イクボス long version

新しい働き方、マネジメント、そして人生新しい働き方、マネジメント、そして人生

イクボス組織で、業績も向上

NPO法人ファザーリング・ジャパン理事

NPO法人コヂカラ・ニッポン代表理事

イクボスとは、

① 部下のワーク・ライフ・バランスや人生を応援しながら

② 組織の業績や結果を出すことができ、

③ なおかつ、自らも仕事と私生活を満喫している上司（経営者・管理職）

川島高之

仕事のデキるボスは

目の前の１人（妻や部下）を

幸せに出来る

Work（仕事）総合商社、今は

系列会社の社長

Social（社会貢献） NPOの代表

PTAの会長、etc

Private（家事・子育て）妻と、家事・子育てをシェア

例；息子の弁当作り（毎朝）

自己紹介

イクボス

部下の私生活と

キャリアを応援

自分も、

WLBを満喫

業績OK

組織目標の達成

Part-1 なぜ、イクボスに注目が？

4

Fatherhood;

it’s the best job on the planet

非イクボス（男性）からの言葉

子ども（教育）のために、母親がいつも家にいるべき。」

「家事・育児・介護は、女の役割だ。」

「すぐ泣く、我がまま、だから女はダメなんだ。」

「女性の活躍？そんなの家で活躍していればいい。」

「女は能力が低いよ。管理職なんて無理無理。」

「男社会の阿吽の呼吸が通じないので、女は面倒だ。」

Part-１

5

Fatherhood;


女性社員が、上司から言われた言葉

子どもの病気で2回休んだら、「子どもが病気になるのは管理が甘いからだ。母親なんだから子どもを強く育てなきゃダメだよ」と言われた。

「え!? 妊娠したの? 参ったなあ。」と言われた。

独り身になった田舎の母、たまには帰省のため休暇を取りたいと申し出たら、「要介護でないなら、認められないな。」と言われた。

結婚を報告したら、「いつまで働けるの？」と言われた。

Part-１

6

Fatherhood;


男性社員が、上司から言われた言葉

「育休？お前、男だろ、何考えてんだ」と言われた。

妻が出張のとき子どもが病気に。祖父母や病児保育もダメで休みを申し出たら、「そんなのは女房にやらせればいい！なに出張中? お前は女房の選び方を間違えたな。」と言われた。

PTA会長になると報告したら、「仕事と遊びのどっちが大切なんだ！」と言われた。

介護と育児が同時に。しかも妻も常勤。海外転勤の打診を断ったら、「お前、逆らうのか！」と言われた。

Part-１

7

Fatherhood;


若手社員（男女ともに）からの嘆き

休暇制度はあるが、とても取れる雰囲気ではない。

上司よりも先に帰ると、「え！」と思われてしまう。

長く働いているほうが、高く評価されている気がする。

当社は、ワークライフバランスを推奨しているが、それは世間への宣伝のため。上司も推奨しているが、本音は「死ぬまで働け」と思っているはず。

婚活する時間なんて無い。結婚しても、仕事と家庭の両立なんて不可能。だから結婚しないだろう。

Part-１

8

Fatherhood;


ワーキングマザーからの叫び声

このままでは、仕事も家庭もいっぱいいっぱい。

「もう、ダメかも」。

我が家は、平日母子家庭。

同僚へ「ごめんなさい、迷惑かけて」

子育て中だからって、「軽勤務ありき」にしないで。

我が子へ「いつもイラだっていて、ごめんね」。

Part-１

9

Fatherhood;


就活中の学生からの本音

キャリア選択の際に大切な価値観や欲求

出所；アイデム社の調査（2014年）

Part-１

10

Fatherhood;


専業主婦の世帯

共働きの世帯

内閣府子育て白書 2010年

共働きが過半 Part-１

11

Fatherhood;


女性の社会活躍アップは国策

管理職に占める女性の割合

研究者に占める女性の割合

Part-１

12

Fatherhood;


ﾋﾞｰｽﾀｲﾙ 2014年

しかし、女性社員が望んでいること

上司の理解と

夫の理解

が上位

Part-１

13

Fatherhood;


家事時間全体（ピンク色は育児時間）

総務省「社会生活基本調査（2006年）

その夫の、家事・育児の実態は Part-１

14

Fatherhood;


男性社員、帰りたいが帰れない

出所：平成19年度東京都福祉保健局基礎調査「東京のこどもと家庭」（速報）

子どもが小学生までの父母の帰宅時刻

父

母

いつ、子どもと接するの？

Part-１

15

Fatherhood;


一方、「介護」社員も急増

有業者の5%が介護（4割が男性）。

65才以上の人口割合は、2015年には3,400万人に。

介護責任を負う「未婚の一人っ子」も増加中。

組織の中核を担う「介護中」のミドルが増える。

ボス自身も、介護中になる（かも）。

大「介護時代」到来両立困難で介護離職10万人

Part-１

16

Fatherhood;


若手社員のボランティア志向

今の若者は、社会貢献に対する達成意欲が強い。

その背景として、バブル崩壊やリーマン・ショックによる世界的な経済不況など、不安定な時代に多感な年頃を過ごしてきた経験から、「物質的な充足感よりも精神的な充足感」、「個人志向よりも社会志向」を重視するようになったのだろう。

さらに、阪神・淡路大震災や東日本大震災では、救済・復興のためのボランティア活動を行う多くの市民や学生の姿が報道され、社会問題への意識が高くなったことも要因のひとつ。

NTTアドからの抜粋

Part-１

17

Fatherhood;


基幹業務周辺業務

「いつでも・どこでも」会社の命令通りに

働けるとは限らない社員

制約社員

「いつでも・どこでも」会社の命令に従って働くことが可能な社員

無制約社員

制約社員無制約社員

以前

現在

つまり、大半が「制約社員」に Part-１

18

Fatherhood;


労働生産性を高めるという国策 Part-１

19

Fatherhood;


参考海外では珍しくない事例

日本板硝子、チェンバース社長が1年余りで辞任。

理由は、「日本の古典的なサラリーマンのように

会社第一にはなれず、『家庭も』優先したかった」とのこと。

男子ゴルフ米国ツアー、カナディアン・オープン、

単独首位のメイハンは、妻の出産に立ち会うため

大会を途中棄権した。

Part-１

20

Fatherhood;


参考海外で仕事をしていると、

・「週末の出社は日本人だけだ」という現地事務所。

・午後5時のアポは、「遅すぎる」と断られる。

・仕事後の飲み会は、金曜日17時～19時限定、が多い。

・PTAや野球コーチなどパパの平日参加は珍しくない。

・平日の夕方、公園でバギーを押しているビジネスマン。

・そして、“単身赴任”という英語は、無い。

Part-１

21

Fatherhood;


参考日本にいる外国人からの「Why ?」

・「なぜ、頻繁に(遅くまで）飲み会をやるのか？」

・「なぜ、家で食事をしないことを自慢するのか？」

・「なぜ、週末まで上司と一緒にゴルフ？」

・「なぜ、会議では誰も結論を出さないのか？」

・「なぜ、WLBの会議を夜8時からやるのか？」

・「なぜ、家事・育児・地域活動を、軽視するのか？」

Part-１

22

Fatherhood;


だから、イクボス企業同盟（大企業）

みずほフィナンシャルグループ

全日本空輸

コクヨ

UBS証券

富士ゼロックス

サイボウズ

日立ソリューションズ

東急電鉄

日本生命

グラクソ・スミスクライン

トヨタファイナンス

ソニー

花王

北都銀行

東京海上日動火災

資生堂（15社 4/20現在） https://www.facebook.com/ikuboss2

Part-１

23

Fatherhood;


だから、自治体もイクボス宣言

自治体トップによる「イクボス宣言」大阪の堺市長、福岡の北九州市長

そして広島県知事、三重県知事

その広島県では「イクボスのすすめ」という小冊子を発行

群馬県では「イクボス」養成講座

Part-１

24

Fatherhood;


日経新聞 14年9月 NHKクローズアップ現代 14年6月

フジTV 14年8月

読売新聞 14年5月

だから、マスコミが注目

朝日新聞 15年1月

日経新聞 15年1月

AERA 14年4月

Part-１

25

Fatherhood;


つまり

若い世代は、女性の勤務や男性の家事育児に抵抗がない。

また核家族は、共働き共育てでないとやっていけない。

しかしその上司や経営者の固定化した価値観・仕事のやり方・男女の役割意識が、ワークライフバランス・女性の活躍推進・超長時間労働の是正などの妨げとなっている。

一方、労働人口が減り、出産育児や介護での離職者をいかに防ぐかは企業の喫緊の課題。

だから、「男女問わず全ての労働者の私生活」への理解を示す「イクボス」の存在が大切になってきた。

イクボスやWLB的組織は、従業員の満足度・健康度・ロイヤルティを上げ、組織の生産性向上と利益拡大にも繋がっていく。

Part-１

26

Fatherhood;


そこで、会社や上司に必要なこと

出所；弊社の社内用資料から

Part-１

自分も、

WLBを満喫

部下の私生活と

キャリアを応援

業績OK

組織目標の達成

Part-2 改めて、イクボスとは？

イクボス

これからの「ボス」像

28

Fatherhood;


イクボスの十カ条

①理解：部下が、子育て・介護・地域活動などのライフに時間

を割くことへ、理解を示していること。

②多様性：ライフに時間を割いている部下を、差別や冷遇せず、

ダイバーシティな経営をしていること。

③知識：ライフのための社内制度（育休制度など）や

法律（労基法など）を、知っていること。

④組織浸透：管轄している組織全体に、ライフを軽視せず積極的

に時間を割くよう、推奨し広めていること。

⑤配慮：転勤や単身赴任など、部下のライフに大きく影響を

及ぼす人事については、最大限の配慮をしていること。

Part-２

29

Fatherhood;


イクボスの十カ条

⑥業務改善：育休・介休取得者などが出ても業務が滞らないよう、情

報共有やチームワーク醸成の手段を講じていること。

⑦時間捻出：部下がライフの時間を取りやすいよう、会議や書類の

削減、意思決定の迅速化などを進めていること。

⑧経営目線：ボスの上司や人事部などに対し、社員のライフを重視

した経営をするよう、提言していること。

⑨自らWLB ：ボス自ら、仕事ｘ私生活ｘ社会貢献というWLBを

重視し、楽しんでいること。

⑩業績達成：組織の長として、職責を全うし、業績やコミットメント

を果たしていること。

Part-２

30

Fatherhood;


私生活とは

私生活＝Family , Private , Social

家族関連子育て、親孝行、帰省、介護など

自分関連勉強、趣味、自己向上など

社会関連地域活動、社会貢献など

Part-２

31

Fatherhood;


でも、ボス（上司）の嘆き

上層部（本社、親会社、幹部）から

指示される利益目標は高まるばかり

しかし、

人員は削減

されるばかり

法令順守、

内部統制、

管理資料は

厳格化の傾向

その上

イクボスだと !!

出来るか

そんな事 !!!!

Part-２

32

Fatherhood;


嘆く必要はありません

それは、イクボスになると「業績も好調になる」など、プラス面の方が圧倒的に多いから。

Part-２

33

Fatherhood;


日本ロジスティクスファンド投資法人

（三井物産ロジスティクス・パートナーズ）

当社の株価

業界平均

実証私の会社 Part-２

34

Fatherhood;


実証中小企業（メディア登場例）

長岡塗装店島根塗装業

芳野病院福岡病院

さわかみ投信東京金融業

ウィルド東京 IT企業

大堀商会新潟リフォーム業

絵本ナビ東京絵本販売業

メディア・ウェブ東京 IT企業

ｅｔｃ

Part-２

35

Fatherhood;


実証超過リターン

出所大和証券キャピタル・マーケッツ（株） 2011 年6 月

Part-２

Part-3 イクボス＝業績好調の理由

「業績あげたい？」「では、イクボスになればいい」

37

Fatherhood;


理由① 私生活で、仕事能力がアップ

部下や上司は、子育てや地域活動などを通じて、

次のような仕事能力が向上する

視野や人脈

が広がる。

多様性を

身に付ける。

ダンドリ上手

になる。

効率的に

なる。

対話力、

育成力、

組織運営力

が高まる。

異業種

異世代

子ども

異性

Part-３

38

Fatherhood;


理由① 私生活で、仕事能力がアップ

更に、部下や上司は、私生活へのコミットにより、

次のような効果を得られる

複数の名刺や

居場所を持つ

↓↓

頭の中で、

化学反応を

起こせる。

働く意欲が

高まる。

人生に前向き

になれる。

家庭が安定。

私生活では

肩書や看板が

通用しない。

↓↓

自分の実力が

真に試される。

有名企業

社長・部長

Part-３

39

Fatherhood;


理由② 組織のリスクが軽減

・部下の「ノイローゼや労災リスク」が軽減

・「ブラック企業」と流布されるリスクが軽減

・「離職率」が軽減

・BCP対策にもなる

・偏った人材によるガラパゴス化の回避

Part-３

40

Fatherhood;


理由③ 組織力が向上

・情報共有が進む（不在者が多いので）

・チームワークが向上する（お互い様の精神）

・部下のやる気が高まる（「あのボスのためなら」）

・モノカルチャーからの脱却 ⇒次頁

・優秀な女性や若手が集まり易い ⇒後頁

Part-３

41

Fatherhood;


モノカルチャーからの脱却

・暗黙知、既成概念、固定観念

・過去の慣習から抜けれない

・異質を受け入れない、排他的

・視野が狭い、選択枠が狭い

・裸の王様（ボス）が増える

モノカルチャー

な組織

・異なる価値観や意見を認める

・視野や選択枠が広い

・イノベーションが生まれやすい

・「誰の意見」より「どんな意見」を重視する傾向

ダイバーシティー

な組織

Part-３

42

Fatherhood;


「女性の活躍」で、業績好調

経営戦略上、女性の活躍は不可欠

市場ニーズ

をつかめる家計支出の74％は、妻（女性）の意思（内閣府「生活意識に関する調査、2010年）

資金が

集まり易い

SRI格付けの評価項目、2割がダイバー

シティ関連（2012 Global Sustainable Investment Review)

ガバナンス

にいい

女性役員が1人以上の企業は、破たん

確率を20％減らせる（英リーズ大学、2008年）

優秀な人財

の確保人材活用の母集団を広げる

優秀な女性はイクボス組織に集まってくる⇒業績好調

Part-３

43

Fatherhood;


「若手の活躍」で、業績好調

経営戦略上、若手の活躍は不可欠

組織が

元気になる

若手のエネルギーと前向きさで、

社内が活気づく

長期的

戦略

20年後も仕事をしている若手だから

こそ、長期的視野で取り組める

新しい

発想

「バカ者、よそ者、若者」が、新しい

発想を取り入れ、組織を変える

離職者の

減少

転職バリアが低い若者の離職を減ら

すには、活躍の場を与えること

優秀な若手はイクボス組織に集まってくる⇒業績好調

Part-３

44

Fatherhood;


つまり、イクボス度と組織成果は比例

組織のWLB度

部下の幸福度

上司のイクボス度

組織の成果

（利益、売上等）

Part-３

45

Fatherhood;


そして、イクボスの「好循環」へ

イクボス組織

人財力と組織力

が向上

業績好調

組織目標達成

余裕が出る

労働時間が減る

更にイクボス度がアップ

Part-３

46

Fatherhood;


ちなみに、非イクボスの「悪循環」へ

非イクボス組織

人財力と組織力

が低下

業績不調

組織目標未達

余裕が無い

労働時間が増える

更にイクボス度がダウン

Part-３

「部下のWLB+自分のWLB」 AND

「組織目標の達成」

Part-4 イクボス（組織）になるためには

上司の心得

～私のつたない経験から～

48

Fatherhood;


Ｗｈｙイクボス？

「なぜ、イクボスしてきたのですか？」というご質問を、たびたび受けます。

私からの答えは、

① 自分が、ワークライフバランスを楽しみたいから。

② 部下の笑顔を見ることは、ボス冥利につきるから。

③ 経営戦略上、プラス（得）だから。

Part-４

49

Fatherhood;


＠本社 38歳～46歳

• ＮＰＯ理事

• 野球コーチ

• 朝食作り

早朝会議や出張困難

• 平日3回、MBA通いの男性

• 毎週、合コンの若手

• 原則18時半退社の女性

• 2週間の夏休みは普通

• 有給消化率100%が多数

部下たちのLife例

数々の「日本初」を実現

• “物流特化型REIT”上場

• “ヘルスケアファンド”立上げ

• “海外REIT”の経営

• “新興国インフラファンド”の経営

業

績

• ＰＴＡ会長

• 親父の会

• 保育園送り

私自身のLife

Part-４

50

Fatherhood;


＠会社経営 47歳～50歳（現在）

• NPO代表

• ＮＰＯ理事

• ＰＴＡ組織の幹部

• 相変わらずイクメン

ｅｔｃ…

私自身のLife

• 週1回、15時退社で保育園に娘を迎えに行く男性

• 人事制度改正の中心的

役割は、育休明けママ

• 有給消化率100%が多数

部下たちのLife例

業

績

日本ロジスティクスファンド投資法人（三井物産ロジスティクス・パートナーズ）

当社の株価

業界平均

Part-４

上司の心得

～イクボスになるヒケツ～

52

Fatherhood;


上司の心得① 職場の対立・孤立を回避

男は、仕事だ！

俺の若い頃は、

私生活なんて無かった

今どきの若い子は、

甘えているわよ

また、子育てを優先！？

シワ寄せが、いつも

俺（私）にばかり！

子育て社員ｖｓそれ以外

という対立職場は

避けよう。

子育て社員が

孤立するのを

避けよう。

Part-４

53

Fatherhood;


上司の心得① そのために全員をWLB志向に

毎朝、散歩だ

週1回は、妻と街で

Shopping & Dinner

母との旅行や、

昔の趣味を復活

週２回、資格の勉強

改めて、夢を追っかけてみようかな！

子育て社員以外も

私生活を取りたい

と導く。

子育て社員も

ヒケメを感じなく

なる。

Part-４

54

Fatherhood;


上司の心得② 内向きのVisionを策定

・働き甲斐のある組織

・自分の力が高まる機会

・和気あいあいの職場

・他社（部）から羨ましがられる環境

・業界トップクラスの報酬

・満足のいく業績（株価）・そして、WLBが可能なカルチャー

「日本で一番働きたくなる（業界名）会社になろう！」

社内部門

Visionと言えば外に向けてだが、あえて内向きを

Part-４

55

Fatherhood;


上司の心得③ １対１の関係

50代

男 40代

男

40代

男

30代

男

30代

男

20代

男

20代

男

20代

女

30代

女

40代

女

20代

女

50代

男 40代

男

40代

男

30代

男

30代

男

20代

男

20代

男

20代

女

30代

女

40代

女

20代

女

・大半が「無制約社員」と思っている

・部下の私生活を知らない

・部下とは“1対多数”の関係

・大半が「制約社員」と認識している

・部下の私生活を知っている

・部下一人一人と“１対１”の関係

子育て親孝行介護

趣味

勉強

健康

社会貢献地域活動

Part-４

56

Fatherhood;


上司の心得④ 傾聴、共感、称賛

傾聴

部下の話を、「聞き流す」のではなく、「聴き入れる」。

共感

部下の置かれた環境を理解し、

安心と信頼感を与える。

称賛

部下の良いところを認め、

努力したことをほめる。

Part-４

57

Fatherhood;


上司の心得⑤ 部下と会社の一致

会社のNeeds （～をしてほしい）

組織の全体最適、顧客ニーズ

部下のCan （～ができる）

得意なこと

専門分野

部下のWill （～をやりたい）

キャリアパス

やりたい仕事

ここに当てはまる

業務を、部下と

話し合いならが

探し続ける

Part-４

58

Fatherhood;


上司の心得⑥ 部下の力を信じ裁量型に

長期目標、年間計画、Project、業務、指示などに

関し、部下と話し合い、Goal（成果物）を合意形成

Goal（成果物）を合意形成したら、

あとは細かい管理や指示（＝マイクロマネージ）せず、部下に任せる（裁量、エンパワーメント）

上司と部下間の

エンゲージメント

上司と部下で

Goalを共有

Part-４

59

Fatherhood;


上司の心得⑦ 部下の時間をねん出

その出張、ボス一人ではダメなんですか？

その訪問、カバン持ちが必要ですか？

その指示、曖昧ではありませんか？

その依頼、成果物を明示していますか？

その会議、ボスの自己満足のためですか？

その接待、部下の同席も必要ですか？

Part-４

60

Fatherhood;


上司の心得⑧ 「制約社員」への対応

制約社員（子育てや介護などで、時間の制約がある部下）

アフター５に参加不可の人へも、情報提供

重要会議は、コアタイム（例；10時～15時）に

制約社員が「ヒケメ」を感じないようにする

制約社員＝時短や軽業務、と決めつけない

制約社員には、「サポート返しを」と指導

予定を早めに決めて共有（年間予定も）

配慮

する

配慮

し過ぎない

Part-４

61

Fatherhood;


上司の心得まとめると

対立を避け

全員WLB

内向きの

Vision策定

部下と会社

の一致

部下を信じ

裁量型に

部下の時間

を捻出

制約社員

への対応

傾聴、共感

称賛

部下とは

１対１の関係

Part-４

62

Fatherhood;


上司の心得⑨ そして、ボス自身

「予定が無い」という予定を意識的に作る。

⇒ 心身の休息と、イクボス・ノイローゼの回避

⇒ 一人時間で、熟考するため

⇒ 部下が相談しやすくするため

⇒ いざという時、部下の代打になるため

Part-４

成果を高める

ワーク時間を減らす

ワーク時間

ライフ時間

仕事の成果仕事の成果

ライフ時間

ワーク時間

全員の心得

64

Fatherhood;


まずは、時間泥棒の退治

時間泥棒、３大犯人

時

間

会議

メール

書類

Part-４

65

Fatherhood;


全員の心得① 泥棒退治「会議」

結論が出ない、何も決まらない、先送りばかり

出席者が多すぎる、発言者は少ない

時間が長い、一人ひとりの発言が長い

報告会のよう、メールで十分、資料説明が多い

他人の意見に否定的コメントが多い、発言しづらい

空気がドンヨリ、つまらない、眠い、内職者が多い

御前会議のよう、席の序列厳格、特定者だけ発言

最後にドンテン返し（今までの議論は無意味）

始めから結論が決まっていることが多い

会議の目的がわからない、何のためか不明

貴方の会議は何個当てはまる？

4個なら、会議は4割減る

ダメ会議

10

のチェ

ッ

ク

Part-４

66

Fatherhood;


会議は、結果の出るテーマと条件を設定すること。

抽象的テーマと条件無しでは、会議は不毛に。

テーマ；「ワークライフバランスな組織にするには？」条件；無し

テーマ；「生産性向上のための課題を３つ挙げ、

各々を解決するための具体策を出す。」

条件；「具体策は、“自分達は”で始めること」「1時間以内に結論を出すこと」

Ｘ

◎

全員の心得① 泥棒退治意味のある会議に Part-４

67

Fatherhood;


回数時間人数

ＸＸ＝１／８

会議のゴールを

決め、結論を出す

資料を事前配布し、

読んできた前提で

会議を始める。

人数を絞る

（情報共有が目的

なら絞らなくてもいい）

１／２１／２１／２

全員の心得① 泥棒退治会議は１／８に Part-４

68

Fatherhood;


全員の心得② 泥棒退治「メール」

重要な新規メール

【重要】新規事業の開始

やりとりが続いているが、

件名とは異なり、個人的な

アポに関しての連絡に

【重要】新規事業の開始

出来るだけ

・短く、端的に

・結論を先に

内容に応じ

・宛先やＣＣを削除

・件名を変更

Part-４

69

Fatherhood;


全員の心得③ 泥棒退治「書類作成」

・資料作成は、自己満足になってないか？

⇒あくまで、相手先の満足を重視

⇒分厚いプレゼン資料は、顧客も迷惑

・社内向け資料など、手書きでも十分

・簡潔にまとめられないのは、煮詰まっていない証

・フォントや色などは、個人の趣味

・作成前に、上司部下間で「骨組み」を合意

Part-４

70

Fatherhood;


全員の心得④ 全てに共通「２」ルール

・期限より「２割」早く完了

例）月初に「月末迄」との指示⇒25日に完了

・完璧を目指さず、「2割」不足で十分

例）資料作りは、内容が8割ＯＫなら完了

・顧客の「2割」が、収益の80％を占める

・顧客訪問は、「2分」に打合せ室到着

・会議や顧客面談、時間を「2割」早く終わらせる

Part-４

71

Fatherhood;


全員の心得⑤ 全てに共通「３」ルール

・書類は、冒頭に３行の要約（結論）を

・資料は３枚以内（要点は１枚に）

・会議議事録は３行（詳細必要ならその後に）

・メールは３行（同上）

・発言は３０秒以内（エレベーター・トーク）

・３行で表せない新規事業は、失敗確率が大

Part-４

72

Fatherhood;


全員の心得⑥ 意識の改革

・「権利主張の前に、職責を果たそう」という意識

・９回裏２死満塁、という緊張感で仕事に臨む

・ドンドン打ち返す、溜めない、先送りしない

・毎日が「オーディション」

・人生の基軸を定め、捨てるものは捨てる

・「その1点」に集中、コアに特化

Part-４

73

Fatherhood;


全員の心得⑦ 取組姿勢の改革

・個人プレーはNG、チームプレーを優先

・決断力をつける、脱「先送り」

・仕事の主導権を取る、脱「指示待ち」

・全ての業務にデットライン、毎日デットライン

・いつどこでも、メモを取る

・「その業務は必要？」を、常に確認

Part-４

74

Fatherhood;


全員の心得⑧ 奪取、手段、覚悟

ワークライフバランスは、

与えられるものではなく、

自ら取りにいくもの。

奪取

Part-４

だから、ワークライフバランスが

出来ない理由を挙げるのではなく、

出来る手段を考えること。

手段

覚悟

あとは、ワークライフバランスを、

「やり抜く」、「諦めない」という

覚悟を決めれば、必ず出来る。

75

Fatherhood;


減益の期間減益の量

長い大きい

短い少ない

ゼロゼロ

イクボス型組織への移行期

制度や掛け声ばかり

の形式的導入

上司・部下ともに

納得感と意欲

業績ダウンと、移行期間 Part-４

76

Fatherhood;


AB社は、中小企業だからデキる。

XY部は、仕事が楽だから可能。

それに比し、当部（当社）は、＊＊だから無理だ。

今の陣容で、どうしろって言うのだ！

導入するからには、業績Downを認めてほしい！

そう言いたくなるのもわかりますが、

「出来ない理由」を挙げるのではなく、

「出来る手段」を考えることが、管理職の職責

だという時代に、なってきた気がします。

厳しい言い方で申し訳ありませんが Part-４

77

Fatherhood;


「私の上司（社長）の理解を得るにはどうすればいい？」

「WLBを導入したら、社内が混乱するのでは？」

「WLBを導入したら、業績が落ちるのでは？」

「権利主張型社員（フリーライダー）対策は？」

「社員が、ついてこないことは無いか？」

「イクボスになると、疲れ果ててしまうのでは？」

「そもそも、イクボスやWLB組織なんて、無理なのでは？」

ボス達からのFQA Part-４

78

Fatherhood;


ところで、「オンリー」も構わない

今の日本があるのは、

他を犠牲にしてまで仕事を

がんばってきた人々の賜物。

今後も、「仕事ばっかり」を

選択する人がいてもいい。

ただ、その価値観を、部下

に押し付けないことが大切。

子育てほど大切な仕事は

無い。また主婦業を金銭

換算すると1,200万円。

今後も、「専業主婦（夫）」を

選択する人がいてもいい。

ただ、両立可能な時代に

なってきた事を知って欲しい。

何よりも仕事優先

24時間働けます

仕事ばっかり

仕事より子育て

家事育児に専念

専業主婦（夫）

Part-４

79

Fatherhood;


そうは言いながら、失敗や苦労話も

・WLB導入の初期は、どの職場でも混乱

・WLB導入して2～3年後には、緩み過ぎに

・若い頃（管理職）は、効率化し過ぎて失敗

・実は一番難しい、女性同士の関係

・最後までゼロにならない、抵抗勢力

・そして今でも、毎日悩んでいる（特に緩急バランス）

Part-４

（補足）上司をイクボスにする

81

Fatherhood;


（男性）上司を変える

上司の大変さや苦労を、認め同情する

他部署上司との（イクボス）競争をあおる

ちょっとしたイクボス行動でも、ほめる

上司の上司など、権力を利用する

補足

82

Fatherhood;


（男性）上司を変える

イクボスは業績好調、などのデータを示す

上司のお子さん（の就職後）を話題に

イクボスって得だよ、を教える

非イクボスって損だよ、を教える

補足

83

Fatherhood;


自分（ワーママ）が変わる

ワーママ「以外」への配慮

遠回しな言い方では、伝わらないかも

「どうせ私は」という被害者意識を止めよう

「あの人（同性）嫌い」で態度を変えない

総論「男女平等」だが、各論は「性差」ある

補足

84

Fatherhood;


自分（ワーママ）が変わる

長期目線で、ライフデザインを

専業主婦、と比較しない、を批判しない

出産や子育ての経験を、仕事に活かそう

女性の特権や特長（強み）を活かそう

もっと、自信を持とう

補足

85

Fatherhood;


会社を変える

自分だけでも始め、事例を社内拡散

同業他社の事例を広報部・人事部へ

社内に「両立支援」組織を（未公認でもOK)

経済団体や厚労省などとタッグを組む

社長に直訴

補足

86

Fatherhood;


上司の本音、実は、、、

部下に、私生活を聞いたら、

いけないのでは

子育て女性には、軽勤務にしてあげないと

部下の残業が減り、休暇が増えると、組織の人員を削減させられるかも

WLB組織にし

たら、やっていけないのでは

自分が先に帰ったら、部下に申し訳ない

補足

（補足）そして、ボスリョク（力）を高める

「部下のWLB+自分のWLB」 AND

「組織業績の達成」

88

Fatherhood;


部下の欲求を理解する

生理的欲求

安全欲求

社会的欲求

自我欲求

←生活費の最低保証、睡眠、食欲

←安定した生活、自分と家族の安全

←同僚との仲間意識、必要とされたい

←出世したい、競争に勝ちたい、趣味

←自分のしたいことがしたい、将来の夢

【マズローの欲求断層説】

低次元欲求が満たされないと、高次元欲求はわいて来ない

←

高い次元

低い次元→

自己実現欲求

補足

89

Fatherhood;


部下の動機づけをする

・モチベーション ver.１根源的な動機「サバイバル」 ver.2 金銭や名誉的動機「信賞必罰」 ver.3 自発的な動機「ワクワク感」

・「これ出来たら給料アップだ」的なことだけにならないように。

⇒○○したら△△は、△△の獲得が目的化する

・モチベーションを高まる３つの「したい」 ①ある程度、自分でコントロールしたい

②何かが上手になりたい、何かに精通したい

③世の中、親、同僚、会社などに役に立ちたい

補足

90

Fatherhood;


部下との関係

・部下を「見張る」のではなく、「見守る」こと。

・成功は部下の手柄、失敗はボス（自分）の責任。

・ボスは、自分のプライドを捨てられるか？

・Yes/Noでは答えられない質問の方がいい。

・ボスとして信じていることは、ずっと言い続ける。

・一方的にしゃべるのではなく、聞き上手になる。

補足

91

Fatherhood;


つい怒りたくなるが、、、

・「なぜ出来ないのか！」は禁物。

・部下には、大いに失敗させよう（1勝９敗のススメ）。

・一度に多くのことで叱らない。

・原因と結果をセットにして、叱る。

・部下は何もかもが中途半端、だから可能性がある。

・部下が悩んでいることを、肯定してあげる。

補足

92

Fatherhood;


実は、子育てと同じ

ボスリョク（力）を高めるための、３大原則

① 部下の力を信じ、主体性を持たせること。

② 長期目線に立ち、目先の結果に左右されないこと。

③ ボス自らが、仕事を楽しみながら、WLBすること。

子育て力

我が子

成績

親子育て

補足

最後に「ボスへ」

ボスが、笑顔と余裕をもって仕事をする。

ボスが、部下の家族や私生活にも配慮する。

結果、部下のストレスは軽減し、発揮する能力

は倍増。更に、組織の業績も向上し、ボスとし

ての職責を果たせる。

ボス次第で、組織が変わり、部下が変わり、

部下の家族や地域も、そして社会も変わる。


NPO法人コヂカラ・ニッポン代表理事川島高之

母親業とは、世界で最もタフな仕事。

そして、世界で最も価値のある仕事。

一方、社会は女性のチカラを求めている。

無理は禁物ですが、子育てと仕事の両立を

目指してください。

社会のために、そして我が子のために。



最後に「ワーキングマザーへ」



１回しかない人生、仕事ばかりでなく、家事や子育

て、地域活動や社会貢献の全てをやっちゃおう！

だって、子ども、妻、地域、社会が、パパのチカラと

笑顔を待ち望んでいるから。

笑っているパパ、家庭や地域で活躍するパパが、

家庭を変え、地域を変え、社会を変える。

そして、パパ自身の幸せ度も大きく高まる。

最後に「イクメンへ」

イクボス long version

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