20131020...

77
オープンデータビジネス ~世界の最先端事例とビジネスモデル~ 20131020Open Knowledge Foundation Japan http://okfn.jp/ 東 富彦 [email protected] https://www.facebook.com/TomihikoAzuma オープンソースカンファレンス 2013 Tokyo/Fall

Upload: tomihiko-azuma

Post on 31-May-2015

3.925 views

Category:

Documents


4 download

DESCRIPTION

オープンソースカンファレンス2013 .Government プレゼンテーション

TRANSCRIPT

Page 1: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

オープンデータビジネス

~世界の最先端事例とビジネスモデル~

2013年 10月20日 Open Knowledge Foundation Japan

httpokfnjp 東 富彦

tomia09gmailcom httpswwwfacebookcomTomihikoAzuma

オープンソースカンファレンス 2013 TokyoFall

Open Knowledge Foundation Japan Page 2

自己紹介

Open Knowledge Foundation Japan

Open Knowledge Foundation Japanとは

Page 3

英国で設立立

200407

201207

日本グループ 活動開始

201211 正式 ローンチ

Japan W

orld

Open Knowledge Foundation Japan

Open Knowledge Foundation Japanとは

Page 4

2013XX

法人化予定

201309

20130223

International Open Data Day in Japan 初開催

OKFestival 2013 Geneva

World

Japan

20130426

オープンデータ トークシリーズ開始

Open Knowledge Foundation Japan

ミッションステートメント

Page 5

データの活用を通じて人の行行動やシステムの挙動がより洗練され事実に基づいたものとなり経済人々の生活民主主義学術研究などの質が向上した社会を実現する

Open Knowledge Foundation Japan (OKFJ) は政府保有データをはじめとする多様なデータの生成公開利利用を支援する

Open Knowledge Foundation Japan

主要事業

Page 6

オープンデータの 普及啓発を目的とした協働の場の提供支援

エンジニアIT企業行行政の担当者研究者利利用者層に近い人などが議論論したり互いを知ることができる場(アイデアソンハッカソン等)の提供支援(後援出講広報協力力開催運営)

オープンデータ に関する調査研究 及び情報発信

オープンデータ推進 のための その他活動

内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省省の公共データWG総務省省のオープンデータ流流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画し政策の提言など

公式サイトやTwitterFacebookなどのメディアを通じ国内外のオープンデータに関する情報共有やメンバーからの提言を発信

Open Knowledge Foundation Japan

International Open Data Day 2013

Page 7

Berlin London Amsterdam

Vienna ParisWashington DC

(World Bank)

Kathmandu

Quezon

bull  2013年2月23日世界102都市が参加 bull  米 19都市White HouseWorld Bank bull  伊 13都市 bull  日加独 8都市

Open Knowledge Foundation Japan

IODD 2013 in Japan

Page 8

Fukuoka

Open Knowledge Foundation Japan

目次

1  オープンデータとは

2  各国の対応

3  活用事例

4  ビジネスモデル

5  新しい動き

Page 9

Open Knowledge Foundation Japan Page 10

1オープンデータとは

Open Knowledge Foundation Japan Page 11

オープンデータとは

  オープンデータの目的 l  公共機関が保有するデータを公開し民間で再利用すること l  個人情報は含まないとする場合が多いがプライバシーを保護した上で公開するという動きや民間所有の個人データの活用にまで広げる動きあり

l  オープンにすべきデータの広がり 1  公的機関が保有するデータ(ex 政府地方公共団体など) 2  公的資金で作成されたデータ(ex 政府資金による民間研究成果など) 3  公益に資するデータ(ex グラクソスミスクラインの治験データなど)

l  目的  ①政府の透明化②公共サービス向上③経済活性化

  オープンデータの経済効果 l  10~12兆円の市場規模(新サービス市場アプリ構築市場) l  15兆円の直接的経済効果54兆円の経済波及効果

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府のデータポータル datagovuk

Page 12 httpdatagovuk

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府が公開しているデータ例

Page 13

出典 httpdatagovukdata において201396にPopularityとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府のデータポータル datagov

Page 14 httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府が公開しているデータ例

Page 15

出典 httpsexploredatagov において201396にMost Relevantとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること①

Page 16

httpwheredoesmymoneygoorgdailybreadhtml

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること②

Page 17

httpwwwhomescojp

httpwwwmrishomescom

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること③

Page 18

httpvimeocom43389340

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 2: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 2

自己紹介

Open Knowledge Foundation Japan

Open Knowledge Foundation Japanとは

Page 3

英国で設立立

200407

201207

日本グループ 活動開始

201211 正式 ローンチ

Japan W

orld

Open Knowledge Foundation Japan

Open Knowledge Foundation Japanとは

Page 4

2013XX

法人化予定

201309

20130223

International Open Data Day in Japan 初開催

OKFestival 2013 Geneva

World

Japan

20130426

オープンデータ トークシリーズ開始

Open Knowledge Foundation Japan

ミッションステートメント

Page 5

データの活用を通じて人の行行動やシステムの挙動がより洗練され事実に基づいたものとなり経済人々の生活民主主義学術研究などの質が向上した社会を実現する

Open Knowledge Foundation Japan (OKFJ) は政府保有データをはじめとする多様なデータの生成公開利利用を支援する

Open Knowledge Foundation Japan

主要事業

Page 6

オープンデータの 普及啓発を目的とした協働の場の提供支援

エンジニアIT企業行行政の担当者研究者利利用者層に近い人などが議論論したり互いを知ることができる場(アイデアソンハッカソン等)の提供支援(後援出講広報協力力開催運営)

オープンデータ に関する調査研究 及び情報発信

オープンデータ推進 のための その他活動

内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省省の公共データWG総務省省のオープンデータ流流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画し政策の提言など

公式サイトやTwitterFacebookなどのメディアを通じ国内外のオープンデータに関する情報共有やメンバーからの提言を発信

Open Knowledge Foundation Japan

International Open Data Day 2013

Page 7

Berlin London Amsterdam

Vienna ParisWashington DC

(World Bank)

Kathmandu

Quezon

bull  2013年2月23日世界102都市が参加 bull  米 19都市White HouseWorld Bank bull  伊 13都市 bull  日加独 8都市

Open Knowledge Foundation Japan

IODD 2013 in Japan

Page 8

Fukuoka

Open Knowledge Foundation Japan

目次

1  オープンデータとは

2  各国の対応

3  活用事例

4  ビジネスモデル

5  新しい動き

Page 9

Open Knowledge Foundation Japan Page 10

1オープンデータとは

Open Knowledge Foundation Japan Page 11

オープンデータとは

  オープンデータの目的 l  公共機関が保有するデータを公開し民間で再利用すること l  個人情報は含まないとする場合が多いがプライバシーを保護した上で公開するという動きや民間所有の個人データの活用にまで広げる動きあり

l  オープンにすべきデータの広がり 1  公的機関が保有するデータ(ex 政府地方公共団体など) 2  公的資金で作成されたデータ(ex 政府資金による民間研究成果など) 3  公益に資するデータ(ex グラクソスミスクラインの治験データなど)

l  目的  ①政府の透明化②公共サービス向上③経済活性化

  オープンデータの経済効果 l  10~12兆円の市場規模(新サービス市場アプリ構築市場) l  15兆円の直接的経済効果54兆円の経済波及効果

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府のデータポータル datagovuk

Page 12 httpdatagovuk

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府が公開しているデータ例

Page 13

出典 httpdatagovukdata において201396にPopularityとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府のデータポータル datagov

Page 14 httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府が公開しているデータ例

Page 15

出典 httpsexploredatagov において201396にMost Relevantとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること①

Page 16

httpwheredoesmymoneygoorgdailybreadhtml

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること②

Page 17

httpwwwhomescojp

httpwwwmrishomescom

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること③

Page 18

httpvimeocom43389340

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 3: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

Open Knowledge Foundation Japanとは

Page 3

英国で設立立

200407

201207

日本グループ 活動開始

201211 正式 ローンチ

Japan W

orld

Open Knowledge Foundation Japan

Open Knowledge Foundation Japanとは

Page 4

2013XX

法人化予定

201309

20130223

International Open Data Day in Japan 初開催

OKFestival 2013 Geneva

World

Japan

20130426

オープンデータ トークシリーズ開始

Open Knowledge Foundation Japan

ミッションステートメント

Page 5

データの活用を通じて人の行行動やシステムの挙動がより洗練され事実に基づいたものとなり経済人々の生活民主主義学術研究などの質が向上した社会を実現する

Open Knowledge Foundation Japan (OKFJ) は政府保有データをはじめとする多様なデータの生成公開利利用を支援する

Open Knowledge Foundation Japan

主要事業

Page 6

オープンデータの 普及啓発を目的とした協働の場の提供支援

エンジニアIT企業行行政の担当者研究者利利用者層に近い人などが議論論したり互いを知ることができる場(アイデアソンハッカソン等)の提供支援(後援出講広報協力力開催運営)

オープンデータ に関する調査研究 及び情報発信

オープンデータ推進 のための その他活動

内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省省の公共データWG総務省省のオープンデータ流流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画し政策の提言など

公式サイトやTwitterFacebookなどのメディアを通じ国内外のオープンデータに関する情報共有やメンバーからの提言を発信

Open Knowledge Foundation Japan

International Open Data Day 2013

Page 7

Berlin London Amsterdam

Vienna ParisWashington DC

(World Bank)

Kathmandu

Quezon

bull  2013年2月23日世界102都市が参加 bull  米 19都市White HouseWorld Bank bull  伊 13都市 bull  日加独 8都市

Open Knowledge Foundation Japan

IODD 2013 in Japan

Page 8

Fukuoka

Open Knowledge Foundation Japan

目次

1  オープンデータとは

2  各国の対応

3  活用事例

4  ビジネスモデル

5  新しい動き

Page 9

Open Knowledge Foundation Japan Page 10

1オープンデータとは

Open Knowledge Foundation Japan Page 11

オープンデータとは

  オープンデータの目的 l  公共機関が保有するデータを公開し民間で再利用すること l  個人情報は含まないとする場合が多いがプライバシーを保護した上で公開するという動きや民間所有の個人データの活用にまで広げる動きあり

l  オープンにすべきデータの広がり 1  公的機関が保有するデータ(ex 政府地方公共団体など) 2  公的資金で作成されたデータ(ex 政府資金による民間研究成果など) 3  公益に資するデータ(ex グラクソスミスクラインの治験データなど)

l  目的  ①政府の透明化②公共サービス向上③経済活性化

  オープンデータの経済効果 l  10~12兆円の市場規模(新サービス市場アプリ構築市場) l  15兆円の直接的経済効果54兆円の経済波及効果

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府のデータポータル datagovuk

Page 12 httpdatagovuk

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府が公開しているデータ例

Page 13

出典 httpdatagovukdata において201396にPopularityとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府のデータポータル datagov

Page 14 httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府が公開しているデータ例

Page 15

出典 httpsexploredatagov において201396にMost Relevantとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること①

Page 16

httpwheredoesmymoneygoorgdailybreadhtml

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること②

Page 17

httpwwwhomescojp

httpwwwmrishomescom

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること③

Page 18

httpvimeocom43389340

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 4: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

Open Knowledge Foundation Japanとは

Page 4

2013XX

法人化予定

201309

20130223

International Open Data Day in Japan 初開催

OKFestival 2013 Geneva

World

Japan

20130426

オープンデータ トークシリーズ開始

Open Knowledge Foundation Japan

ミッションステートメント

Page 5

データの活用を通じて人の行行動やシステムの挙動がより洗練され事実に基づいたものとなり経済人々の生活民主主義学術研究などの質が向上した社会を実現する

Open Knowledge Foundation Japan (OKFJ) は政府保有データをはじめとする多様なデータの生成公開利利用を支援する

Open Knowledge Foundation Japan

主要事業

Page 6

オープンデータの 普及啓発を目的とした協働の場の提供支援

エンジニアIT企業行行政の担当者研究者利利用者層に近い人などが議論論したり互いを知ることができる場(アイデアソンハッカソン等)の提供支援(後援出講広報協力力開催運営)

オープンデータ に関する調査研究 及び情報発信

オープンデータ推進 のための その他活動

内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省省の公共データWG総務省省のオープンデータ流流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画し政策の提言など

公式サイトやTwitterFacebookなどのメディアを通じ国内外のオープンデータに関する情報共有やメンバーからの提言を発信

Open Knowledge Foundation Japan

International Open Data Day 2013

Page 7

Berlin London Amsterdam

Vienna ParisWashington DC

(World Bank)

Kathmandu

Quezon

bull  2013年2月23日世界102都市が参加 bull  米 19都市White HouseWorld Bank bull  伊 13都市 bull  日加独 8都市

Open Knowledge Foundation Japan

IODD 2013 in Japan

Page 8

Fukuoka

Open Knowledge Foundation Japan

目次

1  オープンデータとは

2  各国の対応

3  活用事例

4  ビジネスモデル

5  新しい動き

Page 9

Open Knowledge Foundation Japan Page 10

1オープンデータとは

Open Knowledge Foundation Japan Page 11

オープンデータとは

  オープンデータの目的 l  公共機関が保有するデータを公開し民間で再利用すること l  個人情報は含まないとする場合が多いがプライバシーを保護した上で公開するという動きや民間所有の個人データの活用にまで広げる動きあり

l  オープンにすべきデータの広がり 1  公的機関が保有するデータ(ex 政府地方公共団体など) 2  公的資金で作成されたデータ(ex 政府資金による民間研究成果など) 3  公益に資するデータ(ex グラクソスミスクラインの治験データなど)

l  目的  ①政府の透明化②公共サービス向上③経済活性化

  オープンデータの経済効果 l  10~12兆円の市場規模(新サービス市場アプリ構築市場) l  15兆円の直接的経済効果54兆円の経済波及効果

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府のデータポータル datagovuk

Page 12 httpdatagovuk

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府が公開しているデータ例

Page 13

出典 httpdatagovukdata において201396にPopularityとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府のデータポータル datagov

Page 14 httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府が公開しているデータ例

Page 15

出典 httpsexploredatagov において201396にMost Relevantとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること①

Page 16

httpwheredoesmymoneygoorgdailybreadhtml

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること②

Page 17

httpwwwhomescojp

httpwwwmrishomescom

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること③

Page 18

httpvimeocom43389340

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 5: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

ミッションステートメント

Page 5

データの活用を通じて人の行行動やシステムの挙動がより洗練され事実に基づいたものとなり経済人々の生活民主主義学術研究などの質が向上した社会を実現する

Open Knowledge Foundation Japan (OKFJ) は政府保有データをはじめとする多様なデータの生成公開利利用を支援する

Open Knowledge Foundation Japan

主要事業

Page 6

オープンデータの 普及啓発を目的とした協働の場の提供支援

エンジニアIT企業行行政の担当者研究者利利用者層に近い人などが議論論したり互いを知ることができる場(アイデアソンハッカソン等)の提供支援(後援出講広報協力力開催運営)

オープンデータ に関する調査研究 及び情報発信

オープンデータ推進 のための その他活動

内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省省の公共データWG総務省省のオープンデータ流流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画し政策の提言など

公式サイトやTwitterFacebookなどのメディアを通じ国内外のオープンデータに関する情報共有やメンバーからの提言を発信

Open Knowledge Foundation Japan

International Open Data Day 2013

Page 7

Berlin London Amsterdam

Vienna ParisWashington DC

(World Bank)

Kathmandu

Quezon

bull  2013年2月23日世界102都市が参加 bull  米 19都市White HouseWorld Bank bull  伊 13都市 bull  日加独 8都市

Open Knowledge Foundation Japan

IODD 2013 in Japan

Page 8

Fukuoka

Open Knowledge Foundation Japan

目次

1  オープンデータとは

2  各国の対応

3  活用事例

4  ビジネスモデル

5  新しい動き

Page 9

Open Knowledge Foundation Japan Page 10

1オープンデータとは

Open Knowledge Foundation Japan Page 11

オープンデータとは

  オープンデータの目的 l  公共機関が保有するデータを公開し民間で再利用すること l  個人情報は含まないとする場合が多いがプライバシーを保護した上で公開するという動きや民間所有の個人データの活用にまで広げる動きあり

l  オープンにすべきデータの広がり 1  公的機関が保有するデータ(ex 政府地方公共団体など) 2  公的資金で作成されたデータ(ex 政府資金による民間研究成果など) 3  公益に資するデータ(ex グラクソスミスクラインの治験データなど)

l  目的  ①政府の透明化②公共サービス向上③経済活性化

  オープンデータの経済効果 l  10~12兆円の市場規模(新サービス市場アプリ構築市場) l  15兆円の直接的経済効果54兆円の経済波及効果

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府のデータポータル datagovuk

Page 12 httpdatagovuk

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府が公開しているデータ例

Page 13

出典 httpdatagovukdata において201396にPopularityとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府のデータポータル datagov

Page 14 httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府が公開しているデータ例

Page 15

出典 httpsexploredatagov において201396にMost Relevantとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること①

Page 16

httpwheredoesmymoneygoorgdailybreadhtml

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること②

Page 17

httpwwwhomescojp

httpwwwmrishomescom

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること③

Page 18

httpvimeocom43389340

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 6: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

主要事業

Page 6

オープンデータの 普及啓発を目的とした協働の場の提供支援

エンジニアIT企業行行政の担当者研究者利利用者層に近い人などが議論論したり互いを知ることができる場(アイデアソンハッカソン等)の提供支援(後援出講広報協力力開催運営)

オープンデータ に関する調査研究 及び情報発信

オープンデータ推進 のための その他活動

内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省省の公共データWG総務省省のオープンデータ流流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画し政策の提言など

公式サイトやTwitterFacebookなどのメディアを通じ国内外のオープンデータに関する情報共有やメンバーからの提言を発信

Open Knowledge Foundation Japan

International Open Data Day 2013

Page 7

Berlin London Amsterdam

Vienna ParisWashington DC

(World Bank)

Kathmandu

Quezon

bull  2013年2月23日世界102都市が参加 bull  米 19都市White HouseWorld Bank bull  伊 13都市 bull  日加独 8都市

Open Knowledge Foundation Japan

IODD 2013 in Japan

Page 8

Fukuoka

Open Knowledge Foundation Japan

目次

1  オープンデータとは

2  各国の対応

3  活用事例

4  ビジネスモデル

5  新しい動き

Page 9

Open Knowledge Foundation Japan Page 10

1オープンデータとは

Open Knowledge Foundation Japan Page 11

オープンデータとは

  オープンデータの目的 l  公共機関が保有するデータを公開し民間で再利用すること l  個人情報は含まないとする場合が多いがプライバシーを保護した上で公開するという動きや民間所有の個人データの活用にまで広げる動きあり

l  オープンにすべきデータの広がり 1  公的機関が保有するデータ(ex 政府地方公共団体など) 2  公的資金で作成されたデータ(ex 政府資金による民間研究成果など) 3  公益に資するデータ(ex グラクソスミスクラインの治験データなど)

l  目的  ①政府の透明化②公共サービス向上③経済活性化

  オープンデータの経済効果 l  10~12兆円の市場規模(新サービス市場アプリ構築市場) l  15兆円の直接的経済効果54兆円の経済波及効果

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府のデータポータル datagovuk

Page 12 httpdatagovuk

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府が公開しているデータ例

Page 13

出典 httpdatagovukdata において201396にPopularityとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府のデータポータル datagov

Page 14 httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府が公開しているデータ例

Page 15

出典 httpsexploredatagov において201396にMost Relevantとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること①

Page 16

httpwheredoesmymoneygoorgdailybreadhtml

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること②

Page 17

httpwwwhomescojp

httpwwwmrishomescom

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること③

Page 18

httpvimeocom43389340

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 7: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

International Open Data Day 2013

Page 7

Berlin London Amsterdam

Vienna ParisWashington DC

(World Bank)

Kathmandu

Quezon

bull  2013年2月23日世界102都市が参加 bull  米 19都市White HouseWorld Bank bull  伊 13都市 bull  日加独 8都市

Open Knowledge Foundation Japan

IODD 2013 in Japan

Page 8

Fukuoka

Open Knowledge Foundation Japan

目次

1  オープンデータとは

2  各国の対応

3  活用事例

4  ビジネスモデル

5  新しい動き

Page 9

Open Knowledge Foundation Japan Page 10

1オープンデータとは

Open Knowledge Foundation Japan Page 11

オープンデータとは

  オープンデータの目的 l  公共機関が保有するデータを公開し民間で再利用すること l  個人情報は含まないとする場合が多いがプライバシーを保護した上で公開するという動きや民間所有の個人データの活用にまで広げる動きあり

l  オープンにすべきデータの広がり 1  公的機関が保有するデータ(ex 政府地方公共団体など) 2  公的資金で作成されたデータ(ex 政府資金による民間研究成果など) 3  公益に資するデータ(ex グラクソスミスクラインの治験データなど)

l  目的  ①政府の透明化②公共サービス向上③経済活性化

  オープンデータの経済効果 l  10~12兆円の市場規模(新サービス市場アプリ構築市場) l  15兆円の直接的経済効果54兆円の経済波及効果

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府のデータポータル datagovuk

Page 12 httpdatagovuk

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府が公開しているデータ例

Page 13

出典 httpdatagovukdata において201396にPopularityとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府のデータポータル datagov

Page 14 httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府が公開しているデータ例

Page 15

出典 httpsexploredatagov において201396にMost Relevantとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること①

Page 16

httpwheredoesmymoneygoorgdailybreadhtml

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること②

Page 17

httpwwwhomescojp

httpwwwmrishomescom

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること③

Page 18

httpvimeocom43389340

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 8: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

IODD 2013 in Japan

Page 8

Fukuoka

Open Knowledge Foundation Japan

目次

1  オープンデータとは

2  各国の対応

3  活用事例

4  ビジネスモデル

5  新しい動き

Page 9

Open Knowledge Foundation Japan Page 10

1オープンデータとは

Open Knowledge Foundation Japan Page 11

オープンデータとは

  オープンデータの目的 l  公共機関が保有するデータを公開し民間で再利用すること l  個人情報は含まないとする場合が多いがプライバシーを保護した上で公開するという動きや民間所有の個人データの活用にまで広げる動きあり

l  オープンにすべきデータの広がり 1  公的機関が保有するデータ(ex 政府地方公共団体など) 2  公的資金で作成されたデータ(ex 政府資金による民間研究成果など) 3  公益に資するデータ(ex グラクソスミスクラインの治験データなど)

l  目的  ①政府の透明化②公共サービス向上③経済活性化

  オープンデータの経済効果 l  10~12兆円の市場規模(新サービス市場アプリ構築市場) l  15兆円の直接的経済効果54兆円の経済波及効果

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府のデータポータル datagovuk

Page 12 httpdatagovuk

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府が公開しているデータ例

Page 13

出典 httpdatagovukdata において201396にPopularityとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府のデータポータル datagov

Page 14 httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府が公開しているデータ例

Page 15

出典 httpsexploredatagov において201396にMost Relevantとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること①

Page 16

httpwheredoesmymoneygoorgdailybreadhtml

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること②

Page 17

httpwwwhomescojp

httpwwwmrishomescom

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること③

Page 18

httpvimeocom43389340

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 9: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

目次

1  オープンデータとは

2  各国の対応

3  活用事例

4  ビジネスモデル

5  新しい動き

Page 9

Open Knowledge Foundation Japan Page 10

1オープンデータとは

Open Knowledge Foundation Japan Page 11

オープンデータとは

  オープンデータの目的 l  公共機関が保有するデータを公開し民間で再利用すること l  個人情報は含まないとする場合が多いがプライバシーを保護した上で公開するという動きや民間所有の個人データの活用にまで広げる動きあり

l  オープンにすべきデータの広がり 1  公的機関が保有するデータ(ex 政府地方公共団体など) 2  公的資金で作成されたデータ(ex 政府資金による民間研究成果など) 3  公益に資するデータ(ex グラクソスミスクラインの治験データなど)

l  目的  ①政府の透明化②公共サービス向上③経済活性化

  オープンデータの経済効果 l  10~12兆円の市場規模(新サービス市場アプリ構築市場) l  15兆円の直接的経済効果54兆円の経済波及効果

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府のデータポータル datagovuk

Page 12 httpdatagovuk

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府が公開しているデータ例

Page 13

出典 httpdatagovukdata において201396にPopularityとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府のデータポータル datagov

Page 14 httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府が公開しているデータ例

Page 15

出典 httpsexploredatagov において201396にMost Relevantとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること①

Page 16

httpwheredoesmymoneygoorgdailybreadhtml

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること②

Page 17

httpwwwhomescojp

httpwwwmrishomescom

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること③

Page 18

httpvimeocom43389340

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 10: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 10

1オープンデータとは

Open Knowledge Foundation Japan Page 11

オープンデータとは

  オープンデータの目的 l  公共機関が保有するデータを公開し民間で再利用すること l  個人情報は含まないとする場合が多いがプライバシーを保護した上で公開するという動きや民間所有の個人データの活用にまで広げる動きあり

l  オープンにすべきデータの広がり 1  公的機関が保有するデータ(ex 政府地方公共団体など) 2  公的資金で作成されたデータ(ex 政府資金による民間研究成果など) 3  公益に資するデータ(ex グラクソスミスクラインの治験データなど)

l  目的  ①政府の透明化②公共サービス向上③経済活性化

  オープンデータの経済効果 l  10~12兆円の市場規模(新サービス市場アプリ構築市場) l  15兆円の直接的経済効果54兆円の経済波及効果

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府のデータポータル datagovuk

Page 12 httpdatagovuk

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府が公開しているデータ例

Page 13

出典 httpdatagovukdata において201396にPopularityとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府のデータポータル datagov

Page 14 httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府が公開しているデータ例

Page 15

出典 httpsexploredatagov において201396にMost Relevantとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること①

Page 16

httpwheredoesmymoneygoorgdailybreadhtml

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること②

Page 17

httpwwwhomescojp

httpwwwmrishomescom

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること③

Page 18

httpvimeocom43389340

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 11: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 11

オープンデータとは

  オープンデータの目的 l  公共機関が保有するデータを公開し民間で再利用すること l  個人情報は含まないとする場合が多いがプライバシーを保護した上で公開するという動きや民間所有の個人データの活用にまで広げる動きあり

l  オープンにすべきデータの広がり 1  公的機関が保有するデータ(ex 政府地方公共団体など) 2  公的資金で作成されたデータ(ex 政府資金による民間研究成果など) 3  公益に資するデータ(ex グラクソスミスクラインの治験データなど)

l  目的  ①政府の透明化②公共サービス向上③経済活性化

  オープンデータの経済効果 l  10~12兆円の市場規模(新サービス市場アプリ構築市場) l  15兆円の直接的経済効果54兆円の経済波及効果

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府のデータポータル datagovuk

Page 12 httpdatagovuk

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府が公開しているデータ例

Page 13

出典 httpdatagovukdata において201396にPopularityとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府のデータポータル datagov

Page 14 httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府が公開しているデータ例

Page 15

出典 httpsexploredatagov において201396にMost Relevantとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること①

Page 16

httpwheredoesmymoneygoorgdailybreadhtml

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること②

Page 17

httpwwwhomescojp

httpwwwmrishomescom

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること③

Page 18

httpvimeocom43389340

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 12: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府のデータポータル datagovuk

Page 12 httpdatagovuk

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府が公開しているデータ例

Page 13

出典 httpdatagovukdata において201396にPopularityとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府のデータポータル datagov

Page 14 httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府が公開しているデータ例

Page 15

出典 httpsexploredatagov において201396にMost Relevantとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること①

Page 16

httpwheredoesmymoneygoorgdailybreadhtml

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること②

Page 17

httpwwwhomescojp

httpwwwmrishomescom

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること③

Page 18

httpvimeocom43389340

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 13: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス政府が公開しているデータ例

Page 13

出典 httpdatagovukdata において201396にPopularityとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府のデータポータル datagov

Page 14 httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府が公開しているデータ例

Page 15

出典 httpsexploredatagov において201396にMost Relevantとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること①

Page 16

httpwheredoesmymoneygoorgdailybreadhtml

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること②

Page 17

httpwwwhomescojp

httpwwwmrishomescom

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること③

Page 18

httpvimeocom43389340

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 14: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府のデータポータル datagov

Page 14 httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府が公開しているデータ例

Page 15

出典 httpsexploredatagov において201396にMost Relevantとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること①

Page 16

httpwheredoesmymoneygoorgdailybreadhtml

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること②

Page 17

httpwwwhomescojp

httpwwwmrishomescom

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること③

Page 18

httpvimeocom43389340

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 15: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ政府が公開しているデータ例

Page 15

出典 httpsexploredatagov において201396にMost Relevantとして表示されたデータセットのTop10

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること①

Page 16

httpwheredoesmymoneygoorgdailybreadhtml

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること②

Page 17

httpwwwhomescojp

httpwwwmrishomescom

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること③

Page 18

httpvimeocom43389340

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 16: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること①

Page 16

httpwheredoesmymoneygoorgdailybreadhtml

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること②

Page 17

httpwwwhomescojp

httpwwwmrishomescom

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること③

Page 18

httpvimeocom43389340

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 17: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること②

Page 17

httpwwwhomescojp

httpwwwmrishomescom

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること③

Page 18

httpvimeocom43389340

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 18: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータで出来ること③

Page 18

httpvimeocom43389340

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 19: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 19

データポータルデータマーケットの状況

  国際機関 l  国連(dataunorg) EU(PublicDataeu)OECD(statsoecdorg) 世界銀行(dataworldbankorg)世界開発計画(openundporg)

  政府 l  イギリス(datagovuk)アメリカ(datagov)フランス(datagouvfr) オランダ(dataoverheidnl)オーストラリア(datagovau) インド(datagovin)ブラジル(dadosgovbr)その他多数

  地方自治体 l  グレーターマンチェスターカウンティ(datagmorguk) ニューヨーク市(datacityofnewyorkus)パリ市(opendataparisfr) ベルリン市(datenberlinde)ローマ市(opendataprovinciaromait)その他多数

  非営利団体 l  Open Knowledge Foundation(thedatahuborg)

The International Aid Transparency Initiative(iatiregistryorg) datacatalogsorg(datacatalogsorg)

  営利企業 l  DataMarket(datamarketcom)Data Publica(data-publicacom)

Mashape(mashapecom)

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 20: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 20

2各国の対応

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 21: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

誰がオープンデータをリードしているのか

Page 21

出典 UNDERSTANDING THE IMPACT OF RELEASING AND RE-USING OPEN GOVERNMENT DATA ePSIplatform Topic Report No 201308 August 2013 httpepsiplatformeucontentunderstanding-impact-releasing-and-re-using-open-government-data

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 22: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

イギリス

  オープンデータ推進政策 l  datagovuk(10年1月)政府のデータポータル公開現在9512のデータセット l  Transparency Agenda(10年5月)キャメロン首相データ公開を政府機関に指示 l  Open Government License(10年10月)オープンデータ用ライセンスを開発 l  Open Data Institute(11年11月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  G8(13年6月)キャメロン首相がオープンデータと透明性をメインテーマの1つに

  情報経済戦略(13年6月) l  G8 Innovation Conferenceで発表 l  上位50の公共サービスのうち25を300日以内にデジタル化し革新 l  160万の中小企業が5年以内にビジネス規模を拡大できる新プログラムを創設 l  データ能力開発戦略を産学官共同で開発し2013年10月に発表

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation l  イギリス政府と密に連携しオープンデータ政策を推進

Page 22

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 23: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

アメリカ   オープンデータ推進政策

l  Open Government Initiative(09年1月)オバマ大統領オープン化を宣言 l  datagov(09年5月) 政府のデータポータル公開現在75804のデータセット l  Open Government Directive(09年12月)オバマ大統領データ公開を政府機関に指示 l  Open Government Platform(12年5月)インド政府と協働開発オープンソース化 l  Open Data Initiative(12年8月~)ビジネス創出スタートアップ育成中 l  Project Open Data(13年5月)Open Data Policyの実現を加速させるためのWebサイト l  National Day of Civic Hacking(13年6月) 全米で95のイベントに11000人以上が参加

  オープンイノベーション戦略 l  オープンソース活用政府システムのオープンソース化white label版 l  市民参加型開発 Code for AmericaNational Day of Civic Hacking l  イノベーション推進 alphadatagov

  ldquoThe Presidential Innovation Fellowsrdquo第2ラウンド(13年2月) l  政府の役割は民間に対しても政府内部に対してもプラットフォームを提供すること l  データツールネットワークアーキテクチャー標準資金提供方法など l  民間企業が保有するデータの活用とデータアナリストの育成 l  個人データ再利用範囲の拡大と民間所有個人データへの個人のアクセス権保証

  非営利組織 l  Sunlight Foundation l  政府の透明性向上を推進

Page 23

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 24: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)   カナダフランスドイツイタリアロシアイギリスアメリカ日本   G8首脳コミュニケにオープンデータ憲章への合意を明記

l  G8としてオープンデータ憲章を定め各国が合意したこと l  遅くとも2015年末までにオープンデータ憲章及びその技術的な別添を実施すること l  上記実施に向け国別行動計画を本年末までに策定し2014年の次回会合において進ちょくをレビューすること

l  国際的な土地取引や天然資源採取に関する透明性確保のためにオープンデータが重要であること l  援助透明性に関する釡山共通基準を2015年までに実施し開発援助についても説明責任を果たすこと

  オープンデータ憲章に合意 l  原則としてデータを公開 l  高品質なデータをタイムリーに提供 l  できるだけ多くのデータをできるだけ多様でオープンな形式で公開 l  ガバナンス改善のためにデータや基準プロセスに関する透明性を確保 l  データ公開によって次世代イノベーターを育成

  G8 Open for Growth(プレイベント) l  Open Data Sessionでオープンデータを活用した世界中の取り組みを紹介 l  ロシアがオープンデータ推進計画をプレゼンテーション

  G8サイエンスミーティング(プレイベント) l  抗生物質に対する耐性問題がトップアジェンダ l  オープンデータと研究成果に対するオープンアクセスを重要課題として議論

Page 24

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 25: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

G8ロックアーンサミット(13年6月)(続)

Page 25

データカテゴリ データセットの例

法人 商業法人登記簿

犯罪と司法 犯罪統計安全

地球観測 気象観測農業林業漁業狩猟

教育 学校一覧学校の業績デジタルスキル

エネルギーと環境 公害レベルエネルギー消費

財政と契約 商取引請負契約入札募集将来の入札地方予算国家予算(計画と実績)

地理空間 地形郵便番号全国地図地域地図

世界的な開発 援助食の安全保障天然資源採掘土地取引

政府の説明責任と民主主義 政府の連絡先選挙結果法律法規給与(賃金水準)接待贈与

健康 処方箋データ実績データ

科学と研究 ゲノムデータ研究教育活動実験結果

統計 全国統計国勢調査社会基盤財産スキル

社会的流動性と福祉 住居健康保険と失業給付

輸送と社会基盤 公共交通機関の時刻表アクセスポイントブロードバンドの普及度

出典 Action 2 Release of high value data(Technical annex)を翻訳

G8が合意した公開すべき『価値の高い』データ

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 26: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

日本   内閣 IT戦略本部

l  電子行政オープンデータ戦略(12年7月)公共データの原則公開を決定 l  日本再生加速プログラム(12年11月)オープンデータの一層の推進を閣議決定 l  電子行政オープンデータ実務者会議(12年12月~)標準化(ルールライセンス)普及 l  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」公開(13年5月)

l  世界最先端 IT 国家創造宣言を閣議決定(13年6月14日) bull  オープンデータビッグデータの活用の推進を明記2014 年度と2015 年度を集中取組期間とする bull  2015 年度末には他の先進国と同水準の公開内容を実現

  経産省 l  IT融合フォーラム有識者会議(12年6月)公共データ公開の義務化を提言 l  公共データワーキンググループ(12年8月~)ニーズの把握ビジネス活用 l  Open DATA METI(httpdatametigojp)白書統計等421データセットの公開ビジネスモデルやアプリの検討

l  情報共有基盤推進委員会(13年9月~)情報連携用語彙文字情報基盤の導入検討IPAと協同   総務省

l  オープンデータ流通推進コンソーシアム(12年7月~)標準化(ルールライセンス)新サービス l  情報通信白書をオープンデータとして公開(13年4月) l  統計データにおけるAPI機能の試行運用開始(13年6月) l  クラウドの普及拡大と情報の公開二次利用に向けたガイドの公表(13年6月)

Page 26

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 27: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)

Page 27

httpwwwkanteigojpjpsingiit2infoh250524-r2pdf

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 28: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

日本(続)   地方自治体

l  横浜市 bull  横浜オープンデータソリューション発展委員会オープンデータを活用した地域課題解決 bull  マイクロソフトとパートナーシップオープンデータを協働で推進 bull  オープンデータポータルを2015年度内に公開予定

l  鯖江市 bull  データシティ鯖江(福井県) 日本初のデータポータル地域振興コミュニティ形成

l  武雄市千葉市奈良市福岡市 bull  ビッグデータオープンデータの活用に向けた協議会を設置(13年1月) bull  ビッグデータオープンデータの活用アイデアコンテスト開催中(13年5月~)

l  会津若松市(LODポータル)宮代町(電脳みやしろ)静岡県(ふじのくにオープンデータカタログ)流山市(Webアプリコンテスト)青森県(あおもりオープンデータ戦略)hellip

  非営利組織 l  Open Knowledge Foundation Japan(OKFJ)(12年7月~) l  横浜オープンデータソリューション発展委員会 l  Hack for Japan l  LODチャレンジ実行委員会 l  リンクトオープンデータイニシアティブ l  Code for Japan l  アーバンデータチャレンジ

Page 28

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 29: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 29

3活用事例

①政府の透明化

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 30: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

Obameter 選挙公約の達成度を追跡

Page 30

Obameterはオバマ大統領が2008年と2012年の大統領選挙期間中に公約した532にも上る選挙公約の達成度を追跡するためのツール米フロリダ州の日刊紙タンパベイタイムズが開発選挙公約の進捗状況がわかるだけでなく個々の公約について情報源や更新履歴を含む詳細な情報が公開されておりどのような理由でそのような結果となったのかも追跡可能

httpwwwpolitifactcomtruth-o-meterpromisesobameter

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 31: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 31

Where Does My Money Go 税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができ分野ごとに地域別の支出傾向を知ることも可能WDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発日本をはじめ世界中でローカライズが進行中

httpwheredoesmymoneygoorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 32: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 32

3活用事例

②公共サービス向上

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 33: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

ニューヨーク市とOpenStreetMap 正確な最新地図を協働作成

Page 33

ニューヨーク市の情報技術通信局が住宅の基礎の配置や形状を表した基礎伏図とアドレスポイントをデータポータルで公開OpenStreetMapはニューヨーク市のデータポータルからこれらのデータを地図に取り込み正確さを向上逆にOpenStreetMapは市民が日々登録する地図の更新情報を情報技術通信局に提供し基となるデータを最新状態に更新する

httpsdatacityofnewyorkus

Daily Updates

httpwwwopenstreetmaporg

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 34: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 34

Open311 市民による通報システムの標準プロトコル

Open311とは地方自治体の公共施設や公共サービスに関して市民が問題点や障害を発見した際に位置を基準として課題を通報し対応状況を追跡するシステムの標準プロトコルを定めたもの市民は道路の穴壊れた街灯不法投棄されたゴミなどを発見した際にアプリで写真とともに地方自治体に通報することができるサンフランシスコシカゴなど米国を中心に30以上の自治体が採用

httpsplaygooglecomstoreappsdetailsid=orgsfgovsf311

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 35: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 35

3活用事例

③経済活性化

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 36: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 36

データポータルと新サービス

省庁A

省庁B

Socrata

OpenDataSoft

CKAN OGPL

Junar

データセット

データセット

データセット

データポータル

データセット

農家向け収入保障保険 Total Weather

Insurance

Placr

省庁C

Spikes Cavell

公的データ整形洗浄 などのオープン化支援

データポータルの構築 ホスティング技術支援

データセットにアクセス するためのAPI開発

オープンデータを 活用した新サービス

データのマップ化などの ビジュアライゼーション

Dataveyes

Geofabrik

省エネ対策アドバイス

不動産高度情報サービス

最適な医療機関の検索

Opower

MRIS

iTriage

不動産価格の独自査定 Zillow クレジットの不正利用検知

BillGuard

HomeSnap

建築申請のリアルタイム閲覧 myppie

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 37: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 37

Spikes Cavell 公的機関の支出データ公開支援

Spikes Cavellは公的機関などに対して支出抑制や効率化法令順守などのコンサルティングやツールの提供を行なっている企業公的機関などが支出などに関するデータをポータルなどで公開する際に利用できるサービスを提供

httpwwwspikescavellnet

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 38: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 38

CKAN オープンソースのデータポータル

CKAN(Comprehensive Knowledge Archive Network)はOpen Knowledge Foundationが開発したオープンソースのデータポータルデータの公開共有検索などを機能を備えデータストレージデータ処理ビューワービジュアライゼーションなどを統合して提供datagovukをはじめ世界中で40を超えるデータポータルが採用

httpdatagovuk httpckanorg

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 39: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 39

Socrata データポータルのクラウドソリューション

Socrataはデータポータルを運営するのに必要な各種ソリューションをクラウドで提供している企業米政府のデータポータルであるdatagovをはじめ米国内に多くの顧客をもつケニア政府のデータポータルもSocrataを利用

httpwwwsocratacom

httpwwwdatagov

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 40: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 40

Placr オープンデータアクセスAPI開発

Placrは顧客からの要望に応じて公共機関のデータにアクセスするためのAPIを開発する企業Placr自身も公共交通機関のデータにアクセスするAPIを開発して販売しているオープンデータを活用したアプリケーション開発を促す

httpplacrcouk

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 41: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 41

Geofabrik OpenStreetMap活用支援サービス

GeofabrikはOpenStreetMapの開発に貢献したFrederik RammとJochen Topfが中心になって設立された企業OpenStreetMapの商用利用を促進するための各種サービスを提供(無償有償ともに)データ自体のサービスマップ作成のためのサービスコンサルティングトレーニングソフトウェア開発サーバーホスティングなど多様

httpwwwgeofabrikde

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 42: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 42

Total Weather Insurance 農家向け収入保障保険

The Climate Corporationは 国立気象サービスがリアルタイムに提供する地域ごとの気象データや農務省が提供する過去60年の収穫量データ25平方マイル単位で取得した14テラバイトにも及ぶ土壌情報などを活用して地域や作物ごとの収穫被害発生確率を独自技術で予測し保険料を定める農家及び農作物専門のインターネット保険会社2013年10月2日多国籍バイオ化学メーカーモンサントが11億ドルでThe Climate Corporationを買収

httpwwwclimatecom

250万ヶ所からの 気象測定データと 日々の気象予報データ

1500億ヶ所の 土壌観察データ

10兆の気象シミュ レーションポイント times =

顧客ごとのリスク分析と支払条件決定

カスタマイズされた保険商品

気象データ

収穫量データ

土壌データ

各種センサー

気象土壌生育段階データの監視

保険金を自動的に支払

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 43: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 43

MRIS 不動産高度情報サービス

MRIS(Metropolitan Regional Information Systems)は不動産売買物件情報を提供するアメリカ最大規模のMLS(Multiple Listing Services)で公的機関などからさまざまな情報を収集して不動産業者に提供現在の登録物件数は5万6千件1日当たりの平均売買高9260万ドル年間売買高は338億ドル(2011年実績)現在は25の不動産協会そのメンバーである5万もの不動産業者と契約収入は初期登録料295ドル四半期ごとの利用料165~258ドル年間推定売上高は約5000万ドル超

教育 収入

httpwwwmriscom

犯罪 環境

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 44: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 44

MRIS 不動産高度情報サービス(続)

httpwwwmriscom

種類 データ源

人口統計 国勢調査局労働統計局健康管理財務局国税庁経済国勢調査

教育 州地方の教育委員会全国教育統計センター教育省

気候国立測候所地方の気象センターミズーリ州気象センター米ジオロジックサービス国立ハリケーンセンター米国海洋大気庁国立気候データセンターSperlings13 BestPlaces(1)

生活費フレディマック(2)全米不動産協会全米住宅産業協会Coldwell13 Banker(3)カリフォルニア不動産協会とその他州の不動産協会Sperlings13 BestPlace

経済と仕事 労働統計局Sperlings13 BestPlace国勢調査局州地方の課税当局

健康とヘルスケア環境保護庁Sperlings13 BestPlaceFBI統一犯罪統計報告書州警察保健社会福祉省

公共交通機関 都市大量輸送管理局運輸省交通統計局国勢調査局Sperlings13 BestPlac

(1)httpw w w bestplacesnet13 アメリカの人健康犯罪気候都市教育住宅など様々なことを調査し指標化しているサイト

(2)httpw w w freddiem accom 13 アメリカ政府支援の住宅投資機関(3)httpw w w coldw ellbankercom 13 世界最大級の不動産業者

MRISの主なデータ源

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 45: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 45

HomeSnap 不動産高度情報サービス

HomeSnapはiPhoneのカメラで撮影するだけでその住宅に関するさまざまな情報をその場で知ることができるアプリGPS情報を基にしてMLSを検索しMLSの情報から必要な情報(その物件に住むと通学することになる学校の情報など)を抜き出して利用者に提供MLSに登録されていない場合同じくGPS情報を利用してその物件の公的な納税記録を検索し納税額から物件の課税評価額を逆算して求め利用者に推定売買価格を提示9000万軒以上の住宅をカバー

httpwwwsawbuckcom

スマートフォンの カメラで撮影するだけで 推定売買価格を表示

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 46: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 46

Opower 家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイス

Opowerは家庭におけるエネルギーの使用量気象機器の効率データなどを分析し家庭ごとに最適化した省エネ対策をアドバイス米エネルギー情報局が地域ごとにデータを公開している住宅エネルギー消費調査から住民が利用している機器の効率性能冷暖房システムやエネルギー源などの消費データを取得世帯を住居タイプ築年数世帯人数世帯収入気候区分などでセグメンテーションし同一セグメントの最良モデルに近づくようアドバイス

httpopowercom

Table HC11 Fuels Used and End Uses in US Homes by Housing Unit Type 2009 Million Housing Units Final

Fuels Used and End Uses

Total Homes 1136 718 67 90 191 69

Fuels Used for Any UseElectricity 1136 718 67 90 191 69Natural Gas 692 456 47 61 110 18PropaneLPG 489 396 24 17 20 32Wood 131 114 03 02 05 07Fuel Oil 77 51 04 07 13 01Kerosene 17 11 Q Q Q 05Solar 12 11 Q Q Q Q

Electricity End Uses2

(more than one may apply)Space Heating 580 352 33 43 101 50

Main 381 200 21 33 89 39Secondary 268 197 17 17 21 18

Air Conditioning 940 611 56 63 152 58Water Heating 471 275 23 33 87 52Cooking 712 460 40 48 123 41Other 1136 718 67 90 191 69

Single-Family Units

Detached

Housing Unit Type

Attached 2 to 4 Units5 or

More UnitsMobileHomes

Apartments inBuildings WithTotal

US1

(millions)

住宅エネルギー消費調査のデータ 省エネ対策レポート

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 47: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 47

Zillow 不動産価格を独自評価

ZillowはZestimateという独自の不動産価格査定モデルで査定固定資産税と実際に支払った額税の特例措置租税査定人の記録などを地方公共団体から取得物件の場所や面積区画ベッドルームやバスルームの数同物件の過去の売買価格や近隣の売買価格などの情報を加えて分析し独自に不動産価格を算出実際の売買価格との差は5以内が約3割10以内が約半数

httpwwwzillowcom

Zillowの不動産物件画面 Zestimateの正確さ

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 48: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 48

BillGuard クレジッドカードの不正利用検知

BillGuard は米消費者金融保護局が公開しているクレジットカードに関する苦情データベースと米商事改善協会からクレジットカード不正使用に関する情報を収集フェイスブックやツイッターなどの情報も活用100種類以上のロジックで不正や誤り詐欺的な行為が疑われる利用記録がないかチェック問題が認識されたら顧客に警告し不正に利用されたお金を取り戻すことも支援

httpswwwbillguardcom

BillGuardのビジネス概要 米消費者金融保護局の苦情データベース

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

不正な支払の取戻し支援

米消費者金融保護局

クレジットカード苦情データベース

米商事改善協会

フェイスブック

ツイッター

クレジットカード不正使用情報

顧客に警告

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 49: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 49

iTriage 最適な医療機関の検索

iTriageは救急救命処置が必要な人に対して最適な医療施設を検索できるサービススマホアプリ上の人体模型から病気や怪我の部位と症状を選択し位置情報を入力サーバー側で患者の症状と位置をもとに最適な医療施設を米保健社会福祉省のデータベースから検索してアプリに表示個人の健康管理歴保険好みの医師と設備使用している薬と用量などを保存し外出先で取り出すMy iTriageという機能もあるアプリは800万ダウンロードを記録

httpswwwitriagehealthcom

部位を指定すると症状がリストされる 症状を選ぶと医療機関がリストされる

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 50: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 50

myppie 建築申請のリアルタイム閲覧

myppieは建築確認申請データをリアルタイムに閲覧できるサービスインタラクティブマップによって申請ステータス(受理拒絶許可決定許可)申請ファイル参照番号地方自治体(許可権者)住所建築確認内容図面などを閲覧できるウオッチしている登録地点の周辺に新しい建築確認申請が提出された際に通知を受け取ったり最新の建築確認申請データを毎週まとめて受け取ったりできる家屋に適用されている規制情報を3Dで調べることも可能

httpmyppie

myppieのインタラクティブマップ 規制情報を調べるための3D画像

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 51: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 51

データマーケット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット データセット データセット

データセット

データセット

データセット

データAPI

データAPI

データ分析

民間企業

非営利団体

公的機関 データポータル

データポータル

データポータル

省庁A

省庁B

市場調査会社 金融機関など

データマーケット

使用料+手数料

使用料

手数料

Data Publica

DataMarket

OpenCorporates

Mashape

データやアクセスする ためのAPIの販売

dandelion

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 52: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 52

DataMarket 経済社会自然産業のデータマーケット

DataMarketは世界の経済社会自然産業などに関するデータマーケット何百万ものデータ何千種類ものデータセットへのアクセスを提供データは公的機関と民間組織から収集市場調査会社金融機関各種分析を行なう企業などはこのポータル上にデータを簡単に公開することが可能

httpdatamarketcom

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 53: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 53

OpenCorporates 企業情報サービス

OpenCorporatesは世界各国6000万超の企業情報を入手可能Google Refineを使用して政府が提供している調達先のデータから条件に合った企業を検索可データはldquoshare alikerdquo(同様に共有)ライセンスで公開されているため利用者にも同じくデータを共有する義務が課せられる利用者が自分のデータを公開したくない場合には使用料を支払えばデータ公開義務は免除される

httpopencorporatescom

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 54: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 54

Mashape ワンストップAPIマーケット

MashapeはありとあらゆるAPIを集めたワンストップのAPIマーケットでAPIを公開したり利用したりできるAPIごとに無料フリーミアム(基本無料高頻度利用有料)有料などが異なるAPIプロバイダがMashapeの請求システムを使って課金する場合に売上の25~の手数料を徴収自分のダッシュボードからAPIの使用状況を分析することも可能

httpwwwmashapecom

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 55: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 55

dandelion 地理とリンクトデータのワンストップショップ

dandelionはイタリアのSpazioDatiが開発した地理リンクトデータのワンストップショップ一般消費者に対しては複数のデータをマッシュアップ開発者に対してはAPIとして提供企業や政府機関はデータを公開したり販売したりできるdandelionが現在利用しているデータはDBpedia(1)OpenStreetMap(2)GeoNames(3)その他政府機関のオープンデータ将来的には無償有償の民間企業のデータも活用し公的データとリンクする計画

httpsdandelioneubetanext=

1 Wikipediaから情報を抽出してそれらを別のデータとリンクして公開するプロジェクト 2 誰でも自由に利用できる世界地図を作るプロジェクト 3世界の地理データを集めた無料のデータベースを作成するプロジェクト

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 56: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 56

3活用事例

④日本の事例

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 57: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 57

Where Does My Money Go(日本版)税金の使い道追跡

Where Does My Money Go(WDMMG)は市民の税金を行政が何の目的でいくら使っているのかを追跡できるアプリ市民は自分の税金が1日当たりどの分野にいくら使われているかを知ることができるWDMMGはOpen Knowledge FoundationのOpen Spendingプロジェクトが開発し世界中でローカライズが進行中日本版WDMMGは横浜市のデータをもとに開発され各地に拡散中

httpspendingjp

横浜市版 httpyokohamaspendingjp 千葉市版 httpchibaspendingjp 仙台市版 httpsendaispendingjp 福岡市版 httpfukuokaspendingjp 北名古屋市版 httpkitanagoyaspendingjp 宮城県南三陸町 httpminamisanriku-chospendingjp 北海道江別市 httpebetsuspendingjp 北海道札幌市 httpsapporospendingjp 京都府京都市 httpkyoto-cityspendingjp 東京都小金井市 httpkoganeispendingjp 東京都武蔵野市 httpmusashinospendingjp

急速に増加中

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 58: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 58

カーリル図書館の一括検索

カーリルは全国6千以上の公共図書館大学図書館を一括検索できるサービスオンラインアクセスできる図書館の所蔵目録データベース(WebOPAC)と Amazonの書誌データベースを利用企業図書館などとも連携した「カーリルスポット」の提供を2012年10月から開始開発者向けに書籍情報図書館情報を取得するAPIを無償で公開2013年9月図書館蔵書検索機能をウェブサイトに簡単に組み込めるカーリルウィジェットを提供開始

httpcaliljp

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 59: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 59

Takestock書店と図書館の一括検索

Takestockは全国にある1400箇所の書店の在庫と6千箇所を超える図書館の蔵書とを一気に検索することが可能書店の在庫情報はTakestockが自前で顧客開拓し図書館の蔵書情報はカーリルAPIを利用してカーリルからデータを取得iOSアプリも11月にリリース

httpstakestockjp

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 60: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 60

4ビジネスモデル

①Business Model Generationによる分析

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 61: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 61

出典 httpwwwbusinessmodelgenerationcomdownloadsbusiness_model_canvas_posterpdf

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 62: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

Business Model Generation

Page 62

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 63: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

ビジネスモデルのパターン

Page 63

No パターン 特徴

1 アンバンドルビジネスモデル

企業コンセプトには顧客ビジネス製品ビジネスインフラビジネスという根本的に異なる3つのビジネスタイプがあり経済的競争的文化的にひとつの会社の中に共存させることが難しいため異なる法人へと分社化するモデル

2 ロングテール少ない種類の製品やサービスを大量に販売するのではなく多くの種類の製品やサービスを少量販売することによってトータルとして大きな収益につなげるモデル

3 マルチサイドプラットフォーム

複数の異なる顧客グループをプラットフォーム上でつなぎあわせることによって価値を生み出すモデルでありネットワーク効果によってユーザーを獲得すればするほど価値が高まることを特徴とするモデル

4 ビジネスモデルとしてのフリー戦略

少なくともひとつの顧客セグメントが無料のオファーの恩恵を継続的に受けられ無料の顧客の費用はビジネスモデルの他の部分か他の顧客セグメントによって支払われるモデル

5 オープンビジネスモデル

他のパートナーと組織的にコラボレーションして価値を創りだすためのモデルであり企業内で外部のアイデアを実行する「アウトサイドイン」と社内のアイデアや眠っている資産を外部パートナーに提供する「インサイドアウト」がある

出典アレックスオスターワルダーイヴピニョール(2012)「Business Model Generation」翔泳社

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 64: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

Opower アンバンドルビジネスモデル

Page 64

Opower

エネルギー事業者の顧客に対する省エネ対策レポート発行業務請負契約料

郵送

自動サービス(ニュースレター)

データ収集分析

エネルギー効率改善方法策定

省エネ対策レポート発行

プラットフォームコスト

家庭ごとに最適な省エネ対策をアドバイスする省エネ対策レポート 契約している

エネルギー事業者の顧客

Tomihiko13 Azuma

エネルギー事業者

エネルギー事業者

パーソナルアシスタント

opowercom

セルフサービス(Web)

同一セグメントの家庭との比較に基づくエネルギー効率改善策の策定

家庭ごとのエネルギー消費パターンの分析

パターン分析アルゴリズム

郡ごとのガスと電気の使用比率

米エネルギー情報局

米国勢調査局

住宅エネルギー消費調査

世帯のセグメント情報

家庭のエネルギー消費実績

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 65: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

Total Weather Insurance ロングテール

Page 65

Total13 Weather13 Insurance

個別の農家向けに最適にカスタマイズされた

収入保障保険

米国でトウモロコシ大豆ソルガムを栽培している農家

顧客ごとに個別に設定された収入保障保険料

The13 Climate13 Corporationが認証したエージェント

認証エージェントによる専任パーソナルアシスタント

米国立気象サービス

データ収集分析

Farm-shy‐Level13 Optimizer開発

プラットフォームコスト

保険エージェント管理

Farm-shy‐Level13 Optimizer

顧客ごとのリスク分析と支払条件の決定

Tomihiko13 Azuma

米農務省

保険エージェント

気象データ

気象土壌生育段階のデータ収集と監視

収穫量データ

土壌データ

気象予測モデル

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 66: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

Zillow マルチサイドプラットフォーム

Page 66

Zillow

不動産物件情報の収集

不動産物件紹介サイトの広告スペース料金

セルフサービス(Web)

地方公共団体

データ収集

Zestimateアルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不動産物件の買い手

価格に敏感な買い手が集まる不動産物件サイトの広告スペース

コミュニティ

パーソナルアシスタント

不動産オーナー不動産業者住宅ローン会社

Tomihiko13 Azuma

Zestimate予測モデル

不動産の独自査定価格

zillowcom

スマートフォンアプリ

固定資産税額と支払実績

不動産物件情報

過去の売買価格

不動産価格の独自査定

近隣類似物件の売買価格

Multiple13 Listing13 Services

大量の不動産物件情報

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 67: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

BillGuard フリーミアムアンバンドルビジネスモデル

Page 67

BillGuard

不正や誤り詐欺行為の疑いをチェック

監視レポート

不正発生時の優先的な対応

2枚までのユーザ-(個人など)

10枚までのユーザ-(家族など)

有料サービス契約(45ドル月)

スマートフォンアプリ

パーソナルアシスタント

米消費者金融保護局

データ収集

データ分析アルゴリズム開発

スマホアプリ開発

プラットフォームコスト

不正発生時対応

監視レポートと警告

Tomihiko13 Azuma

セルフサービス(Web)

銀行商店

不正使用紛争解決支援契約

billguardcom

リアルタイム警告サービス

クレジットカード不正使用情報の収集

不不正検知アルゴリズム

米商事改善協会

銀行

商店

米消費者金融保護局の苦情データベース

米商事改善協会のデータ

クレジット使用実績

TwitterFacebook

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 68: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

4事例の共通構造

Page 68

分析モデルや アルゴリズム

予測 現実

誤差分析と フィードバック

ストック型 データ

フロー型 データ

コア部分

オープンデータ部分

コアコンピタンス

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 69: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 69

5新しい動き

パーソナルデータ

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 70: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 70

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

23andMeは顧客の遺伝子情報を分析して疾患リスクなど245項目について判定するサービスを99ドルで提供約30億の塩基対の中から特定の健康上のリスクや身体的特性の原因となる100万カ所だけを分析さらに顧客の許諾を得た上で(1)名前やコンタクト情報などを除いた遺伝子情報をデータベースに収集し論文審査のある科学雑誌に掲載したり研究パートナーのサードパーティにAPIを通じて提供

httpswww23andmecom

bull 遺伝性疾患の可能性 嚢胞性線維症鎌状赤血球貧血テイサックス病など48種類 bull 疾患リスク 2型糖尿病加齢(性)黄斑変性症パーキンソン病など120種類 bull 薬に対する副作用クロピドグレル有効性ワルファリン感受性など20種類 bull 遺伝的な形質アルコールによる紅潮反応慢性B型肝炎など57種類

(1)23andMe共同創設者のアンウォジツキ氏によれば90の顧客が情報を共有することを選ぶとのこと httpwiredjp2012121323andme-99-dollar-dna-scanutm_source3dfeed26utm_medium3d

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 71: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 71

23andMe 遺伝子分析サービスと遺伝子データベース

唾液

遺伝子情報 データベース

API

遺伝子分析サー

ビス

自分の遺伝子に 関心の高い顧客 遺伝子

情報

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子 情報活用 サービス

遺伝子分析結果

遺伝子 情報

23andMe

新しい顧客

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 72: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 72

midata innovation lab消費者中心のアプリ開発

midataは消費者が民間企業の持つ自分の個人データに自由にアクセスできるようにすることを目指したプロジェクトで英で2011年に開始midataにはエネルギー金融通信などの業界から20を超える企業がパートナーとして個人データを提供英Open Data Instituteは2012年11月にMidata Hackathonを開催さらに2013年7月ビジネスイノベーション職業技能省は消費者データを活用した消費者中心のアプリケーションの効果を検証することを目的として23団体からなるmidata Innovation labを発足

httpwwwmidatalaborguk

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 73: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 73

情報銀行パーソナルデータから新たな価値を創造

情報銀行とは個人がパーソナルデータを預け企業がそのパーソナルデータを活用して新しい価値を持つサービスを生み出しデータを預けた個人が受け取ることができる銀行イギリスのmidataの日本版東京大学空間情報科学研究センターと慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科が合同で「情報銀行コンソーシアム(仮称)」を設立すると発表

httpwwwatmarkitcojpaitarticles131002news133html

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 74: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 74

ご参考

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 75: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan Page 75

Open Knowledge Foundation Japan

  Open Knowledge Foundationの日本支部 bull  日本でのオープンデータ促進を図るための非営利組織 bull  日本でオープンデータに関して活動している主要メンバーが参画 bull  2012年7月活動開始2013年度法人化予定

  主要事業 bull  政策提言

ndash  内閣の電子政府オープンデータ実務者会議経産省の公共データWG総務省のオープンデータ流通推進コンソーシアム日本経団連などにメンバーが参画

ndash  「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ(案)」及び「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的考え方(ガイドライン)(案)」に対してパブリックコメント提出(13年5月)

bull  オープンデータコミュニティの育成 ndash  エンジニア企業行政研究者市民等が協働できる場の提供 ndash  International Open Data Day in Japan開催(13年2月)

ndash  世界数十都市でハッカソンを同時開催するイベント ndash  OKFJは現地主催団体と協力し横浜東京など日本各地でハッカソン開催

ndash  オープンデータトークシリーズ(13年5月~毎月開催) bull  オープンデータに関する情報提供

ndash  HP httpokfnjp Facebook httpswwwfacebookcomOKFjp

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 76: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

Open Knowledge Foundation Japan

オープンデータ活用事例の公開について

Page 76

httpsdocsgooglecomspreadsheetccckey=0AvXTTqI7i6p5dGx1MVQ4eG91VGZfZENmR0dxcWIzVkEgid=0 httpokfnjphomeE8B387E69699E99B86

httpokfnjp

Page 77: 20131020 オープンデータビジネス〜世界の最先端事例とビジネスモデルを紹介〜

httpokfnjp