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No.6 - 1 -1- ○ Whats New ! ® はじめまして、ニールです!! Vol.44-6 2011.12 動物検疫所の一員になるため、米国で訓練中です。 詳しくは 12 ページをご覧ください。

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○ Whats New !

®

はじめまして、ニールです!!

動 検 時 報Vol.44-6 2011.12

動物検疫所の一員になるため、米国で訓練中です。詳しくは12ページをご覧ください。

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◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 動検時報 第 6 号 目次 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

◎ トピックス

・危機管理課の業務について(危機管理課)……………………………………………………………… …3

・平成 23 年度動物検疫所支所長会議(第 1回)の概要について(企画管理部)…………………… …3

・狂犬病防疫に関するOIE 国際会議の概要について(神戸支所)……………………………………… …4

・第 4回世界狂犬病予防デーシンポジウムの概要について(関西空港支所)………………………… …4

・輸入初生ひな検疫実務者会議の概要について(中部空港支所)……………………………………… …5

◎ 動物検疫関連情報

・「CIQ情報ひろば羽田」来場者 100 万人記念イベントに参加して(羽田空港支所)… …………… …6

・北九州空港まつりにおける広報活動について(門司支所)…………………………………………… …7

・「JATA旅博 2011」における広報活動について(羽田空港支所)… ………………………………… …8

◎ 所内情報

・動物検疫所における就業体験実習について(企画管理部)…………………………………………… …9

・検疫探知犬ハンドラー技術研修について(中間報告)(羽田空港支所)…………………………… 12

・大臣官房会計事務監査について(総務部会計課)……………………………………………………… 13

・人事異動(平成 23 年 10 月 2 日~平成 23 年 12 月 1 日)……………………………………………… 13

・所内研修履歴(9~ 10 月)………………………………………………………………………………… 14

◎ 特別寄稿

・タイへの日本へのペット(犬及びフクロモモンガ)の持出し及び持込み経験について(1)(動物検疫所OB 西野重雄)……… 15

◎ OIE 疾病発生状況(調査課)……………………………………………………………………………… 17

◎ 畜産物・動物の輸出入検疫数量実績(平成 23 年 9 ~ 10 月)(調査課)…………………………… 18

◎ 動検通信(総務部)………………………………………………………………………………………… 20

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◎トピックス・危機管理課の業務について

(危機管理課)

平成 23 年 10 月 1 日、企画連絡室に 3 番目の課である危機管理課が新設され、課長、主任検疫官2 名、係員 2 名の計 5 名の職員が配置されました。これに伴い、企画連絡室は企画管理部として再編されました。

我が国は、口蹄疫、高病原性鳥インフルエンザ等の海外悪性伝染病が多発しているアジア諸国の中に位置しています。このため、常日頃から、これら海外悪性伝染病の侵入防止及び国内発生時のまん延防止といった危機管理体制を確立しておかなければ、これら海外悪性伝染病の脅威から我が国の畜産を守ることはできません。

危機管理課は、これら伝染病の侵入防止対策を一層徹底するため、海外悪性伝染病発生地域における畜産物等の加熱処理施設の査察を的確に実施するとともに、この査察結果を動物検疫業務に活用するため、職員の査察技術水準の向上、査察結果の分析及び輸入検査現場への還元等の業務を行います。

また、昨年、宮崎県で口蹄疫が確認された際、動物検疫所では、県の要請に応じて、防疫措置を行う職員の派遣及び防疫資材の提供を行いました。発生現場では、動物検疫所から派遣された職員に対し、家畜防疫の専門家として、発生現場の入退場の方法や殺処分法等、各防疫措置の実施に関して、現場に即した適切な助言を行う観点から期待されています。

危機管理課は、これら防疫措置を的確に実施する職員を計画的に育成し、有事の際には、輸出入検疫業務に影響のない派遣体制の構築、防疫資材の備蓄・管理及び供給、防疫資材や防疫技術等に関する調査、実証等の業務を行います。

より一層、都道府県及び農林水産省消費・安全局動物衛生課との連携を深め、職務を遂行していく所存です。企画管理部の既存の 2 課と同様に皆様の御支援を賜りますようよろしくお願いいたします。

・ 平成 23 年度動物検疫所支所長会議(第1 回)の概要について

(企画管理部)

本年 10 月 19 日から 20 日にわたり横浜本所大会議室において標記会議が開催されました。

第 1 日目は、会議の冒頭、吉田所長より家畜伝染病予防法の改正に伴う新たな水際対応の導入等、最近の動物検疫を取り巻く情勢を交えての挨拶がありました。

その後は、議事次第に従い、平成 24 年度予算及び組織定員要求の概要、平成 24 年度業務監査の実施状況、入国者に対する質問業務の実施状況、危機管理部の業務概要、ANIPAS の NACCSへの統合に向けた対応、不法上陸犬防止対策、水産動物の輸入許可業務など、多数の検疫業務関連事項について説明及び意見交換が行なわれた他、消費・安全局総務課 馬越課長補佐(管理厚生班担当)より、不祥事の防止について、同課 原会計専門官及び神藤経理係長より、会計監査訓令の一部改正及び平成 23 年度内部監査の概要について説明がありました。

第 2 日目は、ISO17025 の取得に向けた準備状況、外部精度管理の受検状況などの検疫業務関連事項の他、人事評価や入札等監視委員会からの提言などの総務関連事項に係る説明が行われました。

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・ 狂犬病防疫に関する OIE 国際会議の概要について

(神戸支所 検疫課 唯野剛史)

9 月 7 日から 9 日、韓国のインチョンにおいて開催された、狂犬病防疫に関する OIE 国際会議

(Global Conference on Rabies Control Towards Sustainable Prevention at the Source)に参加しました。本会議は WHO、FAO 及び韓国政府の後援を受け、OIE が主催して開催された会議で、世界の狂犬病の現状及び防疫プログラムを評価する機会を設け、世界の狂犬病防疫に必要な制度変更を含む、野犬・野生動物等に由来する狂犬病の持続可能な予防に向けた勧告を作成することを目的としています。各国の主席獣医官をはじめとする狂犬病防疫の関係者、研究者が参集し、農林水産省からは、消費・安全局動物衛生課の富安係長、横浜本所の吉田調整指導官及び小官が参加しました。

会議は 8 セッションから成り、各国の狂犬病の現状、狂犬病の診断法・ワクチン、狂犬病防疫についての国際基準、人及び動物における狂犬病の排除に向けた取組状況、取組促進のための支援等について発表がなされ、それらについて活発な質疑応答が行なわれました。野犬数密度が高い国においては、捕獲及び処分は効果的な方法ではなく、捕獲後にワクチン接種と同時に避妊手術をして野犬の数をコントロールする方が効果的であることや、一部の汚染国においては、牛等の家畜においても狂犬病が問題となっており、家畜に対するワクチン接種を行なっていること等が印象的でした。

我が国では、空海港における水際検疫やワクチン接種制度等により、人では 1956 年、動物では猫での 1957 年の発生を最後に狂犬病の国内感染による発生はありません。そのことから、我々にとっては、狂犬病というのは国内の公衆衛生上の課題ではなく水際検疫が重要な疾病という印象があります。しかし、海外においては、現在もアジアを中心に多くの国で狂犬病の発生が確認されており、一年間に約 55,000 人が亡くなっていま

す。そういった国において狂犬病を管理することは、今なお各国内における公衆衛生上の重要な課題となっております。また、我が国においても、ロシア船からの不法上陸犬や、コンテナ迷入動物が問題になっており、これらの動物によって日本に狂犬病が持ち込まれる可能性があります。そのようなことが起こらないためにも、常に危機意識を持ちながら、他の関係機関とも連携しつつ検疫業務に取り組んでいきたいと考えております。

・ 第 4 回世界狂犬病予防デーシンポジウムの概要について

(関西空港支所 検疫課第 2 課 黒田正爾)

狂犬病ワクチンを開発したパスツールの命日である 9 月 28 日、第 4 回世界狂犬病予防デーシンポジウムが東京都新宿区アリミノビル地下ホールにて開催されました。世界狂犬病予防デーは、2006 年に世界の研究者のグループが非営利団体Global Alliance for Rabies Control を結成し、その活動の一環として始まりました。世界狂犬病予防デーの目的は、ヒト及び動物における狂犬病の影響やその予防法などについて広く人々に知ってもらうことです。2007 年以降、世界の 135 ヵ国において、イベントなどが開催され、狂犬病の教育活動や犬への狂犬病予防注射の取組が実施されています。

本シンポジウムは、①狂犬病臨床研究会会長の佐藤克氏によるワークショップ、②岐阜大学名誉教授の源宣之氏による講演「我が国は狂犬病の再流行を防ぐことができるか ?」及び③横浜本所の増田感染症対策専門官による「狂犬病予防に係る動物検疫所の業務紹介」の構成で行われました。本シンポジウムには行政関係者、獣医師、報道関係者、一般市民等約 120 名が参加していました。

①のワークショップでは、出席者全員を 7 ~ 8人のグループに分けた上で、まず狂犬病に感染した犬と感染していない犬のビデオを見て、どの犬が狂犬病の臨床症状を示しているかを当てるクイズを行い、次にそのグループの構成員を保健所

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長や一般の人等、様々な立場の人に見立てて、不法上陸犬に直面した時にどのような対応を取るかディスカッションを行いました。②の講演では日本及び日本を取り巻く狂犬病の状況について、我が国での狂犬病再流行を防ぐという観点から説明がなされました。③では犬等の輸出入検疫規則の解説、動物検疫所における業務紹介並びに、不法上陸犬及びコンテナ迷入猫について講演がなされました。

我が国は 1956 年のヒトと犬、1957 年のネコを最後に狂犬病の撲滅に成功し、海外で感染し国内で発症した例を除いて、国内での感染例はありません。しかしその反面、近隣のアジア諸国のほとんどは狂犬病最多発地帯であり、これらの国との交易がますます進展する状況にあるにもかかわらず、狂犬病予防接種率は推定で 42%となっていることから示されるように、危機意識が低下しており、狂犬病に関する知識の普及や啓発が重要なことを、本シンポジウムにて再認識いたしました。

・ 輸入初生ひな検疫実務者会議の概要について

(中部空港支所)

平成 23 年 9 月 22 日、中部空港支所において、管内における輸入初生ひなの円滑な検疫と関係者との連携強化を図るため、輸入初生ひな検疫実務者会議を開催しました。本会議は、中部空港支所管内の輸入初生ひなの農林水産大臣検査場所(4社 5 カ所)の担当者および管轄県(愛知県、岐阜県、三重県)の担当者を参集範囲として、10 年以上前より開催されておりましたが、平成 19 年度以降は諸事情により開催されていませんでした。今回約 4 年ぶりに開催し、検査場所および管轄県からあわせて 13 名の出席がありました。従前は2 ~ 3 月に開催していましたが、今回は鳥インフルエンザの流行時期の前の 9 月に開催しました。

当日は、海外病検査課の協力を得て、県担当者の希望者には会議前に中部検査・診断センターの見学も実施し、大変好評をいただきました。

会議は田村支所長の挨拶の後、小林検疫課長より動物検疫所の概要、横山主任検疫官より初生ひなの輸入検疫要領について、平井検疫員より海外における鳥インフルエンザ発生状況及び動物検疫所における防疫対応について説明をし、その後意見交換会を行いました。意見交換会では、初生ひなの係留中に鳥インフルエンザの疑いが生じた場合の検査日程及び方法、検査場所又はその周囲で鳥インフルエンザが発生した際の指定の取り消し等について、活発な質疑応答が行われました。また、事前に受けた協議要望事項として複数の県より、家畜防疫対策要綱別記 7 の「輸入家畜の着地検疫指針」に基づく着地検査について、輸入業者に対して周知徹底を図るよう要望があったことから、仕向先に輸入検疫証明書の写しを手交する際に、着地検査の実施についての注意喚起の案内を添付することとしました。その他、特定家畜伝染病防疫指針の改定による輸入家畜の検疫業務の変更の有無、米国やカナダ等地域主義を適用した家畜衛生条件を取り決めている国において、強毒タイプの高病原性鳥インフルエンザが発生した場合の地域主義の適用の可否について質問がありました。

会議終了後、引き続き鳥インフルエンザに関する講演会を開催し、三重県南勢家畜保健衛生所の小林茂所長より「三重県の高病原性鳥インフルエンザ発生事例について」、及び日本野鳥の会の金井主席研究員に「野鳥と高病原性鳥インフルエンザについて」を講演していただきました。小林所長からは、実際の防疫作業の写真を多数提示され、現場でのご苦労や、発生防止のための今後の取り組みについてお話しいただきました。金井主席研究員にあっては、環境省鳥インフルエンザ専門家会議委員および農林水産省高病原性鳥インフルエンザ疫学チーム委員でもあることから、過去の国内外における野鳥の鳥インフルエンザ分離事例、疫学調査結果、平成 22 年度の国内での発生に係る疫学調査の概要等について、詳しく説明していただきました。両講演とも活発な質疑応答があり、予定終了時刻を大幅に延長する結果となりました。

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検査場所の担当者はここ数年で大部分が交代していたことから、今回の会議は各関係者へ改めて輸入検疫の要領を再確認いただくことができたとともに、鳥インフルエンザの侵入・まん延防止の注意喚起にもなりました。また多くの質問、要望を聞くことができ大変有意義な会議となり、今後も定期的に開催する必要性を感じました。

◎動物検疫関連情報・ 「CIQ 情報ひろば羽田」来場者 100 万

人記念イベントに参加して(羽田空港支所)

羽田空港において平成 23 年 10 月 21 日(金)から 10 月 23 日(日)までの期間、「空の日フェスティバル 2011」が開催されました。昨年新設された羽田空港国際線旅客ターミナルビルには、輸出入に関する情報提供の場として空港内一般エリアに「CIQ 情報ひろば羽田」が設けられており、そのひろばへの来場者が 100 万人となったことから、CIQ 合同で 100 万人来場記念イベントを行いましたので、その概要をお知らせします。「CIQ 情報ひろば羽田」内にある動物検疫ス

ペースでは、食品サンプル(動物検疫該当畜産物)、動物フィギュア(動物検疫該当動物)及び3D デジタルフォトフレーム(動物検疫に関するお知らせ)等を用い視覚的に動物検疫に関する情報提供を行っています。今回のイベントでは、

「CIQ 情報ひろば羽田」を見学された 100 万人目の家族に対し、くす玉割り、証明書交付、花束及び記念品の贈呈が行われ、動物検疫所からは桶谷支所長が記念品贈呈者として参加しました。イベントには、一日空港長に任命された「ミス日本・空の日」の栗林さんと東京スカイツリーイメージキャラクター「ソラカラちゃん」をはじめ、空の日キャラクター「くにまる君」、気象庁キャラクター「はれるん」、税関キャラクター「カスタム君」、京浜急行電鉄マスコットキャラクター及び動物検疫所キャラクター「クンくん」が参加し、今流行のユルキャラ(着ぐるみ)が 6 体集合し、イベントを盛り上げました。

イベントでは、CIQ 各官署から持ち寄った配布物を同封する袋(透明ケース)に動物検疫所キャラクター「クンくん」をモデルにしたペーパークラフト(牧田技官 作)を最外装となるように詰め込み、その袋を空港来場者に配布し好評を博しました。

今後も一人でも多くの人に動物検疫について知っていただくよう、このようなイベントに参加

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し動物検疫に関する広報を行っていきたいと考えています。

・ 北九州空港まつりにおける広報活動について

(門司支所)

北九州空港まつりは、例年、空の日に因んで開催されており、国土交通省大阪航空局北九州空港事務所、北九州エアターミナル株式会社等空港関連団体で構成された北九州空港まつり実行委員会の主催で開催されています。

門司支所からは、今まで出展の実績はありませんでしたが、本年 4 月 4 日付けで家畜伝染病予防法の一部が改正され、10 月 1 日より入国者に対する質問業務が開始される正にその当日の開催であったこと、及び北九州空港に就航している空路は、昨年末以来口蹄疫の猛威に曝され続けた韓国からの路線であったこと等から、今回初めて参加しました。

出展内容としては、①質問業務開始に係る広報用リーフレット折込ポケットティッシュの配布

(500 個)と②質問業務紹介パネルの展示を中心に、③動物検疫業務の紹介・海外でのお土産品購入時の注意喚起のパネル展示、④各種動物検疫広報用リーフレット・パンフレトの配布、⑤動物検疫所業務紹介 DVD の放映、⑥検疫探知犬キャラクター(クンくん)の着ぐるみ登場及び⑦来場者からの各種質問への対応を行いました。

検疫探知犬キャラクター(クンくん)は、本年 5 月の西日本インポートフェア出展の際にも

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登場してもらいましたが、今回もその人気は老若男女を問わず、やはり絶大なものがありました。

今年は初めて北九州空港まつりに出展させてもらい、より積極的かつきめ細かな広報活動ができ、質問業務の開始と動物検疫業務の必要性等を、広く国民の皆さんに情報提供することができたのではないかと感じました。

来年度以降も出展の機会があれば、出展内容、出展方法等をより精査して、よりよい出展になるようにしていきたいと考えています。

・ 「JATA 旅博 2011」における広報活動について

(羽田空港支所)

平成 23 年 10 月 1 日(土)、2 日(日)の 2 日間、東京ビックサイトでの「JATA 旅博 2011」への出展について報告します。

JATA 旅博とは旅行需要喚起を目的としてスタートし、現在ではアジア最大規模にまで成長した観光イベントです。各国政府機関、旅行会社、航空会社及び国内観光協会等が出展し、旅に関する情報を発信する場として、開催日には旅行業関係者だけでなく、旅に関心のある一般の方が来場することから、動物検疫に関する広報活動の場として、更には各国の情報収集の場としても有意義であると考え、今年度から植物防疫所と共同で出展することになりました。

出展期間中は、動物検疫所の出店ブース前を通る来場者に対して本年 10 月 1 日から施行された新制度に関するリーフレットや動物検疫の案内パンフレットの配布を中心に、これから犬猫等のペットの輸出入を考えている方や出店ブースに掲示したポスターに関心を持って来場された方等に対して動物検疫の説明を行いました。

配布物については、パンフレットのみであったにも関わらず、受け取られる方が多く驚きました。一般の方に対して動物検疫について関心を持っていただく方法として非常に有効であると感じました。また、ペットや携帯品畜産物の輸出入に関する説明では、「長年疑問に思っていたことが解消されて良かった」との言葉をいただき、こちらについても非常に有意義な広報活動を行うことができました。一方で、パンフレットの受け取りを断られる方の中には、「ペットを飼っていないから必要ない」との意見も聞かれ、動物検疫所が動物の検疫だけでなく、畜産物等多岐にわたり検疫業務を行っていることを理解していただく必要があると感じました。

この度の「JATA 旅博 2011」には、開催期間中に 117,236 人と非常に多くの方が来場されました。当初予定していた各国の検疫情報の収集につ

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いては、観光局の出展が主であったため、期待していた検疫情報は収集できなかったものの、来場者の大半はこれから旅行を考えている方であり、これらの方々に対して渡航前に動物検疫の説明を行い理解していただくことは、空港の動物検疫カウンターで生じるトラブルを未然に回避することにも繋がるため、非常に有意義な広報活動が行えたと実感しています。

◎所内情報・ 動物検疫所における就業体験実習につ

いて(企画管理部)

動物検疫所における就業体験実習については、動検時報 Vol.44-4(2011.8)でもお知らせしたとおり、本年より全国的に行うこととしたところです。

本年 7 月~ 9 月に、計 24 名の学生が各受入先において、実習を行いましたので、その概要を報告します。

【検疫部】動物検疫課においては、動物の係留検査につい

て、一連の流れを理解してもらうことを目的とし実習計画を立てました。実習期間中、フランスから到着した初生ひな(バリケン)を本所で輸入検査を行ったことから、これを例として、搬入時の検査、入検中の臨床観察、精密検査のための採材等について実習を行いました。

また、併せて農林水産大臣が指定する検査場所で輸入検査を受ける初生ひなについても、採材により本所に持ち込まれた検体を使って剖検や精密検査の実習を行いました。

実習期間中は、このような検査の他、国内外の家畜防疫体制の概要等とともに、係留検査中の動物は輸入者の財産であることから、国民視点に立って責任を持って検査を行っていることを説明しました。

畜産物検疫課においては、動物検疫所の業務が、輸出入の中でどのような位置や役割を担っているかについて、税関や検疫所等他の CIQ との関係性も含めて説明を行いました。また、書類審査及び現物検査の実習を通じて、一連の畜産物の輸出入検査を理解してもらうとともに、日本羊腸組合におけるケーシングの消毒や川崎分室における米国産牛肉の検査を実習に組み込むことで、動物検疫の業務の幅の広さ、また家畜衛生のみならず、公衆衛生の一端も担っていることを理解いただきました。実習を行う上では、各作業が必要

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となる根拠や理由などを説明することで、実習生が理解を深められるよう努めました。【企画連絡室(現:企画管理部)】

企画連絡室における業務は、検査業務はなく、本省及び本所で取り決められた検疫対応等が全国の動物検疫所で円滑かつ統一的に実施できるよう様々な調整や、現在導入されているANIPAS等のシステムの開発・運営管理等、更に疾病発生情報の収集が主となっていることから、これに関連する業務について実習を行いました。

企画調整課においては、家畜防疫官や輸入者等が頻繁に参照する家畜衛生条件や証明書様式を整理し、いかにわかりやすく表示するか、また、調査課においては、疾病発生に関する情報収集及び ANIPAS に登録する情報の整理を行いました。

【精密検査部】動物検疫所及び各課の業務概要について説明

した後、通常の検査業務と調査研究業務について実習を行いました。特に動物検疫所の業務における精密検査業務の位置づけ、精密検査体制の維持管理や心構えについて理解してもらうために、補体結合反応や ELISA を用いた血清学的検査、中和試験のための細胞の維持、魚粉や加熱処理肉等の畜産物の検査法及び遺伝子学的検査法等の具体的な検査のみならず、検査材料の取り扱いや検査に必要な試薬・機器等の日常の管理に関して業務体験を実施しました。

危険度分析課では輸入リスク分析の概要説明に引き続き、我が国への指定検疫物の輸入に関する諸外国からの要請に関する検討を適切に実施するための標準手続きについて、さらにその具体例として、解禁案件に対する現地調査についての概要を説明しました。

また、動物検疫の範囲にとどまらず、広く家畜衛生の重要性を実習生にも理解してもらう目的で、2010 年に発生した口蹄疫の発生疫学と疫学調査及び検証委員会による検証内容、さらに米国政府により実施された「日本から米国への口蹄疫ウイルスの侵入リスク評価」について報告書を元

に概説しました。また、8 月 30 日及び 31 日に開催された第 52 回

全国家畜保健衛生業績発表会に精密検査部職員とともに参加してもらい、家畜保健衛生所が実施する国内防疫の理解とともに、動物検疫所が実施する水際防疫についてより理解を深めてもらいました。

実習生は獣医学科、畜産学科、獣医保健看護学科と三者三様でしたが、皆さん真剣に取り組んでおり、毎日質問も多く受けました。実習生が理解できるように丁寧に対応しましたが、報告書などを参考に改善すべき点は改善し、次年度に生かして行きたいと思います。

【各所】各所においては、一部の業務に特化することな

く、業務全般について理解を深めるため、管轄出張所と連携し、海港における輸出入畜産物の検査、空港における旅具検査や犬等の輸出入検査、係留施設における動物の輸入検査等について実習を行いました。

また、これらに加え、例えば、中部空港支所においては、本所精密検査部海外病検査課と連携し、オーストラリア向け輸出犬のブルセラ病等の検査や魚病検査手順等を、関西空港支所においては、航空機で輸入された動物の臨機検査を、門司支所においては、2,000 頭を超える生きた牛の輸入検疫や博多港における定期旅客船の携帯品検査対応を実習に組込むことで、各所に特徴的な業務があること、及び動物検疫の業務が非常に広範にわたっていることを理解いただきました。

いずれの受入先においても、関連法規や関連通知の概略説明と検査業務を組み合わせることで、関連法規等で規定された事項が、実際の現場でどのように運用され、水際検疫として機能しているか理解できるよう実習計画を立てました。

このため、実習生の多くから、大学の講義等において知識として理解していた家畜伝染病予防法が実際の現場でどのように機能し、国内への家畜の伝染性疾病の侵入防止を図っているか理解することができ、非常に有意義であったと感想が

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あげられました。いずれの研修生も真摯な態度で当研修を受講

されました。今回の受け入れによる反省点を基に、今後受講される学生たちに対して、より有意義な経験となり、また動物検疫に対する理解を深めてもらえるような研修となるよう、努力していきたいと考えています。

最後に、本実習を受講した学生の感想を紹介します。

【実習生感想】・ 本実習を通じ、私たち日本人が無意識のうち

に多くの危険から守られているか実感するようになった。また、このためにいかに多くの人が働いているか、実習を受けなければ一生知り得なかった。

・ 当初、動物検疫所は検査を行うだけの機関であるイメージを抱いていたが、輸出入業者等や一般の旅行者等の問い合わせ対応など、様々な人と関わる仕事であることが理解できた。それ故、責任と誇りを持って仕事をすること、人のために働くことなどについて改めて考える機会になった。

・ 国内の畜産業を守るため、伝染性疾病の要因をあらゆる面から模索し、できる限り排除するという防疫体制を追及する姿勢に感心した。また、家畜防疫官が大変使命感の強い職業であると実感した。

・ 動物検疫に係る法律や家畜衛生条件等を確実に理解する重要性を体感できた。

・ 畜産物の輸入検査や旅客の携帯品検査が中心となり、直接動物に触れる機会がない部署もあるが、これらの部署においても、獣医師の役割の重要性、公衆衛生分野における獣医師の存在意義を再認識した。

・ 家畜伝染病予防法が現場でどのように運用されているかを目の当たりにし、我が国のきめの細かい防疫体制とその運用を知り、驚きを感じた。

・ 実習を通じ、社会人としての責任の重さを実感し、感覚で物事を判断しないよう努めるよ

うになった。・ 海外からの家畜の伝染性疾病の侵入を水際

で防ぎ、国内の畜産振興はもちろんのこと、公衆衛生の向上も目的としたスケールが大きく、国民のために働くことのできる職場であるという印象が強く残った。

・ 食の自給率が低い日本は様々な国からの輸入に頼って食生活を維持している。それにも関わらず、食の安全が守られているのは、水際で強固な対策がなされているからであり、動物検疫所の業務は、私たちに食の安全を届けることにつながっていると感じた。またペットの輸入検査においても、人獣共通感染症等が海外から侵入してくるのを防いでおり、私たちの生活に密接に関わり、安全を届ける仕事だと感じた。

・ 畜産物の輸出入検査に同行することで、日本が輸入大国であることを痛感するとともに、私たちの食を豊かにするため、どのように人々が関わっているのか理解することができた。

・ 動物の輸入検査を体験することで、大学の講義では十分知り得ない多くのことを知ることができた。

・ 輸入される動物等は輸入者の財産であり、誤った殺処分も許されない。動物検疫所の業務は責任の重い職務であることを痛感させられると同時に、家畜防疫官の方々の知識と経験を集結して検疫業務が成立していることに感銘を受けた。

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・ 検疫探知犬ハンドラー技術研修について(中間報告)

(羽田空港支所検疫課 本田省吾)

羽田空港支所に検疫探知犬を導入するにあたり、アメリカ、ジョージア州にある National Detector Dog Training Center を訪問し、検疫探知犬ハンドラー技術研修を受講しています。当該施設は、アトランタ市内から南西に車で約 1 時間のところに位置しており、約 65,000㎡の広大な敷地を有しています。アメリカ国内に検疫探知犬を供給する他に、これまでにカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、グアテマラ、メキシコ、南アフリカ、台湾、韓国等の多くの国に検疫探知犬を供給した実績を持っています。

ハンドラー研修は、検疫探知犬トレーナー Yen Crawley 氏の指導のもと、10 月 11 日から 12 月16 日まで 10 週間かけて行われ、研修中には、教室での講義、飼養管理実習、トレーニング(シミュレーション及び空港での実務環境)、技能評価及び実務試験が行われます。

教室での講義では、基本的な犬及びトレーニングの知識を習得するために、犬の疾病、飼養管理、解剖学、行動学、トレーニング概要等の講義が行われました。いずれの講義もハンドラーとして犬を扱うために必要不可欠な知識であり、大変有意義な講義でした。

飼養管理実習では、犬を飼養管理するうえで必要となる基本的なグルーミング方法を学ぶために、犬の健康チェック、ブラッシング、耳掃除、歯の手入れ、爪切り、シャンプー等について実習を受けました。実習を通して日々の飼養管理は、犬の最適な健康状態を保つために、ハンドラーの重要な仕事であるということを認識することができました。

トレーニングでは、まずチーム(ハンドラー及び検疫探知犬)を決定するためのマッチングテストが行われました。日本向け検疫探知候補犬として、すでに基本的なトレーニングが完了した 5頭(Neal、Bucky、Skipper、Chex、Marco)の犬が準備されており、2 週間ほどかけて 5 頭の犬

を順番にハンドリングしました。その後、ハンドラーと犬との相性がトレーナーによって判断され、Neal 号とチームを組むことに決定しました。チーム決定後は、犬との信頼関係を構築するため、飼養管理(給餌、散歩、グルーミング等)やハンドリングはチームのハンドラーが全て行っています。

研修の 1 日は、朝の給餌から始まり、犬房清掃、散歩、グルーミングを行った後トレーニングが開始されます。午後からも引き続きトレーニングが行われ、最後に夕方の給餌を行い、1 日が終了となります。トレーニングは、トレーニングルームにスーツケース、旅行バッグ、リュック等の荷物やカートを並べてその中にターゲット

(肉製品等)をいくつか混ぜ、実際の探知活動のシミュレーションを行っています。研修が進むに連れて、徐々に荷物の数を増やし、ターゲットの内容や荷物の配置を難しくしていき、より実践に近い形でシミュレーションを行うようになってきました。また、空港でのトレーニングも開始され、まずは税関検査場内で犬を連れて歩き、空港の環境に慣れさせた後、実際に旅客のいるターンテーブル周辺を回り、旅客の持っている荷物を嗅がせるトレーニングを行っています。

研修もちょうど半分が終了し、少しずつ犬の飼養管理やハンドリングにも慣れてきたところであり、日々の飼養管理やハンドリングを通して、犬との信頼関係も少しずつ築けてきているよう

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に感じています。探知活動は、ハンドラーと検疫探知犬のチームで行うものであり、これからもNeal 号と力を合わせて素晴らしいチームを作れるようがんばっていきたいと思います。

(平成 23 年 11 月)

・ 大臣官房会計事務監査について(総務部会計課)

(1) 沖縄支所において、9 月 7 日(水)、8 日(木)、9 日(金)に農林水産大臣官房評価改善課豊田 実会計監査官ほか 1 名による会計事務監査が行われました。

(2) 中部空港支所において、9 月 28 日(水)、29日(木)に農林水産大臣官房評価改善課小鷲 博之会計監査官ほか 2 名による会計事務監査が行われました。

・ 人事異動(平成 23 年 10 月 2 日~平成 23 年 12 月 1 日)

(平成 23 年 10 月 22 日付け)長倉 基裕 退職(成田支所検疫第 2 課(臨時的

任用))大浜 友子 退職(神戸支所広島空港出張所(臨

時的任用))

(平成 23 年 10 月 23 日付け)長倉 基裕 成田支所検疫第 2 課(任期付任用)上村 香苗 職務復帰(神戸支所広島空港出張

所)

(平成 23 年 10 月 24 日付け)石渡 祥子 精密検査部病理・理化学検査課(臨

時的任用)

(平成 23 年 11 月 1 日付け)大浜 友子 神戸支所広島空港出張所(臨時的任

用)

(平成 23 年 11 月 4 日付け)金内 紗良 門司支所福岡空港出張所(臨時的任

用)

(平成 23 年 11 月 15 日付け)加藤あかね 退職(中部空港支所名古屋出張所

(臨時的任用))

(平成 23 年 11 月 16 日付け)後藤 沙紀 育児休業(中部空港支所名古屋出張

所)加藤あかね 中部空港支所名古屋出張所(臨時的

任用)

-以上-

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・所内研修履歴(9 ~ 10 月)

【平成 23 年度Ⅰ種新規採用者(前期)研修(狂犬病検査実習)】期間: 平成 23 年 9 月 5,6 日場所: 横浜本所人数: 5 名内容: 脳摘出及び蛍光抗体法

【平成 23 年度Ⅱ種新規採用者研修(第 2 回)】期間: 平成 23 年 9 月 7 ~ 9 日場所: 横浜本所人数: 11 名(平成 22 年 10 月採用者も含む。)内容: 公文書作成及び検査の実際等、課題につい

ての討論、家畜防疫官としての心構え等

【平成 23 年度Ⅰ種新規採用者(前期)研修(第 3 回)】期間: 平成 23 年 9 月 20 ~ 22 日場所: 横浜本所人数: 5 名内容: 関連法規の逐条解説、獣医師法及び獣医療

法の解説、講師及び研修生等とディスカッション

【平成 23 年度Ⅰ種新規採用者(後期)研修(第 1 回)】期間: 平成 23 年 10 月 12 ~ 14 日場所: 横浜本所人数: 5 名内容: 関連法規の逐条解説、講師及び研修生等と

ディスカッション

【平成 23 年度家畜防疫官研修(行政1)】期間: 平成 23 年 10 月 17 日~ 21 日場所: 横浜本所人数: 12 名内容: 家畜伝染病予防法の改正、食品安全委員会

との役割と食品健康影響評価、狂犬病の国内対策、食肉衛生行政の動向、口蹄疫発生に伴う防疫対応、国際物流の現状と動向、クレーム対応と説明力強化など

家畜防疫官(行政1)研修は、我が国の家畜防疫体制における動物検疫所の位置付け及び輸出入検疫業務における他省庁の業務に関する理解を深めるとともに、動物検疫に関わる諸情勢について中堅職員として必要な知識を付与し、他機関との関わりの中で家畜防疫官として、責任をもって職務を遂行する能力を付与すること、また、中堅職員として必要な、業務改善能力及び国民へ動物検疫業務について説明し理解を得る為の能力を付与することを目的した研修です。

研修の受講は、入省 5 ~ 10 年目以降の家畜防疫官を対象として、実施しました。

研修では、『家畜伝染病予防法の改正』、『狂犬病の国内対策』、『口蹄疫発生に伴う防疫対応』、

『国際物流の現状と動向』等の動物検疫に係る講義と、『クレーム対応と説明力強化』の入省5年目以降の職員として持つべき心構えに関する講義を行いました。

また、失敗事例を踏まえた問題解決と仕事の改善という講義を行い、その後、研修課題として、業務を行っていく上でのヒヤリハット事例をあげ、それをどのような形で今後の業務に結びつけ、見直しを行っていく必要があるか検討することとし、4 班に分かれ、検討し、最終日に意見交換を行いました。

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【平成 23 年度Ⅱ種新規採用者研修(10 月採用者)(第2回)】期間:平成 23 年 10 月 31 ~ 11 月2日場所:横浜本所人数:4名内容:関連法規の逐条解説

◎特別寄稿・ タイへの日本へのペット(犬及びフクロモモ

ンガ)の持出し及び持込み経験について(1)(動物検疫所 OB 西野 重雄)

タイに平成 20 年 2 月から平成 23 年 2 月までの 3 年間仕事の関係で滞在しましたが、我が家のペットである犬(ダックスフント、ロングヘアーの雄で名前はコタロー年齢 14 歳)を日本からタイに連れて行き、3 年後日本に持ち帰りました。また、バンコクで飼い始めたフクロモモンガ(雄 マー、牝 ノイで年齢推定 7 ヶ月)を日本に持ち帰りました。これらのペットの持出し及び持込手続きについて紹介します。

1.コタローの輸出検査とタイ到着についてコタローは、妻が携行品で運搬し、平成 20 年

4 月 18 日にバンコク、スワンナプーム空港に無事到着し、タイ畜産振興局(Department of Livestock Development)の所属の動物検疫所 スワンナプーム空港支所の動物検疫官によって検査され無事通過することが出来ました。

バンコクでの生活基盤を固めるため私が先行して渡航し、犬が同居可能なアパートを見つけ、後で妻とコタローを呼び寄せました。バンコクでは犬と同居可能なアパートを見つけることにはそれ程苦労はなく、若干古いところであればだいたい同居可能でした。

さてタイにコタローを連れてゆくためにどんな手続きを取らねばならないのかと言うことで動物検疫所のホームページ(http://www.maff.go.jp/aqs/)で調べました。その中に「ペットの輸出入」という項があり、「犬、猫を輸出するには」と「犬、猫を輸入するには」とあり詳しく説明があり、日本に帰国することを考慮し、日本にてマイクロチップを装着、狂犬病ワクチンを接種し、狂犬病の抗体測定をすることとしました。私の当初の滞在予定は 2 年間でした。何からの理由で、早期に帰国することになるかもしれないことを考慮し、帰国に必要となる処置を行いましたが、結局は 3 年間滞在することになりました。

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まず日本にて平成 19 年 12 月 6 日に犬猫病院にてマイクロチップを装着し、装着後狂犬病ワクチン接種を受け、更に翌年平成 20 年 1 月 15 日にマイクロチップ装着後 2 回目の狂犬病ワクチン接種を受けました。その後 1 月 22 日に狂犬病抗体検査のため採血され、その血清は、当該病院から

(財)畜産生物科学安全研究所(日本の農林水産大臣が指定する検査施設)に送付され、1 月 31日付けの当該研究所発行の狂犬病抗体測定結果を入手しました。それらの狂犬病予防接種証明、狂犬病抗体測定結果等を以って、コタローと共に4 月 17 日に動物検疫所成田支所にて輸出検査を受け、輸出検疫証明書の発行を受けました。動物検疫所においては臨床検査の実施、また狂犬病及びレプトスピラ病等の疑いの無いことの確認、更にマイクロチップの番号がリーダーにて読み取られ、その他狂犬病ワクチン証明書がチェックされ、輸出検疫証明書が発行されました。

4 月 18 日に妻と共にコタローは、バンコク スワンナプーム空港に到着し、コタローをピックアップし、税関エリア内にある動物検疫事務所に向かい輸入検疫手続きを済ませました。日本の動物検疫所から発行された輸出検疫証明書のチェックが行われ、タイ語で記入された輸入検疫証明書が発行され、手続き料 100 Bahts を支払い検査は終了しました。

タイにおける犬の輸入検疫は、狂犬病の予防接種が有効期限内において連続的に実施されていることを記載した狂犬病予防接種証明、及び狂犬病に罹患してないことを記載した健康証明が輸出国政府機関によって発行されていることが必要となっております。また事前にタイ動物検疫所

(スワンナプーム空港内)に事前届け出をしておく必要があります。

バンコク都庁(BMA Bangkok Metropolitan Administration)は、バンコク都内において飼育されている犬については、BMA 狂犬病予防課に登録手続きをとり、証明書を取得しないと外に犬を連れて歩くことが出来ない政令がありました。マイクロチップ装着記録、アパート管理人の飼育許可証、狂犬病ワクチン歴等を揃えて、登録しま

した。しかし何割の犬がこのような手続きを踏んで飼育されているかは、わかりません。通りには放浪犬が溢れています。私のアパート近で、犬を連れているタイ人に聞いたところ、登録されている犬は 1 頭もいませんでした。タイ滞在日本人のほとんどが登録手続きをとっているようです。また狂犬病のワクチン接種率も統計に示されていません。2010 年タイにおける狂犬病による人の死亡例は 15 人、2009 年は、24 人でした。その半数近くがバンコクにおける症例です。

(次回: コタローのタイから日本向け輸出手続きと日本到着について)

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◎OIE疾病発生状況OIE 疾病発生状況 2011 年 9 月~ 2011 年 10 月分(Vol.24-36 ~ 40)

最終届出日 最終発生報告日 国名 地域 疾病 対象動物 同居数 発生数 死亡数 処分数 と殺数

2011.10.31 2011.10.31 モロッコ

NORD QUEST、CENTRE SUD、

SUD、EST

ブルータング 羊 10379 311 96 0 0

2011.10.28 2011.10.28 ギリシャ

KENTRIKI MAKEDONIA、STEREA ELLADA、

ATTIKI、THESSALIA、

IPEIROS

ウエストナイル熱 馬 182 14 1 0 0

2011.10.28 2011.10.28 ギリシャ MAKEDONIA 馬伝染性貧血 馬 4 1 1 0 0

2011.10.28 2011.10.28 ロシア KRASNODARSKIY KRAY、KURSKAYA OBLAST アフリカ豚コレラ 豚 29,414 264 89 23,277 0

2011.10.28 2011.10.28 ベリーズ CAYO 水疱性口炎 牛 704 57 0 0 0

2011.10.28 2011.9.23 ボツワナ MAUN 口蹄疫 牛 1,200 15 0 0 0

2011.10.27 2011.10.27 イタリア

BASILICATA、CALABRIA、

FRIULI-VENEZIA GIULIA、VENETO、

SARDEGNA、UMBRIA、SICILIA

ウエストナイル熱 馬 314 63 5 2

2011.10.26 2011.10.26 キプロス PAPHOS ブルータング 羊・山羊 1519 15 0 0 0

2011.10.26 2011.10.26 イスラエル HAZAFON 口蹄疫 牛 40 15 2 0 0

2011.10.26 2011.10.26 イスラエル HAZAFON ニューカッスル病 鳥 225000 19500 6500 103500 0

2011.10.26 2011.10.10 イスラエル HAZAFON、HAIFA 小反芻獣疫 山羊 1130 220 120 0 0

2011.10.26 2011.9.18 パラグアイ SAN PEDRO 口蹄疫 牛 819 13 0 819 0

2011.10.25 2011.10.25 ロシア VLADIMIRSKAYA OBLAST、KRASNODARSKIY KRAY 豚コレラ

豚 2,663 109 28 2,557 0

野生種 30 3 3 0 0

2011.10.25 2011.10.25 台湾 YUN-LIN 口蹄疫 豚 223 15 0 0 0

2011.10.24 2011.10.24 イラン MAZANDARAN 高病原性鳥インフルエンザ 鳥 8182 1785 1367 6815 0

2011.10.18 2011.9.30 ノルウェー SVALBARD AND JAN MAYEN 狂犬病 野生種 0 12 5 7 0

2011.10.17 2011.10.17 スペイン EXTREMADURA ブルータング 牛 586 10 0 0 0

2011.10.17 2011.10.17 中国 TIBET、NINGXIA 口蹄疫

牛 2241 39 6 2235 0

豚 22 0 0 22 0

羊・山羊 295 0 0 295 0

2011.10.13 2011.10.13 オーストラリア VICTORIA ニューカッスル病鳥

野生種

2011.10.12 2011.10.4 フレンチ・ポリネシア ILES DU VENT 豚伝染性胃腸炎 豚 2975 738 547 0 0

2011.10.11 2011.10.11 ウガンダ KASESE 炭疽 野生種 7000 0 0 0

2011.10.6 2011.10.6 イスラエル HAZAFON ブルータング 牛 540 106 12 0 3

2011.10.6 2011.10.6 イタリア BASILICATA、CAMPANIA 炭疽

牛 691 25 25 0 0

山羊 252 0 0 0 0

馬 119 7 7 0 0

羊 843 14 14 0 0

2011.10.5 2011.9.12 ベリーズ ORANGE WALK 家禽チフス 鳥 2000 1200 1200 0 800

2011.10.1 2011.10.1 バーレーン NORTH 鼻疽 馬 41 2 0 2 0

2011.9.29 2011.9.29 アルジェリアEL BAYADH、

BISKRA、AYADH

ブルータング 羊 70 4 2 0 0

2011.9.29 2011.9.7 ニカラグア RIO SAN JUAN ニューカッスル病 鳥 508 40 40 468 0

2011.9.28 2011.9.28 アメリカ

KOTAYK、ARAGATSOTN、

SIOUNIK、TAVOUSH、ARMAVIR

アフリカ豚コレラ 豚 22 22 0 22 0

2011.9.28 2011.9.28 南アフリカ GAUTENG 馬伝染性子宮炎 馬 106 5 0 0 0

2011.9.26 2011.9.26 マケドニア共和国 VINICA 狂犬病 野生動物(オオカミ) 2 0 2 0 0

2011.9.22 2011.9.22 南アフリカ WESTERN CAPE PROVINCE 高病原性鳥インフルエンザ 鳥 1,066 464 0 0 1,066

2011.9.20 2011.9.20 オランダ OVERIJSSEL ひな白痢 鳥 36450 14400 0 0 36450

2011.9.19 2011.9.19 インド WEST BENGAL、ASSAM 高病原性鳥インフルエンザ 鳥 99714 3721 2285 15409 0

2011.9.12 2011.9.12 カンボジア BANTEAY MEANCHEY 高病原性鳥インフルエンザ 鳥 236 156 156 80 0

2011.9.12 2011.9.12 スペイン ANDALUCIA ウェストナイル熱 馬 31 1 0 0 0

2011.9.8 2011.9.8 ウルグアイ 山羊関節炎脳炎 山羊 203 21 0 0 0

2011.9.8 2011.9.8 バングラディッシュ

KHULNA、DHAKA 、RAJSHAHI

高病原性鳥インフルエンザ 鳥 25915 2026 2026 23889 0

2011.9.5 2011.9.5 ベトナムQUANG NGAI、QUANG TRI、THAI BINH

高病原性鳥インフルエンザ 鳥 208 3050 871 1387 0

2011.9.9 2011.9.9 ホンジュラス共和国 ATLANTIDA 狂犬病

牛 374 7 5 2 0

馬 7 0 0 0 0

情報元ホームページアドレス http://web.oie.int/wahis/public.php?page=weekly_report_index&admin=02011 年 9 月~ 2011 年 10 月までに OIE へ報告された頭数の集計値

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◎畜産物・動物の輸出入検疫数量実績(9月、10月)(単位: KG)

品目名輸入 輸出

9 月 10 月 9 月 10 月

骨類

骨 2,151,246 1,530,599 159 -砕骨 556,599 526,194 - -蹄角 13,339 129,179 - -骨腱 72,603 73,187 - -蹄角粉 - 61,996 - -その他の骨 - - - -

計 2,793,786 2,321,155 159 0

肉類

牛肉

冷蔵 20,031,341 18,077,984 12,662 17,037冷凍 26,709,398 25,167,191 26,208 25,513その他 27,005 42,767 - -加熱処理 573,907 556,680 - -

豚肉

冷蔵 21,918,287 21,570,612 857 1,045冷凍 50,391,996 60,554,154 53,367 36,213その他 1,715 917 90 53加熱処理 1,148,280 1,217,241 - -

めん羊肉 869,954 1,387,972 - -山羊肉 - 9,006 - -シカ肉 200 11,680 - -その他の偶蹄類肉 - - - -加熱処理その他の偶蹄類肉 - - - -ハム 200,637 291,269 385 356加熱処理ハム 9,209 9,106 - -ソーセージ 1,056,391 1,334,305 955 2,169加熱処理ソーセージ 2,690,553 2,516,497 - -ベーコン 292,935 160,884 135 202加熱処理ベーコン 24,802 17 - -馬肉 173,938 425,360 - -兎肉 1,155 3,196 - -犬肉 - - - -家禽肉 27,463,557 36,123,865 683,457 1,106,660家禽加熱処理肉 33,279,014 34,942,993 - -

非加熱その他の肉

牛 560,433 553,832 - 540豚 137,179 101,412 31,694 856家禽 13,425 17,668 8,810 12,953その他 115,605 150,896 1,256 576

加熱処理その他の肉

牛 169,012 270,769 - -豚 5,294,800 5,581,916 - -家禽 3,782,037 3,613,170 - -その他 690,119 656,829 - -

計 197,626,884 215,350,187 819,877 1,204,172

臓器類

牛臓器 80,174 68,772 - -豚臓器 69,315 35,601 2,629 -その他の偶蹄類臓器 82 332 - -加熱処理牛の臓器 - - - -加熱処理豚の臓器 - - - -加熱処理その他の偶蹄類臓器 - - - -偶蹄類以外の臓器 75,210 106,088 126 12消化管等 1,977,995 1,919,738 26,186 27,840加熱処理消化管等 120,494 107,444 - -ケーシング 356,365 353,213 - -脂肪 2,191,344 1,728,639 - -非加熱その他の臓器 7,845 1,689 - -加熱処理その他の臓器 - - - -加熱処理家禽臓器 312,170 253,313 - -加熱処理その他の家禽臓器 91 - - -

計 5,191,085 4,574,829 28,941 27,852

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(単位: KG)

品目名輸入 輸出

9 月 10 月 9 月 10 月

卵類

殻付卵 400,199 477,114 40,669 49,043液卵 1,432,058 409,522 - 1,490その他の卵 24 29 - 1,069

計 1,832,281 886,665 40,669 51,602

皮類

牛皮 3,446,152 3,173,445 634,714 678,807豚皮 116,230 92,377 4,818,307 6,096,787めん羊皮 82,694 130,090 - -山羊皮 84 - - -シカ皮 - 23,445 - -その他の偶蹄類の皮 - 3 - -馬皮 115,976 93,672 - -兎皮 14,700 22,250 - -犬皮 - - - -その他の皮 - - - -

計 3,775,836 3,535,282 5,453,021 6,775,594

毛類

牛毛 - - - -豚毛 3,596 4,622 - -羊毛 - 590 - -山羊毛 11,014 15,884 51 106シカ毛 - - - -その他の偶蹄類の毛 5,600 15,901 - -馬毛 4,557 9,886 954 0兎毛 160 9,580 - -羽毛 420,775 409,113 16,247 10,791犬毛 - - - -その他の毛 7,245 2,900 - 8,081

計 452,947 468,475 17,252 18,978

ミール類

血粉 222,419 129,376 - -肉粉 - 152 - -肉骨粉 - - - -羽毛粉 - 300 - -

計 222,419 129,828 0 0

その他精液(アンプル) 80,064 40,680 - -受精卵(個) 131 168 - -ふん・尿 - - 34,013 162,000

わら類

穀物のわら 18,374,290 17,580,180 - -飼料用の乾草 72,900 - - -その他 155,045 116,290 - -

計 18,602,235 17,696,470 0 0総計 230,497,472 244,962,890 6,393,931 8,240,198

(単位:頭、羽、群)

動物名輸入 輸出

9 月 10 月 9 月 10 月 牛 1,996 339 - - 豚 - 85 - - その他の偶蹄類 - 16 - - 馬 204 360 - 13 兎 562 1,284 17 15 初生ひな(鶏) 68,748 22,469 - - みつばち(群) - - - - 指定検疫物以外の動物 - - 14,978 13,532 犬 705 546 369 532 猫 138 138 120 139 サル 214 515※ 解放重量ベースの速報値

Page 20: 動 検 時 報 - maff.go.jp€¦ · ・ 第4回世界狂犬病予防デーシンポジウ ムの概要について (関西空港支所 検疫課第2課 黒田正爾) 狂犬病ワクチンを開発したパスツールの命日

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◎動検通信(総務部)

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動物検疫所のホームページ http://www.maff.go.jp/aqs/農林水産省のホームページ http://www.maff.go.jp/OIE のホームページ http://www.oie.int/eng/en_index.htm

編集・発行 農林水産省 動物検疫所企画連絡室 横浜市磯子区原町11-1 (045)-751-5921

本年 10 月より、口蹄疫、アフリカ豚コレラの発生地域から到着する旅客に対して、機内アナウンス等により、海外における家畜との接触状況等について、質問をしています。また、一部の便においては、これらの質問を質問票を用いて行っていますが、全ての質問に「いいえ」の場合は、写真のような回収箱に投函いただく場合があります。

会計課では、現在平成 24 年度予算概算要求を行っておりますが、例年は 8 月末に財務省へ要求書を提

出し、主査・担当官説明を経て財務省局議が行われている頃なのですが、今年度については、3 月 11 日

の東北地方太平洋沖地震により大幅に遅れ、9 月末に要求書を提出するという超異例な予算要求となっ

ている次第です。(各省庁要求額計 99 兆円)

さらには、補正予算も 3 度編成されており、当所関連では壊滅的な被害を被った仙台空港出張所等の

復興対策も含まれております。現在国会で審議中であり、早い成立が望まれるところなのですが、巷で

は直ちに 4 度目の編成をすべきとの声もあがっているようです。

この例年と比べようもない超短期間に平成 24 年度当初予算要求と補正予算要求が同時並行で進んで

おりますが、動物検疫所として満足のいく笑顔で終わることができるようもう一踏ん張りしておりま

す。

今年度の予算執行については、年度末まで 3 ヶ月あまり、例年より 1 日長い貴重な年(366 日)で助か

るもの、これからはより具体的により詳細に物品購入や施設整備等を進めていかなければなりません。

ここ数年、口蹄疫、鳥インフルエンザ、地震・原発と大きな事件が発生しておりますが、来年の辰年

こそは皆さん、動物検疫所にとってよりよい年でありますよう願うばかりです。