及効果3D作成件数の増加(昨年度比10%増)にあわせてWSのレイアウトの変更を行った。それに伴い,複数人
で効率よく画像構築を行えるようになった。
標準化と管理の定着
反省と今後の課題
-182-
テーマ内服インシデントヘラス
テーマ選定理由2019年4月から6月の間に内服の自己管理によるインシデントが13件発生した。自己管理判定表を使用し
た看護師の判断や内服確認の方法が曖昧であった。
自宅で自己管理している情報だけで自己管理判定表を使用せずに自己管理できると判断していた。
現状把握調査期間:2019年4月~6月
内服インシデントを発見,起こしたことがある看護師 13名
内容:内服自己管理をしている患者によるインシデント 12件
看護師によるインシデント 1件
自己管理している患者のインシデント内容
用量間違い 2件
用法間違い 4件
内服忘れ 6件
現状を把握するためにスタッフにアンケートを実施した。
アンケート結果から分かったことは看護師の内服確認の方法が曖昧であった。
入院時に自己管理判定表を使用したが看護師の判断が曖昧であった。
自宅で自己管理している情報だけで自己管理判定表を使用せずに自己管理できると判断していることもわ
かった。
インシデントの内容は,内服自己管理をしている患者のインシデントが12件と多く,特に内服忘れが半数
以上を占めていた。続いて用法間違い4件,用量間違いが2件あった。
要因の解析アンケートの結果から,要因解析のためにフィッシュボーンを用い解析を行った。
次に着眼点の洗い出しを行い主要因をメンバー全員で話し合った。
システム,看護師,患者,医師に分けて話し合った結果,システムでは薬袋の中身が見えづらいこと,患
者側では入院時だけで患者が自己管理可能かを判断をするのは難しいのではないかという意見があった。
特に入院といった非日常的な環境になることや急性期の状態では患者を正常に判断できず自己管理判定表
を使用しても正しい評価にならにという意見が出た。
看護師側では内服の確認方法にばらつきがあった。自己管理であれば口頭で確認だけをしている場合や,
内服後に薬袋から出して看護師が残数確認をしているなど,看護師によって様々だった。
目標設定内服自己管理におけるインシデントを 50%に減らす。
対策立案
マトリックス図を使用して 3次手段まで考え出し点数化して 13点以上のものに対して実施した。
効果の確認
効果の確認のために,3ヶ月間実施し対策実施後2月にスタッフにアンケートを実施した。スタッフ20名
に行い回収率は100%であった。
実施前は自己管理判定表を使用していた看護師は10名でしたが実施後は17名に増えた。
看護師管理にするようになりインシデントが減ったかという問いには18名が減ったと回答している。
本人管理にする時は薬剤師面談をしてから自己管理に移行しているかでは16名の看護師が行えるように
なり,薬剤師の介入により自己管理可能であるかの判断や迅速な一包化が可能となった。
内服の準備を日勤帯で確認するようにしているでは14名ができていると回答した。
今後この方法が継続できるかでは19名ができると回答した。
有形効果
対策実施後3ヶ月でインシデントは2件。目標達成した。
無形効果自己管理判定表を使用する看護師が増加した。自己管理の薬袋から残数確認する必要がなくなった。
1日BOXで準備するため看護師が内服確認しやすくなった。
標準化と管理と定着標準化は作業手順とするために半年ごと3月,9月にチームリーダーが5階西病棟で内服管理についてまと
めた手順の見直しを行う。
教育は異動者に内服管理について説明するため異動月に病棟師長が5階西病棟で内服管理について5階西
病棟管理手順を基に説明を行う。
管理は標準作業手順とするためインシデント発生時に当日のリーダーが5階西病棟でインシデント内容を
検証する。
今後の課題
入院時にすべての患者に対して看護師管理にすることで配薬カートにセッティングする業務が増えたと感
じている看護師が多かった。
内服薬の錠数が多いことで薬袋が増え配薬カートにセッティングする時間がかかる。
一包化にすれば配薬に時間がかかることはない。医師に処方コメントに一包化の入力をしてもらうよう依
頼する必要がある。
テーマK939画像等手術支援加算(ナビゲーションによるもの)取得率アップ
~医師を巻き込んだQCストーリー~
テーマ選定理由2008年に診療報酬「K939画像等手術支援加算(2000点)」が新設された。しかし,算定要件より専用の
ナビゲーションシステムが必須であると考え,算定をしていなかった。ところが,2016年に3D画像の標
準化を目的に設立された画像等手術支援認定技師機構より,当院で稼動している汎用型ワークステーショ
ン(SYNAPSE VINCENT)で算定可能であることがわかった。そこで算定に向けた体制作りを行う。
QCストーリーの選定
今までに経験のない仕事であり,課題達成型QCストーリーを選定した。
Ⅲ.活動計画表
攻め所の明確化攻め所選定シートを用いて,「ありたい姿」と「現在の姿」を比較し,攻め所候補をあげた。
攻め所候補に対しての期待効果についても評価した。
攻め所の選定攻め所の明確化から,画像等手術支援加算について,システムについて,3D画像についての3つの特性に
まとめた。
目標設定【何を】 画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
*目標値算出の根拠
昨年度の取得率は3%であった。これは画像等手術支援加算の周知不足によるものであった。各診療科へ
の周知を行うこと,算定漏れのない体制作りの構築を行うことで大幅な取得率アップが可能と考えた。手
術中の術式変更等イレギュラーな場合も想定し90%以上とした。
昨年度実績より90%以上の取得で年間200万円の収益を目指す。
方策と立案攻め所をマトリックス法で点数化し,10点以上の項目を採用とした。
成功シナリオの追求目標達成に向け,採用した方策案についてシナリオを検討した。
また,シナリオ案に対してPDPC法による事前防止策の検討もあわせて行った。
成功シナリオの実施
対策1 電子カルテの変更手術実施は,電子カルテで医師が術式を選択します。その際に,対象術式の場合は自動で手術支援加算が
選択されるように,電子カルテのシステム変更を行った。
自動算定にすることで,算定漏れや算定間違い防止にもつながる。
対策2 耳鼻科と3D画像の協議耳鼻科医師と手術に必要な3D画像についてカンファレンスを行った。
対策3 手術支援加算の周知画像等手術支援加算について医局会で説明を行い周知した。また,対象診療科に向けて3Dの作成条件や
3D画像についてカンファレンスを行った。
対策4 チェック体制の構築①画像等手術支援加算が算定できるかの確認
手術前日に,手術一覧より「対象術式の3D画像の確認」「電子カルテ患者掲示板へ対象術式であるこ
との周知(術中記録へ記載の案内)」を行う。
②画像等手術支援加算の算定患者に対して改めて確認
1ヶ月単位で算定患者一覧表より「3D画像の確認」「術中記録の確認」を行う
以上の2重チェック体制を敷き,不備をなくす。
目標設定の変更当初は脳外科,耳鼻科,整形外科,外科に対して画像等手術支援加算算定の取り組みを行ってきたが,確
実に算定を行うため様々な部署や業者へ確認を行ってきたが,「外科」以外では確実に算定できるとの回
答が得られなかった。そこで「外科」に限定して行うこととなった。
【何を】 「外科領域」の画像等手術支援加算の取得率を
【いつまでに】 2020年2月から
【どうする】 90%以上にする
効果の確認1.有形効果2月~3月の外科領域(3件)での対象術式について評価した。全例で取得できており対策後は取得率
100%となり,目標達成できた。
また,1年間続けていくことで,年間30万円の収益が見込める。
外科医師より,「事前に切除範囲など分かることで,術前シミュレーションや手術中にとても有用でし
た」との意見も頂いた。
2.無形効果・医師と3D画像についてカンファレンスを行ったことで,手術に求める画像を理解することができた。
・診療報酬について関心が高まるとともに,レセプトなど病院の仕組みについても学べた。
3.波及効果3D作成件数の増加(昨年度比10%増)にあわせてWSのレイアウトの変更を行った。それに伴い,複数人
で効率よく画像構築を行えるようになった。
標準化と管理の定着
反省と今後の課題
-183-
テーマ内服インシデントヘラス
テーマ選定理由2019年4月から6月の間に内服の自己管理によるインシデントが13件発生した。自己管理判定表を使用し
た看護師の判断や内服確認の方法が曖昧であった。
自宅で自己管理している情報だけで自己管理判定表を使用せずに自己管理できると判断していた。
現状把握調査期間:2019年4月~6月
内服インシデントを発見,起こしたことがある看護師 13名
内容:内服自己管理をしている患者によるインシデント 12件
看護師によるインシデント 1件
自己管理している患者のインシデント内容
用量間違い 2件
用法間違い 4件
内服忘れ 6件
現状を把握するためにスタッフにアンケートを実施した。
アンケート結果から分かったことは看護師の内服確認の方法が曖昧であった。
入院時に自己管理判定表を使用したが看護師の判断が曖昧であった。
自宅で自己管理している情報だけで自己管理判定表を使用せずに自己管理できると判断していることもわ
かった。
インシデントの内容は,内服自己管理をしている患者のインシデントが12件と多く,特に内服忘れが半数
以上を占めていた。続いて用法間違い4件,用量間違いが2件あった。
要因の解析アンケートの結果から,要因解析のためにフィッシュボーンを用い解析を行った。
次に着眼点の洗い出しを行い主要因をメンバー全員で話し合った。
システム,看護師,患者,医師に分けて話し合った結果,システムでは薬袋の中身が見えづらいこと,患
者側では入院時だけで患者が自己管理可能かを判断をするのは難しいのではないかという意見があった。
特に入院といった非日常的な環境になることや急性期の状態では患者を正常に判断できず自己管理判定表
を使用しても正しい評価にならにという意見が出た。
看護師側では内服の確認方法にばらつきがあった。自己管理であれば口頭で確認だけをしている場合や,
内服後に薬袋から出して看護師が残数確認をしているなど,看護師によって様々だった。
目標設定内服自己管理におけるインシデントを 50%に減らす。
対策立案
マトリックス図を使用して 3次手段まで考え出し点数化して 13点以上のものに対して実施した。
効果の確認
効果の確認のために,3ヶ月間実施し対策実施後2月にスタッフにアンケートを実施した。スタッフ20名
に行い回収率は100%であった。
実施前は自己管理判定表を使用していた看護師は10名でしたが実施後は17名に増えた。
看護師管理にするようになりインシデントが減ったかという問いには18名が減ったと回答している。
本人管理にする時は薬剤師面談をしてから自己管理に移行しているかでは16名の看護師が行えるように
なり,薬剤師の介入により自己管理可能であるかの判断や迅速な一包化が可能となった。
内服の準備を日勤帯で確認するようにしているでは14名ができていると回答した。
今後この方法が継続できるかでは19名ができると回答した。
有形効果
対策実施後3ヶ月でインシデントは2件。目標達成した。
無形効果自己管理判定表を使用する看護師が増加した。自己管理の薬袋から残数確認する必要がなくなった。
1日BOXで準備するため看護師が内服確認しやすくなった。
標準化と管理と定着標準化は作業手順とするために半年ごと3月,9月にチームリーダーが5階西病棟で内服管理についてまと
めた手順の見直しを行う。
教育は異動者に内服管理について説明するため異動月に病棟師長が5階西病棟で内服管理について5階西
病棟管理手順を基に説明を行う。
管理は標準作業手順とするためインシデント発生時に当日のリーダーが5階西病棟でインシデント内容を
検証する。
今後の課題
入院時にすべての患者に対して看護師管理にすることで配薬カートにセッティングする業務が増えたと感
じている看護師が多かった。
内服薬の錠数が多いことで薬袋が増え配薬カートにセッティングする時間がかかる。
一包化にすれば配薬に時間がかかることはない。医師に処方コメントに一包化の入力をしてもらうよう依
頼する必要がある。
テーマ泄援助方法の表示
テーマ選定理由当病棟は,脳外科病棟でもあり排泄援助が必要な患者が多い。ADLの状況によってその援助方法は異なる
が他チームの患者など,すべての患者の排泄状況を十分に把握できていない現状があった。そこで,職員
が一目でその患者の排泄状況を把握できるようにTQM活動に取り組むことにした。
現状把握・患者のADL状況は日々変化しており,排泄援助も患者によってさまざまだが,他チームからのコール対
応など状況を把握できていないことが多く,職員間で情報共有して再度援助にあたることもあり2度手
間だった。
・失語や認知症などの患者も多く,自分で訴えることができない患者の場合,情報を得るために手段を踏
まなければならず,患者を待たせてしまい失禁などが起きてしまっている。
要因の解析なぜ個々の患者に合った排泄方法で援助できないのか解析した。
① 援助方法がわからない
② 情報収集ができていない
③ 患者の状況把握が不十分
●アンケート結果から原因について
3項目を制定し特性要因図を作成した。
★トイレの環境
★患者の状態
★看護師
目標設定患者のベットサイドに排泄方法をマークで表示し,ひと目でわかるようにする。
対策立案個々の患者に合った排泄方法で援助できるように対策を立案した。
① 援助者がわかるように患者の頭元に排泄方法を表示する。
② 排泄状況に応じて表示を変更する。
③ 継続するための管理方法を決める。
今回考えた対策で,効果・実用性・持続性ともに表示することで最も効果を得られやすいと判断し,表示
するという対策に取り組むことにした。
効果の確認効果の確認のために,スタッフにアンケートを実施した。4階西病棟スタッフ23名にアンケートを配布
し21名から回答を得た。(回収率91%)
●ベッドサイドに一目みて援助方法のわかるものがあればよい
★ベッド頭元に移乗方法の表示してあるホワイトボードを設置
★ピクトグラムで表示
標準化と管理と定着
<標準化>
患者の頭元に排泄状況をマークで表示する。
<管理>
・日々の担当者が状況に応じてマークを変更する。
・リハビリスタッフにADL状況を確認する。
・カンファレンスを開催し,排泄方法についても把握する。
<教育>
意識を高めるために,職員全員へ1ヶ月に1回の病棟集会時には現状を報告する。
今後の課題良かった点
・表示があるとわかりやすく援助しやすい。
・状況を知らない患者でも援助する場合すぐに対応できる。
・担当者に確認しなくても援助方法がわかり時短になる。
反省点
・表示してしまうことで職員以外(お見舞い客)にも状況がわかってしまうので,本人・ご家族の同意や
配慮が必要。
・取り組みの期間や周知徹底が不十分。
●TQM担当者が主に設置交換を行っているが他の病棟スタッフが入院時の設置,排泄方法が変化した場合
の変更など出来るように繰り返し指導する必要がある。
●患者個人に特化した注意点を表示できるように工夫する必要がある。
今後も患者のADL状況に応じた排泄援助が継続していけるように,今回の活動で出た課題に取り組んでい
きます。
-184-
テーマ内服インシデントヘラス
テーマ選定理由2019年4月から6月の間に内服の自己管理によるインシデントが13件発生した。自己管理判定表を使用し
た看護師の判断や内服確認の方法が曖昧であった。
自宅で自己管理している情報だけで自己管理判定表を使用せずに自己管理できると判断していた。
現状把握調査期間:2019年4月~6月
内服インシデントを発見,起こしたことがある看護師 13名
内容:内服自己管理をしている患者によるインシデント 12件
看護師によるインシデント 1件
自己管理している患者のインシデント内容
用量間違い 2件
用法間違い 4件
内服忘れ 6件
現状を把握するためにスタッフにアンケートを実施した。
アンケート結果から分かったことは看護師の内服確認の方法が曖昧であった。
入院時に自己管理判定表を使用したが看護師の判断が曖昧であった。
自宅で自己管理している情報だけで自己管理判定表を使用せずに自己管理できると判断していることもわ
かった。
インシデントの内容は,内服自己管理をしている患者のインシデントが12件と多く,特に内服忘れが半数
以上を占めていた。続いて用法間違い4件,用量間違いが2件あった。
要因の解析アンケートの結果から,要因解析のためにフィッシュボーンを用い解析を行った。
次に着眼点の洗い出しを行い主要因をメンバー全員で話し合った。
システム,看護師,患者,医師に分けて話し合った結果,システムでは薬袋の中身が見えづらいこと,患
者側では入院時だけで患者が自己管理可能かを判断をするのは難しいのではないかという意見があった。
特に入院といった非日常的な環境になることや急性期の状態では患者を正常に判断できず自己管理判定表
を使用しても正しい評価にならにという意見が出た。
看護師側では内服の確認方法にばらつきがあった。自己管理であれば口頭で確認だけをしている場合や,
内服後に薬袋から出して看護師が残数確認をしているなど,看護師によって様々だった。
目標設定内服自己管理におけるインシデントを 50%に減らす。
対策立案
マトリックス図を使用して 3次手段まで考え出し点数化して 13点以上のものに対して実施した。
効果の確認
効果の確認のために,3ヶ月間実施し対策実施後2月にスタッフにアンケートを実施した。スタッフ20名
に行い回収率は100%であった。
実施前は自己管理判定表を使用していた看護師は10名でしたが実施後は17名に増えた。
看護師管理にするようになりインシデントが減ったかという問いには18名が減ったと回答している。
本人管理にする時は薬剤師面談をしてから自己管理に移行しているかでは16名の看護師が行えるように
なり,薬剤師の介入により自己管理可能であるかの判断や迅速な一包化が可能となった。
内服の準備を日勤帯で確認するようにしているでは14名ができていると回答した。
今後この方法が継続できるかでは19名ができると回答した。
有形効果
対策実施後3ヶ月でインシデントは2件。目標達成した。
無形効果自己管理判定表を使用する看護師が増加した。自己管理の薬袋から残数確認する必要がなくなった。
1日BOXで準備するため看護師が内服確認しやすくなった。
標準化と管理と定着標準化は作業手順とするために半年ごと3月,9月にチームリーダーが5階西病棟で内服管理についてまと
めた手順の見直しを行う。
教育は異動者に内服管理について説明するため異動月に病棟師長が5階西病棟で内服管理について5階西
病棟管理手順を基に説明を行う。
管理は標準作業手順とするためインシデント発生時に当日のリーダーが5階西病棟でインシデント内容を
検証する。
今後の課題
入院時にすべての患者に対して看護師管理にすることで配薬カートにセッティングする業務が増えたと感
じている看護師が多かった。
内服薬の錠数が多いことで薬袋が増え配薬カートにセッティングする時間がかかる。
一包化にすれば配薬に時間がかかることはない。医師に処方コメントに一包化の入力をしてもらうよう依
頼する必要がある。
テーマ泄援助方法の表示
テーマ選定理由当病棟は,脳外科病棟でもあり排泄援助が必要な患者が多い。ADLの状況によってその援助方法は異なる
が他チームの患者など,すべての患者の排泄状況を十分に把握できていない現状があった。そこで,職員
が一目でその患者の排泄状況を把握できるようにTQM活動に取り組むことにした。
現状把握・患者のADL状況は日々変化しており,排泄援助も患者によってさまざまだが,他チームからのコール対
応など状況を把握できていないことが多く,職員間で情報共有して再度援助にあたることもあり2度手
間だった。
・失語や認知症などの患者も多く,自分で訴えることができない患者の場合,情報を得るために手段を踏
まなければならず,患者を待たせてしまい失禁などが起きてしまっている。
要因の解析なぜ個々の患者に合った排泄方法で援助できないのか解析した。
① 援助方法がわからない
② 情報収集ができていない
③ 患者の状況把握が不十分
●アンケート結果から原因について
3項目を制定し特性要因図を作成した。
★トイレの環境
★患者の状態
★看護師
目標設定患者のベットサイドに排泄方法をマークで表示し,ひと目でわかるようにする。
対策立案個々の患者に合った排泄方法で援助できるように対策を立案した。
① 援助者がわかるように患者の頭元に排泄方法を表示する。
② 排泄状況に応じて表示を変更する。
③ 継続するための管理方法を決める。
今回考えた対策で,効果・実用性・持続性ともに表示することで最も効果を得られやすいと判断し,表示
するという対策に取り組むことにした。
効果の確認効果の確認のために,スタッフにアンケートを実施した。4階西病棟スタッフ23名にアンケートを配布
し21名から回答を得た。(回収率91%)
●ベッドサイドに一目みて援助方法のわかるものがあればよい
★ベッド頭元に移乗方法の表示してあるホワイトボードを設置
★ピクトグラムで表示
標準化と管理と定着
<標準化>
患者の頭元に排泄状況をマークで表示する。
<管理>
・日々の担当者が状況に応じてマークを変更する。
・リハビリスタッフにADL状況を確認する。
・カンファレンスを開催し,排泄方法についても把握する。
<教育>
意識を高めるために,職員全員へ1ヶ月に1回の病棟集会時には現状を報告する。
今後の課題良かった点
・表示があるとわかりやすく援助しやすい。
・状況を知らない患者でも援助する場合すぐに対応できる。
・担当者に確認しなくても援助方法がわかり時短になる。
反省点
・表示してしまうことで職員以外(お見舞い客)にも状況がわかってしまうので,本人・ご家族の同意や
配慮が必要。
・取り組みの期間や周知徹底が不十分。
●TQM担当者が主に設置交換を行っているが他の病棟スタッフが入院時の設置,排泄方法が変化した場合
の変更など出来るように繰り返し指導する必要がある。
●患者個人に特化した注意点を表示できるように工夫する必要がある。
今後も患者のADL状況に応じた排泄援助が継続していけるように,今回の活動で出た課題に取り組んでい
きます。
-185-
テーマ内服インシデントヘラス
テーマ選定理由2019年4月から6月の間に内服の自己管理によるインシデントが13件発生した。自己管理判定表を使用し
た看護師の判断や内服確認の方法が曖昧であった。
自宅で自己管理している情報だけで自己管理判定表を使用せずに自己管理できると判断していた。
現状把握調査期間:2019年4月~6月
内服インシデントを発見,起こしたことがある看護師 13名
内容:内服自己管理をしている患者によるインシデント 12件
看護師によるインシデント 1件
自己管理している患者のインシデント内容
用量間違い 2件
用法間違い 4件
内服忘れ 6件
現状を把握するためにスタッフにアンケートを実施した。
アンケート結果から分かったことは看護師の内服確認の方法が曖昧であった。
入院時に自己管理判定表を使用したが看護師の判断が曖昧であった。
自宅で自己管理している情報だけで自己管理判定表を使用せずに自己管理できると判断していることもわ
かった。
インシデントの内容は,内服自己管理をしている患者のインシデントが12件と多く,特に内服忘れが半数
以上を占めていた。続いて用法間違い4件,用量間違いが2件あった。
要因の解析アンケートの結果から,要因解析のためにフィッシュボーンを用い解析を行った。
次に着眼点の洗い出しを行い主要因をメンバー全員で話し合った。
システム,看護師,患者,医師に分けて話し合った結果,システムでは薬袋の中身が見えづらいこと,患
者側では入院時だけで患者が自己管理可能かを判断をするのは難しいのではないかという意見があった。
特に入院といった非日常的な環境になることや急性期の状態では患者を正常に判断できず自己管理判定表
を使用しても正しい評価にならにという意見が出た。
看護師側では内服の確認方法にばらつきがあった。自己管理であれば口頭で確認だけをしている場合や,
内服後に薬袋から出して看護師が残数確認をしているなど,看護師によって様々だった。
目標設定内服自己管理におけるインシデントを 50%に減らす。
対策立案
マトリックス図を使用して 3次手段まで考え出し点数化して 13点以上のものに対して実施した。
効果の確認
効果の確認のために,3ヶ月間実施し対策実施後2月にスタッフにアンケートを実施した。スタッフ20名
に行い回収率は100%であった。
実施前は自己管理判定表を使用していた看護師は10名でしたが実施後は17名に増えた。
看護師管理にするようになりインシデントが減ったかという問いには18名が減ったと回答している。
本人管理にする時は薬剤師面談をしてから自己管理に移行しているかでは16名の看護師が行えるように
なり,薬剤師の介入により自己管理可能であるかの判断や迅速な一包化が可能となった。
内服の準備を日勤帯で確認するようにしているでは14名ができていると回答した。
今後この方法が継続できるかでは19名ができると回答した。
有形効果
対策実施後3ヶ月でインシデントは2件。目標達成した。
無形効果自己管理判定表を使用する看護師が増加した。自己管理の薬袋から残数確認する必要がなくなった。
1日BOXで準備するため看護師が内服確認しやすくなった。
標準化と管理と定着標準化は作業手順とするために半年ごと3月,9月にチームリーダーが5階西病棟で内服管理についてまと
めた手順の見直しを行う。
教育は異動者に内服管理について説明するため異動月に病棟師長が5階西病棟で内服管理について5階西
病棟管理手順を基に説明を行う。
管理は標準作業手順とするためインシデント発生時に当日のリーダーが5階西病棟でインシデント内容を
検証する。
今後の課題
入院時にすべての患者に対して看護師管理にすることで配薬カートにセッティングする業務が増えたと感
じている看護師が多かった。
内服薬の錠数が多いことで薬袋が増え配薬カートにセッティングする時間がかかる。
一包化にすれば配薬に時間がかかることはない。医師に処方コメントに一包化の入力をしてもらうよう依
頼する必要がある。
テーマ泄援助方法の表示
テーマ選定理由当病棟は,脳外科病棟でもあり排泄援助が必要な患者が多い。ADLの状況によってその援助方法は異なる
が他チームの患者など,すべての患者の排泄状況を十分に把握できていない現状があった。そこで,職員
が一目でその患者の排泄状況を把握できるようにTQM活動に取り組むことにした。
現状把握・患者のADL状況は日々変化しており,排泄援助も患者によってさまざまだが,他チームからのコール対
応など状況を把握できていないことが多く,職員間で情報共有して再度援助にあたることもあり2度手
間だった。
・失語や認知症などの患者も多く,自分で訴えることができない患者の場合,情報を得るために手段を踏
まなければならず,患者を待たせてしまい失禁などが起きてしまっている。
要因の解析なぜ個々の患者に合った排泄方法で援助できないのか解析した。
① 援助方法がわからない
② 情報収集ができていない
③ 患者の状況把握が不十分
●アンケート結果から原因について
3項目を制定し特性要因図を作成した。
★トイレの環境
★患者の状態
★看護師
サ ー ク ル 名
部 署
活 動 期 間
会 合 状 況
所属長/推進メンバー
レビュー担当者
トイレに行かせ隊
4階西病棟開始:平成29年 5月1日終了:令和2年 2月29日会合回数 15回1回あたりの会合時間 約1時間田根師長永澤医師野田看護副部長
発 表 者
リ ー ダ ー
サブリーダー
メ ン バ ー
所 見 欄
坪内 裕美子坪内 裕美子上岡 あゆみ佐々木 智弘坪内 裕美子上岡 あゆみ
作成日 令和2年7月7日
目標設定患者のベットサイドに排泄方法をマークで表示し,ひと目でわかるようにする。
対策立案個々の患者に合った排泄方法で援助できるように対策を立案した。
① 援助者がわかるように患者の頭元に排泄方法を表示する。
② 排泄状況に応じて表示を変更する。
③ 継続するための管理方法を決める。
今回考えた対策で,効果・実用性・持続性ともに表示することで最も効果を得られやすいと判断し,表示
するという対策に取り組むことにした。
効果の確認効果の確認のために,スタッフにアンケートを実施した。4階西病棟スタッフ23名にアンケートを配布
し21名から回答を得た。(回収率91%)
●ベッドサイドに一目みて援助方法のわかるものがあればよい
★ベッド頭元に移乗方法の表示してあるホワイトボードを設置
★ピクトグラムで表示
標準化と管理と定着
<標準化>
患者の頭元に排泄状況をマークで表示する。
<管理>
・日々の担当者が状況に応じてマークを変更する。
・リハビリスタッフにADL状況を確認する。
・カンファレンスを開催し,排泄方法についても把握する。
<教育>
意識を高めるために,職員全員へ1ヶ月に1回の病棟集会時には現状を報告する。
今後の課題良かった点
・表示があるとわかりやすく援助しやすい。
・状況を知らない患者でも援助する場合すぐに対応できる。
・担当者に確認しなくても援助方法がわかり時短になる。
反省点
・表示してしまうことで職員以外(お見舞い客)にも状況がわかってしまうので,本人・ご家族の同意や
配慮が必要。
・取り組みの期間や周知徹底が不十分。
●TQM担当者が主に設置交換を行っているが他の病棟スタッフが入院時の設置,排泄方法が変化した場合
の変更など出来るように繰り返し指導する必要がある。
●患者個人に特化した注意点を表示できるように工夫する必要がある。
今後も患者のADL状況に応じた排泄援助が継続していけるように,今回の活動で出た課題に取り組んでい
きます。
-186-
テーマ内服インシデントヘラス
テーマ選定理由2019年4月から6月の間に内服の自己管理によるインシデントが13件発生した。自己管理判定表を使用し
た看護師の判断や内服確認の方法が曖昧であった。
自宅で自己管理している情報だけで自己管理判定表を使用せずに自己管理できると判断していた。
現状把握調査期間:2019年4月~6月
内服インシデントを発見,起こしたことがある看護師 13名
内容:内服自己管理をしている患者によるインシデント 12件
看護師によるインシデント 1件
自己管理している患者のインシデント内容
用量間違い 2件
用法間違い 4件
内服忘れ 6件
現状を把握するためにスタッフにアンケートを実施した。
アンケート結果から分かったことは看護師の内服確認の方法が曖昧であった。
入院時に自己管理判定表を使用したが看護師の判断が曖昧であった。
自宅で自己管理している情報だけで自己管理判定表を使用せずに自己管理できると判断していることもわ
かった。
インシデントの内容は,内服自己管理をしている患者のインシデントが12件と多く,特に内服忘れが半数
以上を占めていた。続いて用法間違い4件,用量間違いが2件あった。
要因の解析アンケートの結果から,要因解析のためにフィッシュボーンを用い解析を行った。
次に着眼点の洗い出しを行い主要因をメンバー全員で話し合った。
システム,看護師,患者,医師に分けて話し合った結果,システムでは薬袋の中身が見えづらいこと,患
者側では入院時だけで患者が自己管理可能かを判断をするのは難しいのではないかという意見があった。
特に入院といった非日常的な環境になることや急性期の状態では患者を正常に判断できず自己管理判定表
を使用しても正しい評価にならにという意見が出た。
看護師側では内服の確認方法にばらつきがあった。自己管理であれば口頭で確認だけをしている場合や,
内服後に薬袋から出して看護師が残数確認をしているなど,看護師によって様々だった。
目標設定内服自己管理におけるインシデントを 50%に減らす。
対策立案
マトリックス図を使用して 3次手段まで考え出し点数化して 13点以上のものに対して実施した。
効果の確認
効果の確認のために,3ヶ月間実施し対策実施後2月にスタッフにアンケートを実施した。スタッフ20名
に行い回収率は100%であった。
実施前は自己管理判定表を使用していた看護師は10名でしたが実施後は17名に増えた。
看護師管理にするようになりインシデントが減ったかという問いには18名が減ったと回答している。
本人管理にする時は薬剤師面談をしてから自己管理に移行しているかでは16名の看護師が行えるように
なり,薬剤師の介入により自己管理可能であるかの判断や迅速な一包化が可能となった。
内服の準備を日勤帯で確認するようにしているでは14名ができていると回答した。
今後この方法が継続できるかでは19名ができると回答した。
有形効果
対策実施後3ヶ月でインシデントは2件。目標達成した。
無形効果自己管理判定表を使用する看護師が増加した。自己管理の薬袋から残数確認する必要がなくなった。
1日BOXで準備するため看護師が内服確認しやすくなった。
標準化と管理と定着標準化は作業手順とするために半年ごと3月,9月にチームリーダーが5階西病棟で内服管理についてまと
めた手順の見直しを行う。
教育は異動者に内服管理について説明するため異動月に病棟師長が5階西病棟で内服管理について5階西
病棟管理手順を基に説明を行う。
管理は標準作業手順とするためインシデント発生時に当日のリーダーが5階西病棟でインシデント内容を
検証する。
今後の課題
入院時にすべての患者に対して看護師管理にすることで配薬カートにセッティングする業務が増えたと感
じている看護師が多かった。
内服薬の錠数が多いことで薬袋が増え配薬カートにセッティングする時間がかかる。
一包化にすれば配薬に時間がかかることはない。医師に処方コメントに一包化の入力をしてもらうよう依
頼する必要がある。
テーマ泄援助方法の表示
テーマ選定理由当病棟は,脳外科病棟でもあり排泄援助が必要な患者が多い。ADLの状況によってその援助方法は異なる
が他チームの患者など,すべての患者の排泄状況を十分に把握できていない現状があった。そこで,職員
が一目でその患者の排泄状況を把握できるようにTQM活動に取り組むことにした。
現状把握・患者のADL状況は日々変化しており,排泄援助も患者によってさまざまだが,他チームからのコール対
応など状況を把握できていないことが多く,職員間で情報共有して再度援助にあたることもあり2度手
間だった。
・失語や認知症などの患者も多く,自分で訴えることができない患者の場合,情報を得るために手段を踏
まなければならず,患者を待たせてしまい失禁などが起きてしまっている。
要因の解析なぜ個々の患者に合った排泄方法で援助できないのか解析した。
① 援助方法がわからない
② 情報収集ができていない
③ 患者の状況把握が不十分
●アンケート結果から原因について
3項目を制定し特性要因図を作成した。
★トイレの環境
★患者の状態
★看護師
目標設定患者のベットサイドに排泄方法をマークで表示し,ひと目でわかるようにする。
対策立案個々の患者に合った排泄方法で援助できるように対策を立案した。
① 援助者がわかるように患者の頭元に排泄方法を表示する。
② 排泄状況に応じて表示を変更する。
③ 継続するための管理方法を決める。
今回考えた対策で,効果・実用性・持続性ともに表示することで最も効果を得られやすいと判断し,表示
するという対策に取り組むことにした。
効果の確認効果の確認のために,スタッフにアンケートを実施した。4階西病棟スタッフ23名にアンケートを配布
し21名から回答を得た。(回収率91%)
●ベッドサイドに一目みて援助方法のわかるものがあればよい
★ベッド頭元に移乗方法の表示してあるホワイトボードを設置
★ピクトグラムで表示
標準化と管理と定着
<標準化>
患者の頭元に排泄状況をマークで表示する。
<管理>
・日々の担当者が状況に応じてマークを変更する。
・リハビリスタッフにADL状況を確認する。
・カンファレンスを開催し,排泄方法についても把握する。
<教育>
意識を高めるために,職員全員へ1ヶ月に1回の病棟集会時には現状を報告する。
今後の課題良かった点
・表示があるとわかりやすく援助しやすい。
・状況を知らない患者でも援助する場合すぐに対応できる。
・担当者に確認しなくても援助方法がわかり時短になる。
反省点
・表示してしまうことで職員以外(お見舞い客)にも状況がわかってしまうので,本人・ご家族の同意や
配慮が必要。
・取り組みの期間や周知徹底が不十分。
●TQM担当者が主に設置交換を行っているが他の病棟スタッフが入院時の設置,排泄方法が変化した場合
の変更など出来るように繰り返し指導する必要がある。
●患者個人に特化した注意点を表示できるように工夫する必要がある。
今後も患者のADL状況に応じた排泄援助が継続していけるように,今回の活動で出た課題に取り組んでい
きます。
-187-
テーマTV室における各種物品の効率的配置~物品収集にかかわるストレスを減らそう~
テーマ選定理由TV室には再滅菌物(ワイヤー類,鉗子類)が約50種,定数物品が86種,臨時物品が約90種,医療材料
(業者の預かり物品)が約50種あり,いろいろな場所の棚に収納している。種々の医療材料・資材が検査
に関わる職員全員に対して,わかりやすく整理・区分けして保管されているとは言えない為,緊急検査
時,物品の準備がスムーズに行えない状況である。9月にTV室のTV機種変更に伴う改装工事により,物
品の配置整理を行い効果的な配置になるよう活動にとりくみたいと考える。
現状把握・調査1(緊急検査の物品収集距離)
この半年間にあった緊急検査の上位3検査(ERCP以外)について,必要物品を収集するのにかかった
移動距離を計測した。
・調査2(アンケートの実施)
当直に入る外来看護師,師長及び放射線技師に対し,TV室の物品出しについてアンケート調査を行っ
た。
質問1,TV室の物品だしで困ったことを教えて下さい。
・各種薬品,物品の配置場所がわかりにくい。
・酸素の位置が良くない。
・開き戸のなかに物品があると見つけにくい。
・廊下に物が置いてあるのでわかりにくい,探すのにバタバタする。
・セットされてある物品がない時,どこから出したらいいのかわかりにくい。
質問2,どのように改善すればよいと思いますか?
・整理する棚が必要ではないか。
・棚をゾーン化する,内視鏡ゾーンとか。
・ガストログラフィンどコップは同時に使用するので,そのようなものはセット化するか並びで配置す
る。
・棚に番号をつけて,その位置をファイルにする。
目標設定2020年3月までに,TV室の改装工事に伴う棚の新設などにより,室内のみの物品配置が可能と考えた。
目標は以下のように設定した。
①準備に必要な距離を1/3にする
②物品の配置をわかりやすくする
要因の解析
対策立案
対策の実施
効果の確認●目標①:準備に必要な距離を1/3にする
●目標②:物品の配置をわかりやすくする
対策の実施後,最初のアンケート回答者に再度アンケートを実施した。「ゾーン配置」,「物品のセット
化」「ファイルの作成」など,高評価を頂いた。
・物品の位置がわかりやすくなり,よかった。
・ラミネートした手順もよかったです。
・物品の配置が一目瞭然でわかるようになった。
・整理整頓されているのが一瞬でわかり清潔感がある。
・必要物品がまとめてありテプラで表記されるようになりわかりやすくなった。
・何に使用する物品なのか表示してあり,わかりやすくなったと思う。
またERCPの検査介助体験を通じた研修は,緊急検査時の余裕が生まれるなど,一定の効果があった。
・機械も雰囲気も変わっていたので,研修をくんでくれる機会があってよかった。
・いつも頭もちなので,時々記録・注射する側も体験できていたら,よかったと思う。
・夜間,休日時に少し余裕ができるため検査に入ってよかった。安心して放射線科の検査につけ,検査に
集中できる。
・カテやTVのこういった実習を,定期的に開催して欲しい。
他職種の意見としては,以下のものがあげられた。
●医師:物品がすぐ傍にあるので,考えながら検査ができる。検査時間が短くなった。
●放射線技師:物品だしの意識が高まった。急患時に,看護師さんと準備がしやすくなった。
効果の確認(波及効果)①臨時物品の整理・削減
棚の整理を行う行程のなかで,臨時物品の定数化などの見直しを行い,物品の整理・削減につながった。
②検査手順書をセット物品に配置
物品セット内に,ラミネートした検査の手順書を入れた。分厚い手順書より,簡便に確認ができ,当直
看護師に非常に好評だった。
③放射線科看護師
物事を順序立てて改善する大切さがわかった。意見を交わすことで,チームがまとまった。
標準化と管理と定着
今後の課題
テーマ泄援助方法の表示
テーマ選定理由当病棟は,脳外科病棟でもあり排泄援助が必要な患者が多い。ADLの状況によってその援助方法は異なる
が他チームの患者など,すべての患者の排泄状況を十分に把握できていない現状があった。そこで,職員
が一目でその患者の排泄状況を把握できるようにTQM活動に取り組むことにした。
現状把握・患者のADL状況は日々変化しており,排泄援助も患者によってさまざまだが,他チームからのコール対
応など状況を把握できていないことが多く,職員間で情報共有して再度援助にあたることもあり2度手
間だった。
・失語や認知症などの患者も多く,自分で訴えることができない患者の場合,情報を得るために手段を踏
まなければならず,患者を待たせてしまい失禁などが起きてしまっている。
要因の解析なぜ個々の患者に合った排泄方法で援助できないのか解析した。
① 援助方法がわからない
② 情報収集ができていない
③ 患者の状況把握が不十分
●アンケート結果から原因について
3項目を制定し特性要因図を作成した。
★トイレの環境
★患者の状態
★看護師
目標設定患者のベットサイドに排泄方法をマークで表示し,ひと目でわかるようにする。
対策立案個々の患者に合った排泄方法で援助できるように対策を立案した。
① 援助者がわかるように患者の頭元に排泄方法を表示する。
② 排泄状況に応じて表示を変更する。
③ 継続するための管理方法を決める。
今回考えた対策で,効果・実用性・持続性ともに表示することで最も効果を得られやすいと判断し,表示
するという対策に取り組むことにした。
効果の確認効果の確認のために,スタッフにアンケートを実施した。4階西病棟スタッフ23名にアンケートを配布
し21名から回答を得た。(回収率91%)
●ベッドサイドに一目みて援助方法のわかるものがあればよい
★ベッド頭元に移乗方法の表示してあるホワイトボードを設置
★ピクトグラムで表示
標準化と管理と定着
<標準化>
患者の頭元に排泄状況をマークで表示する。
<管理>
・日々の担当者が状況に応じてマークを変更する。
・リハビリスタッフにADL状況を確認する。
・カンファレンスを開催し,排泄方法についても把握する。
<教育>
意識を高めるために,職員全員へ1ヶ月に1回の病棟集会時には現状を報告する。
今後の課題良かった点
・表示があるとわかりやすく援助しやすい。
・状況を知らない患者でも援助する場合すぐに対応できる。
・担当者に確認しなくても援助方法がわかり時短になる。
反省点
・表示してしまうことで職員以外(お見舞い客)にも状況がわかってしまうので,本人・ご家族の同意や
配慮が必要。
・取り組みの期間や周知徹底が不十分。
●TQM担当者が主に設置交換を行っているが他の病棟スタッフが入院時の設置,排泄方法が変化した場合
の変更など出来るように繰り返し指導する必要がある。
●患者個人に特化した注意点を表示できるように工夫する必要がある。
今後も患者のADL状況に応じた排泄援助が継続していけるように,今回の活動で出た課題に取り組んでい
きます。
-188-
テーマTV室における各種物品の効率的配置~物品収集にかかわるストレスを減らそう~
テーマ選定理由TV室には再滅菌物(ワイヤー類,鉗子類)が約50種,定数物品が86種,臨時物品が約90種,医療材料
(業者の預かり物品)が約50種あり,いろいろな場所の棚に収納している。種々の医療材料・資材が検査
に関わる職員全員に対して,わかりやすく整理・区分けして保管されているとは言えない為,緊急検査
時,物品の準備がスムーズに行えない状況である。9月にTV室のTV機種変更に伴う改装工事により,物
品の配置整理を行い効果的な配置になるよう活動にとりくみたいと考える。
現状把握・調査1(緊急検査の物品収集距離)
この半年間にあった緊急検査の上位3検査(ERCP以外)について,必要物品を収集するのにかかった
移動距離を計測した。
・調査2(アンケートの実施)
当直に入る外来看護師,師長及び放射線技師に対し,TV室の物品出しについてアンケート調査を行っ
た。
質問1,TV室の物品だしで困ったことを教えて下さい。
・各種薬品,物品の配置場所がわかりにくい。
・酸素の位置が良くない。
・開き戸のなかに物品があると見つけにくい。
・廊下に物が置いてあるのでわかりにくい,探すのにバタバタする。
・セットされてある物品がない時,どこから出したらいいのかわかりにくい。
質問2,どのように改善すればよいと思いますか?
・整理する棚が必要ではないか。
・棚をゾーン化する,内視鏡ゾーンとか。
・ガストログラフィンどコップは同時に使用するので,そのようなものはセット化するか並びで配置す
る。
・棚に番号をつけて,その位置をファイルにする。
目標設定2020年3月までに,TV室の改装工事に伴う棚の新設などにより,室内のみの物品配置が可能と考えた。
目標は以下のように設定した。
①準備に必要な距離を1/3にする
②物品の配置をわかりやすくする
要因の解析
対策立案
対策の実施
効果の確認●目標①:準備に必要な距離を1/3にする
●目標②:物品の配置をわかりやすくする
対策の実施後,最初のアンケート回答者に再度アンケートを実施した。「ゾーン配置」,「物品のセット
化」「ファイルの作成」など,高評価を頂いた。
・物品の位置がわかりやすくなり,よかった。
・ラミネートした手順もよかったです。
・物品の配置が一目瞭然でわかるようになった。
・整理整頓されているのが一瞬でわかり清潔感がある。
・必要物品がまとめてありテプラで表記されるようになりわかりやすくなった。
・何に使用する物品なのか表示してあり,わかりやすくなったと思う。
またERCPの検査介助体験を通じた研修は,緊急検査時の余裕が生まれるなど,一定の効果があった。
・機械も雰囲気も変わっていたので,研修をくんでくれる機会があってよかった。
・いつも頭もちなので,時々記録・注射する側も体験できていたら,よかったと思う。
・夜間,休日時に少し余裕ができるため検査に入ってよかった。安心して放射線科の検査につけ,検査に
集中できる。
・カテやTVのこういった実習を,定期的に開催して欲しい。
他職種の意見としては,以下のものがあげられた。
●医師:物品がすぐ傍にあるので,考えながら検査ができる。検査時間が短くなった。
●放射線技師:物品だしの意識が高まった。急患時に,看護師さんと準備がしやすくなった。
効果の確認(波及効果)①臨時物品の整理・削減
棚の整理を行う行程のなかで,臨時物品の定数化などの見直しを行い,物品の整理・削減につながった。
②検査手順書をセット物品に配置
物品セット内に,ラミネートした検査の手順書を入れた。分厚い手順書より,簡便に確認ができ,当直
看護師に非常に好評だった。
③放射線科看護師
物事を順序立てて改善する大切さがわかった。意見を交わすことで,チームがまとまった。
標準化と管理と定着
今後の課題
テーマ泄援助方法の表示
テーマ選定理由当病棟は,脳外科病棟でもあり排泄援助が必要な患者が多い。ADLの状況によってその援助方法は異なる
が他チームの患者など,すべての患者の排泄状況を十分に把握できていない現状があった。そこで,職員
が一目でその患者の排泄状況を把握できるようにTQM活動に取り組むことにした。
現状把握・患者のADL状況は日々変化しており,排泄援助も患者によってさまざまだが,他チームからのコール対
応など状況を把握できていないことが多く,職員間で情報共有して再度援助にあたることもあり2度手
間だった。
・失語や認知症などの患者も多く,自分で訴えることができない患者の場合,情報を得るために手段を踏
まなければならず,患者を待たせてしまい失禁などが起きてしまっている。
要因の解析なぜ個々の患者に合った排泄方法で援助できないのか解析した。
① 援助方法がわからない
② 情報収集ができていない
③ 患者の状況把握が不十分
●アンケート結果から原因について
3項目を制定し特性要因図を作成した。
★トイレの環境
★患者の状態
★看護師
目標設定患者のベットサイドに排泄方法をマークで表示し,ひと目でわかるようにする。
対策立案個々の患者に合った排泄方法で援助できるように対策を立案した。
① 援助者がわかるように患者の頭元に排泄方法を表示する。
② 排泄状況に応じて表示を変更する。
③ 継続するための管理方法を決める。
今回考えた対策で,効果・実用性・持続性ともに表示することで最も効果を得られやすいと判断し,表示
するという対策に取り組むことにした。
効果の確認効果の確認のために,スタッフにアンケートを実施した。4階西病棟スタッフ23名にアンケートを配布
し21名から回答を得た。(回収率91%)
●ベッドサイドに一目みて援助方法のわかるものがあればよい
★ベッド頭元に移乗方法の表示してあるホワイトボードを設置
★ピクトグラムで表示
標準化と管理と定着
<標準化>
患者の頭元に排泄状況をマークで表示する。
<管理>
・日々の担当者が状況に応じてマークを変更する。
・リハビリスタッフにADL状況を確認する。
・カンファレンスを開催し,排泄方法についても把握する。
<教育>
意識を高めるために,職員全員へ1ヶ月に1回の病棟集会時には現状を報告する。
今後の課題良かった点
・表示があるとわかりやすく援助しやすい。
・状況を知らない患者でも援助する場合すぐに対応できる。
・担当者に確認しなくても援助方法がわかり時短になる。
反省点
・表示してしまうことで職員以外(お見舞い客)にも状況がわかってしまうので,本人・ご家族の同意や
配慮が必要。
・取り組みの期間や周知徹底が不十分。
●TQM担当者が主に設置交換を行っているが他の病棟スタッフが入院時の設置,排泄方法が変化した場合
の変更など出来るように繰り返し指導する必要がある。
●患者個人に特化した注意点を表示できるように工夫する必要がある。
今後も患者のADL状況に応じた排泄援助が継続していけるように,今回の活動で出た課題に取り組んでい
きます。
-189-
テーマTV室における各種物品の効率的配置~物品収集にかかわるストレスを減らそう~
テーマ選定理由TV室には再滅菌物(ワイヤー類,鉗子類)が約50種,定数物品が86種,臨時物品が約90種,医療材料
(業者の預かり物品)が約50種あり,いろいろな場所の棚に収納している。種々の医療材料・資材が検査
に関わる職員全員に対して,わかりやすく整理・区分けして保管されているとは言えない為,緊急検査
時,物品の準備がスムーズに行えない状況である。9月にTV室のTV機種変更に伴う改装工事により,物
品の配置整理を行い効果的な配置になるよう活動にとりくみたいと考える。
現状把握・調査1(緊急検査の物品収集距離)
この半年間にあった緊急検査の上位3検査(ERCP以外)について,必要物品を収集するのにかかった
移動距離を計測した。
・調査2(アンケートの実施)
当直に入る外来看護師,師長及び放射線技師に対し,TV室の物品出しについてアンケート調査を行っ
た。
質問1,TV室の物品だしで困ったことを教えて下さい。
・各種薬品,物品の配置場所がわかりにくい。
・酸素の位置が良くない。
・開き戸のなかに物品があると見つけにくい。
・廊下に物が置いてあるのでわかりにくい,探すのにバタバタする。
・セットされてある物品がない時,どこから出したらいいのかわかりにくい。
質問2,どのように改善すればよいと思いますか?
・整理する棚が必要ではないか。
・棚をゾーン化する,内視鏡ゾーンとか。
・ガストログラフィンどコップは同時に使用するので,そのようなものはセット化するか並びで配置す
る。
・棚に番号をつけて,その位置をファイルにする。
目標設定2020年3月までに,TV室の改装工事に伴う棚の新設などにより,室内のみの物品配置が可能と考えた。
目標は以下のように設定した。
①準備に必要な距離を1/3にする
②物品の配置をわかりやすくする
要因の解析
対策立案
対策の実施
効果の確認●目標①:準備に必要な距離を1/3にする
●目標②:物品の配置をわかりやすくする
対策の実施後,最初のアンケート回答者に再度アンケートを実施した。「ゾーン配置」,「物品のセット
化」「ファイルの作成」など,高評価を頂いた。
・物品の位置がわかりやすくなり,よかった。
・ラミネートした手順もよかったです。
・物品の配置が一目瞭然でわかるようになった。
・整理整頓されているのが一瞬でわかり清潔感がある。
・必要物品がまとめてありテプラで表記されるようになりわかりやすくなった。
・何に使用する物品なのか表示してあり,わかりやすくなったと思う。
またERCPの検査介助体験を通じた研修は,緊急検査時の余裕が生まれるなど,一定の効果があった。
・機械も雰囲気も変わっていたので,研修をくんでくれる機会があってよかった。
・いつも頭もちなので,時々記録・注射する側も体験できていたら,よかったと思う。
・夜間,休日時に少し余裕ができるため検査に入ってよかった。安心して放射線科の検査につけ,検査に
集中できる。
・カテやTVのこういった実習を,定期的に開催して欲しい。
他職種の意見としては,以下のものがあげられた。
●医師:物品がすぐ傍にあるので,考えながら検査ができる。検査時間が短くなった。
●放射線技師:物品だしの意識が高まった。急患時に,看護師さんと準備がしやすくなった。
効果の確認(波及効果)①臨時物品の整理・削減
棚の整理を行う行程のなかで,臨時物品の定数化などの見直しを行い,物品の整理・削減につながった。
②検査手順書をセット物品に配置
物品セット内に,ラミネートした検査の手順書を入れた。分厚い手順書より,簡便に確認ができ,当直
看護師に非常に好評だった。
③放射線科看護師
物事を順序立てて改善する大切さがわかった。意見を交わすことで,チームがまとまった。
標準化と管理と定着
今後の課題
テーマ泄援助方法の表示
テーマ選定理由当病棟は,脳外科病棟でもあり排泄援助が必要な患者が多い。ADLの状況によってその援助方法は異なる
が他チームの患者など,すべての患者の排泄状況を十分に把握できていない現状があった。そこで,職員
が一目でその患者の排泄状況を把握できるようにTQM活動に取り組むことにした。
現状把握・患者のADL状況は日々変化しており,排泄援助も患者によってさまざまだが,他チームからのコール対
応など状況を把握できていないことが多く,職員間で情報共有して再度援助にあたることもあり2度手
間だった。
・失語や認知症などの患者も多く,自分で訴えることができない患者の場合,情報を得るために手段を踏
まなければならず,患者を待たせてしまい失禁などが起きてしまっている。
要因の解析なぜ個々の患者に合った排泄方法で援助できないのか解析した。
① 援助方法がわからない
② 情報収集ができていない
③ 患者の状況把握が不十分
●アンケート結果から原因について
3項目を制定し特性要因図を作成した。
★トイレの環境
★患者の状態
★看護師
目標設定患者のベットサイドに排泄方法をマークで表示し,ひと目でわかるようにする。
対策立案個々の患者に合った排泄方法で援助できるように対策を立案した。
① 援助者がわかるように患者の頭元に排泄方法を表示する。
② 排泄状況に応じて表示を変更する。
③ 継続するための管理方法を決める。
今回考えた対策で,効果・実用性・持続性ともに表示することで最も効果を得られやすいと判断し,表示
するという対策に取り組むことにした。
効果の確認効果の確認のために,スタッフにアンケートを実施した。4階西病棟スタッフ23名にアンケートを配布
し21名から回答を得た。(回収率91%)
●ベッドサイドに一目みて援助方法のわかるものがあればよい
★ベッド頭元に移乗方法の表示してあるホワイトボードを設置
★ピクトグラムで表示
標準化と管理と定着
<標準化>
患者の頭元に排泄状況をマークで表示する。
<管理>
・日々の担当者が状況に応じてマークを変更する。
・リハビリスタッフにADL状況を確認する。
・カンファレンスを開催し,排泄方法についても把握する。
<教育>
意識を高めるために,職員全員へ1ヶ月に1回の病棟集会時には現状を報告する。
今後の課題良かった点
・表示があるとわかりやすく援助しやすい。
・状況を知らない患者でも援助する場合すぐに対応できる。
・担当者に確認しなくても援助方法がわかり時短になる。
反省点
・表示してしまうことで職員以外(お見舞い客)にも状況がわかってしまうので,本人・ご家族の同意や
配慮が必要。
・取り組みの期間や周知徹底が不十分。
●TQM担当者が主に設置交換を行っているが他の病棟スタッフが入院時の設置,排泄方法が変化した場合
の変更など出来るように繰り返し指導する必要がある。
●患者個人に特化した注意点を表示できるように工夫する必要がある。
今後も患者のADL状況に応じた排泄援助が継続していけるように,今回の活動で出た課題に取り組んでい
きます。
-190-
テーマTV室における各種物品の効率的配置~物品収集にかかわるストレスを減らそう~
テーマ選定理由TV室には再滅菌物(ワイヤー類,鉗子類)が約50種,定数物品が86種,臨時物品が約90種,医療材料
(業者の預かり物品)が約50種あり,いろいろな場所の棚に収納している。種々の医療材料・資材が検査
に関わる職員全員に対して,わかりやすく整理・区分けして保管されているとは言えない為,緊急検査
時,物品の準備がスムーズに行えない状況である。9月にTV室のTV機種変更に伴う改装工事により,物
品の配置整理を行い効果的な配置になるよう活動にとりくみたいと考える。
現状把握・調査1(緊急検査の物品収集距離)
この半年間にあった緊急検査の上位3検査(ERCP以外)について,必要物品を収集するのにかかった
移動距離を計測した。
・調査2(アンケートの実施)
当直に入る外来看護師,師長及び放射線技師に対し,TV室の物品出しについてアンケート調査を行っ
た。
質問1,TV室の物品だしで困ったことを教えて下さい。
・各種薬品,物品の配置場所がわかりにくい。
・酸素の位置が良くない。
・開き戸のなかに物品があると見つけにくい。
・廊下に物が置いてあるのでわかりにくい,探すのにバタバタする。
・セットされてある物品がない時,どこから出したらいいのかわかりにくい。
質問2,どのように改善すればよいと思いますか?
・整理する棚が必要ではないか。
・棚をゾーン化する,内視鏡ゾーンとか。
サ ー ク ル 名
部 署
活 動 期 間
会 合 状 況
所属長/推進メンバー
レビュー担当者
ときめき配置合戦
外来開始:令和元年 7月25日終了:令和2年 3月18日会合回数 15回 1回あたりの会合時間 約1時間阿川純子永澤医師野田看護副部長
発 表 者
リ ー ダ ー
サブリーダー
メ ン バ ー
所 見 欄
森 眞貴森 眞貴福長 芳江,山崎 真紀子森 眞貴,福長 芳江山崎 真紀子,中本 チズ子二岡 博美,宮野音 努
・ガストログラフィンどコップは同時に使用するので,そのようなものはセット化するか並びで配置す
る。
・棚に番号をつけて,その位置をファイルにする。
目標設定2020年3月までに,TV室の改装工事に伴う棚の新設などにより,室内のみの物品配置が可能と考えた。
目標は以下のように設定した。
①準備に必要な距離を1/3にする
②物品の配置をわかりやすくする
要因の解析
作成日 令和2年6月22日
対策立案
対策の実施
効果の確認●目標①:準備に必要な距離を1/3にする
●目標②:物品の配置をわかりやすくする
対策の実施後,最初のアンケート回答者に再度アンケートを実施した。「ゾーン配置」,「物品のセット
化」「ファイルの作成」など,高評価を頂いた。
・物品の位置がわかりやすくなり,よかった。
・ラミネートした手順もよかったです。
・物品の配置が一目瞭然でわかるようになった。
・整理整頓されているのが一瞬でわかり清潔感がある。
・必要物品がまとめてありテプラで表記されるようになりわかりやすくなった。
・何に使用する物品なのか表示してあり,わかりやすくなったと思う。
またERCPの検査介助体験を通じた研修は,緊急検査時の余裕が生まれるなど,一定の効果があった。
・機械も雰囲気も変わっていたので,研修をくんでくれる機会があってよかった。
・いつも頭もちなので,時々記録・注射する側も体験できていたら,よかったと思う。
・夜間,休日時に少し余裕ができるため検査に入ってよかった。安心して放射線科の検査につけ,検査に
集中できる。
・カテやTVのこういった実習を,定期的に開催して欲しい。
他職種の意見としては,以下のものがあげられた。
●医師:物品がすぐ傍にあるので,考えながら検査ができる。検査時間が短くなった。
●放射線技師:物品だしの意識が高まった。急患時に,看護師さんと準備がしやすくなった。
効果の確認(波及効果)①臨時物品の整理・削減
棚の整理を行う行程のなかで,臨時物品の定数化などの見直しを行い,物品の整理・削減につながった。
②検査手順書をセット物品に配置
物品セット内に,ラミネートした検査の手順書を入れた。分厚い手順書より,簡便に確認ができ,当直
看護師に非常に好評だった。
③放射線科看護師
物事を順序立てて改善する大切さがわかった。意見を交わすことで,チームがまとまった。
標準化と管理と定着
今後の課題
テーマ泄援助方法の表示
テーマ選定理由当病棟は,脳外科病棟でもあり排泄援助が必要な患者が多い。ADLの状況によってその援助方法は異なる
が他チームの患者など,すべての患者の排泄状況を十分に把握できていない現状があった。そこで,職員
が一目でその患者の排泄状況を把握できるようにTQM活動に取り組むことにした。
現状把握・患者のADL状況は日々変化しており,排泄援助も患者によってさまざまだが,他チームからのコール対
応など状況を把握できていないことが多く,職員間で情報共有して再度援助にあたることもあり2度手
間だった。
・失語や認知症などの患者も多く,自分で訴えることができない患者の場合,情報を得るために手段を踏
まなければならず,患者を待たせてしまい失禁などが起きてしまっている。
要因の解析なぜ個々の患者に合った排泄方法で援助できないのか解析した。
① 援助方法がわからない
② 情報収集ができていない
③ 患者の状況把握が不十分
●アンケート結果から原因について
3項目を制定し特性要因図を作成した。
★トイレの環境
★患者の状態
★看護師
目標設定患者のベットサイドに排泄方法をマークで表示し,ひと目でわかるようにする。
対策立案個々の患者に合った排泄方法で援助できるように対策を立案した。
① 援助者がわかるように患者の頭元に排泄方法を表示する。
② 排泄状況に応じて表示を変更する。
③ 継続するための管理方法を決める。
今回考えた対策で,効果・実用性・持続性ともに表示することで最も効果を得られやすいと判断し,表示
するという対策に取り組むことにした。
効果の確認効果の確認のために,スタッフにアンケートを実施した。4階西病棟スタッフ23名にアンケートを配布
し21名から回答を得た。(回収率91%)
●ベッドサイドに一目みて援助方法のわかるものがあればよい
★ベッド頭元に移乗方法の表示してあるホワイトボードを設置
★ピクトグラムで表示
標準化と管理と定着
<標準化>
患者の頭元に排泄状況をマークで表示する。
<管理>
・日々の担当者が状況に応じてマークを変更する。
・リハビリスタッフにADL状況を確認する。
・カンファレンスを開催し,排泄方法についても把握する。
<教育>
意識を高めるために,職員全員へ1ヶ月に1回の病棟集会時には現状を報告する。
今後の課題良かった点
・表示があるとわかりやすく援助しやすい。
・状況を知らない患者でも援助する場合すぐに対応できる。
・担当者に確認しなくても援助方法がわかり時短になる。
反省点
・表示してしまうことで職員以外(お見舞い客)にも状況がわかってしまうので,本人・ご家族の同意や
配慮が必要。
・取り組みの期間や周知徹底が不十分。
●TQM担当者が主に設置交換を行っているが他の病棟スタッフが入院時の設置,排泄方法が変化した場合
の変更など出来るように繰り返し指導する必要がある。
●患者個人に特化した注意点を表示できるように工夫する必要がある。
今後も患者のADL状況に応じた排泄援助が継続していけるように,今回の活動で出た課題に取り組んでい
きます。
-191-
テーマTV室における各種物品の効率的配置~物品収集にかかわるストレスを減らそう~
テーマ選定理由TV室には再滅菌物(ワイヤー類,鉗子類)が約50種,定数物品が86種,臨時物品が約90種,医療材料
(業者の預かり物品)が約50種あり,いろいろな場所の棚に収納している。種々の医療材料・資材が検査
に関わる職員全員に対して,わかりやすく整理・区分けして保管されているとは言えない為,緊急検査
時,物品の準備がスムーズに行えない状況である。9月にTV室のTV機種変更に伴う改装工事により,物
品の配置整理を行い効果的な配置になるよう活動にとりくみたいと考える。
現状把握・調査1(緊急検査の物品収集距離)
この半年間にあった緊急検査の上位3検査(ERCP以外)について,必要物品を収集するのにかかった
移動距離を計測した。
・調査2(アンケートの実施)
当直に入る外来看護師,師長及び放射線技師に対し,TV室の物品出しについてアンケート調査を行っ
た。
質問1,TV室の物品だしで困ったことを教えて下さい。
・各種薬品,物品の配置場所がわかりにくい。
・酸素の位置が良くない。
・開き戸のなかに物品があると見つけにくい。
・廊下に物が置いてあるのでわかりにくい,探すのにバタバタする。
・セットされてある物品がない時,どこから出したらいいのかわかりにくい。
質問2,どのように改善すればよいと思いますか?
・整理する棚が必要ではないか。
・棚をゾーン化する,内視鏡ゾーンとか。
・ガストログラフィンどコップは同時に使用するので,そのようなものはセット化するか並びで配置す
る。
・棚に番号をつけて,その位置をファイルにする。
目標設定2020年3月までに,TV室の改装工事に伴う棚の新設などにより,室内のみの物品配置が可能と考えた。
目標は以下のように設定した。
①準備に必要な距離を1/3にする
②物品の配置をわかりやすくする
要因の解析
対策立案
対策の実施
効果の確認●目標①:準備に必要な距離を1/3にする
●目標②:物品の配置をわかりやすくする
対策の実施後,最初のアンケート回答者に再度アンケートを実施した。「ゾーン配置」,「物品のセット
化」「ファイルの作成」など,高評価を頂いた。
・物品の位置がわかりやすくなり,よかった。
・ラミネートした手順もよかったです。
・物品の配置が一目瞭然でわかるようになった。
・整理整頓されているのが一瞬でわかり清潔感がある。
・必要物品がまとめてありテプラで表記されるようになりわかりやすくなった。
・何に使用する物品なのか表示してあり,わかりやすくなったと思う。
またERCPの検査介助体験を通じた研修は,緊急検査時の余裕が生まれるなど,一定の効果があった。
・機械も雰囲気も変わっていたので,研修をくんでくれる機会があってよかった。
・いつも頭もちなので,時々記録・注射する側も体験できていたら,よかったと思う。
・夜間,休日時に少し余裕ができるため検査に入ってよかった。安心して放射線科の検査につけ,検査に
集中できる。
・カテやTVのこういった実習を,定期的に開催して欲しい。
他職種の意見としては,以下のものがあげられた。
●医師:物品がすぐ傍にあるので,考えながら検査ができる。検査時間が短くなった。
●放射線技師:物品だしの意識が高まった。急患時に,看護師さんと準備がしやすくなった。
効果の確認(波及効果)①臨時物品の整理・削減
棚の整理を行う行程のなかで,臨時物品の定数化などの見直しを行い,物品の整理・削減につながった。
②検査手順書をセット物品に配置
物品セット内に,ラミネートした検査の手順書を入れた。分厚い手順書より,簡便に確認ができ,当直
看護師に非常に好評だった。
③放射線科看護師
物事を順序立てて改善する大切さがわかった。意見を交わすことで,チームがまとまった。
標準化と管理と定着
今後の課題
-192-
テーマTV室における各種物品の効率的配置~物品収集にかかわるストレスを減らそう~
テーマ選定理由TV室には再滅菌物(ワイヤー類,鉗子類)が約50種,定数物品が86種,臨時物品が約90種,医療材料
(業者の預かり物品)が約50種あり,いろいろな場所の棚に収納している。種々の医療材料・資材が検査
に関わる職員全員に対して,わかりやすく整理・区分けして保管されているとは言えない為,緊急検査
時,物品の準備がスムーズに行えない状況である。9月にTV室のTV機種変更に伴う改装工事により,物
品の配置整理を行い効果的な配置になるよう活動にとりくみたいと考える。
現状把握・調査1(緊急検査の物品収集距離)
この半年間にあった緊急検査の上位3検査(ERCP以外)について,必要物品を収集するのにかかった
移動距離を計測した。
・調査2(アンケートの実施)
当直に入る外来看護師,師長及び放射線技師に対し,TV室の物品出しについてアンケート調査を行っ
た。
質問1,TV室の物品だしで困ったことを教えて下さい。
・各種薬品,物品の配置場所がわかりにくい。
・酸素の位置が良くない。
・開き戸のなかに物品があると見つけにくい。
・廊下に物が置いてあるのでわかりにくい,探すのにバタバタする。
・セットされてある物品がない時,どこから出したらいいのかわかりにくい。
質問2,どのように改善すればよいと思いますか?
・整理する棚が必要ではないか。
・棚をゾーン化する,内視鏡ゾーンとか。
・ガストログラフィンどコップは同時に使用するので,そのようなものはセット化するか並びで配置す
る。
・棚に番号をつけて,その位置をファイルにする。
目標設定2020年3月までに,TV室の改装工事に伴う棚の新設などにより,室内のみの物品配置が可能と考えた。
目標は以下のように設定した。
①準備に必要な距離を1/3にする
②物品の配置をわかりやすくする
要因の解析
対策立案
対策の実施
効果の確認●目標①:準備に必要な距離を1/3にする
●目標②:物品の配置をわかりやすくする
対策の実施後,最初のアンケート回答者に再度アンケートを実施した。「ゾーン配置」,「物品のセット
化」「ファイルの作成」など,高評価を頂いた。
・物品の位置がわかりやすくなり,よかった。
・ラミネートした手順もよかったです。
・物品の配置が一目瞭然でわかるようになった。
・整理整頓されているのが一瞬でわかり清潔感がある。
・必要物品がまとめてありテプラで表記されるようになりわかりやすくなった。
・何に使用する物品なのか表示してあり,わかりやすくなったと思う。
またERCPの検査介助体験を通じた研修は,緊急検査時の余裕が生まれるなど,一定の効果があった。
・機械も雰囲気も変わっていたので,研修をくんでくれる機会があってよかった。
・いつも頭もちなので,時々記録・注射する側も体験できていたら,よかったと思う。
・夜間,休日時に少し余裕ができるため検査に入ってよかった。安心して放射線科の検査につけ,検査に
集中できる。
・カテやTVのこういった実習を,定期的に開催して欲しい。
他職種の意見としては,以下のものがあげられた。
●医師:物品がすぐ傍にあるので,考えながら検査ができる。検査時間が短くなった。
●放射線技師:物品だしの意識が高まった。急患時に,看護師さんと準備がしやすくなった。
効果の確認(波及効果)①臨時物品の整理・削減
棚の整理を行う行程のなかで,臨時物品の定数化などの見直しを行い,物品の整理・削減につながった。
②検査手順書をセット物品に配置
物品セット内に,ラミネートした検査の手順書を入れた。分厚い手順書より,簡便に確認ができ,当直
看護師に非常に好評だった。
③放射線科看護師
物事を順序立てて改善する大切さがわかった。意見を交わすことで,チームがまとまった。
標準化と管理と定着
今後の課題
-193-
テーマTV室における各種物品の効率的配置~物品収集にかかわるストレスを減らそう~
テーマ選定理由TV室には再滅菌物(ワイヤー類,鉗子類)が約50種,定数物品が86種,臨時物品が約90種,医療材料
(業者の預かり物品)が約50種あり,いろいろな場所の棚に収納している。種々の医療材料・資材が検査
に関わる職員全員に対して,わかりやすく整理・区分けして保管されているとは言えない為,緊急検査
時,物品の準備がスムーズに行えない状況である。9月にTV室のTV機種変更に伴う改装工事により,物
品の配置整理を行い効果的な配置になるよう活動にとりくみたいと考える。
現状把握・調査1(緊急検査の物品収集距離)
この半年間にあった緊急検査の上位3検査(ERCP以外)について,必要物品を収集するのにかかった
移動距離を計測した。
・調査2(アンケートの実施)
当直に入る外来看護師,師長及び放射線技師に対し,TV室の物品出しについてアンケート調査を行っ
た。
質問1,TV室の物品だしで困ったことを教えて下さい。
・各種薬品,物品の配置場所がわかりにくい。
・酸素の位置が良くない。
・開き戸のなかに物品があると見つけにくい。
・廊下に物が置いてあるのでわかりにくい,探すのにバタバタする。
・セットされてある物品がない時,どこから出したらいいのかわかりにくい。
質問2,どのように改善すればよいと思いますか?
・整理する棚が必要ではないか。
・棚をゾーン化する,内視鏡ゾーンとか。
・ガストログラフィンどコップは同時に使用するので,そのようなものはセット化するか並びで配置す
る。
・棚に番号をつけて,その位置をファイルにする。
目標設定2020年3月までに,TV室の改装工事に伴う棚の新設などにより,室内のみの物品配置が可能と考えた。
目標は以下のように設定した。
①準備に必要な距離を1/3にする
②物品の配置をわかりやすくする
要因の解析
対策立案
対策の実施
効果の確認●目標①:準備に必要な距離を1/3にする
●目標②:物品の配置をわかりやすくする
対策の実施後,最初のアンケート回答者に再度アンケートを実施した。「ゾーン配置」,「物品のセット
化」「ファイルの作成」など,高評価を頂いた。
・物品の位置がわかりやすくなり,よかった。
・ラミネートした手順もよかったです。
・物品の配置が一目瞭然でわかるようになった。
・整理整頓されているのが一瞬でわかり清潔感がある。
・必要物品がまとめてありテプラで表記されるようになりわかりやすくなった。
・何に使用する物品なのか表示してあり,わかりやすくなったと思う。
またERCPの検査介助体験を通じた研修は,緊急検査時の余裕が生まれるなど,一定の効果があった。
・機械も雰囲気も変わっていたので,研修をくんでくれる機会があってよかった。
・いつも頭もちなので,時々記録・注射する側も体験できていたら,よかったと思う。
・夜間,休日時に少し余裕ができるため検査に入ってよかった。安心して放射線科の検査につけ,検査に
集中できる。
・カテやTVのこういった実習を,定期的に開催して欲しい。
他職種の意見としては,以下のものがあげられた。
●医師:物品がすぐ傍にあるので,考えながら検査ができる。検査時間が短くなった。
●放射線技師:物品だしの意識が高まった。急患時に,看護師さんと準備がしやすくなった。
効果の確認(波及効果)①臨時物品の整理・削減
棚の整理を行う行程のなかで,臨時物品の定数化などの見直しを行い,物品の整理・削減につながった。
②検査手順書をセット物品に配置
物品セット内に,ラミネートした検査の手順書を入れた。分厚い手順書より,簡便に確認ができ,当直
看護師に非常に好評だった。
③放射線科看護師
物事を順序立てて改善する大切さがわかった。意見を交わすことで,チームがまとまった。
標準化と管理と定着
今後の課題
-194-
テーマTV室における各種物品の効率的配置~物品収集にかかわるストレスを減らそう~
テーマ選定理由TV室には再滅菌物(ワイヤー類,鉗子類)が約50種,定数物品が86種,臨時物品が約90種,医療材料
(業者の預かり物品)が約50種あり,いろいろな場所の棚に収納している。種々の医療材料・資材が検査
に関わる職員全員に対して,わかりやすく整理・区分けして保管されているとは言えない為,緊急検査
時,物品の準備がスムーズに行えない状況である。9月にTV室のTV機種変更に伴う改装工事により,物
品の配置整理を行い効果的な配置になるよう活動にとりくみたいと考える。
現状把握・調査1(緊急検査の物品収集距離)
この半年間にあった緊急検査の上位3検査(ERCP以外)について,必要物品を収集するのにかかった
移動距離を計測した。
・調査2(アンケートの実施)
当直に入る外来看護師,師長及び放射線技師に対し,TV室の物品出しについてアンケート調査を行っ
た。
質問1,TV室の物品だしで困ったことを教えて下さい。
・各種薬品,物品の配置場所がわかりにくい。
・酸素の位置が良くない。
・開き戸のなかに物品があると見つけにくい。
・廊下に物が置いてあるのでわかりにくい,探すのにバタバタする。
・セットされてある物品がない時,どこから出したらいいのかわかりにくい。
質問2,どのように改善すればよいと思いますか?
・整理する棚が必要ではないか。
・棚をゾーン化する,内視鏡ゾーンとか。
・ガストログラフィンどコップは同時に使用するので,そのようなものはセット化するか並びで配置す
る。
・棚に番号をつけて,その位置をファイルにする。
目標設定2020年3月までに,TV室の改装工事に伴う棚の新設などにより,室内のみの物品配置が可能と考えた。
目標は以下のように設定した。
①準備に必要な距離を1/3にする
②物品の配置をわかりやすくする
要因の解析
対策立案
対策の実施
効果の確認●目標①:準備に必要な距離を1/3にする
●目標②:物品の配置をわかりやすくする
対策の実施後,最初のアンケート回答者に再度アンケートを実施した。「ゾーン配置」,「物品のセット
化」「ファイルの作成」など,高評価を頂いた。
・物品の位置がわかりやすくなり,よかった。
・ラミネートした手順もよかったです。
・物品の配置が一目瞭然でわかるようになった。
・整理整頓されているのが一瞬でわかり清潔感がある。
・必要物品がまとめてありテプラで表記されるようになりわかりやすくなった。
・何に使用する物品なのか表示してあり,わかりやすくなったと思う。
またERCPの検査介助体験を通じた研修は,緊急検査時の余裕が生まれるなど,一定の効果があった。
・機械も雰囲気も変わっていたので,研修をくんでくれる機会があってよかった。
・いつも頭もちなので,時々記録・注射する側も体験できていたら,よかったと思う。
・夜間,休日時に少し余裕ができるため検査に入ってよかった。安心して放射線科の検査につけ,検査に
集中できる。
・カテやTVのこういった実習を,定期的に開催して欲しい。
他職種の意見としては,以下のものがあげられた。
●医師:物品がすぐ傍にあるので,考えながら検査ができる。検査時間が短くなった。
●放射線技師:物品だしの意識が高まった。急患時に,看護師さんと準備がしやすくなった。
効果の確認(波及効果)①臨時物品の整理・削減
棚の整理を行う行程のなかで,臨時物品の定数化などの見直しを行い,物品の整理・削減につながった。
②検査手順書をセット物品に配置
物品セット内に,ラミネートした検査の手順書を入れた。分厚い手順書より,簡便に確認ができ,当直
看護師に非常に好評だった。
③放射線科看護師
物事を順序立てて改善する大切さがわかった。意見を交わすことで,チームがまとまった。
標準化と管理と定着
今後の課題