№ 2　2013 年 7月

出版だより

啓林館ではこれまでも開発途上国における理数教育の普及を目指して，ケニアにおける教員向け指導マニュアル・生徒教材の作成やモンゴルからの教員研修の受け入れなど，独立行政法人 国際協力機構（JICA）へ教育支援のサポートを行って参りました。ここでは近年の取り組みとして，2012 年から現在までの JICA中国へのサポートについて概要をお伝えしたいと思います。

１．小学校理数科教育計画（フェーズ２）

この計画は，バングラデシュ政府からカリキュラムや教科書の改訂について日本の経験と知識を提供して

欲しいとの要請を受け，JICA がカリキュラム改訂に技術的な支援を行うことになったプロジェクトです。2012 年 5 月，社員が講師役を務め，バングラデシュ国家カリキュラム教科書委員会の方々に，日本の教科書制度の概要や教科書が出来上がるまでの流れを説明しました。

２．アジア地域授業研究による教育の質的向上

2012 年 9 月には，広島大学や岡山大学の先生方とともに 2010 年から実施している理数科教育における国際協力プロジェクト（研修受入事業）に参加しました。研修員は各国の教育の最前線でご活躍の先生方

JICAへのサポート

＜研修資料：算数（上）と理科（下）の内容系統表一覧（英訳版）＞ ＜研修資料：小学校と中学校　理科の学びのつながり（英訳版）＞

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№ 2　2013 年 7月

出版だより

12 名。アジア 6 カ国（カンボジア，モンゴル，インドネシア，バングラデシュ，ラオス，ミャンマー）の方々です。私たちのパートは理数科教育の「カリキュラム分析」で，小中学校の系統性や算数と理科とのつながりを考慮したカリキュラム構成を紹介しました。

３．バングラデシュ本邦研修初等理数科カリキュラム

2013 年 2 月の研修プログラムでは，「日本における理科と算数の教科書開発について」が講演テーマとなりました。研修員はバングラデシュ国家カリキュラム教科書委員会で教科書・指導書の開発に携わっている方々，ダッカ大学の理数科・技術教育学部で初等教育の授業を行っている先生方です。互いの国の教科書制度についてディスカッションを行った後，教科書制作について意見交換をしました。

各研修において私たちは講演者という立場ではありましたが，言葉は違っていても海外の方と共有できる

内容が多く，沢山のことを勉強させていただきました。2013 年 4 月には，各国で活躍している海外青年協

力隊へのサポートとして， JICA 本部や国内訓練所，在外事務所，ボランティア連絡所に算数教科書の英訳版を寄贈する取り組みを行っております。「これからを担う子どもたちのために」という考え

のもと，啓林館はこれからも教育支援事業を継続して参ります。

JICA レポートは Web ページでも公開していますhttp://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/jica/

index.html＜研修の様子＞

＜サポートに寄せられたお礼の手紙①＞

＜サポートに寄せられたお礼の手紙②＞

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