1.北海道における冬季教育旅行の実態 - mlit...1月 107 23,499 0 0 2 90 105 23,409...

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- 1 - 1.北海道における冬季教育旅行の実態 ○調査結果のポイント ・北海道への教育旅行は近年にかけ減少傾向にある。 ・北海道への教育旅行は関西圏の学校に支えられている。 ・北海道への教育旅行は「5月,6月」と「9月、10 月」と「1月」に時期が集中しており、 北海道全体の教育旅行に占める冬季教育旅行の位置づけは大きい(3~5割を占める) (1)北海道への教育旅行の傾向 ・主要旅行代理店4社のデータをもとに、北海道への教育旅行の入込み状況をまとめたの が下記グラフである(以降 P4 までのグラフ・表においても同様)。 ・データによるとここ数年では平成 18 年度をピークに、北海道への教育旅行の入込みが減 少傾向にある。 北海道修学旅行入込校数・人数の推移 1,011 1,116 1,250 1,115 174,806 223,679 190,963 192,945 0 500 1000 1500 H17年度 H18年度 H19年度 H20年度 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 校数(左メモリ) 人数(右メモリ)

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Page 1: 1.北海道における冬季教育旅行の実態 - MLIT...1月 107 23,499 0 0 2 90 105 23,409 2月 51 8,075 0 0 5 670 46 7,405 3月 18 2,943 0 0 6 858 12 2,085 合計 966 171,494

- 1 -

1.北海道における冬季教育旅行の実態

○調査結果のポイント

・北海道への教育旅行は近年にかけ減少傾向にある。

・北海道への教育旅行は関西圏の学校に支えられている。

・北海道への教育旅行は「5月,6月」と「9月、10 月」と「1月」に時期が集中しており、

北海道全体の教育旅行に占める冬季教育旅行の位置づけは大きい(3~5割を占める)

(1)北海道への教育旅行の傾向

・主要旅行代理店4社のデータをもとに、北海道への教育旅行の入込み状況をまとめたの

が下記グラフである(以降 P4 までのグラフ・表においても同様)。 ・データによるとここ数年では平成 18 年度をピークに、北海道への教育旅行の入込みが減

少傾向にある。

北海道修学旅行入込校数・人数の推移

1,011

1,1161,250

1,115

174,806

223,679

190,963192,945

0

500

1000

1500

H17年度 H18年度 H19年度 H20年度

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

校数(左メモリ) 人数(右メモリ)

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・また同様に平成 20 年度において北海道への教育旅行の入込を学校種別・月別にみると、

北海道教育旅行は圧倒的に高等学校で占められており、「5月,6月」「9月、10 月」「1

2月、1月」あたりに時期が集中している。

平成20年度実績 月別・校種別入込状況

校数 人数 校数 人数 校数 人数 校数 人数4月 9 1,387 0 0 3 297 6 1,0905月 151 23,226 3 128 66 10,393 82 12,7056月 176 30,051 2 243 15 1,614 159 28,1947月 44 7,377 0 0 8 986 36 6,3918月 17 2,177 2 32 1 24 14 2,1219月 155 27,742 5 256 12 1,102 138 26,38410月 157 28,471 0 0 5 735 152 27,73611月 5 1,291 0 0 0 0 5 1,29112月 76 15,255 0 0 5 865 71 14,3901月 107 23,499 0 0 2 90 105 23,4092月 51 8,075 0 0 5 670 46 7,4053月 18 2,943 0 0 6 858 12 2,085合計 966 171,494 12 659 128 17,634 826 153,201構成比 100 100 1.2% 0.4% 13.3% 10.3% 85.5% 89.3%

校種別内訳小学校 中学校 高校

区分

合 計

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・北海道への教育旅行の入込状況を発地別にみると、北海道教育旅行は大阪、兵庫が多く

関西圏の学校に支えられていることが分かる。 平成 20 年度 発地別にみた北海道教育旅行入込み状況(データには専門学校、大学等含む)

入込校数

10

2

8

10

5

3

18

4

7

20

9

102

54

8

2

21

9

4

8

9

32

31

24

21

28

116

95

33

6

11

1

40

47

28

24

19

43

6

43

20

2

5

12

3

8

0

0 20 40 60 80 100 120 140

青森

岩手

宮城

秋田

山形

福島

茨城

栃木

群馬

埼玉

千葉

東京

神奈川

新潟

富山

石川

福井

山梨

長野

岐阜

静岡

愛知

三重

滋賀

京都

大阪

兵庫

奈良

和歌山

鳥取

島根

岡山

広島

山口

徳島

香川

愛媛

高知

福岡

佐賀

長崎

熊本

大分

宮崎

鹿児島

沖縄

入込人数

478

78

612

656

400

72

2,992

451

1,217

4,031

1,276

15,090

7,576

887

507

2,525

1,859

325

379

1,307

4,499

5,978

5,052

5,331

5,389

25,514

20,965

5,946

699

1,645

35

5,728

7,778

4,169

3 603

3,353

5,281

864

9,914

3,968

712

1,076

2,518

577

1,494

-

0 5000 10000 15000 20000 25000

青森

岩手

宮城

秋田

山形

福島

茨城

栃木

群馬

埼玉

千葉

東京

神奈川

新潟

富山

石川

福井

山梨

長野

岐阜

静岡

愛知

三重

滋賀

京都

大阪

兵庫

奈良

和歌山

鳥取

島根

岡山

広島

山口

徳島

香川

愛媛

高知

福岡

佐賀

長崎

熊本

大分

宮崎

鹿児島

沖縄

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(2)冬季教育旅行の位置づけと傾向

・北海道への冬季教育旅行(12 月~3月)の入込状況をみると、全般的に減少傾向にある。 ・北海道の教育旅行全体における冬季教育旅行の位置づけを経年的にみると、その年によ

り増減があるものの、3割~5割の間で推移している。

冬季北海道修学旅行入込校数・人数の推移

256

376347445

49,864

70,86669,622

86,207

-50

100150200250

300350400

450500

H17 H18 H19 H20

-10,000

20,00030,00040,00050,000

60,00070,00080,000

90,000100,000

学校数(左メモリ) 生徒数(右メモリ)

冬季教育旅行の占める割合(学校数)推移

66.4

38.4

50.8

33.9

0

10

20

30

40

50

60

70

H17 H18 H19 H20

%

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2.スキー場へのアンケート調査

○調査結果のポイント

・教育旅行の発地は九州圏・関西圏・四国圏の学校が多い。

・近年にかけての教育旅行の受入れ状況は、横ばいか減少傾向にあるスキー場が多い。

・教育旅行時のインストラクターは非常勤で対応するスキー場が多くなっているが、スキー連盟

に委託するスキー場も多い。また、インストラクターの研修を定期・不定期に実施しているス

キー場も比較的多い。

・教育旅行対応時の器材のレンタル料金は、通常時より割安になっており、スキーでは 3,100

円~4,100 円、スノーボードは 2,600 円~4,000 円程度に設定されている。※いずれも一式

一日当たりの料金

・既にスキー教育旅行の受入れを行っているスキー場では、今後スキー教育旅行の受入れを拡大

したいと考えているところが多いが、「スキー場のハード面の充実」「他事業者との業務連携」

「必要ガイドの確保(質・数)」「一般利用者への配慮」などが課題となっている。

(1)アンケート調査の概要

・ 調査時期:平成 22 年2月中旬 ・ 調査方法:道内スキー場全てを対象に調査票を郵送(101 件)。回答後の調査票は各スキー

場より北海道索道協会へファックスにて返送。 ・ 回収数:68 件(回収率:67%)

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(2)調査結果

①冬季の教育旅行の受入れ状況

Q1-1 教育旅行を受け入れているか ・「受け入れている」と回答スキー場が 28 件、「受け入れていない(過去も)」が 39 件と

なっている。

教育旅行を受け入れているか(n=67)

受け入れている,28件

受け入れていない(過去も), 39件

Q1-2 過去3ヵ年の北海道への冬季教育旅行の実績 ・さらに過去 3 ヵ年の冬季教育旅行の受入れ状況について、平成 19 年度は 17 件、平成 20

年度は 20 件、平成 21 年度は 19 件となっており、毎年継続的に冬季教育旅行を受け入

れていないスキー場がある。

過去3ヵ年の受け入れ実績

17件

20件

19件

9件

7件

10件

0% 20% 40% 60% 80% 100%

平成21年度(n=29)

平成20年度(n=27)

平成19年度(n=26)

有 無

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Q2 平成 21 年度に受け入れた教育旅行の実績(学校の所在地) ・教育旅行の受入れにおいては中学校より高校が圧倒的に多い。 ・受入れいている学校の所在地について、中学校では公立より私立の学校を多く受け入れ

ており、さらに所在地は私立では「関東」が1件、「関西」が2件、「中国」が 1 件、「九

州」が 3 件となっており、関東圏の学校はやや少ない。 ・また高校に関しては、私立より公立の学校をやや多く受け入れている。学校の所在地で

は、「九州」が公立・私立ともにそれぞれ 11 件、12 件と他地域より多くなっており、「四

国」「中国」「関西」などが続いている。

中学校の主な所在地

2

1 2 1

1

3

0 1 2 3 4 5 6 7 8

公立中学校

私立中学校

関東 関西 中国 九州

高等学校の主な所在地

3

6

1

1 1

9

4

7

4

7

2

11

12

4

3

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45

公立高校

私立高校

関東 中京 北陸 関西 中国 四国 九州 沖縄

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Q2 平成 21 年度に受け入れた教育旅行の実績(受入れ時期) ・受け入れの時期について、中学校では公立と私立をあわせて「3月」と「12 月」が4件、

「2月」が 1 件、「1月」が2件となっている。 ・また高校では、公立と私立をあわせて「1月」が 23 件、「2月」が 22 件と多くなって

おり、「12 月」が 16 件、「3月」が 14 件となっている。 ・総じて「1 月」「2 月」にスキー教育旅行を受け入れているスキー場が多くなっている。

さらに中学校と高校でスキー教育旅行の実施時期について大きな差はなさそうである。

時期

2

2

1

1 1 4

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

公立中学校

私立中学校

12月 1月 2月 3月

時期

9

7

13

10

11

11

7

7

0 5 10 15 20 25 30 35 40 45

公立高校

私立高校

12月 1月 2月 3月

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Q3-1、3-2 教育旅行時の対応プログラム ・「スキーとスノーボード学習の両方を実施」しているスキー場が 14 件と最も多くなって

いる。 ・スキー・スノーボード以外に独自のプログラムを実施しているスキー場も1件回答があ

り、その内容は「そり遊び」であった。

教育旅行時の対応プログラム(n=20)

スキー・スノーボードのほか独自のプログラムを実施,

1件

スキーとスノーボード両方実施,

14件

スキー学習のみ実施, 3件

Q4-1、4-2 スキー・スノーボード学習の内容(学習期間と学習時間) ・回答内容の平均値をとると、学習期間は「2.4 日」学習時間は「4.4 時間」という回答と

なった。

学習期間 学習時間(1日当たり)平均値 2.4 4.4

Q4-3 土日の教育旅行受入れ状況 ・土日もスキー教育旅行の受入れを行っているスキー場が 18 件となっており、殆どのスキ

ー場で土日受入れを行っている。

土日の受入れの有無(n=20)

無, 2件

有, 18件

そり遊び 内容

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- 10 -

Q5 教育旅行受入れ時のゲレンデ利用方法 ・「貸切は原則行っていない」スキー場が 19 件となっており、殆どのスキー場が貸切を行

っていない。

教育旅行受入れ時のゲレンデ利用方法(n=20)

一部貸切, 1件

貸切は原則行っていない, 19件

Q6 近年にかけての教育旅行実施の傾向 ・「横ばい」という回答が 10 件と半数を占めており、「減少傾向(7 件)」と回答のスキー場

が続いている。「近年にかけ増加傾向」と回答のスキー場も2件あった。

近年の教育旅行実施の傾向(n=20)

横ばい, 10件

減少傾向, 7件

その他, 1件近年にかけ増加

傾向, 2件

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- 11 -

リフトの割引率(n=17)

80%以上, 1件

70~79%, 1件

60~69%, 3件

50~59%, 7件

40~49%, 1件

30~39%, 3件

10~19%, 1件

Q7 教育旅行対応時のリフト料金 ・「通常時より安く設定」という回答が 18 件となっている。「その他」の回答内容について

も「乗車回数×200 円」と設定していることから、回答のあったスキー場は全て通常時

より安価にリフト料金を設定している。 ・また割引率については、「50%~59%」が 7 件と最も多くなっている。70%以上安く設定

しているスキー場も存在している。

教育旅行対応時のリフト料金(n=19)

通常時より安く設定, 18件

その他, 1件

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- 12 -

②インストラクターについて

Q8-1 インストラクター数 ・0~49 人未満が 16 件と最も多くなっている一方で、100 人を超えるインストラクターを

要するスキー場も数件存在している。またその殆どが非常勤のインストラクターで占め

られている。

インストラクター数(n=24)

0~49人, 16件

50~99人, 3件

100~149人, 2件

150~199人, 1件

200~249人, 1件

250~299人, 0件

300人以上, 1件

うち非常勤インストラクター数(n=19)

0~49人, 11件

50~99人, 3件

100~149人, 2件

300人以上, 2件

200~249人, 1件

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- 13 -

Q8-3 インストラクター研修の実施状況 ・「実施していない」と回答したスキー場が 12 件と半数近くを占めている。またその一方

で「定期的に実施(9件)」「不定期に実施(4件)」をあわせると、インストラクター研

修を実施しているスキー場としていないスキー場の数は拮抗している。

教育旅行のためのインストラクター研修実施状況(n=26)

不定期に実施,4件

実施していない,12件

その他, 1件

定期的に実施,9件

Q8-4 教育旅行受入れ時に対応するインストラクターについて ・「常勤職員が対応」しているスキー場はわずか1件であり、多くは「非常勤」のインスト

ラクターが対応している状況となっている。

教育旅行受入れ時に対応するインストラクターについて(n=26)

原則非常勤職員が対応, 8件

常勤職員が不足する場合非常勤を

確保, 10件

その他, 7件

常勤職員が対応,1件

スキー連盟に外注

など

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- 14 -

③スキー場のレンタル商品について

Q9 レンタルを行っているか ・「行っている」という回答が 23 件と最も多くなっているが、ヒアリング調査によると通

常スキー客を対象としたレンタル事業は行っていても、多くのスキー場では教育旅行へ

の対応時の器材レンタルは外注が一般的とのことであった。

スキー用品のレンタルを行っているか(n=28)

行っている, 23件

行っていない, 5件

Q10 スキー用品のレンタルの方法について ・「スキー場自体で実施」「テナントとしてレンタル会社が実施」がそれぞれ 10 件と拮抗し

ている。

スキー用品のレンタル方法

10

10

4

0 2 4 6 8 10 12

スキー場自体で実施

テナントとしてレンタル会社が実施

その他

個人、指定管理者

に電話等

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- 15 -

Q11 レンタル商品の内容について ・殆どのスキー・スノーボードにかかる器材のレンタルを行っている。

レンタル商品の内容

5件

18件

23件

22件

23件

19件

22件

23件

0 5 10 15 20 25

スキー板

スノーボード板

ウエア

スキーブーツ

スノーボードブーツ

ストック

ゴーグル

その他

Q12 レンタル商品の買い替えサイクルについて ・「3年」「5年」が多くなっている。

何年ごとに更新しているか 回答数

1年 1件 3 年 4件 5 年 5件 10 年 1件

Q13 学校や代理店から新しいレンタル商品の要望が出るか ・学校や代理店からは、特に新しいレンタル商品への要望は強くないようであるがこれは、

スキー場あるいはレンタル業者の更新対応に特段問題がないことが背景にあるものと考

えられる。

学校や代理店から新しいレンタル商品の要望が出るか(n=18)

それほど強い要望はでない, 11件

全く要望はでない,6件

強い要望がでる,1件

グローブ、帽子など

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- 16 -

Q14-1、14-2 レンタル商品の手入れ状況 ・「レンタル業者任せなので分からない」という回答が 11 件と半数を占めているが、「徹底

して実施」が 9 件となっており、手入れをきちんと行っているところも多い。 ・またレンタル業者に任せているスキー場において、レンタル業者への手入れの指示・指

導は「ある程度指示・指導」しているという回答が 7 件と最も多数を占めている。

レンタル商品の手入れについて(n=22)

レンタル業者任せで分からない,

11件

徹底してできていない, 2件

徹底して実施, 9件

常に手入れするよう業者に指示・指導しているか(n=11)

ある程度指示・指導している, 7件

レンタル会社に任せている, 3件

強く指示・指導している, 1件

Q15-1、15-2 レンタル商品の料金(通常時と教育旅行受入れ時) ・スキー、スノーボードともに通常時よりも教育旅行時の料金が安価に設定されている。

通常 教育旅行時 通常 教育旅行時平均値 4,100円~6,000円 3,100円~4,100円 4,000円~6,300円 2,600円~4,000円

スキー スノーボード

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④教育旅行客の獲得に向けた事業者間連携について Q16-1 提携している宿泊先の有無 ・「提携している宿はない」という回答は 11 件と最も多く、「提携している宿がある」とい

うスキー場は5件であった。また「その他」の回答として「自社ホテルを有している」

というスキー場が多かった。 ・また提携の内容については、リフト券など割引プランなどを設けているスキー場が目立

った。

提携している宿泊先の有無について(n=20)

提携している宿はない, 11件

その他, 4件提携している宿が

ある, 5件

Q16-3 宿泊施設までの送迎 ・「行っていない」という回答が 12 件と最も多く、「行っている」スキー場は2件であった。

提携宿泊施設までの送迎を行っているか(n=15)

行っている, 2件

行っていない,12件

宿が送迎を実施,1件

自社ホテルを有して

いる

スキーパックやリフト料金の割

引など

具体的内容

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Q17 宿泊施設以外に提携している民間事業者の有無 ・「ない」と回答するスキー場が 13 件と最も多かった。「ある」という回答は2件であった

が、その内容は「レンタル事業者」であった。

宿泊施設以外に提携している施設・事業者はあるか(n=15)

ない, 13件

ある, 2件

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⑤今後の教育旅行の受入れ意向について Q18 今後の教育旅行の受入れ意向 及び ・「受入れ拡大は考えていない」という回答は 26 件となっており、「教育旅行の受入れは拡

大したい(22 件)」という回答を上回っている。ただしこの「受入れ拡大は考えていない」

と回答したスキー場の多くは、現在教育旅行を受け入れていないスキー場であり、小規

模の公営スキー場が多く含まれている点に注意が必要である。 ・なお既に教育旅行を受け入れているスキー場の殆どが、教育旅行の受入れを拡大したい

と認識しているようである。

今後の教育旅行の受入れ意向(n=60)

不明, 8

受入れ拡大は考えていない, 26件

分からない, 9件

その他, 3件教育旅行の受入れは拡大したい,

22件

Q19 受入れ拡大を考えない理由 ・「現在の施設では許容できない」という回答が 23 件と最も多くなっており、「ガイドの確

保が出来ない」が 13 件と次いで多くなっている。 ・先述のように受け入れを考えていないスキー場には、小規模の公営スキー場が多く含ま

れていることが、回答結果にも反映されていると考えられる。 受入れ拡大を考えない理由(n=26)

3

23

1

13

4

0 5 10 15 20 25

一般の利用者に迷惑をかけたくない

現在の施設では許容できない

教育旅行は大きな利益につながらない

ガイドの確保ができない

その他

現在教育旅行の受入れを行っていない

スキー場が 24 件

現在教育旅行の受入れを行

っているスキー場が 17 件

複数回答

今後検討、現状は無理等

市内の小中高等学のスキ

ー授業として利用、レンタ

ル品の設置がない 等

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- 20 -

Q20 今後教育旅行の受入を拡大するための課題 ・「スキー場のハード面の充実」という回答が 26 件と最も多くなっており、「宿泊施設等他

事業者との業務連携(19 件)」「必要となるガイドの確保(18 件)」「一般利用者への配

慮(16 件)」と続いている。

今後の課題

16

26

10

18

19

7

7

0 5 10 15 20 25 30

一般の利用者への配慮

スキー場のハード面の充実

安定した利益率の確保

必要となるガイドの確保

宿泊施設等他事業者との業務連携

情報の発信

その他

Q21 自由意見(行政機関) <行政機関>

・教育旅行関係者への旅費や宿泊費の補助。

・レッスン時期について、SAJ の基準は、1 日 4 時間程度であるが、各学校エージェントの企画はほとんど 5 時間。

まれにフリー滑走又ナイター等あり、生徒は体力的に安全上問題あり。

・北海道内の小・中学校にはもっとスキー授業に力を入れていただきたい。

・北海道スキー旅行の活性化。

・情報提供をしてもらいたい。

・休憩場所(施設)の更新ならびに確保(スペース不足)。

・AIR 料金の補助を望む声が多く上がっている。(エージェント各社)。

・北海道に来やすい環境を作る→飛行機の便数、料金、修学旅行生のためのチャーター便の運行。

・スキー修学旅行の誘致(沖縄→北海道)、スキー場紹介(メジャーなスキー場に流れやすい)。

<その他施設>

・受入れ体制を明確にパンフレットや HP などでPR。

・宿の仮押を速やかに解除し、エージェントに対して空き状況を公開していただきたい。

・初心者レッスンに適したゲレンデの整備、食事会場などの休憩所整備(数校重なった場合)。

レンタル用品の確保など

複数回答

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3.宿泊施設へのアンケート調査

○調査結果のポイント

・全体として冬季教育旅行自体の受入れは、横ばいか減少傾向にある宿泊施設が目立っている。

・宿泊料金は教育旅行時は他の団体旅行より安く設定している宿泊施設が大半となっている。

・宿泊客が落ち込んでいる宿泊施設が多いことを反映してか(冬季はとりわけ)、冬季の教育旅行

客をきわめて重要な顧客として認識している宿泊施設が大半となっているが、「一般客への配

慮」「旅行エージェントに対するコストダウン対応」などが大きな課題となっている。

・冬季教育旅行を受け入れている宿泊施設においても、スキー場との業務提携を行っている事業

者は限られている。

・今後、冬季教育旅行の受入れを拡大したいと考えている宿泊施設が大半となっている。受入れ

を拡大するための取組課題として「代理店や学校などへの積極営業」「地域の情報発信」「施設

ハード面の整備」「スキー場との連携強化」などがあげられている。

(1)アンケート調査の概要

・ 調査時期:平成 22 年2月中旬 ・ 調査方法:道内主要宿泊施設を対象に調査票を郵送(134 件)。 ・ 回収数:68 件(回収率:67%)

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(2)調査結果

①冬季の教育旅行の受入れ状況

Q1-1 教育旅行の受入が可能か ・58 件の事業者が「受入は可能」と回答している。

冬期の教育旅行の受入れ可否 (n=67)

受入れは可

能, 58件

不明, 1件受入れしてい

ない, 8件

Q1-2 過去 3 ヵ年の冬季教育旅行の受入実績 ・平成 19 年度、平成 20 年度は受け入れを行っている事業者が 35 件であったものの、平

成 21 年度は 30 件と受入実績のある事業者の数が減っている。

過去3ヵ年の冬季教育旅行の受入実績(n=58)

35件

35件

30件

19件

19件

23件 1件

0% 20% 40% 60% 80% 100%

平成21年度

平成20年度

平成19年度

有 無 不明

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Q3-1 近年にかけての教育旅行の受入実績 ・「ほぼ横ばい傾向」という回答が 22 件と最も多くなっているものの、「大きく減少(15件)」「若干減少(18 件)」含めると、減少傾向にある事業者が過半数を占めている。

近年の教育旅行の受入実績 (n=58)

大きく減少傾

向, 15件

若干減少傾

向, 18件

近年にかけ

増加傾向, 3

ほぼ横ばい

傾向, 22件

Q3-2 近年にかけての冬季教育旅行の受入実績 ・冬季教育旅行の状況についても、「若干減少傾向」が 18 件、「大きく減少傾向」が 7 件と

両方あわせると減少傾向にある事業者が半数近くを占めている。

近年の道外からの冬期旅行の受入実績 (n=57)

若干減少傾

向, 18件

大きく減少傾

向, 7件

実績はない,

18件ほぼ横ばい

傾向, 11件

近年にかけ

増加傾向, 3

Q4 冬季教育旅行客はスキー・スノーボードを行っているか ・スキー・スノーボードを行っている事業者が 21 件と最も多くなっているが、「スキー・

スノーボードを行わない学校もある」という回答も 15 件と次いで多くなっている。また

「スキー・スノーボードを行っている学校はない」と回答する事業者も 5 件存在してい

る。

道外からの冬期教育旅行客の

スキー・スノーボード実施状況 (n=48)

スキー・ス

ノーボードを

行っている学

校はない, 5

分からない, 7

全ての学校

がスキー・ス

ノーボードを

実施, 21件

スキー・ス

ノーボードを

行わない学

校もある, 15

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Q5 教育旅行とその他団体旅行で宿泊料金に差を設けているか ・「教育旅行の方を安く設定」している事業者が 36 件と半数以上を占め最も多くなってい

る。「ほぼ同じ料金を設定」している事業者は 16 件となっている。

教育旅行・団体旅行における宿泊料金の差 (n=59)

教育旅行の

方を安く設定,

36件

ほぼ同じ料

金を設定, 16

その他, 4件その他団体

旅行の方を

安く設定, 3件

Q6 教育旅行受入時における季節に応じた料金差 ・「季節により料金差がある」と回答した事業者が 53 件と大多数を占めている。 ・また最も安い時期については「冬」が 38 件と最も多くなっている。

教育旅行受入れにおける季節による料金差 (n=59)

季節を問わ

ず同じ料金,

6件

季節により料金差がある,

53件

教育旅行受入れにおいて最も料金が安い時期

(n=47)

春, 7件

冬, 38件

秋, 2件

状況により異なる、シ

ーズンにより異なる等

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Q7 冬季の教育旅行客に対する認識 ・「極めて重要な顧客として認識」と回答した事業者が 40 件と過半数を占めている。また

「どちらかといえば重要な顧客として認識」と回答する事業者が 16 件と次いで多くなっ

ており、冬季であっても教育旅行客は事業者にとって重要な顧客と位置づけられている。

冬期の教育旅行客の受入れの捉え方 (n=59)

それほど重

要な顧客とし

て認識してい

ない, 2件

その他, 1件

極めて重要な顧客として

認識, 40件

どちらかとい

えば重要な

顧客として認

識, 16件

Q8 冬季教育旅行の受入における課題 ・「特に大きな問題はない」と回答した事業者を除くと、「一般客への配慮」をあげる事業

者が 25 件と多くなっており、「旅行エージェントに対するコストダウン対応」が 12 件

と次いで多くなっている。

冬期教育旅行受入れにおける課題 (n=57)

8

9

1

12

25

27

0 5 10 15 20 25 30

現状の部屋数では修学旅行の受入れがしにくい

風呂など付帯施設が大人数に対応しにくい

良質の食材の提供ができない

旅行エージェントに対するコストダウン対応

一般客への配慮

特に大きな問題はない

複数回答

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②スキー場等との連携について

Q9-1 業務提携しているスキー場の有無、Q9-2 提携の内容 ・「提携しているスキー場がある」と回答した事業者は 10 件であった。

業務提携しているスキー場の有無 (n=58)

スキー場とは

提携していな

い, 46件

提携している

スキー場が

ある, 10件

その他, 2件

Q10 スキー場以外に提携している施設等 ・「提携している施設・事業者がある」と回答した事業者は 8 件であった。

スキー場以外に提携している施設・事業者の有無

(n=57)提携している

施設・事業者

がある, 8件

提携している

施設・事業者

はない, 49件

・スキー場と HP でリンク

・リフト券の特割仕入を実施

・スキー場は同じグループ企業 など

提携の内容

ゴルフ場、アウトドア事業者、

飲食施設など

提携相手

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③今後の教育旅行の受入意向等

Q11 今後の教育旅行の受入意向 ・「拡大したい」と回答した事業者は 51 件と過半数を占めている。

今後の教育旅行の受入れ意向 (n=67)

拡大は考え

ていない, 10

拡大したい,

51件

その他, 2件分からない, 4

Q12 受入拡大を考えない理由 ・「現在の客室数では許容しきれない」「付帯施設が大人数に対応できない」がそれぞれ4

件、「一般客に迷惑をかけたくない」が3件となっている。

受入れ拡大を考えない理由 (n=10)

3

4

4

3

0 1 2 3 4 5

一般客に迷惑をかけたくない

現在の客室数では許容しきれない

付帯施設が大人数に対応できない

その他

冬季クローズのため、ハードが教育旅行

に向いていない、閉館予定

複数回答

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- 28 -

Q13 今後冬季の教育旅行の受入を拡大するための課題 ・「代理店や学校などへの積極営業」をあげる事業者が 28 件と最も多くなっており、「地域

の情報発信(15 件)」「スキー場との連携強化(13 件)」「客室や風呂、食堂などハード面

の整備(13 件)」などが次いで多くなっている。

冬期の教育旅行受入れを拡大するための課題 (n=67)

13

10

5

13

3

28

8

15

6

6

0 5 10 15 20 25 30

スキー場との連携強化

観光関連施設との提携

安定した利益率の確保

客室や風呂、食堂などハード面の整備

スタッフの人材育成

代理店や学校などへの積極営業

自宿泊施設の情報発信

地域の情報発信

その他

不明

Q14 北海道の教育旅行関係者に望むこと <行政機関>

・北海道誘致に対して投資して欲しい(負担がかからない様)。

・周遊型から滞在体験型へ更に発展して頂きたい。

・教育旅行先を選定する上で重要なのは「教育的要素」だと思います。歴史的要素ではどうしても他県

に負けてしまうので違ったジャンルで競わねばなりません。ぜひ、北海道=エコというような代名詞

が作れるように取り込んでほしい。

・ウインタースポーツだけが冬の教育旅行ではない。他の体験・学習も探すべき。

・数年前にスキー以外の冬の体験という事で、修学旅行を誘致したが、航空便がなくなり次年度からダ

メになった事がある。自分たちの努力だけでは誘致しきれない部分がある。

・地方空港(特に中国・四国、九州)と千歳間の空路停止又は機材の縮小におり、北海道旅行が減少

している。

・輸送機関(または航空会社)の供給席数の増大を望む。

・飛行機の減便、縮小、料金に関して何とかして欲しい!

・道東地方における首都圏、関西地方からの直行便の減少の差し止め。

・冬季修学旅行について、スキー・スノーボード又はアウトドア以外で何か考えてはどうでしょうか。例え

ば、修学旅行生によるミニ雪像体験や、学校対抗雪合戦(地元の高校生と交流試合)など。

・Air の時間や機材の大きさ。地域または北海道としての積極的な誘致、情報発信。

・行政が今よりもっと積極的に全国へ発信が必要。一施設単体の営業では、限界がある。このままでは

沖縄に負ける。官民一体となったキャラバンの実施など。

・北海道は広い為、地域内外問わず、横のつながりが取りにくいので、まとめ役を行政機関にお願いし

たい。

・より一層教育旅行に関する受入情報・紹介の発信をしてほしい。

複数回答

飛行機の座席確保、

運賃の引き下げ等

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・九州からの直行便減によって、これなくなっている学校がある為、信州へ方面変更してきているので

修学旅行の為だけに飛行機を出してほしい。

・地区全体でのアピールをしたい。

・ニセコ町と倶知安町の連携を深くして頂きたい。

・北海道(札幌)への誘客活動強化を望みます。

・地域が一体となって教育旅行を誘客出来るような組織づくり、拠点空港を利用出来るようキャリアに

積極的に働きかけて欲しい。

・航空路線の見直し。

<スキー場や代理店>

・スキー場→オプションで遊びの提供を増やしてもらいたい。代理店→代理店が主となる選定基準に

なりがち。

・滞在型で周辺エリアの施設を包括するプランを提案頂きたい。

・同じ学校名でいくつもの施設を仮押さえする傾向をやめてほしい。仮期限も平気で無視している。

「北海道ルール」を作っていただきたいと思います。

・旅行代理店には施設情報を適確かつ正確に学校側に対して提供してほしい。旅行代理店には長期

間に渡る部屋押えをやめてもらいたい。

・スキーレンタル料、リフト代の教育旅行料金の設定(スキー場)。道東地方への教育旅行誘致(エー

ジェント)。

・代理店→新たな試みに参加してもらいたい。マンネリ化した行程の提案はやめてほしい。

・他スキー場との整合性のある料金設定。

・代理店の人にスキー場(楽しさ)を知って頂きたい。

・スキー場に限らず、冬季の体験プログラムを設定しやすくしうる料金体系と情報の共有化を望む。

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4.高等学校へのアンケート調査

○調査結果のポイント

・過去3ヵ年に冬季教育旅行を実施したことがある高等学校教員を対象にアンケート調査を実施。

・北海道への冬季教育旅行実施学校においては「札幌方面」「ニセコ方面」「旭川方面を訪れると

ころが多く、その殆どがスキー・スノーボードを絡めた学習プログラムとなっている。

・北海道への冬季教育旅行実施学校において、北海道以外に訪問を検討した地域として「長野」

「沖縄」などが多くあげられている。

・北海道へのスキー教育旅行を実施している学校について、北海道を行き先として選定した理由

として「過去に行ってよかったから」「雪質が他地域より優れているから」などがあげられてい

る。冬季北海道教育旅行はこれまで比較的リピーターに支えられている状況が伺える。

・しかしながら一方で、今後は北海道から他地域へ行き先を変更する学校も比較的目だっている。

・平成 21 年度に北海道への冬季教育旅行の実績がない学校の殆どは、「長野」へスキー教育旅行

に行っている。このことから、北海道への冬季教育旅行のライバルは「長野」であるといえる。

・過去北海道から長野を含む他地域へ行き先を変更した理由として、「北海道の方が費用がかかる」

ことをあげる学校が多い。また「大人数での教育旅行が可能であった」なども比較的大きな理

由となっている。

・北海道へのスキー教育旅行は 3 泊4日のプランが多く、スキー・スノーボード実習期間は2日

間が多い。また、行程の最終日においては札幌や小樽など道央圏に宿泊するケースも目立つ。

・平成 21 年度に北海道へ冬季教育旅行を行っていない学校の今後の北海道へのスキー・スノー

ボードを絡めた教育旅行の実施について、「全体費用が安く収まれば実施したい」「スキー以外

に学習プログラムが充実すれば実施したい」という学校が比較的多く(調査対象の半数弱)、ポ

テンシャルは比較的あるものと考えられる。

・スキー以外に充実を期待する学習プログラムとして「寒冷地特有の自然」「環境」「アイヌ」な

どをテーマとしたものがあげられている。

(1)アンケート調査の概要

下記2つの方法により調査を行った。集計グラフは両方の合算値である。 ※Q4-1、Q4-2、Q4-3 の集計グラフは郵送アンケート調査結果のみによる集計

①郵送アンケート調査 ・ 調査時期:平成 22 年1月下旬~2月下旬 ・ 調査方法:旅行代理店を通じて、冬季教育旅行を実施している道外の高等学校を対象にア

ンケートを送付・回収 ・ 回収数:108 件

②インターネットアンケート調査 ・ 調査時期:平成 22 年3月上旬~中旬 ・ 調査方法:インターネットアンケート事業者(楽天リサーチ)のモニターで、冬季教育旅

行を実施している道外の高等学校教員を対象に実施 ・ 回収数:100 件

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(2)調査結果

①冬季の北海道教育旅行の実施状況 Q1 平成 21 年度の教育旅行の行き先について ・北海道への教育旅行を実施した学校は 69 件(33%)であった。

平成21年度の北海道への冬季教育旅行の実績有無(n=208)

実績無し, 139件

(67%)

実績有り, 69件

(33%)

Q2 平成 21 年度の道内訪問先 ・行き先として「ニセコ方面」が 35 件と最も多く、「札幌方面(26 件)」「旭川方面(24

件)」などが次いで多くなっている。

平成21年度の道内訪問先(n=69)

12

26

35

24

2

1

2

1

0 10 20 30 40 50

函館方面(函館、松前、七飯、長万部等)

洞爺湖方面(室蘭、登別、洞爺、ルスツ等)

札幌方面(札幌、千歳、長沼等)

ニセコ方面(ニセコ、小樽等)

旭川方面(旭川、富良野、美瑛、トマム等)

釧路方面(釧路、阿寒、弟子屈、根室、標津等)

オホーツク方面(北見、網走、知床等)

その他

Q3 平成 21 年度の冬季北海道教育旅行の内容・目的 ・「スキー・スノーボード」が 64 件と最も多く、北海道への冬季教育旅行の内容のほとん

どは「スキー・スノーボード」となっている。

北海道への冬季教育旅行の内容・目的(n=69)

64

11

11

8

4

4

3

1

0 20 40 60 80 100

スキー・スノーボードスキー・スノーボード以外のアウトドア(スケート、クロスカントリー、スノーシュー等)雪遊び体験(スノーモービル、バギー等)

冬季イベントへの参加

ソーセージ・バター作りなど食品加工体験

アイヌ文化伝承施設の見学

工場などの産業施設の見学

その他

複数回答

複数回答

日高方面

旭山動物園見学、開拓村見学

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- 32 -

②スキー・スノーボード体験学習を絡めた教育旅行の実施状況 Q4-1 北海道への滞在期間とスキー・スノーボード実習日数 ・滞在期間は「3 泊 4 日」が最も多い。 ・スキー・スノーボード実習日数は「2 日間」が最も多い。

滞在期間 回答数 スキー・スノーボード実習日数 回答件数

2 泊 3 日 3 件 1 日 1 件

3 泊 4 日 30 件 2 日 26 件

4 泊 5 日 8 件 3 日 10 件

5 泊 6 日 1 件 4 日 2 件

6 泊 7 日 1 件

Q4-2 利用したスキー場、Q4-3 宿泊先 ・今回の調査対象では「富良野スキー場」、「ニセコ」を利用した学校が多かった。 ・最終日は札幌・小樽など道央圏で宿泊する学校も目立っている。

利用スキー場 回答数 主な宿泊先

富良野スキー場 13 件 富良野プリンス、ホテルベルヒルズ 等

ニセコ(ヒラフ、東山等含む) 12 件 ニセコ東山プリンスホテル、ホテルニセコスコット、ア

ートホテルズ札幌(最終日)、オーセントホテル小樽

(最終日)等

札幌国際スキー場 4 件 定山渓万世閣ホテルミリオーネ、定山渓ホテル 等

キロロスキー場 4 件 キロロリゾートマウンテンホテル、キロロリゾートホテ

ルピアノ、ホテルニューオータニ札幌(最終日) 等

ルスツリゾート・スキー場 4 件 ルスツリゾートホテル、ホテルシャトレーゼ ガトー キ

ングダム サッポロ(最終日) 等

アルファリゾート・トマムスキー場 1 件 アルファリゾート・トマム

日高国際スキー場 1 件 日高高原荘

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Q4-4 参加者(生徒)はスキー・スノーボードを楽しく感じていたか。 ・「やや満足していた」が 34 件と最も多く、「大変満足していた(21 件)」を含めると、概

ね殆どの生徒が満足していると学校側は評価している。

生徒はスキー・スノーボードを楽しんでいたか(n=64)

やや満足していた,

34件

普通, 5件

まだ実施していない

ので分からない, 4

大変満足していた,

21件

Q4-5 学校側の視点から、平成 21 年度のスキー・スノーボード体験学習を評価するとど

うなるか。 ・「やや満足」が 37 件と最も多く、「大変満足していた(19 件)」を含めると、概ねほとんど

の学校で満足されている。

学校側からみたスキー・スノーボード学習の評価(n=64)

やや満足, 37件

普通, 4件

まだ実施していない

ので分からない,

4件

大変満足, 19件

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- 34 -

Q5 北海道以外に検討した訪問地について ・「ある」という回答が 30 件と多くなっており、他に検討した地域として「長野(15 件)」「沖縄(12 件)」をあげる学校が多い。

北海道以外に検討した訪問地(n=63)

ない, 33件

ある, 30件

検討先地域 件数

長野 15件 沖縄 12件 新潟 5件 海外 3件 東京 3件 長崎 2件 東北 1件

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- 35 -

Q6 北海道を教育旅行の行き先として選定した理由 ・「過去に行ってよかったから」という回答が 43 件と多くなっており、「雪質が他地域より

優れているから(33 件)」「旅行代理店に勧められたから(28 件)」「内容が目的合ってい

たから(22 件)」などが次いで多くなっている。

北海道を行き先とした理由(n=64)

28

19

33

1

2

5

1

43

10

0 20 40 60

過去に行ってよかったから

旅行代理店に勧められたから

内容が目的に合っていたから

北海道の各地のHPを見て

費用が計画の範囲に収まっていたから

学習テーマが揃っているから体験メニューに学習のプログラムが組み込ま

れているからスキー場の利用条件がよかったから

雪質が他地域より優れているから

その他

Q7 今後の北海道へのスキー・スノーボード学習を絡めた教育旅行の実施意向について ・「今後も継続の予定」という回答が 34 件と半数以上を占めているが、「地域も時期も変更

する予定」と回答する学校も5件存在している。

今後の北海道へのスキー教育旅行の実施意向(n=63)

分からない, 19件

北海道への修学旅

行は継続するが冬

季以外に実施予定,

2件

地域も時期も変更

する予定, 5件

その他, 3件

今後とも継続の予

定, 34件

Q8 北海道への冬季教育旅行においてスキー・スノーボードを絡めない理由 ・スキー・スノーボードを絡めない学校はわずかであるが、その理由は下記のとおりであ

る。

n全体 3現状のプログラムで十分教育旅行の目的が達成できているため

1

他のプログラム実施の行程上時間が確保できないため

1

その他 2

複数回答 東京都とのセットに丁度よい

複数回答

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- 36 -

③今後の北海道へのスキー・スノーボードを中核とした教育旅行の可能性 (平成 21 年度において北海道への冬季教育旅行を実施していない学校を対象) Q9-1 平成 21 年度の教育旅行先、Q10-1 北海道以外のスキー・スノーボード教育旅行訪問地

・「春から秋の期間に北海道へ訪れた」学校が 14 件(13%)、「北海道以外の地域にスキー・

スノーボード教育旅行へ行った」学校が 49 件(44%)、「いずれにも該当しない」学校が

47 件(43%)となっている。

平成21年度の教育旅行先(n=110)

上記以外, 47件

(43%)

北海道以外の地域

にスキー・スノー

ボード修学旅行へ

行った, 49件(44%)

春~秋の時期に北

海道へ行った, 14件

( 13%)

訪問先地域 件数

長野 28件 蔵王 2件 新潟 3件 その他(鳥取、北陸など) 5件

Q9-2 北海道への教育旅行時期を冬から他の季節に変えた理由 ・北海道への教育旅行時期を冬から他の季節に変えた学校はわずかであるが、その理由は

下記のとおりとなっている。 n

全体 11学習プログラムを充実させることができる 1スキー・スノーボードは危険が伴う 1天候に左右される 3その他 6

具体的な訪問地(Q10

-1

費用がかかる、生徒の希望など

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- 37 -

Q11 北海道から他地域にスキー・スノーボード教育旅行先を変更した理由について ・「北海道の方が費用がかかるから」という回答が 30 件と最も多くなっており、「大人数で

の教育旅行が可能であったから(20 件)」「スキー場の利用条件がよかったため(7 件)」な

どが次いで多くなっている。

北海道から他地域にスキー教育旅行を変更した理由(n=41)

30

7

3

20

4

1

1

1

0 10 20 30 40

北海道の方が費用がかかるから

スキー場の利用条件がよかったから

スキー・スノーボードの学習プログラムが優れているから

スキー・スノーボードの他にも学習プログラムが充実しているから

生徒からのリクエストがあったから

大人数での教育旅行が可能であったから

飛行機の減便・廃止など交通面の問題で北海道へ行きにくくなったから

その他

Q12 今後、北海道へのスキー・スノーボード学習を絡めた教育旅行実施の意向 ・「全体費用が安く納まれば実施したい」が 46 件と最も多く、「スキー以外に学習プログラ

ムが充実すれば実施したい」が 18 件と次いで多くなっている。「実施する可能性はない」

という回答も 40 件存在している。

今後の北海道へのスキー教育旅行の実施意向(n=142)

その他, 4件(3%)

分からない, 32件

(23%)

実施する可能性は

ない, 40件(28%)スキー以外にも学習プログラムが充

実すれば実施した

い, 18件(13%)

全体費用が安く収

まれば実施したい,

46件(32%)

スキー体験そのも

のの学習プログラ

ムが充実すれば実

施したい, 2件(1%)

複数回答

貸切できる施設があったため

学内で条件が整えば

実施の可能性あり 等

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Q13 具体的にどのような学習プログラムが加わるとよいと思うか ・「環境に関するもの」と「冬の野生生物や寒冷地特有の自然に関するもの」が 15 件と最

も多く、「アイヌに関するもの(12 件)」が次いで多くなっている。

具体的にどのようなプログラムが加わるとよいか(n=18)

15

15

12

7

2

4

0 5 10 15 20

雪氷エネルギーや風力発電など環境に関するもの

冬に息づく野生生物や寒冷地特有のダイヤモンドダ

ストなど自然に関するもの

アイヌや開拓の歴史など北海道ならではの歴史・文

化に関するもの

氷上体験やスノーモービルなどスキー・スノーボード

以外のアウトドア体験に関するもの

除雪や氷室貯蔵など北国ならではの生活に関する

もの

菓子(六花亭ほか)や加工食品(カルビー、雪印ほ

か)工場見学など産業に関するもの

複数回答

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- 39 -

Q14 北海道の教育旅行関係者(受入機関、施設など)に望むこと、意見等 <交通、旅行費用に関するもの>

・北海道でのスキーは素晴らしいとも思いますが、費用が高くなるのがネックです。

・観光も含めて,安く安全に行くことができれば考える可能性もある。

・費用面の問題と、生徒が関東を希望することがネックですが…。

・県が決めている基準額を考えると,北海道への修学旅行はなかなか手が届かない。

・バス移動が長くなると思うので、しっかり説明できるガイドさんがいてほしい。

・金額を低く設定していただくと、非常に助かります。

・費用が安く、学習プログラムが充実していること。

・飛行機の利用は面倒。

・長野方面と同程度の料金で、4 泊 5 日できるようにしてほしい。

・以前北海道の修学旅行を行ったときに女満別行きの飛行機は定員が少なく、2機に分かれた。できれ

ば1機で収まるようにして欲しい。また修学旅行協会を何とかして欲しい。百害あって一利なしである。

・九州地区より遠いので、スキーを目的にするだけなら可能性は少ない。費用が安く他の地区より魅力

的な企画を望む。

・予算面と移動時間がかからなければよい。

・前回の修学旅行では移動時間ばかり目立ち生徒が暇をもてあましていた。

・一般の旅行に比べて非常に高い。ホテルの貸し切り。

・交通アクセス(札幌からスキー場への)宿泊施設の受け入れ態勢(キャパがあるか)。

・県で修学旅行の総額が決まっているので、その金額までに収まって、旅行会社がよいプランを持って

きたら、可能性があるのではないでしょうか。

・費用面で苦労する生徒・家庭が増えているので、その点での改善策の提案を望みたい。

・国内旅行は下手な海外旅行より高い。もっと安価であれば北海道は大変魅力ある場所である。

・飛行機を使用したが、大規模校のため 1 便でまかない切れず、2班に分かれての別々の空港からの出

発を余儀なくされてしまった。飛行機会社との連携をとり、チャーター便などの対応をとっていただけ

たらと思う。

・旅行料金を安く内容を良くして欲しい。景気が悪いため保護者の負担を軽減したい。

・スキーやボードは費用負担が大きい。空港からのアクセスが改善される必要がある。

・移動手段が飛行機しかなく費用が割高になることと、移動に時間が取られることがネックになっている。

できるだけ費用を抑えた旅行が組めると可能性が大きくなる。

・10 年ほど前に北海道でお世話になったことがありますが、バス、宿舎、スキー場等の方々には本当に

一生懸命お世話いただいて、心から感謝しています。ただ、航空運賃が高く、現在の勤務校では難し

いのが現状です。

・移動時間及びキャリア教育に関するプランの提案。

・愛知県の修学旅行費用の上限が低いので 2 泊 3 日の行程となった。北海道へは今後も生徒を連れて

行きたいが、難しい。

・北海道の夏期に毎年行っている。空港からの移動が長い。千歳空港付近での体験学習があれば良

い。

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・料金の問題で信州に変更した。

・バスの移動に時間と費用がかかる。レンタル料金も高い。

・雪質や生徒の希望を考えると今後も北海道に行きたいが、費用とアクセス(航空便)がネックとなってい

る。

・費用面とアクセス面で、行き先を沖縄に変えた。

・九州からは北海道へは行きづらい。飛行機の減便でどうしても今回から地域を変えた。

・費用が高いため、信州に変更した。同じ位の料金なら生徒も望んでいるので北海道へ行きたい。

・費用を安くする方法を考えてほしい。航空料金は無理でも、リフトやレンタル代を安くしてほしい。

・移動に時間がかかる。施設(ホテル・スキー場)は良い。

・費用面で北海道から沖縄に変更した。民泊の修学旅行を行っている。

・航空便の減便や現地でのスキー費用が高い等、北海道への修学旅行は行きづらくなっている。

・スキー修旅は、北海道が良いと思うが費用面で長野に変更した。

・この数年間、ニセコのスキー修学旅行を継続しているが、航空便の減便が心配。今後は続けていける

か検討中である。

・2 泊 3 日の日程では移動時間がかかりすぎて無理。また、食事に工夫がほしい。

・数年前から沖縄の離島へ行っている。地元中学でも沖縄本島の修学旅行へ行っているので、本当は

北海道(夏期)に行きたい。航空の不便さと費用面が課題。

・10 年前まではスキー修旅していたと聞いている。生徒の希望や PTA の希望(費用面)で、夏期に変更

している。今後、航空便が不便になるので心配。

・スキー旅行は、生徒に人気もなく費用もかかる。地元中学校で沖縄に行っているので、北海道(夏期)

にしているが、今後は変更もありうる。

・現状では、北海道は行きづらい場所。生徒の希望や費用面で他地域に劣る。

・飛行機の減便が心配。今との継続は難しいのかも。

・費用が高いため、北海道から新潟に変えた。生徒達も北海道に行きたがっているので、費用をおさえ

る努力ができないものであろうか。

・千歳空港が不便。学生のバス乗降がわかりづらい。

・北海道へは修学旅行へいきたいし、今後も継続する予定。しかし費用またアクセスの面で不安がある

・今後も北海道へは行きたいが費用面(高い)が心配。

・千歳空港からの距離が長い(バス移動に時間がかかる)。航空便の減少、機材の小型化が今後は心

配。

<受け入れ体制に関するもの>

・沖縄は修学旅行にうまく対応できたと思うので、対応を真似してほしい。

・大人数でも対応可能な施設が多いかどうか。

・女子校の一番困ることは、ホテル以外の、見学地・昼食場所・お土産を買う所にトイレが少ない。人数

が多いと食事が冷めている点が難点だ。

・全員でレクレーションが行えるスペースが必要。

・大型施設が中心で、小規模校が肩身を狭くせず利用出来る施設の提供を期待します。

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- 41 -

・班別の系統別研修が行える幅広い業種があることを希望します。

・ルスツは施設も良く気に入っている。千歳からの距離も近くて良い。

・航空料金、レンタル、リフト代が高い。バスの移動にも費用がかかる。

・北海道か沖縄に行っている。北海道は移動が長く大変。生徒の管理は沖縄の方が楽で安心。

・リフト、レンタル料金が高い(他県と比べ)。北海道へ今後も行きたいが、費用面やアクセス面で問題が

多いと思う。

<スキー・スノーボード以外の修学旅行学習プランに関するもの>

・シベリア抑留など平和学習を絡めると良いと思う。

・アイヌ民俗の歴史と文化の学習の充実。

・農業体験です。

・冬季以外に体験的なプログラムができるようにコースを設定して欲しい。

・体験学習ができる受入機関の一覧がすぐに見つかるとありがたいです。

・北海道のよいところを学習できるものがよい。

・教育旅行という観点からすると、北海道では自然でのアクティビティしかなく、歴史的建造物や教育施

設がない。だから選ばれない。

・寒くない時期に体験的な旅行ができるようにしてほしい。

・教育旅行として学習の機会が多いプランがあるとよいと思います。

・大まかでいいので北海道の歴史や文化を知れるような講義,ディスカッションなどがあるといいと思う。

それにデモンストレーションや,生徒の体験学習が入るとさらに良い。

・冬期修学旅行でスキーやスノーボードができない生徒が楽しめるモノがあればうれしいです。

・歴史的・文化的なものを多く取り入れてほしい。

・平和学習的なものがあるとよい。

・スキー等、運動実習が中心となるのではなく、史跡や文化財等の見学を中心とした学習体験研修が可

能か。道内が広いため、場所を絞るのが難しそうな印象がある。

・広島・長崎、阪神淡路、沖縄など「戦争」「災害」を学べる目玉をアピールされるとよいかと思います。物

見遊山やレジャーでは「修学」旅行とは言えませんので。

・北海道(夏期)には毎年行っている。体験学習内容の充実(特に環境)と民宿箇所を増やしてほしい。

・情報が少ない。冬以外の修学旅行用の学習プログラムがあれば教えてほしい。

・スキー以外のアウトドアメニューの充実。リフト、レンタル料金等の軽減。北海道の施設(ホテル、スキー

場)と雪質は良い。

・北海道を行き先として今年で3回目ですが、生徒達も大変満足しております。スキーはプログラムに取

り入れた事はありません。むしろ北海道ならではの食に関する事、環境に関する事などを検定してい

ただければと思います。

<スキー・スノーボード実習、器材に関するもの>

・スキー用具が新しいものがよい。

・インストラクターの質です。

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- 42 -

・教育の一環として関わるので、インストラクターと生徒との接触に関してのルールを厳密に守るべき。そ

の点は、長野のインストラクターはきちんとしている。

・スキー・スノーボードに関しては、インストラクターの資質向上を望む。班編成はレベル別で行い、初日

の結果によっては組み直してもらいたい。今回はそのような配慮がされず、できない生徒が放置され

てしまう状況があった。

・宿泊室以外に、多くのミーティングルームがある、着替えや貸し靴・スキーの受け取り等の場所が広く、

動線がよいこと。全体集会が持てる場所があること。生徒のレベルに応じたプログラムが組めること。

熟年以上のインストラクターが多く、夜のミーティングなどにも積極的に入っていただけること。

・北海道でも雪の状態が不安な場合がある。

・インストラクターの数的補充・施設内研修のセットアップ。

・レンタル料金を他県なみに安くしてほしい。

・リフト、レンタル料金の値下げ。空港が不便(バス乗り場がわかりにくい)。

・毎年、北海道の夏期に行っている。スキー修学旅行を行う予定はない。

・スキー場内の費用(レンタル、リフト券代)を安くしてほしい。

・リフト券、レンタル料金のディスカウント。スキー以外のアウトドアメニューの充実。

<宿泊施設(宿、食事、付帯施設)に関するもの>

・観光や食事・ホテル等が信州等よりはランクが下がってしまいます。

・宿泊施設ではトラブルを避けるため一校での貸切が望ましい。食事にできるだけ北海道らしさを入れて

欲しい。アルコール類・たばこの自動販売機を宿泊期間だけでも配慮して欲しい。

・あまりにもご飯がおいしくなかった。髪の毛は入っているし・・。生徒たちもいやな思いをした。教員用の

部屋も、スキーから帰ってきたら、空き部屋のような対応になっていたり、いろいろ不愉快なことが多か

った。修学旅行の団体は、どんな対応をしてもかまわないといった風潮は改めてほしい。

・宿泊設備の充実。

・以前の勤務校や私の出身校で、冬季修学旅行(スキー研修)でインフルエンザが結果的に蔓延したこ

とがあるので、蔓延を防ぐような対策(手洗いなどの呼びかけポスターや簡易消毒ジェル、加湿器)を

設置して欲しい。

・生徒が貸し切りの宿舎に泊まれること。

・宿泊施設が修学旅行に向いていない構造になっている場合があるので。困っています。

・クラスごとの分宿、他校とバッティングしない。

・宿泊施設に関しては安全性を重視した建物であること。食事については育ち盛りの生徒に十分な量を

確保できること。また、優秀な指導員の確保を望みたい。

・地元高校生徒の交流もできると興味深い企画となる可能性がある。施設としては、旅館やホテルよりも

合宿施設のようなものがあるとよい。

・スキー場にホテルがあり、ホテルからスキー場までバス移動をしなくて良い施設。他の学校と同宿にな

らないこと。飛行機は福岡、新千歳の直行便を利用できること。

・一校貸し切り、一括食事が望ましい。

・宿泊施設の充実・教育環境の充実。

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- 43 -

・北海道に限らず、修学旅行先での食事が、普通の洋食やバイキングであることが多い。その土地の郷

土料理を生徒に体験させたい。

・食事を含め施設がいいこと。

・過去に宿泊したホテルにおいて、朝食時、パンを店頭販売と思われる袋から取り出して配膳されるのを

目前でされたことに幻滅した。以後、北海道から長野に変更した。

・食事をもう少し充実していただきたい。

<その他>

・沖縄は候補に上がるが、スキー、スノボーを修学旅行で実施する発想は古く、今時ない。

・吹雪や雪不足の時などスキーができないときの代案を充実させてほしい。

・選択肢が増えることは大変ありがたいことです。スキー以外の魅力も大いにある地域なので期待してい

ます。

・下見旅行の企画が有れば参加してみたい。

・雪を豊かに楽しむ術を教えてほしい

・間を有効に使えるプランを希望。

・中国との交流を決めたので、あとしばらく見直しはないであろう

・私見ですが、費用に上限があるのでまずはそこをクリアしないと難しい。また体験学習についても多様

なメニューが欲しい。航空機手配も次年度からエージェント直で可能になったのでさらに多様な形で

実施できることを期待している。加えてもっと学校への PR も必要かと思う。(エージェントへの PR が効

果的か?)。

・旅行会社などだけでなく、学校に直接働きかける機会をつくったら良いと思う。

・時期と値段はもとより、添乗員がどこまで親身になってくれるかだと思う。

・観光地だけの情報ではなく、現地でしか経験できない情報がほしい。

・貸しきり OK であるところが良い。

・九州からの修学旅行だと、費用を考えればどうしても長野などに比べ一泊分短くなってしまいます。ま

た、長野からだとディズニーランド、お台場コースなども可能です。北海道にもこれに負けないプラン

があれば、検討の余地はあると思います。

・15 年程前には北海道へスキー修旅を行ったことがある。現在は、北海道(夏期)か沖縄で検討してい

る。

・沖縄で平和学習と民宿を中心に行っている。

・例年、北海道(夏期)か沖縄で検討している。北海道はシーズンが短いので、近年は沖縄が多い。

・毎年、夏期の北海道へ修学旅行を催行している。

・10 年前までは北海道に行っていた(夏期)。生徒の希望も沖縄が高い。

・長崎で民泊型の修学旅行を行っている。費用面も安く PTA からの評価も高い。

・スキー修学旅行は 10 年前までは行っていたようだ。その後北海道の夏期になり、今は沖縄離島の「民

宿」になっている。生徒からの要望が多い。

・夏期の北海道は今後期待したい。沖縄も希望する時期は混んでおり予約を取るのが難しい。

・10 年前までは、スキー修学も行っていたが、生徒に人気がない。今は毎年沖縄に行っている。

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- 44 -

・かなり昔の(20 年前)、北海道へスキー修学旅行を行ったことがある。近年は沖縄に行っている。

・スキー修学旅行は 15 年程前迄は行った事がある。現在は夏期の北海道へ行っている。生徒にスキー

は人気がない。

・例年、北海道(夏期)か沖縄に行っている。スキー修学旅行の予定はない。

・スキー修学旅行は行った事はない。方面別に希望を聞きコースを決めている。※北海道は夏期

・スキー修旅から北海道の夏期に変更した。スキー修旅が生徒に人気がない事が理由。

・10 年程前にスキー修学旅行を行っていた。費用(レンタル、リフト代)がかかる事と、スキーに対しての

魅力がなくなったので、夏期の北海道に変更した。

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- 45 -

5.教育旅行参加生徒へのアンケート調査

○調査結果のポイント

・札幌国際スキー場と富良野スキー場を利用した修学旅行生を対象にアンケート調査を実施。

・今回のスキー教育旅行自体は 9 割程度の生徒が楽しかった(「とても楽しかった」という回答

はいずれも 7 割を超えていた)と回答しており、満足度は高かったようである。

・また今回の教育旅行を通じて、9 割程度の生徒がスキー・スノーボードに関心を持った(「とて

も関心を持った」という回答は5~6割)と回答しており、さらにスキー・スノーボードを目

的に北海道へ再び訪れたいと回答した生徒も 8 割程度存在している(うち半数強が強く思って

いる)。

(1)アンケート調査の概要

・ 調査時期:平成 22 年2月中旬~3 月上旬 ・ 調査方法:定山渓、富良野の宿泊施設に宿泊している、冬季教育旅行実施高等学校の生徒

を対象にアンケート調査を留め置きで実施。 ・ 回収数:444 件

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- 46 -

(2)調査結果

◆回答者について

・定山渓は男性が 7 割であったのに対し、富良野はほぼ男女半々であった。 ・定山渓はスキー学習が大半であったのに対し、富良野はスノーボード学習を受けた生徒

も 2 割強存在する。

性別

70.3

44.5

52.9

27.6

52.5

44.4

0% 20% 40% 60% 80% 100%

定山渓(n=145)

富良野(n=299)

合計(n=444)

男 女

学習プログラム

96.6

72.1

60.2

0.7

23.6

34.8

4.3

5.0

2.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

定山渓(n=145)

富良野(n=299)

合計(n=444)

スキー学習 スノーボード学習 不明

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- 47 -

Q1 スキー・スノーボード学習の何日目か(回答段階) ・いずれも2日目が多い。

スキー・スノーボード学習は何日目か

1.4

2.0

.8

95.2

87.6

90.1

5.7 4.3

0.7

4.1

0.3

2.8

3.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

定山渓(n=145)

富良野(n=299)

合計(n=444)

初日 2日目 3日目 4日目 不明 Q2 これまでのスキー・スノーボード経験 ・スキーに関して定山渓の参加者は、全くの初心者が 8 割以上となっているものの、富良

野は半数以上が経験を有している。一方スノーボードについては、定山渓・富良野とも

に経験者はごく少数となっている。

スキーの経験

83.4

19.1

40.1

11.0

47.2

35.4

7.0

5.2

4.1

26.8

19.4

1.4

0% 20% 40% 60% 80% 100%

定山渓(n=145)

富良野(n=299)

合計(n=444)

経験はない 1~4回程度 5回以上 不明

スノーボードの経験

47.6

53.2

51.4

3.4

4.0

3.8

46.9

41.8

43.5

1.4

1.0

2.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

定山渓(n=145)

富良野(n=299)

合計(n=444)

経験はない 1~4回程度 5回以上 不明

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- 48 -

Q3-1、3-2 これまでの北海道への旅行経験 ・定山渓・富良野ともに、参加者の 9 割近くが北海道への旅行経験がこれまでなかったと

回答しており、北海道への来訪経験を有する生徒は定山渓で 6%程度、富良野で 12%程

度であった。 ・また冬場に訪問の経験を有する生徒は定山渓・富良野ともに1割未満であった。

北海道への旅行体験

91.0

85.6

87.4

5.5

10.7

9.0

1.4

1.7

0.7

2.3

2.0

2.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

定山渓(n=145)

富良野(n=299)

合計(n=444)

一度も行ったことはない 1~4回程度行ったことがある

5回以上行ったことがある 不明

北海道へ冬に来たことがあるか

91.7

89.0

89.9

4.1

7.7

6.5

1.4

1.7

0.7

3.4

1.7

2.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

定山渓(n=145)

富良野(n=299)

合計(n=444)

一度も行ったことはない 1~4回程度行ったことがある

5回以上行ったことがある 不明

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- 49 -

昼食時の食事場所について

31.7

27.4

28.8

29.7

28.1

28.6

33.1

34.4

34.0

4.7

2.1

3.8

2.7

1.4

3.3

2.0

2.0

2.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

定山渓(n=145)

富良野(n=299)

合計(n=444)

とても満足 満足 普通 どちらかというと不満 不満 不明

Q4-1 昼食について ・食事場所については、「とても満足」と「満足」を含めると全体の 6 割程度が満足してい

る。 ・メニューについても同様に、定山渓では6割が満足しており、富良野では 54%とやや満

足度が下がっているようである。 ・味についても同様に、定山渓・富良野ともに 6 割以上が満足しているが、やや定山渓の

方が満足度は高いようである。

昼食時のメニューについて

32.4

27.4

29.1

28.3

26.4

27

33.8

35.1

34.7

5.4

3.8

0.7

3.2

3.3

2.8

2.3

2.3

2.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

定山渓(n=145)

富良野(n=299)

合計(n=444)

とても満足 満足 普通 どちらかというと不満 不満 不明 昼食の味について

38.6

29.4

32.4

26.9

30.1

29.1

29

31.4

30.6

4.3

3.4

1.4

2.1

2.3

2.3

2.3

2.3

2.1

0% 20% 40% 60% 80% 100%

定山渓(n=145)

富良野(n=299)

合計(n=444)

とても満足 満足 普通 どちらかというと不満 不満 不明

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- 50 -

Q4-2 食事のメニューは毎回違っていたか ・定山渓では「毎回違うメニュー」と回答した生徒が 8 割近くいるものの、富良野は毎回

同じメニューという印象を持った生徒がやや目立っている。

食事は毎回違うメニューだったか

6.2

10.4

9.0

4.1

21.7

16.0

79.3

60.2

66.4

10.3

7.7

8.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

定山渓(n=145)

富良野(n=299)

合計(n=444)

毎回同じメニュー ほぼ同じメニュー 毎回違うメニュー 不明 Q5 宿泊施設について ・客室については、「とても満足」「満足」含めて 6 割近くが満足している。 ・食事については、同様に 6 割程度が満足している。 ・風呂については、同様に定山渓の方は 7 割が満足と回答しており、富良野に比べて満足

度が高かった。

客室について

35.2

28.4

30.6

22.1

29.8

27.3

31.7

25.4

27.5

7.7

6.1

3.4

4.7

4.3

4.8

4.0

4.3

2.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

定山渓(n=145)

富良野(n=299)

合計(n=444)

とても満足 満足 普通 どちらかというと不満 不満 不明

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- 51 -

食事について

38.6

31.8

34.0

17.9

28.4

25.0

25.5

28.1

27.3

8.3

4.0

5.4

5.5

3.8

4.1

4.7

4.5

3.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

定山渓(n=145)

富良野(n=299)

合計(n=444)

とても満足 満足 普通 どちらかというと不満 不満 不明 風呂について

51.0

24.1

32.9

23.4

21.1

21.8

17.9

27.8

24.5

11.7

8.3

9.7

6.8

5.5

5.7

5.6

1.4

0.7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

定山渓(n=145)

富良野(n=299)

合計(n=444)

とても満足 満足 普通 どちらかというと不満 不満 不明

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- 52 -

Q6-1 今回のスキー学習は楽しかったか ・定山渓、富良野ともに「とても楽しかった」という回答が7割を超えており、生徒の満

足度は高かったといえる。 ・一方「あまり楽しくなかった」という回答の理由として、定山渓では「スキーが難しか

った(7 件)」が多くなっており、富良野では「ガイドの指導が不満(4 件)」が多くなっ

ている。

今回のスキー学習は楽しかったか

70.3

73.9

72.7

22.8

18.4

19.8

4.8

5.0

3.8

2.5

1.3

1.1

0.7

1.3

1.4

0% 20% 40% 60% 80% 100%

定山渓(n=145)

富良野(n=299)

合計(n=444)

とても楽しかった どちらかというと楽しかった あまり楽しくなかった 分からない 不明

あまり楽しくなかった理由

7

1

1 4

1

1

1

1

2

7

1

5

1

1

1

1

2

0 1 2 3 4 5 6 7 8

ゲレンデコンディションが悪かった

スキー・スノーボードが難しかった

講習時間が短かった

ガイドの指導が不満

グループの仲間と相性があわなかった

けがをした

スキー・スノーボード自体が楽しくなかった

宿からスキー場まで遠かった

天気が悪かった

その他

定山渓(n=7) 富良野(n=4) 合計(n=11)

複数回答

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- 53 -

Q7 今回のスキー・スノーボード学習を通じてスキー・スノーボードに興味を持ったか ・「大変興味をもった」「多少興味を持った」あわせて 9 割近くが興味を持ったと回答して

いる。

スキー・スノーボードに興味を持ったか

49.7

58.2

55.4

42.1

30.4

34.2

4.8

4.3

4.5

5.0

4.3

0.7

2.0

1.6

2.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

定山渓(n=145)

富良野(n=299)

合計(n=444)

大変興味を持った 多少興味を持った あまり興味を持たなかった 分からない 不明

Q8 スキー・スノーボードを目的に北海道へ訪れたいと思うか。 ・「強く思う」「多少思う」あわせて8割近くがスキー・スノーボードを目的に北海道へ訪

れたいと回答している。

スキー・スノーボード目的で北海道へまた来たいか

44.5

40.0

43.0

35.8

40.0

37.2

5.7

9.0

6.8

7.4

4.8

6.5

2.9

2.8

3.0

3.6

3.4

3.7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

定山渓(n=145)

富良野(n=299)

合計(n=444)

強く思う 多少思う それほど思わない 全く思わない 分からない 不明

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- 54 -

6.旅行代理店へのアンケート調査

○調査結果のポイント

・道外の旅行代理店の教育旅行部門および関連支店を対象にアンケート調査を実施。

・冬季教育旅行の行き先として、「北海道」が多くなっている。また、冬季教育旅行自体は、近年

は概ね横ばい傾向にある。

・北海道への冬季教育旅行先として「札幌方面」と「ニセコ方面」が多く、時期は1月が最も多

い。

・北海道へのスキー教育旅行に関心が比較的高い地域として「九州」「四国」「関西」などがあげ

られる。

・スキー以外の冬季教育旅行プログラムはある程度重視されているようである。

・北海道へのスキー教育旅行時において、現在スキー以外に実施されている学習プログラムとし

て「アイヌ文化伝承施設の見学」「雪遊び体験」などが比較的取り入れられている。

・北海道へのスキー教育旅行は公立高校では 3 泊4日のプランが多いが、私立ではさらに4泊

5日のプランも多い。スキー実習期間は公立高校では2日、私学では2日と3日が多い。

・北海道スキー教育旅行が選考される理由として「北海道自体の自然の魅力」「雪質」などがあげ

られている。

・北海道へのスキー教育旅行のライバル地として「長野」があげられる。実際、北海道から長野

にスキー教育旅行先をシフトする学校も多く、その要因として「北海道の旅行費が高い」「飛行

機の確保が難しい」などの影響が大きい。

・今後北海道へのスキー教育旅行を拡大するために必要な事項として「旅行費用(特に航空運賃)

の低減」「飛行機の輸送キャパのアップ」「宿泊施設やスキー場の確保が容易になること」など

があげられている。

(1)アンケート調査の概要

・ 調査時期:平成 22 年2月中旬~3 月上旬 ・ 調査方法:東北・北陸を除く道外の主要旅行代理店の教育旅行部門および関連支店を対象

に、アンケート調査票を郵送。 ・ 回収数:23 件(送付数 68 件)

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- 55 -

(2)調査結果

Q1 担当エリアについて ・回答事業者は九州地域が多かった。北海道への冬季教育旅行の実績が多い地区の回答が

多い結果となった。 エリア 件数

九州(福岡、佐賀、熊本、長崎など) 9 件

四国(愛媛、徳島など) 3 件

関西(京都、兵庫など) 4 件

中部(名古屋) 1 件

関東(千葉、神奈川) 2 件

北陸(石川) 1 件

東北(福島) 1 件

Q2 平成 21 年度の教育旅行の取扱実績 ・回答事業者の取扱った平成 21 年度の教育旅行の実績のうち、国公立高校については、半

数以上が冬季の教育旅行であった。 ・また冬季教育旅行の行き先として全体では北海道が 84 校と最も多く、中部が 63 件と次

いで多くなっている。

区分 平成 21 年度の

教育旅行実績校数

(回答結果合計値)

うち冬季(12 月~3月)

教育旅行実施校数

(回答結果合計値) 国・公立高校 → 253校 → 143校

私立高校 → 85校 → 37校

地域 実績数

北海道 → 84校 東北 → 10校 関東 → 36校 北陸 → 5校 中部(長野含む) → 63校 近畿 → 1校 中国・四国 → ― 九州 → ― 沖縄 → 6校

海外 → 16校

※複数地域を行き先とする学校もある。

冬季の実績を教育旅行の行き先

(国公立・私立合算値)

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- 56 -

2番目に多い行き先(n=23)

方面, 4件

不明, 6件

ニセコ方面, 6件

札幌方面, 6件

洞爺湖方面, 1件

最も多い行き先(n=23)

不明, 5件

旭川方面, 5件

ニセコ方面, 4件

札幌方面, 7件

洞爺湖方面, 2件

Q3 近年にかけての冬季教育旅行の実施状況(対象高校別) ・全体では国公立・私立ともに「横ばい」という回答が多い。「増加傾向」にあるという回

答はわずかである。

近年にかけての冬季教育旅行の傾向

2件 14件

17件

5件

3件

2件

1件

2件

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

国公立(n=23)

私立(n=23)

増加傾向 横ばい 減少傾向 大きく減少傾向 不明

Q4 平成 21 年度の北海道への冬季教育旅行の訪問先で多いもの ・最も多い行き先として「札幌方面」が 7 件、「旭川方面」が 5 件となっている。 ・2番目に多い行き先として「札幌方面」が 6 件、「ニセコ方面」が 6 件となっている。 ・全体では、「札幌方面」「旭川方面」「ニセコ方面」が多くなっている。

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- 57 -

Q5 北海道へのスキー教育旅行自体への関心 ・全体では「関心はそれほど高くない」と回答する代理店が 10 件と多いが、「関心は総じ

て高い」と回答する代理店も 7 件と次いで多くなっている。 ・関心が総じて高い地域として、九州地域全般、兵庫県、徳島県などがあげられる。

スキー教育旅行への関心(n=23)

その他, 2件

関心はどちらかというと低い, 4件

関心はそれほど高くない, 10件

関心は総じて高い,7件

Q6-1 北海道へのスキー教育旅行実施学校における、スキー・スノーボード以外の学習プ

ログラムの位置づけ ・「あまり重視されていない」と回答する代理店が 11 件、「やや重視されている」と回答す

る代理店が 10 件となっている。 ・どちらかというと、スキー修学旅行のメインテーマはやはり「スキー」「スノーボード」

学習であり、それ以外のプログラムの位置づけは現状それほど高くはないようである。

スキー以外の学習プログラムの重視度合い(n=23)

やや重視されている, 10件

あまり重視されていない, 11件

全く重視されていない, 1件

不明, 1件

佐賀県、熊本県、兵庫

県、徳島県など

愛媛県、神奈川県、福

島県、名古屋など

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- 58 -

Q6-2 北海道へのスキー教育旅行において実施される、スキー・スノーボード以外の学習

プログラム ・「アイヌ文化伝承施設の見学(6 件)」「雪遊び体験(5 件)」などが多くなっている。

スキー以外に実施される学習プログラム

1

5

2

3

6

4

6

4

0 1 2 3 4 5 6 7

スキー・スノーボード以外のアウトドア

雪遊び体験

冬季イベントへの参加

ソーセージバターなど食品加工体験

アイヌ文化伝承施設の見学

工場などの産業施設の見学

その他

不明

Q7-1 北海道におけるスキー・スノーボード修学旅行の実施時期で多いもの ・「1 月」が 15 件と最も多くなっており、「2 月」が 10 件と次いで多くなっている。「3 月」

は 1 件のみであった。

旅行実施時期

7

15

10

1

0 2 4 6 8 10 12 14 16

12月

1月

2月

3月

札幌、小樽などの班別自由

行動、自由散策など

複数回答

複数回答

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Q7-2 北海道におけるスキー・スノーボード修学旅行の滞在期間で多いもの ・国公立高校では「3 泊 4 日」が 17 件と最も多くなっている一方で、私立高校では「3 泊

4日」と「4 泊 5 日」が 8 件と同数になっている。 ・私立高校の滞在期間がやや長い。

滞在期間

17件

8件

2件

8件

2件

2件

2件

5件

0% 20% 40% 60% 80% 100%

国公立高校(n=23)

私立高校(n=23)

2泊3日 3泊4日 4泊5日 5泊以上 該当無し 不明

Q7-3 北海道におけるスキー・スノーボード実習期間で多いもの ・国公立高校では「2日実施」が 17 件と最も多くなっている一方で、私立高校では「2日

実施(8 件)」と「3 日実施(7 件)」が拮抗している。

スキー実習期間

8件

17件

7件

3件

1件

3件

2件

4件

1件

0% 20% 40% 60% 80% 100%

国公立高校(n=23)

私立高校(n=23)

1日実施 2日実施 3日実施 4日以上実施 該当無し 不明

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Q8 北海道へのスキー教育旅行が学校に選考される理由 ・「北海道自体の自然に魅力があるから(13 件)」「雪質が他地域より優れているから(12 件)」

などを回答する代理店が多くなっている。

北海道へのスキー教育旅行が選ばれる理由(n=23)

7

3

12

1

1

13

1

2

2

0 2 4 6 8 10 12 14

スキー自体に魅力を感じているから

スキー場の利用条件がよかったから

雪質が他地域より優れているから

冬季であれば費用が計画の範囲に収まるから

新しいモデルのレンタル用品が利用できるから

北海道自体の自然に魅力があるから

北海道はスキー以外の学習プログラムも充実しているから

その他

不明

Q9-1 営業エリアの高等学校の近年にかけての北海道スキー教育旅行の実施傾向 ・国公立高校において「増加傾向」という回答が若干あるものの、全体として国公立・私

立問わず横ばいか減少傾向にある。

北海道へのスキー教育旅行の実施傾向

2件

7件

6件

5件

5件

3件

5件

5件

3件

3件

2件

0% 20% 40% 60% 80% 100%

国公立高校(n=23)

私立高校(n=23)

増加傾向 横ばい やや減少傾向 大幅に減少傾向 該当無し 不明

複数回答

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- 61 -

Q9-2 北海道へのスキー教育旅行が減少している要因について ・「北海道以外の地域へのスキー教育旅行へシフトしている」という回答が 6 件と最も多く

なっている。 ・その他の要因として、直行便の減少や機材小型化などによる飛行機の座席数確保が難し

くなったことをあげる代理店(九州)が目立っている。また神奈川県では1月に入試を

実施のため、冬季の行事は実施困難となっている。

北海道へのスキー教育旅行が減少している要因(n=23)

不明, 11件

その他, 5件

行き先は北海道であるものの実施時期が冬以外になっ

ている, 1件

北海道以外の地域へのスキー教育にシフトしている,

6件

Q9-3 北海道からどの地域のスキー教育旅行にシフトしているか ・北海道から長野方面にスキー修学旅行をシフトする学校が多くなっている。長野が選択

されるときは、東京ディズニーランドへの訪問も組み合わせるケースが多いようである。 変更先 件数

長野(東京ディズニーランドが

セットになるケース多い) 7件

新潟 3件 山形(蔵王) 1件 福島 1件

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Q9-4 他地域へのスキー教育旅行にシフトする要因 ・「北海道の方が費用がかかるから」が 10 件と最も多くなっており、「飛行機の減便・廃止

などの影響で北海道に行きにくくなった」が 7 件と次いで多くなっている。

他地域にシフトしている要因(n=23)

10

1

1

7

1

12

0 2 4 6 8 10 12 14

北海道の方が費用がかかるから

他地域のスキー場の利用条件がよかったから

他地域の方が修学旅行に特化した宿が多いから

飛行機の減便・廃止などの影響で北海道に行きにくくなった

その他

不明

Q9-5 スキー教育旅行をとりめる要因として多いもの ・「天候に左右されるので」という回答が3件となっているが、その他の回答をみると「飛

行機確保と料金の問題」が大きく影響を与えているようである。

スキー教育旅行をとりやめる要因(n=7)

1

3

1

4

0 1 2 3 4 5

学習プログラムの選択幅が狭いので

天候に左右されるので

宿泊先の確保が困難になるので

その他

飛行機の座席確保・料金の問題、高

2年の冬だと時期が遅すぎる など

複数回答

複数回答

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Q10 レンタル器材はスキー教育旅行を推奨する上でポイントとなるか ・「かなり大きなポイントとなる」が4件「ややポイントとなる」が 9 件であり、学校へ北

海道スキー教育旅行を推奨する上で、レンタル器材の対応には注意を払うことが必要な

ようである。

レンタル器材はスキー教育旅行を推奨するポイントとなるか(n=23)

あまりポイントとならない, 10件

かなり大きなポイントとなる, 4件

ややポイントとなる, 9件

Q11-1、11-2 北海道内の観光関連事業者・施設と連携した企画を行っているか ・「行っている」という回答はわずか2件であった。

道内の観光関連事業者・施設との企画連携(n=23)

行っていない, 19件

行っている, 2件

不明, 2件

・レンタル業者・特定のホテ

ル・スキー場への集中送客

・ホテル内での体験学習など

具体的な取組

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Q12-1 今後、高等学校の北海道へのスキー教育旅行を拡大するためにどのような事が必

要か ・「旅行費用をもっと安くすることが必要」が 17 件と最も多くなっており、「航空機の輸送

キャパのアップ」が 12 件と次いで多くなっている。

今後の北海道へのスキー教育旅行拡大に必要な事項(n=23)

17

9

3

3

4

2

12

3

1

0 5 10 15 20

旅行費用をもっと安くすることが必要

宿泊施設やスキー場の確保が容易になること

スキー学習を補強する魅力的な教育プログラムの設

学校や生徒自体がスキーそのものに関心をよりもつこと

道内の受入れ施設及び行政からの積極的な情報発信

代理店や学校などへの積極的な営業

飛行機の輸送キャパのアップ

その他

不明

Q12-2 具体的にどのような学習プログラムがあるとよいか ・回答なし

航空運賃をあげる代理店が多数。そ

の他はリフト代、インストラクター代等

受入の改善等

複数回答

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Q13 北海道の教育旅行関係者に望むこと、意見等

<行政機関>

・もっと公平にスキー修旅を拡販できる宿泊体制にして欲しい!!

・航空運賃のダウンへの働きかけ(キャリアへ)。

・航空便(直行便)の増便、機材の大型化。

・AIR のチャーター戦略を考えてほしい。

・北海道らしいイベント、体験等の設定。

・学校への直接営業と先生のモニターツアーの実施。

・航空産業へ働きかけて、九州、北海道の運賃も交渉して欲しい。宮崎市と旭川市の様に行政の横の

パイプで誘致して頂くのが早道だと思う。

・飛行機材の大型化。

・輸送に関しての配慮、バス代の低価格化など。

・AIR 運賃の値下げ。

・航空機便を増便をする様働きかけてほしい。

・北海道スキーを是非取り組みたいのですが、長野に有名なスキー場がある為非常に厳しいです。

・航空会社へ増便の要請をしてほしい(直行便)経由便はコストが上がるので NG。東京線利用による信

州方面へ流れる。

<スキー場や宿泊施設等>

・長野県特に志賀高原のスキー講習と比較するとサービス面ではかなり劣ります。北海道でよかったと

思われる企画が少ない(人の手が加わった物)。

・特定の時期に特定の代理店の仕入れ日あり、拡販ができません!!差別しないでいただきたい!!

・神奈川県からは冬スキー自体ほとんどなくなって来ていますので厳しくなる。

・北海道らしい食材を提供してほしい。

・料金と食事内容=北海道らしさのイメージ作り。

・リフト代、イントラ代などの費用を大きく下げて頂きたい。

・料金面での支援。

・長野や新潟は宿泊単価やレンタル料金など安くしてくれています。

・予約の優位性が無い(業社枠が無く相乗り 自由なところ)。

・仮押え(エージェントからホテルに対して)物件が多すぎる。(例:同じ学校名で 4~5 件のホテルに押さ

えが入っている。市場現状調査をしてもう少し整理してほしい)。

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7.調査に関する意見交換会の実施

(1)意見交換会設置の目的 北海道へのスキー・スノーボード教育旅行の現状と課題、今後の誘致拡大に向けた取組みに

関する検討を深めるため、今次調査結果のとりまとめ結果をもとに、意見交換会を実施した。

(2)意見交換会の概要

○日 時 平成 22 年3月 26 日(金) 15:00~17:00

○場 所 KKRホテル札幌 菊

○出席者 (出席者) ※敬称略、順不同

◆参加者

前川 信堅 マウントレースイスキー場 支配人

菅原 秀明 北海道索道協会 事務局長

幸田 順一 社団法人北海道観光振興機構 事業部事業計画室

◆北海道運輸局

石橋 圓行 北海道運輸局 企画観光部 観光地域振興課長

水口 猛 北海道運輸局 企画観光部 観光地域振興課 課長補佐

高松 祐介 北海道運輸局 企画観光部 観光地域振興課

◆事務局

高橋 功 株式会社北海道二十一世紀総合研究所 部長

佐藤 公一 株式会社北海道二十一世紀総合研究所 主任研究員

○議 題

①開会挨拶

②前川信堅氏自己紹介とマウントレースイスキー場におけるスキー教育旅行の概況説明

③報告書素案報告と意見交換

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(3)意見交換会のポイント <スキー教育旅行の魅力>

・スキーは究極の体験学習であり、参加者の感動も大きい。またどのような生徒に対しても教

育効果が高い。

<スキー学習を効果的に実施するための取組>

・ミッドスキー(長さ 130cm~140cm 程度)を取り入れることによって、スキー学習の成果を高

めることが出来る。ミッドスキーは持ち運びが楽な上に、すべりやすいので短期の上達も可

能であり脱落する生徒も少なくすむ。またスキーの楽しさを早く体験できるのが特徴。

<スキー教育旅行受入れにおける課題>

・現状、良質のインストラクターの確保がスキー場にとって大きな課題となっている。インス

トラクター自体の数も減少傾向にある。スキー学習は期間が決まっていて、時期も集中する

ので各スキースクールでの奪い合いとなる。スキー場でインストラクターを1シーズンずっ

と抱えるのは厳しい。インストラクターの育成にも時間がかかる。

<スキー場や宿泊施設等事業者間の連携について>

・スキー場と宿泊施設がグループ企業であるところは、旅行プランの予約において大きな問題は

ないが、それ以外のところは割引や旅行手配などの面で苦労している。独立系の事業者につい

ては、第三者組織のようなものを作り、そこが先導してあげる仕組みが必要ではないか。

<長野の特徴>

・長野の志賀高原ではゲレンデの中にホテルがある状況。またホテルがそれぞれスキー学校を持

っており、一校一館という体制がとりやすく、インストラクターも一校を相手にすればよい。

志賀高原ではホテルとスキー場の連携がよくとれており、修学旅行の受入れもやりやすのでは

ないか。

・長野の場合はかなり費用が安い。レンタル業者自体の数が北海道と比べてずっと多く、値下げ

競争も激しい。

<教育旅行費>

・教育旅行費を抑えるため、スキー場や宿泊施設なども料金の割引を相当行っている。ただし値

下げ競争が進むと、インストラクターの質や食事などどこかにしわ寄せが来る。料金を下げて

顧客が増えれば経営者はいいかもしれないが、現場がついていけない。

・北海道の場合も値下げする余地が全くないとは言わないが、どこかにそのしわ寄せが必ず来る。

・学校サイドは宿の貸しきりを望むが、その場合宿側では一般の顧客を断らなければならなくな

るのでデメリットも大きい。目先のお金を求め修学旅行を増やしてしまって果たして、本当に

スキー産業の活性化につながるかは疑問。もともと料金を落としている中で、レンタル業者や

スキー学校、スキー場への実入りが少なくなり、提供するサービスの質の低下にもつながって

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しまう。

・今後急激にスキー教育旅行を増やすことは難しいであろう。今後はこれからは今来ていただい

ている学校を維持しながら、少しずつ顧客を増やしていく、また提供するサービスの付加価値

を高め、それなりのお金を頂けるようにする発想が必要ではないか。

<営業活動>

・スキー場から学校への直接営業はあまり行われていない。民間事業者が飛び込みで学校営業

を行おうとしても、あってもらえないケースもあるが、行政の担当者が同行することで会っ

てもらいやすくなる。現状では代理店が学校営業の中心であるが、代理店が入るとスキーの

現場の特徴や臨場感が伝わりにくいのが問題。

・現在、スキーをする人自体が減っているのが問題。スキーはやれば楽しく教育効果も高いこ

とが実証されている。レンタル料金やリフト代等費用面の対応も重要だが、スキーは「やれ

ばこんなに楽しいんだ」ということをもっとPRしていくことがもっと重要ではないか。ス

キーに関心の薄い親や先生の場合、旅行費用に目がいき、スキー修学旅行をやらない理由に

されてしまいがち。

・公立の学校の場合、修学旅行の上限値がきまっているので、地域によっては来てもらいにく

い。一方私立高校の場合は、いいと思ったことにはお金をかけてくれる。私学は営業しにく

いが、教育旅行担当者を感動させることができるような営業が出来れば誘致の可能性はある。

スキー場で滑って感動している生徒の顔やスキー場からの景色・自然などを映像などで伝え

ることが出来れば感動してくれるのではないか。そのためには学校関係者に実際現場を見て

もらうことが必要となろう。

・今後のターゲットとして関東圏の学校を攻めることで誘客を拡大できる可能性はある。

<今後の支援>

・スキー修学旅行を通じて、スキーにまた来たいという生徒が多いことが今回の調査で明らか

と成っている。長野との差をなんとか埋めていく必要がある。例えば、料金の問題が大きい

のであれば、スキー修学旅行にかかるインストラクターの研修や派遣の費用を補助するなど、

事業者の費用負担を補助する制度なども検討の余地があるのではないか。インストラクター

の質の低下を食い止めることにもつながる。

・現状のインストラクター教育では、日当をスキー場側が受講者に払わなければならない状況。

費用負担も大きいので、修学旅行で指導できるレベルまで研修するための費用を補填する制

度などは現場のニーズもある。

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8.スキー・スノーボードを中核とした北海道への冬季教育旅行誘致拡大方策

(1)調査結果の要点

北海道における冬季教育旅行の実態

北海道全体の教育旅行に占める冬季教育旅行の位置づけ

は高いが、近年にかけ減少傾向。

受地側(道内関係者・機関)の現状

【道内スキー場】

器材のレンタル料金は安価に設定。

「スキー場のハード面の充実」「他事業者

との業務連携」「必要ガイド・インストラクタ

ーの確保(質・数)」「一般利用者への配

慮」などへの取組が課題。

【道内宿泊施設】

スキー場と業務提携を行っている事

業者は限定的 今後のスキー修旅拡大のため「代理

店や学校への積極営業」「情報発信」

「施設ハード面の整備」「スキー場と

の連携強化」などが取組課題と認識

されている。

【参加高校】

これまで北海道の冬季スキー修旅は、リピ

ータに支えられていたが今後は飛行機の問

題等もあり、苦戦する可能性。長野がライ

バル。 北海道から他地域にスキー修旅先をシフト

する要因として「費用が高いこと」「大人数

での教育旅行が可能であったこと」などが

あげられている。 今後は費用を抑えるほか、スキー以外の学

習プログラムを充実させることが必要。 →「寒冷地特有の自然」「環境」「アイヌ」等

発地側(代理店・学校)の現状

【旅行代理店】

北海道の優位性は「雪質」「北海道自体の自

然」スキー以外の学習プログラムもある程

度重要。 北海道は旅行費用や航空便確保のほか、宿

泊施設やスキー場の確保が容易になること

が必要と指摘

(参加している生徒の感想)

スキー・スノーボード教育旅行

の満足度はきわめて高く、新た

な冬季観光客につながりうる。

○魅力的な教育旅行学習プランの構築

○受け地側の体制整備

○的確なプロモーション活動の実施

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(2)今後の取組方向の検討

①北海道へのスキー・スノーボード教育旅行の誘致拡大を目指すうえでの課題の整理

1章~7章までの調査結果をもとに、北海道へのスキー・スノーボード教育旅行の誘致拡大を

目指すうえでの課題をとりまとめると以下のように整理できる。

テーマ 旅行費用

発地側では、北海道へのスキー教育旅行において費用が高いことが大きな問題ととらえられて

いる。

スキー教育旅行において、北海道は「長野」と比較検討されるが、費用面において交通手段や

発地からの距離の問題点等で不利な状況にある。

しかしながら、受け皿となる北海道内のスキー場や宿では宿泊費用、レンタル料金やリフト料

金などは現状ぎりぎりの状態まで価格が下げられており、これ以上の値下げは実質困難な状況に

あるものと考えられる。

発地側のニーズ 受地側の現状、課題

・修学旅行費用を出来るだけ安価抑えたい

→飛行機料金

→インストラクター料金

→宿泊施設料金、レンタル料金 等

・宿泊費、器材レンタル料金、リフト料金等は通常

より安く設定している

・現状インストラクター育成にかかる費用負担が

あるため、インストラクター料金は下げにくい

・割引料金の設定に向けスキー場と宿泊施設等

関係者間の連携が不十分 等

テーマ 予約手配

発地側からは、大人数の受け入れ体制が不十分であるとの指摘があるとともに、長野や沖縄な

どと比べ宿泊施設やスキー場の予約手配がしにくいと受け止められている。 北海道の場合はスキー場や宿は大型のものもあるが、時期や行き先が集中すること、大型の施

設においても原則貸切が求められることなどから十分な対応ができないことが課題となっている。 また、スキー場と宿泊施設が同じグループ会社であれば、宿泊施設を通じてスキー場の手配が

できるなど、旅行予約業務を比較的円滑に実施することが可能であるが、独立系事業者の場合は

個々の対応が求められるので予約がとりづらいとの指摘がある。調査結果からは、スキー場や宿

泊施設等事業者間の連携が不十分であることが明らかとなっており、円滑な予約手配がしにくい

状況にある。

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発地側のニーズ 受地側の現状、課題

・大人数の受入れへ対応して欲しい

・宿とスキー場などをスムーズに予約したい

・飛行機の手配を効率よく行いたい 等

・大規模受入れ可能な施設が限定されている

・スキー場と宿泊施設等関係者間の連携が不十分

・(地域によっては直行便の廃止・減少、機材縮小)

テーマ スキー教育旅行の受け入れ体制

学校側のニーズとして、スキー・スノーボード実習は良質のインストラクターから指導を受け

たいという希望を持っているが、北海道内ではインストラクターの数が全体的に不足している状

況にあり、良質のインストラクターを確保・育成していくことが大きな課題となっている。 また宿泊施設についても、学校側は貸切を望む傾向にあるが、宿泊施設にとっては教育旅行を

受け入れることにより、一般の顧客を断らざるを得ない事態にもつながるため対応に苦慮してい

る施設が多い。さらに、食事や風呂などにおいても学校側の期待は大きいものの、先述のように

教育旅行受け入れのため価格をぎりぎりまで落としている施設においては、良質な食材の提供や

快適な受け入れを行うための設備投資がしずらい状況にあることから、結果として利用者の不満

につながることが懸念されている。

発地側のニーズ 受地側の現状、課題

・良質のインストラクターに指導を受けたい

・快適にスキー・スノーボードをやりたい

・美味しい食事

・風呂など付帯施設の充実 等

・インストラクターの確保が課題

・スキー場、宿泊施設ハード面の整備が課題

・一般客への配慮が課題 等

テーマ スキー・スノーボード学習を補完する魅力的な教育旅行プログラム スキー教育旅行は、高い教育効果があることが調査結果からも明らかとなっているが、スキー

教育旅行を支える、他の教育旅行プログラムの開発へのニーズもある。 現状では、教育旅行の行程の最終日は、札幌・小樽圏において班行動による自由行動やアイヌ

施設の見学などを取り入れているところが目立つが、北海道には学習プログラムとなりうる良質

のコンテテンツが豊富なことから、長野など他地域との差別化を目指すためにもスキー・スノー

ボード学習を支える魅力的な教育旅行プログラムの開発が求められる。 発地側のニーズ 受地側の現状、課題

・スキー・スノーボード学習以外の学習プログ

ラムへの期待 等

・現状では「アイヌ施設見学」等組み入れられてい

るものが限定 等

テーマ プロモーション

発地側からみて、北海道には教育旅行のテーマとなりうる素材が多いと捉えられているものの、

「実際にどのようなものがあるのかわかりにくい」「実際に教育旅行として受入れができるか」と

いった意見も多い。

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- 72 -

また、スキー教育旅行に関しては学習効果や満足度が高いものの、スキー教育旅行を実施して

いない学校においては、その魅力が理解されていないことも課題である。

さらに、発地側からは、そもそも受け地の事業者からの情報発信に不足感を感じている学校や

代理店が多いようである。

発地側の不満、問題 受地側の現状、課題

・どのような教育旅行に使える素材があるか

分からない

・スキー教育旅行の効果、魅力が理解されて

いない学校も多い。

・受け地からの情報発信に不足感 等

・代理店や学校への積極営業、地域情報の発信

が不十分

・スキー教育旅行の魅力が十分伝えられていな

い 等

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- 73 -

②今後の取組の方向性

現状北海道へのスキー教育旅行の誘致拡大を目指すうえでは、教育旅行をとりまく環境要因に

あわせた戦略的対応が必要である。

現在、航空業界をめぐる環境変化や、公立高校の場合は教育旅行費用の上限枠、冬季の学校行

事の実施状況などが北海道へのスキー教育旅行拡大の大きな制約条件となっており、ここを条件

としつつ誘致可能な顧客ターゲットのイメージを固めていく必要があると考えられる。

また、顧客ターゲットについては、現状既に北海道へのスキー教育旅行の実績がある学校、北

海道へのスキー教育旅行の実績がない学校の視点から捉えていくことが必要と考えられる。それ

ぞれへの対応の方向を以下のように整理した。

顧客の視点 対応の方向性

既に北海道へスキー教育

旅行の実績がある学校

・ 顧客として維持していくことが重要。(例:長野に奪われないように)

・ 外部環境の変化を理解しつつも、良質のサービスを提供することで

満足度を維持する。 など

北海道へのスキー教育旅

行の実績がない学校

・ 公立学校の場合、修学旅行の上限値から誘客可能なエリア・学校を

明らかにして対策を打つことが必要。

・ 私立学校の場合はエリアを強く意識する必要はないが、現状よく北

海道に教育旅行に来ている地域の学校や、国内教育旅行を比較的実

施している学校などは、特に積極的に誘致活動を展開。 など

また、顧客ターゲットをイメージ化した後の段階として、受け地側では、発地側の期待にこた

えられるよう事業者間の体制整備を進めるとともに、スキー教育旅行自体のサービス向上および

スキー・スノーボード学習を支える新規の学習プランの構築を図り、学校や代理店へ的確なプロ

モーション活動を行うことが必要である。

環境変化を踏まえた戦略的対応のイメージ

北海道への直行便数

教育旅行費用の上限枠

冬季の学校行事の

実施状況

冬季教育旅行を実

施している地域

ターゲットのイメージ化

(地域、学校タイプ)

対応

的確なプロモー

ション活動の実施

受け地側の体制整備 魅力的な教育旅行

学習プランの構築

Page 74: 1.北海道における冬季教育旅行の実態 - MLIT...1月 107 23,499 0 0 2 90 105 23,409 2月 51 8,075 0 0 5 670 46 7,405 3月 18 2,943 0 0 6 858 12 2,085 合計 966 171,494

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③事業者や業界に求められる対応

①、②の検討を踏まえ以下事業者や業界に求められる具体的対応についてとりまとめる。

魅力的な教育旅行学習プランの構築 ○スキー・スノーボード学習自体の満足度を高める ・スキー教育旅行を魅力的なものとするためには、大前提としてスキー学習自体が生徒にとって

満足できるものである必要がある。 ・現状、良質のインストラクターの確保に課題を抱えるスキー場が多いようであり、数の確保を

急ぐとインストラクターの質の低下が懸念される。 ・一部スキー場では、スキー技術の短期上達やスキーの魅力を早く理解することが出来るよう、 ミッドスキーを取り入れたプランを取り入れている。このように研修効果を高めるためのレン タル用品の充実なども今後考慮していく必要があるものと考えられる。

・スキー場でガイドを育成していく費用負担が困難なところも多く、たとえば各スキー場におけ るガイド養成に関する支援制度の構築が期待される。

○スキー・スノーボード学習を補完する魅力的な教育プログラムを設定 ・調査結果からは、スキー学習を補完する教育旅行プログラムへの期待があることも明らかとな

っている。現状、スキー教育旅行の最終日は札幌など道央圏で宿泊するケース多く、このタイ ミングでアイヌ文化や寒冷地の自然・環境など北海道の特徴を活かした魅力的な学習プログラ ムが実践できるよう、商品化を進めていくことも必要であると考えられる。

・また、今回の調査では、北海道のスキー・スノーボード学習を機軸に東京ディズニーランドに

最終日訪問するプランを取り入れている学校もあった。例えば公立高校に比べて私学において

は比較的修学旅行費用にもゆとりがあることから、道内だけでプランニングを行うのではなく、

道外地域との組み合わせによる商品化も検討の余地があるものと考えられる。 ・またスキー場での体験プログラムを充実するべく、スキー学習以外の時間で星空ウオッチング

やナイトハイク、雪に関する座学などを取り入れることなども検討の余地があると考えられる。 受け地側の体制整備

○宿泊予約の効果的な手配、料金対応に向けた連携 ・円滑な宿泊予約の実現や割引料金プランを設定していくためには、スキー場・宿泊事業者・体

験観光事業者・文化施設等事業者間の連携強化とともに、代理店への対応窓口の一本化などが

求められる。例えば富良野の富良野修学旅行センターのように、主要地域ごとに旅行代理店の

窓口となるような第三者組織の設置などが期待される。 ○良質のインストラクターの安定確保に向けた取組 ・先述のように良質のインストラクターの確保に課題をかかえるスキー場が多いことから、良質

のインストラクター・ガイドを共同で研修できるような体制の確立も期待される。

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的確なプロモーション活動の実施

○スキー・スノーボードの教育効果を最大限 PR する ・現在スキー教育旅行を実施していない学校には、スキー教育旅行の魅力や効果が十分に認識

されていないところが多いものと考えられる。そのため、新たにスキー教育旅行の誘致を行

うためには、まずスキー・スノーボード教育旅行へ関心を持ってもらう働きかけが重要であ

ると考えられる。 ・そのため、スキー教育旅行の魅力や教育効果を効果的に伝える営業方法が必要であり、例え

ば参加高校生の感動や達成感を伝える工夫が必要となる。 ・また、学校の教育旅行担当者などと直接面会できる機会を確保するため、事業者単独ではな

く自治体の関係部署の担当者に同行してもらうことも考えられる。 ○現状ポテンシャルがある地域、学校などへのアプローチが重要 ・営業による成果を高めるため、誘致キャラバンや受け地側の事業者の営業活動においても、

私立・公立の学校特性や航空路線の状況等を考慮し、可能性のある地域、学校を対象とした 展開が必要と考えられる。

・また、学校への直接アプローチとして、スキー学習の現場や地域の自然の魅力を認識しても

らうため、教育旅行担当者(私学の場合は校長など)の事前視察なども一考の余地があるも

のと考えられる。